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空犬通信

本・本屋好きが、買った本、読んだ本、気になる本・本屋さんを紹介するサイトです。

特撮推理? 笑う怪獣?……今日買った本。

絶不調の自分を鼓舞するため、ではぜんぜんないのですが、久々に1日2本目です。


ミステリはあんまり読まない、とたびたび書いているせいでしょうか、よっしゃ、ならばこの書名にしておけば、とりあえず買うだろう、と、どなたかが考えたはずはもちろんないんですが、とにかく、こんな空犬的な新刊文庫が出てました。


  • 西澤保彦『笑う怪獣 ミステリ劇場』(新潮文庫)

帯を見ると、《怪獣、宇宙人、改造人間、密室、誘拐、連続殺人。/俺たちゃ一体どうすりゃいいの!》とあり、カバー裏の内容紹介を見ると、「本格特撮推理小説」などとあります。「笑う怪獣」って……「特撮推理」って……。秘宝系の編集者か誰かにそそのかされたんでしょうか。それとも、この作家ご本人が、中学生マインドにあふれる方なんでしょうか。とにかく、このタイトルではぼくが買わないわけにはいかないでしょう。しかし、冷静に考えて、このタイトルに、というか、このタイトルのみにひかれて本書を買っているぼくは、もう趣味や精神が中学生レベル、どころではなく、本物の中学生男子なのかもしれません。我ながら、バカ過ぎ……。


非ミステリ者ゆえよく知りませんが、この方、『麦酒の家の冒険』(講談社文庫)なんてのを過去に書いてるんですよね。怪獣、ビール……意外に、趣味が合う人、なのかも。この本に出てくるビールは内容紹介によれば空犬愛飲の「ヱビス」の「ロング缶」だそうだし。



コメント

とんでもミステリ

西澤保彦ってSF的設定を借りた奇想系ミステリの書き手で有名です。
人格が数時間ごとに入れ代わっちゃう数人のグループの中で起きる殺人とか、
同じ一日を9回繰り返してしまうようになった少年が祖父の死を食い止めようとする話とか。
それらが本格ミステリとして成立しちゃうからすごい。
私も上記人格移転殺人の話やら、殺人を犯す気がない主人公がひょんなことから
ドミノ的に連続殺人してしまう話とかとんでもない話をいくつか読んでます。

で、今度は何をやらかしたんですかね?(笑

  • 2007/02/06(火) 03:52:31 |
  • URL |
  • じっちゃん #4o1CV0zs
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  • 2007/02/06(火) 13:59:19 |
  • |
  • #
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ほんとにトンデモだ……

なんだ、前科者、だったんですね(苦笑)。じっちゃんさんの過去作のまとめを読むかぎりではおもしろそうだなあ。

>で、今度は何をやらかしたんですかね?(笑
いや、それがなんというか、早速半分ぐらいを読んでみたんですが、これ、「ミステリ」なんでしょうか……。

くだらない作品(特に映画)は程度やものによりますが、キライなほうではなく、かなり寛容なほうだと思っていたのですが、そのような立場からしても、この作品群は激烈に「くだらない」ものな感じがしました。

「怪獣」好きはいいとして、「ミステリ」好きが読んだら、怒ったりしないものかと、他人の作ながら心配になります。万一、じっちゃんさんが読まれることがあったら、ぜひ感想を聞かせてください。(おすすめ、しているわけではありませんので、念のため。)

  • 2007/02/06(火) 23:51:42 |
  • URL |
  • 空犬 #-
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