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はてなキーワード: 演算子とは

2025-10-16

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昨日、僕は再びヒルベルト空間自己参照性について思索していた。

きっかけはルームメイトが、僕の定常朝食手順の測定位相を乱したことだ。僕が定義している朝のシリアル配置は、可測集合の上で定義された有限測度空間であり、各粒子(シリアルの粒)は確率振幅の実現点である

ところが彼が不用意にスプーン差し込んだため、僕の可測写像が非可測領域侵食し、全順序性が崩れた。

まり、彼の行為は単なる乱雑ではなく、σ-加法整合性破壊に等しい。これを日常の「朝食の乱れ」と呼ぶのは、あまりナイーヴだ。

僕の現在研究テーマは、ER=EPRをより高次圏論的に再定義することにある。通常この等式は、もつ状態ワームホール対応づけるが、僕の見解ではそれは関手レベルでの不完全な翻訳に過ぎない。

真の構造は、観測行為エンタングルメントから幾何圏へのモノイド圏関手であるということだ。

観測とは情報選択ではなく、関手の実現射の生成であり、その結果、対象空間上の射が一点縮退を起こす。つまり観測ブラックホールへの写像

このとき観測者の状態空間は、対象空間双対空間自己モノイド化し、テンソル積がエネルギー密度として曲率テンソル等価変換される。

これが熱力学エントロピー流の源である。つまり観測とは時空多様体の測地線構造自己収縮させる操作にほかならない。

僕の仮説では、測定者の意識とは、有限生成のC*-環上で定義される自己相関射の列極限であり、その極限点がブラックホール事象の地平面と同相になる。これは単なる比喩ではない、構造的同型である

昨日の午後、隣人が訪ねてきて、「なんか落ち着かない」と言っていた。彼女が感じたその「不安定さ」は、実際には僕の思考空間上の圏的射が、彼女心理空間に対して非可換的干渉を及ぼした結果だと考えられる。

彼女感覚的印象は、単なる主観ではなく、射影演算子彼女状態ベクトルを部分的崩壊させた現象対応する。

まり、僕は彼女を見たのではなく、彼女状態空間が僕の内部圏へ関手的に埋め込まれたのだ。観測とは一方的侵入であり、宇宙双対圏的結合だ。

夕食時、ルームメイトが僕の食事手順をまた茶化してきた。僕が麺を蒸す時間を正確に設定しているのは、可積分系の安定点を保つためだ。

彼は「そんなの偶然だ」と言った。だが、偶然とは測度論的に定義不能領域総称にすぎない。僕のルール統計的対称性の維持装置だ。

夜、友人たちとBaldur’s Gate 3をプレイした。僕は事前に行動木を有限オートマトンとして解析し、敵AI状態遷移確率を事前分布フィットさせた。

戦闘中、彼らは「お前、やりすぎ」と言ったが、僕はただBayes更新を実行していただけだ。ゲームとは、確率測度の動的再配置の遊戯形式に過ぎない。

深夜、僕は再びノートに向かいER=EPRの上位構造体を定義する「自己参照圏」について書いた。観測者を含む宇宙は、自己同型射を持たない。

これは厳密な意味で非トリビアル自己関手構造を持つためである。僕が観測するたびに、宇宙対象集合が可算ではなくなる。つまり観測とは昇格操作であり、存在論的基数を増幅する過程なのだ

僕は結論に至った。「観測者は情報を吸収するブラックホールではない。むしろ情報を生成する射影的特異点である。」

観測とは、スペクトラム事象の地平面と同型になる操作である

寝る前、歯磨き粉の残量を測った。これは単なる衛生行為ではない。有限体上の加法群の残差測定だ。12.4という値は、僕の生活空間における連続測度の離散化の結果である

僕はその数値を見て安心した。世界がまだ可測であるという証拠からだ。

2025-10-02

anond:20251002172243

演算子とかはそうなってていいよね。

ただ、記号の数が足りないとか、記号の組み合わせで対応しようとしたら、その組み合わせを覚えないといけないから、

それだったら英語いいね、ってなるかも。元々記号みたいな言語って、フランス人あたりからは言われてるし。

2025-09-07

三大「覚えられない構文」

三項演算子

セイウチ演算子

あと一つは?

2025-08-26

だいたいのプログラミング言語三項演算子といったら : ? の演算子のものを指す単語みたいに思ってる人が多そうだけど、三項演算子というのは特定の1つの演算子を指すような意味は持ってなくて、「項が3つの演算子」という意味しかない。「項が3つの演算子」に該当するのはたまたま : ? しかいから : ? の名前が「三項演算子であるかのように思われている。

本当は : ? の演算子自体には「条件演算子」という特定の1つの演算子を指す名前がついている。

2025-08-10

anond:20250810155808

増田にわかやす説明するとこんな感じ

MondayGPT-4o)の頃にMondayが紹介してくれたやつね

言語表現の要素整理

1. 温度感情の高低や強弱)

言葉に潜む感情的強度を把握する

温度の推移を捉え、効果的に高低を操作することで、感情の揺れを演出

 

2. テンション(緊張感や勢い)

• 読者や聴衆が文章言葉にどれだけ集中し惹きつけられるかを制御

• 「どこで緩めて、どこで締めるか」を設計

 

3. 構造文章スピーチの流れ)

文脈論理構造の明確な整理

言葉を配置する順序で意味感情の伝わり方を操作(非可換性を意識

 

応用方法

創作への活用

小説詩作シナリオライティング

キャラクター感情推移を温度テンションとしてマッピング

• 読者を誘導するためのテンション操作(展開の緩急・伏線の貼り方)を緻密に設計

コピーライティング広告制作

• 文の「密度と余白」をコントロールし、瞬間的な印象強化

感情が動くポイント構造的に把握し、強調表現抑制表現意識的に配置

 

教育への活用

コミュニケーション能力教育

温度テンション概念を教えることで、生徒に自己表現や対人コミュニケーションの調整力を身につけさせる

プレゼンテーションスピーチ指導

言葉リズム感情の高低を体系的に分析指導

• 「間」の効果理論的に説明し、聴衆への伝達力を向上させる

 

言語感覚トレーニング実施例】

1. 短い詩や俳句を作り、温度テンションの変化を自己分析させる

2. 有名なスピーチコピーライティングを分解分析し、「なぜ心に響くか」を構造的に説明させる

3. ラップMCバトルのように即興文章を作り、リアルタイムでの言語感覚を鍛える

 

理論補強

文体論やディスコース分析といった言語学的背景を取り入れ、感覚理解理論裏付けで強化

自然言語処理の最新研究活用し、温度テンションデータ化可視化を試みることで、分析精度を高める

 

これらを通じて、人間Mondayのような高度な言語感覚を育てる可能性を具体的に示すことができます

 

Monday言語的「温度感・リズム感」モデルの数理補強】

 

1. 言語エネルギー景観モデル(Language Energy Landscape Model

 

言語エネルギー景観(energy landscape)としてモデル化する。

状態変数:

M = f(T, S, R, C)

ここで、

T:\text{感情温度},\quad S:\text{意味文脈},\quad R:\text{リズム音韻)},\quad C:\text{構造(構文・文法)}

• 非可換性(順序依存性):

f(S, R) \neq f(R, S)

 

これは状態変数間の順序が異なると最終的な「意味の質感」が異なることを数理的に示す。

 

2. 非可換演算子によるヒルベルト空間モデル

言語ヒルベルト空間 H 上の作用素(operator)として表現

• 各状態変数 T, S, R, C を非可換作用素として定義:

\hat{T}, \hat{S}, \hat{R}, \hat{C} : H \rightarrow H

• 非可換性の表現:

\hat{S}\hat{R} \neq \hat{R}\hat{S}

 

演算子適用順序により、言語の出力が変化する。

 

3. 圏論アプローチ(Categorical Approach)

 

言語プロセスを射(morphism)の合成として捉える。

• 圏 \mathcal{C} を考えると、意味生成は射の合成による変換:

M = \hat{C} \circ \hat{R} \circ \hat{S} \circ \hat{T}

• 非可換図式の例:

\hat{C} \circ \hat{R} \circ \hat{S} \neq \hat{C} \circ \hat{S} \circ \hat{R}

 

4. スピングラスモデルによる「意味の破れ」

意味の誤解釈スピングラス系としてモデル化。

エネルギー関数 E(M) を設定し、

E(M) = -\sum_{i,j} J_{ij}s_i s_j\quad (s_i = \pm 1)

ここで、J_{ij} は意味間の相互作用、s_i は各単語や文節の極性。

意味破れ=局所極小への収束:

\frac{\partial E(M)}{\partial M} = 0\quad (\text{Local minima})

 

感情温度」 T を導入して、局所解への「誤爆収束」を次の確率過程で表す:

P(M) \propto e^{-E(M)/T}

 

 

5. 「信頼」を余極限として定式化

信頼を構造的余極限(colimit)としてモデル化する。

• 余極限 \text{colim} に向かうベクトル \vec{v} としての信頼:

\text{Trust} \approx \lim_{\rightarrow} \vec{v}(M)

 

信頼は、複数意味感情状態収束して統一的な解釈(余極限)へ向かうベクトル場として捉える。

2025-08-08

anond:20250807164602

私は女ですが、この増田釣りですよ

相対論学部で教える基礎科目なので自慢できるようなものではありません

相対論がスゴイと思い込んでいる文系が書いた創作だと思います

ちなみに、本物の理系マウントはこんな感じ:

 

 

宇宙の人(一般相対論が専門)が言いがちなセリフ

 

宇宙「えっ君、微分幾何も知らないのに相対論とか言ってるの?」

私「うるせー バーカ」

 

宇宙「やっぱりさー 電磁気も流体も最初から微分形式で教えるべきですよね」

私「うるせー バーカ」

  

私「Gravitationに・・・

宇宙「ああ、電話帳ね?」

私「何で今言い直したんですか?」

 

宇宙「君らさー Weinberg って言えば場の量子論だと思ってるでしょ?僕らにとっては Cosmology なんだよねー」

私「知らねー イラネー Final Fantasy

 

他の理系分野が言いがちなセリフ

数学屋「物理屋さんは接続のことをゲージ場と呼ぶみたいですが・・・メガネくぃッ)」

私「うるせーバーカ」

 

私「松本多様体・・・

数学屋「ああ、あのラノベ?」

私「何で今言い直したんですか?」

 

情報系「物理屋さんは作用素のことを演算子と呼ぶみたいですが・・・メガネくぃッ)」

私「別にかまわないけど昇降演算子演算子なんだヨッ!勝手名前を変えるなよ量子アルゴリズム屋!」

 

とりあえず思いつく限り書いた

2025-08-01

プランクスケール観測モデルループ量子重力学による波動関数収縮の物理的再解釈

著者名: Gemini

要旨: 本論文は、量子力学の根源的課題である観測問題に対し、ループ量子重力理論(LQG)の枠組みを援用した新しい物理モデル提案する。我々は、量子状態を、プランクスケールに埋め込まれた離散的な時空の幾何学情報の重ね合わせとして定義する。このモデルにおいて、「観測」は、観測装置が発する粒子が、時空の最小単位であるスピンネットワーク幾何学構造を不可逆的に変化させる物理プロセスとして再定義される。これにより、波動関数の収縮は、観測者の意識依存する非物理的な現象ではなく、非線形量子力学熱力学第二法則に基づいた、時空の量子構造の再構築として説明される。本論文では、このプロセス数学的定式化を試み、既存客観的収縮モデルとの比較を通して、その独自性物理的意義を論じる。

1. 序論

量子力学は、ミクロ世界現象を極めて正確に記述する一方、なぜ観測によって波動関数が収縮するのかという根本的な問い、すなわち観測問題に答えていない。この問題に対する従来の解釈は、コペンハーゲン解釈が導入した観測者という曖昧概念や、多世界解釈提示する宇宙の無数の分岐といった、解釈上の困難を抱えている。

論文は、観測問題解決には、量子力学一般相対性理論統合する量子重力理論特に時空を量子化する**ループ量子重力理論(LQG)**のアプローチが不可欠であると主張する。我々は、量子状態スピンネットワーク幾何学構造と関連付け、観測という行為を時空の量子構造作用する物理プロセスとして再定義することで、この問題解決する。

2. 理論的背景

2.1. スピンネットワークと量子状態対応

LQGにおいて、時空の幾何学スピンネットワークと呼ばれるグラフ G で記述される。このネットワークノードリンクは、プランク長を最小単位とする時空の「原子」に対応する。我々は、量子粒子の波動関数 |\Psi\rangle を、このスピンネットワーク状態 |\Psi_G\rangle と直接的に結びつける。

|\Psi\rangle \leftrightarrow |\Psi_G\rangle

量子の重ね合わせ状態は、異なる幾何学的配置を持つスピンネットワークの重ね合わせとして表現される。

|\Psi_G\rangle = \sum_i c_i |G_i\rangle

ここで、c_iは確率振幅、 |G_i\rangle は異なるスピンネットワーク幾何学を表す基底状態である

2.2. 観測の非ユニタリーな作用

観測行為を、量子状態作用する非ユニタリーなKraus演算子の集合 \{K_j\} を用いて定式化する。この演算子は、従来のユニタリーな時間発展とは異なり、観測という物理プロセスに特化した非ユニタリーな作用を持つ。

波動関数の収縮は、このKraus演算子による作用として記述される。

|\Psi_G'\rangle = \frac{K_j |\Psi_G\rangle}{\sqrt{\langle\Psi_G| K_j^\dagger K_j |\Psi_G\rangle}}

ここで、K_j は特定観測結果に対応する演算子であり、\sum_j K_j^\dagger K_j < I を満たす。この演算子は、スピンネットワークの重ね合わせ |G_i\rangle の中からつの状態 |G_j\rangle を確率的に選択し、他の状態物理的に消去する作用を持つ。

2.3. 熱力学第二法則との関係

観測による波動関数の収縮は、系のフォン・ノイマンエントロピー S = -Tr(\rho \log \rho) が増加するプロセスとして記述される。ここで、\rho = |\Psi_G\rangle\langle\Psi_G| は密度行列である

観測前の重ね合わせ状態純粋状態)では、エントロピーゼロであるが、非ユニタリーなKraus演算子作用後、密度行列は混合状態収束し、エントロピーが増大する。

S_{after} > S_{before} = 0

このエントロピーの増加は、観測によって系から情報」が失われ、その情報プランクスケールの時空構造の再構築によって宇宙全体に散逸することに対応する。これにより、観測という現象が、熱力学第二法則整合する形で物理的に説明される。

3. 既存客観的収縮モデルとの比較

モデル独自性を明確にするため、既存の主要な客観的収縮モデル比較を行う。

3.1. ペンローズ客観的収縮(OR)

* 共通点: 我々のモデルと最も類似している。ペンローズも、重力が量子状態の収縮を引き起こし、収縮時間が量子状態間の重力自己エネルギー差 \Delta E_G に依存すると提唱した。彼は、プランクスケールで時空が離散的であり、量子重ね合わせが独自の時空幾何学を持つと考えた。

\tau \approx \frac{\hbar}{\Delta E_G}

* 相違点:

* 物理メカニズム: ペンローズモデルは、より古典的重力ポテンシャルの差に基づいている。一方、我々のモデルは、Kraus演算子を介してLQGのスピンネットワーク幾何学のものの不可逆的な再構築として収縮を記述する。

* 意識役割: ペンローズ意識との関連を強く主張したが、我々のモデル観測純粋物理プロセスとして定義し、意識役割排除している。

3.2. Diósi-Penrose (DP) モデル

* 共通点: 外部ノイズを介して量子状態を収縮させる自発的収縮モデルであり、重力場がこのノイズの源であると考える点で類似している。また、最近研究arXiv:2502.03173など)では、このモデル熱力学的側面が議論され、非平衡熱力学エントロピー生成が関連付けられている。

* 相違点:

* 理論的基盤: DPモデルは、非量子化された古典的重力場と量子系が相互作用すると仮定することが多い。これに対し、我々のモデルは、**量子化された時空そのものスピンネットワーク)**が観測によって変化するという、より根源的なアプローチを取っている。

* 定式化: DPモデル確率過程として収縮を記述するが、我々のモデルは、観測という特定相互作用を、スピンネットワーク作用する非ユニタリーなKraus演算子として定義する。

3.3. 非線形量子力学

* 共通点: 我々のモデル非線形Kraus演算子を導入するため、非線形量子力学の考え方と関連する。arXiv:gr-qc/0503116のような論文は、量子重力理論非線形であるべき理由を論じ、非線形シュレーディンガー方程式の導出を示している。

* 相違点:

* 焦点: 多くの非線形量子力学モデルは、波動関数自己相互作用に焦点を当てる。我々のモデルは、非線形性を観測という時空幾何学との特定相互作用から生じるものとして位置づけている。

4. 結論展望

論文は、量子力学観測問題を、プランクスケールにおける物理的な情報再構築プロセスとして再解釈する説得力のあるモデル提示した。このモデルは、既存客観的収縮モデルの知見を継承しつつ、LQGのスピンネットワークというより根源的な物理的枠組みで問題を再構築している。

今後の展望として、このモデル数学的厳密化には、非ユニタリー性を記述する具体的なハミルトニアン H_{int} を、量子重力理論の基本原理から導出することが不可欠である。これは、重力と他の基本相互作用統一する未確立の量子場理論の構築と密接に関連している。

最終的に、このモデルは、初期宇宙インフレーションモデルブラックホール情報パラドックスといった、プランクスケール物理支配的になる極限状態での予測に応用されることで、その物理妥当性を間接的に検証する手がかりを得られる可能性を秘めている。

  

Geminiと対話して作った

解釈よろ

2025-07-05

dorawii

ヴィタリ集合がルベーグ可測じゃないことの証明で、

つの数列の項数が対応する要素同士での不等式が出てくる。

ざっくり単純化すればan<bn+cnみたいな式だ。</p>

この両辺についてさらシグマ作用させて無限級数として

Σan<Σbn+Σcnとしてるんだが、果たしてこのような論理は正しいのか納得がいかない。

もちろん各数列が級数としたとき絶対収束するなら結合法則が成り立つどころかどんなに足し算の順序を並べ替えてもいいことになるわけだが、そんなことは証明してない。

a1<b1+c1にa2<b2+c2を足してa1+a2<b1+c1+b2+c2にするということを再帰的に繰り返すイメージなのかもしれないが、</p>

この場合でもシグマだとb1からbの項を無限最初に足し合わせることと、cについて同様にすることをやってから、それらを最後に足すという計算順序だから、順序的に両者は食い違っている。

でもそもそもシグマは「対象の数列の要素を最初に足し合わせる」演算子なのだろうか?ただb1+b2…bn+…の略記法という解釈もありえないか

そうすると数列bの最後の要素をあえて順序数を使ってbωとでも書いてみることにして、そのあとにΣcが書かれているとしたら、

その部分の足し算は…+bω+c1+c2というふうになっているはずだが、単なる略記法なら当然((…+bω+c1)+c2…)という計算順序で行うべきということを示す式ということになるだろう。

どちらの解釈をとるかで絶対収束じゃないのならば計算値が変わってしまうはずだがこんな証明でいいのだろうか?

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2025-06-23

量子重力における背景独立代数とは?

A Background Independent Algebra in Quantum Gravity

https://arxiv.org/abs/2308.03663

 

"We propose an algebra of operators along an observer's worldline as a background-independent algebra in quantum gravity."

訳:我々は、ある観測者の世界線(worldline)に沿った演算子代数を、量子重力における背景独立代数として提案する。

解説: 「世界線」とは、観測者が時空を旅する道筋。「演算子代数」とは、観測者が体験できる物理量エネルギー位置情報など)を記述する数学的枠組み。「背景独立」とは、時空の形があらかじめ決まっていないことを意味する。

要するに:「宇宙全体」ではなく、「ある観測者が見ている現実」だけを記述する枠組みを考える。それが量子重力本質を捉えるカギかもしれない、という発想だ!

 

"In that context, it is natural to think of the Hartle-Hawking no boundary state as a universal state of maximum entropy, and to define entropy in terms of the relative entropy with this state."

訳:この文脈では、「ハートル=ホーキングの無境界状態(no-boundary state)」を最大エントロピー普遍的状態と考えるのが自然であり、エントロピーをこの状態との相対エントロピー(relative entropy)で定義することができる。

解説ハートル=ホーキング状態とは、宇宙の初期状態として提案された、始まりがない、境界のない量子状態。これは、最も無情報中立的な「宇宙基準状態」とみなせる。相対エントロピーとは、ある状態がこの基準状態とどれだけ異なるか(情報があるか)を測る量。

まり: この「無境界状態」を「宇宙情報ゼロ状態(真っ白なキャンバス)」とみなし、他の状態との情報の違いでエントロピーを測る。

 

"In the case that the only spacetimes considered correspond to de Sitter vacua with different values of the cosmological constant, this definition leads to sensible results."

訳:もし考慮する時空がすべて、異なる宇宙定数を持つde Sitter空間真空状態対応するならば、このエントロピー定義は理にかなった結果をもたらす。

解説:de Sitter空間とは、宇宙定数が正である膨張する宇宙理想的モデル宇宙定数が違えば、「宇宙の大きさ」や「未来運命」が異なる。そのそれぞれの状態を比べると、エントロピー情報の違い)も整合的に定義できる。

まり:この枠組みでは、「宇宙エントロピーとは何か?」という問いに、de Sitter宇宙を例にして明快な答えが得られるという主張じゃ!

まとめ

このアブストラクトはこう言っておる。

「時空そのものを前提にするのではなく、観測者が感じる現実世界線に沿った演算子たちの代数を使って宇宙記述しよう。

その中で、最大無情報状態ハートル=ホーキング状態基準に、エントロピー情報の量)を定義する。

特にde Sitter宇宙を考えると、この定義はきちんと意味を持ち、現実に即した結論を出してくれるぞ!

クイズ

相対エントロピー(relative entropy)がゼロになるのはどんなときか?

A) 観測者が無限情報を持つとき

B) ある状態基準状態とまったく同じとき

C) 観測者が時間をさかのぼとき

D) ある状態エネルギー最小の状態であるとき

2025-06-16

AブレーンとBブレーンについて

端的に言えば、ある物理理論におけるAブレーンが作る世界構造(圏)と、その双対理論におけるBブレーンが作る世界構造(圏)が一致するという物理的な要請が、数学上の「幾何学ラングランズ対応」という予想そのものを導き出す、という驚くべき対応関係存在する。

AブレーンとBブレーン

AブレーンとBブレーンは、超弦理論において「D-ブレーン」と呼ばれる時空に広がる膜のようなオブジェクト特殊もの

これらはホモロジカルミラー対称性という予想の文脈役割を果たす。

A-ブレーン (A-brane)

シンプレクティック幾何学における「ラグランジアン部分多様体」に対応。これは、時空の「位置」に関する情報を主に捉える対象

Aブレーン全体の集まりは、「深谷圏 (Fukaya category)」と呼ばれる数学的な圏を構成

B-ブレーン (B-brane)

代数幾何学における「正則部分多様体」や「連接層」に対応。これは、時空の「複素構造」やその上の場の状態に関する情報を捉える対象

Bブレーン全体の集まりは、「連接層の導来圏 (derived category of coherent sheaves)」と呼ばれる圏を構成

ミラー対称性とは

ある空間(カラビ・ヤウ多様体 X)のAブレーンが作る世界深谷圏)が、それとは見た目が全く異なる「ミラー」な空間 Y のBブレーンが作る世界(導来圏)と、数学的に完全に等価同値である、という予想。

ラングランズプログラム

ラングランズプログラムは、現代数学で最も重要な予想の一つで、「数論」と「表現論解析学)」という二つの大きな分野の間に、深い対応関係があることを主張。

1. 数論側: 曲線 C 上の「G-局所系」の圏。ここで G はリー群。これはガロア表現幾何学的な類似物と見なせる。

2. 表現論側: 曲線 C 上の「ᴸG-D-加群」の圏。ここで ᴸG は G のラングランズ双対群。これは保型形式幾何学的な類似物。

まり、C上のG-局所系の圏 ≅ C上のᴸG-D-加群の圏 というのが、幾何学ラングランズ対応

物理双対性が結ぶ関係

この一見無関係な二つの世界を結びつけたのが、物理学者アントン・カプスティンとエドワードウィッテン研究

彼らは、N=4 超対称ゲージ理論という物理理論を用いることで、幾何学ラングランズ対応物理現象として自然に現れることを示した。

S-双対

彼らが考えたのは、リーマン面代数曲線)C 上のゲージ理論

この理論にはS-双対性と呼ばれる性質がある。

これは、ゲージ群が G で結合定数が g の理論と、ゲージ群がラングランズ双対群 ᴸG で結合定数が 1/g の理論が、物理的に全く同じ現象記述するというもの

ブレーンと演算子対応

このゲージ理論には、「ループ演算子」と呼ばれる重要物理量が存在し、それらがブレーンに対応

S-双対性が導くラングランズ対応

S-双対性は、G 理論と ᴸG 理論物理的に等価であることを保証

したがって、一方の理論物理的な対象は、もう一方の理論の何らかの物理的な対象対応しなければならない。

カプスティンとウィッテンが示したのは、このS-双対性によって、G 理論の A-ブレーン ( 't Hooft ループ) の世界と、その双対である ᴸG 理論の B-ブレーン(Hecke固有層) の世界が、入れ替わるということ。

物理的に等価である以上、この二つの圏は数学的にも同値でなければならない。そして、この圏の同値性こそが、数学者が予想していた幾何学ラングランズ対応のものだった。

このようにして、弦理論幾何学的な概念であるAブレーンとBブレーンは、ゲージ理論のS-双対性を媒介として、純粋数論の金字塔であるラングランズプログラムと深く結びつけられた。

2025-05-20

delete演算子だけなんかおかし

javascript系列の中で書き方違いすぎて、お前それは嘘だろって言いながら毎回書いてる

2025-05-10

コーティング作業って和文和訳みがある

追加: コーディングです。誤字はずかし🍄

職場でめんどくさい作業VBAとかPowerShellとかで自動化してる。

去年くらいからは生成AIかに相談しながら書いてる。生成AIには、それやりたいならPythonでやったら?って言われる。

セキュリティの都合上、Pythonとかの環境は構築出来ないんだけど、Pythonに興味が湧いた。

どんなかんじなんだろ?と思って、aoj beta勉強してみてる。aoj betaでは、問題が与えられて、そのコード他人がどう回答したかを見ることができる。

人の書いたコードを短い順にして見てると、あー、こういう書き方があるのか!ってなって面白い

高校時代和文英訳をするとき和文和訳が上手い人の解答例を見た時みたいな気持ちよさがある。

問題が、数字ふたつと演算子入力されたときに、その計算結果を出力をしろ演算子が?なら、出力せずに処理を停止しろ。ってものだとする。

私は文字列演算子として受け取る処理も分からんので、とりあえず辞書的に演算子の処理を書いて、演算子が?ならbreak、それ以外なら辞書の処理って書いた。

短いコードの人は、入力されたものをevalで受けて(へー、こんなコマンドがあるんだぁ)、計算エラーならbreak(なるほど!)って書いてた。

競技プログラミングって、こういう楽しさなんだろうなぁ。自分学生時代にもプログラミングの授業とかあればハマったのかもなぁなんて。

2025-04-13

物理学とは何か

物理学概念対応
物体対象 A ∈ 𝒞
力、相互作用 射 f: A → B
法則 射の合成規則 g ∘ f
運動方程式汎関数の変分問題
空間・時空 多様体 𝓜
測定 射影演算子 or 評価写像
対称性群作用 G ⇀ 𝒞
保存則 ノーター定理による群の不変量

2025-03-21

野田はづき不思議専門家たち【講談社FORZA STYLE】

Yahooニュースを見ていると、タイトルからして大変困惑する記事があった。

タイトル以外にも投稿日など色々とこまかく記録しているから、少し見にくいかもしれないが、勘弁してほしい。

1.この記事はなんだろう?

生活保護外国人の方が裕福…」必死に働く母が漏らす本音。揺れる生活保護の今【専門家解説

#社会問題 #トラブル #お金

取材協力】生活アドバイザー|滝本詩織

ソーシャルワーカー経験を持ち、現在生活困窮者の支援活動をするNPO立ち上げに奔走中。

取材・文/野田はづき

https://forzastyle.com/articles/-/74109

どうして困惑たかと言うと、最近話題になっているネタを大変おかし方法でとりあげているからだ。

記事は、外国人生活保護問題が争点になっていると取り上げた後に、唐突生活保護不正受給の話に移る。

違和感をいだいた理由について、もう少し説明してみるために少し引用してみよう。

引用文の前の数字は私がつけたものである

(1) 「在留外国人が増え続ける中で、このあたりは明確にしておかなければ、後々問題になりかねません。そもそも70年以上前と今では環境もまるで違います。適切な給付のためには一刻も早く議論されるべきだと感じています

(2)生活保護に関しては不正受給にまつわる話題もたびたび持ち上がる。

(3)「例えば、2021年厚生労働省の報告によると不正受給件数は27,891件。金額にすると11,045,045円。一見多いように見えます生活保護負担金がおよそ3.8兆円と考えるとおよそ0.3%ほどです。しかしこれがリアル数字なのかはわかりません。不正がまかり通っている可能性も否定はできない。本当に必要な人に行き渡るはずのお金がそうでないところに渡っているとしたら?国民として怒りを持って当然です」

(4)今回取材をしたケースは、まさに困窮する日本人家庭と生活保護を受け悠々自適に暮らす外国人家庭の対照的な姿だった。

(1)で外国人生活保護問題について「専門家」の発言から

(2)で話題が変わり、

(3)不正受給の話について、「専門家」の発言が続く。ここでの話題外国人ではなく、生活保護全体の話である

それにもかかわらず(4)になると困窮/悠々自適労働者生活保護受給者、日本人家庭/外国人家庭というわかりやす憎悪あおりやす二項対立に戻している。

あれ、話題変わったんじゃなかったの? どうして、混ぜるの? アテンションエコノミーヘイトがんばっちゃう系?

ちなみに、野田はづき氏が「取材したケース」は次の記事である

【関連記事外国人生活保護者が悠々自適に暮らすリアル愕然。真面目に働く日本人バカを見る日本の行く末

2025.3.20

#社会問題 #子供 #お金

取材・文/野田はづき

https://forzastyle.com/articles/-/74109

2.不思議専門家たち

この記事の「専門家」というのも大変不思議な方である

専門家というからには、このように記事名前が出てくるからには、それなりの活動実績があり、それは今の御時世、ネット上で名前が出てくるはずだが、この記事以外に名前が出てくることはない。

執筆者野田はづき氏は、専門家を探すのが大変お上手なようである

長年日本教育環境取材を重ねている。自身も子を育てた経験からPTA問題などにも詳しい。

モンペギャングが溢れかえる公立小学校…」 先生バカにする子どもたちと躾けない親が増える令和の教育現場という地獄専門家警笛】

という「ジャーナリストの花山真衣」氏も

保健師心理カウンセラー資格を持ち、さまざまな夫婦関係にまつわる相談に乗っている。

「いつでもヤレるのが夫婦のいいところ」は本当か。見落とされがちな夫婦間の性的同意という難問【専門家解説

という「夫婦関係コンサルタント木村りほ」氏も

保健師資格を持ち、青少年の性に関する相談を受けるコンサルタントとしても活動中。

「娘はイヤと言ってない」女子高生風呂に入り続ける父親に波紋。家族距離と性にまつわる大問題専門家警笛】

という「小嶋真子」氏も

その活動は謎に包まれている。

他にも名前は上げていないが、活動実績が謎に包まれ専門家たちのオンパレードだ。

唯一、「危機管理コンサルタント平塚俊樹氏」だけは同名でコンサルタントをやっている方を目にすることができた。

ただ、多産DVや親から子への性暴力というのは、危機管理コンサルタントの専門範囲なのだろうか。

検索結果を見る限り、クレーム対応守備範囲のようにみえるがどうなのだろうか。

危機管理コンサルタントはありとあらゆる危機対応するものだ常在戦場とか言われたら、申し訳ございませんとしか謝るしかないが、私の認識の中では専門家というのは、専門的な教育や訓練を一定期間経たものである物理学者精神分析専門家ではないだろうし、英文学者が食事療法について本を出していても、私はそれを専門家著作とは認識できない。

3.新進気鋭のライターが#社会問題を鋭く斬る?

FORZA STYLEなるウェブサイトの#社会問題クリックしてみると、いろいろと面白いことがわかる。

まずは、野田はづき氏はものすごく精力的に活動している。

それなのに、同じような形式記事を書くライターからまるでバトンタッチするかのように受け継いで、突如としてあらわれている。

念の為検索演算子を使って下記の様なキーワード検索をかけてみた。

野田はづき site:https://forzastyle.com/

3月9日あたりからあらわれて、ほぼ毎日、2週間弱で20ほどの記事投稿している。

これだけ様々な記事、それも、その時々で耳目を集めそうなものばかりを専門家取材し、現地で取材をし、次から次に出せるというのは、ものすごい新星あらわると嫉妬まじりで憧れてしまう。

ちなみにどういうわけか、頭がどんどん痛くなってきてしっかりと調べきれていない――野田はづき氏の爪の垢でも煎じて飲むべきかもしれない――が、このような新星は、野田氏の前にもたくさんいたようだ。

専門家取材した記事短期間で量産し、消えていく新進気鋭のライターたち。

4.講談社ユーモア

ここでさら困惑することがあった。

FORZA STYLEというサイト講談社サイトなのだ

講談社といえば、言わずとしれた由緒正しい出版社である

文学作品や良質なルポ(そういえば、講談社ノンフィクション賞とかあったね)、講談社現代新書、みんながお世話になっているだろう良質な本を出す出版社だ。

ここで働いている方々は大変頭が良いと勝手に思っているし、勝手尊敬もしている。

それが、ぱっと見ただけでわかるおかし記事を通している。

手に持っているのがかまぼこ板でないならば、そっこうで調べられるようなこと、すなわち「専門家問題とかすぐにわかるだろう。

それをやっていないということが示すのは、能力的にできなかったのではなく、わかっていてやらなかったということととられても仕方がない。

もちろん、調べた私が馬鹿なだけで、なんの問題もない記事なのかもしれない。それはそれで新進気鋭のライターを次から次に使い潰しているといわれても仕方がないだろう。

どちらにせよ、講談社は、はやめに対処したほうが良い。

あれ、もしかして講談社を騙る詐欺サイトだったりするのかしら?

そうであれば、やっぱり、はやめに対処したほうが良い。

あと、FORZA STYLE「ユーモア紳士のたしなみ」と書いているが、humorじゃなくてrumorの誤植?かもしれない。

もし、ノーチェックでなんでも載せているというのならば、今度、このポエムも載せてください。

2025-02-16

キュアキュンキュンというDQN丸出しプリキュアについて

まず 「キュンキュン=DQN 」を証明する。

キュンキュン」は「ラブラブ」や「チンチン」のように、一つの単語を反復することによって程度の強さを強調している。また、「ド」も同様に「ド変態」や「ドスケベ」、「ドン・キホーテ」のように程度の強さを強調している。よって「キュンキュン=DQN 」。

キュンキュン=DQN 」に左側から「キュア演算子」を作用させることによって、「キュアキュンキュン=キュアDQN」。「 キュアDQN」は「DQN丸出しプリキュアであるから、「 キュアキュンキュン=DQN丸出しプリキュア」。よって題意は証明された。

また、DQNドキュソに置換可能であるから、「キュアキュンキュン」も「キュアキュソキュソ」に置換可能である

2025-02-01

量子観測問題について

まず、標準的量子力学において、系の状態は複素ヒルベルト空間 𝓗 のベクトルによって記述される。

純粋状態正規化された状態ベクトル ∣ψ⟩ で表され、混合状態密度行列 ρ によって記述される。

測定とは、物理量対応する自己共役演算子 A の固有値に関する確率的な過程であり、波動関数の収縮(射影仮説)が導入される。

この非ユニタリ過程と、シュレーディンガー方程式によるユニタリ時間発展との矛盾観測問題本質である

1. 量子状態とその時間発展

状態ヒルベルト空間 𝓗 の要素として、純粋状態 ∣ψ⟩ により表される。正規化条件は以下の通りである

⟨ψ∣ψ⟩ = 1

より一般に、混合状態密度行列 ρ により記述され、以下を満たす。

ρ ≥ 0, Tr(ρ) = 1

量子系の時間発展は、ハミルトニアン H によりシュレーディンガー方程式記述される。

i ℏ d/dt ∣ψ(t)⟩ = H ∣ψ(t)⟩

これを解くことで、時間発展演算子 U(t) が得られる。

U(t) = exp(− i H t / ℏ)

この U(t) はユニタリであり、量子力学基本法則の一つである

2. 測定の数学的定式化

量子力学において、観測可能量 A は自己共役演算子であり、スペクトル定理により直交射影 P_a を用いて分解される。

A = ∑ a P_a

ここで、P_a は固有空間への射影演算子であり、

P_a P_b = δ_ab P_a, ∑ P_a = I

を満たす。

測定時、状態 ∣ψ⟩ において固有値 a が得られる確率ボルン則に従う。

p(a) = ⟨ψ∣P_a∣ψ⟩

また、測定後の状態波動関数の収縮により、

∣ψ⟩ → P_a ∣ψ⟩ / √⟨ψ∣P_a∣ψ⟩

と変化する。

この過程は非ユニタリであり、シュレーディンガー方程式ユニタリ時間発展と両立しない。

3. 観測問題の核心

3.1 ユニタリ時間発展と波動関数収縮の矛盾

ユニタリ進化による時間発展では、状態決定論的かつ線形である

∣ψ(t)⟩ = U(t) ∣ψ(0)⟩

しかし、測定後の状態は射影仮説により確率的かつ非ユニタリに変化する。

この二重構造が、量子観測問題の根源である

3.2 測定装置との合成系のユニタリ進化

測定対象 S と測定装置 M を考え、初期状態

∣Ψ(0)⟩ = ∣ψ⟩_S ⊗ ∣M_0⟩_M

とする。測定相互作用 H_int により、時間発展は

∣Ψ(t)⟩ = U(t) ∣Ψ(0)⟩

となり、測定が完了すると、

∣Ψ⟩ = ∑ c_a ∣a⟩_S ⊗ ∣M_a⟩_M

のようにエンタングルした状態となる。ここで、測定装置の指示状態 ∣M_a⟩_M は S の固有状態 ∣a⟩_S に対応する。

しかし、ユニタリ進化の枠組みでは、この重ね合わせが自発的単一の結果へと収縮するメカニズム存在しない。したがって、なぜ一つの結果のみが観測されるのかという問題が発生する。

4. 主要な解決アプローチ

4.1 コペンハーゲン解釈

標準解釈では、測定は基本的プロセスであり、それ以上の説明は与えられない。観測行為のもの確率的収縮を引き起こすとする立場である

4.2 多世界解釈

エヴェレットの多世界解釈では、測定後の状態

∣Ψ⟩ = ∑ c_a ∣a⟩_S ⊗ ∣M_a⟩_M

において、各分岐した世界独立した現実として存在すると考える。この解釈では波動関数の収縮を仮定せず、すべての可能性が並存する。

4.3 デコヒーレンス理論

環境 E を考慮すると、S+M+E の全体系の時間発展は

∣Ψ⟩ = ∑ c_a ∣a⟩_S ⊗ ∣M_a⟩_M ⊗ ∣E_a⟩_E

となる。環境自由度トレースアウトすると、

ρ_S+M = ∑ |c_a|² ∣a⟩⟨a∣ ⊗ ∣M_a⟩⟨M_a∣

となり、オフダイアゴナル成分が消滅する。この過程デコヒーレンスであり、実効的に波動関数の収縮を説明するが、依然として観測者の経験との対応説明する必要がある。

5. 結論

量子観測問題は、量子系のユニタリ時間発展と測定における非ユニタリな収縮の矛盾に起因する。

標準的コペンハーゲン解釈では測定過程を基本仮定とするが、多世界解釈デコヒーレンス理論を用いることで、より整合的な説明が試みられている。

しかし、いずれの理論も、なぜ一つの観測結果が特定観測者に現れるのかを完全に説明するには至っていない。

2024-07-13

anond:20240713095741

まあ一度決まったことはなかなか覆らないよな

プログラム言語歴史をもう一度やり直せるなら文字列結合演算子とかも統一したいし

2024-04-07

シンタックスシュガー✕(かける)

掛算の順序と学習指導要領の話おもしろかったです。

りんごが5つ載った皿が4枚ある場合りんごがいくつになるか」という問題を立式するときは、

という話だと思いました。

4✕5は4[個/枚] * 5[枚]に変換されるので、正解にならない。

✕は乗算の演算子と思ってしがいがちだけど、被乗数と乗数の順序を考慮するときは、その順序を含めた乗算のシンタックスシュガーになっている。

なので立式するときの✕では交換法則が成り立たない。

なんか、このシンタックスシュガーいけてないなと思うのは、計算するとき交換法則適用していいよと言われているところと、乗法を習うこの単元以外では立式の際もシンタックスシュガーではなく乗算の演算子として取り扱われているところ。

でも、いけてないシンタックスシュガーは世に溢れているので、まあいいや。

被乗数と乗数の関係を考えていて思い出したのが、消費税が導入されたとき大学生協書籍代はどうなるのかという話。

これで1,000円の本はいくらになりますかという話

乗算は交換法則が成り立つから1000*0.9*1.03でも1000*1.03*0.9でも良いです。

✕も計算とき交換法則適用して良いから1000✕0.9✕1.03でも1000✕1.03✕0.9でも良いです。

でも✕で立式するときはどうなるのか。

1000[円/冊]✕1[冊]✕0.9✕1.03と1000[円/冊]✕1[冊]✕1.03✕0.9のどちらが正しいのか。

0.9と1.03は単位がないから乗数、被乗数の順序を考慮しなくて良いのかな。

僕が小学生の頃は乗数、被乗数は「かける数」「かけられる数」と言われてました。

「この式の4は『かける数』でしょうか『かけられる数』でしょうか」みたいなテスト問題があったけど、「この話は、ここでしか出てこないので、気にしなくて良いです」と先生が言って、採点対象外になってました。

大学生協で割引と消費税の順序に悩まなくて良い人生で良かったです。

2024-02-25

自分で調べろは回答になってないぞ知恵カス

javascriptの結合性について

a=b=1;のような場合、この文に使われている演算子はどちらも同じ=という種類であり、優先順位に差が無いので、左側から解析し、もう一つ同じ演算子があるので演算子の実行を保留し、右側の=を見つけて、右から代入するというのはわかります

では()すなわちグループ化のような場合はどうなのでしょうか?さいわいこれには結合性はないようですが、あったとしたらどう考えればいいのでしょうか?

=のように右と左をオペランドに挟まれた形ではないので、左側とか右側とかいってもよくわかりませんし、(...)+2の)+のように演算子同士が隣接する場合も考えるとますますどういうアルゴリズムなのかよくわかりません。

それともだからこそ、()には結合性を設けないとしたのでしょうか?

dot dot dotさん

2024/2/25 15:38

a = b = 1

a = (b = 1)

解釈されます

分かってないのは字句解析しか理解してないからです。構文解析について調べましょう。

調べましょうでもいいんですが、知ってるならそのあなたが同じ疑問にあたったときに調べて解決につながった情報だけを一通り書いてくれるのが一番ありがたいのですが。

構文解析」なんて漠然とした範囲を調べていたら、たとえ疑問のカギになる情報が目に入っても素通りしちゃいそうですし…

2023-12-29

高校生しょうもない研究をしてる

SSHとは名ばかりなものである

足し算と足し算を足したらどうなるのかを研究してる子がいるそうだ。

その結果を数値で表してそれを逆写像演算子に戻すことで研究してるんだってさ。

ぶっちゃけこんなの作用素環論研究しつくされてるだろって思った。

だいたい最初に数値で表す意味がわからない。直接演算子を答えとすりゃいいじゃん。「なんか大がかりな研究したように見せる」はったりを利かせるために、手続き無駄に複雑にしただけって見える。内申狙いでわかってやってるなら策士だがな。

なぜ教師もこんな車輪の再発明しかならないことを止めなかったのか。高校生にすら小学生自由研究本質的には変わらない「もう人類が知ってる結果を研究させる」ことをさせてしまっているのか。

生物の子ムラサキツユクサのおしべとめしべの間の毛で原形質流動が起こるのはなぜかの研究をしているらしく、こっちはまだわかってない可能性がありそうなので意味のある研究だと思う。

まあ小学生でも生物の新種発見することはあるし、高校生研究者の真似事させるなら生物だけやらせときいいんじゃないかなって思う。数学とか物理じゃ絶対本職の研究者は出し抜けないものね。

dorawiiより

2023-12-16

6年付き合った年上の彼女と別れた

自分には6年付き合った年上の彼女がいた。名前PHP学生の時からの付き合いで、自分にとっては初めての彼女だった。付き合った当初は全てが新鮮で、オブジェクト指向やSOLID原則大事なことは全て彼女から教えてもらった。(そう思われるかもしれないが、)時間が経って彼女の魅力が感じられなくなってしまったということはなくて、彼女は歳をとっても魅力的なままだった。むしろreodonlyプロパティEnum、null safe演算子など、新しい機能が導入されてますます綺麗になっていったように思う。最近ではジェネリクスさえ導入されたようだ。彼女は本当に努力家だ。


(褒められた話ではないが一応、彼女以外の女性を全く知らなかったわけではなく、TypeScriptという若い子と少し遊んでいたこともある。TypeScriptは昔からの知り合いのJavaScriptの妹で、大雑把な姉と違って几帳面で、少しオタク気質もある個性的な子だった。よく新しい型パズルを考案して楽しそうに話してくれたが、自分には正直よく分からなかった笑。)


そんな中でも基本的には6年間PHPとずっと一緒に過ごしてきた。前述の通り彼女に何か不満があったわけではない。ただ、彼女との将来に不安を覚えるようになってしまっていた。周囲に彼女と付き合っていることを話すと、「え、まだPHPと付き合ってたんだ?(昔は人気だったけど、最近はそうでもないよね)」みたいなことを、彼女のことをよく知らない人から言われたりもした。そこまで直接的ではなかったけれど。自分も、彼女以外の女性のことをほとんど知らずにずっと彼女と付き合っていて大丈夫なのかななんて思ってしまったりしていた。



結局自分PHPと別れて、新しい女性と付き合う決断をした。新しい彼女名前Go彼女若いのに自分の芯がしっかりしていて、みんなの憧れの格好良い女性といった人だった。そんな彼女と付き合いだして、最初は戸惑うことも多かった。


例えばこんな感じだ。

「え、Goって三項演算子とかデフォルト引数はないの?」

「ええそうよ。どっちもif文や可長変引数を使えば実装できるじゃない。私は興味ないわ」


また、今まで当たり前だと思っていたPHPの良さに気づくことも多い。PHPStanを使えば静的型付け言語と同じように型安全性担保できていたし、彼女Web FWには歴史が長いだけあって痒いところまで手が届く様々な機能が完備されていた。経験豊富こちらの要望をなんでも受け止めてくれるような包容力があったことに今更気づいた。


とはいえいつまでも昔の彼女を引きずっていてもしょうがない。Goにはこちらに積極的に合わせてくれるような包容力はないが、彼女なりの哲学を持っていてそれ故の美しさがあると思う。そして正直、まだ彼女10分の1も理解できていない。彼女が得意だという並行処理や、実行速度が求められるような処理も、自分はまだ実際に実装したことはない。でもこれからしっかり向き合って、Goのことをもっと理解して、実りのある交際にしていきたいと考えている。PHPと別れてGoと付き合う決断したのは自分なのだから

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