黄金の中へ ~大崩にて4~
長岡アジア映画祭・プレイベントで「モンサントの不自然な食べもの」を上映するにあたって、
自分はこれまで新潟県に産まれながらも田植えも稲刈りもやったことがないことに、
どこかコンプレックスを抱いてた時に、
サラリーマン生活を終えた後に集落"大崩”に家を構え、
田んぼと畑を手にした方より田植えに誘われてから、
約三ヶ月、この度、苗は黄金色に輝く稲となり、
収穫の稲刈りに参加しました。
今回もご主人のお仲間、中には小林茂監督もやってきて
鎌を手にし汗を流しました。
初めての稲刈りに際しご主人から受けたダメだしは稲を踏むなということ。
無農薬なので当然、稲の周囲には雑草(これは人間の見方だと思いますが)があり、
中には稲の株と見分けがつかず、さらにぬかるみなのでバランスを崩し、
心ならずも何度か踏んでしまいました。
確かに穂先の米粒ひとつひとつがご飯になり、
丹精こめた自分の子供のようなものだと思うので踏んづけてしまうのは本当にマズイと反省しきり。
ただご主人は自分も農業を教えてもらった先生から
散々言われたと夜の酒宴でフォローしてくださいました。
しかし鎌を手にしての稲刈りはそんなに難しくはなかったような、
リズムに乗れば軽快に刈れて心地いいほどだとは思うものの、
刈り取った稲は“はさがけ”して天日干しにするため
稲をわらで結ぶという仕事がどうもうまくいかず、
やはり何かしら壁はあるものだと実感しておりました。
二日目には松之山からご主人の仲間が中古のバインダー持参ではせ参じ、
おそろしいスピードで稲刈りは進みましたが、
ついでに稲刈りとともに自分が苦戦していた稲をまとめて結ぶ作業もやってしまうため、
「人の努力を機械は笑うよな」とお仲間のぼやきがおかしかったです。
ほどほどにやすみやすみやっていたので太陽と青空の下、
心地いい風と空気を実感し、いい気分転換となりました。
今度はみんなを呼んで収穫祭だとご主人は気勢を上げましたが、
それも嬉しいけどご主人から次回は松之山の友人宅にお返しに手伝いに行くから、
一緒にどうかと誘われたのは嬉しかったです。
心のどこかで邪魔しにきてるんじゃないかと募らせていたので。
そして初夏の手植えの時のか弱いほど小さかった苗が、
実りの秋に黄金色に輝く稲として成長していたのはやはり感激しておりました。
おそらく「モンサントの不自然な食べもの」を観て上映にかかわらなければ、
農業を体験しようという強い気持ちを抱くことなどなかったと思ってます。
自分にとって田植えのお誘いと「モンサント~」の上映は本当にちょうどいいタイミングだったと。
収穫したご飯を味わうときが早く来ないかと。
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