出張明けで疲れていたし、予報でも猛暑日だと聞いていたので、ほんとは家でのんびりしていたかったんですが、7/10までという展示・イベントがあったので、老体に鞭打って出かけてきました。
今日猛暑のなかをわざわざ出かけてまで見たかったのは、こちら。
- 「ながやまのりおがのこしたもの」(青猫書房)

内容については、同展の開催を報じる新聞記事、「永山元死刑囚のノートなど展示 10日まで、赤羽」(7/6 朝日新聞)にコンパクトにまとまっていますので、記事の一部を引きます。
《19歳の時に盗んだピストルで4人を殺害し、後に獄中日記「無知の涙」を記した永山則夫元死刑囚の死刑執行から来月1日で20年となる。多くの人に事件を知ってもらおうと、直筆のノートなどの展示会が北区赤羽2丁目の絵本書店「青猫書房」で開かれている》。
東京新聞にも関連記事が出ていますので、こちらも併せてご覧ください。「永山則夫元死刑囚 執行20年 10日まで北区の書店で展覧会」(7/7 東京新聞)。こちらからも一部を引きます。
《展示されている「無知の涙」の草稿を含む二十八冊の自筆ノートには文字がびっしりと並び、あふれる思いを必死に書き留めようとしていた姿が伝わってくる。著書や、永山元死刑囚が暮らした青森県板柳町の長屋の写真なども並ぶ》。
青猫書房の店内にある、ふだんはカフェスペースとして使われているらしい一部屋を使った展示でした。永山則夫の著作や獄中ノートが展示されています。獄中ノートの現物はガラスケース内の展示ですが、一部はカラーコピーで中が読めるようになっていました。
規模こそ大きくはありませんが、絶版のものも含め、永山の著作を一覧できますし、(前述の通り、ガラスケース内の展示ではありますが)獄中ノート、死刑執行時の当時の新聞報道のスクラップなども見られます。また、一部、永山の著作や関連書籍の販売もされていて、なかには、一般の書店では手に入らないであろう本なども並んでいます。
永山則夫の事件と死刑問題に関心のある方は、わざわざ見に行く価値があるのではないかと思いました。同展は7/10まで。



↑左は「ながやまのりおがのこしたもの」の案内状。7/10に予定されている鎌田慧さんのトークは満席とあります。同展は7/10までですが、中の案内には、8/1から赤羽の「いのちのギャラリー」で、「常設・一部資料公開再開します」とあります。右はギャラリーの地図。

↑10/18〜23には青猫書房でも再度展示が行われるとのこと。「展示内容未定。とあります。

↑会場で販売されていたものから、これを買ってきました。永山則夫『「ブリュメール十八日」ノート』(永山裁判ニュース刊行会、1987)。自費出版物のような体裁です。古本ではなく新刊扱いのようで、本体に表示されている当時の価格「300円」で販売されていました。『死刑囚の涙』(言葉社、私家版)も500円で販売されていました。

↑これも会場で購入したもの。細見和之『永山則夫 ある表現者の使命』(河出ブックス)。永山関連本は目につくと買うようにしているのですが、これはなんとなく買いそびれていたもの。
会場の青猫書房については、紹介記事を別にまとめます。