紫陽花の露西亜(3)
父の日
アルゼンチンがアイスランドに引き分け、ドイツがメキシコに負け、ブラジルがスイスに引き分けましたね。じつにおもしろい。アルゼンチンはメッシ忖度代表などと批判されているが、準優勝した4年前に比べたら、まだ動いてるほうです。あのときは、メニエールのような病気を患っていて、試合中にグラウンドに倒れこんで嘔吐していたんだから。スーパースターの精神的疲労たるや常人の想像がおよぶレベルをはるかに超えているのでしょう。冗談じゃなく、走行距離はのびている。
むしろ監督とまわりの問題でしょうね。監督がびしっとコントロールしないといけません。後半最後のアレグロ+イグアインの2トップなんて脅威の破壊力をもつわけだし、メッシなしのフォーメーションを確立し、メッシの攻撃をオプションの一つにしてやんないと可哀想だ。アルゼンチンはドイツのように負けたわけじゃないからね。ナイジェリアには勝てる。クロアチアと引き分ければ、ベスト16に上がれるでしょう。W杯の場合、グループリーグは苦戦しながらも、決勝トーナメント以降にピークをもっていくチームが優勝するわけで、「アルゼンチン敗退可能性高まる」などという報道は勇み足でしかありません。
戦前の下馬評では優勝候補とされたスペイン、ポルトガル、アルゼンチン、ドイツ、ブラジルがすべて勝点1以下にとどまったなかで、唯一フランスのみが2-1で勝ち切ったわけですが、何を隠そう、我らがクロアチアも2-0で圧勝しました。クロアチアとアルゼンチンが同一グループというのがなんとも悩ましいところですが、さて勝負の行方は?
なにせ、アイスランドが強いからね。ユーロ2016でイングランドを倒し、ベスト8に勝ち上がった国なんだから。ユーロのレベルは別格だから。ユーロのベスト8チームは、アルゼンチンであろうとブラジルであろうと骨を折るに決まっている。強固な守備組織から速攻のカウンターの威力が凄まじい。同じことはメキシコにも言えるのであって、かれらの戦術は4-5-1もしくは5-4-1ですよ。ラインが高いわけでもない。だから、日本の4-2-3-1を不安視しているのです。撃ち合いはやめましょう。初戦のコロンビア戦は4-5-1(3ボランチ)にして、まことに恐縮ではありますが、(本田はもちろん)香川選手にお休みいただくということで零封をめざしていただきたい。2試合めのセネガル戦で勝負をかけ、4-2-3-1に戻せばいい。
昨夜(17日)は「父の日」を祝ってもらいました。会場はワンカルビ。王先生接待の押熊店は改修につき仮閉店中であり、学園前店まで足をのばしました。食べ過ぎです。肉も爆弾も冷麺も仇(かたき)のように食べた。速攻で腹を下し、正露丸を水でがぶ飲みすると爆睡3時間。目覚めて後、ドイツ戦とブラジル戦を横目に仕事したのですが、メキシコと世界6位の意地をみせつけられた次第です。5時過ぎに眠りに落ちて、しかし、二時間半後に強烈な横揺れの地震で布団がふっとんだ。関西は大騒ぎの一日になりました。無事、帰鳥しています。