北海道へ。「だって、海だし!」
さあて、「SFみと」で帰りますよー。
ちなみに、SFは「Sun Flower」の略で、決して「Supper Ferry」とかの略ではないみたいです(笑)。
22時過ぎには乗船の案内があるとのことでしたが、ターミナルで荷物の整理をしたりして、車を移動させたのは22時45分頃。
「大洗行き」の紙を掲出して、っと。
すぐに乗船の指示があり、乗用車専用の積載スペースへ。
階層を降りて行く坂、結構急なんですよー。
転回の指示があったので、車の向きを変え、E甲板に留置。
帰りも、スペースにはかなりの余裕がありました。
乗船のとき、チケットの半券を渡すの忘れちゃった…。
しかも、下船のときには意図的に渡さなかったから、完全な形で手元に残ったよ。
あ、いっけないんだあ。
すいませんすいません(^^;。
だって、記念に欲しかったんだもん…。
乗船手続の時点で、台風21号の影響で相当な動揺と到着の遅れが予想されます、って言われちゃいました。
乗船すると、船長さん直々の放送が入り、「苫小牧港出港直後から、叩いたり揺れたりしますが、安全に影響はありません。大洗到着は大幅な遅れも予想されます」ですって。
となると、船の心配は船長さんに任せて、私は自分の体の心配をしないと…(^^;。
苫小牧を出た途端にそれじゃ、やることは出港前にやっとかないとー。
とりあえず、売店をチェック。
本船の絵葉書と、ハローキティのさんふらわあストラップを買ったよ。
東日本フェリーの「へすていあ」では販売していないので後悔の無いように!、なんて書いてありました(笑)。
それから、お風呂。
げんげろになる前にね(^^;。
そして、枕元にはエチケット袋とビニール袋を装備…。
悲しいけれど、現実からは逃げられません(^^;。
ミネラルウォーターとあんぱんも。
胃の中が空になって、それでも吐き続けるのは嫌だもん。
…こんな感じ、かな?。
普段なら、出港のときはデッキに出て、遠くなって行く港を眺めているのですが、こう風雨が強いと、とても無理ですねー。
自分のベッドに引っ込もうっと。
でも、そんなに悲壮感は無くって。
ちょっとだけ、何が起きるかわくわくしてたり(^^;。
まあ、当然のように船酔いすることになるんですけどねー。
前向きな船酔いなのです(笑)。
…なんてことを言ってられたのも、最初のうちだけ。
ベッドに入ってからも、1時間以上パソコンをいじってました。
さすがに気分が悪くなって来たので、電気を消して寝ます。
けれど、揺れはどんどん大きくなり、船底からはどーん!と波がぶつかる音が聞こえ始めて、とても眠れたもんじゃありません。
あー、気持ち悪い…。
とりあえず揺れに身を任せるしかなく、丸まっている私。
少しでも楽な姿勢を取ろうとしたら、そうなりました。
殆ど眠れないまま、08時頃にレストラン開店の放送が入って。
おねーさん、どうしてそんなに明るく元気なのー?(^^;。
それに、本船の現在の状況には全く触れないの。
ということは、まさか定刻で運航中とか…。
そんな、まさかあ。
まあ、いいや。
ご飯、食べないと…。
実は結構お腹が空いてたりするんだこれが。
立ち上がってみると、頭はくらくらするけれど、吐き気とかは無いし、うん、これなら何とかなりそう。
ゆらゆら揺れる船内を、壁に張り付くようにしながら歩きます。
ベッドの下段がほぼ埋まる位のお客さんですが、船内はとても静かなの。
気怠い雰囲気だあ。
カップルの片方だけが酷い船酔いになってたりして、気の毒なんですけどねー。
まあ、放っておいても、陸に上がれば治りますから…。
まだ10時間かかるけど(^^;。
広いレストラン、トラックドライバーさんを別にすると、来ているのはほんの数人だけでした。
私は洋定食を美味しく食べます。
ちょっと躊躇したけれど、オレンジジュースを飲んでも大丈夫でした。
やっぱり、船で食べるご飯は美味しいな。
外を見ると、風も雨も波も強くって、まだまだ油断はなりませんけどね…。
レストランの営業が終わると、案内カウンターでお弁当とサンドイッチの販売があります。
どちらも400円。
結構美味しそうだったけれど、私はご飯を食べたばっかりなので、購入は断念。
みんな船酔いしてるから、売れ行きはイマイチみたい。
あ、カップに入ったフライドポテトを、100円で売ってるよ。
安いなあ。
なんて思って買ってみたら、実はそれはポテトじゃ無くって、パンの耳を揚げて砂糖をまぶしたものだったのでした。
どーりで安いと思った(笑)。
サンドイッチの余りを使って、レストランで作ったんですね。
さすがにこれは、船酔い状態じゃ食べられません…。
でも、下船した後に車の中で食べたら、凄く美味しかったよー。
ご飯の後は、誰も居ないお風呂でのんびり。
この「さんふらわあみと」のお風呂って、脱衣場が妙に狭いんです。
しかも、脱衣場が扉のすぐ前なので、誰かが扉を開けたら、廊下からみんな丸見えなの(^^;。
さすがに作りが古いかも。
「しゃとるおおいた」と同じ、年代物の時計が付いてたりしますし。
あ、湯船と洗い場はそれなりに広くって、サウナもあるよ。
お湯の揺れ方からして、今はそんなに揺れて無い、かな?。
その後、調子に乗って船内を散歩していたら、一気に気持ち悪くなって来て。
あ、まずい。
慌てて寝台に倒れ込んで、そのままうつらうつらと眠ってしまったのでした…。
11時半、またまたレストラン開店の放送で目が覚めました。
意地でもご飯、食べるもん!(^^;。
先刻よりもかなり弱ってるけど、とりあえず大丈夫でしょー。
レストランのメニューを覗くと、今日の日替わり定食は「焼きそば、開き鯵定食800円」ですって。
あ、ボリュームあって、美味しそう。
でも、焼きそばと鯵の組み合わせはセンス悪いよー。
賄い飯じゃあるまいし(^^;。
気持ちとしては食べてみたかったけれど、今の私にはとても無理。
なので、カレーを食べました。
ここで船長さんから放送があって、本船は現在、金華山沖を定刻で運航中であることと、大洗にも定刻で到着出来る見込みであることが告げられました。
ひゃあ!。
この気象条件なのに、びっくりしちゃった。
商船三井フェリー、恐るべし。
確かに、このフェリーは北海道~関東の物流を担う大動脈ですからねー。
私も経験ありますけど、納品遅れは死刑にも等しいのです(^^;。
で、引き続き大波と大風は続くので、デッキには出ないで下さい、とのことでした。
その後、おねーさんから金華山の案内放送が入って、デッキに出るときは滑りやすいので注意して下さい、と。
おねーさん、船長さんの話もちゃんと聞こうよー(^^;。
ゆっくり食事をしていたら、かなり落ち着いて来たみたい。
でも、食事に来てる人達、朝よりも更に減っちゃった…。
ラウンジを覗いてみても、あの広いスペースに、一人だけしか居ませんでした。
それじゃデッキに出てみようっと。
何の気無しに扉を開けたら、風にあおられて扉がバタン!と勢いよく開き、体ごとひっくり返りそうになりました(^^;。
雨と潮はじゃんじゃん飛んで来るし。
やっぱり危ないー。
なんて、油断していたらまたまた頭痛が酷くなって来たよー。
ベッドの前まで戻ったけれど、酷い揺れで、とてもこんな所には居られません。
揺れの少ない所を探して、船尾のレストランに退避し、頭を抱えていたのでした…。
暫くそうして、何とかベッドに戻り、寝てしまいます。
それが一番楽だもんね…(^^;。
大洗到着まで、後4時間。
暫く寝ていて、また復活。
これの繰り返しですね(^^;。
大洗が近付いて、かなり落ち着いて来たので、デッキに出てみます。
満月がきれいに出てるよー。
何とか写真を撮ろうとしたけれど、駄目でした。
近くに居た人と頑張ったのですが、やっぱり写らないの。
しっかし、デッキに立っていると、船体がきしんでミシミシ言ってるんですけど…(^^;。
大洗入港は、出発便を先に出すとのことで、15分遅れになりました。
普段は常に30分早着しているので、トータルで45分遅れ、かな。
この台風の中、凄いよね。
携帯も圏内に入ったので、大洗で待っている友人に電話をしてみます。
岸壁の○○さーん、「へすていあ」はまだ出ませんかー?。
あ、定刻でちゃんと出ましたかあ。
間もなく、かなり離れた所を、懐かしい「へすていあ」がすれ違って行きました。
汽笛とか鳴らしたら、楽しいけれど。
騒音問題もあって、こんな陸の近くじゃ鳴らせないみたいです。
しっかし、あちらもこれから大揺れするんだろうな…(^^;。
というわけで、大洗到着。
乗用車のお客は一番最後の案内になるそうなので、デッキに出て、岸壁に立っている友人に手を振ります。
…それにしても、中々降りられないよー。
さんふらわあのテーマ曲が小さく流れる中、徒歩客、トラックの順で呼び出しがあって、乗用車は一番最後でした。
徒歩で下船した人って、二人しか居なかったみたい。
今回がフェリー初体験の人だったりしたら、もう二度と乗る気にはならないんだろうな、なんてことを考えつつ、私は車を船から出したのでした。
あ、私は全然懲りません(笑)。
さあ、帰って来たよー。
千葉は意外と涼しかったりして…。
北海道よりも、体感は涼しく感じるの。
北海道、紅葉にはまだちょっと早いからか、観光客はかなり少なかったです。
バイクも他県ナンバーも、殆ど見かけませんでした。
わナンバーも、あんまり。
だから、のんびり見学出来ましたあ。
もう間もなく、観光地のお店も閉まり始めて、バスも運休し、冬ごもりの季節になります。
今度は、ダイヤモンドダストを見たいなあ。
今回、写真は全部携帯からなので、構図とかもかなり適当です。
元々、写真を撮る習慣が無くって。
記録として、何枚か撮ってみましたけど…。
しかも、撮りたいものを思った通りに記録する腕が無いので、出来た写真を見て、あれれ?、なんて。
フェリー関係の部分は、後でデジカメで撮ったものに差し替えておくです。
北海道の写真と言えば、トラックバックを頂いた「写真エッセイ『わし的パイプのけむり』」さんが、とても素晴らしい写真を載せておられます。
同じ北海道旅行でも、随分と内容が違いますよね。
…お天気も(^^;。
それから「R'sM」さんには、暖かいご声援を頂いて、とっても嬉しかったです。
こちらでもやっぱり、北海道の空は青く澄んでいるのでした。
そんな感じで(^^)。
以前、「きたかみ」で大揺れしたときは、下船して、新幹線に乗って、家に帰ってもまだ体がゆらゆら揺れていたのですが、今回は大丈夫でした。
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コメント
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フックさん☆
実は明日もフェリーに乗ったりします。
今からすっごく楽しみです。
また、いい思い出が出来たらいいな。
北海道へフェリーでキャンプって、ちょっと憧れるシチュエーションだったりしますね。
自分が今まさに北海道に居ても、やっぱり羨ましいです(^^;。
サイト、拝見しましたよー。
旅先で通信環境が弱っちいので、帰宅してからちゃんと拝見させて頂きますです(^^)。
投稿: C.Maya | 2006.02.24 00:17
フェリーって良いですよね。我が家も北海道へキャンプへ行く際に何度となく使いましたが、楽しい。風呂やらビデオやら長い時間もつぶす仕掛けが沢山あって飽きることはない。楽しい記事を継続願います。
私のHPも暇な際にお読み下さい。
http://www.geocities.jp/yfdcw161/
投稿: フック | 2006.02.23 21:15