冬の空
- 2024/12/27 22:16
- Category: bologna生活・習慣
冬の晴天ほど有難いものは無い。日本に暮らしていた頃は、冬の晴天を其れほど有難いものとは思っていなかったけれど、日本を飛び出してその有難さを感じるようになった。例えば私が暮らしていたアメリカの街。冬は雨期だから当然雨が沢山降った。来る日も来る日も雨模様で、降らない日だって太陽が顔を出さなかった。そしてボローニャに来てみたら、冬は雨期でこそないけれど、兎に角憂鬱な空の日が多かった。そして冬が長い、これにも参った。だけどこんな風に晴天ならば、長い冬も何とかやっていける。私はここ数日そんなことを考えては、空に感謝しているのだ。
今日は2日振りに旧市街へ行った。この時期の外出の難点はバスの本数が少ないこと。ホリデーシーズン仕様なのである。だからバスを目の前で逃した時の残念感と言ったら。散々待ったバスに乗る訳だから、混雑しても途中下車などできない。多分誰もが同じように思っているに違いない。ホリデーシーズンが終わって何時もの時刻表に戻ればいいと。
旧市街は華やかだった。クリスマスは過ぎたが1月6日まではクリスマスの飾り付けをそのままにしておくのがイタリアの風習だからで、だからどの店もきらきらしていた。けれども、どの店も大そう暇そうだった。クリスマスの贈り物を購入する時期を終えた今、1月に始まる冬のサルディまで、定価では購入しないと心に決めている人が多いからだ。当然私もそのひとり。ボローニャのサルディは1月4日から60日間。あと1週間も待てば有り難い価格で欲しかったものを手に入れることが出来るのだから、今買い物をするつもりはさらさらない。例えば先日購入した革の手袋だけど、あの店は決してサルディをしない。だから店に置いてある良い手袋を手に入れたかったら、定価で購入するしかないのである。それに比べて私が贔屓にしている靴屋やセレクトショップは待つ甲斐がある。3割から5割引いてくれるのだから、今が辛抱時。消費者の私達は賢くなければいけない。でも、店の人も言うのだ、もうじきだから待った方がいいんじゃない? なんて。この辺がイタリアらしいと思う。愛すべきイタリア人達。
今日はずっと行きたかった展示会に立ち寄って、帰りが遅くなってしまった。と言っても17時にもならないが、陽は既に落ちて、太陽の余韻で薄紫色に染まった空が美しかった。広場に置かれた大きなクリスマスツリーがきらきらしていて、通り過ぎる人達の目を愉しませていた。それにしても沢山の人達。彼らはこれから何処へ行くのだろう。
今夜は空気が飛び切り冷たい。だから星空が美しい。久し振りに眺めた星空。夜は雨戸を閉め切っているから、星空を眺めるチャンスがなくて勿体無かった。こんなに美しい星空を眺めないなんて。多くの人に眺めて貰いたい、美しい冬の星空を。
Hakodateの女
なんだかんだ言っている間にあと4日で2025年を迎えますね。
そちらは毎月の小さな旅を楽しんでいらっしゃるようで
いつも羨ましく楽しく拝読させて頂いております。
これからも無理せずちょこっと旅を楽しんで下さい。
今年は老々介護に通う日々を過ごしてきましたが最近は
これも又私に与えられた人生なのだと思うようになりました。
こちらはインフルエンザが蔓延しております
くれぐれもお身体に気を付けてお過ごしくださいね。
ニャンと相棒様とどうぞよいお年をお迎え下さいませ。