濃い霧
- 2024/12/19 22:30
- Category: ひとりごと
霧の濃い晩は何故か急ぎ足になる。霧の向こう側に何かが潜んでいるような気がするからと言ったら知人に笑われたけれど、私は昔から霧の濃い晩は自分でも驚くほど急ぎ足になるのだ。冬のボローニャの霧も凄いけど、昔暮らしていたアメリカの街は冬に限らず一年中、霧が濃くなって先が見えなくなる事があった。かと思えばその後素晴らしい快晴になったりして、一日に天気ががらりと変わるのが、その街の特徴と言えばいいのかもしれない。昼間の霧は何ともないのに晩の霧だけは駄目だ。不安が心を満たしてどうしようもなくなるから。
そういえば冬にヴィエンナに行った事がある。仕事納めをしたその足で空港へ向かい、飛行機に乗った。そうして到着したヴィエンナは恐ろしく冷え込んでいて、暖かいコートの襟を立てて歩いた。ある日霧が大変濃かった。幾度か訪れているとはいえ歩き慣れぬ街だ。先が良く見えない街を歩いているうちに迷ってしまった。その昔は道に迷うなんてことはあまりなかった私は大いに困り、通りかかった人達に訊ねながらやっとホテルに戻った。あの霧。今でもヴィエンナの冬はあんな濃い霧になるのだろうか。来年の冬は是非ともヴィエンナを訪れたいと思っているけれど。
マダムKenwan
冬にヴィエンナにいらっしゃいますか?
近頃は、気温も滅多にマイナスにならず、
雪も少なくなりましたが、相変わらず、
風がよく吹く町で、刺すように寒いですよ。
霧は、11月頃かしら、、でも、一昨日あたりも
朝起きたら一面の霧でしたから、
晩秋から冬に発生しますね。
夜10時頃、地下鉄の駅を降りて
家まで徒歩4、5分ですが
濃い霧に包まれていたりすると
私は、どちらかと言うと
ミステリオーゾな雰囲気で
ワクワク嬉しくなります。