商船三井さんふらわあ「さんふらわあふらの」乗船記
ここには商船三井さんふらわあ「さんふらわあふらの」大洗19:45-13:30苫小牧、の乗船記があります。
こちらから続いてます。
11/01
今回も、大洗鹿島線の大洗駅経由でフェリーターミナルへ向かいます。
水戸駅発着のターミナル直行バスって、今まで一度も乗ったことが有りません。
バスはあまり好きじゃ無くって。
待っている間に歩いてしまう方が性に合うです。
出航が19:45なので、30分前に行けばいいかなあ。
なんて、ネットでの予約後に届いたメールによると、18:00までに乗船手続きを済ませるようにとのことで。
え、いくら何でも早過ぎなんじゃ…。
後で「乗船のご案内」を見たら、こんな↓記載が有りました。
------
夕便
乗船開始18:00
最終乗船時間19:00
深夜便
乗船開始22:30
最終乗船時間01:00
------
あ、成る程…。
今回の私は、17:44には大洗の駅に到着しているので、時間ぴったり。
えへん。
駅からターミナルへの道は、毎回違うルートを通っていた気がするのですが、今は新道が出来て、真っ直ぐ坂道を降りて行けば着いちゃいます。
信号を渡って、貨物車の駐車場を横切って、はい、ターミナルです。
建物には、でっかくフェリーって書いて有ります。
人の気配は全然無いなあ。
乗船手続きは、置かれた端末の操作で全て完結するよ。
QRコードを読ませて、と。
手続き完了まで結構時間がかかるけれど、乗船カードやら乗船のご案内やらマップやらが印刷されるからみたい。
今回は、事前にネットから予約済みでした。
シングルプレミアムとシングルスーペリア(洋室)の両方に空席が有ったけれど、プレミアムはさすがに広さを持て余しそうなので、スーペリアを採用です。
「WEB限定・さんふらわあ冬割」キャンペーンが適用されて、旅客運賃が20%割引になりました。
18,700円をクレカで決済済み。
大洗航路の乗船は久しぶりなのです。
つい先日、やっと深夜便には乗ったけれど、ここは意図的に避けてましたから。
新しい「さんふらわあふらの」の就航が2017年5月13日ですから、7年半も経って初めての乗船。
好きってことは無いが嫌いって訳じゃナイ。
乗らない訳じゃナイが乗る訳でもナイ。
そんな感じ。
船内はまだまだ綺麗で、気持ち良かったです。
既に乗船開始になっているので、階段を登ります。
「さんふらわあさっぽろ」の模型が飾られていたよ。
ターミナルのレストランは無くなってしまい、休憩スペースになりました。
片隅に看板だけは保管されていて、寂しげです。
まんがコーナーが設置されていて、冊数は結構有りますねん。
既に誰も居ませんけど。
本船までの長い通路を歩いて、バーコードを読んで貰って乗船です。
船内で、私の船室が一層上との案内を受けて。
レストラン近くの区画だね。
レストランはまだ営業を開始しておらず、ホワイトボードの定食メニューは小さな布で隠して有ります。
公式サイトによると、現在、夕便のレストランはこんな感じの営業になっているそう
------
夕食バイキング2,300円
朝食バイキング1,400円
2食セット券3,200円
喫茶フード各種 600円~
定食メニュー
数量限定で定食メニューを提供しています。
※状況により、バイキングの営業のみとなる場合がございます。あらかじめご了承ください。
------
定食は時間差で営業するのかしら。
クラシックの生ビールは、レストラン外、セルフの販売機で売っています。
そう言えば翌朝、レストランにアルコールの持ち込みをしていた方が、クルーに注意され、食事終了まで缶が預かりになったりしてました。
厳しいね。
終了時間になった浴室に居残るのもカスハラ、迷惑行為です、みたいな掲示も有ったですし。
まあ、火災とかありましたしね…。
ルールは守らないとです。
丸いのは船窓風の飾りで、絵画とか飾ってあって。
コンパクトにまとまっています。
ソファはベッドに設定済み。
この部屋に3人入ると、かなり狭そう。
枕元のアメニティは、結構しっかりしたものが付属していて。
冷蔵庫、トイレとシャワーが有るのが最近のつくり。
まずは船内をざっと歩いてみましょう。
お腹が空いているけれど、レストランもショップもまだオープンしていません。
船ならではの装備として、小部屋の中に給湯器と冷水器、電子レンジがまとまっています。
利用が集中すると、給湯器の能力が不足するみたい。
今日は利用者さん、殆ど見掛けませんでした。
ランドリーコーナーも有りますよ。
本当に移動出来るホテルそのものなのでっ。
ワンナイトで運航出来る区間なら、まだまだフェリーにも旅客の需要は有りそうです。
通信環境もかなり対応しましたし。
でもまあ、採算が取れるかは貨物にかかっていますから。
こういうのが有れば勝手に宣伝して貰えちゃいますし。
もう一工夫すれば、かなり効果有りそう。
主機の音が大きくなったなあなんて思ったら、いつの間にか出港していて。
案内放送とかは有りません。
私が聞き逃しただけなのかもです。
デッキに出ると、大洗の街はかなり遠くになっていたよ。
青い灯りがきらきらしているのが見えます。
ちょっと雨が降って来た。
レストランの様子を見に行くと、行列が出来ていて。
ちょこちょこ覗いていましたが、列は全く解消しません。
自衛隊の団体さんが乗っているのと、店内の混雑をある程度入り口でコントロールしているからみたい。
空席はちらほら見えますもん。
私は並ぶの嫌いなのですよねえ。
バイキングより定食食べたいですし。
でもでも、行列はちっとも解消しなくって。
ショップがオープンしたので、冷食かやきそば弁当を買って済ませてしまおうかとも思ったのですけど。
もうラストオーダーぎりぎり。
覚悟を決めて、セット券を買いました。
大袈裟だあ。
殆ど並ばず、店内に案内して貰えたよ。
席はクルーに指定されます。
最近は標準の「食事中」プレート付き。
内容は、まあフツーな感じ…?。
特に北海道や茨城らしいメニューも無くって。
これなら、事前に何か持ち込みをした方が良さそうです。
未練がましく、布をめくって隠された定食メニューを覗いてみたり。
------
ハンバーグイカリングセット
まかない飯
豚キムチ定食
多盛り!!
------
なんて文字が見えて。
ぐぬぬ。
まあ自衛隊さんも居る今日の利用状況だと、定食メニューをこなす余裕は無さそうでした。
サイドメニューだけは有って、テイクアウトも出来るとのこと。
唐揚げ、枝豆、ポテト、チョリソーが各500円です。
高級感ありますでしょう。
座る場所はそこそこあるけれど、意外と手狭な感じかも。
逆にデッキは3層も歩けて、あちこち動き回れます。
船内での運動不足解消になるよ。
デッキには凄いレンズのカメラを持った方が何人か居て、鳥さんを撮っているのでしょうか。
名も知らない鳥や魚もみんな。
誰もみんなひとつずつの命。
ここ最近、長距離フェリーから乗客が行方不明になる事件が続いていたりします。
下船後に荷物だけ残されていたら、びっくりですよね。
ちなみにこれ、絶対に自分から身投げしてると思います。
私も背は高い方ですが、フェリーのあの手摺から誤って転落するなんて考えられませんもの。
そもそも、真下に海を覗ける構造のフェリーだって、最近はあんまり無いのです。
片隅には「さんふらわあ端っこスタンプラリー第2弾」のポスターが貼られていて。
何台もスマホを持って、ARマーカーを撮影している方が居たよ。
私も真似をして、手持ちの3台のスマホで登録してみた。
必須ソフトのCOCOARをインストールするところから始めます。
期限までに達成出来るかは分かりません。
真冬の納沙布岬なんか、とても行ってられませんし。
お風呂はどんなだったかしら。
2回入ったけれど、今になって思うと、記憶に全く残っていなかったりとかして。
おい。
公式サイトの写真を見ても、さっぱりです。
乗船前、会社から嫌な電話が有って、テンションだだ下がりだった影響かと。
心の位置をずらして聞いた、夢が壊れる苦い響き。
旅は楽しくエレガントに、ね…。
本船の写真を見直していたら、冷水器とコロコロ、フローリングワイパーの写真が出て来たけれど、これが浴室だったかなあ。
自分で自由に掃除が出来てしまうとゆー。
揺れとかは全然無く、ぐっすり眠って、朝ご飯です。
やっぱり混んでいて、内容もまあ、フツーな感じで。
キーマカレー600円をオーダーすると、レジのおねーさんがその場でお皿に盛り付けてくれました。
あっさりメニューなのですよ。
後はベッドでごろごろして過ごし、たちまち苫小牧が近付いて来ました。
デッキから近付いて来る樽前山を眺めます。
「シルバーブリーズ」は、なんだってまたあんなところで座礁したのでしょう。
揚陸艇じゃあるまいし…。
接岸後、作業に時間を要しますとのことで、部屋で待機です。
さんふらわあの歌が繰り返し流れて、雰囲気を盛り上げていたよ。
徒歩下船の開始は13:34となりました。
スキャナでバーコードを読んで貰って、ぞろぞろ下船します。
苫小牧駅経由札幌駅行きの高速バスは13:56発なので、待合室で暫く待機して。
これだけ各地へのフェリーが発着するターミナルは貴重です。
大阪南港もかなり寂しくなってしまったし。
苫小牧はレストランも健在なんです。
お隣の太平洋フェリー「きそ」には結構な人の出入りが有って、こんな時間に変だなあと思ったら、コスプレイベントをやっていました。
第12幕とまこまいコスプレフェスタってことで、今回は「きそ」も有料の撮影会場になっていて。
面白いね。
受付カウンターが有って、ターミナル内もレイヤーさんが大勢歩いていたよ。
雰囲気有る写真が撮れそう。
バス乗り場へ行くと、既に車内は満席で、補助席にも何人か座られていて。
私も補助席に座ります。
まあ、すぐの苫小牧駅で降りますから。
一応、満員に備えて続行便も回送で待機していましたが、苫小牧駅でかなりの人が降りたので、稼働はしなくて大丈夫そう。
バスの車内、子供さんが船からイルカが見えたよ!、って嬉しそうに話していて、私は内心、見損なったぐぬぬ、なんて悔しがっていたりして。
これは日頃の行いのせいかと。
Suicaで280円を支払って、下車したのでした。
明日を信じて眠る、健気な向日葵のように。
通りすぎる季節の音を、ひとり感じていたのでした。
こちらに続いてます。
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 商船三井さんふらわあ「さんふらわあふらの」乗船記(2024.12.18)
- 西船橋、ゲエロの池(2024.12.17)
- 特急「ひたち22」号仙台発(2024.12.06)
- 大館駅の小坂鉄道と青ガエル(2024.12.05)
- 青森駅にて(2024.12.02)
コメント