千葉ポートサービス 千葉港めぐり観光船「あすなろ」乗船記
千葉みなとに別件の用事があったので、ついでに前から気になっていた千葉港めぐりの観光船に乗って来ました。
地元の遊覧船は、ちゃんと押さえておかなくっちゃ、なのです。
場所の関係上、乗船記というより、私のお仕事の紹介、みたいな感じになっちゃったかも。
観光船を運航している千葉ポートサービスのサイトによると、千葉港は「日本一広い港」で、「平成6年より8年間続けて貨物取扱量で日本一となる」特定重要港湾なんだそう。
また、「お問い合わせ」には以下のような記載が有りました。
---サイトからの引用。---
大分前の事ですが、千葉港からもオーシャンフェリーの船が四国まで運航されていましたが廃止になりました。
東京、横浜方面にも、つい最近まで船橋のららぽーとのところから定期便が有りましたが、利用者が少なかったことから運行が中止されています。
以上のことから、現在のところ千葉港から定期的に、ほかの港や遠方への船便はありません。
---引用終わり。---
四国まで行っていたのは、合併前のオーシャン東九フェリーですよね。
いつ頃まで、どの辺りから出ていたのでしょう。
船橋から横浜への定期便は、いつでも乗れるもん、なんて油断していたら、いつの間にか廃止になっちゃいました…。
千葉市役所近くでの用事を済ませて、プリントして来た地図を頼りにポートタワー方面へと歩きます。
ぽつぽつ雨。
もうかなりあっついね。
程なく、千葉港船員サービスセンターの看板と一緒になった、観光船乗り場の案内が有りました。
場所によっては、見学船とも書かれていたっけ。
千葉港船員サービスセンターは、待合室の他に結構大きな売店が有って、雑誌や雑貨から、軽食や釣りのエサまで買えちゃいます。
ここは通船の発着所でもあるので、ちょっとしたフェリーターミナルみたい。
通船は、お金さえ払えば、誰でも利用出来るのかしら。
沖合いに用事はありませんけど、ついつい乗りたくなっちゃいます。
まずは乗船券を購入するよ。
千葉ポートタワーの入場半券を持って来ると1割引になるそうですが、私は千葉ポートサービスのサイトから割引クーポンを印刷して持って来たので、同じく1割引です。
890円。
乗船券には「潮風とのたわむれ 小さな船旅」との記載が有って。
実際、そんな感じ(^^)。
平日の今日は13時30分出航の「港めぐりコース」になり、所要時間は約40分です。
出航まではまだ時間があるので、岸壁へ船を見に行こうっと。
通船の発着場だけあって、色々なタイプの小型船が繋留されてます。
私がこれから乗るのは、どれなんだろ?。
なんて思いながらきょろきょろしていたのでした。
何とか雨も上がったよー。
千葉港船員サービスセンターの入口には、「この施設は、皆さんの船と陸上を結ぶ絆なとして1980年に建設したもので国際運輸労連(ITF)および日本船員福利厚生基金財団からも建設費の一部が寄贈されています。」っていう千葉県のプレートが掲げられていました。
出航の10分前、係の人から声がかかって、乗船開始。
お客は、私の他におばあちゃんと男の子の二人連れだけみたい。
…と思ったら、2台の大型観光バスで緑区内の小学3年生の団体さんが到着し、船内は大層賑やかなことになったのでした。
写真には、どうやっても黄色い帽子の子供達が写ってしまうので、逆にわざと一緒に写してみたり。
船内を携帯のカメラで撮影していたから、危ない人と間違われたりしそー(^^;。
船は、「あすなろ」。
総屯数は88.01、旅客定員は3時間未満で200名、6時間未満で76名。
航海時間によって、定員が違うのですねー。
吹きさらしでない船内に入れる人数ってことなのかな…?。
出航すると、高架線を京葉線のE257系500番台が走って行くのが見えました。
にしても、千葉港の海水って、予想以上に汚れているのですねー。
真っ黒だもん。
匂いはそんなにありませんでしたけど…。
これはかなりショックです。
走り回っている小学生で賑やかな船内を歩くと、前の方は2層になっていて、下は結構しっかりした船室とトイレ。
上にはベンチと操舵室が有ります。
でっかい舵輪が見えますねー。
いかにも船!、って感じなのです。
操舵室からマイクのコードを引っ張って、おじさんが港や船の説明をしてくれるのですが、子供達が賑やか過ぎて、かなり聞き取りにくいのが難点かも。
出航から入港まで、ずっと説明をしてくれていて、なかなか興味深い内容だったよ。
貨物船がパナマ船籍ばかりの理由とか。
喫水線の話とか。
暫くはカモメが何羽か船について来て、子供達は大喜びです。
イルカは居ないのー?、なんて声も聞こえていましたが、さすがにイルカは居ないじゃろう(^^;。
多少気分が悪くなっているコも居ましたが、みんな概ね元気です。
あんなに身を乗り出したら海に落ちちゃうんじゃないかとか、帽子を飛ばされちゃいそうとか、見ている方が冷や冷やものだったり。
子供達で満載の船が進んで行くので、岸壁の人達も仕事の手を休めて、手を振り返してくれていました。
以前は、私もあちら側でお仕事をしていたのですよー。
まず見えて来たのは、自動車運搬船。
マツダのマークが入っています。
自動車関係のお仕事はしたこと無かったなあ。
次は海上コンテナがたあくさん。
コンテナは輸出入の要です。
船が居ないのでガントリーは止まっていましたが、トップリフターが走り回っているよ。
私が新入社員だった頃、ああいった無ナンバー車輌に給油する、免税軽油の処理を担当していたのですが、うっかりして免税軽油使用者証を期限切れにしてしまい、継続では無く新規の申請をする必要が生じて、当時の東葛飾支庁の県税事務所に色々と教えて貰いながら手続きをしたっけ。
港湾運送事業の許可証、コピーしか手元に無くって困ったりとか。
次に見えて来たのは原木の山。
でっかい原木をトレーラーに積み込んでます。
同期のコが市原の方であれを担当してたっけ。
その同期は、入社早々に1級小型船舶操縦士の免許を取らされて、ボートで沖合いの原木を見に行ったりとかしていたそう。
それを聞いて、そんな職場には絶対に行きたくない!、って当時は真剣に思ったけれど、今なら凄く行きたいです(笑)。
免許取得の費用は、会社持ちだもん。
でも、通関士の資格を取れ!、とか今更言われても困るので、やっぱり行かない方がいいや(^^;。
ちなみに、原木の何を見に行っていたのかは知りません。
やがて千葉製粉のサイロが見えて来た所で、船は折り返し。
千葉製粉の工場は、新入社員の研修で見せて頂きました。
私は、構内の専用線はいつまで使っていたのですか?、なんてマヌケな質問をしてみたり。
それって、単に趣味で聞いてるでしょ(^^;。
その頃は、千葉貨物ターミナルとの専用線跡、はっきりと残っていました。
そういえば、同じく新入社員研修で、貨車からの荷物の積み卸しとかもやらされたっけ。
あれは…。
辛かったです!(^^;。
今度は反対側の岸壁に添って進み、オイルタンクが沢山見えて来ました。
目の前をダルマ船が横切って行くよ。
のどかだにゃあ。
船内は、相変わらず子供達が走り回っています。
JFEスチール東日本製鉄所(千葉地区)の工場には、謎の巨大な構体がいくつも並んでいて…。
あれは一体何かと思ったら、羽田空港の第4滑走路になるんだそう。
だから、今しか見れない、貴重な風景なのです。
船だと、あんなでっかいものも運んで行けるんだなあ。
凄いです。
この辺りは企業の岸壁ばかりなので、さすがに釣りをされている方は全く居ませんでした。
水が汚いから、そもそも何も釣れないのかしら…。
私の最初の職場は、前述のように岸壁を持っていたので、お仕事に疲れると岸壁を散歩して息抜きしていました。
敷地が広いので、自転車で。
船が居ない岸壁には、すれすれまで乗り合いの釣り船が来て、沢山の人達が釣りをしていたなあ。
釣り船の船長さんと「(貨物船が)もう入港して来ますかあ?」「まだでーす」みたいな会話をしたっけ。
何が釣れるのかは聞き忘れました。
後で管理部門の人と話したら、その辺りの漁業権は全て買い取っているから、本当は来て貰っちゃ困るんだけど…、なんてぼやいていました。
漁業権、結構な金額だったそうですものね。
この岸壁のことで、私は海上保安庁の人に大目玉を貰ったりしたのですが、それはまた別の話です(^^;。
製鉄所からはもくもくと真っ黒な煙が吹き出していて、船内の子供達は火事だ火事だと大騒ぎ。
んと、あれは石炭を蒸し焼きにしてコークスを作ってるんだよー。
旧川崎製鉄も新入社員研修で見学させて貰ったっけ。
小学校の現場学習でも見に来たよ。
工場内に張り巡らされた線路に興味津々な私だったのでした。
ちゅことで、下船。
我先に下船しようとする子供達を引率の先生が制止して、私達一般客3人を先に下ろしてくれました。
なかなか楽しいひとときだったよ。
見えるのは工場ばかりなので、学習向けの遊覧船って感じかな。
日祭日には、幕張メッセの方まで行くコースもあるので、一般の人にはそちらがお勧めかもしれません。
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