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はてなキーワード: 最終電車とは

2023-12-19

忘年会、2次会、最終電車

それが私の好きな物

2023-10-31

電車運転手

始発電車に間に合うように出勤する為に

最終電車に乗らなきゃ行けないんだろうな。

帰る時なんかもう終電いから始発で帰らなきゃ行けないんだろうし

なんか大変だ。

交通費会社から電車以外認めてもらえなさそう。

のぞみ運転手なんてどうすんだろ。

遅刻しちゃったら何で追いかければいいんだ?

一昔前の推理小説ばりに時刻表読み込んで

なんとか在来線で追いつくトリックを考えないといけない。

早くリニア開業したほうが

すぐ追いつけるから精神衛生上良さそうよね。

山手線運転手だったら、急いで反対周りに乗れば良いだろうけどさ。

運転手って大変そう。

2023-09-14

アカサコのお話。〇〇新聞社の2階ホールでおこなわれたパーティが夜21時で散会になって、まだ列車(22時10分が最終)まで時間があったので、そこからそれ程遠くない(平和公園入口付近にある)居酒屋ちょっとだけ顔をだそうかなぁ(5年ぶり?)ってタクシー探してたら、いきなり「赤迫行き(居酒屋方向)」電鉄がきたから[笑う]思わず飛びのったんだけどう〜ん[ほほえむ]。さっきからこの電車対方向に走ってる?(まぁ確かにパーティーで飲み過ぎたけど[大笑い])夜の電車逆さまに走るって?オカルトか何かなの?[びっくり]それとも変な趣味??路線図確認したけどアタマこんがらがって[泣き笑い]何だか解んなくなってきたじょ〜[ほほえむ]。それで向かいの席の多分?地元女子に「(この電車)今、平和公園に向かってますよね?」って(微妙な感じで)お聞きしたら「あっいいえ!〇〇駅の方(逆方向)に向かってます」「えっ?赤迫行きってなってましたよねっ?」「ええ表示間違ってますよね!」「わぉ」で結局〇〇駅まで乗って降車[泣き笑い]運賃箱にお金入れながら「表示が赤迫になってましたが」って私。「(乗務員)あっ!はいっ間違ってますね(満面笑み)」「(ぎゃっキッパリ言うんだ[大笑い])やっぱり?(何かオカルトより笑える[泣き笑い])」もう運賃箱にお金入れちゃったから返して!って言えないし[大笑い]ちゃんとした電鉄で戻ろうか考えたんだけど[笑う]あっそうだ!それなら駅の西側に新しくオープンしたHiltonのバーに立ち寄ってみようって。土曜の夜なのに何故だか誰も歩いていない駅からの空中デッキ。革靴の踵の音が響いて綺麗っ。ホテル入口からコンシェルジュの前を通ってバーラウンジの真新しいソファにゆったり腰を掛けました。少し酔い覚ましに[にこやか]って甘いコーヒーのお洒落なカクテル(チョコチップものってる)を頼みました。ちゃん大人の飲みものだよっ。あれっ?バーテンダーの方って?ホテルニュー〇〇にいた方?カクテルを持ってきた子に「ニュ-〇〇の?」って尋ねたら「あっ!そうですそうです伝えます」って。いろいろあって最終電車時間までゆっくりしました。あっ最終電車って〇〇新幹線なんだけど僅か30分乗って武雄温泉駅特急に乗り換えて1時間(なのに値段はしっかり新幹線料金

そのあと予約入れてあった地元のお店に立ち寄って何とな〜く世間話をして3時過ぎにお家に辿りつきました

2021-05-25

割と初対面で「あ。この人、自分のことロックマンだと思い込んでるな」と分かる人がいる。

隠しててもちょっとした仕草で本性が現れる。今日、発車寸前の最終電車ジャンプして飛び込んできた図書委員風の女性。明らかにボスステージのゲートを潜り抜ける時のポーズだった。あの瞬間の重力加速度9.8m/s²を確実に何割か下回っていた。

2020-07-19

蝉の声

僕が地球に不時着したのは32年前で、故郷の星に戻ることを諦め今の妻と結婚してから4年になる。

結婚を機にウォーターサーバー営業の職に就き、契約先のオフィスを巡って重たい水のボトルを運ぶ日々を送っている。

ーー

数年に一度くらいのことなのだけれど、街角で僕以外の宇宙人を見かけることがある。

地球人にはまったく気づかれないと思うが、やはり宇宙人同士だと一目でそれとわかるものだ。

苦笑いを浮かべて会釈を交わすこともあれば、こっちに気づいた瞬間に走って逃げられることもある。

お互いにいろんな事情があってこの星に迷い込み、生きることを決めたのだろう。

ーー

地球人は安全まりない生き物だけれど、得体の知れない異星人には捕食される危険性がある。

から宇宙人同士で会話することはないし、会話したとしても必要最小限の二、三言で、以後はできる限り互いが会わないように注意して行動するようになる。

なので今日最終電車を待つ夜のホーム出会った宇宙人と、数分とはいえ世間話しをしたのは初めてのことだった。

普通ならそんな危険なことは絶対にしないのだけれど、彼の首筋に宇宙刑務所マーク刺青(脳に施されるため、刑期を全うしない限りはどれだけ肉体改造しても神経を伝達して浮かび上がってくる)があり、それで彼が宇宙刑務所から脱獄囚だと気づいて、思わず自分からしかけてしまったのだ。

「あの刑務所って、宇宙誕生してから、たった一人しか脱獄成功していないんですよね?」と僕は尋ねる。

「ええ……そうらしいですね」と男は遠慮がちに言う。彼は50代後半の男性地球人が休日を過ごすときのような姿をしていた。

「なにか、生まれつき特殊能力をお持ちだったんですか? テレポーテーションとか、サイコキネシスとか?」

「いえいえ、そんな凄いことなんて何一つ……というか、実際にそういった能力を持つ宇宙人って、実在するのですか?」

「いや、すいません」僕は頭を搔く。「地球テレビ番組とかでよくそういう設定の宇宙人を見るので、つい。実際には、聞いたことがないです」

「ははは。そうですよね。私の故郷の星は地球とよく似た環境で、というかほとんど違いがなくて、むしろ地球人に比べてわずかに非力なくらいです。だから自動じゃないドアが重くってね、ははは」

地球人は宇宙人の中では怪力なほうですもんね」僕は持っていた缶コーヒー一口飲んで一拍間を空けてから「それで、どうやって脱獄したんですか?」と、一番聞きたかった質問について、できるだけなんでもない風を装い、尋ねる。

「うーん、あれは脱獄したというか、気づいたら脱獄していたというか」と彼は言葉を選ぶようにして言う。「脱獄には地球時間で8週間ほどかかったのですが、意識がなかった時間も多くて。心音を止めないと探知機が作動する通路があって、心停止していた期間とかもあって、記憶曖昧なんです、無事に蘇生できたからよかったのですが」

心停止、ですって? かなり、壮絶だったんですね」

「そうですね。一緒に脱獄を企てた幼馴染が蘇生に失敗して、途中で息絶えてね。あとは刑務所から脱獄計画を中止しないと一緒に収監されている息子を拷問するぞと監内放送で脅されたりして……ブラフとわかっていても、あれはこたえましたね」

「それは……」僕は絶句する。

宇宙警察では収監されるときに服はおろか、体毛も歯も爪も触手も手術で没収されるでしょう。食事も粉末栄養から脱獄に使える道具もなくて、とにかく知恵をしぼりましたねぇ」

そこまで聞いて僕は、最終電車が来るまであと数分もないことに思い至る。

彼に聞きたいことは山ほどあった。だが、残り時間でそれを全て聞くことはできそうにない。

「どうして、あなただったんですか?」この機会を逃したらもう2度と会えないのだ。僕は失礼を承知で、思い切って知りたいことを端的に尋ねることにする。

宇宙刑務所では毎日、何億人という荒くれ者や知能犯宇宙人たちが、ありとあらゆる方法脱獄に挑んでは命を落としてるって聞いたことがあります。どうして、あなたけが脱獄できたんでしょうか?」

「そう……ですね」彼はうつむいて、黙り込んでしまった。僕は気に触るようなことを言ってしまたかと一瞬不安になったが、彼の表情を見るに、僕の投げかけた問いに真剣に答えてくれようとしているみたいだった。僕は辛抱強くその問いの答えを待ち続ける。

待ちながらふと、その問いは彼がずっと自分自身に対して問い続けてきた質問なのではないか、と僕は思う

「私は、ずっと」と絞り出すように、彼は言った。

「私はずっと幼い頃から、【この世界は私のためにつくられてなんかいないんだ】と、はっきりと認識していました。

 どうやら、家族友達はみんな、この世界自分自身にとってなんらかの意味があると自然と感じているんだ、と知って、自分にはそれがとにかく不思議しょうがなかったんです。

 世界自分が大なり小なり呼応した存在であるという、周囲の人たちが当たり前に感じる感覚を、私は幼い頃からずっと感じることができなかった。私は、この世界自分というちっぽけな存在を全く気にしてもいなくて、ただ自分の隣を通り過ぎていくだけの存在しかないのだ、と、そういうふうにはっきりと感じていました。

 この世界は偶然私と出会っただけで、私のことに気づいてなんていやしない。深い海の底で巨大な鯨と出会っても、鯨は私を気にもとめずに泳ぎ続けていくでしょう。私にとって世界とは、そういうものなんです。

 私は生まれつきこの世界に対して、違和感というか、距離感を感じていました。なんというか、それを私のように感じている人に出会たことがないんです。近いことを感じていても、私のようにはっきりと確信している人は、いない。もし、私だけに宇宙刑務所脱獄できた理由があるとするなら、脱獄手法は全く本質的ではなくて、その距離感こそが――」

彼がそこまで話したところで、僕が乗る最終電車ホームへ入ってきた。

僕は彼の顔を見る。彼はまだ何か話したそうな、もどかしい表情をしていた。

もう少しだけ。もう本当にわずかな時間さえあれば、彼が幼い頃から感じてきた何かを、やっと言葉にできる手助けができるのかもしれない、と僕は思う

でも僕にはそれを待てるだけの時間がない。明日仕事があるし、なにより終電を乗り逃したら、家で待つ妻がひどく心配するだろう。

けれど――

『二十億光年孤独』ですかね。

その時、そんな言葉が、僕の口を衝いて出てきた。

僕と彼はその言葉に、一瞬だけあっけにとられたような顔で見つめ合ったあとで、あはは、と一緒に笑った。

ああ、彼もあの詩を読んだことがあるんだ。と思い、僕は嬉しい気持ちになる。

無言の会釈を交わして僕たちは別れ、それぞれの日常へと帰っていく。

ーー

自宅のマンション前に辿り着くと、部屋の明かりが消えているのが見えた。妻はもう先に眠っているようだった。

僕はエレベーターで八階に上がり、音を立てないように玄関を開け、リビングの明かりを灯す。

リビングテーブルの上に、妻が僕のために作ってくれた夕食と、A4サイズ封筒が置かれていた。

僕は夕食のおかずを電子レンジに入れてから椅子に座り、封筒を手に取る。中には書類が入っているようだった。僕は中の書類を取り出す。

そこには、妻の不妊治療の結果と、夫向けの精子検査パンフレットが入っていた。僕は詳細については読まず、書類封筒に戻す。

僕はその封筒をじっと見つめ、それから寝室で寝ている妻のことを思った。

「この世界は私のためなんかにはつくられていない」

と彼は言っていた。僕には彼の話を完全に理解することはできなかった。

彼の言ったことが僕にも当てはまるとしたら、僕と妻はこの世界でどれだけ一緒にいられるのだろうか、と僕は考える。

僕は僕の夕食が温まりきるまでのわずかな時間、目を閉じ、『二十億光年孤独』の詩を思い出そうとしてみる。

 万有引力とは

 ひき合う孤独の力である

 宇宙はひずんでいる

 それ故みんなはもとめ合う

いつだったか僕は図書館でその詩に出会い、

その時にはっきりと、故郷の星に戻ることを諦めたのだ。

それはたしか夏だった。あの日の蝉の声が僕の中で蘇ってくる。

 

 宇宙はどんどん膨らんでゆく

 それ故みんなは不安である


電子レンジ現実へ帰れと僕を呼んでいる。

二十億光年より深い孤独に、僕は思わず涙をこぼした。

2019-12-24

無職オトコ日記12月23日

コーヒーを飲みながらモーニングショー忘年会で酔いまくって最終電車で最果ての森林公園行くのが流行らしい

自作ペペロンチーノバイキング千葉県森田知事ことをやっていた、忙しいのに床屋行くんじゃねえってことらしい

間食カレーパン、久しぶりだったのでうまかった

夜夕飯

ビールウイスキー水割り

最近Tiktokをよくみるのだが、流行JKの変な踊りからネタ動画に変わってきたみたいだ

外人女性Tバック水着でおしり出してるのに、制服ではしゃいでるだけの動画じゃ恥ずかしくて逃げるよね

ネタに走るのはいいけど、説教とあるある系は止めておけ、つまらない

絶対にやっちゃいけないのはマネー系怪しいコンサル動画と、NHK潰すの人の動画な、空気読んで投稿しろ

2019-06-12

うつ退職した人間から

久しぶりにはてな使うので使い方からググった。

パナを退職したり勤めてる人のを読んでると、自分が辞めた頃と変わってるところ変わってないところがあるので興味深かった。

https://anond.hatelabo.jp/20190612010558

相変わらず朝会や昼会で綱領信条、七精神の読み上げとスピーチやっているのは松下幸之助創業者文化伝承しているのだなと意外。

自分がいた頃は社歌も歌ってたが社名が変わってから止めたのか?歌詞に社名が入っていたかどうか忘れたが。

十数年、綱領信条、七精神毎日声に出していたが結局覚えられなった。

スピーチは毎回何を話したらいいか悩むことを、当時の上司雑談してる時に話したらマジで叱られたことがある。

「それを考えるのが技術者や」

今だにその真意はわからないでいる。ちなみに当時の上司は今のパナの社長をしている。

結局自分は1、2分のスピーチで笑いを一回はとることを目標にしていた。これは今でも役に立っている。

eチャレンジという社内転職制度は相変わらずあるのだな。

上司にも内緒社内転職先と交渉して転職が決定してから、あとは上司に報告すればよい制度

自分のやりたい仕事と違いスキルが生かせないと思えば転職先と交渉すればよい。

もちろん転職先で生かせるスキルもなく今の職場が嫌いとかの理由では先方にも相手にされない。

サービス残業がないとか書いてあったのでそこは良い方向に変わっている。

部署によるのかもしれないが読む限りは勤怠でごまかしが効かないシステム採用してるようだし。

自分の頃は当然のようにあったし有給消化なんかできなかった。その日に有給をとったことにして幽霊として職場仕事していた。

遠方の祖母が亡くなった時に2日休むことをルールに従って申請したら「そんなに休むんか」と言われたこともある。

ただ土日祝は確実に休めた。自己啓発ということで土日に出て勉強する制度を利用して仕事してる社員もたまにいた。

うつ病対象保険があるのもいいことだ。

今はうつ病に対して理解ある会社になっているのだろうか。

自分の時はメンタルヘルスに関して全く理解がない頃だった。

ここから自分エピソードだ。長文の恨み節愚痴になるだろうからラクガキ程度に思ってほしい。読みづらくあえて詰めて書く、

自分上記上司との関係が悪くなり、うつ病発症した。

全く連絡を受けてない会議に呼び出されて「なぜ会議に出ない?資料をなぜ用意してない?メールしたやろ」と

罵倒された場面はいまだにフラッシュバックとして発作として現れるし夢にも出る。

単純に上司自分メールしてなかっただけだったのだが、それを話すことすら怖くなっていたのでかなりの重症だ。

電車でも隣の車両上司がいるのではないかとか職場でもトイレで首吊ることばかり考えていた。LANケーブルはすぐそこにあったし。

対人関係スキルを身に着けることは大事なことだ。

ある日上司から呼び出され転属願を書かされた。転属理由上司が話す言葉をそのまま書き写すだけ。

転属後はお決まり休職復職を繰り返すパターンだ。

休職期間はかなり長くとれるし安くなるけど手当も出る。これはベンチャー企業では無理だろう。

ただ復職が難しかった。

主治医復職可能診断書を書いたので復職すると人事に持っていったら人事担当

うつ病は完治した」という言葉がないと復職は認められないと言う。

うつ病寛解という言葉はあるが完治というものはない。

当時のあの会社の人事ですらメンタルヘルスへの理解はその程度だったのだ。

その後も休職してしま復職可の診断書を持っていくと転属先上司人事部長と面談となった。

現在早期退職者を募っているので利用してはどうかと。一ヶ月後が締め切りとのこと。

聞けば早期退職は何ヶ月も前から募っていたそうだが今まで何も連絡がなかったということと、辞める気はない旨伝えたが

かなり色々言われた。こういう時はボイスレコーダーで録音しておくほうが良い。

理解できてないようなのでちゃんと奥様加えてご説明したいと自宅まで来るという。

妻も仕事を休まないといけないので断ったが強引だった。

その日の夜7時に来た人事部長の第一声は「会社と家まで遠い」だった。

距離は遠いが時間的には1時間半と普通範囲だし同じ駅から通っている社員もいる。

どうも電車の乗り継ぎがへたで余分に時間がかかっている。

この第一声はもちろん辞める理由にしてほしくて言っているのである

人事部長「私は〇〇さんは適応障害だと思うのです」

医者は別の病名を言っているのだが何故か人事部長が診断名をつけている。

で、社風と自分が合っていないのではないか。だから転職をすすめると。

一緒に来た転属先上司休職期間は何をしていたのか」

自分最初の頃は家にひきこもって療養してましたがおかげさまで外出できるようになりました」

上司図書館へ行って資格勉強をするとかしなかったのか」とあきれた顔で言う。

ボイスレコーダーで録音しておいたほうが良い。

当時の労働組合はこういう時は全く役に立たなかった。

組合活動動員で当時の某野党議員の多量のビラを各家屋に入れて最終電車帰宅とかやらされたのに役に立たん。

結局あきらめて退職して、今ではうつ病として障害者手帳まで持っている。

退職判断は今では結果的に正しかったと思うし、障害者になり低収入暮らしているが

家族とそれなりに幸せに暮らせている。

ついでながら

自分は当てはまらないが、パナは才能知識そしてスキルもある社員がたくさん集まっていた。

天才変態紙一重みたいな技術者もいた。

優秀なのにつまらない仕事ばかりでいやになって転職した先輩もいた。もったいない

今の社長就任する前まではそんな優秀な人材を生かせない会社だったのだろうとは思う。

記事を読む限り、今は変わってきてるようだ。

パナの制度環境をうまく生かして面白く働いてほしい。

2018-12-15

anond:20181215100136

残業してて、最終電車の中で。

途中で眼が覚めたからよかったけど

帰れなかったらと思うとぞっとします。

2018-08-08

サマータイムの着地点

一般時計はずらさず、オリンピックの影響を受ける各種施設サービスが2時間前倒しになる。

それサマータイムじゃないじゃんってはてなでは言われるが、サマータイム文化根付いていない日本人にとってはサマータイム定義などどうでもいいので、引き続きサマータイムと呼ばれる。

ニュースキャスターが「本日から東京オリンピックに伴うサマータイム実施につき、東京鉄道各線は2時間前倒しで運行しています最終電車の時刻も2時間前倒しとなりますので、お帰りの際は運行スケジュールをよくご確認ください。」

2017-12-27

「一緒にカラオケオールしたっていいんだよ」

彼女の最寄り駅の近くの飲み屋を2軒目とし、終電10分前に会計を済ませていそいそと改札口へ向かう。

「いやいや、帰るよ。もうオールするって歳でもないから」

「じゃあホームまで送ってあげる」

最終電車が入線してくる。

「来てくれてありがとね。また飲みに行こうね」

こちらこそありがと。寒いし、気をつけて帰ってね」

今日も真夜中に人生のifシナリオを考える。

2017-10-08

過労死問題に直面した件

Twitterで下記のような文面を拝見しました。

『これもよくいわれることですが、退職の際のトラブルは必ず避けるようにしましょう。

同じ業種で転職をする場合は尚更です。

仕事を行う上で、退職後の会社とどこて繋がりがあるかわかりません。

退職時に不満があっても文句を言わずぐっとこらえましょう。』

ということは、過労死ぐらい働いても、

パワハラを受けても、

セクハラを受けても、

『今後』があるから言ってはいけないということです。

僕は株式会社オートクチュールで実際に経験しました。

フリーランス契約するから残業代の事は今後一切いわないで欲しい』

僕は『今後』があるため、契約しました。

覚書にもサインしました。

僕は力の限り作業しました。

結果、レイブストリートというアプリ

僕の機能は搭載されることはなく、

アプリ側のコードもやっていたのにも

関わらず、クレジット記載されることは

ありませんでした。

これを当たり前と思う方もいるでしょう。

朝方までと休日出勤をしてしまった自分責任である

思う人もいるでしょう。

最終電車までは帰るように、と、

朝方、泊りはだめだという話はありましたが、

仕事量や評価を求めてくるところを考えると、

しないといけないという事は思いました。

結局出たアプリを皆さんがしてみて、

どう思われるか?だと思っています

過労死しても何の不思議もなかった状況だと思います

誰かの励みやこれから真剣に考える

いいきっかけになる事を心から望みます

いいものを作っていきたいです。

2017-09-15

私たち勃起について語るとき起こりえるささやか奇跡


兄の家に恋人といった。

甥の誕生日だったからだ。


成長した顔をみたら小さい頃の兄にそっくりだった。

厩戸皇子顔の美男子だ。


バッキンガム・バックブリーカーの模擬をするなどして適当あやした。

実父母も来ていて、ルイボステーを囲いしばし談笑した。

父の突起乳首頭皮露出についての話題ピークアウトだった。


みな楽しそうでよかった。


帰途。電車

恋人と互いの挙動について感想戦を繰り広げていた。


その中で驚愕質問を投げかけられた。


「なぜ、あなたはずっと勃起していたの?」


寝耳に永久凍土が落ちてきたような衝撃だった。


「ぼくが、勃起? ハハン、冗談


恋人こちらがとぼけていると思ったようで、不快感をあらわにする。


「リトル・タニグチは、私のバッドボデーにご不満のようで」


どうやら恋人は私が義姉、実父に欲情したと誤解しているようだ。


違う。断じて違う。欲情どころか勃起もしていない。

そもそも勃起アルファベを満たしていないのだ。


私の勃起条件

α. ブレックファーストを摂る前

β. ポール・スミス エクストリーム香り

γ. 20代巨乳存在


「いずれか一つでも、要件を満たしていないと、勃起は発動しない」


そう説明したが、恋人は納得しない。平素インテリ頭脳はもう赤チン寸前。


うそよ、この目で見たものあなたミニミニテントチノパンマイムマイム!」


声が大きくなる。向かいの席の老夫婦が怪訝そうな顔でこちらを見ている。


「やめてくれ。人が見ている」


「後ろめたいことなんてないわよ! ほら! 見せて御覧なさい! マイムマイム! マイムマイム! マイムベッサンソン! ヘイヘイヘイヘイ!」


「やめなさい!」


「うひょ~! マイムマイム~! おそ松チンポ~! うひひ~!」


失笑噴飯!」


はいかれた恋人をおいて電車を降りてしまった。

人波もまばらなプラットフォームのベンチに座り込み、しばらくうなだれる。


誰そ彼時の風にあたり、少しだけ冷静になって考えた。

私のリトル・ミスターについて。彼はなぜ暴走してしまったのか。


そうすると、一つのことに気づく。

私たちがずいぶん長い間、対話をしてこなかったことに。


ぴん、と挨拶をするように、チノパンごしのチンポをはじく。

ふふ。と思わずこぼれる。これは笑みだ。汁じゃない。


私は少しのセンチメンタルとともに手帳へ筆を走らせる。


拝啓

リトル・ミスター。しばらくぶりだ。元気かい。こっちはまあまあうまくやってるよ。

最近職場チーフに昇格したんだ。同僚との関係も良好。

ずっと欲しかったベストパートナーも出来た。時々ファイトもあるけど楽しいよ。


なんてね。ちょっとかしこまってみたけど、こんなこと全部知ってるよな。

なにせ、君とはずっと一緒だったんだから

小さい頃は毎晩ベッドのなかで、語り合ったよな。

水泳の授業の夜に担任先生のVラインの角度を求めたり、

ドライオルガズムの宗教貢献について朝まで話したりさ。

未来セックスフレンドをどうすれば喜ばせることができるか研究しようと、

アダルトショップでエアドールを買った夜はケッサクだったよな。

バスタブに浮かべたせいで中の空気が膨張して君がはまっちまって、

帰ってきた母さんがみたこともないような顔してさ。

テンパッて円周率を覚えてるだけ叫んだっけ。

君があんまり張り切ったせいだよ。

なんてね。うそだ。ぼくのせいさ。君はいつも正しい。

悪いのはいだってぼくの方だ。


さっきのこだって、本当は欲情しちまってたんだ。

でも義姉さんに、じゃない。

猫だよ。あのスコティッシュフォールドのメス猫さ。

ぼくの家族はみんなバカからあいつが発情期に突入したことに気づいてないんだ。

だけどぼくだけはそれを知っていて、あいつもぼくを知っているんだ。

ウィンウィン。でも生物学的に勝者はいない。

あいつは物理的に死ぬ。ぼくは社会的死ぬ

そのせめぎあいの末路、バニシング・ポイントがあの勃起ってわけ。

勃起アルファベなんてでたらめさ。あんものを信じるのはバカジョックスだけ。


ぼくらは目を背けたい真実出会ったとき、見てみぬフリしてしまう。

でもそうやって蓋をした真実は、ナイトメアのようにぼくらを襲う。

そうならないように、ぼくらには超越した視点必要なんだ。

かみさまみたいな存在だよ。

きっと君のような。


いつかまた、夜が明けるまで語り明かす日を楽しみにしている。


親愛なるリトル・ミスター

ウエストライン愚か者より



手紙を書ききったところで、静かな風が吹いた。

うす暗いプラットホームに、一本の電車がやってきた。

どうやらもう最終電車のようだ。


私はぼんやりとがらんどうの電車を眺めていた。

すると、光の中から、一人の人間が近づいてきた。


「いきましょ」


彼はそういって私のチンポをつかんだ。


「離せ変態!」


私は走って帰った。

手紙は川に捨てた。


2017-02-01

金曜日の19時。仕事終わりのサラリーマンで賑わう繁華街の外れ。

待ち合わせ場所に現れた女は写真で見ていたのとは全くの別人で、ゆうに80kgはあるだろうと予想された。

いかにも慣れた様子で「行こっか」と歩き出した彼女の後ろを僕はひどく惨めな気分で着いてゆく。

経験が少ないです!」と言っていたのは本当にこの女か? 「よければドライブでも行きましょう!」と言っていたのは本当にこの女か? この女は本当に22歳なのか?

訳もわからず腰を振った。どこか自分俯瞰的に見ている自分がいて、なんて間抜けな姿なんだろうと思った。

女はすぐに帰って行った。さようなら、僕の1万8千円。

やりきれなくて飲めもしない酒を飲んだ。がぶがぶと飲んで、気付けば23時半を過ぎようとしていた。

週末の最終電車に青白い顔で乗り込む。飲み過ぎで気分が悪い。

なんとか座席に座って周囲を眺める。同じように飲み過ぎたサラリーマンが、フラフラとつり革に掴まっている。醜い。

電車の揺れは心地良い。僕はこのままずっと目的地に着かなければ良いのにと思った。

倦怠列車疲れた僕たちをどこまでも運んでくれればいい。

明日も、仕事だった。

0時を回る頃、最寄り駅に着いた。尿意を感じてトイレに駆け込む。

この駅のトイレはひどく汚くて、僕は極力使わないようにしている。この日も、小便器の周囲は誰かが零した小便で濡れていた。僕はその上に立つ。

尿意があるのに小便が出なかった。ここ最近はこんな調子だ。

隣の便器おっさんがやって来て、吐息と共にビチャビチャと小便を始めた。

わず「汚ない小便しやがって」と呟いた。

小便に汚いも綺麗もないだろう。

次の日の朝は起きられなかった。

2015-07-05

電車内のお客様トラブルについて

どこの電車のことかは書かないけれど、この間電車内のお客様トラブルと呼べるものに遭遇して

ものすごく迷惑だったし不愉快だったので記録させてください。

某大きな駅から最終電車

人がごった返してて乗る時もすんごい人でおしくらまんじゅう状態。

そんな中列車が動き出してしばらく経ったあと男女の声が。

男「なんでそんな攻撃してくるの?このキズあんたが引っ掻いたからついたんだよ」

女「攻撃なんてするつもりはないのだけど、混んでたんだから仕方ないじゃない」

男「混んでたら人にキズつけていいのかよ!」

女「(なにかを察し)…ごめんなさい」

男「混んでたら人にキズつけていいのかっつってんだよ!(怒鳴る)」

女「ごめんなさい…あなたに敵意があってやったわけじゃないのよ…本当にごめんなさい」

そこでそのやり取りを聞いていた外国人男性(男女の目の前で座ってる)が男をなだめる

英単語は聞き取れなかったが外国人男性は席を立ち、男に向かって「座って、落ちついて」と取れるジェスチャーをとる。

だが、男は挑発と受け取ったのか「キャン ユー スピーク ジャパニーズ?? ファックユー!ファックユー!」と連呼

外国人男性も思わず男の首を絞めようとする(ここで、別の乗客が制止)

その後も男は「今こいつ首を絞めたよなあ!?警察呼んでいい??」とずっと言って、女も「この人、何か言っても火に油を注ぐだけみたいだから」と周りに告げて

とにかく落ち着かせようとする。

次の駅につき、ほかの乗客により緊急停止ボタンが押される。

駅員が駆けつけ、男を一旦降ろしてみたが男は同じ車両にまた乗車。

(ここで数分、電車が止まる)

またその中で男はわめき散らし、次の駅でも駅員に付き添われ降車していた。

そこでもまたゴネて電車がとまる。

ツイッターを見ているとこいつの件で電車が止まったせいで夜行バスの乗車時間に間に合わない人が出ていることがわかった。

ほかにも書かれていないだけで多数の乗客迷惑をこうむったわけだ。

やり場のない怒りはどうすればいいのか。

2015-04-09

希死念慮マン日記

15:00 普段から死にたがってる俺が「今日こそ死ねそう」と思い立つ

16:00 部屋のゴミ捨てたり洗い物消化したり風呂入ったりしてそれから家を出た

19:00 日光駅に着く(日光駅から道路を歩いて3時間くらいのところに六方沢橋っていう橋があって、そこで飛び降り自殺をしようとしていた)

20:00 車の通らない道路を悠々歩いていると、脇の林から犬か狼か何かが雪を踏む音が聞こえて来る

    キャー怖いと走って逃げる

    ここで「あ、たぶん今回も死ねないわ」と悟る

21:00 日光駅に帰ってくる

    宇都宮駅行きの最終電車が発車するまで46分待つ

24:20 自宅の最寄駅行きの最終電車を逃す

27:00 徒歩で帰宅

反省点:

ケモノが怖いから夜はダメだ、次はもっとはやく家を出よう

飛び降り自殺はやはり怖い、どうして怖いかって痛そうだから怖い

痛くも苦しくもなく眠るように死ぬ方法って無いのかな、もういっかい探そう

2013-08-09

わたしがあの人にはじめて会ったのは13歳の秋だった。

中学入学祝いに父親からパソコンを送られた私はすぐにインターネット世界にのめり込んでいった。

中でも楽しかったのはチャット

友達放課後マックに行ったり、クラス男の子を好きになってすったもんだしてる都会在住の女の子の都会っぽい生活に憧れたり、、

ちょっと不良ちっくな男の子達のリアル体験談にわくわくした。

わたしは地味で目立たないタイプ中学生で、自分に自信が持てなくてうまく人とコミュニケーションが取れなかったので、今ではよくわからないようなものにまで憧れたりしていた。

というか、クラス友達がいるっていうだけで、クラスメイト普通に話せる人だっていうだけで、私にとっては憧れの的だった。

そんな普通に楽しい中学生活を送っている人たちとお話できるのがほんとに楽しかった。

あの人に出会ったのも同じチャットルームだった。

あの人は常連のひとりでいつもロムってるんだけど、

そのくせふとあらわれてなんとなく心に残ることをぐさっと言ってはまたいなくなる、みたいなかんじだった。

毎日入り浸っていたわたしはあの人と自然あいさつとかするようになった。

あの人はほかの誰とも違う不思議な独特な空気感をまとっていて、

(あとで聞いたらちゃんとキャラ設定があったらしい)

あの人と文字で交わす会話を心地よく感じた。

あの人はいつも真夜中、みんなが落ちていったあとのひと気のないチャットルームに現れた。

つの間にかそれを心待ちにしている自分がいて、

つの間にかあの人と話すことが一日の楽しみになっていた。

あなたはどんな人なんだろう、

どんな生活をしてるんだろう

どうやら新潟県在住の歳はひとつ上。

人望厚く、生徒会長をやってるらしい。

(同じ学校だったら関わることもないだろうなー)

部活野球部ポジションは不明。

すきなマンガはるろけん。

てゆーかけっこうオタク

(じゃぁ私もアニメ詳しくなろうかな!?

シニカル時事問題論破!そこがまたかっこいいよー!!

って思っていた。

ある日あの人が自分小学生の頃の恋愛について話し始めた。

それは深夜で、チャットルームにはよく顔(?)を合わす女の子二人とあなたとわたしの四人だけで、その話は10代の私にとってはとても重いお話で、

というかまだ恋のなんたるかを知らない私にとっては目の回るような話で、

(確か、好きな女の子がいて両思いだったんだけれど、その女の子につらい思いをさせたまま別れてしまった、みたいな話だったと思う。)

その長いお話が終わる頃にはわたしたちはとてもしんみりしていた。

でもそういう特別なことを共有したことをきっかけに私たち四人はメールアドレスを交換することになった。

私は心の中でその成り行きにガッツポーズを決めていた。

だってずっとアドレスを聞きたかったけど、乙女で内気なわたしにはどうしても言い出せなかったからだ。

そうしてあの人のアドレスをゲットしたわたしは、

使い方が謎すぎて放置していたメーラー説明書100万回読んでメールのやり方を会得し、

メールの画面が夢にまで出てきた)

やっとあの人とのメールのやり取りを開始した。

あの頃の私にとってあの人は遠い(友達いっぱい!楽しい学校生活リアルではお近づきになれるはずもない人!みたいな笑)夢の世界に住む憧れの人で、

あの人から毎日メールが届くのが嬉しくて仕方なかった。

何回も何回も推敲推敲をかさねて返事を書いた。

他愛のないお話ばかりをしたと思う。

学校友達部活先生

そして、友達たくさんいて楽しい生活送ってんだー!

みたいな見栄もはったきがする。

本当はクラス友達なんていないし、

楽しいことなんかなにひとつない毎日だったけど。

でもそういうメールのやり取りを繰り返すうちに、

チャットだけではわからなかったあの人の本当の姿が、

少しずつ少しずつ見えてくるような気がした。

夢の世界に住んでるように思えたあの人にもたくさん悩みや考え事があることを知った。

あの人がどんどん近くなって来るような気がした。

ずっと昔から友達みたいに。

ある日わたしは決心した。

どうしてもあの人が同じ世界にいることを確かめたくなった。

あの人が生活する街を見てみたくなった。

本当は会いたかったけど、言えなかった。

から誰にも秘密で行ってみた。

電車で六時間雪国

そこは穏やかに時間が流れる真っ白い世界だった。

あの人が歩いているだろう道を歩いて、

あの人が買い物をするだろうショッピングセンターに行って映画を観た。

源氏物語みたいなやつ。

今思えば、あの頃のわたしにとってあの人が唯一の友達だったんだと思う。

ストーカー・・・??

ではないと思いたい。

帰ってからもそんなことは書かずにずっとメールを続けた。

そのうちどうしても気持ちを抑えられなくなってわたしはあの人に告白した。

それが本当の好きなのかどうなのかわからなかった。

文字以外のあの人のことを何も知らない、

会ったことも見たこともない。

でも気持ちだけは本当だった。

そしてあの人にはあっさりふられた。

理由は好きな人いるか・・・だったと思う。

まり覚えていない(笑)

都合のいい脳みそだな(笑)

そして私たちの1年間のメル友生活は終わった。

それから一年間はあの人のことが頭をよぎって仕方なかった。

あの人からメールが恋しかった。

そのあいだにわたしは高校に上がった。

高校生活は最悪だった。

高校生になったわたしはけっこうないじめを受けるようになっていた。

唯一仲がよかった友達からも口を聞いてもらえなくなった。

成績もガタ落ちで留年寸前だった。

先生からは通信の高校定時制に編入することを勧められた。

私は自分の部屋にひとりで閉じこもるようになった。

心を閉ざして暗い顔をしている私に家族も冷たかった。

両親は仕事やまだ小さい兄妹たちの面倒に忙しくて

わたしの苦しさを理解できる余裕はなかったんだと思う。

私は中学の頃以上に孤独だった。

誰かに理解されたかったんだろうけど、

それをうまく言葉にすることもできなかった。

勇気をふりしぼってあの人にメールを送ってみた。

あの夏の夜、あの人からメールの返信が来た。

絶対に来ないと思ってたからかなり驚いた。

どういう話の流れだったのかは思い出せないけど、

私たち携帯の番号を交換して電話で話すことになった。

たぶん私が言いだしたようなきがする。

心臓が口からまじで飛び出しそうになりながら電話に出たのを覚えてる。

その時、わたしははじめてあなたの当の名前を知った。

それまでは蒼紫様とゆこ殿、みたいなメルヘンHNでやりとりしてたの笑

なんか本当に不思議な感じだった。

はじめて聞くあの人の声は上ずったかんじの甘い声でわたしは本当にどきどきした。

私たちは何時間も何時間も話した。

なにをあんなに話したんだろう?

たぶんとてもしょーもないことばかり話してたんだろうと思う。

気づくと朝日が昇って、朝になってた。

そしたらあの人は恥ずかしそうに言ったんだよ。

「俺の言いたいことわかる?わかって、テレパシーで。」

・・・わかんないよ笑」

・・・すき。」

どういう気持ちの流れがあの人にあってそうなったのかは今でもよくわからない。

たぶんあの人も覚えてないんじゃないかな?笑

でもわたしたちはこの電話きっかけに付き合いはじめることになった。

その日から私たちは何回も好きだよって言い合って、

毎日明け方まで電話お話しをした。

携帯の請求がすごいことになってお母さんに何回も怒られた(笑)

会ったこともない人と付き合うなんて浅はかなことだと思うけど、

どうしてもあの人と毎晩長電話するのが辞められなかった。

あの人は早朝の高速バスで遠い学校に通っていた。

その登校時間ギリギリまで話してることもあった気がする。

あの女の子の化粧が濃くてキモイ、とか、モデル女の子がいてなぜかその子が俺のこと好きっぽい、とか他愛のない話しを!(笑)

そうしているうちにあの人からあることを告白された。

それは、仲のいい友達がいたんだけど、その子が亡くなってしまってとてもつらい、それはたぶん自分のせいなんだっていう話し。

それがあったから今は誰かと深く関わるのが怖いんだって話してくれた。

当時のわたしは自分のことを客観的に見る余裕なんか皆無だったからどうして自分がそんな気持ちになるのかわからなかったんだけど、その話を聞いてものすごく悲しくなった。

今考えるとわかるんだけど、わたしはあの人と深く関わることを望んでたからだと思う。

自分でも訳のわかんない私をあのひとなら理解してくれて助けてくれるような気がしてた。

でもお互いに問題をかかえたままお互いを理解しあえるわけもなく、私たちはすぐに別れてしまったんだ。

本当なら私があの人の傷を癒してあげられたらよかったんだと思うけど、当時のわたしには無理だった。

それを説明することともできなくて、

たぶん相当意味のわかんない理由で別れたと思う。

実はほかの人とのあいだに子供ができて、もうあなたとは一緒に居られません、みたいな出鱈目を言った気がする。

なんでそんなこと言ったんだろうね、10年前のわたし。(笑)

変だよね。(笑)支離滅裂だ。

壊れる前にぶち壊しにして安心たかったのかなとも思う。

大切なものからこそ。

よくわかんないけどそういう心理だったんじゃないかなーって思う。

あの人と別れてすぐに私は高校中退した。

やめる前後はピークに荒んでいたけど、

いざ辞めてしまえば私の心は徐々に落ち着きを取り戻していった。

15歳にして社会の外に放り出されてしまったことは恐怖だったけど、

それは逆にこれからのことを真剣に考える原動力だったような気がする。

わたしは友達がほしかった。

から信頼できる仲間が欲しかった。

身も心も生まれ変わって新しい自分になりたかった。

それから3カ月。

今度こそ連絡が来ることは2度とないだろうと思っていたところに

冬、連絡をくれたのはあの人の方だった。

私の誕生日に短いメールを送ってくれた。

そのメールきっかけにあの人とまた連絡を取るようになった。

ちょうど寮制の定時制高校への受験を決めて一念発起を心に誓った頃だった。

厳しい環境に身を置くことで私は最低な自分から脱出できると思った。

家族とも、育った街とも、この街の人とも、全てに距離をおいて新しい自分を始めるつもりだった。

付き合っていた頃みたいにまた明け方まで電話することも何回かあった。

でもそういう自分の状況をあの人にうまくせる自信がなくて黙っていた。

相変わらずどうでもいいような話しを何時間もしていた。

というか今気づいたけど、わたしどれだけ素直じゃないんだw

わたしは本当はあの人ともう一度お付き合いがしたかった。

でも自分からはとても言い出せなかった。

あの人が今でも私を好きでいてくれればなって思った。

春、私は高校入学して天理の寮に入った。

ぞの生活の厳しさたるや、それはもう想像を絶するものだった。

朝6時に起きて掃除点呼、先輩の洗濯や食器洗いをすませてから仕事に行って、夕方から学校

はげしいルーティン。

金曜日ジェイソンとかよりずっとずっとこわーい先輩。(笑)

ここに来たことを後悔してないと言ったら嘘になるけれど、

それでも自分自分で決めたことだから頑張ろうと思った。

もちろん携帯電話は禁止。

どじでまぬけな私は入学早々携帯が見つかり没収(笑)

反省10枚は書いた)

というわけであの人への連絡手段を失ったわけだけど、

どうしてもくじけそうな時は負けじと寮の公衆電話から10円片手にあの人に電話した。

この公衆電話がまたすっごいの!

長蛇の列に並んでやっとたどり着けるの!

でも時間が決まっていてやっと順番が来たと思ったら1分とかしか話せないこともあるの!!(笑)

ちょー不便!!!(笑)

そんなわけで満足にあの人ともお話できないし、忙しくて3ヶ月に1回とかしか電話できない時もあったんだけど、

あの人の声を聞くと本当に元気が出たもんでした(笑)

あの人は相も変わらずずっと私の支えだった。

別に電話しても何を話すわけでもなかったけどさ。笑

それでも。

地元に帰った時は便利な便利な(笑)家電で思う存分長話をした。

そうだ、手紙も何通か交換したんだ。

今でも大事にとってある。

あの人は字が下手だからってとても恥ずかしがったけど。

(確かにあの人は字がへただった(笑)

そういう生活が4年目に突入した頃、

あの人と実際に会おうかって話になった。

あの人は大学生になっていて、

サークル関係京都に来ることになったので、

せっかくだからついでに会おうよってことになった。

その少し前にわたしたちは小さな喧嘩みたいなことになっていた。

あの人が私のことを何も考えていないただふらふら生きてる奴、

みたいなことを冗談で言ってきて、わたしがそれに反論のメールを送ったんだ。

わたしはわたしなりに色々考えていて、考えた答えには従って生きてる、みたいなメール

でもあの人が私についてそう思うのは仕方ないことだった。

だって私はあの人に自分についてなんにも話したことがなかったんだから

と、いうより私は誰にも自分について話したことなんかなかった。

いつも自分が何を考えているのかわかんなかったし、

誰かが自分を理解しようとしてくれるなんて考えたこともなかった。

から私の気持ちはずっと迷宮をさまよってるみたいな感じだった。

家族との間に感じている確執にも、

ずっと悩んできた自分の心の暗い淵みたいなものに対する葛藤にも、

なんにも向き合えてなかった。

実際に待ち合わせの場所に着いても私はあの人と会うことをまだ悩んでいた。

会うのが怖かった。

実際に会って本当の自分を見せるのがとっても。

あの時、わたしはもう本当に緊張していた。

心臓爆発だった。

京都駅アトムの下で私たちははじめて会った。

2007年5月12日

出会ってから7年がたってた

わたしの人生で一番綺麗なあの初夏の日を

わたしは一生忘れないと思う。

あの人は細くて折れそうな体で

外人みたいに彫の深い顔立ちをしてた。

黒いジャケットに黒いジーンズの全身黒づくめの人だった。

京都駅の長いエレベーターをあがりながら

あの人は私に一言

「でかっ!」

って言ったんだ笑

不思議な感じだった。

はじめて見たあの人は知らない人だったけど、

声はずっと馴染んできてわたしを支てくれたあの声だった。

人見知りな私はあの人をやっぱり人見知ってたけど、

それなのにあの人はずっと昔から一番よく知っている人だった。

よく晴れた気持ちのいい日で、清水寺散歩に行った。

綺麗な新緑のさわやかな感じも、

景色の良いお店で食べたカレーの味も、

あの人の横顔も

今もあの日のように思い出せるよ。

よく歩いて、よくしゃべった。

あなた大学の話を、

わたしは寮生活の話を。

帰りはわたしの近くの駅まであの人が送ってくれた。

手をふりながら猛烈な離れ難さがおそってきたけど、

あのときの私にはそれがどうしてなのかわからなかった。

寮に帰ってからもなんだか夢の中にいるような気分だった。

あの人からメールが来た。

「楽しかった。また会いたい」って。

私もおなじ気持ちだった。

数日後の5月22日に私たちは付き合いはじめた。

いま考えれば不思議なことはなんにもない。

必然だったと思う。

私は寮生活仕事学校で本当に時間がなかったけど、

時間を作っては早朝まであの人と長電話した。

あの人は高校生の頃からずっと苦しみ続けてたみたいだった。

自分の些細な一言のせいで大切な人を亡くしてしまって、

もう人と深く関わるのが怖いって。

ずっと一人で生きてきたし、これからもそれは変わらないと思うってあの人は言った。

自分は生きてる意味なんかないのかもとも。

私になにかできることはないのか?って思った。

少しでもあの人の心が軽くなるようになればいいと思った。

あの人が誰にも心を開けなくなってしまったことを、

本当はものすごく苦しんでるように見えたから。

怖くないって言いたかった。

そうしながら少しづつわたしもあの人に自分のことを話した。

あの人が本当にわたしを理解しようとしてくれていることが分かって言葉不思議とすらすら出てきた。

いじめられてたこと、家族について、自分性格について。

そういうことをちゃんと言葉にするのは生まれて初めてだった。

混沌としていた頭の中が言葉によって整理されていくのがわかった。

私たちはできる限りの言葉をつくして自分たちについて話し合った。

それは数年前の私たちにはできなかったことだ。

今までどうしても踏み込むことができなかった、

でもとても知りたかった、

知って欲しかったことだった。

話しても話しても話したりなかった。

やっとわかりあえた喜びを私は一生忘れない。

ずっとそうしたかったんだと思う。

たぶん14歳ときから

一生懸命耳を傾けてくれたあの人には感謝してもし尽くせないよ。

あの人が私に言葉をくれたんだ。

はじめてあの人に会いに新潟に行った夏休み

本当はわたしは不安だった。

戸惑ってたんだ。

あの人と話すのは楽しいっていう言葉意味を超えて楽しい

でも私たちはまだ一回しか会ったことがないのにこの気持ちは本物なのか?って。

それが無意味不安だってすぐに分かった。

あの人がはじめて私に作ってくれた料理ペペロンチーノ

そのあとに丁寧にロイヤルミルクティーを入れてくれた。

帰る前の日にあの海で撮った写真は今でも宝物だ。

あの日、ホームであの人の手を握りながら本当に離れたくない、

離れたくないってこういう気持ちのことだったのかって思った。

あの人はあなたになら心をひらけるって言ってくれた。

わたしも同じだった。

出会ったことが奇跡なんだって思った。

メール電話でやりとりをしていた頃はまったく気づかなかったんだけど、

あの人は神様かそうでなければスーパーマンみたいな人だった。

いつもわがままばかり失敗ばかりまぬけばかりの私にきちんと向き合ってくれて、

私に悩み事があれば一緒になって考えてくれた。

自分のことがよくわからなくなってすぐに投げ出す私の、

私にさえわかんなかったわたしを教えてくれた。

ちゃんとはなしてごらん、ってあの人だけが私に言ってくれたんだ。

お父さんみたいだった。

肉親以上の愛情を注いでくれた。

あの人と一緒にいた数年間は信じられないくらい幸せだった。

思い出が綺麗な綺麗なおとぎ話しみたいだよ。

わたしたちはなにもかもがぴったりだったように思う。

わたしが持っていないものをあの人はちゃんと持っていてあの人が持っていないものをわたしが持っていて嘘みたいだった。

なにもかもが上手く噛み合っていて、あんな風に出会えたことも、こうして一緒にいることも、全部が起こり得ないような奇跡だとおもった。

それはあの人が優しくそう感じさせてくれていただけだったのかもしれないと今になったら思うんだけど、それでも。

幸せエピソードを並べはじめたらきりがない。

真夜中の長電話、一緒に観た何本もの映画、あの人の小さなアパートの部屋、まっすぐに続く海岸沿いの道、

会いたくて我慢できずに何回も最終電車に飛び乗ったこと、旅行に行ったのは神戸栃木クリスマスに買いすぎたモスチキン

大学ピアノがある小さい部屋、高速バスに乗って一緒に出かけたこと、

別れる時に悲しかったぶん会えた時はほんとに嬉しかったこと、あの海辺の夕日、あの人を残してホームから走り出す電車、あの人のかなしそうな顔。

ねえ、わたしはおかしいのかな?

思い出を美化しているだけなのかな?

もしそうだとしても懐かしくて叫び出しそうになるよ。

たまに幸せ妄想をするんだよ

あの人に出会うために何回も何回もの生を生きて

やっとこの世界めぐり会えたのかもしれないなって

からはじめて会ったあの日からずっと離れるのが本当に嫌だったんだ

あの人がいればなんだってできるような気がした

あの人に話してないことがひとつだけある。

わたしはそれでも迷っていたんだ

私は若くて無知だった

本物がどれなのか判別がつかない程に。

奇跡だと思ってた

完璧だと思ってた

からこそ関係が変化するのが怖くて仕方なかった

わたしは自分があの人を段々大切にできなくなっていってるのを知ってた

いつか自分の未熟さが原因で壊れて終わってしまうだろうと思った

しろそうなるべきとも思った

そうしたらあの人の本当の大切さがわかるから

早くあの人を大切にできる自分になりたい

つの間にかあの人にめぐり合うことができた奇跡を当たり前に思い、

あの人がわたしにかけてくれる愛情を当たり前に思い、

あの人に求めてばかりでいつも苛立っているのが苦しかった

わたしはわたしたちの幸せをめちゃくちゃにした

わたしは確信がほしくてほしくてたまらなかった

あの人を失ったわたしは

かたずっぽになって

うまく立つことができなくなった

うまく声も出せなった

うまく笑えなくなった

うまく人と話せなくなった

世界は違うものに見えた

怖くてわたしを押しつぶしてくるの

何時の間にかわたしはあなた

荷物を預けて楽してたみたいだ

全部がのしかかってきて

息ができなくなった

笑顔は今でも引きつってる気がしてる

それでも

時間と一緒に少しづ

あの人がいない新しい灰色世界

わたしは受け入れていった

考えることをはじめた

どうしてこうなってしまったのか、

ここはどこなのか、

これからどう生きていくべきなのか 、

あの人のことを何度も思った

ずっと考えていて

分かったことはふたつだった。

ひとつめは、

自分感謝できることを必死で探してありがとうって思えるように絶対にならなきゃ同じことを繰り返してしまうってこと

どんな幸せを持っていたってそれをわかってなくちゃそれは不幸と一緒だ

ふたつめは、

本当に愛し合える人を見つけられずに死んでしまう人も多いこの世界で、わたしはあなた出会えたこと、そしてあんな時間を持てたことがすでに奇跡だってこと。

出会えたことがすべてってこと。

ここは確かにあの人がいない Permalink | 記事への反応(2) | 23:51

2010-11-10

今日深夜の中央線人身事故に思うこと

http://anond.hatelabo.jp/20101110041534

俺もその事故の影響受けたよ。

その前に京王線が2分遅れ、いつもは遅延すれば待っていてくれるはずの中央線普通列車がばっちり時間内に高尾から出発。

しかもそれは甲府まで行く普通最終電車で、それに乗り遅れたが運のつきだった。

普通の最終を逃すとあとは有料特急しかない。年収の低い自分はまさに身を切る思いでの特急券購入になった。

最寄り駅に特急は止まらないから駅から自宅近くまでのタクシー代まで考えると頭が痛くなる。

急いでJR八王子駅まで戻って隣のホームから出発する甲府行きの有料特急に乗ろうと走るも、あと一歩で出発。

ただでさえ風邪気味だったのに、仕事場で気の重いことが色々事が多くあった後だったのに、これはないよ…本当に泣きたくなった。

結局、23:11時点で、自分は一時間後の有料の最終を待っていた。

その矢先に人身事故。まさに泣きっ面に蜂の大群。

結局一時間半以上またされて、家に着いたの深夜二時半でいつもより二時間半遅かった。

昨日は死んだように眠り、明け方に見た夢は身体の幅ギリギリの通路を滑り落ちて地下に逃げ隠れる気分の悪いものだった。

今日休みなのでゆっくりしようと思うが、不健康な事をしたものだから身体全体が痛いし、食欲がまるでわかない。頭痛も残っている。

深夜やっとも思いで辿り着いた駅の改札で駅員に有料券を渡していたら、後ろから来た会社員風の男が特急券を駅員に投げつけて去っていった。

駅員は何も反応せず、疲れた表情で申し訳なさそうに他の客に対応していた。

俺だって辛かったよ。投げつけたお前だって辛かったんだろうに。

トラバ先を書いたやつだって辛かった。

駅員だって辛いに決まっている。皆等しく帰宅は遅くなる。

タクシーの運ちゃんが「ずいぶん遅くなりましたね」って声をかけてくれた時、ようやく身体の力が抜けた。

運ちゃんだって、この電車を待っていた。

八王子駅では色々な腹いせに自分電車に飛び込んでやろうかと思った。

だけどそんなことをしたら、俺の帰りを永遠に待ち続けるであろう家族に辛い思いをさせてしまう。

待つというのは辛いことだね。

線路で横たわっていた男こそこの一連の事件の中で一番辛い思いをしたのではないのかな。

その男を失って、辛い思いをしている人はいるのだろうか。

なぜ、死ぬほど嫌になってしまったのか…

「生きることは辛いこと」

なんて言って、死ぬことを嘲る人がいる。だけど、生物として命を投げだすことほど究極の選択はないと思う。

そこに至るまでの自殺者の精神は、まだ生きる選択ができる自分たちには考えても及ばない。ネット自殺中継した奴も然りだ。

おれも昔、自殺しようとしたことあったけれど、結局死ねなかったのは生きる選択肢を選べたから。

「死ぬほど辛いこと」

それに飲まれてしまった奴は本当にかわいそうだな。

2010-01-19

これこそ逃避

 つづき

 http://anond.hatelabo.jp/20100116012129

 逃避ってどんなものかと聞かれれば、いまの僕がそうだと真っ先に挙げる。現実と折り合いがつかず消化ができず、ちいさな軽自動車であてのない旅に出る。これこそまさにと思う、しかも由緒正しい逃避の旅。

 東北都市マクドナルドはひとけがなく、昼時だというのに店員の声が聞こえるのはたまに。閑散とした店内の奥のほうで長居をして、ぬるくなったコーヒー片手にノートPCをいじっているとそんな気持ちが首をもたげる。都会の仕事を辞めて、実家を継ぐことにしたのも半ば投げやりだったし、子どものころから親の仕事を見ていたからと言っても、正直なところ田舎の酒屋の跡取りになることに実感がわいてこない。そんな息苦しさから逃れようと企てたのが日本じゅうの岬を回るという計画で、半月ばかり車を走らせるうちにだいぶ気分が晴れて来ているのだとは思う。

 それでもときどきこんな心地になる。

 これは逃避だって。由緒正しくてもれっきとした現実逃避で、いつか現実に戻らなければならないって。

 山形から秋田青森岩手を回るうちに、日本海から津軽海峡太平洋と潮の色が変わっていくのを見た。押し寄せる波がどこも違うのを確かめた。海からの風を全身で浴びるのは快いものだし、誰もいない岬で砕ける波音に耳を澄ませながらシャッターを押すことがこれほど開放感に浸れるものだとは思わなかった。ずっと続く海岸線の青をただ見つめながら軽を走らせることも気に入るようになった。

 98年式のスズキのポンコツもすっかり相棒の風体で、近いうちに廃車にしなければならないのが名残惜しくなる。使いつぶすつもりで、実家の車庫の奥から引っ張り出してきたのに。

 今日回る予定の岬をチェックしながら、ちらりとPC時計を見る。

(間に合うかな、また帰還は深夜かな)

 僕は同乗者を待っていた。

 昨夜ひろったヒッチハイカー、察するに家出最中であるらしい。雨の夜の国道でずぶぬれになっていた若い女の子で、大阪の友人の家まで行くのだといい、正直なところそれ以外のことを僕は何も知らない。仙台着が深夜になり安宿に泊まらせたが、朝になって大阪へはあなたの車で行くという。

 いわく、あなたは優しくて善良で、こんな幸運はめったにないから、とのこと。

 お金出すから電車で行けばというと、わたしもふらふらしたいのだと言う。

 由緒正しき岬めぐりをふらふらだと言われていい気はしないが、彼女も僕と同じように逃げたい現実があるのだと、そう思うことにする。本当に何も持たずに逃げ出してきたというので、服代を持たせて買いに行かせて、もう三時間はたっている。

(しまったな、何時までに帰ってきて欲しいと言うべきだった)

 これで帰ってくるのが三時になれば、今日の計画は全部おじゃんで一泊の宿泊代が無駄になる。諦めて昼食をとろうかと思ったけれど、一時までは待つことにする。そうやって無為に時間が過ぎていくのは苦痛ではあるが、せっかくはしゃいでいる彼女を見ると、まあ、それぐらいは我慢するかというぐらいの余裕は持てる。

 女の子だからそこまでしてあげるのかと考えて見て、きっと男であっても同じ事をしただろうと思う。

 雨の国道で車に乗せてやり、ヒーターを全開にして、タオルを渡し、コーヒーを飲ませる。それからとりあえず仙台まで送る。きっとやったはずだ。違いがあったとすればもっと遠慮なく事情を聞いて、ツインの同じ部屋に泊まっただろうという事ぐらい。

 ノートPCから視線を上げて考える。

(一緒に行くと言われて連れていくことにしただろうか?)

 それも結論は同じ。

 たぶん僕はその少年助手席に乗せて旅をしただろう。

 結局のところ僕が欲しかったのは道連れの旅仲間で、車で旅する限りガソリン代にそれほどの違いはない。むしろ同乗者が女の子だから生じる諸問題の方が大きいわけで、それが女の子であることによって相殺される。旅の仲間が同姓であればそれはにぎやかで楽しくなるが、異性であれば華やいだ心地になる。

 コーヒーを飲み干したことに気づきレジカウンターに立つ。

 オーダーをしながら、出ていった彼女の事を思う。

「お客さま、おつりです」

 ぼっとしていた。

 そのままコーヒーを貰って、ぼんやり小銭をポケットに入れる。

 やっぱり、撤回

 ひろったのが女の子でよかった、それも彼女で。

 お待たせしましたとの声を聞いて顔を上げたのは一時半をまわった頃だった。

「ぎりぎりになってしまって」

「お帰り、ずいぶんかかりましたね」

 のんきにPCを片付けるはじめながら、ユニクロイトーヨーカドーしまむら、あちこちの衣料品店の袋を抱え、恥ずかしそうに向かいの席に座る彼女をみる。

「なんか、いろいろ迷っちゃって」

 ポケットからお金を出され、余った予算を渡される。

「持ってて下さい。消耗品とかあるでしょうし」

「あ、なるほど」

 緊張ぎみにそれをポケットにしまいながら彼女はいう。

「牡鹿半島ですよね。けっこうぎりぎりですよ? わたし、土地勘あるんです、この辺。行って帰ってこれるかな?」

「あ、日没までに向こうに着ければ、帰りは深夜でもいいんです」

 一瞬意味がわからないと目をしばたかせたが、門限や最終電車などない気ままな旅なのだと思い出して、なるほどと感心する。それからレジカウンターに駆け寄り、遅めの昼食をテイクアウトする。彼女の衣類を後部座席に積み上げ、エンジンをかけると、胸が高鳴った。彼女マクドナルドの包みから僕の分を置いたのを確認して、車を出した。

 仙台から牡鹿半島まではほとんどが国道45号で、松島までは大観光地のど真ん中を行く。それでも松島を過ぎると山間に入り、鳴瀬川を越えるとまた町中を走る。牡鹿半島はその外れにあり、目指す黒崎という岬は両側を大きなふたつの島にはさまれた、珍しい岬になっている。

遠足で行ったんです。釣り客が多かったって印象があります」

 チーズバーガーをほおばりながら彼女は言う。

「多いだろうね。格好のスポットだものね、町からも近いし」

 調べたところ、牡鹿半島宮城県屈指のレジャースポットを形成していて、当然ながら海で楽しむ事には退屈しそうにない。しかし、今日岬めぐり特急の弾丸旅行になりそうで、天気予報を聞く限りは天候には恵まれていた。

「そう言えば、学生さんなんですか? 聞いてなかった」

 何気なく聞いてちらとみると、あっと口を開いて、気まずそうにする。自己紹介さえしていなかった事に気づいたのだ。

「カワシマです。そうなんです。実家から仙台大学に通ってて」

実家?」

「うち貧乏なんです。だから、とてもひとり暮らしをさせるお金はないって、実家から通えるところへ。ひどいんですよ。大学まで片道二時間以上かかるんです、もう4年ですから、慣れてしまいましたが」

 僕はふと気づいて聞く。

「じゃあ、定期とか持ってないの?」

「あ、いまは学校休みだから。定期はいつも一ヶ月定期なんです」

 まずいことを聞いたと、うつむく彼女を見ながら思う。

「でも、聞いて下さい。それでも一ヶ月の定期代が二万円もするんですよ? 二万円です。信じられます?」

 たしかに彼女にとって移動は高嶺の花の代名詞で、閉鎖的な田舎実家から逃げ出すにはヒッチハイクしかなかったのだと、僕は気づく。彼女が言うように運転手が、あまり危険性がなく、安心していられ、自分の望みを聞いてくれるのであれば、これは幸運であると思うであろうし、その幸運に飛びつきたくなる気持ちもわかった。自分の自由になる車がなければ実家に閉じこもっている以外になく、大学実家の行き来に膨大な時間を費やす以上、ほとんどがその移動に費やされたに違いない。牢獄から牢獄へ。あまり遊び慣れていないからはしゃいでいるのだと、気づく。

(あなたに出会ったのは幸運か……)

 それならばと明るくする。

「じゃあ、牡鹿半島楽しみましょう!」

 きょとんとする彼女を尻目にCDをかける。

 こういうのはベタなのがいいのだ。

 岬めぐりが車内に流れた。

 やけっぱちにはちょうどいい。

 ■シリーズリスト

 ・女の子ひろった

 http://anond.hatelabo.jp/20100116012129

 ・これこそ逃避

 http://anond.hatelabo.jp/20100119221742

 ・すごい彼女

 http://anond.hatelabo.jp/20100123005026

 ・ふたつ恋した

 http://anond.hatelabo.jp/20100204210025

2009-04-22

恋人には奴隷がいる。

私の恋人はいわゆる「ドS」な人だ。これは、いわゆる普段の会話などを指す表現としてではない。正真正銘、性的嗜好としての「ドS」なのである。これに対して私はと言えば、多少の許容範囲はあるにしろ至ってノーマルで、彼の性的嗜好にお応え出来る程の素養は、持ち合わせていない。

彼とは同棲を始めて一年程になる。付き合いだした当初から彼の性的嗜好は話には聞いていて、「申し訳無いけれど私はお応えできないよ」という話をした。それに対して彼は「恋人に対してしたいのとは違う。お前に対してそういうのを望んではいないんだ。」と言われた。実際、SM無しでのセックス普通にする。

とはいえ、やっぱり欲求は欲求としてあるらしくて、ただ我慢しろというのもかわいそうだなと思い、「本当は嫌だけれど、お仕事でM嬢をしている人としたりするのは怒らないよ。私には出来ない事だから仕方が無いからね。」という話をした。(もちろんそこに至るにはいろんな会話が交わされているのだが、長くなり過ぎるので割愛。)

もともと私は束縛するのもされるのも苦手で、浮気だとかそういったものに対する考えも、かなりゆるいタイプである。恋人風俗に行くのも(通い詰めは嫌だけど)、女友達と遊びに行くのも、気にならないわけではないけれど、かといって特別どうこう言う気は無い。酔った勢いやらで何処ぞの女性セックスしてしまったとしても、そりゃあ嫌だけれど、多分まだ許せると思う。

私にとって「浮気」と感じるのは、彼の心が他の女性に動いた時だからだ。本能が反応するのなんて、どうでもいい。逆に極端な話をすれば、一緒に食事に行った事も、会話を交わした事さえ無くても、彼が他の女性に心惹かれていたら、それが一番悲しい。

少し話がそれてしまったけれど、本題に戻る。そんなわけなので、おそらく彼は「そういうお店」に時々行ったりしているだろう、とは思っていたし、それに対して責めるつもりは無かった。ところが、先週末に二人でドライブに行った際、給油を終えた彼に「これ、入れておいて」と、財布とカードを手渡された時の事だ。カードを入れようと財布を開けた時、それは何気なく目に入った。

ディズニーランドの半券。

(・・・なんで?)

日付を見ると、割と最近のものだ。そしてそれは、私は仕事で居なかった日。当然次の瞬間、思う。

(・・・誰と?)

知りたい。知りたくない。二つの気持ちの狭間で、ぐるぐるした。

(いや、でも只の友達とみんなで、とかかもしれないし。)

(というか、そうであって欲しい。)

だけど、その場で何をどう言ったら良いのかわからなかった。

(何か言うにしても、自分の中を整理してからじゃなきゃ、ダメだ。)

私はそのまま財布を閉め、その時は何も見なかったフリをした。その日普通に会話を交わしている間は、不思議な程その事は忘れていられた。だけど、ふいに会話が途切れると、あの半券の映像記憶が首をもたげる。その度に、心臓のあたりを鷲づかみにされたような感じがして、息が詰まった。

次の日、仕事に行く電車の中で自分メールの履歴を見た。数日前、「今日は友達と遊んでて帰らないから」というメールが来ていたのを思い出したからだ。「事故にでも遭っていないか」と要らぬ心配をしないように、遅くなったり帰らなかったりする時、連絡だけはする事になっていたから、連絡をよこしたのだろう。お互いにそんな事は時々あったから、その時はさして気に留めなかったけれど。

ビンゴだった。あの半券の日付と、帰らなかった日の日付が、一致していた。だけどその日帰ってからも、なかなか言い出せなかった。言いだそうとする度に動悸がして、喉が詰まった。寝る間際になって、震える喉を振り絞ってようやく聞いたその内容は、私をより混乱させた。

彼は包み隠さず、正直に話してくれた(多分)。その日帰らなかったのは二人でホテルに泊まったわけではなく、最終電車に間に合わなかった為、一時間歩くのが面倒でネットカフェに泊まった事。一緒に行った相手は、いわゆる「奴隷」であること。元々仕事でM嬢をしていた人で、お店で知り合った事。半年位は客としてではなく、プライベートで会って、プレイをしていた事。奴隷にはアメも必要で、ご褒美として連れて行ったこと。私に対する感情とは全く別物なのだという事。恋人が別に居るのも、全て向こうには話している事。私と別れようとか別れたいという気持ちは無いという事。

どこまで信じればいいのか解らなかった。とりあえず信じた上で、頭で解っても、気持ちがついていかなかった。ぐしゃぐしゃ泣いた。凄いブサイクだったと思う。

仕事でしてる人とするのと、そうじゃないのは違うよ。

同じ人と長い期間、定期的に会ってするのは、全然違うよ。

「やましい」と感じているから言わなかったんじゃないか。

いやでもそりゃあ、性的な事に関してやましくない訳が無いか。

だけどだけど。

せめて、私が理解できる為の努力をして欲しいと思った。たとえば、私には仲の良い男友達が居て、よく一緒に飲みに行ったり遊んだりするけれど、彼が不審に思わずに過ごせるように、時々彼も交えて三人で呑む機会を設けたり、遊びに行くなら何処で何して遊んでたのか、あえて話したりする。相手の素性がわかるだけでも、多少違うと思うからだ。全部内緒にされてて「自分の知らない」「二人きりの世界」があるのが嫌だ。多分私は、やましくないなら「やましくないんだよ」というポーズをとって欲しいんだ。まぁそれが本当かなんて、もちろん判らないのだけれど、相手を信じる一つの支えになる気がする。

だけど本当は、せめてお仕事でしている人だけにして欲しい。私が男友達と遊ぶのとは、わけが違うと思うのだ。多分そんな我儘は言っていないと思うし、最大限の譲歩をしているつもりなのだけれど。どうしたらいいんだろう。

結局次の日も早いし、泣き疲れたし、その日はとりあえず寝た。今は少し落ち着いたし、もっとちゃんと話をしたいと思う。けれど、一体何を話したらいいのかわからない。

2008-05-30

http://anond.hatelabo.jp/20080530024428

質問に質問で返してみる。

Q1.おばさんの行動の善し悪しを聞いてどうなるというの?本当は自分を慰めて欲しいだけなんじゃないの?

Q2.そのBボーイとやらは総勢何人?一人?

Q3.その外人の友人も一緒に降りたの?

Q4.そのBボーイも最終電車だったと思うんだけど、彼も電車を降りたの?

 

Q5.つーか、お前が一番悪いんじゃねーの?

 
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