阿修羅追悼
ブルー・コメッツのベーシスト江藤勲とプロレスラーの阿修羅原の物故をペースノートで知った。前者は一時期黛ジュンの夫であった方のようだが、淡い記憶しか残っていない。阿修羅原のことはよく覚えている。90年代前半、龍原砲の活躍は凄まじいものだった。が、映像としていちばん記憶に残っているのは、原が国際プロレスのジュニアヘビー級のエースとして新日の同級王者、藤波辰美と対戦した試合だ。こちらは龍原対決だね・・・
原は引き締まった体形をしていて、とても俊敏な動きをした。藤波と比較して遜色のない存在感を誇示していた。勝負ははじめから決まっていたのだろうが(もちろん藤波の勝ち)、ラガーマンでもここまでやれるのだというオーラをみせた一戦だった。よく覚えているのは、藤波を背骨折り式のバックブリーカーで担ぎあげ、そのままバックドロップ式にマットに叩きつけた技である。
新日本プロレスがプロレスのブームを呼び覚ましつつある。恥ずかしながら、深夜の放送を録画しているのだが、スピード感溢れる技の連続にもいまひとつなじめない、醒めた自分がいる。
レスラーたちはみなロックンローラーのような風貌と装束をしている。カッコいいのかもしれないが、どこにも「男の凄み」を感じられない。賭博に溺れた原のような男がさ、「そこが渡世人のつれぇところよ・・・」と呟いては消えていく昭和のプロレスをもう一度・・・
原は引き締まった体形をしていて、とても俊敏な動きをした。藤波と比較して遜色のない存在感を誇示していた。勝負ははじめから決まっていたのだろうが(もちろん藤波の勝ち)、ラガーマンでもここまでやれるのだというオーラをみせた一戦だった。よく覚えているのは、藤波を背骨折り式のバックブリーカーで担ぎあげ、そのままバックドロップ式にマットに叩きつけた技である。
新日本プロレスがプロレスのブームを呼び覚ましつつある。恥ずかしながら、深夜の放送を録画しているのだが、スピード感溢れる技の連続にもいまひとつなじめない、醒めた自分がいる。
レスラーたちはみなロックンローラーのような風貌と装束をしている。カッコいいのかもしれないが、どこにも「男の凄み」を感じられない。賭博に溺れた原のような男がさ、「そこが渡世人のつれぇところよ・・・」と呟いては消えていく昭和のプロレスをもう一度・・・