天の鳥(3)
p.26-27
「むかしむかし、サムテンという名の
としおいたツルが、この谷でくらしていました。
サムテンはとしよりだったので、
チベットにとんでかえる旅に
でることができませんでした。」
ツルの長老は「ウゥ~~~」
とふかい息をすいこんで、いったん話をやめ、
そのご、また話にもどりました。
p.28-29
としおいたサムテンはチベットにかえれないだろう。
まわりのツルたちは、そうかんじていました。
だから、サムテンのためにチベットまで
塩*4をとりにいこう
と決めたツルたちがいました。
p.30-31
サムテンが原っぱのまんなかで
死にそうになっているのをみて、
たむろする人びとはツルのことを
あわれにおもい、
ちかくの小川まで水をあつめにいきました。
人びとはツルに水をやさしくかけます。
そのご、とびたったツルたちが
チベットから塩をもってかえってきました。
村人からの水とチベットからの塩のおかげで、
ツルの命はすくわれたのです。 【小林】
「むかしむかし、サムテンという名の
としおいたツルが、この谷でくらしていました。
サムテンはとしよりだったので、
チベットにとんでかえる旅に
でることができませんでした。」
ツルの長老は「ウゥ~~~」
とふかい息をすいこんで、いったん話をやめ、
そのご、また話にもどりました。
p.28-29
としおいたサムテンはチベットにかえれないだろう。
まわりのツルたちは、そうかんじていました。
だから、サムテンのためにチベットまで
塩*4をとりにいこう
と決めたツルたちがいました。
p.30-31
サムテンが原っぱのまんなかで
死にそうになっているのをみて、
たむろする人びとはツルのことを
あわれにおもい、
ちかくの小川まで水をあつめにいきました。
人びとはツルに水をやさしくかけます。
そのご、とびたったツルたちが
チベットから塩をもってかえってきました。
村人からの水とチベットからの塩のおかげで、
ツルの命はすくわれたのです。 【小林】
p.32-33
その話をきいたツルたちは
人間となかよくくらすことのたいせつさを知りました。
たびだつ前夜、ツルたちぜんいんがあつまりました。
まぁるく わになって、さいごのダンスをおどったのです。
音楽がゆっくりおわり、ツルたちは
いちわずつ空にとびたちました。
とびたつとすぐにガンタ寺のまわりを
3回くるくるまわります。
p.24-35
さいごのツルがようやく空にむかってとびたったとき、
長老は祈りのことばをつぶやきました。
「ツルたちがみな安全にチベットにつきますように!」
ちょうどひと月たって、ツルたちは
みなぶじにチベットにたどりつきました。*5
p.36-37
人びとに感謝(かんしゃ)のきもちを示すため、
まいとし冬になると、
ツルたちはポブジカにもどってきて、
村をしあわせいっぱいにするのです。 【野表】
【注】
*4 チベットの岩塩について
昔、ヒマラヤ山脈をはじめとする、チベット高原は海だった。
それが地殻変動で盛り上がって陸となり、
盆地の中に海水が閉じ込められ湖になった。
長い年月を経て海水の水分が蒸発し、やがて海の地層ができあがりました。
その後、塩は大地に覆われ何億年もの間眠っていましたが、
掘り起こすと泉の如く湧き上がってきました。
この海水を天日にさらし塩の結晶を形成させ、
結晶化した塩を更に長期間干し、 太陽エネルギーの恵みを十分に受けた後に洗浄、
乾燥を行うことにより、 独特のうまみを持った塩が出来上がる。
塩の産地でもあるチベット高原ツァイダム盆地は、
周囲を3000メートル以上の山々に囲まれている。
年間降雨量が50ミリ足らずなので、
酸性雨による環境汚染の被害はゼロといっても過言ではありません。
澄んだ空気と清浄な大地から生まれた「チベットの雪華」は、
あらゆる素材の持ち味、旨みを引き出します。
http://memoryza.jp/salt.html(玄米コーヒー(玄米珈琲)メモリザ・チベットの雪華)
*5 ポブジカ~ラサ間の直線距離は約265km。
その話をきいたツルたちは
人間となかよくくらすことのたいせつさを知りました。
たびだつ前夜、ツルたちぜんいんがあつまりました。
まぁるく わになって、さいごのダンスをおどったのです。
音楽がゆっくりおわり、ツルたちは
いちわずつ空にとびたちました。
とびたつとすぐにガンタ寺のまわりを
3回くるくるまわります。
p.24-35
さいごのツルがようやく空にむかってとびたったとき、
長老は祈りのことばをつぶやきました。
「ツルたちがみな安全にチベットにつきますように!」
ちょうどひと月たって、ツルたちは
みなぶじにチベットにたどりつきました。*5
p.36-37
人びとに感謝(かんしゃ)のきもちを示すため、
まいとし冬になると、
ツルたちはポブジカにもどってきて、
村をしあわせいっぱいにするのです。 【野表】
【注】
*4 チベットの岩塩について
昔、ヒマラヤ山脈をはじめとする、チベット高原は海だった。
それが地殻変動で盛り上がって陸となり、
盆地の中に海水が閉じ込められ湖になった。
長い年月を経て海水の水分が蒸発し、やがて海の地層ができあがりました。
その後、塩は大地に覆われ何億年もの間眠っていましたが、
掘り起こすと泉の如く湧き上がってきました。
この海水を天日にさらし塩の結晶を形成させ、
結晶化した塩を更に長期間干し、 太陽エネルギーの恵みを十分に受けた後に洗浄、
乾燥を行うことにより、 独特のうまみを持った塩が出来上がる。
塩の産地でもあるチベット高原ツァイダム盆地は、
周囲を3000メートル以上の山々に囲まれている。
年間降雨量が50ミリ足らずなので、
酸性雨による環境汚染の被害はゼロといっても過言ではありません。
澄んだ空気と清浄な大地から生まれた「チベットの雪華」は、
あらゆる素材の持ち味、旨みを引き出します。
http://memoryza.jp/salt.html(玄米コーヒー(玄米珈琲)メモリザ・チベットの雪華)
*5 ポブジカ~ラサ間の直線距離は約265km。