ツェゴ－命の着物（４）
p.28-29デチェンはなにをおっているのでしょうか？
デチェンのかわいい指はたて糸をつきぬけて
上がったり、下がったり...
はたおりの布がながくなればなるほど
デチェンのうではつよくなっていきます。
p.30-31アプナドーがじょうずに仕立てたツェゴを身にまとい、
ジャムヤンぼうやはおかあさんのひざの上でとびはねます。
「あら、ぼうやにおびがないわ。わたしはもってないの。」
アウム・ワンモはなげきました。
「おびなら、ここにわたしがもっているわよ。」
デチェンはたのしげにおおきなこえをだします。
p.32-33デチェンははたおりからとびあがって、
ジャムヤンぼうやにかけより、
いちばんカラフルなおびをあたえます。
赤、だいだい、黄色、みどり、青、あい色と
むらさきでできた虹色のおびは
たくさんの色がおりかさなったツェゴによくにあいます。 【山根】
p.34-35「今ではこんなにきれいなおびを
おりあげることができるのだから、
あなたのうでは、ジャムヤンぼうやを
だきかかえるほどつよくなっているにちがいないわね。」
アウム・ワンモは言います。
p.36-37「あなたがいつかきれいな布を
おりあげるようになると思っていましたよ。」
とおかあさんは言います。
「デチェンがおかあさんのような
じょうずなはたおりになることを知っていましたよ、ソヤラ＊４」
村の女たちはうたいます。
「そう言ったでしょ。そう言ったでしょ。
命の着物はジャムヤンぼうやを100年以上ながいきさせるもの。
だから、デチェンはよろこんで何百ものきれいな布を
おりあげるでしょう、ソヤラ」
p.38-39デチェンがうででジャムヤンぼうやを
だきかかえると、
ぼうやはひざの上でとびあがります。
さあとぶよ、ジャンプ、ジャンプ。
そらとぶよ、ジャンプ、ジャンプ！！ 【重永】
＊この民話絵本の翻訳は以下のサイトに連載されてます。
命の着物－初級英語で読むブータンの民話
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ツェゴ－命の着物（１）
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ツェゴ－命の着物（２）
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ツェゴ－命の着物（３）
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ツェゴ－命の着物（４）
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ツェゴ－命の着物（５）
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