栄養
- 2008/04/29 19:54
- Category: bologna生活・習慣
ボローニャ旧市街の真ん中にある食品市場界隈。ここを歩くのが好きだ。買い物も宜しいが見ているだけでも目に楽しく、栄養分が伝わってきそうである。特にこの春は天候不順、天候不安定。昨日の暖かさが嘘のように冷え込む今日、がっちり着込んで外出したって栄養をしっかりとっていなければあっという間に体調を崩してしまうと言うものだ。瑞々しいシチリア産のオレンジに代わって今一番美味しいのは苺。出始めの苺より更に赤くて更に甘い、国産の苺ばかりだ。もうじきさくらんぼが出回るに違いないが、何時だって出始めはスペイン産で国産ものはその数週間後である。要するにスペインはイタリアより一足先に季節を歩んでいると言うことか。そう思うと次の人生はスペインで暮らしてみたいと思う。私にはやはり暖かい土地が宜しい。それから今美味しいものと言えばアスパラガス。香りの高くて柔らかいアスパラガスが信じられないくらい安く手に入る。この時期を逃してどうしよう、と言わんばかりに私は何かにつけてアスパラガスを食べている。とは言っても頂くのはいつもグリーンのアスパラガスばかり。ボローニャから少し北上したところにあるbassano del grappa (バッサーノ・デル・グラッパ) 特産の白いアスパラガスを未だに頂く機会に恵まれていないのはどうしたことか。話によるととんでもなく柔らかくてとろけるような旨さなのだそうだから、毎年この季節になると、今年こそbassano del grappa へ行こう! と意気込んでみるが今年も全然実現される気配はない。いつかのお楽しみにとっておく事にしようか。綺麗な洋服やアクセサリーを飾る大きなショウウィンドウを見て歩くのも楽しいが、日々入れ替わる自然の産物を見て歩くのも楽しいと思う。結局先ほど見つけた美しいシルクのスカーフではなく、収穫したてのサラダ菜や柔らかそうなアスパラガス、艶やかな赤いトマトと山盛りの甘い苺を買って満足する私である。