ひとり暮らしと長い夕方
- 2008/04/30 23:49
- Category: bologna生活・習慣
明日は祝日、俗に言うメーデーだ。木曜日が祝日の今回は金曜日も休みにして4連休という会社が多いらしい。残念ながら私は連休ではないけれど、先週の3連休の後なので別に不満はない。何処へ行く予定もないのだから。いいや、もし4連休だったら何か予定を立てたかもしれないけれど。良い天気にさえなってくれたら、それで充分満足である。連休を楽しむために出掛ける人々もそう願っていることだろう。それにしても緑が美しい。今年は雨が頻繁に降るので街にしろ丘にしろ山にしろ、美しい緑が生い茂っている。歩きながら樹々を観察するのが大好きだ。花が咲いていれば尚更fだけど、そうでなくても目を惹きつけて離さない。樹と言っても沢山の種類があってそれによって緑の加減が違い、そしてそれらを包む陽射しの強さや空気の色によっても変わってくる。私が好きなのは日差しを浴びながらゆらゆらと風に揺らぐ樹、さらさらと音をたててそよぐ葉だ。そういうものを見つけては足を止めて堪能する。そういうことに関心のない私の知人は、そこにそんな樹があることすら気が付かなかったと言って私を驚かせる。世の中には色んな人がいるのだ。それで良いのだ。けれども小さなことにも気が付いて感動したり感心したりすることが出来たらば、人生楽しみが増えてよいのではないかと思うのだが、さてどうだろう。寒くもなく暑くもない、そんな4月最後の日、私はまたひとり暮らしを始めることになった。3歩進んで2歩下がると昔誰かが歌っていたが、ここ数ヶ月の私の人生ときたら1歩進んだと思うと3歩も下がってしまう。一向に前進しないのである。そんな中でのひとり暮らしを淋しいと思えば淋しいが、正直言うと私はそれほどそれを悲しんでいない。今回のひとり暮らしは満喫しようと思っているのだ、昔みたいに。何しろ良い季節なのだ。仕事帰りに寄り道したり、たまには友人と食前酒などを楽しむと良い。長い夕方を楽しむ絶好のチャンス、そう思うとたとえ3歩下がっているとしても、まあいいか、と思えるものだ。少し心が逞しくなったようである。