S.Silvestro
- 2006/12/31 13:07
- Category: bologna生活・習慣
今日は12月31日、イタリアではS.Silvestroと呼ばれる日である。イタリアは宗教上どの日にも、どんな普通の日にも聖人の名前がつけられていて、自分の名前と同じ聖人の日にはお祝いをするくらい生活に馴染んだものである。例えば私の名前がAnna(アンナ)だったとしたら自分の誕生日の他に7月26日にもお祝いがあるという訳だ。これは古い習慣、でもそんな古い習慣が今も普通に続いているのがイタリアで、私はそんなイタリアが好きだ。さて、今日は一年の最後の日なので何となく慌しい。それというのも今日の晩は新しい年を迎える為の夕食会を控えているのでその準備に忙しかったり、日本同様気持ちよく新しい年を迎えるために掃除をしたり。始めたらきりなくすることがある一日だ。写真は街の中心のpiazza maggiore. こんなにのんびりした雰囲気の広場も今夜は大騒ぎ、お祭り騒ぎで大混乱になる。友達や恋人と行くならしっかりと腕を組んでいないとはぐれたら最後、はぐれっ放しになること間違いなしの混雑なのだ。夜中の12時を過ぎた頃に広場の様子をTV中継で見ることも出来る。空恐ろしい混雑だ。当然ながら私は行かない。毎年この日は旧市街の友人の店に行って仲間と一緒にわいわいしながら新しい年を迎えるが、今年はこの秋郊外に暮らし始めた友人の家で気心の知れたもの同士が集まって祝うことになった。参加者がそれぞれ美味しいものを持ち寄っての夕食会で、ある人はお菓子を作り、ある人はアンティパストを作る、そして作らない人はワイン農家から飛び切り美味しい白のスパークリングワインを調達するといった具合だ。私は昨晩からハンガリー名物のグラーシュを煮込んでいる。既に7時間も煮込んでいるが煮込めば煮込むほど美味しいのでまだまだ頑張る。今回はとても気合が入っているのだ。折角みんなで頂くんだから美味しい方がいい。グラーシュにプーリア州の弾力のあるパンを添えて食したら美味しいだろう。1月1日の元旦よりも前日の方が大騒ぎのイタリア。今夜12時を回って新しい年のお祝いをしたら、またいつもと変わらぬ平凡な日が始まる。