中国三十三観音霊場先達合同研修会
6月14日(火)、ホテルモナークでおこなわれた中国三十三観音霊場先達合同研修会で、教授が「摩尼山の文化遺産-登録文化財から登録記念物へ-」と題する講演をおこなわれた。これまで摩尼山・摩尼寺に係わるレポートを散々繰り返してきたが、すでに一万件をこえた登録有形文化財(建造物)と異なり、登録記念物(名勝地)は80件に満たない。しかも、登録の対象は庭園・公園が大多数を占め、摩尼山のような大風景地は稀少例といえる。
教授は午後2時半まで講義があり、会場に到着したの2時50分ころである。それまでは、大雲院の田尻住職がお話をされた。教授が到着後、ただちにバトンタッチで講演がスタートした。スピーチの構成は以下のとおり。
1.山陰地方の懸造(かけづくり)仏堂
2.摩尼寺「奥の院」遺跡の発掘調査と遺跡環境整備
3.摩尼寺の建造物-国登録有形文化財(2014)
4.国登録記念物(名勝地)「摩尼山」へ
この流れで話が進んだ。最後にこの秋のイベントについて紹介があった。2014~2015の2年間は「摩尼寺紅葉コンサート」を開催したが、今年は阿弥陀如来像の開帳大法要にあわせて、吉川美代子さんの講演・朗読会をおこなうことが決定している。これにはどよめきがおきた。中国三十三観音霊場合同の法要になるそうであり、期待が高まっている。
教授の講演は45分ばかり熱弁したところで終わり、大きな拍手を頂戴した。
講演会終了後、4年・院生は全員ダウラに移動した。マダムが東京で入院中であり、マスターが一人ですべての仕事をされていて大変そうだった。ここでも吉川さんの講演・朗読会は大きな話題となった。まだ半年近く先のイベントだが、昨年以上の手応えを感じている。(内蔵助)