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2006.09.22

東日本フェリー「ニューれいんぼうべる」境港-金沢-直江津、北上乗船記 その2

 つづきっ。
 こちらから続いてます。
 乗船パスポートの裏には、小さな寝台券と、食事券が入っていて。
Bell08
 「旅のしおり」っていうネーミングが嬉しいです。

 この航海、金沢から直江津まで、7時間もかかります。
 能登半島を回って行くので、当然なんですけどね。
 一般の人が聞いたら、びっくりするだろうな(^^;。
 どうしてそんなに長いの…?、って。
 私なんかは、長く乗っていられる方が、嬉しいのですけど。

 でもまあ、私も以前は、フェリーになんか絶対に乗りませんでした。
 私が船に乗らなかった理由は、船酔いが怖いのと、時間がかかるのと、情報が無い(港へのアクセス、等級の選択、切符の買い方…)といった辺りでしょうか。
 私は仕事で日常的に船とは接していたし、乗り物は何でも大好きだし、船好きの友人からは強力に船旅を勧められていたわけですが、それでも決して船に乗ろうとはしなくって。
 普通の人は、みんなそうかと…。
 客船でのクルーズは、憧れをもって見られているとは思いますけど、お金と時間が凄くかかるっていうイメージが強いので、それはそれで敷居が高いのですね。

 モニター乗船ならではのアンケートを前に、極めてマイナーな輸送手段であるフェリーにお客を呼ぶのは、とても大変なことだなって考え込んじゃいました。
 いくら船内のサービスを充実させても、それ以前にフェリーっていう選択肢の無い人が大多数なのですから。
 フェリーの存在を知って貰う。
 まずは、そこから始めなくちゃなりません。
 とは言っても、山手線にラッピングとかしたら数千万単位、中吊り広告でも数百万単位でお金がかかるわけですし。
 旅行関係のガイドブックに広告を出したり、記事で取り上げて貰うのが現実的なのかなあ。
 なんて、それは既にやってますけど、金沢と境港を結ぶフェリーでは、どちらの地域のガイドブックからも無視されちゃいそうで…。
 朝のNHKドラマの舞台がフェリーだったりしたら、注目度は一気に上がると思うのですけど、それこそ現実的じゃありませんね。

 いくら考えても、日本海で人を呼べるフェリーって、どうにもイメージ出来ませんでした。
 大都市と大都市を結んでいて、夜に出て朝に着くフェリーならともかく…。
 貨物のアテがあるのなら、RORO船でいいんじゃないかなあ。
 って、よりによって結論がそれかよ!(^^;。
 サービスの向上にもコストがかかるわけで、シビアに考えて、接客部門の人件費は経営圧迫の要因にしかならないと思います。
 逆に、人手をぎりぎりまで減らしてのオペレーションが可能なら、数少ない旅客を乗せてもいいのかな、なんて。
 一度乗ってみると、癖になっちゃう位の魅力が船旅にはあるので、それを伝えられたらいいのですが。

 そんなことを考えつつ。
 下船前に、またお風呂に入って、と。
 乗船しているお客が少ないので、お風呂ではいつも一人です。
 金沢で団体さんも降りてしまったし(私もその一人)、金沢からの乗船は5名だけ、通しでの乗船も数名のみといった状況ですから…。
 直江津からの乗船は0かな?。
 使われないベッドは、シーツの交換等も省略されていました。

 デッキに出てみると、もう目の前に米山が見えていて。
 レストランで、クルーからタクシーの手配を聞かれましたが、さろしさんに送って頂けることになって、そちらはお断りしました。
 ありがとうございます(^^)。
 「ニューれいんぼうべる」の旅も、いよいよ終わりです。
 何故か、いつもの室蘭行きのバースでは無く、博多行きのバースへと入りました。
 接岸っ。

 カーデッキへ降りて行くと、コマツの重機が一列に並んでいました。
 こんなの積んでたんですね。
 後から自分で撮った写真を見たら、確かに金沢の岸壁に並んでいたわけですが、そのときは全く気が付きませんでした…。
Bell10
 そうそう、この旗って、どんな意味があるのかな?。
 舳先をここに合わせたわけじゃありませんでしたし(^^;。

 無人航送のトレーラーも、それなりに。
 軌陸車も1台。
 JR西日本の関連でしょうか、直江津で降ろしていました。
 さろしさんに教えて頂くまで、私はそれが軌陸車だなんて、ちっとも気が付きませんでしたけど…(^^;。
 乗用車は4台だけですね。
 早速、室蘭行きシャーシの積み込みが始まりました。

 港でまた、皆さんとお喋りして。
 室蘭まで行かれる、瀬戸の銅鑼猫さんも降りて来られました。
 瀬戸の銅鑼猫さんは、北海道&東日本パスで、数日間道内を回られるそう。
 いいなあ。
 瀬戸の銅鑼猫さんのお住まいは四国だそうですが、そこって私が一昨日、指定券を買った駅のお隣りじゃないですかあ(^^;。

 道新の記者さんも降りて来たよ。
 乗客代表のうむうむさんは、船好きの方から見た今回のクルーズの感想、を聞かれていました。
 今思うと、別に船好きじゃ無い記者さんから見た今回のクルーズの感想、なんかを聞いてみたかった気がします(^^;。

 立ったまま1時間以上もお喋りしてしまい、いよいよお別れです。
 皆さん、それぞれに家路へと…。
 私は千葉県民なので、直江津から寝台特急「北陸」で帰ります。
 直江津のホームで見ていたら、青森行きの寝台特急「日本海」が一番乗客が多かったみたい。
 そういえば、irukaさんが仰ってましたけど、九越フェリー時代には、直江津で交替すると、当時は函館行きだった「日本海」で函館に帰っていたそうです。
 フェリーの揺れは平気でも、列車の揺れは苦手で、全然眠れなかったとか…。
 面白いですよね(笑)。

 次に、がらがらの急行「能登」がやって来ました。
 自由席、殆ど誰も乗っていません…。
 私も、明日そのまま仕事で無ければ、「能登」で帰ったのにな。
 節税大王さんが「能登」に乗られ、手を振ってお見送りします。

 その後、「北陸」が到着し、うむうむさんと一緒に乗り込みます。
 ここからの乗車は、私達二人だけみたい。
 すぐに車内改札がやって来ました。
 体力温存の為に、私はA寝台個室を取っていたり(^^;。
 この短時間に、勿体ないなあ。
 まあ、こういう機会で無いと、「北陸」のA寝台個室なんて、使うことはありませんよね。
 定刻に上野に到着して、私の旅も終わりです。
Bell09
 写真は、付属のアメニティと、カード型のルームキーと、手書きの寝台券。

 ご参考までに…。
 以下、リベラのサイトより引用です。
------
「金沢港・境港への試験寄港 モニター乗船者募集!!」
室蘭~直江津~博多航路におきまして、国土交通省が掲げる「公共交通活性化プログラム」に盛り込まれた航路と地域サービス産業の活性化を目的に、石川県金沢港および鳥取県境港への試験寄港を実施することになりました。
つきましては、モニター乗船者を募集いたします。
また金沢港・境港・上越港では各種催しを用意しております。

○運航スケジュール

北上コース (ニューれいんぼうべる)
 9月1日
博多港 23:00発
 9月2日
境港 09:35着
境港 21:30発
 9月3日
金沢港 06:30着
金沢港 15:00発
直江津港 22:00着
 9月4日
直江津港 01:00発
室蘭港 17:35着

南下コース (ニューれいんぼうらぶ)
 9月1日
室蘭港 20:00発
 9月2日
直江津港 12:50着
直江津港 15:50発
金沢港 22:40着
 9月3日
金沢港 00:40発
境港 09:25着
境港 19:00発
 9月4日
博多港 05:30着

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コメント

buschanさん☆

 出会った船好きな皆さん、会話も船内での行動も、とっても濃かったです。
 私の知らない世界、それは確かに有りました(^^;。
 船酔い、私は今でもしまくります。
 お恥ずかしい話なのですが。
 揺れる航海があまり無いのは、本当に偶然みたい。
 この航海で、皆さんの壮絶な時化体験と船酔い体験を伺って、私はひとり青くなってました(^^;。

 ガルパンとさんふらわあのツアーは、既に実施されたみたいです。
 声優さんのトークショーと、北海道の基地で戦車に乗れるツアー。
 そういうのが増えると楽しいのですが、なかなかに大変そう。

 これから、各地で新造船が就航しますが、船旅は少しずつ形を変えて、次世代へと繋がって行きそうです。

Mayaさま☆

フェリーはやとも2の記事から、松山観光港つながりでこの記事に寄港しました。〔謎ですね(^_^)〕
それにしても、境港発の直江津試験航行、そりゃ塩分が濃い人たちが集まるはずですね。
「こいばな」でも「恋」ではなく「濃い話」、恋違いですねえ(^_^;
私も小さい頃は船酔いが激しく、東京湾のかつての川崎浮島〜木更津航路でかなりよったそうです。
ですが、列車の旅を繰り返すうちに、乗り物全般大丈夫なようになり、禁煙車両の増加もあり、段々大丈夫になりました。
最初の本格的な船旅は竹芝〜八丈のすとれちあ丸だったと思いますが、低気圧のさなかの船旅に耐えた事で、だんだん慣れてきたように思います。
一度、直江津〜博多航路に乗ってみたかったです。
あまちゃん効果で三鉄のお座敷列車にお客さんが集まったように、ガルパン繋がりで、鹿島臨海とさんふらわあさっぽろで行く北海道の旅、アニメファンと鉄ちゃん、鉄ちゃんと船ふぁんは関連性が強いみたい?ですから、コスパフォはいいかもしれませんね。

HERMESさん☆

 はじめまして!。
 南下コースも、豪華メンバーで、楽しそうですね。
 やはり、濃い会話が交わされたのでしょうか…。
 謎の旗は、そういう役割だったのですね。
 素性が分かって、嬉しいです。
 ありがとうございました(^^)。
 あの旗、最初は手で振っていたような気もするのですが、良く覚えていません(^^;。
 その番組、私も見てみたかったなあ…。

はじめまして
私は南行きの らぶ に
RUMI夫妻さん、ささにしきさん 定期船さん
と乗船しとりました。
謎の旗の件なのですが
パイロット(水先案内人)が
あれを目印にして
船が接岸する位置を船長に指示するそうです。
ちなみに旗の位置はブリッジの真横だそうです
海の記念日にテレビ(名古屋ローカル)で
放送していました。

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