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2023.05.28

東京九州フェリー「すいせん」乗船記2

 ここには東京九州フェリー「すいせん」新門司23:55-横須賀20:45の乗船記が有ります。
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 こちらから続いてます。
04/12
 新日本海フェリーから応援にやって来た「すずらん」と「すいせん」には、もう一度乗っておきたかったのですよね。
 本当は「すずらん」が良かったけれど。
 今までの私の乗船実績って、旧船を含めると「すずらん」が4回、「すいせん」が10回と、圧倒的な「すいせん」率の高さなんだもの。
 何故か偏るんです。
 不思議。

 乗船にあたっては、グリルの利用を考慮すると、あまり揺れない日がいいよね。
 なので、お休みと天候と配船をずっと調べていて。
 途方も無い満ち欠け追いかけたり。
 やる気を無くしたり。
 痛みを背負ったり。
 最後にはもう、面倒臭くなって何も考えずに予約を入れちゃいました。
 いつまで経っても乗れませんもの。
 そうしたら、やっぱり「すいせん」が来ました。
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 別にいーのですけど。
 てことで、ツーリストAの利用です。
 お気に入りな窓側ベッドは全て埋まっていて、カーテンベッドも最後のひとつだったです。
 4部屋しか開けて無いですしね。
 食事オプションのグリルランチとグリルディナーもセットして、と。

 小倉駅からの連絡バスは、22:10に発車します。
 阪九フェリーと同じ乗り場からだね。
 私は何と、発車を22:20と勘違いしていて。
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 小倉駅には早くから到着していたので、暇過ぎて22:00過ぎに乗り場へ行ったら、程無くバスが到着したよ。
 随分と早くから来るんだなあ、なんて思ったら、すぐに発車してびっくりなのです。
 あっぶな。
 お客さんは10人位。
 少ないのです。
 門司駅からもう1人乗られて、新門司のフェリーターミナルに向かいます。
 バスの幕は貸切で、側面のNishitetsu表記の上から、東京九州フェリーのレジノイドが貼られていたよ。
 到着後はすぐに外されてました。
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 総合案内所のカウンターで予約番号を伝えて、クレカで決済をします。
 ツーリストAが12,000円、グリルランチが3,500円、グリルディナーが6,000円、合計で21,500円です。
 「体温測定 済」の紙がホチキス止めされて。
 乗船を待っているのは20人位でしょうか。
 私が乗るときは、いつもこんな感じ。
 23:15に徒歩の乗船も開始になって、QRコードを読んで貰い、乗船です。
 船内へと進む瞬間、わくわくするね。

 案内所では、グリルのご案内をしていますって声掛けが有って。
 でも今はキーの受け渡しやらで混雑しているので、取り敢えずベッドに荷物を置いて来ちゃいましょう。
 直ぐにまた戻って来たけれど、案内所はやっぱりまだ混雑していて。
 周りの掲示物を眺めて過ごします。
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 東京九州フェリーにおける「すずらん」と「すいせん」の運航は期間限定ですが、わざわざパンフまで作っていて、気合が入っています。
 船上BBQは、施設の関係で抽選になっているそう。
 締め切りは08:00で、発表は10:00。
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 申込用紙はここに有るよ。
 翌朝に、船内放送で抽選結果発表の掲示案内が有りましたけど、何しろ乗船人数が少ないので、利用者さんが居たのかは不明です。
 そんなことをしていたら、グリルですか?って、クルーに声を掛けられて。
 わ、どうして分かったんだろ。
 開始時刻が記入された、いつもの用紙を貰ったのでした。
 ディナー開始が18:30なのは、入港時間を考えると結構遅いです。
 ランチからの間隔が短過ぎると、お腹があまり減らないですものね。
 助かります。

 船内をうろうろ見て歩くと、給湯室のマシンが新しく?なっていたり。
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 カップ麺はあまり好きじゃ無いので、使ったことが有りません。
 パソコンコーナーにペーパークラフトが置かれていたり。
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 コンセントは有難いのですが、ベッドにコンセントが装備されてからは、ここを全く使わなくってしまいました。
 今ではノートパソコンも持ち歩いて無いですし。
 スモーキングルームは閉鎖されているようにも見えますね。
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 鉄壁のディフェンスとゆーか。
 そんなことを考えつつ。
 長い通路を行ったり来たりしたりしていたのでした。
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 歩ける範囲は全て歩いちゃおう!っていう感じなの。

 程無くレストランがオープンしたので、何か食べましょう。
 カフェではなく、ちゃんとレストランを開けてくれるのが嬉しいです。
 確実にオープンしますし。
 新日本海フェリーだと、レストランは勿論、時期によってはカフェもオープンしませんから。
 ここではいつもカレーばっか食べていますが、今回もカレーを食べます。
 テーブルの端末から注文だね。
 ビーフカレー600円
 それだけでは寂しいので、酢もつ400円を追加です。
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 おつまみなので、良く冷えた酢もつだけすぐに届けられたよ。
 でも、特にお酒は飲みません。
 夜食を美味しく頂いて、精算機でセルフの精算をして。
 クレカが使えるようになって、凄く便利になりました。

 「すいせん」はいつの間にか出航していて、静かに船上の時間が流れ始めます。
 船内Wi-Fiのコミックコーナーをチェックすると、相変わらず謎なラインナップなのでした。
 ちなみに、翌日の昼頃まで、電波は届かなくなります。
 お風呂に入って、もうさくっと寝てしまいましょう。

 私のベッドは上段が無いので、広々としたカーテン区画です。
 対面はベッド2段の通常ロールスクリーンタイプで。
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 対面には誰も来られませんでしたから、気兼ねなくここの区画を使えます。
 私の部屋には全員で4名でした。
 ベッド内には内棚とコンセントが有りますよん。

 翌朝。
 08:00のレストランオープンの放送で目が覚めたよ。
 利用者さんが少ないことは分かっているので、すぐにレストランへ行きます。
 船尾を向いたテーブルに座ると、遠くにでっかい客船が見えました。
 スマホのズームを上げて、写真を撮ります。
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 船名とかは分かりません。
 後方をナナメに横切って行った。

 朝ご飯はいつもの洋風プレートセット、1,000円です。
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 夜食と朝昼晩のメニューはレストラン前に掲げられているので、写真を撮ってじっくり検討するのが良いですね。
 まあ、朝はそんなに選択肢が有りませんけど。

 その後はお風呂に入って、露天風呂にも入ります。
 お天気は良いけれど、やっぱり風を強く感じるかな。
 なので、露天風呂にはそんなに長くは居られません。
 タオルが飛ばされそうになって、落ち着かないんですもん。
 サウナは苦手なので最初からパス。

 10:16には、社船「それいゆ」と進行方向右側ですれ違うとの案内放送が流れます。
 船旅の一番の思い出、なのですよ。
 取り敢えず私はフォワードサロンへ行って、「それいゆ」が近付いて来るのを待ちましょう。
 まだかなり遠くに居るね。
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 目を凝らさないと見えない、ただの点みたいだもん。
 閑散期のフォワードサロンは、わざわざ船首まで来る人も居ないので、いつもほぼ無人です。
 ちょっとした穴場感が有ったりして。
 揺れていなければ、楽しいのです。
 今日の海は、海面を歩いて行けそうな位に穏やかだね。

 程好いところで、レストラン後方、船尾のデッキに移動するよ。
 何と、私の他には誰も出て来ません。
 「すいせん」が先に汽笛を鳴らしたところで、ようやく何人かが出て来た。
 遅いよう。
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 「すいせん」の構造上、真横が見辛いので、人が居ないのは助かりますけど。
 その点は「それいゆ」の方が良いですね。
 写真を拡大してみると、デッキには8人位の人影が見えました。

 デッキに居残ってうろうろしていたら、反対側を商船三井のRORO船「すおう」が下って行ったよ。
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 調べてみると、東京を21:00に出航の便で、何気にかなり早いです。
 「すおう」の航海速力は23ノットとのことで、「すいせん」には負けてますけど、なかなかの速力なのですよ。

 程無く10:26には船長、機関長、パーサーの紹介が有り、船長さんから挨拶とスケジュールが案内されました。
 現在地は和歌山沖20キロ、波高1,2メートル、東の風7メートル、27ノットで航行中とのこと。
 万事問題無く、御前崎には16:00頃の通過となる見込み。

 映画が上映されるシアターには、自由に入って行けます。
 ここ、凄く本格的な造りなんです。
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 私自身は船内で映画を見たことが無いのですけど。
 ちなみに、ここでの飲食は禁止です。

 まだオープン前のグリルを覗いてみると、テーブルにカトラリーはひとつしかセットされていなくって、利用者さんは私の他には居なさそう。
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 ちょっと気まずいなあって、少し憂鬱。
 それでも、ついつい利用しちゃうのですね。
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 変わったものが食べられるのが嬉しくって。
 今日のグリルは12:30スタートです。
 お昼のレストランも、予定では12:00オープンな筈ですが、11:38には準備が整いましたとの放送でした。

 デッキに出てみると、海の青さが凄く青で。
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 バーベキューの準備は特にされてないみたい。
 船上のバーベキューにも興味はあるけれど、さすがに1人バーベキューはどうなのかと。
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 恥ずかしいもん。

 船内には気怠い空気が流れます。
 それぞれにゆったりと過ごせるのが船旅の醍醐味なのです。
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 元々、急いでいる人は乗船していないですものね。
 船酔いしている人は除いて。
 今日は揺れも全然無く、何の心配も無い平穏な航海だよ。

 お昼のグリルは和食です。
 なので、日本酒の鎌倉栞をお願いして。
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 他の利用者さんは居ないので、貸切ですね、と。
 わあ。
 全然嬉しくないけれど。
 あ、でも、夜は利用者さんが居るそうですよ。
 良かった。
 和食は全てのお料理が一度に運ばれるので、ある意味気楽に食べられます。
 一皿ずつ持って来られると、やっぱり気まずいもん。
 でも、懲りない。
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 さくさくとお料理をやっつけて、デザートを美味しく頂いて、約1時間。
 ドリンクの代金は、夜と一緒の支払いでいいみたい。

 売店のオリジナルグッズは、なかなか楽しい品揃えで、結構買い物しちゃいますね。
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 お腹もいっぱいになったので、ベッドに戻って寝てしまいます。
 自堕落だあ。
 あとは、コミックを読んだりして、ベッドでだらだら過ごして。
 船に乗っても、あんまり景色とかは見ないかも。
 どうせ海しか見えないですし。
 こら。

 またまたお風呂に入って、と。
 いつも誰かしら他に人が居るので、乗船人数の割には、お風呂、人気です。
 気持ち良いですもの。
 これは船ならではの強みかな。

 そうして、早くも夜のディナーの時間です。
 ご家族が一組いらっしゃいました。
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 私は白ワインなんぞをオーダーして、ちびちび飲みつつ、さくさくとお皿をやっつけます。
 次のお皿を待つ間が、手元無沙汰なんだもん。
 それはいつものことなのですけど。
 1人でなくて本当に良かった。
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 ドリンク代は昼と夜の合計で1,410円になりました。
 一人静かに、海を眺めながらご馳走食べるのって、悪くない気分なんです。
 18:30から1時間ちょっとかかったので、もう下船の準備をしなくちゃです。
 カフェもちゃんとオープンするのですが、東京九州フェリーへの配船時にカフェを使ったことは有りません。
 いつもお腹いっぱいなんだもん。
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 もうあっという間に入港、下船となります。
 カフェの前から人道橋がセットアップされるのを眺めて、タイミングを見て案内所前に移動、真っ先に私が下船となったのでした。
 それでは、京急の横須賀中央駅まで歩きましょう。
 21:00の電車に楽々間に合う時間には駅に着いたよ。

 この後、「すいせん」はGW期間中にも東京九州フェリーに配船され、グリルも特別メニューになっていましたね。
 この航路、予想以上に需要が有ったみたい。
 オーシャン東九とうまく分け合っている感じなのかな。
 夏は北海道航路の稼ぎ時なので、次の「すいせん」は秋以降に登場でしょうか。
 ちなみに私は、夏前に「それいゆ」への乗船予定が有ったりするのだ。
 こちらに続いてます。

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