野母商船「太古」乗船記2
ここには、野母商船「太古」福江10:10-博多17:50、の乗船記が有ります。
とっても短い福江での滞在を終え、「太古」に再びの乗船です。
博多までは220.9キロの船旅。
昼便で船首のスイート利用ですから、凄く楽しみ。
指定客室料金は半額になっていて8,800円、これを3人で分け合うと2,930円。
基本運賃は復路割りで4,400円でした。
こちらから続いてます。
06/22
改めて岸壁から「太古」を見上げます。
これから私達が乗船するスイートは、ブリッジの真下、船首の左半分になります。
わくわく。
この「太古」については、野母商船の公式サイトで詳しく紹介されているので、そちらをご覧下さい。
「太古船内 360°バーチャルツアー」も有りますよ。
てゆーか、公式サイトだけ見ていれば済むっていう話もあります。
嬉しかったので、キーを色々な角度から写真に撮ってみたりとかして。
下船時にはキーの回収は無く、室内の所定の位置に掛けておく方式です。
長距離フェリーでは見られないシステムなのですよ。
人員を割けない事情も有るのでしょうね。
奥まったところにあるスイート区画への扉、期待でいっぱいです。
まずは室内を見て回りましょう。
結構広いのです。
ベッドは2つ。
靴を脱げる小上がりになっていて。
定員は4人なので、マットレスの装備が2人分。
空気清浄機まで有りますね。
化粧台にはアメニティ各種が置かれていて。
紙コップも有ったりして。
写真を見直していて、初めて気が付いた。
「太古」の船名が入ったビニール袋の中身はこんなでした。
必要なものは全て揃っています。
シャワールームと洗面台も明るく清潔な感じだよ。
出航したら、後でシャワーを浴びましょう。
有難い設備なのです。
そして、何といっても前面に開けた展望が素晴らしくって。
室内からの見晴らしは勿論、広々としたバルコニーにはチェアとテーブルが置かれています。
季節も良いので、ずっと外に出ているのも有りですね。
ご飯は外で食べましょう。
もう間もなく出航、福江の岸壁を見下ろしつつ。
はい、この先のスケジュール、寄港予定はこんな感じになっています。
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青方11:50着12:10発
小値賀13:00着13:10発
宇久13:45着13:55発
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今日はお天気も良く、船酔いや遅延の心配は無さそうです。
五島列島の島々を巡って行きますよん。
スイート専用のプライベートデッキに出ると、日差しと海風が気持ち良くって。
スイートにして良かったあ。
テンション上がりまくりなのですよ。
物凄い満足感だもん。
同行者全員、同じ意見なのでした。
お弁当も、より美味しく頂けます。
暫くすると、左側を対向して来たフェリーが通過して行きます。
船名は「OCEAN」ですって。
「OCEAN」は若松-奈留-福江を結ぶ、安田産業汽船グループの五島旅客船の運航とのことで。
安田産業汽船ですかあ。
懐かしい名前だな。
生活航路らしく、デッキに出ているような人は誰も居ませんでした。
最初の寄港地、青方が近付いて来ると、右手に何だか凄そうな白い構造物が見えて来ます。
発電所かな…?。
調べてみたら、石油備蓄基地とのことで。
上五島国家石油備蓄基地は、メガフロートを使用した世界初の洋上タンク式石油備蓄基地なのだそう。
これで日本の石油需要7日分を賄えるとか。
まだ建設中に見えたけれど、既に完成して稼働しています。
青方では5人が乗船して5人が下船。
以降、流動をカウントしようかと思いつつ、面倒になって止めちゃいました。
ここは結構立派なターミナルなのです。
まだ新しそうな小さなターミナル、やがて路線バスがやって来て、すぐに発車して行ったよ。
対岸には、「フェリーありかわ」が停泊中。
かつて佐世保港-上五島の航路に就航していたそうですが、旧五島産業汽船が経営破綻して、その後はどうなってしまったのやら。
ここにずっと係留されているのかしら。
寂しいね。
周囲には大小様々な島が見えて、凄く変化に富んだ景色。
無人島でキャンプしてみたい気もしますけど、不便でしょうし、夜は怖いですよねえ。
見ているだけならお気楽で、やっぱりそれが一番です。
有人島ですら、人口は減り続けている訳ですし。
そんな島々の景色を眺めつつ、デッキと船室を行き来していた私達なのですが、出入り口の扉がどうにも開けにくくって。
特に外から中に入ろうとすると、ハンドルの位置が不便です。
足元に置かれているホースのドラムも絶妙に邪魔って言う。
あはは。
まあ、仕方無いですね。
宇久はかなり立派な港で、ボーディングブリッジも備えているよ。
岸壁も広々としていて。
港近くに、しっかりとした街並みが広がっていました。
降りてみたいけれど、降りられません。
14:49には若松大橋を潜ります。
プライベートデッキから見上げる橋は、往路とはまた違った楽しみが有って。
やっぱり、次は橋を渡ってみたいよね。
そんな感じに景色を眺めつつ、飽きたらベッドでゴロゴロして、優雅な時間を過ごすのでした。
スイートの室内には、案内所直通のインターホンも有ります。
特に用事は無いので、使ってはいませんけど。
船内の自販機は結構充実していて、大型フェリーと変わらない品揃え。
ラウンジみたいなチェアも有って。
寝転べる客室も、フェリーならではの設備なのです。
片隅には箱型の枕が積んであるのもお馴染みの光景だね。
博多入港の直前、大型客船が対向して来ました。
船名は「招商伊敦」と読めます。
ファンネルにはバイキングの文字が入ってる。
中国の客船なのですね。
福岡市の公式サイトでクルーズ客船寄港予定を調べたら、長崎から来て広島へと向かう行程でした。
「招商伊敦」は全長228m、定員930人とか。
比較的小さめな客船。
プライベートデッキにも人影は見えないので、船内で何かイベントをやっているのでしょうか。
「フェリーちくし」が沖留めされていたり、港の反対側には近海郵船と商船三井のRORO船が見えたり、明るいと見える景色は違います。
楽しいね。
「太古」はきっちり定刻で博多に帰って来ました。
ポートタワーがお出迎え。
これで今夜の「それいゆ」乗り継ぎもばっちりだよ。
こちらに続いてます。
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