東京九州フェリー「すいせん」乗船記
ここには、東京九州フェリー「すいせん」横須賀23:45-新門司21:00、の乗船記があります。
こちらから続いてます。
05/17
新日本海フェリーの「すいせん」が、東京九州フェリーにやって来ました。
「はまゆう」定期ドックの代船だよ。
フェリーターミナルでも「SHKグループの東京九州フェリー」って案内放送でしたし、同じグループなんですもの、不思議なことでは有りません。
それでも、利用者としてはなかなかの大ニュース、これは乗りに行かねば!。
敦賀航路をわざわざ休航してまで、こちらの便を確保するなんて、荷が相応に有るってことなのでしょうね。
旅客のウエイトは低いでしょうけど、関東からの新航路として注目を浴びている今、休航はしない方が営業上も得策です。
実際には、舞鶴航路を休航させて「はまなす」を敦賀に向けていますが、船型や荷動きを考えれば、当然のことなのでした。
てことで、ネットからツーリストAを予約したよ。
ツーリストSは出航日が近付くと満席になりました。
2部屋、24室しか有りませんものね。
まあ、お安いツーリストAは十分快適なので、全然構いません。
シートマップから、お気に入りの窓側ベッドを指定して。
私の区画、前日時点では他に誰も居ませんでしたが、出航前には4人程。
すぐお隣り、上段無しのカーテンベッドも埋まっていたよ。
新日本海フェリーと違って、こちらの航路は個室の1人利用がお高いので、上等級の利用はちょっと無理かな。
窓口で申込番号を申告して、一緒に昼と夜のグリルの申し込みをします。
グリルの営業もしているのですよ。
運賃は12,000円なのですが、グリルは昼が4,500円、夜が6,000円と、これ、ドリンク代を入れたら、グリルだけで運賃よりお高くなりますよねえ。
昼のメイン皿は選べず、自動的に肉と魚の両方がセットになる模様。
ちなみに、スイートルームに泊まっても、食事はサービスされませんです。
------
限定運航 すいせん
※当社グループ新日本海フェリー航路運航時にはグリルでのお食事サービスがございますが東京九州フェリー航路運航時はお食事サービスはございません。
------
2階の待合室に上がると、予想以上に人が多かったので、ちょっとびっくり。
読売旅行のシルバー団体さんも居るよ。
全部で40人位。
一般徒歩の乗船開始は23:00で、売店と軽食のコーナーもオープンしています。
レジのおにーさんが直立不動で立っているので、利用してあげたいのですが…。
船内のカフェがあ。
QRコードをスキャンして貰い、エスカレータを上りましょう。
いよいよ「すいせん」に乗船だよ。
ライトに照らされた「すいせん」の白い船体は、とても格好良いのです。
案内所の前で、航海士さんに乗船券を見せると、船室の場所を案内してくれます。
あれれ、グリルの方は…。
案内所のおねーさんはキーの受け渡し等で忙しそうだし、グリルの時間を聞くのは別に後でもいっか。
ベッドに荷物を置き、シーツだけ敷いて、船内をぐるっと一回り。
前回の乗船から、大きく変わったところは無さそう。
お土産やグッズは、両社が色々混ざってます。
ガラナやナポリンを売っていますが、サッポロクラシックは有りません。
カフェの営業時間を確認したら、乗船時の営業は無いのですね。
えっ。
何と、わざわざレストランをオープンしてくれてます。
東京九州フェリーにモードを合わせているのですね。
25:00まで(ラストオーダーは24:30)と、かなり長い営業。
翌日お昼の営業は、モニタだと12:00スタートでしたが、実際には11:30にオープンしていました。
朝の利用者さんが多かったから、なのかな。
デッキに出てみると、もう出航時間です。
若干遅れての出航になって。
デッキには数人のお客さんが出て来ました。
何故か、ジンギスカンのイスとテーブルが1セット置かれていたり。
実証実験中なのですって。
港近く、マンションの灯りを眺めつつ、あそこに住めば、毎日フェリーの入出航が見れちゃうよ、なんて思ったり。
ちなみに、今日はかなり肌寒いです。
そのままレストランへ行って、ビーフカレーと生ビールをタブレットからオーダーしましょう。
ビールサーバーは停止していたので、お盆に載って運ばれて来ました。
カレーのご飯て、こんなに多かったかなあ。
凄いボリューム。
お腹いっぱいになりました。
200円プラスで大盛りにすると、どんな量になるんだろ。
食器はそのままでどうぞ、っていうプレートが置かれて、下膳は判りやすくなりました。
私は自分で下げたい派、なのですが。
合計1,270円を自動精算機でカード決済。
JCBのマークは掲示されていないのですが、何故か普通に使えてしまいます。
その後はお風呂に入って、もう寝てしまいましょう。
お風呂は25:30までオープンしてますから、慌てなくても大丈夫。
嬉しいのです。
25:00の消灯になったところで、私もベッドランプを消したのでした。
翌朝は、08:00前には目が覚めます。
珍しく、レストランオープンの放送前に起きれたよ。
揺れとか、全然有りませんでした。
デッキに出てみると、海から流れて来る風が、かなり柔らかくなっていて。
空気が初夏らしくなりました。
気持ち良いね。
本格的な夏になると、べたべた嫌な潮風になって、私はデッキに出て来なくなるです。
レストランで朝ご飯を食べて、と。
いつもの洋風プレートセット950円を。
セットされたカトラリーが不思議で、ナイフは有るのにフォークが無くて、バターナイフも有りません。
お箸は有るので、間違えちゃったとか…?。
で、お風呂です。
露天風呂にもしっかり入って、いい気持ち。
混んでないのは助かります。
脱衣場内、クーラーが気持ち良かったなあ。
ベッドに戻ると暑いので、フォワードサロンで過ごしてましょう。
誰も居ないね。
まだ、対向して来る「それいゆ」は見えません。
10:08になると、船長さんからの案内が有ります。
機関長さんやパーサーさんのお名前も紹介されて。
現在地は潮岬の沖合、波高1メートルとのこと。
10分後に、お楽しみのすれ違い。
「はまゆう」と「すいせん」の関係も詳しく説明されて、私は嬉しいのです。
7月に就航だったので、まだ1年経っていないのですね。
追記。ちなみに、2021/07から2022/06まで1年間の航海数は602航海、就航率は98.4%でした、とのこと。
ふと気付いて前を見ると、「それいゆ」がかなり近くまで来ています。
慌ててデッキに移動だあ。
思っている以上に船足は速いのです。
「それいゆ」が先に汽笛を鳴らして、かなり近くですれ違います。
「それいゆ」のデッキに立つ人達の姿が、はっきり確認出来ました。
構造上、あちらの方がサイドを見やすいので、そこはちょっと羨ましい。
案内所の前には、カップ麺コーナーとコイン返却式のロッカーが有って。
ロッカーは、半分位が使われていたっけ。
奥にはひっそり、docomoの船舶電話が健在なのです。
喫煙コーナーはブラインドが下ろされて、使えないのかと思ってしまいますが、使えます。
鉄壁の防御なのですよ。
スポーツルームにも、ちゃんと利用者さんが居ました。
走ってる。
狭い船内、運動不足になりがちですものね。
なんて、私はかなり歩き回ってますけど。
私には充分広いかな。
後でスマートウォッチを確認したら、乗船から下船までに、船内で5kmも歩いてました。
えー…。
グリルの時間は、13:00と18:30に決定。
お昼が、かつてなく遅いのです。
人員の都合とかありますものね。
13:00ぴったりにグリルへ行くと、係りの方がわざわざ外に立って、待っていて下さいました。
ちなみに、他の利用者さんは居ません。
完全ぼっち。
ツアーの人達が使うかと思ったのにい。
グラスワインが見当たらないので、ハーフボトルを開けることになったりして。
余市のワインですね。
お料理は、やっぱり美味しいよ。
ぼっち飯を堪能する私なのでした。
係りの方が色々と話し相手になってくれて。
小樽のオーセントホテルの方でした。
満腹してベッドに戻ると、猛烈に眠くなって、そのまま気絶です。
お昼寝タイムだよ。
全力で自堕落しています。
2時間位、寝てました。
船内Wi-Fiのコミックコーナー、なかなかコアな品揃えなのですが、公開終了で読めない作品が多かったのは何とも…。
更に、カッコウの許嫁とか、何故に1巻がふたつ…?。
起きたら、お風呂に行きましょう。
お風呂も結構長く入っていたので、出て来たら、丁度レストランがオープンするところでした。
私もグリルの時間が気になるけれど、お腹が全く全然空いていません…。
困ったにゃあ。
デッキに出てみると、宿毛の沖合いです。
四国の島々が見渡せる景色が新鮮だよ。
真後ろから、怪しい白い船が追い掛けて来ていますが、私の視力では全く識別が出来ません。
フォワードサロンに移動して、佐多岬の、四国と九州が一番近いポイントを眺めたのでした。
夕陽だね。
時間ぴったりにグリルへ行くと、やっぱり係の方が外に立って待機していて下さり、恐縮なのです。
日本酒をオーダーして、姫島に沈む夕陽を眺めて。
19:05には出航して来た名門大洋フェリーとすれ違ったよ。
優雅です。
ボタンエビの味噌とか、食べ方を教えて貰えなければ気付かなかったね。
それはいいのですが、後半はお腹がいっぱいになってしまって、かなり厳しい戦いになったのでした。
折角のお高いご飯があ!。
せこいのです。
2回分の飲み代、1,780円を支払って、ふらふらとベッドに戻ります。
あ、ショップで売っていた船名イラストのステッカーが欲しかったけれど、結局、買いませんでした。
次の乗船のお楽しみ、ですね。
下船時のQRコードチェックは、2丁拳銃みたく、両手にスキャナーを持っての改札だったです(笑)。
新門司入港は、出港船舶の遅れによる管制で、10分遅れの21:10になって。
バスの発車は21:19。
乗車は15人てとこかな。
と思ったら、読売旅行の団体さんも一緒に乗って来て、満席です。
乗車の確認に出て来たおねーさんが、お辞儀をして見送ってくれました。
門司駅には21:39の到着。
3人下車。
小倉駅には21:55の到着となって。
前回より15分以上遅くなっちゃいましたね。
このバスにも各座席にコンセントが付いていました。
古いバスなのですが、強引に家庭用コネクタを付けた、九州で良く見るタイプなのです。
「すいせん」での太平洋、なかなか貴重な体験でした。
生活の全てが完結する船旅、起きてからの時間が長いと、大満喫出来ちゃいますもん。
楽し過ぎなんです。
こちらに続いてます。
« フェニックスのかぎ(小倉-宮崎) | トップページ | ずっと続いてセツナ(神戸三宮-東京) »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 特急「ひたち22」号仙台発(2024.12.06)
- 大館駅の小坂鉄道と青ガエル(2024.12.05)
- 青森駅にて(2024.12.02)
- いつもは忘れてるけれど(2024.12.01)
- 廃線跡と小中野にて(2024.11.28)
コメント