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天の鳥(4)

The Heavenly Birds p38 p.38


オグロヅルについての興味深い事実:
・オグロヅルは冬のねぐらにつくためポブジカ谷にやってきます。
・じっさい、ポブジカ谷の人びとはオグロヅルの飛来ののちに冬小麦を植えます。
・ツルたちはガンテ寺のまわりを3回旋回して地面におりたちますが、
 谷から飛びたつときもまたガンテ手の上で3回旋回します。
・オグロヅルの寿命は30年と知られています。
・有名なチュンチュン・カーモ*6・ダンスは
 オグロヅルを讃えて踊られるものです。


The Heavenly Birds p39 p.39


こういうことはよく知られているので、
子ども時代をおえて大人になろうとしている人にとって、
このお話はあまりにシンプルなものかもしれません。
しかし、大人にオグロヅルの重要性を再評価させるもの
になるでしょう。

オグロヅルはたんに環境の重要な一部であるというにとどまらず
いつでも文化の一部でありつづけてきました。
オグロヅルは民謡や踊り、そして祖先が長く語り継いできた
多くの民話においても歌われてきています。



The Heavenly Birds p40 p.40(裏表紙)


 本書の著者ペマ・ギャルツェンは教師を職としています。子どもむけに書いた彼女の最初の本は象の冒険シリーズ全5巻です。本の名は『ラムチェ ヒマラヤのブータン王国からとどける象の冒険シリーズ』といいます。
 『ラジャ 天の鳥』はペマ・ギャルツェンが著した2冊目の本です。それはオグロヅルに関する興味深い話であり、若い読者をツルの世界に導いてくれます。この本はオグロヅルのささいな事実からはじまりますが、みごとに空想と調和しています。すべての著作を通して、彼女は、動物的な特徴によって人間の品性を描いています。ここがおもしろいところです。彼女の物語は普遍的な価値を示すとともに、動物に対する愛情を表現しています。

 すべての彼女の著作は世界の子どもたちにささげられています。 【高田】




【注】

*6 チュンチュン・カーモ

https://www.youtube.com/watch?v=Vyq-a6MwIhI

  動画(YouTube・AMALIA RUBIN: TRUNG TRUNG KARMO)


  歌詞(SONG TIBEY・Trung Trung Karmo)
http://www.song-tibet.com/Trung-Trung-Karmo-eng.html

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魯班13世

Author:魯班13世
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魯班(ルパン)は大工の神様や棟梁を表す中国語。魯搬とも書く。古代の日本は百済から「露盤博士」を迎えて本格的な寺院の造営に着手した。魯班=露盤です。研究室は保存修復スタジオと自称してますが、OBを含む別働隊「魯班営造学社(アトリエ・ド・ルパン)」を緩やかに組織しています。13は謎の数字、、、ぐふふ。

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