川崎近海汽船「シルバークイーン」乗船記
ここには、川崎近海汽船「シルバークイーン」室蘭20:00−宮古06:00、の乗船記が有ります。
こちらから続いてます。
08/27
室蘭に到着っ。
駅前に立って、案内板を見上げます。
ちゃんとフェリーの航路が記載されているよ。
って、これ、懐かしの東日本フェリーじゃないですかあ。
未だに生き残っていたのが凄いです。
駅周辺には、特に新航路の案内は無い感じ。
私は、旧室蘭駅舎に向かって歩きながら、ご飯の食べられそうなお店を探します。
無いよお…。
事前に調べた通りなのです。
コンビニはいくつか有りましたけど。
観光協会の前を通って、結局、そのままフェリーターミナルに着いてしまうのでした。
あらら。
昔なら、ターミナルにレストランが有ったけれど。
いよいよ、遠くに「シルバークイーン」が見えて来ました。
わくわくするね。
にしても、がらんとしています。
トラックが1台も停まっていないフェリーターミナルなんて、初めて見ました。
お正月の休航日だって、そこそこ駐車してますもの。
寂しいな。
結局、トラックは1台しか乗らなかったような…。
ターミナルの建物には、就航記念の飾り付けが沢山有るよ。
出航まで、まだ90分以上有りますが、乗船手続きは出来ました。
乗船開始は19:30とのこと。
今回は、ネットから1等和洋室を予約してあります。
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////////////////////////// 乗船受付票 /////////////////////////
【乗 船 日】:2018/08/27(月)
【便 名】:室蘭 (20:00) 発 ⇒ 宮古 (翌06:00) 着
【等 級】:1等洋室 (定員4名) 1名
【車輌区分】:車輌なし
【支払方法】:窓口払い
【料 金】:¥10,800
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・このメールを印刷して受付窓口までお持ちください。
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相部屋承知なので、貸し切り料金は不要です。
お盆休みも終わり、さすがに今日は、がらがらみたい。
乗船券と一緒にアンケート用紙を渡されて。
08/27から09/26までのアンケートキャンペーンとのことで、岩手県沿岸広域振興局経営企画部産業振興室の実施です。
これ、書くのが結構大変で。
しかも、まだ乗船前なので、宮古のことは分かりませんし。
このアンケートにも記入したのですが、私は宮古と室蘭の発着時間を逆にして欲しいかなあ。
宮古から乗船しようとすると、前日に宮古駅周辺に宿泊する必要が有りますが、何しろホテルのキャパが少ないので、満室になっていると詰みます(^^;。
プランニングの制約が大き過ぎるのですよね。
まあ、トラック側の事情も有るのでしょうけど…。
或いは、出航時間をもう少しだけ遅くして貰えると嬉しいかな。
ターミナル2階に上がると、以前と同じく、広々としたスペースなのです。
展望コーナーも有りますよー。
勿論、レストランは無くって。
売店は有りますが、お土産メインなので…。
おにぎりとかは品薄な感じ。
ニチレイの自販機が有るので、いざとなったら採用ですね。
ベンチが置かれて、ちょっとしたイートインコーナーみたい。
私は、一つだけ残っていた母恋めしやパンを買いました。
レシートはシルバーフェリーサービス株式会社名になっていて、自社で売店を作った感じ。
宮古のフェリーターミナルも同様でした。
アンケートを書き上げ、専用ポストに投函後、230メートルの人道橋を歩きます。
いってらっしゃい宮古へ。
反対側は、勿論、ようこそ室蘭へ。
船内へと進み、案内所でルームキーを受け取ります。
キーはカウンターに用意して有りました。
少なくとも、私の他にも1等と特等の利用者さんが居ます。
2等はがらがらでした。
はい、1等船室です。
4人部屋を一人で使えちゃいます。
入口横には洗面台が有って、使い切りのタオルと石鹸が用意されているよ。
タオルはシルバーフェリーのマーク入りなので、記念に一つ貰って帰りましょう。
座敷スペースにはちゃぶ台が置かれ、ちっちゃなクッションが積んで有りました。
ちゃんとテレビも有るです。
テーブルに置かれた冊子は、ハードカバーの立派なもの。
浴衣には、シルバーフェリー家族のイラスト入り。
各部屋に掲げられた川崎近海汽船のカレンダー、これ、毎月めくるのがとても面倒臭そうで。
こら。
他には、注意書きがいくつか有るよ。
「あぶない!ベッドの上であそばないで!」。
出航時間が近付き、船長さんの案内放送が流れたところで、デッキに出てみます。
デッキには10人以上の人達が出て来たよ。
夏休み中だけ有って、若い人ばかりです。
本当に久しぶりに、白鳥大橋を潜ったね。
工場のぎらぎらした明かりも、凄くインスタ映えしそう。
私は、インスタとかやってませんけど。
地球岬に登ったのも、白鳥大橋を渡ったのも、凄く昔なのですよね。
お風呂への階段を上がって、のんびりお湯に浸かったり。
お風呂は、出航から1時間後の21:00にはクローズしてしまいます。
はやっ。
翌朝も、ちゃんと1時間、オープンしてくれますけど。
夜行便の宮古行きは、男女にオープン時間の違いは有りません。
「シルバークイーン」船室図によると、展望浴室が有る区画は、コンパスデッキって案内されています。
アルコール類は、案内所売店のみの販売だよ。
お酒の自販機も無く、凄く厳しいのです。
今時、飲酒運転をする人なんて居ないって思うのですが…。
全くそんなことは有りません。
まさに今、私も飲酒運転防止インストラクター養成講座を受講している最中だったりもするので。
色々と考えさせられちゃいます。
オートレストランは、もっと広かった印象なのですけど。
こんな感じだったのですね。
電子レンジやポットが有りますよん。
ニチレイのハンバーガーセット420円が、私、気になります!。
でも、さすがにお腹が空いて無くって…。
段々と「シルバークイーン」の構造を思い出して来たです。
ちなみに「シルバークイーン」には、今まで八苫で1回乗っただけ。
もっと乗っているかと思ってました。
当時、レストランの無い「シルバークイーン」は避けていたのですよね。
エレベーターはシンドラー社製なので、安全性に問題は有りません、との掲示が未だに有りました。
朝、案内放送で目覚めて、窓の外を覗いてみると、まだ真っ暗です。
それでも、陸地に沿って進んでいるのが分かります。
デッキに出ようとしたけれど、やっぱり雨。
お風呂に入る気分でも無く、部屋でごろごろ過ごします。
そんなこんなで、船内の動きが慌ただしくなって来て。
私は、自分から案内所に出向いてルームキーを返し、ぽつぽつと雨の降るデッキに出ます。
これが宮古の港かあ。
何だか良く分からない緑色の大径管が大量に積んで有るね。
真新しいターミナルの建物が見えて。
トラックが1台。
その後、3台に増えました。
港内にはタグが2隻待機中。
こんなに波も静かだし、15分位早着しているし、タグに用は無さそう。
でも、接岸直前、2隻が前後に付いて「シルバークイーン」を押し出したから、びっくりしたよ。
時間短縮の為に、岩手県の補助が出ていたりするのかしらん。
何だか勿体無いような気が…。
出航時と同様、10人位でそんな接岸風景を眺めていたら、クルーが巡回して来て、下船口前に移動するよう促されます。
もうすぐ下船だね。
その前に、ドライバールームを覗きに行ったり。
昔懐かしいフェリーの仕様とゆーか。
缶の灰皿とか、昔ながらのフェリーっぽいのです。
ドライバー区画は、Bデッキ(5甲板)ほぼ半分を占めています。
結局、定刻の06:00よりも前に下船出来ちゃいました。
宮古のターミナルは、売店が既にオープンしています。
室蘭と違って、カレーやそばの軽食も販売中。
嬉しいのです。
私は、ここでもお土産を購入したよ。
就航記念ラベルの日本酒とかっ。
それぞれ、室蘭で1,489円、宮古で1,123円使ったです。
あ、どちらのターミナルにも、フリーのWi-Fiが有りました。
また雨が強くなって、周囲のお散歩は断念。
特に何も有りませんけど。
宮古駅経由盛岡駅行きの106急行バスは、06:40の発車です。
07:05の岩手船越駅行きのバスに乗れば、道の駅やまだで釜石駅行きのバスに乗り継げますが、今回は不採用。
10人位の人達がバスを待っていて。
ターミナル内には、「アートでつながる壁画プロジェクト」のパネルが有ったり、手作りの観光マップが有ったり、地元の意気込みを感じてしまいます。
掲示の中には、「車両甲板での動画・写真撮影はご遠慮ください」というのが有って、理由は「事故防止とプライバシー確保」になっていて。
事件か苦情が有ったのでしょうか。
何か、写ってはいけないものが…。
地図を見ると、宮古フェリーターミナルの最寄りは山田線の磯鶏駅で、徒歩で20分位。
ただ、電車が有りません…。
時間が合わないのでは無く、東日本大震災の影響で、山田線のこの区間は不通になっています。
来年3月には、三鉄リアス線として復活して、盛から久慈まで繋がる予定。
そうしたら、歩いてみようっと。
宮古駅までも、3.3キロしかないので、歩いても45分位。
バスを待っている間に、歩いてしまった方が早いです。
まあ、雨が降ってますし。
別に急ぎませんから。
バスには車イスの男性も乗車を待っていますが、ハイデッカー車なのでどうにもならず、運転士さんが背負って車内に案内していました。
これは大変。
高速バスの弱点が…。
若干遅れて発車しましたが、宮古駅には06:55には到着し、07:02発の三鉄久慈行きに楽々間に合ったのでした。
宮古駅への道すがら、津波の高さの掲示があちこちに見え、その高さには改めてびっくりなのです。
帰宅後、宮蘭航路のニュースを調べてみると、やっぱりトラックは苦戦しているみたい。
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岩手日報
貨物苦戦も旅客堅調 宮古-室蘭フェリー就航1カ月
2018.07.22
宮古市と北海道室蘭市を結ぶ本県初の定期フェリーは22日で就航から1カ月が経過した。運航会社の川崎近海汽船(東京)によると、トラック貨物が苦戦する一方、旅客はおおむね順調に推移している。「宮蘭(みやらん)航路」の開設により、新たな経済活動や市民交流の動きも出ており、地域活性化につながる利用促進が期待される。
21日早朝、宮古港に到着した便には乗客104人、乗用車16台、トラック4台、バイク19台が乗船。東京都の友人と道内を観光した宮古市の看護師(26)は「旭山動物園などの観光地を見て回り楽しく過ごせた。フェリーも揺れることもなく快適だった」と船旅を楽しんだ様子だった。
同社は就航1カ月の具体的な利用実績を公表していないが、貨物の利用は「苦戦気味」。旅客はツアー客や各種団体の視察などもあり、「想定通りに推移している」という。
貨物の苦戦は、首都圏などへのアクセス向上が見込まれる三陸沿岸道路が全線開通していないことや、荷動きが少ない閑散期の就航開始だったこと、北海道の長雨と低温で野菜の出荷が遅れていることなどが要因とみている。
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トラックが載らないと、全くお金になりませんよね。
赤字は悪。
宮蘭航路の発展に期待です。
こちらに続いてます。
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