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2022.05.20

東京九州フェリー「すいせん」乗船記

 ここには、東京九州フェリー「すいせん」横須賀23:45-新門司21:00、の乗船記があります。
 こちらから続いてます。
05/17
 新日本海フェリーの「すいせん」が、東京九州フェリーにやって来ました。
 「はまゆう」定期ドックの代船だよ。
 フェリーターミナルでも「SHKグループの東京九州フェリー」って案内放送でしたし、同じグループなんですもの、不思議なことでは有りません。
 それでも、利用者としてはなかなかの大ニュース、これは乗りに行かねば!。
 敦賀航路をわざわざ休航してまで、こちらの便を確保するなんて、荷が相応に有るってことなのでしょうね。
 旅客のウエイトは低いでしょうけど、関東からの新航路として注目を浴びている今、休航はしない方が営業上も得策です。
 実際には、舞鶴航路を休航させて「はまなす」を敦賀に向けていますが、船型や荷動きを考えれば、当然のことなのでした。

 てことで、ネットからツーリストAを予約したよ。
 ツーリストSは出航日が近付くと満席になりました。
 2部屋、24室しか有りませんものね。
 まあ、お安いツーリストAは十分快適なので、全然構いません。
 シートマップから、お気に入りの窓側ベッドを指定して。
 私の区画、前日時点では他に誰も居ませんでしたが、出航前には4人程。
 すぐお隣り、上段無しのカーテンベッドも埋まっていたよ。
 新日本海フェリーと違って、こちらの航路は個室の1人利用がお高いので、上等級の利用はちょっと無理かな。

 窓口で申込番号を申告して、一緒に昼と夜のグリルの申し込みをします。
 グリルの営業もしているのですよ。
 運賃は12,000円なのですが、グリルは昼が4,500円、夜が6,000円と、これ、ドリンク代を入れたら、グリルだけで運賃よりお高くなりますよねえ。
 昼のメイン皿は選べず、自動的に肉と魚の両方がセットになる模様。
 ちなみに、スイートルームに泊まっても、食事はサービスされませんです。
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限定運航 すいせん
※当社グループ新日本海フェリー航路運航時にはグリルでのお食事サービスがございますが東京九州フェリー航路運航時はお食事サービスはございません。
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 2階の待合室に上がると、予想以上に人が多かったので、ちょっとびっくり。
 読売旅行のシルバー団体さんも居るよ。
 全部で40人位。
 一般徒歩の乗船開始は23:00で、売店と軽食のコーナーもオープンしています。
 レジのおにーさんが直立不動で立っているので、利用してあげたいのですが…。
 船内のカフェがあ。

 QRコードをスキャンして貰い、エスカレータを上りましょう。
 いよいよ「すいせん」に乗船だよ。
 ライトに照らされた「すいせん」の白い船体は、とても格好良いのです。

 案内所の前で、航海士さんに乗船券を見せると、船室の場所を案内してくれます。
 あれれ、グリルの方は…。
 案内所のおねーさんはキーの受け渡し等で忙しそうだし、グリルの時間を聞くのは別に後でもいっか。

 ベッドに荷物を置き、シーツだけ敷いて、船内をぐるっと一回り。
 前回の乗船から、大きく変わったところは無さそう。
 お土産やグッズは、両社が色々混ざってます。
 ガラナやナポリンを売っていますが、サッポロクラシックは有りません。
 カフェの営業時間を確認したら、乗船時の営業は無いのですね。
 えっ。
 何と、わざわざレストランをオープンしてくれてます。
 東京九州フェリーにモードを合わせているのですね。
 25:00まで(ラストオーダーは24:30)と、かなり長い営業。
 翌日お昼の営業は、モニタだと12:00スタートでしたが、実際には11:30にオープンしていました。
 朝の利用者さんが多かったから、なのかな。

 デッキに出てみると、もう出航時間です。
 若干遅れての出航になって。
 デッキには数人のお客さんが出て来ました。
 何故か、ジンギスカンのイスとテーブルが1セット置かれていたり。
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 実証実験中なのですって。
 港近く、マンションの灯りを眺めつつ、あそこに住めば、毎日フェリーの入出航が見れちゃうよ、なんて思ったり。
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 ちなみに、今日はかなり肌寒いです。

 そのままレストランへ行って、ビーフカレーと生ビールをタブレットからオーダーしましょう。
 ビールサーバーは停止していたので、お盆に載って運ばれて来ました。
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 カレーのご飯て、こんなに多かったかなあ。
 凄いボリューム。
 お腹いっぱいになりました。
 200円プラスで大盛りにすると、どんな量になるんだろ。
 食器はそのままでどうぞ、っていうプレートが置かれて、下膳は判りやすくなりました。
 私は自分で下げたい派、なのですが。
 合計1,270円を自動精算機でカード決済。
 JCBのマークは掲示されていないのですが、何故か普通に使えてしまいます。

 その後はお風呂に入って、もう寝てしまいましょう。
 お風呂は25:30までオープンしてますから、慌てなくても大丈夫。
 嬉しいのです。
 25:00の消灯になったところで、私もベッドランプを消したのでした。

 翌朝は、08:00前には目が覚めます。
 珍しく、レストランオープンの放送前に起きれたよ。
 揺れとか、全然有りませんでした。
 デッキに出てみると、海から流れて来る風が、かなり柔らかくなっていて。
 空気が初夏らしくなりました。
 気持ち良いね。
 本格的な夏になると、べたべた嫌な潮風になって、私はデッキに出て来なくなるです。

 レストランで朝ご飯を食べて、と。
 いつもの洋風プレートセット950円を。
 セットされたカトラリーが不思議で、ナイフは有るのにフォークが無くて、バターナイフも有りません。
 お箸は有るので、間違えちゃったとか…?。

 で、お風呂です。
 露天風呂にもしっかり入って、いい気持ち。
 混んでないのは助かります。
 脱衣場内、クーラーが気持ち良かったなあ。

 ベッドに戻ると暑いので、フォワードサロンで過ごしてましょう。
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 誰も居ないね。
 まだ、対向して来る「それいゆ」は見えません。

 10:08になると、船長さんからの案内が有ります。
 機関長さんやパーサーさんのお名前も紹介されて。
 現在地は潮岬の沖合、波高1メートルとのこと。
 10分後に、お楽しみのすれ違い。
 「はまゆう」と「すいせん」の関係も詳しく説明されて、私は嬉しいのです。
 7月に就航だったので、まだ1年経っていないのですね。
 追記。ちなみに、2021/07から2022/06まで1年間の航海数は602航海、就航率は98.4%でした、とのこと。

 ふと気付いて前を見ると、「それいゆ」がかなり近くまで来ています。
Dsc_0323

 慌ててデッキに移動だあ。
 思っている以上に船足は速いのです。

 デッキには8人位の人が居たよ。
Dsc_0324

 「それいゆ」が先に汽笛を鳴らして、かなり近くですれ違います。
 「それいゆ」のデッキに立つ人達の姿が、はっきり確認出来ました。
 構造上、あちらの方がサイドを見やすいので、そこはちょっと羨ましい。

 案内所の前には、カップ麺コーナーとコイン返却式のロッカーが有って。
 ロッカーは、半分位が使われていたっけ。
Dsc_0312

 奥にはひっそり、docomoの船舶電話が健在なのです。
 喫煙コーナーはブラインドが下ろされて、使えないのかと思ってしまいますが、使えます。
 鉄壁の防御なのですよ。
 スポーツルームにも、ちゃんと利用者さんが居ました。
 走ってる。
 狭い船内、運動不足になりがちですものね。
 なんて、私はかなり歩き回ってますけど。
 私には充分広いかな。
 後でスマートウォッチを確認したら、乗船から下船までに、船内で5kmも歩いてました。
 えー…。

 グリルの時間は、13:00と18:30に決定。
 お昼が、かつてなく遅いのです。
 人員の都合とかありますものね。
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 13:00ぴったりにグリルへ行くと、係りの方がわざわざ外に立って、待っていて下さいました。
 ちなみに、他の利用者さんは居ません。
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 完全ぼっち。
 ツアーの人達が使うかと思ったのにい。
 グラスワインが見当たらないので、ハーフボトルを開けることになったりして。
 余市のワインですね。
 お料理は、やっぱり美味しいよ。
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 ぼっち飯を堪能する私なのでした。
 係りの方が色々と話し相手になってくれて。
 小樽のオーセントホテルの方でした。

 満腹してベッドに戻ると、猛烈に眠くなって、そのまま気絶です。
 お昼寝タイムだよ。
 全力で自堕落しています。
 2時間位、寝てました。
 船内Wi-Fiのコミックコーナー、なかなかコアな品揃えなのですが、公開終了で読めない作品が多かったのは何とも…。
 更に、カッコウの許嫁とか、何故に1巻がふたつ…?。

 起きたら、お風呂に行きましょう。
 お風呂も結構長く入っていたので、出て来たら、丁度レストランがオープンするところでした。
 私もグリルの時間が気になるけれど、お腹が全く全然空いていません…。
 困ったにゃあ。

 デッキに出てみると、宿毛の沖合いです。
 四国の島々が見渡せる景色が新鮮だよ。
 真後ろから、怪しい白い船が追い掛けて来ていますが、私の視力では全く識別が出来ません。
 フォワードサロンに移動して、佐多岬の、四国と九州が一番近いポイントを眺めたのでした。
 夕陽だね。

 それでは、グリルで晩ご飯です。
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 時間ぴったりにグリルへ行くと、やっぱり係の方が外に立って待機していて下さり、恐縮なのです。
 日本酒をオーダーして、姫島に沈む夕陽を眺めて。
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 19:05には出航して来た名門大洋フェリーとすれ違ったよ。
 優雅です。
 ボタンエビの味噌とか、食べ方を教えて貰えなければ気付かなかったね。
 それはいいのですが、後半はお腹がいっぱいになってしまって、かなり厳しい戦いになったのでした。
 折角のお高いご飯があ!。
 せこいのです。
 2回分の飲み代、1,780円を支払って、ふらふらとベッドに戻ります。
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 あ、ショップで売っていた船名イラストのステッカーが欲しかったけれど、結局、買いませんでした。
 次の乗船のお楽しみ、ですね。

 下船時のQRコードチェックは、2丁拳銃みたく、両手にスキャナーを持っての改札だったです(笑)。
 新門司入港は、出港船舶の遅れによる管制で、10分遅れの21:10になって。
 バスの発車は21:19。
 乗車は15人てとこかな。
 と思ったら、読売旅行の団体さんも一緒に乗って来て、満席です。
 乗車の確認に出て来たおねーさんが、お辞儀をして見送ってくれました。
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 門司駅には21:39の到着。
 3人下車。
 小倉駅には21:55の到着となって。
 前回より15分以上遅くなっちゃいましたね。
 このバスにも各座席にコンセントが付いていました。
 古いバスなのですが、強引に家庭用コネクタを付けた、九州で良く見るタイプなのです。

 「すいせん」での太平洋、なかなか貴重な体験でした。
 生活の全てが完結する船旅、起きてからの時間が長いと、大満喫出来ちゃいますもん。
 楽し過ぎなんです。
 こちらに続いてます。

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