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2005.02.22

宮崎カーフェリー「フェリーひむか」日向-貝塚

 02月02日、水曜日。
 この日限りで休止になってしまう最後の「フェリーひむか」に、九州の日向から大阪の貝塚まで乗船しました。
 やっばり、記録はちゃんと残しておかないと、め!ですよね。
 1年持たずに休止となってしまいましたが、私はこれで3回目の乗船です…。

 15時31分、大分からの「にちりん」は、無事に日向市に到着。
 港へ向かうよー。
 ダイエー日向店(ロックタウン)までは無料の送迎バスがあるそうで、それに乗ると近くまで行けるとのことだったのですが、乗り場が何処か分からなくって。
 サイトで調べたりもしたのですが、やっぱり分かりません…。
 ということで、手っ取り早く、宮崎交通の路線バスでロックタウンまで行ったのでした。
 ここから、「ひむか」までは約20分。
 わくわくしながら歩いていたので、あっという間に到着です。
 あ、「ひむか」が見えたよ!。
 明るいうちに辿り着けて、良かった良かった。
 久しぶりに見る船体は、全然サビとか出て無くって。
 わい。
 ファンネルもマリンエキスプレスのまんまです。
 うろうろしていたら、写真を撮っているファンの方が、一人居らっしゃいました。

 あんまり嬉しくて、ついつい「ひむか」の前まで直行しちゃいましたけど、考えてみたら乗船券を購入するにはターミナルまで行かないといけないんですよね…。
 慌てて、バック。
 でも、ここってターミナル遠いんです…。
 海の上を歩いて行ければすぐなんですけど、道がえらく遠回りなんだもん。
 早足で歩いても、35分かかっちゃいました(^^;。
 窓口で手続きをしていたら、京浜航路の「パシフィックエキスプレス」が約90分の遅れをもって到着。
 ぎりぎり間に合ったかもしれませんけど、あっちに乗らなくて良かったよー。
 時間を気にして、いらいらしながらフェリーに乗るのなんて、嫌ですものね。
 ちなみに、今日の「ひむか」は、15分遅れでの到着だったそうです。

 今度は、無料の送迎タクシーで、「ひむか」へ戻ります。
 お歳のご夫婦と一緒。
 運転手さんによると、昨日の日向は雪だったけれど、一昨日は暑くて冷房を入れてたとか…。

 さあ、いよいよ乗船です!☆。
 エスカレーターで、懐かしい船内へ。
 あれれ、何か船内は前よりも綺麗になってるみたい。
 ぴかぴかなの。
 以前は残っていた、東日本フェリーのイルカのカーペットも見当たりませんし。
 後で聞いたら、アルバイトの人達が一生懸命掃除したんですって。
 こんなに綺麗なお船なのに、やっばり勿体無いですー。

 ここで友人からメールが届いて、彼は大洗から「さんふらわあさっぽろ」に乗船した所とか。
 大洗発の夕便だと、丁度「ひむか」と同じタイミングでの出港だよね。
 しかも、どちらも元東日本フェリーのお船という共通点もあるです。
 到着は、私の方が遥かに早いですけど。
 さすがに、午前5時っていうのはなあ…(^^;。

 出港を知らせる銅鑼がテープで流れて、それじゃデッキに上がろー。
 岸壁には、事務所の人達、スーツを来た関係者と思われる人達、ファンと思われる人達、それぞれが数人ずつ固まって、手を振って見送ってくれました。
 「フェリーひむか」は長い汽笛を二回鳴らして応えます。
 デッキには私の他に誰も居なくって、私はずっと手を振り続けていたのでした…。
 その後、船内には船長さんの放送が流れ、「一年という短い期間ではありましたが」という挨拶がありました。
 貝塚到着の際にも、同様の放送が流れて。
 他には、特別なことはありません。
 廃止じゃ無くって休止なんですもんね。
 いつか、また、きっと…。
 本日の乗客は97名。
 うち、一般客は14名。他に乳幼児が3名。
 積載車輌は98台。
 乗員が21名、アルバイト7名とのことでした。

 風の冷たいデッキから、船内に戻ります。
 とりあえず、お風呂へ。
 あんまり時間が無いので、急いで入らなくっちゃ。
 広い脱衣場と浴室、温めのお湯が気持ちいいの。
 あ、何かずっと入っていたいような…。

 お風呂の次は、レストランです。
 出港のときにデッキから覗いたら、トラックドライバーさんで満員。
 その中に家族連れが一組、居心地悪そうに食事をしてたっけ…。
 ちょっと可哀想かな。
 私自身は、仕事柄、そんなの全然気にしませんけど(^^;。
 逆に居心地良かったり。
 あわわ(^^;。
 こんなに人が多いのは、前日の雪で高速が通行止めになっていたので、そちらから流れて来たトラックが多かったみたい。
 レストラン、メニューを縮小したりせず、通常通りでした。
 ただ、ドリンクバーの機械は撤去されていて、代わりにコーヒーポットが置いてあるの。
 食券を出したら、定食メニューとは別に、枝豆を一皿出してくれました。
 ドライバーメニューのおすそ分けかしら?(笑)。
 ボリュームのあるエビフライ定食を美味しく頂いて、レストランを後にします。

 マリンシアターでは、何とこの船と縁の深い映画「白い船」を上映するとのことでした。
 さすが、特別な解説はありませんでしたけど…。
 誰か見ていた人は居たのかなあ。
 私は既にCSで見ましたし、船内で待ち合わせがあったので、確認はしていません。

 というわけで、20時、案内所前にて「フェリーひむか」の機関長、いるかさんと再会です(^^)。
 前回の乗船のときに続いて、色々とお世話になってしまい、申し訳無い位でした。
 実は、食堂の食券まで頂いてしまって…。
 中距離航路で、入出港にあまり時間の無いお仕事中なのに、プライベートルームに長時間お邪魔してしまって、ごめんなさい。
 色々とお話を伺ったのですが、何処まで書いていいのか確認を取るのを忘れてしまったので、ここに書くのは保留しておきます(^^;。
 お話が楽しくて、ついつい22時30分頃までお邪魔してしまい、ちょっと慌てて部屋に戻ります。
 クルー用のレストランを覗いたら、アルバイトの人達が賑やかに夜食を取っている所でした。
 窓から海をちらっと覗いて、静かに進む「フェリーひむか」に思いを馳せつつ、私は眠りに落ちて…。

 翌朝。
 入港は午前05時なので、30分前には起きなくっちゃね。
 なんて思いつつ時計を見ると…。
 05時10分!?。
 ちょっと待ったあ!(^^;。
 何と、船はとっくに接岸し、下船もあらかた終わっているみたいなのでした。
 焦りました。
 慌てました(^^;。
 他社のフェリーだと、えらく早くから起こされたりするのですが、この船ではそんなことは無くって。
 急いで着替えて、荷物をまとめて、下船です。
 しんみりと別れを惜しむ所じゃありません。
 なんじゃこりゃあ!(^^;。

 特別なことは何も無く貝塚に到着した「フェリーひむか」。
 暫く、真っ暗闇の中、次々と出て来るトラックを眺めてから、私はタクシーで貝塚の駅に向かったのでした…。
 や、ここだけしんみり締めてもなあ(^^;。
 でも、寂しさをもって船を見上げていたのは確かなんです。

 そして。
 実はいるかさんが、06時頃には出て来れるということで、もう一度お会い出来るかも、という話だったんです。
 私がターミナルを離れてしまったので、すれ違いになってしまいました…。
 ごめんなさいごめんなさい(^^;。
 実は、乗船のときにも携帯で誘導して頂いていたのですが、私がターミナルを間違えるなんて大ボケをかましてしまったので、機関長は出港スタンバイの時間になってしまい、お会い出来なかったんですよね…。
 わざわざターミナルまで降りて来て頂いたそうで、本当に申し訳ありませんでした。

 この後私は、近鉄で名古屋まで移動し、飛行機で苫小牧に向かいます。
 おいおい(^^;。
 というわけで、この旅は太平洋フェリー「きそ」の最終航海に続いてます…。

 参考までに。
 私の「フェリーひむか」の乗船記。
 マリンエキスプレス「フェリーひむか」宮崎-貝塚 開業初便☆
 マリンエキスプレス「フェリーひむか」貝塚-宮崎

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