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2025-03-30

2025年3月北京旅行備忘録その5

北京旅行増田です。

土日は全然ブクマされないなあと思いつつも書き進めています

今回(その5)で観光地編は終了で、次回から食事編になります

別途、レスをいただいているように写真がないことで伝わりにくいなあとも思っています増田で書き終えた後はnote等にでも写真付きて再編集したものをアップして、よりたくさんの人に参考にしてもらえればと思います

目次

事前準備(その1)

ホテルの予約(その1)

交通状況(その1)

観光地

 ・大同古城、雲崗石窟(その2)

 ・北京大学、頤和園(その3)

 ・天安門広場、故宮(その4)

 ・八達嶺長城、雍和宮(その5)

食事

 ・四季民福

 ・鳳臨閣(大同市)

 ・南拳十三姨·潮汕砂锅粥

 ・東来順

 ・很久以前羊肉

 ・京兆尹

観光地

八達嶺長城 おすすめ度 ★★★★★

せっかくの中国から万里の長城も行きたいよね、となり、まずは調べた結果、他にもいくつか候補はあるが八達嶺長城慕田峪長城が良いらしい。八達嶺長城は最もメジャーであって行きやすいがかなり混む、混雑を避けたいなら慕田峪長城おすすめ、と書いてあるガイドブックが多い。とは言え慕田峪長城交通や現地に関する情報が少なく不安要素が強いので八達嶺長城選択した。

八達嶺長城への行き方は北京北駅から出ている近郊線S2もしくはバスで行って1時間半ほどかかる、などの情報が多くあるが、詳しく調べていくと高速鉄道で新駅(八達嶺長城駅、ロープウェイ乗り場からすぐ近く)ができており、北京北部郊外にある清河駅からだと20ちょっとで着くことがわかった。大同行きで高速鉄道には信頼感を持っているので、この時点で完全に高速鉄道一択である

大同行きと同じようにTrip.comで高速鉄道を予約した。ホテルから清河駅までは地下鉄を1回乗り継いで50分ぐらい。Conradホテルの朝食をゆっくり食べてから出発したいということで、10:23清河駅発、10:46八達嶺長城駅着の列車を予約。乗車時間が短いので快適である必要もなく座席は2等席にした。料金は1人あたり574円と格安過ぎる。帰りの切符については、現地での滞在時間が読めないのと30〜50分間隔で列車がありそうだったので、後で買うことにした。(もちろん帰りの列車候補時間メモしてある)

清河駅は北京北側郊外にあり、地下鉄高速鉄道、近郊線の3つが通っている交通の要所。北京北駅を起点とする高速鉄道からだと最初の駅が清河駅になる。また、すべての高速鉄道北京北駅発着というわけではなく、八達嶺長城往復なら、むしろ清河駅を始発・終着とする列車の方が多い。列車北京北駅にこだわらず清河駅も含めて探して欲しい。清河駅のコンコースにはコンビニ(便利店)やケンタッキー北京では多くケンタッキーを見かけた)などの飲食店もあるので、早く着き過ぎた時は使ってみてはどうか。

八達嶺長城駅行きの列車は2等席ということもあるのか満席だった。また、座席リクエストしたものの少しバラけてしまった。増田は他のメンバーと少し離れた座席が向かい合わせになっているところだったのだが、行くと南アジア系の顔立ちの2人組が増田の席に既に座ってる。声を掛けると向かい側の座席に移ったが、その席も後から来た人に声を掛けられて移動していたので、この人たちはいったい何だったのだろう。到着までの乗車時間23分なのであっという間に着いた。

八達嶺長城の入場券は、いつもと同じようにWeChatミニプログラムから購入するのだが、落とし穴がある。ミニプログラムから検索すると最上位に「八達嶺長城門票預約」という、いかにもそれらしい名前が表示されるが、これは直通バスのとセット券などを取扱う会社のもので、ここからだと単独の入場券やロープウェイの購入に至れない。高速鉄道を使って現地に行く場合は、検索結果の5、6番手に出てくる「長城内外旅遊」(交易保証という緑のバッチが付いている)を選ぶ。もしくはWeChatアカウント検索から八達嶺長城」と検索して、そのアカウント友達登録する。チャットに「八達嶺長城」が追加されるので、そこから「微购票」→「个人购票」を選ぶとミニプログラムが起動してチケット購入画面に遷移できる。

八達嶺長城の入場料(淡期=閑散期)は一般35元、老人(60歳以上)と未成年無料とあるが、注釈を見ると無料適用中華人民共和国民のみ適用と書いてある。外国人一般料金だと思うのだが、気付かずに老人無料で購入手続きを進めていったら、何事もなく購入完了した。(未成年の子供分は一般料金で購入した)無料であってもパスポート情報登録必要で、それぞれにQRコードが発行される。入口ではそのQRコードを全員分読み取る。

ロープウェイ(現地の英語表記はCable Car日本だとケーブルカーロープウェイは別物のイメージがあるので混乱するが、Cable Car表記に従って進んでもらって構わない)の料金は片道100元、往復140元となっている。往復歩くことはなくても片道だけ歩く可能あるかなと思い当日まで買わなかった。北京旅行も5日目となり連日の歩きで元気な子どもたちも疲れていたため、全員ロープウェイ往復にすることにして、行きの高速鉄道の中でチケットを購入した。

八達嶺長城駅は地下にあり、地上に出るまでにやはり多く歩く。パスポートによるセキュリティチェックを受けてようやく外へ出た。詳しい案内板とかはないが、駅を出て向かって右側に登って行くとロープウェイ(Cable Car)と書いてあるのでそちらへ向かう。左側へ下って行くと自力で登るルートと思われる。

ロープウェイ駅の入口チケット確認を受けるが、ここでチェックされるのはロープウェイチケットのみ。QRコードを全員分読み込む。八達嶺長城の入場券はロープウェイに乗る直前に改札する。ロープウェイも混んでいて列も並んではいるが受付の女性がチャキチャキと皆を急かすので、イライラするほどの時間はかからなった。

ロープウェイは8人乗り、上りは係員がどんどん詰めて乗車させるので、グループだと分かれる可能性あり。増田一行はたまたますぐ前で切れたので、一緒のロープウェイに乗れた。乗車時間は計っていないが、体感的に7〜8分だと思う。

ロープウェイ頂上駅は八達嶺長城北側ピーである北八楼のすぐ下に出る。後は少し登るだけで最高部に行けるわけだが、なかなかの急斜面であり、なおかつ多数の人で混雑している。手すりを使おうとするも記念写真を撮ったり、疲れて休んでいる人に阻まれて思うように進めない。80歳過ぎの母は北八楼まで登るのは諦めて途中で写真撮影に専念してた。北八楼を越えると急な下りになり、ぐっと人も少なくなる。北十二楼まで行くことができるらしいので、体力がある方はどうぞ。閑散期である3月中旬でも混んでるなぁと感じるので、夏の繁忙期には酷いことになってるかもしれないので気をつけて。増田子どもと北九楼まで行き、その他は北八楼で写真撮影して、再びロープウェイまで戻る。老人にとって登りよりも下りが厳しい。前後を挟んでフォローしながら慎重に下り必要があった。頂上部での滞在時間は1時間ほど。

ロープウェイ降りた時点で12時30分過ぎだった。お昼ご飯どうしようか?となり、ロープウェイ駅近くを見たが目ぼしい店がなさそうだったので、清河駅に戻ってから食べようとなり、売店で茹でとうもろこしを買って当面の空腹を満たしつつ、帰りの列車を予約することにした。このときとうもろこしの支払いのWeChat payがリジェクトされたのでAlipayで支払った。この時点で気付けば良かったのだが、実はAMEXが一時停止処置になっていたのだ。

とうもろこし(これが非常に不味かった)を食べつつ、13:33発の列車をTrip.comで予約する。Trip.comはWeChat payやAlipay支払いではなく、クレジットカード直接での支払いで増田AMEXのみ登録していた。交通状況編で記載の通り、Trip.comでは一度に5人分までしか予約できないので、7人の増田一行は2回に分けて購入する必要がある。まずは5人分の購入手続きを進めるが、支払い時にカード利用不可のエラーとなってしまい、購入完了できない。仕方ないので予備のJCBクレジットカード情報入力して何とか購入完了。続いて残り2名分の購入をしようとしたら、13:33発の列車候補に出てこない。時間を見ると13:04になっていてどうやら出発30分前の購入期限を過ぎてしまったようだ。

次の列車は14:01発、全員分買い直そうかとも思ったが、未購入の残り2名は増田妻と子でリテラシーが高いので別行動でも何とかなると思い、2名分の別チケットを買って、5人は先行して出発するとこにした。

列車内で増田妻とWeChatで連絡を取りつつ、AMEXの停止をどうしようか?とGmail確認すると、不正防止の観点から支払いを一時停止したとの連絡メールが来ており、結果的に1クリックで停止を解除できた。AMEX電話しないとダメかなぁと思ってたので良かった反面、このタイミングで止めるなよと愚痴りたくもなった。分乗となったのでお昼はそれぞれで済ますことにした。増田は清河駅近くの小吃チェーン店肉まんを、増田妻は駅併設の食堂で餡かけご飯を食べたらしい。

・雍和宮 おすすめ度 ★★★★★

増田妻とは清河駅の地下鉄ホームで待ち合わせすることにして14:40頃に無事に合流した。この日の夕食は雍和宮近くのレストランを予約していたので、それまでの間、鳥の巣オリンピック公園)か雍和宮見学のどちらが良いのか迷っていた。皆に聞いた結果、雍和宮案が採用されて地下鉄で移動することに。

和宮は”宮”が付いているが、宮殿ではなく北京最大のチベット仏教寺院。もともとは清の皇帝である雍正帝の居室で後に寺院になったこからこの名前になっているそう。閉まるのが早く、16時最終入館、16時30分退出になっている。終わりが近づくと僧侶たちが掃除など片付けを始めるので面白いが、寺院お土産屋も同じ時間に閉まるので気をつけて欲しい。雍和宮の小さな手提げを複数持っている人を多数見かけたので、きっと良い土産品があるのだと思う。

入場チケットは、いつも通りWeChatミニプログラムから地下鉄での移動中に事前購入した。しかし、1回につき3名までしか購入できず、なおかつ1端末での複数購入不可の仕様だった。増田一行は7人、妻が別途購入したとしても6名分までで1名分足りない。ネットで調べても古い情報しか出てこないし、同行者でWeChatインストールしている人はいない。これは詰んだかも?と思ったが、とりあえず現地行こうということになり、行ってみたらチケット窓口であっさり残り枚数を買えた。うーむ。

和宮入口で線香の束を渡される。それをちょっとずつ火をつけて、それぞれの礼拝場所奉納するのがお約束なのだが、増田一行は勝手がわからず、最初からすべての線香に火をつけてしまった。そういえば、台湾チベット仏教寺院でも同じミスして、なぜか現地のおばちゃんに怒られたなぁと思い出した。まったく成長していない。

チベット仏教寺院はやっぱり独特で、雍和宮はいくつかの御堂でお祈りしながら奥へ向かって行くスタイル礼拝用の膝をつけるクッションなどがあるので、周りを観ながら真似して礼拝してみて。そして仏像も独特で面白い。途中、日本菩薩像に近いものもあれば、奥の建物に行くほどラスボス感が強い仏像が出てくる。ネタバレになるので自分の目で確かめて欲しい。

帰路につく頃は既に16時30分を回っており、お坊さんは御堂の戸締まりや線香のカスなどの掃き掃除などを行っていた。入口にあった寺院お土産屋に行きたかったが、残念ながら既に閉まっていた。

この日で施設観光おしまい。翌日は帰国日で午前中にホテル近くの団結湖公園散歩したが、大きな見どころがあったわけではないので割愛する。次回からはいよいよ食事編に突入する。

2025-03-29

2025年3月北京旅行備忘録その4

北京旅行増田です。土曜日時間取れたので進めます

初めて北京旅行に行ったら必ず訪れるであろう天安門広場故宮。もちろん今回の旅のメインである。どちらも人数制限あり、前日までの予約必須ということで、行き当たりばったりの計画では中に入ることができない。基本的北京観光地中国人向けであり、外国人にとって予約の難易度が高くなっていると思う。そりゃ、10億人以上も国民がいるので国内需要だけでものすごいわけですよ。

ガイドブック等を見ても、個人での予約は難しい。現地ツアー代理店に頼むべし、みたいなことが書いてあることが多いが、増田は事前準備を進める中で、個人でも大丈夫だな、と判断代理店等は使わずに予約完了できた。3月中旬旅行の閑散期だったから出来た話かもしれないが、個人対応するのが好きな方は参考にしてもらえれば。

目次

事前準備(その1)

ホテルの予約(その1)

交通状況(その1)

観光地

 ・大同古城、雲崗石窟(その2)

 ・北京大学、頤和園(その3)

 ・天安門広場故宮(今回)

 ・八達嶺長城、雍和宮(その5)

食事

 ・四季民福

 ・鳳臨閣(大同市)

 ・南拳十三姨·潮汕砂锅粥

 ・東来順

 ・很久以前羊肉

 ・京兆尹

観光地

天安門広場 おすすめ度 ★★★★☆

まずは予約編。他の観光施設と同じようにWeChatミニプログラムから天安門広場検索、起動して予約する。天安門広場の入場は無料だが、時間帯別(日の出、午前、午後、日没〜夜間の4つ)があり、それぞれでチケット枚数の上限があり、前日までに予約が必要。また、1回の予約は大人4名(6歳未満を含めた場合7名)までしかできない。そして1台のスマホで同じ日時の重複予約はできない仕様。今回の増田一行は7名なので、増田夫婦で4名+3名でそれぞれ予約しないといけなかった。天安門広場毎日日の出国旗掲揚をして、日没で降旗する儀式をやっているので、それを見たい人向けの予約時間帯がある。増田は午前枠で予約したが興味があれば試してみて。

天安門広場故宮周辺はタクシーの乗降が制限されているエリアで、DiDiを使ってもここまで来れないので、地下鉄を使うのが一般的天安門広場入口は4箇所あり、増田一行は地下鉄1号線の天安門東駅から入場した。9時ぐらいの到着だったが、地下鉄からすでにすごい人だかりができている。天安門広場へ向かう人のほか、故宮へ直接行く人、天安門広場横の国家博物館へ行く人で溢れている。列を間違えないように天安門広場へ入るセキュリティチェックのゲートへ並ぶが、ここでトラブルが発生。WeChatミニプログラムを開くと、増田手続きした4名分の予約がごっそりと消えていた。予約完了後にスクリーンショットを取ってあったので、予約したのは間違いないのだが、消えた原因はさっぱりわからない。また、増田妻が予約した3名分問題なかった。セキュリティチェック前の入場券確認でやっぱり引っかかり、スクリーンショットを見せてもやはり通してもらえず、英語一生懸命説明するが、係員も英語できないので5分ほどここで停滞。老人がいて7名中3名のチケットはあるので最後には、しょうがねーなー、という感じで通してもらった。係員さん、ありがとう

天安門広場南北に広い広場になっている。北側国旗、真ん中に人民英雄紀念碑、南側毛主席記念堂がある。道路を挟んで北側に、毛沢東肖像画が飾られた天安門が見える。その広さに圧倒されるとともに、どうしても天安門事件を考えてしまい、当時の学生デモの状況や戦車による鎮圧などテレビで見た風景脳裏に蘇ってくる。広場自体見学するところも特にないので、記念撮影などをそこそこにして北側にある故宮へ向かう。

故宮 おすすめ度 ★★★★★

北京観光メインディッシュ。これまたとてつもなく広いので、ずっと歩き回らないいけない。今回は春で天気も良かったので過ごしやすかったが、真夏真冬は大変だろうなと思う。事前に映画ラストエンペラー」とか日本でも放映されている中国宮廷ドラマなどを見て予習すると更に楽しめると思う。

まずは予約編。ガイドブックでは中国電話番号がないと予約できないとか、予約可能枠は瞬殺で無くなるので、個人での予約は難しいようなことが書いてあり、当初はVeltraなどのツアーサイトから予約しようと思っていたが、準備編に書いたように中国電話番号を手に入れて、WeChat故宮ミニプログラムで予約の仕組みや連日の予約状況を調べて行くにつれて、これは個人予約でも大丈夫そうだなと判断した。7日前から予約可能で、午前・午後枠を選ぶ。午前枠でも出る時間は午後でも構わないが、12時までに入場しないといけないので注意。午後枠は11から入場できる。入場料は一般20元、老人(60歳以上)10元、幼児枠はあるが未成年の割引はなかった。その他オプションで鐘表館、珍宝館の入場券(それぞれ10元、老人半額)が選択できる。機会損失の無いよう買っておいたが、鐘表館は入らなくてもいいかなと思う。珍宝館のチケットは、九龍壁など通常券では見れないエリアがあるので買う価値があると思う。

1回の予約で5人分までしか予約できないが、複数購入ができるので2回に分けて購入した。予約にはもちろん全員分のパスポート情報必要で、最後電話番号入力がある。ここで日本携帯電話番号を入れると弾かれて購入できない。増田中国電話番号を取得済みなので、無事に予約完了となった。ただ、SMS受信をしてアクティベーションするわけでもなさそうなので、中国電話番号法則を調べてダミー電話番号を入れて購入する裏技があるみたいな情報も見かけた。(何があるか分からないのでおすすめはしない)

さて、いよいよ入場であるが、天安門広場から地下を通って天安門城楼をくぐって故宮入口まで歩くのだが、入口につくまでが長い。感覚としては7〜800mぐらい歩く感じだ。そして入場の列に並ぶのだが、これまた長蛇の列になっていて、並んでから入場まで20分ぐらいはかかったと思う。大同古城編でも書いたが、清朝着物コスプレサービス提供する店が多数あり、故宮見学の人の中にも多数の皇帝皇后衣装をまとった人たちがいた。日本語を話しているコスプレの人もいたので、興味があれば調べてチャレンジして欲しい。いつものようにセキュリティチェックとパスポート読み取りをしてようやく入場。隣の列にいた西洋人カップル女性の方だけがパスポートチェックが通らずに止められていた。こういう場合どうなるんだろう?と心配になった。

そして故宮の中も広い!広い!広い!入場までにも天安門、端門、午門と3つの大きな門を抜けているが、さらに太和門を抜けて、ようやく皇帝の執務室?である太和殿に着く。でもこれまでは前半部分でしかなく、後宮である居室はもっと奥にある。太和殿の左右のエリアにも、それぞれ見どころはあるのだが、全部見るには体力がものすごく要るので、今回はメインどころしか見ていない。旅行前にドラマ映画で予習をしておけば、もっとこだわりの見学ができるかもしれない。

太和殿を過ぎたあたりでお昼の時間になり、疲れてきたところでもあるので昼食を探す。故宮内にはいくつか故宮餐庁と呼ばれるレストランがある。日本だったらこのような観光地レストランは1〜2時間待ちになりそうなものだが、中国人食事を持ってきているのか、行列はできているが、ちょっと待てば入れそうな雰囲気だった。増田一行はベンチが確保できて休んでいたのでレストランには行かずに売店ホットドック(爆汁熱狗棒)4本とサンドイッチ(かなり本格的で美味しかった)3セットを買って食べた。合計170元、観光地価格ではあるが、十分な量があり満足した。

昼食後にオプションの鐘表館と珍宝館を見学する。鐘表館は清朝時代時計が展示されており、前半はフランスイギリスから献上?されたものが展示され、後半は中国国内制作されたものがあった。10分も見れば十分かなあと思うので、特別思い入れがなければパスしても構わないと思う。珍宝館は太和殿から見て東側エリアにある。その名の通り、中国の秘宝を展示しているのだが、貴重なもの翠玉白菜とか)は蒋介石台湾に持っていってしまったので、そんなに有名なものはないと思う。(増田が知らないだけかもだが)ただ、このエリアには九龍壁などがあるので展示物は見なくてもオプション料金払う価値はあると思う。ご参考まで。

東側の珍宝館エリアから後宮方面に移動するが、この時点がかなり歩き疲れている。後宮エリア中央皇帝の居室である乾清宮があり、その東西に東六宮、西六宮と呼ばれる后たちの館がある。「宮廷の諍い女」などの中国宮廷ドラマを見ている人であれば、きっと楽しめる要素がふんだんにあるのだと思うが、増田一行はドラマを見ていないのと足の疲れがピークに達してきたので、東西六宮は完全に無視して中央部のみを見学しながら出口に向かった。皇后寝殿である坤寧宮を越えると今までは見ることのなかった木々が多数生えているエリアに入り、最後に延和門をくぐって出口を出る。中国人はどこでもタバコを吸うが、故宮の内部は禁煙なので出口の広場タバコを吸い出す人が多く、もくもくしている。

故宮北側には景山公園という築山があり、ここに登れば故宮を見渡すことができるようだが、思ったよりも高く、疲れた足に鞭打って登る気にはならず、またこの後にホテルの移動があるので、そのままDiDiに乗ってホテルへ戻ることにした。ただし、故宮口付近はタクシー乗降の禁止エリアになっていてDiDiの配車も出来ないので、禁止エリアを出るために500mぐらい歩くことになった。故宮出口の北側道路は、北京の他の観光地に向かうシャトルバスの乗り場があり、中国人バスに乗って移動しているようだったが、仕組みが分からないので手を出していない。DiDiでホテルに戻り今日観光完了今日もたくさん歩いた。義母歩数計によると15,000歩だったそう。

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続き> https://anond.hatelabo.jp/20250330235649

2025-03-28

2025年3月北京旅行備忘録その3

北京旅行増田です。読んで期待してくれている人たち、ありがとう

とりあえず今回の旅行で書くべき候補リストアップしていったら当分掛かりそうな気がしてきた。いつか誰かが読んで役立ててくれればよいので、忘れないうちに順次書いていきます

目次

事前準備(その1)

ホテルの予約(その1)

交通状況(その1)

観光地

 ・大同古城、雲崗石窟(その2)

 ・北京大学、頤和園(その3)

 ・天安門広場、故宮(その4)

 ・八達嶺長城、雍和宮(その5)

食事

 ・四季民福

 ・鳳臨閣(大同市)

 ・南拳十三姨·潮汕砂锅粥

 ・東来順

 ・很久以前羊肉

 ・京兆尹

観光地

北京大学 おすすめ度 ★★★★☆

ここを観光地と呼ぶべきかは意見が分かれるところではあるが、北京大学西門や未名湖といったガイドブックにも載るような見どころがある。増田長男留学先でもあり今回の旅行では外す訳にはいかなかった。

季節によるのかもしれないが、一般旅行客による入場は極めて難易度が高い。すべての門でセキュリティチェックがあり、学生以外は事前予約がないと入場不可。一般客の予約はWeChatミニプログラム「参観北大から行う。説明は「7日前から予約可、毎日8時更新とあるのだが、予約画面に行くと、「校内行事のため、〇月〇日までしばらく停止」となっていることがほとんど。たまに予約可能日が表示されてでも既に枠は埋まってる状態で、これは無理だ思う。

増田一行はどうしたかと言うと、北京大学生の招待枠を使って予約した。増田一行の人数が多いので他の学生にも手伝ってもらったとのこと。ありがたい。予約は3日前から可能パスポート情報時間指定必要旅行直前か始まってからでないと予約確定しないのと、政府要人が急遽来るってことになったら当然予約できないらしい。どの門から入るかは指定できない。今回は分けて予約したせいか東門と東南門に別れて入場することになったが、200mぐらいしか離れてないのですぐに合流できた。セキュリティチェックはパスポートで行うが、高速鉄道観光地のように読み取り機があるわけでもなく、屈強そうな係員がタブレットiPad?)を出して、渡したパスポートと画面を見比べて確認していた。今回の旅行で一番アナログな瞬間だったかも。なお、出口の指定はないので今回は東門/東南門から入って、西門から出た。

増田一行のセキュリティチェックの脇を、学生たちは自転車ミニバイク学生証を機械タッチしながらどんどんすり抜けて行く。他の施設と同様に北京大学の校内もものすごく広い。お約束だが東京ドーム換算で17.5個らしい。なので校内の至るところで電動ミニバイクが走り回っており、美団やハローシェアサイクルが放置状態で転がっている。面白かったのはミニバイクに取り付けるハンドカバーの柄。北京の冬は寒いので、ハンドカバーが大きくなり上半身や足まで覆うようなカバーを使っているのだけど、女学生と思わしきミニバイクカバーは、昭和ファンシーショップに置いてあるような動物図柄ほとんどだった。10台ぐらい見てみたが、どれも違う柄だったので相当な需要があるんだと思う。たまにおっさんファンシーカバーを使っていてとても微笑ましい。

大学入って門の周りで記念撮影したあとは、大学文創と呼ばれる北京大学オリジナルグッズを取扱う店に行ってお買い物。ボールペンキーホルダーなどの定番のほか、THERMOSのボトルなど実用的なお土産物が多い。ちなみにTHERMOSのボトルは蓋の裏に茶こしが付いていて中国仕様だった。アパレル豊富で、Tシャツ以外にも北京大学エンブレムが付いたダウンコートや、左胸に北京大学刺繍が入った青色のダサかっこいいジャージとかも売ってた。(買わなかったけど)

買い物終わったらちょうどお昼頃で、学生たちが学食へどんどん向かっている。北京大学には11学食があるらしいが、ほとんどが学生証がないと注文できないとのこと。実際に行ってみたらゲートがあって、丁寧に学生のみ購入可の掲示があった。この日、増田長男は不在だったので無理かなと思いつつも、学食にいた大学職員?から家園という学食の4階なら学生証なくてもOKとの情報を聞き出し、そこへ向かうことに。はてさて、あったのは「西式快餐」という残念な感じのファストフード店と「小北面包」というパン屋火鍋レストランもあったけど学食ではないっぽい。西式快餐で残念なピザと残念なパスタを注文してしまった。子どもたちはカツカレー頼んで満足してた。違う。そうじゃない。

昼食後は有名な西門(正門)へ向かう、寺院のような豪華で古典的な門で、入学した学生は必ずこの門で記念撮影をするという。また、北京大学北側半分は、コンクリート造りで雑多な建物南側と異なり、学生ほとんど居らず、未名湖という大きな湖があり、湖越しに博雅塔が見えるなど、同じ大学内とは思えないほどのデートスポットになっている。このエリアクラシカル建物にはどんな学部が入ってるのだろうと案内板を見たら「考古学研究所」と書いてあって納得。西門に戻って外へ出たら中に入れない観光客がたくさんいて記念撮影していた。へへ〜んと優越感を得て北京大学見学完了10時に入場して14時までぐらいかな。

頤和園 おすすめ度 ★★★★☆

北京大学から見てすぐに西側にある歴代中国皇帝により整備された庭園。ここもものすごいスケールで大きな湖があるが、これも人造湖だという。世界文化遺産1998年登録)に指定されている。今の形に整備されたのは西太后自分住まいのために莫大な資金を投入したとかで、専制君主ってのは良くも悪くくもすごいなと思う。

北京大学西門を出たらすぐだよ、と増田長男は言っていたが、距離を測ると2.5kmほど。地下鉄駅もすぐ近くにはないので当然のごとくDiDi呼んで移動。この頃にはDiDiの利用にもだいぶ慣れてきて、ちょっとした移動でも躊躇せずに使うようになってきた。DiDiで移動したのだが、頤和園入口前で大渋滞になってしまタクシー運転手もいらいらしてきたようなので100m手前ぐらいで降りてあとは歩いた。

頤和園チケットは事前予約していなかったので、WeChatで「頤和園」と検索してミニプログラムを開いて購入した。当日購入は可能だが時間帯毎(9時〜12時、12時〜15時、15時以降)にチケット枚数の制限があるようだ。事前予約は7日前から可能なので繁忙期にどうしても行きたい場合は事前予約しておいたほうが無難かも。チケット代金は入園だけ、博物館などの入場料込の2種類ある。増田一行はすでに北京大学で歩き疲れていたので入園だけのチケットを購入したが、耶律楚材祠など朝からじっくりと見学したい人はフルセットチケットが良いと思う。入園だけのチケット一般20元、未成年10元、老人(60歳以上)無料、ほかと同じように購入にはパスポート番号の登録必要だが、購入完了後、QRコードが発行されるので入場はQRコードの読み取りで行う。無料の老人はチケット購入がないのでQRコードは発行されない。入場チェックは曖昧で老人だと認識されるとパスポート確認ほとんどされない。

老人無料ということも関係があるのかもしれないが、頤和園は老人の団体旅行客がものすごく多かった。ひと昔前の農協ツアーを思わせるような、旗を持ったガイドに先導され、同じ帽子(赤や黄色などの目立つ色)を被った集団で埋め尽くされているエリアがいたるところにあった。頤和園内の見どころの説明看板には中国語、英語日本語韓国語の4カ国語で書かれているので、日本人にとっては非常にありがたい。日本語説明があるだけでも満足度が上がり、滞在時間が伸びる。湖には遊覧船もあるようだが、この日は動いていなかった。(運行停止のような記載があったが、季節によるものか、たまたまなのかは不明

団体旅行客を避けつつ、日本語の案内文を呼んでいくと清朝末期の西太后や光緒帝の軋轢、悲しいエピソードに触れることができ、大変おもしろかった。歴史好きならば事前に予習しておくともっと楽しめると思う。園内には北京老舗の茶屋「呉裕泰」のお店があり、ジャスミンティーやココナッツミルクティーなどのお茶(13〜20元、アイスもできる)やソフトクリーム10元)もテイクアウトできるので、天気がよければ休みながらゆっくりと過ごすのも良さそう。増田一行は連日の歩きで疲れているので入口周辺をぐるっと回っただけだが、それでも2時間弱の滞在だった。園の北側には行っていないが、小高い山(人造だそう)があり仏香閣などの有名な建物があるので、時間と体力に余裕がある人はフルセットチケットを買って行ってみて欲しい。

16時過ぎに退園してDiDiでホテルに戻る。頤和園北京市街の北西の外れで、ホテル紫禁城の南東側位置するので距離にして24kmほどになるが、タクシー料金は約60元(1,260円)などで地下鉄でも帰れるが、やはりDiDiが強い。

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続き> https://anond.hatelabo.jp/20250329165455

2025年3月北京旅行備忘録その2

北京旅行増田です。

間が空いてしまったけど、観光地編始まります。書き始めたら長くなってしまって、1日分しか書けなかった。。。だんだんと短い文章になると思いますが、年度末年始仕事の合間に書いていくので気長に待っていただければ。

前回の記事も、思い出したものコメント等で質問いただいた内容などを追記しています

目次

事前準備(その1)

ホテルの予約(その1)

交通状況(その1)

観光地(今回※まだ続く)

食事(まだ先)

観光地

大同古城、雲崗石窟 おすすめ度★★★★★

いきなり北京市外だけど、北京留学中の増田長男が同行してくれることになったので北京から北西に350kmの位置にある大同雲崗石窟寺院高速鉄道で日帰りで行ってきた。大同近郊には崖に作られた懸空寺という名所もあるのだけど、これまた日本語英語での最新情報が乏しく、老人もいるので日帰り旅行で組み込むのは無理と判断し、雲崗石窟寺院の後に大同古城とするルートにした。

行きは北京北駅を7:16発、大同南駅に9:41着。帰りは大同南駅を16:26発、北京北駅に18:24着と長丁場になった。高速鉄道は2つのグレードがあり、列車番号頭文字がGとDで区分される。(例:G1468, D1567)一般的にGが速いのだけど、同じ路線でも遅いGや速いDがある。今回の大同南往復は両方ともGの列車だったが、停車駅が異なり帰りの方が27分も速い。

チケットは往復とも事前にTrip.comで購入した。Trip.comの通貨設定を日本円にしたので中国元の価格不明だが1等席が発券手数料込みで行き5,124円、帰り5,640円だった。行き帰りで値段が違うのは停車駅が少なく早く着くからだと思う。2等席だと1等席の7割前後(3,500円)ぐらい。1等席は2+2シート、2等席は2+3シートの構成。Trip.comでは予約時に座席配置のリクエストができるので、複数人旅行であれば必ずやっておいて。切符はeチケットなので印刷する必要もないし、スマホ画面を見せる必要さえもない。

高速鉄道駅には遅くとも出発30分前には着いておき、余裕を持ってセキュリティチェックを受けておいた方がよいとのこと。3月中旬は閑散期らしく特に混んでなかったが、増田長男によると春節時期は凄まじいらしい。

駅のセキュリティチェック後は巨大なコンコースで待ち、電光掲示板プラットフォーム改札口確認しておく。列車が来る15分ぐらい前から改札が始まるので列に並ぶ。改札はパスポート機械にかざして読み取りする。Trip.comでチケット購入した時に入力したパスポート情報連携されてるんだと思う。改札は3列ぐらいで並ぶのだが、そのうちパスポート読み取りができる機械は1列だけだったりする。(他は中国人向けの非接触型の身分証明書読み取り機で無人パスポート読み取り機には係員がいる)真ん中は無人機、左右のどちらかがパスポート読み取り機が多かったので、どの列に係員がいるかを見定めて並ぶと良い。

改札が終わりプラットフォームに降りると、始発駅なので既に電車は来ている。出発まであと5分。1等席は先頭と最後尾の1号車と8号車にしかなく、今回の我々は1号車。そしてプラットフォームに降りたところは8号車の前!年寄りを急がせながらなんとか出発2分前に乗り込んだ。

1等席は2+2シート構成で、新幹線グリーン車と似たような感じ。飲み物(お湯)とスナックのセットが出てくる。またビール等を販売するワゴンが回ってくるなど、昭和平成初期の新幹線を思い起こさせる。また高速鉄道はとても静かでほぼ揺れない。朝早かったのでウトウトしてるうちに大同南駅に着いた。

大同南駅は高速鉄道専用駅で、中心街からは7-8kmぐらい離れてると思う。この駅もとてもでかい。でも人いない。分かりにくい案内板を頼りにタクシー乗り場へ向かうと白タク運転手?と思わしき人たちが盛んに声がけしてくるので、タクシー乗り場への道は間違ってないのだなと思った。

バカかい構内を数百m歩いて更に地下に降りたところにタクシー乗り場があった。20台以上が客待ちしてる状況で、最初はここでDiDi呼ぼうかと思ったが、乗客差配しているような人がいて、増田長男とやりとりした後に2台分乗してタクシーに乗ることになった。

大同南駅から雲崗石窟までは約30kmぐらい?約30分の乗車時間だった。窓から見える大同郊外風景は同じデザイン高層マンションが立ち並び、それが数十ではなく、数百というぐらいの単位で広がっていく。今まで見たことのない圧倒的な風景だった。さらには建設中と思しき骨組みの高層マンションも多数あり、まだ建てるのか?と思うとともに、放置されてるのでは?とも思ったり。

大同南駅から雲崗石窟までのタクシー料金は55元ほど。DiDi使ってないので、運転手QRコードWeChat pay Alipay共通)を読み込み、メーターの金額を打ち込んで支払う方式。(日本と変わらないというか、日本が真似したのか)2台分乗したが連携してるわけではないので、それぞれ別の場所で降ろされた。今回は増田長男含めて3名がWeChat使えたので、チャット通話機能使って無事に合流した。複数人旅行する際は、はぐれるケースも想定して連絡手段を確保しておいた方が良い。

9:41に大同南駅に着いて30分タクシー乗って10時30分ぐらいに雲崗石窟に到着。さあ入場しようと思ったが、どうやってチケット買えば良いのか分からない。北京観光地はまだ日本語情報があったが、雲崗石窟コロナ前の情報しか見つからず、事前予約についても調べてなかった。チケット販売のような窓口も機能してないし、WeChatミニプログラムにたどり着いたが、当日はチケット購入できないようになっていた。増田長男中国語でようやく聞き出した情報によれば、当日券は入り口建物にあるQRコードを使って購入しないと行けないとのこと。なんか人だかりがあるなあと思ってた場所にあった。分かるか、そんなの!価格は成人100元、学生未成年50元、老人(60歳以上)は無料で、それぞれ別のQRコードを読み取る。

そこから増田夫婦で全員分のチケット購入して、ようやく入場できたのが11時をとうに過ぎた頃。12時には雲崗を出て大同古城に向かい昼食を取る想定スケジュールが大幅に狂った。雲崗石窟もものすごく広く、老人もいるので無理に急ぐこともできず、なるようになれで、普通のペースで観光した。石窟の前に池に浮かんだ島にある寺院を通っていく。この手前にはバス乗り場があり、石窟入り口までスキップできるので石窟だけササッと見たい人は使うと良い。片道10元。でも寺院もなかなか良い感じなので、増田と同じように、行きは歩きで寺院を観ながらゆっくりと、帰りはバスで出口までというのがおすすめ

雲崗石窟も他の観光地も同様だったが、紙のパンフレットというものがまったく置いていない(見つけられていないだけかもしれないけど)。スマホWeChatミニプログラムオフィシャルサイトを見たり、たまにある標識確認するしかないのだが、観光地パンフレット大好きな増田としてはかなり悲しいことではある。

寺院を抜けてようやく石窟入口。すでに12時近くになっておりお腹も空いてきた。石窟の最初の方はしょぼい穴が空いていて風化した仏像だったような物がある感じ。埼玉県出身増田は「吉見の百穴みたいなものだな」と感想を言ったら妻に怒られた。そんなこんだで更に歩いていくと建物保護された石窟エリアに到着して、ここからがいよいよ本番。いろいろな穴に入っていくたびになんじゃこりゃ!というような石仏出会うことができる。百穴って言ってしまってすいませんでしたと謝る。そしてクライマックスオープンな壁面に巨大な石仏どーん!で、観光客みんなここで記念撮影していた。まだ石窟群の続きはあるようだが、12時50分ぐらいでお腹すいた、石仏満足した、ということで出口に向かうことに。ちょうどバス停もあり出口までいっきに戻るが、お土産屋や飲食店街を通らないと出口に辿り着けないのはどの国も同じだな。

この時点で13時過ぎた。大同古城の候補のお店(鳳臨閣)は14時まで営業タクシー20分かかる。人気店なのですぐに入れるかもわからない。お腹も空きすぎたので、ここで妥協して食べようかとも思ったが、増田長男がチャンスがあるならトライしたいということで、すぐさまDiDi呼んで大同古城へ向かった。結果、閉店30分前にすぐに入れたのでチャレンジしてよかった。お店と料理については食事編で書くので割愛

食事後、大同古城を散歩する。大同中心部は高い城壁に囲まれた街になっていてその中は古い街並みが残っていてとても雰囲気がよい。故宮周辺も同様なのだが、清朝?のお姫様コスプレ散歩できるサービスのお店が多数あり、至る所でお姫様皇后皇太后?)を見かけた。

野良猫?もいて人を怖がっていないようではあったが、とても痩せていたのが気になった。逆に北京にいた野良猫は太っていた。

鼓楼などの古い建物を横目で見ながら、英語のページでおすすめされた九龍壁Nine Dragon Wall)へ歩いていった。名前がかっこいいし、入場無料なのも良い。九龍壁故宮の中にもあり、皇帝モチーフとして使われているのかな?(大同北魏の都だったと後で確認した)

その後は時間に余裕をもって大同南駅までDiDiで移動し、16:26の北京北駅行きの高速鉄道に乗った。行きは停車駅が多かったが、帰りは途中1駅のみ停車で2時間からずに到着。北京北駅の横にあるショッピングモールで夕食を食べ、そこからDiDi呼んでホテルへ21時頃着。長い1日だった。

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続き> https://anond.hatelabo.jp/20250328230350

2025-03-24

2025年3月北京旅行備忘録

(3/26追記

たくさん見ていただいてありがとうございます。事前準備は大変でしたが、それでも現地で苦労したこともありました。しかし、それを上回る食事の良さと観光地の壮大さが味わえました。中国は怖い、と思ってる人も多くいると思いますが、現地で言葉がわからず苦労している我々に一生懸命手を差し伸べようとしてくる親切な人も数多くいたことをお伝えしておきます

・3世代続柄がよくわからない →増田を起点に母、増田、子の3世代です。修正しました。

ホテルの値段を知りたい →追記しました。日本のHilton系よりも安いと思う。

中国プリペイドSIMLINE使える? →使えますGoogle/Facebook/Xも問題なしでした。

スマホないと無理レベル? →旅行者は無理だと思う。ただ同行者全員がこの準備をする必要はない。今回は大人数でタクシー2台移動もあるため、増田夫婦2人がWeChat PayとAlipayを準備しておいた。(DiDiで2台同時に呼べない)

・Trip.com、タクシーに関する情報追記

以下本文

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2025年3月増田母/義母後期高齢者)、増田夫婦アラフィフ)、増田子(未成年)の3世代中国北京に5泊6日で旅行してきた。事前にネット情報収集したが、ガイドブック含めて日本語でアクセスできる最新情報が少なく苦労したので、誰かの役に立つことを願って備忘録として記載しておく。

目次

・事前準備

ホテルの予約

交通状況

観光地(次回)

食事(次回)

事前準備

中国電話番号付きSIMカード(プリペイド)の契約

WeChat Pay、AliPay日本携帯電話番号でも登録して、支払いのアクティベーションまで完了することはできるが、DiDiの利用や故宮の予約などを考えると中国電話番号が欲しいと思い契約した。私が契約したのはamazonでも売っているChina UnicomのeSIM中国電話番号付きシーズンSIM」。中国本土だけでなく日本でも中国電話番号宛てのSMSが受信できるところがミソで、このおかげでBaiduアカウント作成できたし、故宮の予約も日本で取得できた。

90日間有効データ容量は6GBだが、1週間程度の旅行であれば十分かと思う。足りなければチャージ&期間延長できる。GoogleサービスLINEも使えた。今回宿泊したHilton系ホテルWiFiでもLINEなどは制限されていて利用できなかったのでこれがあってよかった。

私のスマホGoogle Pixel 8 Pro)は物理SIM利用なので、このeSIMを追加して2本差し状態にしておけば現地で特に何もすることなくすぐに使える。

WeChat微信)とAlipay支付宝

支払いはこの2つのアプリをそれぞれインストールしておき、アカウント登録(要パスポート)とクレジットカード紐づけまでを日本完了させておく。ほとんどの店でどちらも使うことができるが、バックアップ用として両方ともが望ましい。紐づけるクレジットカードは別会社にしておくと更に良い。私は旅行中にAMEX不正利用確認として2度止められてWeChat Payが利用できなくなり、JCBを紐づけたAlipayで支払って難を逃れたことがあった。

支払いだけでなく、それぞれのアプリからミニプログラムを起動して故宮などの観光地の予約やDiDiでのタクシー配車をするので、これがないと何も始まらない。逆に現金はまったく不要だった。今回の旅行では中国元への両替を行わずにすべての観光ができたし、なんなら硬貨紙幣含めて使われているのを見てもいない。

百度地図

Google Map中国だとまったく役に立たない(地図の内容と位置情報が合っていない)ので、百度地図高徳地図のいずれかを使わないといけない。私は百度地図しか使わなかったので高徳地図のことはわからない。百度地図が使いやすいか?と言うとそんなことはなく、中国語以外の言語選択できないのでGoogleレンズ翻訳にらめっこしながら後は慣れで乗り切るしかない。また、Baiduアカウントがないと地点の「お気に入り登録」ができず、Baiduアカウント中国電話番号がないと作成できないという問題もある。今回は日本でもSMS受信可能中国電話番号付きSIMを購入したのでBaiduアカウント作成成功し、Google Mapに近い感じで利用することができた。

なお、Google Mapホテル場所確認するとまったく別の場所を表示されるので自力で行こうとするとホテルにたどり着けない可能性もある。ホテル場所百度地図確認しておくとよい。

・Trip.com

中国国内高速鉄道が予約できる。Web版もあるがアプリを入れた。今回は雲崗石窟大同南)と万里の長城八達嶺長城)の往復2回、高速鉄道に乗ったが、GUIもわかりやす日本語表示可能なのであまり苦労しないで列車予約できると思う。思ったより発券手数料がかかるが他に選択肢がないのでどうしようもない。

追記)利用登録にはパスポート必要。また同行者のチケットを購入するときも同乗者のパスポート情報必要なので、何度も購入するのであれば事前に同行者情報登録しておくと便利。あと、1回の発券では5人分までしか購入できない。今回の旅は大人数のため2回に分けて購入が必要だった。

ホテルの予約

私はHilton Honors会員なので、今回はHilton系しか調べていない宿泊していないので参考にならないと思う。HiltonのWebサイトから北京(Beijing)で調べていくと、ラグジュアリー系のウォルドルフ・アストリアコンラッドからヒルトンダブルリーアッパー系、アッパードルのHilton Garden Inn、Hamptonなど10個以上が見つかる。後述するように地下鉄が安く、タクシーが便利で安いので、ものすごく辺鄙場所でなければ、あとは予算志向に合わせて決めれば良いと思う。

今回の旅は、Hilton Garden Inn Beijing Guomaoに3泊、Conrad Beijingに2泊した。北京市内でホテルはしごするのは面倒ではあったが、アッパードルラグジュアリーグレードアップすることで終わりの印象がよい旅になったと思う。

Hilton Garden Inn Beijing Guomao(北京国貿希尓頓花園酒店)

2025年3月上旬開業(おそらくHiltonブランドへの変更リニューアルと思う)したばかりだったので、設備も新しくキレイだった。トイレウォシュレット完備だが、バスタブはなくシャワーのみ。朝食ビュッフェ(60元/人)、無料ランドリートレーニングマシン室もあるので、長期滞在でもリーズナブルかつ便利に過ごせると思う。スタッフはごく一部しか英語を話せないが、一生懸命理解しようとしてくれるし、日本人ならではとして漢字筆談できるのでなんとかなる。最寄り駅は国貿(Guomao)ではなく永安里から徒歩5分ちょっと。永安里は1路線地鉄1号線)のみだが天安門王府から3〜4駅と近く拠点としても優秀な部類だと思う。レストランの併設はないが近くに四川料理店があるのと、DiDi呼んで食べに行けばよいので困らない。

追記)3部屋3泊で約7,700元(朝食付き)だったので、1部屋(2人ないし3人まで宿泊可)の1泊分は約18,000円。

Conrad Beijing(北京康莱德酒店)

Hilton系列ラグジュアリークラスだが、繁華街王府井にあるHilton Hotelウォルドルフ・アストリアに比べたら安価ラグジュアリーではあるが2013年開業なので設備はあまり新しくない。トイレウォシュレットはなかった。シャワー室のほかバスタブが窓際にセパレートであるのでゆったりと過ごせる。地下にプールがあるらしいが今回は行かなかったので不明。朝食はさすがの高級ホテルビュッフェという感じ。上記のHilton Garden Innも悪くなかったが、比べてみると種類、質とも圧倒的。あと市街観光していても西洋系、アラブ系外国人ほとんど見ることはなかったが、Conradにはいっぱいいた。みなさん、ここにいたのね。

追記)3部屋3泊で1部屋はエクストラベッド追加で約11,000元(朝食付き)だったので、こちらは1部屋1泊分は約38,500円。

交通状況

・Beijing PASS

いわゆるSuica/PASMOと同じような非接触型のチャージ切符であり、ガイドブック等を読んだ限りでは便利そうだと思い空港で購入したが、買う必要はなかったなと思う。人数も多かったのでいちいち1枚ずつチャージするより、切符券売機でまとめて購入するほうが楽だったので、チャージが切れたあとは使っていない。少人数で地下鉄中心で移動する場合は購入してもよいかもだが、WeChat PayやAlipayで直接改札で支払い可能なので、個人旅行だとやっぱり不要

地下鉄地鉄

ものすごく地下鉄網が発達していて南北東西に走る線路のほか、環状線が大小あり至る所で乗換駅がある感じ。そして安い。初乗りは3元からで乗換含めて40〜50分地下鉄で移動しても6元とか。お金はあまり使いたくないが体力がある人には地下鉄おすすめ。ただ、古い路線(1号線とか2号線)はエレベータどころかエスカレータもなく、年寄や足が悪い人には向かない。タクシー日本に比べてずっと安いので、体力に自信のない人はタクシー活用したほうが良い。私たちは朝は地下鉄目的地まで行って、その後は無理をせずタクシーを使って移動していた。あと、だいたいどんな駅でも入口セキュリティチェックを受ける。

タクシー

日本だとタクシー配車アプリを使ったことはほとんどないが、中国ではDiDiというアプリ一択の状況。WeChatAlipayのそれぞれのアプリからミニプログラムとしてDiDiが起動できるので、DiDiアプリダウンロードしておく必要もない。使い方は英語画面だが直感でなんとかなる。自分位置情報が表示されるので”Where to goから行きたいところを検索して指定して、どのクラスの車を呼ぶか(複数選択可)を選べば、あとは数秒で自動マッチングして自分の居場所まで来てくれる。アプリには車のナンバーだけでなく、メーカーや車種なども表示される(されない場合もある)し、どこから向かってるかなどの位置情報もわかるので、あ、あれかも?とナンバーが見えなくてもなんとなくわかる。車が来ているのにこちらが見つけられないと、SMS電話がかかってくる場合もあるが、中国語が話せないとわかると向こうからキャンセルされる。その場合は、落ち着いてもう一度配車申し込みすればよい。

値段は20kmぐらい移動しても50元(1,000円)いかないぐらい。中心部にある観光地から周縁部のホテルに戻るぐらいの距離なら20〜30元でいける。3人旅であれば地下鉄よりもちょっと高いぐらいで楽々移動できる。

追記空港や主要駅などでは、タクシー白タクではない正規のもの)も客待ちしている。DiDi配車の待ち合わせスペースに行こうとすると必ずタクシーの運ちゃん客引きに合う。彼らは私が”I can't speak Chinese”と言ってもお構いなしにずっと声がけしてきてつきまとってくるので、かなりうざい。

声がけには白タクの人も混じってくるので無視するに限るが、正規タクシー目的地が有名どころではっきりしていれば特に問題ないと思う。

DiDiは目的の車が来たら自分助手席を開けて、自分携帯電話番号の下4桁を運転手に伝えることで確認完了となる。WeChat PayやAlipay登録した番号がそのままDiDiに連携される仕組み。増田中国SIM電話番号登録変更していたのでそっちを伝える。英語だと通じないことがあるので、そこだけは中国語の数字を覚えるか、紙に書いて見せるのでもよい。数字麻雀知ってる人はそんなに苦にならないと思う。リン、イー、アル、サン、スー、ウー、リュウ、チー、バー、ジュウなので、0834なら「リンバーサン・スー」とはっきり言えば伝わらないことはなかった。

高速鉄道(高鉄)

距離移動の場合は、高速鉄道新幹線)を使う。北京はいくつかの高速鉄道駅があるが、今回は北京北駅と清河駅の2つしか使っていないので、それ以外はよくわからない。パリロンドンと同じく行き先別で駅を使い分ける感じなんだと思う。(東京東京駅に行けばどこにでも行けるのと対照的だ)

そして高速鉄道駅はものすごくでかい。庇のついた巨大な駅舎で内部も余裕があり、こんなに大きくする必要もないだろうと思うが、中国人口を考えると繁忙期には激混みするのかもしれない。

チケットの購入はTrip.comで行った。他に方法があるのかは不明だが、日本語表示可能直感的に使えるGUIなので発券手数料高くても不満はない。チケットの予約は2週間前から可能だが、それ以前から購入予約をすることができる。春節などの繁忙期は列車が満員になることもあるらしい。

座席は1等席、2等席のほか、ビジネス席やファミリー席などがある列車もある。1等席以上は座席数も少ないので希望する場合は早めに予約を。あと1等席は飲み物(今回の旅では”お湯”だった)とスナックがついた。

追記セキュリティチェックも厳重で駅の建物に入るとき、出発待ちの待合室に入るときの2回のチェックがある。

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続き>https://anond.hatelabo.jp/20250328012232

2024-12-16

なんで肉が県外から来るんだ?

愛知なのに何故宮城県産の肉?

なんか裏があるのか?

食品業界の闇か。

2022-02-08

anond:20220208090508

台湾故宮博物館が良いぞ

蒋介石台湾に逃げる時にセレクトした中国5千年の宝物はそこにある。



ルーヴルはちょっといからな。日本に来た時に見ればよい。

2020-07-28

anond:20200722021439

自分制作する気が起こらないときは、できるだけホンモノを見に行って圧倒されてみたらいいんじゃない

今はコロナで難しいけど、メトロポリタンとかルーブルとかバチカンとかプラドとか故宮とか。

2020-02-13

東京国科学博物館東洋館と「出雲大和展」に行ってきた。

二月一日

 間もなく、特別展「人、神、自然ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-」が終了すると気づいたので足を運んだ。自分美術館に通う習慣を身に着けてから大体十五年が経過しているが、東京国立博物館東洋館をきちんと観たことはない。いい機会だと思い、東洋館全体をのんびりと回ることにした。

 特別展の会場は東洋館の二階にあり、会場そのもの常設展最初の部分、すなわち中国西域仏像のあるあたりを抜けた後にある。特別展の内容そのものは興味深かったが、コレクション全体が雑多なもの構成されているというか、あまりにも時代地域に幅がありすぎて、どのように展示したらいいのか少し迷っているような印象を受けた。とはいえ普段はなかなか見られないマヤ文明仮面などをじっくり見られたし、普段なら絶対しないような比較をする楽しみもあった。知らなかったのだが、グアテマラのほうがメキシコよりも良質の翡翠を産出するらしく、文明の中心地の人々は必死になってそれを求めたり、乏しい材料で何とか良いものを作ろうと苦心したそうである

 で、常設展に関してだが、展示スペースが地下階から五階にまで渡っており、ざっくり見ても三四時間はかかった。その中で特に面白く思われたのは、中国朝鮮半島の品々だ。というのも、青銅器勾玉などの作りが、日本とよく似ているところもあればまるで異なっているところもあり、比較する楽しみがあるからだ。また、饕餮の刻まれた祭器の類も自分は好きで、根津美術館に立ち寄った時にはのんびり眺めている。理由はわからないのだが、自分はそれと同じくらいに玉の類にも心惹かれる。西欧君主たちの王冠も立派だとは思うが、金やダイヤモンドではどうも少しまぶしすぎる。自分東アジア文化好きな人間だからそう感じるのだろうか。

 とはいえ自分が好きなのはどうやら宋代までらしい。どうも、明代になると技巧的になりすぎるというか、色が鮮やかすぎるように感じられる。確かに黄色などの発色は鮮やかだし、竜のうろこなども実に細かく表現されているのだが、技術的に優れていることが美しさに直結するかどうかは別問題だ。自分としては唐三彩と呼ばれる、赤や緑や土の色を活かした陶器が美しいと思う。ある程度の素朴さがないと、親しみが持てない。台湾で見た、清代象牙を削って作った細工なども、優れてはいるが技巧をひけらかしすぎているように思われる。

 あとは、天然の石を削ってザクロ見立てていたものはよかった。故宮博物館にあった、翡翠だか瑪瑙だかを削って作ったのと同じ発想で、天然の石の色彩や質感を生かしながら表現しているものだ。あとは漆を刻んだものもよい。色がおとなしくて上品だ。

 もう一つ興味をひかれたのは、漢代画像石だ。学生時代古典教科書の表紙に出ていたので覚えていたのだが、実物を見たのは初めてである。宴の様子が見て取れるようで、ある者は楽器を弾き、またある者はボードゲームをしている。そのボードゲームの盤は真上から見たように正方形表現され、遠近法無視されている。エジプト絵画と同じで、何が書かれているかがわかりやすいことが、写実性よりも優先されたのだろう。十字軍時代チェスをする騎士を描いた絵画でも、似たようなことをしていた覚えがある。

 そうだ。途中のフロアでは「生誕550年記念 文徴明とその時代」という、また別の企画展をやっていた。自分は書に対しては無知なのだが、解説によれば、文徴明は科挙には合格しなかった人物だそうであるしかし、温厚な人柄と勤勉実直な性格で、やがて文章校閲に関する職に就いた。九十年の生涯のうち三年しか勤務しなかったが、一流の人々と交わることでその才能を開花させた、とのことだ。人生仕事だけじゃないよな、という気持ちをまた新たにした。

 自分にはそれこそ古代中国官僚のように、職を退き水墨画に描かれたような山奥に引っ込んで、時折訪れる友人と琴棋書画をたしなむ、みたいな生活にあこがれる傾向があるのだが、ほどほどに働きつつ、土日に友人とボドゲをしたり美術館に足を運んだりするのは、十分近いんじゃないか、って近頃は思っていて、そんな気分になれたのも、今日気分転換成功たかなのだろうな、という気がした。

 近々、同じ敷地内の法隆寺宝物館にも行こう、と帰りの電車で考えた。あそこのカフェは閉館間際になるとほとんど人がいない穴場なのだ


二月八日

 特別展出雲大和」にふらりと向かった。前回の「正倉院世界」がとてもよかったので、これも行くしかない、と思われたからだ。

 おおよそ弥生時代から奈良時代初期にかけての日本美術を楽しめる。特に銅鐸などは、教科書で見たものもたくさんあり、懐かしく思われた。国宝重要文化財ごろごろとある三角縁神獣鏡も大量に見ることができた。恥ずかしながら、これが中国神仙思想と深い関係にあることを知らなかったので(忘れていたので?)、そこに刻まれていたのが解説を読むまで西王母だとはわからなかった。しかし、こう考えると日本への道教的な要素の導入は、かなり早いのだな、と思われた。

 他にも多くの埴輪があり、細かく当時の祭祀の様子が説明されていた。これは知らなかったのだが、出雲の周囲では四隅突出型墳丘墓という、独特の形をした古墳が広く分布しているそうである。そういうまじめなことをしかつめらしい顔をしながら読んでいると、自分は振り向く鹿を表現した埴輪肛門があるのに気づいた。正確には肛門ではないかもしれない。埴輪を焼くうえで必要技術的な要請から開けられた穴なのかもしれない。しかし、尻に穴が開けられていたのは間違いない。

 下世話な話だが、自分動物彫刻を見るといつもその性別を確かめたくなる。別に馬の彫刻に陰茎と陰嚢があって何が面白いのかと問われればそれまでなのだが、生真面目な騎馬像にもそういうものがついているかと思うとどことなく愉快な気持ちになる。それから、先週観たような民俗学的なものであっても、素朴な男性像と女性像ではどんな風に性器表現しているかを確かめるのは、文化ごとの感受性が端的に表現されていてなかなかに面白い。

 脱線が続くが、本当に不思議なのは世界中の文化男性器と女性器を絵にしたり彫刻にしたりすることが普通に行われているし、中には神々として崇拝することだってあるのに、ギリシアローマに由来する彫刻絵画では、女性器も陰毛もすっかり省かれてしまっていることで、これは男性像の性器も小さいほうがよろしいとされたことと関係しているのだろうか、などと何かと勘ぐってしまうのである

 閑話休題。この特別展で私が一番見たかったのは、七支刀である。「日本書紀」を読んでからぜひ見てみたいと思っていたものだ。刻まれた金の文字はかすかにしか読み取れないが、専門家でも何でもない私が「月十六日丙午」とある部分を読み取れたので楽しかった。だいたい、こういう文字の刻まれものを見るのは楽しくて、ほんの二つか三つの変体仮名をしっているだけでも、巻物を見る楽しみ増えるというものだ。

 ほかにも、神社奉納された刀剣や武具などもあったが、私はそれらには、古代の品々ほどには心はひかれなかった。あとは、「出雲国風土記」が朗読されているコーナーがあったが、そこでは本当にハ行がファ行で発音されて、チやヅがティやドゥと読まれていた。

 帰りは東京駅田舎そばを食べて帰った。非常に歯ごたえのあるそばだが、定期的に食べたくなる味だ。いつもは昼に寄ることが多いので肉野菜そば天ぷらそばだけだが、夕飯なので野沢菜と肉味噌れんこんをつけた。ちょっと贅沢をしたので気持ちよく眠れた。

2020-02-01

anond:20200201110747

十万以内なら海外旅行台湾おすすめかな。

何を食べてもおいしいし、文化的にも興味深い。

故宮博物館では一日つぶせるし、道教建物も見ていて飽きない。

日本人受けのする九份おすすめだが、個人的には金瓜石という鉱山の跡がよかった。

日本統治時代神社廃墟を見て、歴史の流れに思いをはせるといい。

自分は二泊三日での旅行だったが、できたら三泊四日くらいで行くのがいいと思う。

いいホテルだと日本語が通じるので気楽だし、治安もいいのでツアーよりも個人旅行楽しいはず。

自分が、旗を持ってぞろぞろ動く集団行動が嫌いなだけかもしれんが、自分電車バスに乗って移動したほうが、土地勘がついて愉快だ。

ただ、バスによっては停車の案内がなかったりするので、グーグルマップを見ながら今どのあたりか注意したほうがいい。

それと、怪しいタクシーには注意だ。

あと、知人はウラジオストクを訪れていた。

日本からごく近いのに欧風の街並みを楽しめる。

教会イコンがいいそうだ。

ロシア人一見冷たそうだが、あれはシャイなだけだ。

六本木バイカルというロシア料理屋のおばちゃんを見てそう思った。

韓国も、現代アートが名高いし、寺を見るのも面白そうで、個人的には行きたいが、関係悪化しているのが残念だな。

東南アジア予算は知らない。申し訳ない。

いい旅を。

2019-08-14

台北おすすめスポットある?

月末に毎年恒例になりつつある台湾行く予定。

だいたいいつも3泊4日で一日は地方観光スポット行って、それ以外は台北近郊で遊んでる。

だけど今回は一日弱予定が空いてるままで少し考えてる。

もう数回言ってるから有名どころ(九份とか故宮とか)はある程度抑えたかなぁと言う感じ。

個人的にはあまりしっかり見れていない淡水に半日あてて残り台北で過ごすつもりなんだけど、

一日から半日で行けるおじさんでも満足できそうな穴場スポットありませんか?

2011-12-13

台湾って観光名所多いよ

例えば故宮博物館国民党国共内戦で敗北が確定したあと、清朝が所有していた文化財を可能な限り貴重な物から持ち出して台湾に持ち込んでいる。

一部といえどもその数は膨大で、季節ごとに展示品を総入れ替えしても、倉庫には未公開品が埋もれているという話。

シナに残った圧倒的多数の文化財は「O革」の熱狂的革命行為()で歴史を抹消しているので、シナ博物館よりも台湾に行く方が文化財を見れるという。

また、日本統治時代に開発された温泉は当時の日本の名湯100選に選ばれるほど温泉の質が良く、現在でも温泉街が大都市近郊に存在している。(清潔さや温泉の運営は日本が最も優れているが)

料理は、台湾で口に合わないなら、他の極東アジアの国は全滅と言っていいほど料理は揃っている、ここで色々食べてみて、合わないならアジア都市旅行に行くのは辞めた方がいいレベル

また東岸一帯は土着の少数民族が代々生活していた土地であり、明らかに中華文明とは異質の生活や文化を見ることが出来る、景勝地なので自然を見るのもいいし、

珍しい昆虫が多く生息するので昆虫博物館も多い。発展は西岸よりかなり遅れており、昭和時代の様なのんびりした質素な街が点在する。

南部リゾート開発された観光地が多く、海遊びには最適。

まあ、待ち行く人が簡単な日本語を話せる国なので、外国に来ているという感覚は薄いかもしれない。でも日本と違い確実にアジアの国だよ。

今年は地震台湾人が凄く沢山の義捐金日本へ送ってくれたから、その恩返しに観光に行く人が多いらしいね

2011-09-22

真理は外で保管される

http://anond.hatelabo.jp/20110815225307

ということで先日はじめて台湾に行ってきた。

なんやかんや言って香港などよりも、下手すれば中国本土よりもずっと中国的なところだと思った。


故宮博物館に秘蔵されている歴代中国王朝の文物。

忠烈祠に合祀された抗日英雄の一人一人の名前と、

中正紀念堂に書かれた儒教思想および日本翻訳され中国にも輸出された近代西洋思想に基づく孫文の訓示。

仏教寺院で熱心に参拝する台湾人たち。

美しい繁体字を皆達者に書く。

下手な中国本土の都市よりも美しい北京語を話す。

地名には忠孝とか信義とか儒教思想が色濃く反映されている。

南京路とか重慶路とか中国都市を基にした地名が非常に多くニューヨークなどと同じく植民地地名のものだった。

中国ではすべて横書きに統一しているが、台湾日本と同じく新聞など模範的な文章は縦書きで書かれる。

漢民族伝統文化中華文明を忠実に継承している。

高雄とか便当とか日本の影響もところどころ目に付く。


香港では北京語は通じない。少なくとも、香港人北京語を聞き取りはできても話せず英語のほうがよほど通じる。

名前も英名が公式に使われる。

台湾中国でも最近は英名を名乗る人が増えたけど香港ほど公式ではない。

日本人ならダニエルとかマイケルとかメアリーとかキャサリンとかとても名乗れないだろう。

英国植民地面影が色濃く残る香港ポルトガルのそれであるマカオアジアの国とは思えなかった。

住民はアジア人の顔をした西洋人に見えた。

白人だらけでムスリムも多いタイや、

英語母語とする中国人ムスリムインド系の街であるシンガポールは、

すでにアジアなのかどこなのかわからない無国籍国家という印象だった。

ベトナム中国フランスとが混交していてカオス雰囲気を醸し出していたし。

台湾にはモンゴロイド以外はほとんどいない。

観光客中国人日本人かどちらだからだ。

日本語が通じる人もこれまで行ったどこの国よりも多かった。

片言の中国語で、英語筆談の助けを借りながら住民と会話した。


人類を支配するだけの文明を持ち得たのは英語が史上初だ。

少なくとも西洋言語のみが全人類に受け入れられる世界共通言語になり得る。

英語を否定するにもそれを手段として使わなければいけないという時点で、英語を否定できないことが証明されてしまう。

何が入用で何がそうでないかの判断はこのように割合容易につく。

言語アイデンティティ帰属意識、同胞意識)の確立の手段、という重要機能を持つが

それがコミュニケーションの手段という機能を上回ることはない。



文化発祥した地よりもむしろ影響を受けた衛星で保管されることも多いのではないかと思った。

どこの文化圏でも土着の文化よりも舶来の文物を珍重し上位に置く一定の傾向がある。

土着の文化は卑近で生々しいのに比べ舶来のものは「よく理解できない」ために神秘的だからだ。

日本語では大層難しく聞こえる漢語や外来語が、中国西洋では子供でも使う日常であることは多い。

儒教思想や陰陽五行思想はむしろ朝鮮本家中国よりも忠実に継承されている。

お箸単独で食事をするのもやたらお辞儀をするのも深々と頭を下げるのも日本人特有の風習であるし、元号も今や東アジア日本しか使っていない。

死に際で万歳をしたのも日本人だけだ。

唐服に影響を受けあるいは呉服起源を持つ?和服も今や日本の象徴である

国家元首名前元号名前漢籍から採るということも中国ですらしてない。



台湾沖縄韓国に失われた中国日本の文化の残滓が脈々と生きているように、

そして日本台湾韓国中国のそれがそうであるように、

文化起源を離れて独立して継承されていることも多々あるのだ。

2009-02-13

台北故宮博物院」の宝物の一部を北京紫禁城」に交換展示か

  中台の文化交流というが、パンダ外交と寸毫も変わらないのでは?

 台湾へ行くと、日本人が真っ先に見学に行くのは故宮博物院だ。

中国五千年の歴史と文化の粋がまとまって展示されている(昨師走、玄関の看板をみたら「中華八千年」と誇示されていて、その隣は法輪功の座り込みデモがあったが)。

 陶器水墨画、壺、鼎、宝飾品など。一日見ていても飽きない。

 言うまでもなく、蒋介石中華民国の正統な権力継承を象徴する「三種の神器」として、中華伝統の宝物を夥しく軍艦に載せて、兵隊よりも大切に台湾へ運んだ。

台北に鎮座まします数万点の宝物は、換言すれば中国大陸のもの、独立主権国家台湾としてはありがた迷惑でもある。台湾には独自の文化と伝統と習俗がある。

 独立派のひとたちは「あんなもの、北京へ返せ」と言っている。

 そして故宮博物院の宝物の一部が北京で展示されることになりそうである。

 14日に故宮博物院の周館長を団長に三日間の日程で北京へ赴き「交換展示」の詳細を協議するという(『台北タイムズ』、2月13日付け)。

北京がつけてきそうな条件は「以後、台湾故宮博物院を『台湾故宮』と改称せよ、と言われるかも」。

同館スポークスマンの蘇俊賓は「威厳と公平のもとに交渉する」と言っている。

 北京紫禁城故宮博物院は十月に「清朝文物展示」を予定している。

2008-01-22

http://anond.hatelabo.jp/20080122050855

何が問題なのかわからない、一人暮らし歴16年の俺が来ましたよ。

《フード系》

○ 1人ラーメン:ラーメンぐらいは一人で食いたいぜ。

○ 1人マクドナルド:マクド持ち帰りが面倒なときはその場で食うぜ。あとLANが欲しいとき。

○ 1人吉野家:つーか、吉野家は一人で行くところだろ?女子供はすっこんでろ。

○ 1人ファミレス:ハンバーグとか食べたいときに行く。

○ 1人喫茶店:時間つぶしに入るね。

○ 1人鍋:基本、自炊だから冬はよくやるよ。外食で鍋は食わないけど。

○ 1人回転寿司:普通じゃね?俺以外でも一人で食ってる人はよく見かけるよ。

× 1人焼肉:これは・・・一人で食うといろんな肉が食えないからやったことがない。今度、ランチの時に出もやってみるか。

エンターテイメント系》

俺、あんまり外で遊ばないから弱いかも。

○ 1人旅行:普通じゃね?地方の友人宅に泊まりに行く時なんて、一人じゃないと迷惑だし。

○ 1人コンビニ:はぁ?何言ってるかわからん。

○ 1人ゲーセン:時間つぶし用だな。

・ 1人コンサート:そもそもコンサートになんて行かない。一人でもデートでも。

○ 1人博物館美術館:一人の方が楽しめるんだぜ?故宮博物館を一日がかりでじっくり見たのは楽しかった。またやりたい。

○ 1人映画館:普通じゃね?映画趣味が合わないときなんか、一人で見に行った方が楽しめるだろ。

・ 1人カラオケ:そもそもカラオケ行かないし。デートで行くなんてもってのほか。

× 1人動物園:あー、これは行ったことないなぁ。今度一人で行ってみるか。楽しそう。

・ 1人遊園地:これもない。誰かに連れられてじゃないと行く気がしない場所だ。

○ 1人夏祭り花火も?):え?お祭り屋台の冷やかしなんて一人で行かない?屋台粉物を買って、家で一人で飲むのが好き。

やってみて思ったんだが、そもそも1人で行けないってどういう理由で行けないんだ?

行く気力がないというのが理解できないんだが。

 
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