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2023.11.28

野母商船「太古」乗船記2

 ここには、野母商船「太古」福江10:10-博多17:50、の乗船記が有ります。
 とっても短い福江での滞在を終え、「太古」に再びの乗船です。
 博多までは220.9キロの船旅。
 昼便で船首のスイート利用ですから、凄く楽しみ。
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 指定客室料金は半額になっていて8,800円、これを3人で分け合うと2,930円。
 基本運賃は復路割りで4,400円でした。
 こちらから続いてます。

06/22
 改めて岸壁から「太古」を見上げます。
 これから私達が乗船するスイートは、ブリッジの真下、船首の左半分になります。
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 わくわく。
 この「太古」については、野母商船の公式サイトで詳しく紹介されているので、そちらをご覧下さい。
 「太古船内 360°バーチャルツアー」も有りますよ。
 てゆーか、公式サイトだけ見ていれば済むっていう話もあります。

 ともあれ、まずはルームキーを受け取って、と。
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 嬉しかったので、キーを色々な角度から写真に撮ってみたりとかして。
 下船時にはキーの回収は無く、室内の所定の位置に掛けておく方式です。
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 長距離フェリーでは見られないシステムなのですよ。
 人員を割けない事情も有るのでしょうね。

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 奥まったところにあるスイート区画への扉、期待でいっぱいです。
 まずは室内を見て回りましょう。
 結構広いのです。
 ベッドは2つ。
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 靴を脱げる小上がりになっていて。
 定員は4人なので、マットレスの装備が2人分。
 空気清浄機まで有りますね。

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 化粧台にはアメニティ各種が置かれていて。
 紙コップも有ったりして。
 写真を見直していて、初めて気が付いた。
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 「太古」の船名が入ったビニール袋の中身はこんなでした。
 必要なものは全て揃っています。

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 シャワールームと洗面台も明るく清潔な感じだよ。
 出航したら、後でシャワーを浴びましょう。
 有難い設備なのです。

 そして、何といっても前面に開けた展望が素晴らしくって。
 室内からの見晴らしは勿論、広々としたバルコニーにはチェアとテーブルが置かれています。
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 季節も良いので、ずっと外に出ているのも有りですね。
 ご飯は外で食べましょう。
 もう間もなく出航、福江の岸壁を見下ろしつつ。

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 はい、この先のスケジュール、寄港予定はこんな感じになっています。
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青方11:50着12:10発
小値賀13:00着13:10発
宇久13:45着13:55発
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 今日はお天気も良く、船酔いや遅延の心配は無さそうです。
 五島列島の島々を巡って行きますよん。

 スイート専用のプライベートデッキに出ると、日差しと海風が気持ち良くって。
 スイートにして良かったあ。
 テンション上がりまくりなのですよ。
 物凄い満足感だもん。
 同行者全員、同じ意見なのでした。
 お弁当も、より美味しく頂けます。

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 暫くすると、左側を対向して来たフェリーが通過して行きます。
 船名は「OCEAN」ですって。
 「OCEAN」は若松-奈留-福江を結ぶ、安田産業汽船グループの五島旅客船の運航とのことで。
 安田産業汽船ですかあ。
 懐かしい名前だな。
 生活航路らしく、デッキに出ているような人は誰も居ませんでした。

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 最初の寄港地、青方が近付いて来ると、右手に何だか凄そうな白い構造物が見えて来ます。
 発電所かな…?。
 調べてみたら、石油備蓄基地とのことで。
 上五島国家石油備蓄基地は、メガフロートを使用した世界初の洋上タンク式石油備蓄基地なのだそう。
 これで日本の石油需要7日分を賄えるとか。
 まだ建設中に見えたけれど、既に完成して稼働しています。

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 青方では5人が乗船して5人が下船。
 以降、流動をカウントしようかと思いつつ、面倒になって止めちゃいました。
 ここは結構立派なターミナルなのです。
 まだ新しそうな小さなターミナル、やがて路線バスがやって来て、すぐに発車して行ったよ。

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 対岸には、「フェリーありかわ」が停泊中。
 かつて佐世保港-上五島の航路に就航していたそうですが、旧五島産業汽船が経営破綻して、その後はどうなってしまったのやら。
 ここにずっと係留されているのかしら。
 寂しいね。

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 周囲には大小様々な島が見えて、凄く変化に富んだ景色。
 無人島でキャンプしてみたい気もしますけど、不便でしょうし、夜は怖いですよねえ。
 見ているだけならお気楽で、やっぱりそれが一番です。
 有人島ですら、人口は減り続けている訳ですし。

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 そんな島々の景色を眺めつつ、デッキと船室を行き来していた私達なのですが、出入り口の扉がどうにも開けにくくって。
 特に外から中に入ろうとすると、ハンドルの位置が不便です。
 足元に置かれているホースのドラムも絶妙に邪魔って言う。
 あはは。
 まあ、仕方無いですね。

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 宇久はかなり立派な港で、ボーディングブリッジも備えているよ。
 岸壁も広々としていて。
 港近くに、しっかりとした街並みが広がっていました。
 降りてみたいけれど、降りられません。

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 14:49には若松大橋を潜ります。
 プライベートデッキから見上げる橋は、往路とはまた違った楽しみが有って。
 やっぱり、次は橋を渡ってみたいよね。

 そんな感じに景色を眺めつつ、飽きたらベッドでゴロゴロして、優雅な時間を過ごすのでした。
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 スイートの室内には、案内所直通のインターホンも有ります。
 特に用事は無いので、使ってはいませんけど。
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 船内の自販機は結構充実していて、大型フェリーと変わらない品揃え。
 ラウンジみたいなチェアも有って。
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 寝転べる客室も、フェリーならではの設備なのです。
 片隅には箱型の枕が積んであるのもお馴染みの光景だね。
 
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 博多入港の直前、大型客船が対向して来ました。
 船名は「招商伊敦」と読めます。
 ファンネルにはバイキングの文字が入ってる。
 中国の客船なのですね。
 福岡市の公式サイトでクルーズ客船寄港予定を調べたら、長崎から来て広島へと向かう行程でした。
 「招商伊敦」は全長228m、定員930人とか。
 比較的小さめな客船。
 プライベートデッキにも人影は見えないので、船内で何かイベントをやっているのでしょうか。

 「フェリーちくし」が沖留めされていたり、港の反対側には近海郵船と商船三井のRORO船が見えたり、明るいと見える景色は違います。
 楽しいね。
 「太古」はきっちり定刻で博多に帰って来ました。
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 ポートタワーがお出迎え。
 これで今夜の「それいゆ」乗り継ぎもばっちりだよ。
 こちらに続いてます。

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