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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

2016年06月 | ARCHIVE-SELECT | 2016年08月

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音楽食堂



長岡のライブハウス“音楽食堂”が7月27日に漏電が原因らしく出火、
幸いケガ人はいなかったようですが、復旧まで時間がかかるようです。

長岡の音楽通が熱烈に支持し、担当者が足を踏み込めるような場ではなかったのですが、
それでも竹原ピストル、やもとなおこ、そしてモアリズムに勿論TSUNTAさんなど、
一級のミュージシャンのライブに足を運んで、それだけでもこの場が長岡の音楽好きにとって
掛け替えのない場であることは深く実感してました。

何よりも『冬のアルパカ』のクライマックスにライブハウスのシーンがどうしても必要なため
音楽食堂に撮影依頼をしたら社長は快く貸していただいたことは本当に嬉しく思いました。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-183.html

音楽食堂で定期的にライブを開いてる長岡のミュージシャン“ひなた”が復旧のための募金を呼びかけるなど、

長岡音楽食堂に関する「お知らせ」と「お願い」
http://ameblo.jp/hinata-takanori-piron/entry-12185374913.html
支援の輪が広がっているようです。

今年、モアリズムが活動を縮小していく話を耳にし、
次の音楽食堂でのモアリズムのライブを楽しみにしていたところで、
しばらくは難しかもしれませんが、実を結んでまたあの場でライブを楽しめたらと思います。

社長はよく音楽食堂はライブハウスではない、とブログに綴っており、
それはどういう意味なのかと思ったりしてましたが、
改めて『冬のアルパカ』のライブシーンが大変楽しかったを思い出して感謝の念を抱きます。
あの時、エキストラ希望の方から問い合わせがあっても、
会場の音楽食堂はどこにありますか?
という問い合わせがなかったことに長岡で深く浸透されてると実感してました。

『冬のアルパカ』
https://vimeo.com/156699354

画像は『冬のアルパカ』の音楽食堂での撮影時、俳優さん、スタッフさん、エキストラの皆さんとの記念写真。

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東條政利監督 『half awake』 長岡監督短編映画特集



『half awake』

2010年 日本 DATA

23分/モノクロ
英題 “half awake”

監督・脚本:東條政利
撮影:西垣文順

出演: 中泉英雄/芳賀めぐみ/奥悠輔/武田樹里絵

STORY

妻を失った男の寂しい朝食。そこに、死んだはずの妻が現れる。楽しいひととき。そこでつぶやかれる言葉。
「約束覚えてる?」
男はなんのことかさっぱりわからない。男が知らないと言うと、妻が突然、男に襲いかかり、男にナイフを突き刺す。
 目覚める男。・・・夢だった。だが、再び死んだはずの妻が現れ、男に聞く。
「約束、憶えてる?」
思い出せない約束。
再び、襲いかかって来る妻。
東京の画廊で上映された無声映画。ホラー、ファンタジーで描かれるラブストーリー。

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中泉英雄さんという俳優がいます。
『南京!南京!』『東京に来たばかり』『黒四角』『止殺令』『不肯去観音』等々、
中華圏の映画でも活躍している俳優さんです。

端正な二枚目ですが、正直まだメジャーにまで行ってないのが、ちょっと残念に思ったりしてます。
日本映画だと『カミュなんて知らない』『実録・連合赤軍 浅間山荘への道程』『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』『地獄でなぜ悪い』等々、やたらと問題作が多いのも一因なのかもしれませんが。

出世作は柳町光男監督の『カミュなんて知らない』
黒木メイサの出世作でもある本作の助監督を務めたのが長岡出身の東條政利監督。
東條監督は間近で中泉さんの演技を注視してた思うのですが、
自身の監督デビュー作『9/10 ジュウブンノキュウ』の主役に抜擢。
一筋縄でいかない本作のキーパーソンを演じ、東條監督の期待に応えました。
その信頼の流れで撮られたと思うのが今回の長岡監督短編映画特集で上映する『half awake』

モノクロ、サイレントそしてホラーと「夢うつつ」な世界を短い時間に凝縮させて夫婦愛を問う意欲作です。
映像作家“東條政利”が堪能できる短編ともいえます。

9月3日(土)11時よりアオーレ長岡シアターで上映します。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1213.html

ちなみに五藤利弘監督は『花蓮』でヒロインのキタキマユのお父さん役に中泉さんを起用してました。
こういった繋がりも嬉しく思いました。

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小林茂監督 『ちょっと青空』 長岡監督短編映画特集 



7月26日に発生した大変痛ましい事件の報道を目にして、やりきれない思いを抱いてます。

9月3日の長岡監督短編映画特集では上映する小林茂監督『ちょっと青空』は
介助者がいないと生活できない障がい者の佐藤マサヒロさんと
彼のもとに集まるヘルパーさんの交流に着目した秀作です。

ご存じのとおり小林茂監督は福祉の現場を問い続けた柳澤壽男監督に師事し、
初監督作『放課後』は障がいのある子も健常児も壁などないことを描いた短編、
長編『わたしの季節』は重症心身障害児(者)施設第二びわこ学園で生活する人々を被写体にし熟慮した作品でした。
『ちょっと青空』はこの『放課後』と『わたしの季節』の狭間にある映画で、
『わたしの季節』で到達したといえる福祉ドキュメンタリーの頂点に向けて、
軽やかにステップしたような感覚がある味わいのある作品。
もう15年も前の映画になりますが、担当者はすでに何度か観てマサヒロさんを巡る人間模様に笑ったり、考えさせられたしました。

劇中の言葉にもある障がい者であるマサヒロさんを介助している人々が、
マサヒロさんから得るものがたくさんあると口を揃えてることに、
本来の障がい者と健常者の関係が見える映画だと思います。

今のやりきれず閉塞した思いの中でちょっとどころでない青空を映す、ぜひとも観ていただきたい映画だと思います。
9月3日(土)14時15分より小林茂監督のトークとともに上映いたします。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1213.html

『ちょっと青空』 監督 小林茂 2001年 

福祉施設を出て、札幌でひとり暮らしをする佐藤マサヒロさんは24時間介助が必要な重度障害者である。その介助にヘルパー、ボランティアなど1週間に40人程がやってくる。カメラはその生活に密着しながら、マサヒロさんをとりまく人間模様を描き出す。おかしくて楽しくてジーンとハートにくるドキュメンタリー。

またこのブログに佐藤マサヒロさんの手紙を掲載したことがあり、やはり今ご紹介したいと思い転載します。

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「戦争は障害者を作り出す愚かな行為」佐藤正尋

与えられたかけがえのない「命と身体」を大切にすることができないのでしょうか?。なぜ、傷つけあったり、殺し合ったりするのでしょうか?
私は、生まれつきの脳性まひのために全身に障害があります。常時、介護者がいないと生きていくことはできません。
抵抗することも、逃げることもできません。平和でなければ生きていくことはできません。武力がなければ、平和は作れないのでしょうか?平和で居ることは、できないのでしょうか?
戦争に、正当性はあるのでしょうか?戦争が起こることを前提にした「平和」の議論は間違っていると思います。
戦争を起こさないためには何をしたら良いのか!武器を造るお金を人々が安心して暮らせるために使うことはできないのでしょうか!戦争は、「愚かな行為」と気付いた時には遅いのです。
言葉で分からなければ、暴力や武力で解決する。それが「平和」を作る最良の方法なのでしょうか?人間は、本能のままに動く「動物」ではありません。人間には、「喜怒哀楽」の感情があり、その中に、優越感や劣等感があります。
これを、コントロールできる「理性」の力があるのです。でも、理性の力を生かせるのは人の話をよく聞き、人への思いやりを持つことができるかできないかで、その人の人間性が見えてきます。人間の「感情」は理屈では割り切れないことが沢山あります。これが、「人」同志の争いの要因なのです。でも、人は一人では生きては行けません。だから、「人間」なのです。しかし、「権力」と「お金」によってその「立場」を守ることだけに力を注ぎ、多くの人に支えられていることを忘れてしまうのです。
私たちが選んだ国政を預かる多くの先生と呼ばれる国会議員の皆さんたち。本当に、私たち国民のことを考えているのでしょうか?いくら耳障りの良い言葉で訴えかけても、結局は自分の立場しか考えていないと思ってしまいます。
違うというのであれば、私たち、一人ひとりと向き合って話を聞いてください!経済の発展だけが「人間の幸せ」に結びつくのか、立ち止まって考えてみることが必要です。それが貴方たちの「与えられた仕事」です!

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http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-501.html

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ながおか市民活動フェスタ’16 長岡監督短編映画特集 上映作品



ながおか市民活動フェスタ ’16 長岡監督短編映画特集 

11時~  東條政利監督作  『 half awake 』 (23分)

11時30分~ 五藤利弘監督 『けさらんぱさらん』(22分)を上映

12時45分~ 五藤利弘監督トーク
13時00分~ 五藤利弘監督作『鐘楼のふたり』(42分)を上映

14時15分~ 小林茂監督トーク 
14時30分~ 小林茂監督作『ちょっと青空』(31分)

入場無料 (よろしければカンパをお願いします)

入れ替え制
10時30分より会場にて各上映作の整理券配布

日時 9月3日(土)

会場 アオーレ長岡シアター

主催 長岡アジア映画祭実行委員会!

問 電話 09045204222
e-mail [email protected]

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/

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スネオヘアー主演『アブラクサスの祭』 in 高田世界館



現在、撮影中の五藤利弘監督作『レミングスの夏』の音楽を同じく長岡出身スネオヘアーさんが担当するそうです。
http://www.lemmings72.com/

これまで五藤監督作にスネオヘアーさんは『モノクロームの少女』では「ホームタウン」を、
『雪の中のしろうさぎ』では音楽とともに「眠りにつく頃」といづれも名曲を提供し、
曲に合わせて静かな余韻とともに幕を閉じました。
『レミングスの夏』も音楽とともに主題歌もぜひ提供してほしいと期待をしたいです。

『第16回長岡アジア映画祭』では『雪の中のしろうさぎ』と主演作『アブラクサスの祭』を上映し、
あわせてスネオヘアーさんのライブも開かれ、生の声を聴いて鳥肌モノでした。

7月29日、7月30日、8月1日には高田世界館で『アブラクサスの祭』が上映され、
さらに8月1日には上映とともにスネオヘアーさん箭内道彦さんのユニット”THE SUNDAY DRIVERS”のライブがあるそうです。

http://takadasekaikan.com/archives/2809

『アブラクサスの祭』公式HP http://www.aburakusasu.com/index.html

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長生橋 『栄光の黒豹』ロケ地を探す。



大手大橋右岸東詰めに立って長生橋に向かって写メをぱちり。
件名は「大手大橋から長生橋を望む」などにしようかと思ってました。

長岡のシンボル長生橋は『栄光の黒豹』に何度か登場してましたが、
一番印象に残ったのはまだ建設をしている大手大橋から見た長生橋でした。
右岸の団地などはまだ出来ておらず、幾分赤茶けた堤防とまだ完成してない大手大橋から見る
長生橋は結構な記録映像だと思ったりしました。

しかし…
wikiを開いて大手大橋が着工したのが1980年で完成したのは1985年。
『栄光の黒豹』が撮影されたのは1969年…

だったら映画に出てきたあの橋は何橋なのかと思ったら、
どうやら1970年に完成した長岡大橋から長生橋を映していたのかと。
70年に完成なら69年はまだ建設中というのは辻褄の合うことだし。

しかしあの距離感は大手大橋からだろうと思い浮かべていますが、
当時はまだ大手大橋は着工もされてない事実を前にして、
これはまた面白い、次の機に長岡大橋から長生橋を見てみようと思いました。

| 未分類 | 18:28 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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善喜島 『栄光の黒豹』ロケ地を探す。



http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1206.html
↑こちらの思案橋の続きで、思案橋を渡って善喜島(ぜんきしま)へと足を運びました。
長生橋の下流の信濃川と太田川に挟まれた中州ですが、
この島で毎年、長岡花火の三尺玉を打ち上げると知ってたので、
花火を打ち上げる筒はもう準備が始まってるのではないかと探しにいきました。

舗装されてない砂利道を通ったところ目の前に広がったのは畑であり、
畑作業をしてる人に声をかけてワケを話したら、
何やら長岡で文化活動もしてる方で滔々と長岡花火への持論を話し始めました。
もちろん長岡花火への愛着があるだけに、こんな考えを持ったと理解できるので頷きながら聞いてました。
てっきり農家の方かと思いましたが地主の方から一坪いくらで借りて畑を耕してるそうです。

堤防の上からみると畑のそばには作業小屋が何軒もあるので、
皆さん土地を借りて畑仕事をしてるのかと思いました。

先ほどの方は善喜島の歴史にもずいぶんと詳しく、
なんとかたくさんの人に認知されてほしい思いを感じたりしてました。

その後に三尺玉花火の筒を探しに行きましたが、まだなのか見つからず、
気づいたのはこの善喜島はとても大きく広いことでした。
長生橋の下流近くから気がついたらフェニックス大橋が現れて過ぎてしまい、
これはどれくらい大きいのかと。

『栄光の黒豹』は思案橋を渡ってこの善喜島へと足を踏み入れるシーンはなく、
橋があるということは
あの時代もこんな形で畑が開墾されていたのだろうかと。

| 未分類 | 18:16 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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河瀨直美監督 『あん』 長岡上映会



今から8年前、市民映画館をつくる会主催で長岡市立劇場にてカンヌ国際映画祭グランプリ作『殯の森』上映会を開きました。
その際、河瀨直美監督のビデオレターをいただこうと事務所に電話した際、応対された方が
河瀨監督のお子さんが映画『マリと子犬の物語』が大好きで、
長岡に行く機会があったら本物のマリを見たいと話され
長岡から山古志までどれくらいあるのかと聞かれました。

先ごろ、山古志のマリが亡くなったというニュースを聞いてそんなことを思い出してました。
残念ながら河瀨親子はマリに会えなかったかと。

いただいたビデオレターは長岡の皆さんといつかお会いしてお話ししたいと言われてました。
その後、何度か河瀨監督をお招きできたらと動こうとしましたが、結局うまくいかずにいます。
その河瀨直美監督の新作『あん』の上映会が長岡で開かれると知ったのでご紹介します。

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『あん』

*縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎(永瀬正敏)。そのお店の常連である中学生のワカナ(内田伽羅)。ある日、その店の求人募集の貼り紙をみて、そこで働くことを懇願する一人の老女、徳江(樹木希林)が現れ、どらやきの粒あん作りを任せることに。徳江の作った粒あんはあまりに美味しく、みるみるうちに店は繁盛。しかし心ない噂が、彼らの運命を大きく変えていく…

監督・脚本 河瀨直美
原作 ドリアン助川

出演 樹木希林、永瀬正敏、内田伽羅、市原悦子

http://an-movie.com/

日時 9月18日(日)
①10時30分~ ②13時30分~ ③16時~
作品時間 1時間53分

参加券 一般1000円 小・中・高校生 500円

主催 映画「あん」を観る会 電話 ・FAX 0258-34-7635

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小林茂監督が参加します。 9月3日 長岡監督短編映画特集



9月3日 ながおか市民活動フェスタに参加し、アオーレ長岡シアターで企画上映する
”長岡監督短編映画特集”に小林茂監督が参加に快諾いただきました。

ちょっと青空どころでない眩しい青空のもと、
現在、東京の大学で講師を務めているなど、
日々忙しい小林監督のご自宅にお邪魔をし今回の上映会の趣旨を説明し、
協力のお願いをしましたら、すぐに参加を快諾をいただきました。
ありがとうございます。

その後は大学で学生に映画つくりを教えていることが刺激になってるらしく、
フィルムに関心がある学生のために8㎜カメラについて詳しい方に電話で尋ねたり、
お仲間が先日の『栄光の黒豹』上映会を観てとても喜んでたことなどをお話しくださいました。

9月3日(土)には長岡出身の五藤利弘監督、東條政利の短編映画とともに、
小林監督の短編ドキュメンタリーを上映し、
舞台挨拶という形でお話しいただく時間を設けますので、ぜひともご期待ください。

また本日、7月23日は『風の波紋』が小出郷文化会館で上映され、
10時の回の上映後と14時の回の上映前に小林監督舞台挨拶があります。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1183.html

さらに明日、7月24日は新潟市福島潟の 環境と人間のふれあい館 研修室にて
10時より撮影を担当した『阿賀に生きる』が上映され、上映後のパネルトークに
小林監督が参加します。
http://www.pref.niigata.lg.jp/seikatueisei/1340744579938.html

本当にお忙しい毎日の中で、今回の長岡監督短編映画上映会への
参加を改めてありがとうございます。

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三上智恵の沖縄撮影日記 

昨年、8月15日の『標的の村』長岡上映会にメッセージを寄せていただいた三上智恵監督は今も沖縄にて基地問題を取材しています。
現在、『標的の村』のテーマであったオスプレイに使う発着所工事の着手を狙う国と住民との間で
緊張が高まっており、三上監督のネットで連載してるレポートには緊迫した様子が伝わっているのでご紹介します。

三上監督はこの現況を全国に伝えるために『標的の村』『戦場ぬ止み』に続く新作の撮影もあわせて進めてるようです。



三上智恵の沖縄撮影日記 <辺野古・高江>

第56回 7月20日

全国の機動隊、高江へ
~22日にも着工か~

 足立、多摩、習志野、柏、久留米、横浜、福岡…。暗闇に見慣れないナンバープレートが浮かび上がる。機動隊の警備車両、通称「かまぼこ」と呼ばれる大型車両が続々と全国各地から沖縄県北部に結集してきた。もう数え切れない。他府県から500人を超える機動隊員が一気に島に乗り込んでくるなど前代未聞のこと。これは間違いなく日本の沖縄の、いや日本の歴史に残る汚点になるだろう。

 沖縄本島北部の過疎地、東村の高江集落はわずか160人足らず。間もなく、国が米軍のためにオスプレイも使う新しいヘリパッドの工事に着手する。2007年から粘り強い反対運動が続いてきたが、国は今度という今度は、圧倒的な腕力で基地に着工しようとしているのだ。しかし、この山の中で座りこむ人の数など数十人、緊張が高まっている今日現在でも150人くらいのものだ。辺野古のゲート前に比べてもかなり小規模な座り込みだ。そこに他府県から500人の機動隊員。沖縄県警とあわせると800人規模とも、1000人規模になるとも報道されている。150人の非暴力の市民を相手に1000人の機動隊部隊。どう考えても常軌を逸している。

 1879年の琉球処分の際に、処分官・松田道之が軍隊と警察官600人を連れて来島したことを想起させると話す人もいる。数百人規模の機動隊の出動なんて、大規模な暴力団の制圧のような事例しか聞いたことがない。暴動も起きていない。過激派でもない、ごく一般の市民が非暴力のルールの下で抗議の座りこみをしているだけだ。制圧しなければいけない混乱など、どこにも発生してはいない。それなのに、あたかもすごい数のならずものが沖縄で大暴れしているかのような印象操作をして、あえて大規模出動を決定したのが、沖縄には終始冷たい安倍政権だ。

 しかし機動隊員は安倍総理の私兵ではない。治安を守る任務は当然だが、政治的には中立であるはずだ。東京を中心とした国の利益と、国の周縁部に位置する沖縄県の利害が真っ向から対立しているときに、100%国側の意向を実現するために、異なる意見を持って行動する県民を押さえつけていいのか? 弱者の側に立つという理想や正義もかなぐり捨てる覚悟で沖縄まで来たというのか?

 今日(19日)は、高江にやってきた関東や九州の機動隊が、ヘリパッド工事現場の手前で検問をする態勢に入った。反対派の市民を現場に近づけないために、現場の南北数カ所で片側を通行止めにし、「免許証を見せて下さい」とやり始めたのだ。

 「ここは県民の生活道路だ! なんの権限があって県外から来た君たちが道をふさぐんだ?」

 激怒したリーダーの山城ヒロジさんは機動隊にくってかかる。任務初日、まだ肌の色も白い。土地勘もない機動隊員が戸惑いながら、博多弁丸出しで声を掛け合っていて、なんとも拍子抜けする。

 「私たちがなんで反対しているのか、あなたたちに解るの? どんなくやしい思いをしてきたか解るの? 解らないのに来ないでちょうだい!」

 「お前らの故郷がめちゃめちゃにされたらどうする? 国の言うことは正しいですって故郷の連中を押さえ込むのか?」

 うなずきながら話を聞く機動隊員。「そんなつもりはないです」、と唇を震わせていた人もいた。ひどい現場に来てしまったと顔を強ばらせている若者たちは、しかし指示を受ければ強制排除に入る。

 福岡出身で、長く沖縄に住んでいる男性が叫んだ。

 「きさんら、なんしにきよったんか! 恥はないんか? こげん仕事して!」

 意味もわからずこんな仕事をさせられている故郷の青年の姿を見たくない。彼は目を真っ赤にしてそう言った。

 何かを踏みにじっている。ここにいるのは素手の沖縄県民たちだ。これは俺の仕事なのか? 心の中でそう思った隊員は少なくなかったはずだ。やり甲斐も達成感もそこにはないだろう。苦しいだろう。そんな思いを、これから全国各地から来る500人もの機動隊の若者がここ高江でするのか。こんな豊かな森で、アカショウビンの声に心を躍らせる間もなく、鉛を流し込まれるような重い気持ちを抱え、ポーカーフェイスで基地建設を進める手伝いをするのか。今、壊されていくのは決して山原の自然だけではないのだと思う。

 先週金曜日、毎朝大量の資材が高江の森に運び込まれていくのをみながら、ヒロジさんが提案した。

 「東村の村長は、工事車両が高江の集落の中を走るならそれは許さない。身体を張ってでも止めると言ってくれた。だから、やがて工事が始まったら一緒に座りましょう、と今からお願いしに行こう!」

 ヒロジさんの提案はいつも唐突だ。それを決めたのは朝の7時だったが、立っているだけで熱中症になるこの暑さの中、なんと山道を20キロでも行進しながら行こうと座り込みの参加者に呼びかけた。

 「車で役場に乗り付けるのは簡単だ。それでは何も伝わらない。暑い中、4時間かけて歩いてきましたと、熱意を伝えよう!」

 8時前にゲート前を出発した一行20人弱は、横断幕を持って、マイクでリレートークをしながら熱いアスファルトを踏みしめて歩いた。緑豊かな、やんばるだ。途中、30分歩いても民家が1軒もない、ヤンバルクイナしか聞いてない、という区間もあった。ヒロジさんは一度気が遠くなってしまい、しばらく休憩をとった。なじみの沖縄県警の一人が心配して声をかけに来た。そんな風にして東村の役場に辿り着いたのは、出発から7時間半も経過した午後3時過ぎだった。

 あいにく伊集盛久村長は留守で、代理の職員に伝言をお願いする形になった。ヒロジさんは丁寧にお辞儀をして汗だくの帽子をとった。その表情を見て、私は喉が詰まってしまった。この一週間で、ヒロジさんの顔は一気に10歳年を取ってしまったように感じた。基地建設反対の伊波洋一候補が当選した1週間前の祝勝会で、あんなにはしゃいでいたヒロジさんのはじける元気が、遠い昔のように思えた。毎晩ほぼ寝ることもできず、高江に張り付いたこの5日間が、ここまで彼を痛めつけていたのか。もともと、反対運動のリーダーなんて大病から復帰した人にやれる仕事ではない。辺野古に警視庁の機動隊が投入されても一歩も引かなかったヒロジさんだが、800人、1000人を相手にどうやって非暴力の抵抗をつらぬくのか。今も現場の指揮を執りながら、刻一刻、悩み抜いていると思う。しかしこれで、もつのだろうか。このまま指揮を任せていていいのだろうか。

 今日19日は、ゲートを塞ぐ市民の車を撤去せよという警告の期限になっている。私は高江近くの宿でこの文章を書いているが、夜中の12時になったらレッカー車が来るかも知れないから、もう行かないといけない。沖縄県外からも、警視庁からもレッカー車が運び込まれている。止めてある車は一目瞭然の小さい車しかないのに、どんな大げさなんだろう。まさか真っ暗な森で作業はできないだろう。そう思いたいが、人が少ないと必ず防衛局はやってくる。だから今、間もなく午後9時。このあとすぐ、またカメラを持って現場に向かう。週に一度の「マガジン9」で伝えきれない動きは、三上智恵のフェイスブックにも上げているので、参考にして欲しい。

 「高江のヘリパッド建設問題」ってなあに? と言う人が今も国民の大半だろう。放送局で必死にこの問題を取材していた私が、たったの一度も全国ネットにできなかったのだ。だから、他の局も含めて「辺野古」は報道しても「高江」の報道はまだほとんどない。ドキュメンタリー番組だった『標的の村』を映画にしたのも、全国に伝える手段が他に思いつかなかったからだ。思いのほかのヒットで、少なく見積もっても10万人は見てくれたと思う。しかし、この事態になっても全国ニュースでは全く、きれいに全く、取り上げていない。

 「高江」はこのまま誰も知らない中で、圧殺されていくのか? そうはさせない。そのために、私だけではない、現場から多くの人がSNSやツイキャスやネットメディアを駆使して現状を伝え、SOSを発し続けている。だから是非、テレビでやってないから知らないとはいわないでほしい。少しアンテナを張ってくれれば、いくらでも高江の情報は出ている。全国の多数が選びとった安倍政権が見えないところで暴走していないかどうか、一票を投じた人はちゃんと見張っていて欲しい。

 レッカー移動が終われば、金曜日には政府の言う「本格着工」の予定だ。今日は福岡で、大阪で、東京の警視庁前で、高江の工事強行に抗議する緊急集会が開かれた。高江を見殺しにするものか、という人たちが声をあげてくれたことが、どんなに現場を勇気づけているか。いま、沖縄と本土の間に修復不可能な裂け目ができようとしている。でもその前に、私たちはまだまだ信じている。良識ある国民が次々と声を上げ、高江を潰そうとする暴力的な政策にブレーキをかけてくれることを。

http://www.magazine9.jp/article/mikami/29471/

三上智恵監督新作製作のための
製作協力金カンパのお願い

『戦場ぬ止み』のその後――沖縄の基地問題を伝え続ける三上智恵監督が、年内の公開を目標に新作製作取り組んでいます。製作費確保のため、皆様のお力を貸してください。

■振込先
郵便振替口座:00190-4-673027
加入者名:沖縄記録映画製作を応援する会

◎銀行からの振込の場合は、
銀行名:ゆうちょ銀行
金融機関コード:9900
店番 :019
預金種目:当座
店名:〇一九 店(ゼロイチキユウ店)
口座番号:0673027
加入者名:沖縄記録映画製作を応援する会

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思案橋 『栄光の黒豹』ロケ地を探す。



http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1168.html
↑こちらの映画を観賞された方の感想の中に"善喜島への木の橋”というのがあり、
映画の中に確かに信濃川の右岸にうっそうと林が茂ってる手前に木の橋がかかってるシーンがあり、
善喜島で検索すると長生橋の下流の堤防沿いの見慣れた場所、
よくダンプカーが走ってる場所であり、
あそこの橋のことかと思い訪ねてみました。

この地域は長岡花火で三尺玉を打ち上げる場所だとは知ってたものの、
それが信濃川と太田川の中州になる善喜島というのは初めて知りました.
さらにそこの太田川に架かる橋が思案橋というのも。

映画の中の記憶と違ってコンクリートの橋となっており、
映画ではこの辺りは、ちょっと暗い感じでしたが、
現在は緑に囲まれて、さすがに50年も経つと雰囲気が変わっていると感じました。

それにしてもこの橋はなぜ思案橋などと哲学的な名前になったのか、
命名者が橋を渡って善喜島に向かいながら何を思案していたのか、
とても気になる名前です。

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9月3日 長岡監督短編映画特集



9月3日(土) ながおか市民活動フェスタでのアオーレ長岡シアターを借りての上映会。
現在、小林茂監督、五藤利弘監督、東條政利監督より短編映画を上映させていただく確約をいただきました。
上映作品は小林監督は福祉ドキュメンタリー、五藤監督は青春もの、東條監督はホラーになるかと思います。
本当にお力添えをありがとうございます。
作品、スケジュールはまた詰めて決めて、こちらでご報告したいと思います。

写真はもう7年前の五藤監督、東條監督のツーショット。
確かお二人が顔をそろえて初めての酒席の時のもので大久保の居酒屋でした。
以来、お二人はたまに東京で会っては飲んで歓談してるそうです。

そして今、五藤監督は茨城で「レミングスの夏」を、
東條監督は岡山、京都、千葉などで「地の塩『山室軍平』母の願い」と
それぞれ新作の撮影中です。
無事の完成を祈念しています。

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『大地を受け継ぐ』 上映会&トークショー in 柏崎

お世話になってる柏崎のカフェ“えとせとら”よりご案内をいただいたので紹介します。
原発事故をテーマにしたドキュメンタリー『大地を受け継ぐ』です。
柏崎での上映が意義深く思います。



11人の子どもたちが福島へ向かった。
知られざる農家の孤独な“声”に心を揺さぶられる、たった一日の食と命の体験。
わたしたちが変われば、世界は変わる。

 2015年5月、東京。ごく一般的な16歳から23歳までの学生が集まった。初対面の人も多いなか、いささか構えてはいるものの、初々しい表情。まるで学校の課外活動のような気持ちで参加した。車内は、道すがらの風景をスマホで撮影する子、SNSに書き込みをする子、新しい友達とおしゃべりする子。平和で和やかな空気が流れる。そして、到着したのは福島県須賀川市。福島第一原発から約65km離れた一軒の農家だった。笑顔で出迎える、息子と母親。そして語り始められた彼らの四年間の物語。その孤独な“声”に耳を傾ける。それは生涯忘れられない、たった一日の食と命の体験に、心揺さぶられる瞬間だった――。

『大地を受け継ぐ』上映会&トークショー

日時 9月18日(日)
13時30分~ 開場
14時~    上映会
15時30分~ トークショー
16時30分  終了予定

トークショー
井上淳一(監督)
馬奈木厳太郎 (企画 「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟弁護団)
小林三四郎(プロデューサー・柏崎市出身)

会場 柏崎市市民プラザ 波のホール
入場無料 (資料代800)

主催 原発を再稼動させない柏崎刈羽の会 問 電話0257-45-2617  

*『大地を受け継ぐ』は明日より高田世界館でも公開されます。

『大地を受け継ぐ』公式HP
https://daichiwo.wordpress.com/

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君と歩いていく~長岡~



http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1186.html
↑こちらで紹介した8月11日に開くくらしとTPPを考えるサマーフェスタ@アオーレ2016。

映画上映会を手伝ってくれないか、と前回に引き続き依頼され、
ミーティングにも参加させてもらった中、アオーレのナカドマでのイベントで何か企画はないかという話になったところ
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1008.html
以前、↑こちらのマイスキップに趣味でアイドルさんの記事を書いた際に取材したがぁがぁがぁるずさんを思い浮かんで紹介し、その後に出演依頼の打診をしたところ、めでたく今回のサマーフェスタに出演する運びとなりました。

長岡のアラフォーアイドル四人組としてすでに数々のイベントやテレビに出演、知名度もアップして大変忙しい日々を送ってるようですが、8月11日にはアオーレのナカドマで14時15分よりステージに登場予定なので、ぜひご期待ください。
その前に毎年恒例の「平和の森コンサート」(7月31日)にも出演と聞き、本当に認知されてきたなぁと思いました。
いつも長岡大手通りを歩いていると流れる「君と歩いていく~長岡~」はとても爽やかですでに名曲といってもいいほど必聴です。

画像は新潟市の万代のイベントに登場したがぁがあがぁるず。
この日、principal!、越後姉妹Geeks、空野青空さんといった、それぞれたくさんのヲタさんを持ってる10代、20代のアイドルさんたちに混じって登場し、しっかり「君と歩いていく~長岡~」を歌って長岡をアピールしていました。

がぁがぁがぁるず公式HP http://ga-ga-girls.com/

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五藤利弘監督 『レミングスの夏』制作発表

撮影 中沢賢治氏

長岡出身・五藤利弘監督が茨城で撮影する新作『レミングスの夏』の制作発表が7月13日に、
舞台となる取手市で開かれ、主演が是枝裕和監督作でも知られるまえだまえだの前田旺志郎さんと発表されました。
以下、地元紙茨城新聞の記事を掲載します。

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取手舞台の映画「レミングスの夏」 主要キャスト発表

主演に前田さん、菅原さん 10月に試写会


取手市を舞台にした映画「レミングスの夏」の主要キャスト発表が13日、取手市中央町のボックスヒル取手で開かれ、主演は前田旺志郎さん(15)、菅原麗央さん(13)の2人に決まった。クランクインは18日の予定で、前田さんは「(役名の)ナギはクールでしっかりしているキャラ。自分も現場でみんなをまとめられたらいい」と意気込みを話した。

「レミングスの夏」は取手市在住の江戸川乱歩賞作家・竹吉優輔さんの同名小説の映画化。原作は架空の「富手市」を舞台にしているが、映画は取手市の名称をそのまま使い、ロケも取手市を中心に行われるという。

この日は前田さん・菅原さんのほか、平塚麗奈さん(13)、瑚々さん(11)、桃果さん(15)、遠藤史人さん(13)らが出席。菅原さんは「僕はクラスで学級委員をやったりしているが、(役名の)アキラはリーダーではない。そこを演じ分けたい」と話し、平塚さんは「映画は初めて。体当たりで頑張りたい」と力強くコメントした。

また、茨城の印象を聞かれると、前田さんは「ずっとバスケットボールをやっているのですが、ウインターカップなどを見ていて、(土浦日大高など)強いイメージがある」と返し、会場を沸かせていた。

五藤利弘監督は「素晴らしいキャストに恵まれた。わくわくしている」と話した。今後は10月に取手市で試写会を行い、海外の映画祭への出品も予定。来年初夏に東京で上映する方針だ。    (石川孝明)

http://this.kiji.is/126191528428994568

http://www.lemmings72.com/
↑『レミングスの夏』公式HPを開けたら音楽がスネオヘアーさんと出ていて、こちらも驚きました。

明日からクランクインのようで、無事の完成を祈念いたします。

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山田火砂子監督に会う。

199_convert_20160716135243.jpg

「戦争は騙す者と騙されるものがいるから戦争は成立する。
騙された者は反省していかなければならない」

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1195.html
↑こちらの『山本慈昭 望郷の鐘 満蒙開拓団の落日』新潟上映会に
山田火砂子監督の舞台挨拶があるというので
3月に『筆子、その愛』上映のお礼を伝えるために駆けつけました。

84歳になられても意気盛んに舞台挨拶では
自身の命からがら助かったという東京大空襲の話をしながら、
「日本が困った時に神風が吹くと教えられたが、
風が吹いてかえって家々が燃えていった」と
騙された戦争で多大な被害を負った怒りを口にしたのは
国策に騙された満蒙開拓団の映画を作ったこととつながり、
冒頭の映画の中の台詞に騙された者として反省しなければ、
また同じ過ちを繰り返す意として悲痛な言葉で耳に入り、
「戦争映画でなく平和映画として作った」という言葉は印象に残りました。

次回作の三浦綾子原作『母』についても話されてましたが、
小林多喜二の母親役になんと寺島しのぶさんを起用するそうで、
これは大きな注目を浴びるように思いました。

しかし以前から歯に衣を着せずに遮二無二映画つくりを続ける山田監督を傍から見てて、
どこかで若松孝二監督と共通するものがあるような気がしましたが、
寺島さんを介しての『キャタピラー』でここで繋がるものがある気がしました。

しかし『望郷の鐘』は今回で二度目でしたが、
ツボを押さえ巧みに観客を感情移入させる手腕は冴えわたっており、
まさに次回作『母』が監督の集大成になるように思いました。

劇中で内藤剛志さんの娘さん役の女の子が実は監督の孫娘で
上映後、ロビーにて募金箱を手に次作のカンパを呼びかけておりましたが、
その姿に感じるものがあって思わずカンパしてしまいました。

しかし山田監督も寺島さんも小林多喜二をもテーマになるということは相当なリスク覚悟は承知のうえで
映画化すると思うので、これは期待したいと思います。

http://www.gendaipro.com/

『国家が総力を挙げて作り上げる大きな嘘は、いつの時代でも見破ることは容易でない』

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長岡大学 『栄光の黒豹』ロケ地を探す。



『栄光の黒豹』では森田健作さん、目黒祐樹さんが所属するのは信越大学サッカー部。
なので当然、大学でのサッカーの練習シーンにグラウンドが登場するのですが、
場所は当時の中越高校で現在の長岡大学。

しかし現在の長岡大学のグラウンドとは様子が違うため、
現在の校舎前の駐車場がかつてのグラウンドではないか?
という人もいたので、どうなんだろうかと思いました。
確かに映画ではグラウンドからかつての特徴ある中越高校校舎が高台に見えたので。
ご存知の方は教えていただけましたら。

ちなみに長岡大学は街の駅でもあるため上映会の紹介に行ったりし、
今回もかつてのロケ地ということで意気込んで紹介に行きましたが、
対応した職員の方はとてもあっさりしていて、かえって印象に残ったほどでした。

最近はこちらで哀川翔主演「昆虫探偵ヨシダヨシミ」や「チェイン」の撮影もあったので、
映画撮影はもうあんまり珍しくないから、あっさりしてるんだろうかと。

あと最近、当会のホームページを作ってもらえないか相談に行った会社の前が、
悠久山から移転した後の中越高校だったとヲタ友さんから教えてもらい驚きました。
とんこつラーメンの博多屋の近くになるのですが、
さすがに住宅街なので、今の場所にまた移ったと知りました。

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神谷医院 『栄光の黒豹』ロケ地を探す。



6月11日に上映した長岡ロケ映画『栄光の黒豹』を観てわかったのは
ホントに全編長岡ロケで有名どころでは郷土資料館、長生橋、悠久山公園、悠久山球場などが登場しましたが、
その反面、あそこはどこだろうと思うところが随所に出てきました。

劇中、登場する個人経営のようなひっそりとした小さな病院の名前が看板ではっきりと、
「神谷医院」とあり、どこかで名前を見たような気がしたので、
ネットで検索すると担当者がよくうろちょろしてる柏町にその名前がありました。

あ~、あそこかと早速駆けつけましたがマンションに囲まれたわりとモダンな設計でしたが、
映画の中ではもっと雑然とした街並みにの中でひっそりと佇んでいたような。
この様子だと移転して改装したように思うものの、
それとも雑然とした街並みの方が取り壊され周囲にマンションが建てられ、
往時の印象とまったく変わったのか、
そもそも映画とまるで関係ない病院になるのか、
お仕事帰りに寄ったので、すでに閉まっており、中に入って聞いてみることなどできませんでした。
「ブラタモリ」なら古地図を探すとこでしょうが。

映画の中ではこの病院の院長役がなんと細川俊之さん。
なんと、というのは当日飾った当時の映画ポスターや事前の資料にも
出演者に細川俊之さんの名前がなかったので、
やたらとちょくちょく登場するこの二枚目の医者は誰なのか?
担当者は竹脇無我だろうかと思って観てたら、
観賞した人たちに確認したら、あれは細川俊之ということで一致しました。
いづれにしても往年の二枚目も長岡に撮影で来てたということで、
改めて随分と贅沢な映画に思いました。

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北村皆雄監督 「放浪と遊行芸人たち」

2014年の長岡アジア映画祭・プレイベントにて上映した『ほかいびと』
放浪の俳人・井上井月をテーマにした長岡ロケ映画『ほかいびと』で
北村皆雄監督もお越しいただきお話をされました。
その北村監督より「放浪と遊行芸人たち」三部作が
今夏、ポレポレ東中野にて上映されるとご案内のメールが届きましたのでご紹介します。
『ほかいびと』の上映はもちろん、トークゲストの顔ぶれも豪華です。



関係各位

皆々様にはお変わりなくお元気にお過ごしでしょうか。
小社はす向かいの新宿花園公園から初蝉の声が聞こえてきました。
梅雨明けは間近かのようです。 
さて、本日は、「放浪と遊行芸人たち」を特集するドキュメンタリー映画三部作
の上映と多彩なゲストをお招きしてのトークセッションのご案内です。この機会を
ご友人、知人に広く周知いただき、ぜひともお誘いあわせの上ご高覧くださいます
ようお願い申し上げます。



               監督:北村皆雄 制作:三浦庸子

                   ヴィジュアルフォークロア

160-0022 東京都新宿区新宿1-12-12 オスカカテリーナ3F

Tel:03-3352-2291 Fax:03-3352-2291 Email:[email protected] HP: www.vfo.co.jp



●「見世物小屋」(1997)は封切以来再上映を重ねてきましたが、その度に今は消えてしまった不思議世界がますます懐かしく尊く思われる作品。
トークでは、いとうせいこう氏が、最後の名泣きタンカ師、春子さんから語りの諸芸を引き出しつつ、見世物小屋の世界に迫ります。

★「ほかいびと」(2011)は初上映されるや俳句界で井月ブームが巻き起こり、海外でも好評を博しました。
田中泯の異彩を放つ井月ぶりと相まって、伊那谷の四季折々の自然と風土、そこで繰り広げられる豊かな祭や行事の
貴重な記録が井月の句の世界を実感させるユニークな作品です。
トークゲストに俳人の石寒太氏を迎え、北村監督と井月に連なる「放浪の系譜」について語り合います。

▲「冥界婚」(2016)は撮影から17年が過ぎていましたが、韓国の客船セウォル号沈没事故の悲劇を受けて完成させることになりました。
韓国東海岸のムーダンが司祭した死者同士の結婚式で、受け入れ難い悲劇に直面した家族の心を救う儀礼と芸能者集団のパワー全開の貴重な記録となりました。
トークゲスト夢枕獏氏の質問に答えるのはムーダン研究の第一人者である崔吉城(チェ・キルソン)氏。

* 前売券は直接販売の他、上記メール、電話、ファクスからもお申し込みいただけます。
* 8月20日(土)、21日(日)、22日(月)は<上映+トークセッション>のセット券
* 8月23日(火)、24日(水)、25日(木)、26日(金)はタイトル指定の上映券です。

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↓詳細はこちらを。
http://blog.livedoor.jp/vfos/archives/8515819.html

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川・水・食料 … そして 平和  医師・中村哲氏講演会 in 長岡



http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1188.html
↑こちらの中村哲氏のDVD上映会に仮チラシ配布をお願いして参加しました。
しかし上映されたのは菅原文太氏ナレーションの作品ではなかったものの、
中村氏のアフガニスタンに尽くす姿が映されていました。
戦車でも鉄砲でもなく知恵と技術で灌漑事業を起こし現地の人たちから尊敬される中村氏の姿に真の国際貢献を見る思いがしました。
その中村哲氏の講演会が長岡で開かれるので、いただいたチラシからご紹介します。

川・水・食料 … そして 平和  医師・中村哲氏講演会 in 長岡

講師 中村哲氏
・PMS(ピース・ジャパン・メディカル・サービス)総委員長
・ペシャワール会現地代表

日時 8月27日(土)
14時会場受付 15時開始 17時30分終了予定

会場 ホテルニューオータニ長岡 NCホール

聴講料 1500円

主催 一般社団法人地域ルネッサンス創造機構
電話 0258-36-6006

https://www.facebook.com/Shinkutankuzaribabanku/

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山田火砂子監督 『望郷の鐘』 in 新潟



昨秋、長岡でも上映された山田火砂子監督『山本慈昭 望郷の鐘 満蒙開拓団の落日』が新潟で上映されるのでご紹介します。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-939.html

今年3月の長岡アジア映画祭プレ・イベント(仮)で上映した『筆子、その愛』の山田火砂子監督最新作で、
助監督に長岡出身の東條政利監督が起用され、
その仕事ぶりが認められ今月クランクインの『母の願い 地の塩「山室軍平」』の監督に東條監督が抜擢されたのではと思います。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1026.html

『望郷の鐘』は“中国残留孤児の父”と呼ばれた山本慈昭の生涯を内藤剛志主演で描いた感動作です。
山田監督の生涯のテーマである“反戦”へのメッセージが力強く伝わります。

現在、山田監督は三浦綾子原作『母』の映画化に向けて準備中とのこと。
かの小林多喜二の母を主題にした作品ですが、奇しくもあの時代に向かっているような中で、
山田監督はどのように挑むのか完成を待ちたいと思います。
そして今回の新潟上映には山田監督が舞台挨拶に訪れるそうです。
『母』への意気込みも語るのではないかと思います。

『山本慈昭 望郷の鐘 満蒙開拓団の落日』 新潟上映

日時 7月16日(土) ①10時30分~  ②14時~
*上映前に山田火砂子監督舞台挨拶、14時の回は中国語字幕つき上映

会場 新潟市民会館多目的ホール

主催 問 「望郷の鐘」を観る会 電話 0353323991

『望郷の鐘』公式HP http://www.gendaipro.com/bokyo_new/index_top.html

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終わりが来るその時まで



9月3日(土)に開催されるながおか市民活動フェスタ’16に参加しての映画上映会。

現在、小林茂監督、五藤利弘監督、東條政利監督と長岡出身監督に短編映画の上映をできないか依頼をしており、
いづれも良いお返事をいただいてます。

ただこちらが上映できる時間がまだ確定いただいてないので、
詳細をつめてまた上映作などをこちらでご紹介したいと思います。

画像は会場のアオーレ長岡のシアターです。

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『不思議なクニの憲法』を観た。



6月18日、タリンカフェ主催の松井久子監督『不思議なクニの憲法』長岡上映会に参加しました。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1150.html

著名人では制服向上委員会から瀬戸内寂聴さんまで護憲の立場からメッセージを発信する人たちの考え。
草の根弁護士、NPO理事、SEALDsのメンバー、高校生、主婦と名も無き立場で日頃の活動を紹介しながら、日本国憲法について考えを紹介しながら、改憲の立場で船田元氏が主張を述べてる姿が映し出されます。
船田元氏などよく出演したなぁ、と思いましたがやはりかなり苦し紛れに映り、この立場の人がこんな弁明ならば現段階ではこの人たちに任せてはいけないと感じたりと。

船田氏はまず「緊急事態条項」に手をつけることを話されてましたが、これは水野スウさんが口をすっぱくして指摘していたとおり、これが通ったらアベさんの思うままになってしまうことは明らか、何より芦部信喜先生の名前を知らないアベ総理が改憲などと言うのは黒澤明監督を知らないで映画についてあ~こ~だというようなものだと映画好きから見れば思うので、そんな勉強不足の方が筆頭におられるなかで改憲というのはやはり待ち受けるのは、塚本晋也監督がツイッターで発言してた「野火」の世界につながるのではと。

その一方で
「すでに東アフリカのジブチに自衛隊の基地が半永久的に常時する基地が作られている。
憲法9条と事態は大きく乖離しているので、新9条を提言」
と世界各地の紛争地帯を目の当たりにした伊勢崎賢治氏の発言は盲目的に護憲をヨシとする方にとっても耳の痛い話に聞こえました。
いづれにせよ改憲するにしても護憲の立場から、という締めの言葉には頷けるような気がしました。

一日のキツイ労働を終えて、ビールを飲んで夜は好きなアイドルの動画を見ての繰り返しの毎日になると、
もう電通が支配、洗脳してるような世の中などどうでもイイという思いにたどり着きそうな中、
映画の最後は竹下景子さんが朗読する『日本国憲法前文』。
美しい言葉で綴られるその言葉を聞いてると、日本人が先の大戦で侵した大きな過ちの反省の上で作られたものだと改めて実感しました。
この反省などなかったような人たちの手によって改憲というのは、やはりキケンそのものではないかと。
というわけで明日は投票に行きます。

今回、参院選に向けて映画界からの発言が少ないような気がした中で、
相当な危機感を抱いて一本の映画にまとめあげた松井久子監督に敬意を抱きました。

しかしなんでこんな時にかの国はミサイルを発射するのか。
実はグルなんじゃないかと陰謀論はあながち的外れでないような気がしました。

2016/6/18 ドキュメンタリー映画「不思議なクニの憲法」自主上映会の報告
https://goo.gl/VAOCC7

『不思議なクニの憲法』公式HP
http://fushigina.jp/

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9月3日 ながおか市民活動フェスタ’16



昨年、五藤利弘監督をお招きして短編映画特集をアオーレ長岡のシアターで開催した
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-875.html
ながおか市民活動フェスタが今年は9月3日(土)にアオーレ長岡を使って開催されます。

すでに長岡市内の活動団体が60団体ほど参加をするそうですが、
今回もシアターを使って上映会ができればとこちらも参加を申請しました。

が、他団体との兼ね合いがあり、なかなか進展しないのですが
とりあえずこの日に上映会を開催しようと思っています。
詳細がうまくまとまりましたら、またこちらでご案内いたします。

https://www.facebook.com/nagaoka.festa

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そして人生はつづく



「桜桃の味を忘れてしまうのか」
自殺志望の男に老人が若き日に自殺を思いとどまった話をして諭す。

イランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督の訃報を知り、これまで観た作品を思い返してた中で
『桜桃の味』について、いま自分が必要な映画なのかもと思ったりしました。

‟ジグザグ道三部作”の『友達のうちはどこ?』では友達の宿題ノートを間違えてオロオロする男の子、『そして人生はつづく』は大地震にもめげず力強く復興する人々、『オリーブの林を抜けて』では若者のささやかな恋を見つめたりと、今日日何かと物騒なイメージがついてしまったイスラム社会の中で市井に生きる人々を情感豊かに描いて、映画を通してイランに慎ましく生きる人々の姿を世界に伝えた監督で、観るたびにいつもそこには驚きと湧き上がるような感動を覚えた監督でした。

特に『オリーブの林を抜けて』の延々と続くラストシーンの長廻しは
物語の男女の行方をこんな形で締めてしまうことに芸術映画の極北を観たような気がしました。

とはいうものの確かに詩情豊かなどと安易な言葉で説明できるほどヤワな監督でなく、
『クローズ・アップ』という作品では同じくイランの巨匠モフセン・マフマルバフと名乗って、
一般家庭で映画を撮ろうとして捕まった男が、ご本人自らその裁判の様子を再現して撮影してしまうという、
ドキュメンタリーというか再現フィルムというのかジャンルを容易に踏み壊してしまうのもキアロスタミの真骨頂と言えますが、
ここでは映画が好きでたまらないこの容疑者が雄弁に語る映画論、
その饒舌な姿は思わず‟テヘランのタランティーノ”と呼びたくなるような映画愛をなんの照れもなくまくしたて、
聞いてるうちにこんな映画バカがいるイランに親近感が沸いてしまうような作品でした。
ラストにこのしょぼくれた映画バカの前にあこがれのマフマルバフ監督を登場させたキアロスタミの粋な図らないも憎かったです。

遺作が日本ロケ「ライク・サムワン・イン・ラブ」となってしまいまいましたが
日本の性風俗がテーマかと思えば加瀬亮のDV男が登場後、
横路にそれたまたあんまりにも突き放したようなラストを迎えるというあっけにとられた映画でしたが、
これはこれで面白かったです。

長岡アジア映画祭では監督作は上映してませんが脚本を担当したジャファール・パナヒ監督のこれも子どもが主役の『白い風船』を上映しました。

日本に紹介時からすでに巨匠呼ばれされ『桜桃の味』で当然のようにカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞。
以後もずっと現役だったので訃報を知って、もうキアロスタミ監督の新作が観れない世界を生きるのかと思うと、
とても寂しいものがありますが、キアロスタミ監督の思い出とともに『そして人生はつづく』のだろうと。

キアロスタミの映画をこれまで観て来たのは幸せに尽きます。
いい映画をたくさんありがとうございました。

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故郷への道を教えて



「強烈だった。震えました。(敗戦直後の)あの時期に出す勇気があったからだと思う。監督は飛ばされたけど、自分の人生を賭けて撮った。明らかに米国の失敗を批判した映画だ。あの戦争でみんなが傷ついた」

マイケル・チミノ監督が7月2日に亡くなったと発表されました。
77歳とのことで意外と年を召してたと知りました。

もちろん映画史に名を残す名作で高倉健さんも生前、冒頭の賛辞を贈った『ディア・ハンター』が生涯の代表作。
逆に若くして『ディア・ハンター』のような名作を撮ったばかりに、
次作『天国の門』で歯止めが利かず、史上最低の失敗作と烙印を押されて映画会社を潰してしまい、
以後、鬼っ子としてハリウッドから追放の憂き目を歩むという不遇、まぁ映画会社を潰してしまったら仕方ないという気もしますが。

いづれにしても『ディア・ハンター』の監督の訃報は、あの時代に生きた映画ファンにとって大変重みを感じさせるものだと思います。

とはいえ担当者の世代は『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』!
『天国の門』で大失敗したマイケル・チミノに賭けた太っ腹プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティス が
ベトナム帰りでギラギラしてたオリバー・ストーンを脚本家に起用し、
当時イタリアンマフィアを葬る勢いのチャイニーズ・マフィアに焦点をあて、
ゲスの極み刑事のミッキー・ロークと最初からアメリカとタメだとイキがる野心家のジョン・ローンが
ともに強烈なフェロモンを撒き散らし、どう観ても同性愛が隠れテーマではないかと思ったアクション大作。

とはいえテーマはタイトルにあるように現在へと繋がる中国パワーに85年の時点でハリウッドが着目しており、
ミッキー・ロークが白人社会からコケにされてるポーランド系のベトナム帰還兵という設定で
ベトナムの恨みをチャイニーズマフィア相手に晴らすという、かなり歪んだ側面があり、
中国人社会への偏見、差別に満ちた映画でもあるのですが、
それでもミッキー・ロークとジョン・ローンと当時まだ大作の“顔”でない二人を
見事に際立たせてたマイケル・チミノの手腕が存分に発揮され、
今でもレストランの一般市民を巻き込んでの大銃撃戦の影響下にあるアクションシーンが
時折、見受けられるので、この映画の影響は多大ではないかと思ってます。

昨年、五藤利弘監督短編映画特集のサブタイトルに
「故郷への道を教えて」とつけました。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-886.html
理由は↑こちらにあるとおりマイケル・チミノの初監督作『サンダーボルト』の主題歌「故郷への道を教えて」からつけたものですが、思えば『ディア・ハンター』のクライマックス、デ・ニーロの前に現れ、地獄を目にしすっかり病んだウォーケンのコメカミに放たれた銃火とともに脳裏に過ぎったのは仲間と「君の瞳に恋してる」を歌い青春を過ごした故郷、まさに『故郷への道を教えて』ではなかったかと、哀切極まりない「Cavatina 」のメロディとともに思ったりします。
などと書いてて、やはり『ディア・ハンター』を人生をかけて撮ったマイケル・チミノに大きな敬意を。

Paul Williams - Thunderbolt and Lightfoot (Where Do I Go from Here)
https://www.youtube.com/watch?v=h2JRySPVol0

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長岡出身・東條政利監督新作 「地の塩『山室軍平』母の願い」 エキストラ募集

長岡出身・東條政利監督の新作「地の塩『山室軍平』母の願い」のエキストラを募集しています。
場所は千葉、京都、岡山ですが、こちらでも紹介いたします。
これで正式に撮影が決まったようで本当に良かったと思いました。

山陽新聞
「さびるよりは、すり減るほうが…」
http://www.sanyonews.jp/article/373961/1/?rct=tekiitteki



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エキストラ募集のご案内 ◆千葉編◆ シェア拡散お願いします

映画「地の塩『山室軍平』母の願い」のエキストラを募集しております。どうか、みなさまのご協力を、心よりお待ちしております!

撮影期間:7月20日(水)~25日(月)
①救世軍の青年男性役<10~30代男>(22日):10名
②元娼婦の婦人たち<10~20代女>(24日):5名
③身売りされた女の子たち<4才~10才女>(24日):10名
④明治時代の通行人役<20~40代男女>(25日):10名
⑤そのほか、撮影期間中、少数ですが募集はあります!

注意事項:
①明治時代設定のため、金髪はNGとさせて下さい。
女性は髪が長い方の方が望ましいです。

②撮影が長時間に及ぶ場合は食事が出ます。

③恐縮ですが、交通費その他の支給は考えておりません。ご了承下さい。

「件名」に「千葉・エキストラ応募」とし、

(1)お名前
(2)年齢・身長・体重・足のサイズ
(3)顔写真
(4)着物やゲタをお持ちかどうか

を明記・添付の上、メールにてご応募お願い致します。
詳細は追ってご連絡致します。

【問い合わせ先】
「山室軍平の映画を作る会」阿部 [email protected]

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エキストラ募集のご案内 ◆京都編◆ シェア拡散お願いします

映画「地の塩『山室軍平』母の願い」のエキストラを募集しております。どうか、みなさまのご協力を、心よりお待ちしております!

撮影期間:7月28日(木)~30日(土)
①救世軍の青年男性役<10~30代男>(28日):10名
②同志社大学の学生役<10~20代男>(29・30日):40名

注意事項:
①明治時代設定のため、金髪はNGとさせて下さい。
女性は髪が長い方の方が望ましいです。

②撮影が長時間に及ぶ場合は食事が出ます。

③恐縮ですが、交通費その他の支給は考えておりません。ご了承下さい。

「件名」に「京都・エキストラ応募」とし、

(1)お名前
(2)年齢・身長・体重・足のサイズ
(3)顔写真
(4)着物やゲタをお持ちかどうか

を明記・添付の上、メールにてご応募お願い致します。
詳細は追ってご連絡致します。

【問い合わせ先】
「山室軍平の映画を作る会」阿部 [email protected]

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エキストラ募集のご案内 ◆岡山編◆ シェア拡散お願いします
映画「地の塩『山室軍平』母の願い」のエキストラを募集しております。どうか、みなさまのご協力を、心よりお待ちしております!

撮影期間:7月31日(日)~8月1日(月)
①岡山孤児院の子供<4才~15才くらいまで男女>(31日):10名
②明治時代の通行人<20~40代男女>(8/1日):5名

注意事項:
①明治時代設定のため、金髪はNGとさせて下さい。
女性は髪が長い方の方が望ましいです。
②撮影が長時間に及ぶ場合は食事が出ます。
③恐縮ですが、交通費その他の支給は考えておりません。ご了承下さい。
「件名」に「京都・エキストラ応募」とし、
(1)お名前
(2)年齢・身長・体重・足のサイズ
(3)顔写真
(4)着物やゲタをお持ちかどうか
を明記・添付の上、メールにてご応募お願い致します。
詳細は追ってご連絡致します。
【問い合わせ先】
「山室軍平の映画を作る会」阿部 [email protected]

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山室軍平の映画を支援する会
https://www.facebook.com/gunpei.yamamuro/

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中村哲氏 『アフガンに命の水を』 DVD無料鑑賞会

昨日の記事で上映会を手伝ってくれないかと声をかけてくれるのは嬉しいなどと書きましたが、
こちらも協力を要請されていたものの、
さきほどアオーレに寄ったらチラシを見つけてそういえばと思い出したので紹介いたします。

アフガニスタンで飲料水の灌漑事業を行ってる医師・中村哲氏の講演会が8月に開かれるのに合わせて、
中村氏のアフガニスタンでの活動を収めたDVDの上映会が無料で開かれます。

中村氏というと憲法九条が現地での活動に大いに役立っていると発言している方という印象を持っているのですが、
7月10日の参院選を経ての8月の講演会で、その点に触れていただきたいと思ってます。

あと作品の語りが故・菅原文太氏というのも気になります。

アフガンに命の水を


『アフガンに命の水を』DVD無料鑑賞会

日時 
7月10日(日) 19時~

7月11日(月) 13時~、15時~

会場 アオーレ長岡市民交流ホールA

*事前予約は必要ありません。
*各回30分前より会場します。
*上映60分 ご案内・解説30分

主催 
一般社団法人地域ルネッサンス創造機構
シンクタンク・ザ・リバーバンク

協力
長岡アジア映画祭実行委員会!
ソーサシャルイノベーション支援ITNA(あいてーな)

問い合わせ 電話07066567451
        メール:[email protected]

http://nkyod.org/event-list/8992

中村哲 
ペシャワール会現地代表 PMS(ピース・ジャパン・メディカル・サービ)総院長

略歴

ペシャワール会現地代表:PMS(ピース・ジャパン・メディカル・サービス)総院長。
1946年福岡県生まれ。九州大学医学部卒業。国内の病院勤務を経て、1984年パキスタン北西辺境州(現:カイバル・ パクトゥンクワ州)の州都ペシャワールのミッション病院ハンセン病棟に赴任しパキスタン人やアフガン難民のハンセン病治療を始める。
その傍ら難民キャンプでアフガン難民の一般診療に携わる。1989年よりアフガニスタン国内へ活動を拡げ、山岳部医療過疎地でハンセン病や結核など貧困層に多い疾患の診療を開始。2000年からは旱魃が厳しくなるアフガニスタンで飲料水・灌漑用井戸事業を始め、2003年から農村復興のため大がかりな水利事業に携わり現在に至る。
専門=神経内科(現地では内科・外科もこなす)

医師・中村哲氏 講演会 in 長岡

日時 平成28年8月27日(土)
会場 ホテルニューオータニ長岡 NCホール
聴講料 1500円

DVD鑑賞会会場にてチケット販売いたします。

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『遺伝子組み換えルーレット 私たちの命のギャンブル』

昨日、紹介した“くらしとTPPを考えるサマーフェスタ@アオーレ2016”にて上映される
ドキュメンタリー映画『遺伝子組み換えルーレット』を紹介します。

担当者は上映会のお手伝いに参加します。
たまに上映会を手伝ってくれないかと要請があり、声をかけていただくのはとても嬉しく、
上映会に参加できるのは楽しく思ったりします。
映画は赤ちゃんの粉ミルクにまで使用されてる遺伝仕組み化食品について考察していきます。



『遺伝子組み換えルーレット 私たちの命のギャンブル』

日時 8月11日 11時10分より上映
入場無料
会場 アオーレ長岡市民交流ホールA
上映後トーク 伊藤亮司(新潟大学農学部助教)×天明伸浩

米国で起こっている遺伝子組み換え食品による健康被害――。この作品では医学・医療関係者、政府の食品安全審査に関わる研究者、自閉症やアレルギーに苦しむ子どもの親たち、家畜の健康障害を扱った獣医など、多数の証言と科学的根拠(エビデンス)からその実態を浮かび上がらせます。
 遺伝子組み換え問題の専門家として国際的に著名なジェフリー・M・スミス氏が制作した本作品は、米国で注目を浴び、GMO食品の安全性を問う議論を活性化し、米国のGMO反対運動に大きく貢献しました。
 遺伝子組み換え作物を米国から大量に輸入する日本も決して無関係でありません。家族の健康、食を私たちの手に取り戻すために、まず何をしたらいいのか、さらには社会の食のシステムをどう変えていけばいいのか、本作品を通じてともに考え、行動しましょう。


原作・脚本・プロデュース・監督:ジェフリー・M・スミス
原題:Genetic Roulette: The Gamble of Our Lives
制作:Institute for Responsible Technology(IRT)/85分/米国/2012年

http://geneticroulette.net/

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くらしとTPPを考えるサマーフェスタ@アオーレ2016

サマーフェスタ

おととしアオーレ長岡にて開催された"くらしとTPPを考えるサマーフェスタ”が二年ぶりに開催されるのでご紹介します。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-421.html

TPPがどのような形で私たちの暮らしに反映するか知ってただくイベントで
あれから二年経ちますが次期大統領候補のドナルド・トランプ氏は離脱を宣言、
ヒラリー・クリントン氏も「ノー」と表明するなど、
アメリカの枠組みをより強固にするために進められ、
その中に日本も組み込まれようとしているのかと思いましたが、
今回開催される8月11日にはどのような状況になってるのか、
当日は識者による解説もあるので、ぜひこの機にご参加いただきたいと思います。

もちろんそれだけでなく長岡野菜、地酒、ビール、お好み焼きなどの飲食ブースが並ぶほか、
長岡のアラフォーアイドル“がぁがぁがぁるず”のステージにガラポンの抽選もあるなど楽しめる一日となる筈です。

また映画上映として11時10分より市民交流ホールAにて
ドキュメンタリー映画『遺伝子組み換えルーレット』の上映会もあります。
http://geneticroulette.net/

『くらしとTPPを考えるサマーフェスタ@アオーレ2016』

会場 アオーレ長岡

日時 8月11日(水 祝) 11時~15時

主催 くらしとTPPを考えるサマーフェスタ@アオーレ2016
連絡先 電話 0258-37-1039

以下、余談ですがドナルド・トランプ氏の演説をテレビで見てると、
どうしてもかつて互いにレスラーを立てて髪切マッチを敢行した
WWEの総帥ビンス・マクマホンと被ってしまうのですが、
実際トランプ氏の支持者がWWEのターゲットと重なると知ってなるほどと思いました。

1990年の『グレムリン2 新・種・誕・生』で散々、ギズモからおちょくられた不動産王ダニエル・クランプのモデルは
もちろんドナルド・トランプ氏で、当時はそんなキャラだったのが
今は冗談から駒の大統領候補になってるのをジョー・ダンテ監督はどう思ってるのか、
映画の中で自身が買収したケーブルテレビに
カラーで修復した『カサブランカ』のハッピーエンド版に編集して放映するような野暮として描かれてたのが記憶に残ったりします。

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