最後の春休み

月曜日になって領収書を提出するために大学に出校した。駐車場に停まる車は数台。IDカードがないと、校舎に入れない。春分の日だということに気付いた。4階の研究室に上がると、綺麗に掃除されていて、生活の匂いが消えている。熱気のあった研究室がデフォルトしてしまった。みんなの机を眺めながら物思いに耽る。毎年のことである。
ユーミンの卒業ソングといえば「卒業写真」が有名だが、「最後の春休み」という類似の曲があることを知った。2002年の松任谷由実時代の作品。結婚前の荒井由実時代の匂いがよく残っている。48歳ころの作詞作曲で、こういうセンスがあるのは素晴らしいことですね。毎年これに近い感傷がある職に就いたことを幸運と思わなければいけないかも。
帰宅後、久しぶりに大路川沿いを散歩した。マガモはまだ百羽ばかりいる。黒い二羽だけが離れて泳いでいた。菜の花はもう咲き始めている。

