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はてなキーワード: スタートラインとは

2026-05-01

BeRealが照らし出した「管理なき社会」の構造

はじめに

2026年春、短期間に複数情報漏洩炎上が相次いだ。西日本シティ銀行の行員による顧客情報流出病院学校大手企業での内部資料露出——いずれもSNSアプリ「BeReal」が引き金となった事案だ。

こうした炎上が起きるたびに、日本社会は「個人意識問題」として処理する。当事者を叩き、企業謝罪し、「再発防止を徹底する」という定型文が出て、やがて忘れられる。しかし同種の事案が繰り返されるという事実が、この処理の仕方そのものの失敗を示している。

本稿で問いたいのは、なぜ日本でだけこれが繰り返されるのか、という点だ。そしてその答えを、「管理の不在」と「私刑による補完」という逆説的な構造見出したい。

1. BeRealは特別アプリではない

まず前提として確認しておきたいのは、BeRealの仕様特別危険というわけではない、という点だ。

かにBeRealは1日1回のランダム通知から2分以内に即投稿を求める設計であり、「考える時間を奪う」という批判はある程度妥当だ。しかしBeRealには「Late投稿」という機能があり、通知を無視して後から投稿することも可能である。反射的に投稿しなければならない強制力はない。

より根本的な問題は、職場での私物スマホの扱いにある。BeRealがなくても、スマホを持ち込める環境撮影を思いとどまらせる仕組みがなければ、同種の事故InstagramでもTikTokでも起きる。実際、今回の炎上事例を見ればNTT東日本の事案ではInstagramストーリーズも同時に問題になっている。

BeRealは問題の「引き金」ではあっても「原因」ではない。この区別重要だ。

2. 日本にだけ集中する理由

同様の事例が海外ではほとんど問題化していない。BeRealはフランスまれ欧米でも普及していたが、職場での情報漏洩炎上として報じられた事例は見当たらない。なぜか。

最も説得力のある説明は、欧米機密情報を扱う職場では私物端末の持ち込み自体物理的・規則的に制限されているという点だ。GDPRをはじめとする法的枠組みが組織に厳格な情報管理義務づけており、「個人意識」に依存する前に環境設計されている。

翻って日本銀行営業店では、顧客の氏名や営業目標ホワイトボードに書き出され、新卒行員がスマホを手にしたままそれを日常的に目視できる。この環境設計の時点で、情報漏洩リスクはすでに内在している。BeRealの通知はそのリスク偶発的に顕在化させたに過ぎない。

問題日本に集中する理由は、日本組織情報管理を「システム」ではなく「個人自覚」で担保しようとしてきたことにある。

3. 均質性の幻想がもたらす設計の失敗

なぜ日本組織システムによる管理を怠ってきたのか。ここに日本雇用構造的な問題がある。

情報セキュリティの基本原則に「最小権限原則(Principle of Least Privilege)」がある。その人の業務必要情報しか触れさせない、という考え方だ。これを実装するには、誰がどの情報アクセスすべきかを職務ごとに定義する必要がある。

ところが日本新卒一括採用は、職務定義する前に人を採用する。「この仕事のためにこの人を雇う」ではなく「この会社メンバーとして雇う」という発想なので、権限範囲職務に紐づかない。全員が同じスタートラインに立つという建前が、権限設計不可能にしている。

加えて、同じ採用プロセスを経た全員が同じ水準のリテラシーを持つという暗黙の前提がある。実際にはリテラシー個人差が大きく、職種業務内容によって求められる判断能力も異なる。「研修で周知する」という対応一見平等に見えて、実態リテラシーの低い人間に高度な自己管理要求するという無理な設計だ。

均質に扱うことが、かえってリスクを生む。これが「悪い意味での平等」の正体である

4. 私刑管理の代わりを果たすという逆説

ここで本稿の核心に入る。

日本組織情報管理システム担保しない一方で、問題が起きたとき機能するのがネット上の「私刑」だ。クローズドSNS投稿スクリーンショットが瞬時に拡散され、特定班による個人情報の発掘、実名顔写真晒しSNSアカウントの掘り起こしが組織的に行われる。

これは国家企業による「上から監視」ではない。市民市民監視制裁する「横から相互監視」だ。

逆説的なのは、この相互監視組織管理不全を補完する機能果たしているように見える点だ。組織システムで防げなかったことを、事後的にネット民が制裁するという構造が出来上がっている。企業謝罪文を出して幕引きし、当事者個人ネット私刑を受ける。組織設計責任は問われないまま、個人けが燃やされる。

欧米では問題が起きても法的手続きで処理されるのに対し、日本ではネット上の私刑事実上の社会的制裁として機能する。上から管理が緩いほど、横から監視が過剰になる——この逆説が、日本SNS炎上に繰り返し見られる構造だ。

5. 制裁非対称性という問題

この構造が持つ最大の問題は、制裁の重さが行為の重さと全く釣り合わない点だ。

今回の当事者たちが受けた被害——実名顔写真デジタルタトゥー過去SNS投稿の全掘り起こし、勤務先・住所の特定、無期限の晒し嘲笑——は、新卒若者が「反射的にスマホ撮影して投稿した」という行為に対して著しく不均衡である

問題さらに複雑にするのは、この制裁に終わりがないという点だ。法的な手続きであれば時効があり、処分には上限がある。しかネット上の私刑には期限がない。検索すれば半永久的に出てくる。「デジタルタトゥー」という言葉はまさにこの永続性を指している。

一方で、組織側の責任——スマホを持ち込める環境放置したこと権限設計を怠ったこと、教育OJTに丸投げしたこと——は「再発防止に努める」という一文で免責される。個人が過剰に燃え組織が軽く済む。この非対称性は偶然ではなく、構造的に生産されている。

おわりに

BeRealが照らし出したのは、アプリ危険性でも当事者の愚かさでもない。「管理システムで行わず個人自覚に委ね、失敗した個人私刑で燃やす」という日本社会の処理構造だ。

この構造が維持される限り、引き金がBeRealであろうと次の何かであろうと、同じことは繰り返される。そして繰り返されるたびに、誰かの20代が終わる。

個人を叩くことで組織社会設計責任が免責されるこの構造こそ、本当に問われるべき問題である

2026-04-29

anond:20260429162523

今はどんなに面白くても作品が溢れすぎてて出しても認知されなければすぐ埋もれる問題があるから

広告バンバン出してコラボしまくってユーザープレイされてようやくスタートラインに立つんからある意味大変よな

anond:20260429152424

「どれだけ変わるのか」って聞き方してる時点で、たぶん前提の理解ちょっとズレてるんですよね。

まず、匿名掲示板SNSって“同じ土俵確率だけの問題”みたいに見てると思うんですけど、実際は構造が違うので単純に「何%上がる」とかの話じゃないんですよ。

例えば、SNSアカウントログイン履歴IPログみたいな複数情報プラットフォーム側に残ってるので、発信者情報開示ルート最初から用意されてるんですよね。

一方で匿名掲示板は、そのログ短期間で消えたり、そもそも保持してなかったりするので、スタート地点に立てるかどうかからして違います

で、「じゃあどれくらい変わるの?」って話なんですけど、極端に言うと

SNS手続き踏めば特定に進める可能性が現実的にある

匿名掲示板そもそも特定に入る前に詰むケースが普通にある

って感じなので、“適用可能性”というより“ゲームに参加できるかどうか”レベルで違うんですよ。

あともう一つズレてるのが、「匿名かどうかは因果関係の立証に影響しない」って話と混ぜてるところで、そもそも信者特定できないと因果関係の立証以前の問題なんですよね。

誰が言ったかからないのに「この人の発言被害が出た」って証明するの、無理じゃないですか。

なので結論としては、「どれだけ変わるか?」じゃなくて、「スタートラインに立てるかどうかが変わる」が正確ですね。そこを同じだと思ってると、議論がずっと空回りすると思います

2026-04-23

「まずはお友達から…」が定番のフられフレーズになってるの、冷静に考えたら怖すぎるよな

「まずはお友達から…」ってのは

要は「いや、そもそもお互いのことぜんぜん知らんのになんでいきなり告ってきてんだ…? お前スタートライン立ってなくね?」って意味

それが定番フレーズとして知られているということは、裏を返せば弱者男性にとっては特に仲良くもない片思い相手への突然の告ハラこそが定番ってことだろ

怖すぎるよ

迷惑かけんなよ

2026-04-20

anond:20260419194436

答えにもなんにもなってないけど増田は本当に偉いと思うよ。自分の力でトラウマから抜け出そうとして、実際に行動して、今いるわけだから。本当にすごい。

自分増田より全然マシな状況だけどまだまだ渦中だから増田尊敬するし、増田の今の状態でさえも希望のように思えるよ。

他の人が当たり前のように与えられているもの感覚を、自分努力しなければ身につけられず、スタートラインに立つのさえやっとで、そこに立ったときに動き出す知識だけはあるけど、経験値がないか心理的ハードルものすごく高いし。

それでも諦めたくないと思えるのも、諦めなきゃいけないのかなとよぎるのも、それを受け入れたくないと思うのもわかる。

でも悪くなり続けることも、良くなり続けることもなく、悪くなったり良くなったりなんだよな。今が永遠ってことはなくて、良くも悪くも何かしらの変化はあるはずで、増田はそれを待っていただけじゃなくて、自分と向き合ってきただけの経験ものすごい価値がある。

努力してきたことに価値があるわけじゃなくて、増田増田であるというだけで価値があるんだよ。って言われても実感としてないよな。同じだよ。

でも、それでも増田増田であるだけでものすごい価値があるんだよ。それだけ言いたかった。

2026-04-07

自分アメリカイスラエル寄りの立場から最初は「逆張りしてるのかな」と思ってたんだけど、

よくよく考えたらこれ、普通に順張りなんだよな。

だって現実として、安全保障の面で連携してるのはアメリカイスラエルなわけで、

日本が実際に頼ってる相手も、価値観制度をある程度共有できるのもそっち側。

もちろん理想的パートナーかって言われたら全然そんなことはないし、

問題矛盾も山ほどある。

でも、それでも「話が通じる相手」ではあるんだよな。

一方で、イランとかハマスとかって、

そもそも共有してる価値観がほぼない状態からスタートしてるわけで、

ここを同列に並べて「どっちもどっち」ってするのは無理があると思う。

よく「アメリカイスラエル国際法を守れ」って批判は出るけど、

それって裏を返せば「守る前提がある相手」に対しての話なんだよな。

最初から守らないのがデフォルト相手と比べたら、

まだ修正可能性がある分マシだろっていう。

実際、日本だってアメリカとは同盟組めてるけど、

中国ロシアと同じ形の同盟なんて現実的に無理なわけで、

それって単に国力の問題じゃなくて、前提となる信頼やルールの共有があるかどうかの違い。

イランパレスチナに関しても、

その「前提条件」が整ってるかっていうとかなり怪しいのに、

反米・反イスラエル文脈になると、

なぜかそこをすっ飛ばし議論されがちなんだよな。

スタートラインが違うものを同じ土俵に乗せて、

一見フェアなこと言ってる風で、実は前提を無視してる。

そこに気づかないまま議論しても、そりゃ話が噛み合うわけないよな。

2026-03-31

東大合格フルマラソンタイムに換算したら2時間40分だった

結論から言おう。

東大合格難易度フルマラソンタイムで喩えると、見かけ上は4時間10分、実感値は2時間40分になる。

どっちも正しい。母集団が違うだけ。

まず数字の話

東大2025年入試データ。志願者8,666人、受験者7,597人、合格者3,084人。

受験ベース合格率は約40.6%。志願者ベースでも35.6%。これ、数字だけ見ると意外と受かるじゃんって思わないか

で、この上位35〜40%をフルマラソン完走者の分布(RunRepeatってサイトデータ)に当てはめると、だいたい4時間10分〜16分くらいに相当する。サブ4.5よりちょっといくらい。

市民ランナーならまあ頑張れば届くかな…、くらいの領域だ。

ここでトリックに気づいてほしい

この比較、めちゃくちゃズレてる。なぜかというと、東大受験者ってすでにバケモノ級の選抜を通過した集団から

マラソンで喩えるなら「誰でも出られる市民マラソン」じゃなくて、「参加資格がサブ3.5の招待レース」のスタートラインに立ってる状態。そこで上位40%に入るのと、河川敷マラソン大会で上位40%に入るのは全然意味が違う。

世代全体で見ると

2026年1月時点の18歳人口は約109万人。東大合格者3,084人。

割合にすると約0.283%。同世代の上位0.3%弱。

これをマラソン分布に戻すと、RunRepeatで上位1%が2時間50分48秒。上位0.3%はそこからさらに先で、だいたい2時間40分前後。厳しめに見れば2時間35〜40分台。

市民ランナーのサブ3(3時間切り)ですら完走者の上位3%くらいと言われてるのに、東大はそのさらに先にいる。

まりこういうこと

この二重構造東大の難しさの本質で、「倍率3倍弱じゃん、意外と楽勝でしょ」って言ってる人は前者だけ見てる。スタートラインに立つまでに何年もかかってることを忘れてる。

逆に東大絶対無理って最初から諦めてる人は後者だけ見てる。受験勉強をちゃんとやればサブ4.5の招待レースには出られるようになる、ってことを知らない。

おまけ

フルマラソン2時間40分って、市民ランナーとしてはもう速いを通り越して「あんた何者だよ?」のレベル地方大会なら入賞できる。でもオリンピック(2時間6分台)には遠い。

東大もそう。社会全体では圧倒的に上位だけど、ノーベル賞とかの世界的業績からは遠い。わりとしっくりくる喩えだと思う。


京大一橋東工大だと何分になるかはそのうち書く。需要あれば。

2026-03-28

目標を見失いそうです。同僚の正規登用について


皆さま、こんにちは

公的性格の強い職場で、期限付きの職員として数年働いている20代後半の女性です。

今の職場が大好きで、いつかは正規職員として長く貢献したいと願い、毎年行われる登用試験に向けて、仕事の合間を縫って必死勉強を続けてまいりました。

しかし先日、少し心の内が複雑になる出来事がありました。

私と同時期に入った同僚が、私たちが目指していた一般試験ルートとは異なる「専門枠」のような形で、一足先に正規職員として採用されたのです。

その方は特定ITスキルに長けており、職場に貢献されていることは十分理解しています

ただ、同じスタートラインから試験合格」という一つの目標に向かって切磋琢磨していると思っていただけに、自分たちが挑戦しているルートとは別の、いわば「特例」のような形での登用に、どうしても心が追いつきません。

努力は報われる」と信じて机に向かってきましたが、こうした例外を目の当たりにすると、自分の頑張りがどこに向かっているのか分からなくなり、ひどい無力感に襲われています

これは単なる私の身勝手嫉妬なのでしょうか。それとも、こうした「ルールの変化」には、社会人として淡々適応していくべきものなのでしょうか。

今はどうしてもモチベーションが上がらず、仕事に行くのが辛くなってしまいました。皆さまなら、このような「報われない想い」を抱えたとき、どのように前を向かれますか?

厳しいご意見でも、優しく諭してくださる言葉でも構いません。どうぞよろしくお願いいたします。

(トピ主のレス

おはようございます

皆様、いろんなご回答ありがとうございます

昨日の夜から少しずつ読ませてもらってます時間はかかると思いますが、すべて必ず読みます

皆さまがご存じの採用方法は公開競争試験というものです。年に一度しかチャンスがありません

しかし、同僚の子は、選考という、普通は外部からその道の専門家雇用する時の「いつでも採用」の道を上司から打診されたという話を聞きました

彼は実際にITに詳しいのですが、私たちと年齢がほとんど変わらないのに…という想いが湧いてきて、ショックを受けました

臨時職員だけの労働組合があるのですが、そちらの方でも物議を醸したそうです(ほかの臨時職員選考してよ、と)

つい投稿をしてみた、というトピです

理解してもらっただけで嬉しいです

でも、皆様の回答のお蔭で救われました

すみません。重ね重ね、誠にありがとうございます

追記はてな利用者のために、上記段落を「つ理です」としております



_____________________

発言小町トピックです。作成者投稿

小町が主で、増田が従の関係です

小町ランキングは最高8位です。皆さまよろしければ現物をご覧ください

https://komachi.yomiuri.co.jp/topics/id/1236632/#resIndex_89

2026-03-24

友人が役所の水際作戦に遭ったので、こたけ正義感動画で見た知識を試したら、ほんまに勝ててしまった件2

前編

https://anond.hatelabo.jp/20260324191631

福祉課リターン:黒幕(私)の登場】

社協から指定された担当者「Bさん」に電話をかけ、再び福祉課との交渉が始まりました。

社協役所を行ったり来たり、まるで無限ループのようなたらい回し。本当にうんざりしますが、これが彼らの消耗戦術こちらの心を折るための高品質システムなのだとしみじみと感じました。

話の結果、翌日、Bさんが友人の自宅まで来て「相談」に乗るという言質を取りました。

しかし、ここで油断はできません。「相談」という名目訪問し、「今回は申請は難しいですね」と言いくるめて帰るのが、彼らの常套手段からです。

私は通話中の友人に、裏チャットで強い指示を飛ばしました。 「『相談したい』ではなく、必ず『生活保護申請したい』と言葉にして伝えて」

そして通話最後、私はついに「友人」越しではなく、自分の声で直接、Bさんに話しかけました。

これまで背後で指示を出していた私が、初めて表舞台に出た瞬間です。

明日訪問時、支援者として私が(オンラインで)同席させていただきます」 そう通告した上で、私は努めて冷静に、しかし最大限の圧力を込めてこう告げました。

「Bさん。明日はぜひ、法的に適切で、福祉課として誠実な対応をお願いします」

そして、ダメ押し一言を付け加えました。 「なお、これまでの社協や窓口とのやり取りは全て録音しています。 もちろん、明日の会話も全て記録させていただきますので、そのつもりでお願いします」

電話の向こうの空気が、ピリッと張り詰めるのが分かりました。 これで舞台は整いました。もう、あやふや対応は許されません。

【自宅訪問と、雪解け】

翌日、Bさんは約束通り友人の自宅にやってきました。 驚いたことに、同行していたもう一人の職員は、最初電話で横柄な態度を取り、ガチャ切りをした「先鋒部隊」でした。 ここが最後正念場。システムが本番稼働(申請受理)するかどうかの「実地監査」です。私はスピーカーフォン越しに「監査役」として同席しました。

彼らは部屋を見回した後、聞き取りを開始しました。 序盤、Bさんは事務的に、そして少し意地悪くこう聞きました。 「でも、本気で自殺を考えることなんて、実際にはなかったんですよね?」

これは、「希死念慮(緊急性)がない」という言質を取り、保護必要性を下げるための誘導尋問ではないかと感じました。

しかし、友人は震える声で、否定しました。 「いいえ。本気で死にたいと思っていましたし、今もその衝動があります

空気が変わったのはそこからでした。

こちらの「本気度」と、私の監視(録音)があること、そして何より友人の切実な訴えが通じたのか。 あんなに攻撃的だった彼らの態度が、徐々に軟化していったのです。

「これまで、本当に大変でしたね……」

中盤からは、友人の苦しい境遇に耳を傾け、親身になって書類作成してくれました。 結果として調査は1時間半にも及びましたが、全ての書類を書き終えた頃には、最初の険悪な雰囲気は消えていました。

帰り際、あの横柄だった職員が、友人に頭を下げました。 「電話口では、申し訳ありませんでした」

そしてBさんも、「申請は確かに受理しました。審査結果が出たら、また家まで説明に来ます」と約束してくれました。

冷静に振り返れば、彼らにとっても私たちは「厄介なデスマーチ案件」だったはずです。 何の状況の説明もなしに警察通報していきなり申請し、電話でゴネて、正体不明支援者リモートで介入してくる。現場からすれば「どういうことやねん」と警戒して当然のイレギュラー対応だったでしょう。 それでも、彼らは最終的に、法に則り誠実に、行政としての職務を全うしてくれました。

私たちも、あまりスピーディーで強引な申請だったねと振り返りました。しかし、友人の命を守るためには、このスピード感しかあり得なかったと思っています

こうして、私たちの水際作戦は超短期決戦で終わりました。

申請書は受理され、水際作戦というバグは”運用によってカバー”され、”友人の生活”がシステムフローに乗りました。

そして何より、友人が「やっと安心できた感じがする」と言っていました。

友人が、この世界に対して感じていた「生きづらさ」、その一つから解放するきっかけを与えられたのだと、心から嬉しい気持ちでした。

なお、その後社協担当者の方には、今までの非礼と協力への感謝を伝えました。

最後に:不正受給ではなく「供給不正」というバグ

最後に、今回の件を通じて感じたことをまとめておきます

まず、今回の勝利あくまで「水際作戦という理不尽ブロック突破した」というだけであり、友人が救われたわけではありません。

友人の困難な状況から救われたわけでも、貧困から脱出したわけでもない。あくまで「生存権行使するスタートライン」に立っただけです。

これから生活の立て直しこそが本番であり、私たちはまだ課題の渦中にいます

私は法律専門家でもなんでもない、ただのQAエンジニアです。

今回の私の行動は、YouTubeで見た「こたけ正義感」さんの「弁論」に感化され、見よう見まねで権利を主張しただけのものです。

たから見れば、”正義感”に酔った「痛い素人」に映ったかもしれません。

それでも、私は間違っていなかったと断言できます

私の倫理観に照らし合わせて、目の前の友人が今日生き延びるための道を開くことができた。その結果こそがすべてだからです。

たとえ手法素人模倣であったとしても、それが人の命を守るトリガーになったのなら、それは「正しい運用」だったと私は考えます

そして友人自身が「安心できた」と言っていた一言を漏らしたこと、これは私自身が友人に心から理解して欲しかたことです。

あなた安心して生きてていいし、そのために戦える人がいる(私です)」

そして、もうひとつ言いたいことがあります

今回の件で行政担当者を「悪人」と断じるのは簡単ですが、それに対しても、私は少し違和感を持ちます

世の中ではよく「生活保護不正受給」が問題視されます

しかし、私が今思いを馳せるのは、「供給不正」とでも呼ぶべき現象です。

必要な人に、必要支援を届けられない。

基本的人権保護という要求通りにシステムが動いていない。

これは、担当者個人資質というよりも、「制度設計のものバグ」であり、「運用プロセス破綻」だと思えてなりません。

現場人間が、設計ミスの起きた歪んだシステムを、無理やり人力で運用している。その「歪み」のしわ寄せが、弱い立場人間生存権を脅かしているのです。

そして、そのシステムの下で働く人々の人間性や倫理観さえも。

行政が悪い、担当者が悪い、で終わらせてはいけないと考えています

この歪んだシステムのもの根本分析し、直していかなければ、私たちは大切な人の命を守ることができない。

「1人のエンジニア」として、そう強く感じざるを得ない一件でした。

本件に関する追記

https://anond.hatelabo.jp/20260325212352

日本社会イスラム教徒のためになにができるか?

日本ってこれからどうなるんやって話やけど、少子高齢化はもう止まらん流れやん?出生率もずっと低いままやし、労働力は減る一方。そこで現実的に出てくるのが移民の話やけど、その中でもイスラム系の人たちの存在無視できんと思うんや。

世界的に見てイスラム圏の人口ってかなり多いし、しか出生率比較的高い地域が多い。日本人が1人か2人しか子ども産まん、なんなら独身が増えまくってる中で、複数人産む文化のあるコミュニティが増えれば、長期的には人口構成が変わっていく可能性は普通にある。もちろん「指数関数的に増える」とまでは断定できんけど、少なくとも相対的比率が上がるのは十分あり得る話や。

ほな日本社会は何ができるんや?って話になるけど、いくつか現実的ポイントはあると思うで。

まず一つは食事環境やな。ハラール対応食品ってまだまだ少ないし、外食でも選択肢が限られてる。スーパーコンビニ普通にハラール食品が手に入る環境が整えば、生活ハードルはかなり下がるはずや。これは観光にもプラスになるし、経済的にもメリットあるやろ。

次に礼拝環境イスラム教徒は1日に複数回礼拝する習慣があるから公共施設空港大学職場なんかに簡易的な礼拝スペースを用意するだけでもだいぶ違う。今も一部ではやってるけど、まだ限定的やな。

あと服装文化への理解重要や。ヒジャブとか見慣れてない人も多いけど、それを理由不利益を受けるような状況は避けるべきやろ。これは単に寛容さの問題だけじゃなくて、労働力確保っていう現実的目的にも関わってくる。

教育面も見逃せん。日本教育の充実はもちろんやけど、子どもたちが文化の違いで孤立せんように、学校側の対応必要になる。例えば給食での配慮とか、宗教行事への理解とかやな。

言うまでもないけど、土葬の整備も全国的に進めないとあかんな。全都道府県土葬できるようにすることがまずスタートラインや。

 

労働力不足とグローバル化の流れを考えたら、多様な背景を持つ人が増えるのはほぼ確実や。その中でイスラム教徒への対応を整えることは、「特定宗教配慮する」っていうより、「多様な人が暮らせる社会を作る」って話に近いんやと思う。

結局のところ、日本が選ぶべき道は排除でも同化強制でもなく、現実的な落としどころを探ることやろな。制度インフラを少しずつ調整しつつ、お互いに歩み寄る。その積み重ねがないと、どのみち社会は回らんくなるで。

2026-03-23

anond:20260323041115

まあ現状をまじめに考えたらこうなるわ。

この戦争に落としどころなんてないんや。そこが議論スタートラインやな。

停戦イラン時間稼ぎにしかならないことをネタニヤフは痛感しとる。

そのうえで2国を維持したうえで平和停戦に持っていけるのかが試されとるともいえるな。

ワイは全く思いつかんが、だれか超天才が何とかしてくれんかと思ってるわ。

2026-03-22

anond:20260322153122

ブコメ民でもリプでも言及しとらんからそろそろ書くんやが、

それはイランが「イスラエルというシオニスト政権地図から消し去り、パレスチナ人土地を返すことを国是としとるから」やで。

からイランに「やめたれ」ってみんな言っとるんや。これはイラン革命時点からの話や。

それがわからん時点でイランイスラエル問題を語るスタートラインもついとらんのやが、まあみんな同じやからしゃーないな。

別にG7意図なんか関係ないし、元増田普通になんも読めてない無知人間やで。

2026-03-16

anond:20260316193438

フリーライドは産みもできず家庭進出もせず養うこともできず女の自己犠牲だけを求める男達と

育休をとっても家事育児を妻に任せ遊び呆ける不正受給者達と

相手に選ばれる努力もできず子供を持つ持たないの話のスタートラインにも立てていない人達のことを言う

出産可能な僅かな人達に頭下げて頼むくらいの危機的状況という自覚がないらしい

2026-03-12

おはようクズども。

おい、まだ生きてるのか?それとも死体のように横たわって、無益時間を浪費しているだけか?

お前のその締まりのない顔を今すぐ冷水に叩き込め。心臓悲鳴を上げるまで冷やして、ようやく自分がどれだけ甘ったれ世界にいたか自覚しろ

そのまま外へ這い出して、心肺が焼き切れるまでアスファルトを蹴り上げろ。筋肉の痛みは、お前が怠惰に耽っていたことへの正当な罰だ。

そして、その汚い胃袋にゴミのようなジャンクフードを詰め込むのを今すぐやめろ。お前の血肉は燃料だ、快楽の道具じゃない。

仕事についても同じだ。殺意を持ってデスクに食らいつけ。お前の代替品なんていくらでも転がっていることを忘れるな。

集中しろ限界のその先で、ようやく人間として認められる最低限のスタートラインに立てると思え。

立ち止まるな、思考を止めるな、ただ結果だけを俺の前に持ってこい。

さあ、今この瞬間から地獄のような努力を始めろ。

動かない奴に、明日を語る資格はない。

2026-03-10

anond:20260310144817

そりゃゴール地点が明確なほうが到達まで早くて正確なのは当たり前だよ

理想が高い方が低い方がって比べる以前に、君の場合ゴール地点を決めてなかったかそもそも比較できるスタートラインにも立ててないよ

2026-03-08

出版社代表取締役は辞任すべき

出版社作品掲載している作者が性犯罪を起こした

そして出版社担当者隠蔽工作を行ったのである

これが非誠実的な行動があったのに公表しなかった

紛れもない事実であった

その後某出版社正式被害者謝罪した

一方隠蔽工作に関与したであろう人物に対しての措置は何も公開していない

今年になってから始めて知ったとのこと

からなんだというのか

出版社編集部が関わっていたのだろう

自社が運営しているWebサービスだろう

そこがコンプライアンス違反をおこした

であればどうするべきか

再発防止策ではない

まず関係各位に対して正式なお詫びである

信用失墜を起こしたのだ

震災時に文房具会社の人事が不誠実な対応をとった時

上層部は誠心誠意謝罪しただろう

では某出版社はどうか

なぜ誠意ある対応をとれない

未成年という被害者がいる

そのような弱者に対する加害者がいる

そして加害者は何食わぬ顔で作品掲載

結局それを認めてしまった

結果社会的制裁を受ける事なく続けた

卑怯行為だろう

責任者は誰か

責任はどうとるのか

そこ不明である

代表取締役が辞任するとか

不正が横行していて責任がとれないなら

第三者委員会のようなものを作るべきだろう

なぜ誠心誠意対応をしない

間違ったことをしたら謝る

これはひとまずは実施した

しかしではどう責任をとるのか

代表取締役管理監督責任として辞任だ

役員全員集合の元、記者会見

そして全員が頭を下げて謝罪

二度と起こさぬようにすると念書を書く

これだ

ここまでやってようやくスタートライン

早くするんだ

2026-02-27

高等教育における受益者負担の再定義デジタル化による機会平等の実現

要旨

現在大学教育および奨学金制度は、進学率の階層差を背景に、非進学者(主に低所得層)の税負担が進学者(主に高所得層)を支える「逆進性」を内包している。本稿では、教育の「知識習得」と「研究実践」を分離し、前者をオンライン無償化することで、奨学金に伴う負債問題社会的不公平根本から解消し、実力主義に基づいた新たな雇用評価モデルへの移行を提唱する。

1. 序論:現行制度における構造搾取

現行の日本高等教育モデルは、統計的に高所得世帯の子もの進学率が高く、国立大学等への公金投入や奨学金返済の所得控除といった政策が、結果的に「持てる者への再分配」として機能している。特に貸与型奨学金は、低所得層出身にのみ「将来の増税」に等しい返済負担を強いており、スタートラインにおける格差固定化させている。

2. 教育二階建て構造知識実践の分離

現代デジタル技術を前提とすれば、大学が独占してきた「知識の伝達」という機能は、インターネットを通じて極めて低コストで全国民に開放可能である

 講義オンライン無償提供することにより、地理的経済的制約を排除する。これにより、学位を得るための高額な授業料という参入障壁解体する。

 高度な実験・実習を要する領域限定して物理的な施設を維持し、真に研究を志す者にリソースを集中させる。

3. 学歴神話から実力スコア・適性評価への転換

大卒資格」という不透明指標廃止し、客観的評価体系を導入することで、雇用流動性公平性を確保する。

 TOEIC等の既存モデルに準じ、基礎学力可視化する共通試験を導入する。これにより、18歳時点の受験結果が一生を左右する「学歴フィルター」を無効化する。

 各企業独自入社試験で実務能力や適性を直接評価する。これにより、ペーパーテストが不得手な層も含め、多種多様な才能が正当に評価される市場を構築する。

4. 考察コミュニティモラトリアム再考

大学提供してきた「社会性の獲得」や「モラトリアム執行猶予期間)」という機能は、進学者のみが享受する特権的公共財であってはならない。

 大学へ行かない層も職場地域社会性を獲得しており、大学特有コミュニティ維持を公金で補助する正当性希薄である

 オンライン学習無償化により、若者借金を背負うことなく、働きながら、あるいは学びながら「自らの適性」を模索する低リスクな期間を確保できる。

5. 結論

奨学金問題本質は、不必要なまでに高コスト化した大学教育システムを維持しようとする点にある。教育を「利権からインフラ」へと転換し、年齢や家計依存しない実力主義評価体系を確立することで、非進学者への不当な負担増税)を解消し、真に公平な社会構造を実現すべきである

2026-02-26

anond:20260225171745

それって本当に人間コメントなのかな

そういうスタートラインを見たときだけコンピュータ自動で返信してるのではないのか

憎悪を加速させリアル社会疑心暗鬼にしてネットで儲けるシステム

2026-02-21

なぜ、ホンダF1プロジェクトは失敗を繰り返すのか?

2026年F1開幕前テストでのアストンマーチンホンダの状況は悲惨だ。

ライバルチームが開幕に向けて着々と準備を整えていく中、アストンマーチンホンダだけはまともな走行すらままならず大きく遅れている。

主な原因は、ホンダが新しく作り上げた2026年用のパワーユニット不具合に起因する。

遅いとか速いとか、そういう問題以前にトラブルが起こり続けて、まともに周回を重ねることが出来ない。

この遅れを取り戻すには数カ月規模の時間必要とも言われている。

数カ月単位の開発の遅れ、それはスピード信条とするF1世界では、「死」を意味する。

悪夢マクラーレン・ホンダ時代の再来ともいえる極めて悲観的な状況だ。

またもやホンダは全世界に向けて、無能晒すことになるのだろうか?

では、なぜホンダF1プロジェクトは、節目ごとに「大ゴケ」してしまうのか。

原因はかなりハッキリしていて、「会社としてF1に対して腰が据わっていない」この一言に尽きる。

わかりやすくするために、F1に参戦する同じ巨大自動車メーカーであるメルセデスと比べて話そう。

ホンダ:いつでも切り捨て可能な「社内プロジェクトF1

ホンダF1は、良くも悪くも「本体の都合でいつでも切れる社内プロジェクト」という扱いになっているようにしか見えない。

こういうタイミングになると、真っ先に「やめる」「縮小する」の選択肢に上がるのがF1だ。

何十年も歴史を見ていれば、参戦→撤退→また参戦→また撤退、というこの往復運動がどれだけ繰り返されたか、嫌でも思い出す。

そのたびに何が起きるかと言えば、

で、数年後に「やっぱりF1やります」と戻ってくるころには、他社はずっと積み上げてきた土台の上で次のフェーズに行っている。ホンダだけ、毎回スタートラインの手前からスタートだ。

レギュレーションで大ゴケする理由は単純で、「そもそもそこに向けて走り続けていない」からだ。

準備していないテストで点が取れなくて当然なのだ。「ホンダはまた…」と毎回同じ光景を見せられている。

メルセデスF1専業会社を丸ごと持つ強み

対してメルセデスは、「F1パワーユニットを作るための専業組織」を丸ごと持っている。

Mercedes AMG High Performance Powertrains——ここの“本業”はF1エンジンだ。

から2014年ハイブリッド元年のような大変革でも、数年前から準備しまくって圧勝できたわけだ。

本業としてやっている側」と「社内プロジェクトでやっている側」の差は大きい。

ホンダが「大ゴケ」する構造的な理由
1. F1が“本業”になりきらない体質

ホンダにとっての本業あくまで量産車と二輪であって、F1広報技術アピール人材育成の“手段”扱いから抜け出せていない。

手段から、他に優先課題が出れば簡単に削られる。

2. 意思決定の軸が「勝つかどうか」より「イメージと採算」寄り

メルセデス側は極端に言えば、「F1で勝つこと自体ブランド価値技術の根幹」なので、赤字覚悟で長期に投資する理屈が立つ。

ホンダ側は、「イメージに合うか」「企業方針環境EV)と整合するか」が強く問われる。勝ち始めたところで方針転換が来れば、今までの投資ごとバッサリ切り捨てることも躊躇しない。

3. プロジェクトの“連続性”を軽く扱いすぎる

一度F1から撤退した瞬間、それまで何年もかけて積み上げたノウハウ人材文化バラバラになる。その回数が多すぎる。

レーシング世界いちばん価値があるのは「積み上げた時間」なのに、その“時間”を自分の手で何度も投げ捨てているのがホンダのやり方だ。

4. 現場覚悟トップ覚悟の食い違い

現場エンジニアは、間違いなく本気で世界一を目指しているし、命削ってやっている。

だが、上で「いつでも撤退ボタンを押せる」前提で管理されている限り、どれだけ頑張っても、上の一言で全てチャラにされるリスクを抱え続ける。

時系列で見る「自分で積み上げて、自分で壊す」ホンダ

2000年代後半:莫大投資からの「ブラウンGP事件

2000年代半ば、ホンダはワークスチームとして莫大な予算人員を投入し、「地球に優しいF1」だのなんだの掲げながら参戦していた。

ところが成績はパッとせず、リーマンショックと業績悪化が来た瞬間、真っ先に切られたのがF1だ。

で、何が起きたか

ホンダが「もうやめる」と投げ出したチームとマシンは、そのままブラウンGPとして走り、メルセデスエンジンを積んだ途端にいきなりチャンピオン。

自分たちが注ぎ込んだ金と設備人材結晶であるマシンが、「エンジンだけ他社」に替わった瞬間、歴史シーズンを作ってしまった。

ホンダ大金を投じて土台を作り、その成果を最後だけ他社においしく持っていかれた形。

これ、プロジェクト連続性を軽く扱ったツケ以外の何ものでもない。

2015年:復帰を1年前倒しさせられての大爆死

その数年後、「やっぱりF1やります」と戻ってきたホンダ

マクラーレンと“禁断の再婚”をし、ハイブリッド時代に乗り込んだが、ここでも「本当にそのタイミングでやるのか?」という疑問符が付く。

本来準備に使えるはずだった時間を削って、政治的ブランド的な事情で復帰時期を前倒しにした結果、パワー不足、信頼性不足のオンパレード

サイズゼロだの何だのスローガンだけは派手だが、実態はまともな走行すらままならない大惨事だった。

これは「ホンダ技術がショボいから」というより、

「戻るなら本来必要な準備期間をちゃんと確保しろよ、それを削っておいて新レギュレーションに間に合わせようとした時点で大ゴケ確定だろ」という話だ。

2019〜2021年:やっと実を結びかけたところで“自爆撤退

レッドブルと組んでから、ようやくホンダハイブリッドPUトップ争いに絡めるところまで来た。

パワーも信頼性も上がり、2021年にはついにタイトル争いの中心に立った。

が、そのタイミングで出てきたのが「カーボンニュートラルを最優先するのでF1から撤退します」という宣言

ようやく積み上がったノウハウと“勝てる文化”を、自分の手でまたリセットしに行ったわけだ。

勝てないからやめるならまだしも、「勝てるようになったからやめる」というムーブを何度もかますメーカー、そうそうない。

これはもう、「F1本業と見ていない」と白状しているようなものだ。

そして2026:また新レギュレーションで同じことを繰り返す気配

2026年、新しいPUレギュレーション

他社は何年も前から新コンセプトに取り組み、専業組織としての蓄積をフル動員してくる。

ホンダはどうかと言えば、また「戻ります」と言ったあとに組織を再編し直し、HRCとして整え直しながらのスタート

スタートラインに立つ前から、すでに“追いかける側”になっている構図は、2000年代後半から何も変わっていない。

本人たちは全力でやっているのに、会社としての構造が「また同じパターンの大ゴケ予告編」を流している。

ホンダはなぜつまづくのか

時系列で眺めると、結局こういうことになる。

メルセデスが「専業会社を通じて同じ場所で積み上げ続ける」一方で、

ホンダは「自分で積んで、自分で蹴飛ばして、また一から積む」を何十年も繰り返している。

ホンダがつまづくのは、運が悪いからでも、エンジニア無能からでもない。

F1本業として扱う覚悟が、会社として決まっていない」

その一点が、節目ごとの大ゴケとして形になって出ているだけの話だと、俺は思っている。

2026-02-18

anond:20260214193952

これらの反響を見てもわかるけど、女に関心を向けさせるには幾ら本人がイケメン容姿に気を使っていても、舞台装置衣装楽曲グループメンバー構成やらを練らないとスタートラインにも立てないんだよな

それを発狂高齢未婚ホビットは「顔さえ良ければ低身長でもモテる根拠ジャニーズ」と曲解して自己暗示し続けた

2026-02-15

anond:20260215143142

実際は婚活で余剰在庫になり業者を悩ませてるのは身長170cm未満の男性から

顔や金を確認するスタートラインにたどり着けてないんですよね

政治家若者に話を聞いてもらうスタートラインに立って欲しい

20代特定政党支援してない。強いて言えば議席数に適度な競争性がある事を望んでいる。

それまで、既存野党ほとんどは、与党をやっつけることを目的にしていた(ように少なくともメディアを通じて感じ取れていた)。

裏金問題だか森友学園だかといったスキャンダルを持ち出しては与党の印象を悪くし、ダメージを与えよう、という雰囲気に見て取れた。

かに不祥事があるならそれは良くない事で、一定制裁は受けて然りだ。だが、与党スキャンダル追及で国民生活が良くなるかっていうと、少なくとも直接的にはそうではない。

政権を奪いたい野党オッサンはそれを酷く罵り、与党地位を守りたい現与党オッサン適当にそれを逃れようとのらりくらり躱す。

しか若者の大半は、「特定の〇〇党に勝ってほしい」というよりは、「その時国民の為になってくれる方なら柔軟に選択する」という浮動層だ。

まり日報道されるジジイ同士の言い争いでどっちが勝つかなんてまるで興味が無い。

でも、本人たちはそこが解ってない。

そもそも、若年層には争い事を好まない風潮がある。

声を荒げる人も、口汚い言葉を使う人も、好きじゃない。

細かなハラスメント教育の中で育った。強い言葉を使う奴が悪だと教えられた。

例えどんなに内容そのものが優秀でも、言い方がハラスメントじみていれば、そいつ常識知らずという「論外」のタグが貼られ、まず聞き耳を持つスタートラインに立たない。

一旦、この是非については論じないが、ただ「今の所、若者層の価値観はそれがスタンダードである」という事実がある。

それでいて、政治家殆どが、まずスタートラインに立ってない気がする。

必要以上の強い言葉を使う奴。論外。

人が喋ってる最中にヤジを飛ばす奴。論外。

相手を打ち倒す事が目的の怖い奴。論外。

口だけで行動が伴わない不誠実な奴。論外。

結局、こういう「論外」を除いた後に残る政治家に人気が集中しているっていうのが今の現状なんじゃないかなと思う。

確実に場を動かしている感を伝えられている高市総理

政策重視で立ち回る国民民主

ロジック政策を打ち出してくれそうなチームみらい。

親しみやす雰囲気構築に成功した参政党。

逆に「自民との喧嘩に躍起になってた立憲民主党+構図的に自民に逆襲する形になり、しか宗教関連の公明党」と「いかにも喧嘩腰で怖そうな字面政党」と悪い要素が詰まった中道惨敗

「なんか怖そうで嫌」と言う印象を与えた時点でもうまず話を聞いてすらもらえないんだよ。仮に内容で凄い良い事を言ってたとしても。

もちろん印象と政策は全く別で、印象論は全く本質じゃない。

でも「論外ライン」は上回って貰わないと中身を知る気にならないっていう、その層が大分かなり厚いのに計算に入ってない、そろそろ入れろ。スタンダードとして全政治家が入れろ。そこの粒度が揃ってやっと純粋な中身で選ばれるようになるのに。

あととりあえず中道名前を変えた方が良い。ネーミングセンス浮動票バイバイすぎるよ

2026-02-10

中国を目の敵にする前に、日本に何をしてきた国がどこか、年表でも眺めたらどうだ。

原爆2発、沖縄戦戦後80年の米軍駐留

それでも「守ってもらってる」って言えるの、もはやストックホルム症候群では?

真の愛国保守を名乗るなら、反米独立スタートラインだと思うけど。

anond:20260209191143

https://anond.hatelabo.jp/20260209191143 の続き

すまん。もうふたつだけ言いたいことを書いておく。

自民投票した人は決してバカじゃない。「まとも」だ。

人間にはバグがある。バグという言い方が気に入らなければ「仕様」でもいい。

  • 顔見知りの小綺麗な人がにこやかにこっちを向いて、真面目な顔で何か言ってきたら、その人が本当はどんな人か知らなくても「そうかもな」と思ってしまう。
  • 正論かどうか関係無しに上から目線で言われると反発したくなる。
  • 自分意見に近い周りの声は補強証拠にして、違う意見にはあら探しをする。
  • ミャクミャクも最初キモかったのに見慣れてきたら可愛く見えてきた。
  • 人の噂も七十五日

人間は、そういうふうにできている。脳のリソースが有限だからそうなる。大事なのは有権者がわかってくれなかった」ことを嘆くことじゃなくて、「そういう仕様がある前提で戦略を立てているか」だ。

そしてもう一つ、20年前とは戦場がまるで違うということを理解してほしい。

新聞2000年には1世帯あたり1.13部だった。みんな取っていた。2024年は0.45部。2世帯に1世帯も取っていない。

テレビニュース視聴も全年代で減っている。代わりにスマホでのSNS動画の利用時間が1日平均で3時間超。10代・20代のインターネット利用時間は1日7時間を超える。今回の出口調査SNS動画を参考にしたと答えた有権者が43%。

SNSは「まともな意見」ではなく「強い意見」が伸びるプラットフォーム。穏当な政策解説より、怒り・嘲笑・断定のほうがエンゲージメントが高い。訂正は拡散されない。支持者による都合のいい切り取りが一人歩きする。嘲笑10秒の動画で何万回も再生される一方、各党の政策パンフレットちゃんと読む奴はほとんどいない。開いても斜め読み

自民党はここを理解していた。全員がわかっていたのか、選挙参謀がすごいのかは知らない。ただ結果として、高市総理動画10日で1億回再生された。統一教会の話も裏金の話も、SNSの中では流された。Webメディアオールドメディア選挙中に何を書こうが、有権者の43%が見ているのはSNSの短尺動画だ。自民がズルをしたわけじゃない。戦場を正しく認識して、そこに資源を集中した。

翻って中道公明創価学会との合流、自民否定する政党という認識のされ方、その状況を理解した上で選挙に臨んだのか。「政策は正しい、届かなかっただけだ」と言うなら、届ける努力は十分だったのか。1億回対100万回の接触量の差を、どう埋めるつもりだったのか。

民民の玉木はその点、見え方に自覚的だと思う。与党に対しては「否定している」と認識されないよう言葉を選んでいる。「手取りを増やす」というワンフレーズで戦い、見た目にも気を使っているように見える。政策の中身とは別に、「スタートラインに立つ」ための努力を明確にやっている。

野田共同代表は辞任を表明しながら「新しい人のもとで新しい体制づくりを早くしていきたい」と言い、斉藤共同代表は後任について「新たな代表には新しい時代感を感じられる清新な人を選出したい」と言った。

お前らが決めるんじゃない。167議席を49議席にした当事者が、辞める間際に後任の条件を指定する。そういうところからもうズレてるんだ。本当に党の将来を気にするんなら、見た人に潔いなと思わせるような姿勢とかを見せて、露出が多い今のうちに好感度を少しでも稼いでくれ。

繰り返すが、何もズルしてくれと言っているんじゃない。SNS操作しろとも、嘘をつけとも言っていない。人間の処理能力には限度がある。情報環境20年前と激変した。4割はSNSの短尺動画投票先を決める。その現実直視して、人に支持してもらうには何をすればいいかを本気で考えてくれという話だ。

正しいことを言っていれば勝てた時代は、今も昔もない。耳障りのいい言葉を、届く形で、届く場所で、届く量で発信して、ようやくスタートラインだ。

今回の衆院選日本型リベラリズム崩壊したけど

なんか政治の潮目が変わった気がする。旧来の日本型リベラリズムが完全に息切れして、代わりに新しい形のリベラリズムポコッと顔を出してきた感じ。チームみらいみたいな新興政党11議席取ったのが象徴的だけど、これって欧米型のリベラリズム日本版じゃない? って思ったので、ちょっと書いてみる。間違ってたらごめん。

まず、旧来の日本型リベラリズム崩壊って何?

日本型リベラリズムって、立憲民主党とか共産党れい新選組みたいな勢力典型だよね。護憲反原発・再分配重視で、生活苦を叫んで消費税減税を掲げて、弱者救済アピールするスタイル。まあ、理想はわかるけど、今回の選挙で票がガクッと減った(または「消えた」って言われてる)のは、なぜか?

要するに、旧来型は「今を我慢せずに分配せよ」みたいな福祉優先で、長期視点が欠けてた。選挙結果見ると、これが崩壊したのは明らか。

で、新型リベラリズムの台頭って?

ここでチームみらいが出てくる。平均年齢30台、ITAIコンサル出身者だらけで、「テクノロジー政治を変える」ってスローガン。比例で11議席取ったの、すごい躍進だよ。政策見てると、欧米型のリベラリズム特にシリコンバレー欧州中道リベラル政党っぽい)を感じる。

チームみらいはイデオロギー色薄めて、「テクノロジーで誰も取り残さな日本」を掲げてる。左右超えた実務的アプローチで、若年層に刺さったみたい。欧米リベラリズムって、個人中心・効率化・イノベーション重視で、日本型みたいに再分配偏重じゃないんだよね。シリコンバレー的なリバタリアン寄りや、欧州のALDE系政党自由民主同盟)と重なる部分が多い。

兆しは見えてるけど、まだこれから

今回の選挙で新型リベラリズムの芽が出たのは確か。旧来型が崩壊した隙間に、成長・技術効率を軸にした新しいリベラル像が浮上してきた。でも、チームみらいはまだ組織基盤弱いし、地方浸透も課題11議席スタートラインで、政策実行力次第で本物になるか決まる。

日本政治、ようやく21世紀型にアップデートされそう? 欧米みたいに、リベラリズムが「前向きで未来志向」になるなら、面白いかも。

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