しばらく前の記事で紹介した、往来堂書店の名物フェア「D坂文庫 2015春」を見てきました。


↑今回もポスターのイラストはミロコマチコさん。今回は「もぐら」です。

↑場所はいつもと同じく、入り口を入ってすぐのフェア棚。こうして、フェアの統一帯のかかった文庫が数十点、ずらりと並ぶと壮観ですね。
今回は、店頭での出会いを大事にしたかったので、同店がツイッター(@ohraido)でハッシュタグ「#D坂文庫2015春」で流している情報もなるべく見ないようにして、素に近い状態で見に行きました。選書メンバーには常連といっていい人もいますから、これはあの人が選んだのかなあ、などと選び手の顔が思い浮かぶようなものもあれば、D坂に並んでいること自体が意外な感じのするタイトルもあり、また、同じ作家の違う作品をたまたま選んだ方がいたりと、並んでいるのを見るだけで楽しいです。
前回の記事で取り上げた丸善の「はじめての海外文学」のときにも思いましたが、やっぱり、書店の店頭で実際に本が並んでいるのを見るのはいいものですね。

↑すぐ脇には、南陀楼綾繁さんの『谷根千ちいさなお店散歩』(WAVE出版)の、こんな特設ワゴンが。往来堂書店だけで、640超! すごい数字です。こちらにもD坂文庫の冊子が。
D坂文庫から本を買うと、ミロコマチコさんの絵の入ったオリジナルブックカバーがもらえるということだったんですが、それも忘れてしまったし、さらに、選書コメントの入った小冊子をもらってくるのも忘れてしまいました。何をやってんだか。みなさんはぜひ忘れないようにしてくださいね。ちなみに、3冊買うと、オリジナルメモ帳がもらえます。
笈入さんに会えたので、何が売れているか、どれがいちばんか、とか、いろいろ聞いてきたんですが、これからフェアを見に行く人の楽しみにしておいたほうがいいでしょう。ぼくも今回、1冊選んでいます。ぜんぜん売れていなかったらどうしようと不安もあったんですが、悪くない動きのようで、ひと安心。ぼくのふだんの読書傾向を知る人には「意外」だと言われそうな本を選んでいますので、ぜひ店頭で見つけてくださいね。

↑フェアに並ぶ本、今回は、読んだことのあるものがちょっと多くて、何を買おうか、ずいぶん迷ったんですが、タイトルのインパクトと目を引く装丁とでこれをピックアップ。その日のうちに早速読み始めたんですが、いやはや、これ、実におもしろい。片桐はいりさん、こんなに文章のうまい人、読ませる人だとは知りませんでした。


↑往来堂書店でも「はじめての海外文学」が始まっています。こちらもぜひチェックをお忘れなく。海外文学のレギュラー棚とは別のところで展開されていますので、見逃さないようにしてください。前回紹介した丸善津田沼店と比べると、小規模の展開ではありますが、そこは往来堂書店、同店らしいコンパクトなセレクトになっていて、これはこれでとてもいいですよ。