出版・書店関連の情報がぎっしりで、書店関係の調べ物をする際などに、参考にさせていただくことも多い『旬刊 出版ニュース』(出版ニュース社)。その3月中旬号に、本屋さんか・本棚の溜息のどむかさんが「今どきの本屋さん観察記 本屋ウォッチャーが5年間の動きをまとめる」というタイトルの書店関連記事を寄稿しています。

「今どきの本屋さん観察記 本屋ウォッチャーが5年間の動きをまとめる」は、まさにタイトル通りの内容で、6ページを使って、本屋さんの最近の状況がまとめられています。最近の本屋さんをめぐる動きの1つとして、「町本会」のことも文中で紹介してくださったほか、書店関連の情報ソースの1つとして、この空犬通信にまでふれてくださっています。どむかさん、ありがとうございます。
「どむか」さんのことをご存じない方もいるかもしれませんね。この空犬通信でぼくが書き散らしているような書店関連情報の発信を、30年も前にすでに始めていた、根っからの書店マニア&ウォッチャー。当時どむかさんたちが発行していたミニコミ『本屋さんか』は今読んでもおもしろく、ネットがなかったころに出版の素人が作ったとは思えないような内容と情報量とになっていて、初めて手にしたときは驚かされたものです。あんまりおもしろいので、ミニコミを出していたころの話を、トークイベントbeco talkで話してもらったこともあります。その回については、こちら。『本屋さんか』についても過去に記事でふれたことがあります。こちら。このような方の書いた「本屋さん観察記」ですから、おもしろくないわけがありませんよね。
というわけで、「今どきの本屋さん観察記 本屋ウォッチャーが5年間の動きをまとめる」は、本屋さんに関心のある方にはぜひお読みいただきたい一文です。なお、この一文が掲載されている3月中旬号には、『つながる図書館』の書評や、学校図書館関連の記事など、図書館にかかわる記事にも興味深いものが複数掲載されていて、どむかさんの記事以外にも読むところがたくさんある1冊になっています。目次はこちら。
『出版ニュース』は、旬刊ですので、月3回の刊行。上旬号が1日、中旬号が11日、下旬号が21日の発売で、定価は500円。4月上旬号から、定価550円となるそうです。くわしくは、サイトをご覧ください。本屋さんならどこでも置いている、というタイプの雑誌ではありませんが、図書館にはたいていありますから、これまで手にしたことがない、という方は、ぜひこれを機に探してみてください。本をとりまく世界の情報がぎゅっと詰まっていて、読み応えがありますよ。