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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

2016年03月 | ARCHIVE-SELECT | 2016年05月

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あかんやつら 

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映画史・時代劇研究家の春日太一氏の「あかんやつら 東映京都撮影所血風録」を読み終えました。
かの満映で甘粕正彦と渡り合ったマキノ光雄が帰国後に
家財道具一式置いてきたような満州帰りの引き揚げ者の映画人達を受け入れ
出発した東映京都撮影所の興亡を念入りに蓄積した取材とともに書かれた濃すぎる一冊。

時代劇→任侠→実録ヤクザにエログロと常にアウトサイダーをテーマに金脈を掘り当てた、
東映京都の職人達あかんやつらの熱かった時代が生き生きと描かれた一冊。

何しろ絶頂期が連日スタッフは徹夜仕事で、
そこへ看護婦さんが現れ次々とヒロポンを打っていくことで乗り切ったとか、
任侠映画から実録ものの変換の中で、
ホンモノのが撮影所を闊歩していく様など、
この撮影所から生み出された映画さながらのアナーキーな挿話が次々と登場して飽きさせないとともに、
おそらく膨大なエピソードの中から、この一冊にまとまられたと思うので、
まだまだ読み足りないという思いも。

それで担当者が気になっていたのは長岡ロケ映画『故郷は緑なりき』は
東映から派生した第二東映、後のニュー東映という会社が制作したこと。

短い期間で徒花のように散った第二東映、ついでに東映といえばヤクザ映画のイメージがあり、
そのなかで文芸調のメロドラマ『故郷は緑なりき』がなぜ制作されたのか、
しかも原作が九州なのに映画はなぜ長岡・柏崎なのかが常々不思議に思ってました。

この本によれば当時の社長・大川博の野心、
圧倒的なスターシステムと量産体制によって興行収入が他社を圧倒してたにも関わらず、
さらに欲張って劇場のシェアを拡大していく目論見の中で生まれたのが「第二東映」だったものの、
結局プログラムピクチャーの量産は粗製乱造の質の低下を招いて、
「第二の映画はとりあえず映っとればええ」
という撮影所従業員はそんな意識で臨んでため、
次第に右から左へと流れ作業でいつしか「観客」の存在が抜け落ちてしまい全く収益があがらず、
「ニュー東映」と改め時代劇は本体の京都撮影所で東映、
ニュー東映は東京制作で現代劇に絞って路線を分け、
このニュー東映からは深作欣二や石井輝男が登場、鶴田浩二・高倉健が台頭したものの、
興行的に振るわず、そのままフェイドアウト。

『故郷は緑なりき』は大川博社長に佐久間良子さんが直談判してゴーサインが出たと聞きましたが、
粗製乱造とはいえ、量産体制の中、志で生まれた秀作ではないかと思いました。

それでこの本を読んで一人の時代劇スターにどうしても目が行きました。
第二東映でさらに量産するため自前の俳優では間に合わず、
松竹から呼び寄せたしたモノホンの剣豪です。

それにしてもマキノ光雄の名言「柳の下に泥鰌は二匹も三匹もいる」は
東映のみならずハリウッドはじめどこでも実践してると思いました。

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アフリカンフェスタ!2016 in ながおか



小林茂監督が中心となって今年もアオーレ長岡でアフリカンフェスタが6月4日(土)にアオーレ長岡で開催されます。

映画上映は小林監督の「チョコラ!」が10時より、「ギターマダガスカル」が13時35分より上映。
また今年もライブに「チョコラ!」の音楽を担当した親指ピアノの覇者サカキマンゴーさんが参加。

そして今年も「チョコラ!」で活動を描かれた松下照美さんがケニアから参加します。

詳細は公式サイトを。
http://africa-nagaoka.jimdo.com/

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NO DIRECTION HOME



2004年 市民映画館をつくる会主催で田口トモロヲ監督作、みうらじゅん原作『アイデン&ティティ』の上映会を長岡市立劇場で開きました。

前年の『第8回長岡アジア映画祭』で田口トモロヲさんをゲストにお招きし、
その後の東京フィルメックスで『アイデン&ティティ』を観賞して、
とても良かったので上映をしました。

映画はメジャーデビューしたものの自分がやりたいロックができず、
悶々とするバンドマンの前にボブ・ディランの姿が現れ、さまざまな啓示を受けて自分の道を模索してる姿を描いていきます。

「君の立場になれば君が正しい、僕の立場になれば僕が正しい」

そしてエンディング曲は世界で初めて映画主題歌に使われた
「ライクアローリングストーン」が流れて鳥肌が立つなかで模索してることを肯定するように背中を押してくれます。

『アイデン&ティティ』長岡上映会には原作者のみうらじゅんさんがFAXでメッセージを寄せていただき、
「ライクアローリングストーン」の歌詞の中の
How does it feel どんな気がする 
に着目したメッセージでしたが、
以降何をするにもディランがどんな気がする?と突っ込んでくれるような気がしてました。

それ以降、例えば東京で「ライクアローリングストーン」誕生とその背景に迫ったマーティン・スコセッシ監督作『ノーディレクションホーム』が公開されると知れば足を運んだりと、そんな熱心ではないもののディランに注目しておりましたが、
その後に市民映画館をつくる会が無くなり、
自分の存在場所を失ったと喪失してると
ディランが自身を戒めるための説もある『ライクアローリングストーン』の中の歌詞

どんな気がする
たった一人で
帰る家も無く
誰からも見向きもされない
石のように転がっていくのは

↑これは自分に対してディランが説いてるように聴こえて身につまされました。

そのディランのライブに初めてようやく先日渋谷まで足を運んできました。
御年74歳の神様の今は「ライクアローリングストーン」は歌わず、
「ブルーにこんがらがって」も「風に吹かれて」も原曲の跡形がほとんど失せたようなアレンジでピアノとともに歌うなど、
最近のナンバーを中心に歌い、ピアノを弾き、ハーモニカを吹き(神様に失礼だけどやはり圧巻!!)、時にステップ踏んだりし
中でも最後にスタンダードの「枯葉」を朗々と歌い上げた声量と美声には驚きさえ覚えましたが、
何より長いキャリアとしてたどり着いたステージに立ち歌う神様の姿を目にし、耳にしたのは
また背中を押されたような気がしました。

「やらなきゃならないことをやるだけさ、だからうまくいくんだよ」
言葉通りに実践したのがこのステージの姿なんだろうなぁ、と。

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新潟のキユミとサユル



http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1099.html
↑こちらでご紹介しました柏崎在住・杉田愉監督のライフワーク『キユミとサユル』四部作が
第26回にいがた国際映画祭で6月4日上映されますのでご紹介します。

6月4日 キユミとサユル4部作 10:35〜11:55
『キユミの肘 サユルの膝』『キユミの詩集 サユルの刺繍』
『キユミの森 サユルの澱』『キユミの桃子 サユルの涼花』

杉田愉監督、品田涼花さん、丸山桃子さんトーク 12:00〜12:30

http://26th.niffec.com

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長岡観光会館 夢のあと



http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1113.html
↑こちらの『栄光の黒豹』ポスターの下側に”日本海側随一の一大レジャーランド”のコピーとともに
長岡観光会館 長岡温泉センターの文字が。
そして、その上にはおそらく映画の一場面で温泉センターで寛ぐ浴衣姿の若い男女が。

柴田観光とも呼ばれてたハズですが、
担当者はいわゆるよその者でも、この柴田観光にあった劇場に何度か足を運んだ記憶がありましす。
確か公開当時の『ダイ・ハード』をここで観ましたが、
当時はパチンコ屋も同居してた記憶が。

この柴田観光がいわゆる50年代、60年代の長岡ロケ映画を誘致し、
エキストラ集めや撮影隊の面倒も見てフィルムコミッション的なこともやってたのは、
昭和36年作『故郷は緑なりき』の柏崎ロケは柴田観光の系列の映画館で働いてた大橋さんの証言で裏づけされたと思います。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-671.html

『第12回長岡アジア映画祭』で上映した長谷部安春監督の長岡を舞台にしたハードボイルド『爆弾男と呼ばれたあいつ』では、
この長岡観光会館の温泉センターで寛ぐ小林旭と東京ぼん太のシーンがあって往時の賑わいが伺えました。

その柴田観光は昭和の終焉とともに当時の感触ではレンタルビデオ家さんに押されて閉館となった印象があります。
その後、長岡に映画館建設をと“市民映画館をつくる会”が発足、
担当者も参加しましたが、そのおかげでたくさんの魅力的な方々と出会うことになった反面、
人生が狂ったとか、酷い思いをしたことも多々あったりと…
ただこうしてこんな活動をしてるのも柴田観光の閉館があったからだろうと、
画像の現在は北越銀行駐車場となってかつての柴田観光の跡地に立って思ったりしました。

『栄光の黒豹』も柴田観光が誘致し、ポスターに広告があるということは
おそらく出資もしてるハズだと思います。

『栄光の黒豹』上映会宣伝は柴田観光跡地のここに立ってからスタートを切ろうと。
早速上映会当日に柴田観光で働いてた長岡コレクター長谷川さんに会いに行き、
当時の資料を改めてこの日のために整理してくれると約束いただきました。

| 未分類 | 22:28 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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長岡ロケ映画『栄光の黒豹』上映会 前売券発売開始

栄光の黒豹ポスター54 (1)

6月11日に長岡市立劇場で開催する『栄光の黒豹』長岡上映会の前売券1000円を先程、
アオーレ長岡3階ながおか市民協働センターにて発売を開始しました。

これから 長岡駅CoCoLo文信堂書店/カーネーションプラザ/ら・なぷぅ/でくのぼう/西時計眼鏡店/キャラメルママ/ハーブ談話室/長岡市立劇場/リリックホール(長岡市) えとせとら(柏崎市)/みずすまし(三条市)シネ・ウインド(新潟市)
随時↑こちらに委託販売のお願いをこれからしていきます。
当日券は諸事情で1500円にしたので前売りがお得になります。

発売を開始しましたら↓こちらにプレイガイド先をアップしていきます。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1115.html

本日は平日休みの方とチケット組作業をしておりました。
やはりはかどりました。ありがとうございます。

昨日、今日と報道各社などに上映会のご紹介を依頼。
特に新潟日報は4月16日付の朝刊で『故郷は緑なりき』がフィルムセンターで上映されることを大きく掲載してました。
昨年の長岡上映会ではこのような扱いはしていただけなかったので、
一言余計な文面を添えてリリースしました。
だから余計に嫌われるんだろうと。

明日は長岡市立中央図書館の映画上映会にチラシを配布していただきます。
これからゴールデンウイーク期間中までに一通り宣伝活動にまい進したいと思います。

| 未分類 | 18:37 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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ベルクでコーヒーをもう一杯



かつて新宿のダンボール村でカメラを構え、シャープな写真を撮りまくっていた木暮茂夫さん。
まさかカメラを向けられる立場になるとは。しかもこんな美しい映画の主人公として。
ダンボール村の消滅とともにカメラを捨て、新潟で茅葺職人になったという話は聞いていたが、そこでもダンボール村時代のコミュニティの精神がしっかり生きていることを知った。
嬉しかった。
迫川尚子 (写真家/新宿ベルク副店長)

http://kazenohamon.com/comments/

↑小林茂監督『風の波紋』で大林宣彦監督などともに推薦コメントを寄せてた方に
新宿ベルク副店長という肩書の方が。

新宿駅東口地下にあるこのお店はいつしか新宿駅に来ると立ち寄るようになりました。
かつてはムーライト越後が出発するまで。
現在は夜行バスの発車時刻まで。
もちろん東京で映画を観る時の時間つぶしに。

何よりメニューが安いし、ビールもうまいし店内は時折、センスのいい写真展になってたりと、
随所にこだわりが感じられ、いつだったかお店に
「忙しいサラリーマンからホームレスにも一杯のコーヒーで休んでもらいたい」
という趣旨の文句(もう何年も前なんでこんな文でなく、あくまで趣旨)が飾られてあって好感を持ったりしました。

確かにコーヒー一杯飲む時間だけでも様々なお客さんが出たり入ったりしてサスガ新宿だと。

その後、このお店は立ち退き問題が起きたら、お客さんが署名活動をはじめて乗り切ったなんてニュースを知って、
確かにあのお店を愛する人はたくさんいるだろうなぁ、と存続にほっとしたりしました。

そのベルクの副店長と『風の波紋』の木暮茂夫さんが知り合いで、
かつては報道カメラマンとして世界中を写してたと聞いてた木暮さんは新宿段ボール村もテーマにしてたのかと。
そういえば小林監督の著作『雪国の幻灯会にようこそ』には
木暮さんがホームレス支援の写真展を新潟で開催したいと意気込んでた際に
新潟で頼りにした小林監督に東京のホームレスに新潟県出身が多いと話して、
小林監督は大きなショックを受けたという挿話がありましたが、
この頃に木暮さんは段ボール村の取材後にベルクにも顔だしてコーヒーを飲んだりしたんじゃないかと。

松之山に移住した木暮さんにもうカメラを手にしないのですか?と尋ねたことがあり
「もう撮りたいと思う理由が見つからない」とカメラを一切手にしてないそうで、
先のベルク副店長のコメントの中に心のうちが垣間見える気がしました。

担当者はガラケーでパシャパシャ撮ったりしてますが、
それを見ての木暮さんのアドバイスは
「いいか、カメラを人に向けるときはあらかじめ撮りますなんか言うんじゃないぞ、
そのまま撮ればその人が写る」
ということを肝に銘じてます。

その木暮さんがシネ・ウインドの『風の波紋』上映後のトークイベントに参加します。
5月1日10時の回の上映後に開くようです。
あんまりこういったことはしない主義ではないかと勝手に思ってましたが、
いづれにせよ貴重な機会なのでお勧めいたします。

先日、上京した際、ハッピーなS東京特派員とベルクで落ち合い、
長い時間駄弁ってましたが、案の定店内には『風の波紋』のポスターが貼ってありました。

BERG
http://www.berg.jp/

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『風の波紋』ユーロスペース最終日



神様の歌声を聴くために昨日上京したら、ちょうど小林茂監督『風の波紋』の渋谷・ユーロスペース最終日だったので、
最後の回に足を運びました。

ユーロスペースに最初に足を運んだのは『風の輝く朝に』だったから調べたら、
もう26年も経ってることに驚き、この前はジョニー・トーの『ブレイキング・ニュース』を最後に足を運んでなかったはず。
現在の円山町に移転してから行ってないので、
Bunkamura近くのコンビニの店員さんに尋ねてたどりつきました。
そういえば近所にシネカノンの劇場があったハズだし東京国際映画祭が渋谷にあった頃はハシゴしてた記憶も。

それで辿り着いたユーロスペースは結構な猥雑な場所に構えて、
ここで観た『風の波紋』は十日町シネマパラダイスで最初に観た『風の波紋』と
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-839.html
また違う印象を覚えました。

十日町は撮影された地元で関係者も集まっての最初のお披露目なのでまるで祝祭の中で堪能してた感がありましたが、
今回は都会の洒落たミニシアターの中でスクリーンに映る世界とは関係ない人たちと観てるのは、
なんというか客観的に観ているような気がしてました。
映画もやはりライブなんだと実感しましたが、そのぶん余計に集中して冷静に映画を観ることができました。

改めて木暮さんの一挙一動に魅力を覚えた中で(奥さんに頭が上がらないことも含めて)、
担当者が木暮さんに最初にあった日の宴で、酒に酔って小川さんに絡んでたこと、
その中でこの地に住んで9年になるけど、まだ集落からはよそ者扱いということを嘆いてた姿が印象に残ってます。
映画はその苦渋から解き放たれた姿が映し出されてるのか、
内面に隠している姿なのか、いづれにせよこの地の移住者の先駆者として
田植えをする姿はとてもかっこよく、その姿を観れば確かに後に続く者が登場する予感を覚えました。

それで今回はコーヒーを挽くことから始まる木暮家の何気ない朝食のシーンが印象深く思いました。
食卓に並んだ豪勢なおかずと撮れたての生卵と納豆を混ぜてる姿に、
この地で暮らす豊かさをいやおうなしに実感させてくれました。

また謝肉祭のシーンは周到に撮影・編集されてることはよくわかりましたが、
このシーンのテーマだと思う「命をいただくこと」に関してはまだ過剰なように思いました。

あと劇団ハイロの寸劇は先回観たときより長い印象で、今回はこちらが浮いてるんじゃないかと思ったりと。
そう感じたのは面白かったです。

しかし映画を観てて何気に気になったのは何度か赤い斑点のようなものがスクリーンに映り、
撮影ミスの素材を使っているのか?そもそも普通に撮影してあんな斑点など映るものか?
まさかあの部分だけ退色してる?そんなバカななどと思ってると次第に頻繁に出てくるのでこれは変だと思ったら、
後ろの席からシャッター音が聞こえたので振り向いたら、
いいトシしたおじさんが上映中にもかかわらずスクリーンに向けてカメラを写してました。
いまどきこんなマナー違反どころでないことをする人間がいることに呆れてしまいましたが、
サスガにまずいだろうとやめるように注意しました。
人様にやめろなどと言えるような立派な人間ではありませんが…
あのおじさん撮影したのをSNSに投稿したりするんでしょうか?

観賞後にパンフレットを購入し、読み応え十分のようなので後でじっくり読みたいとユーロスペースを後にしました。
予告編に『冬冬の物語』と『恋恋風塵』とタイトルを呟くだけでほろりとする映画が流れたので新潟来るんだろうかとも。

『風の波紋』は新潟県内は本日からシネ・ウインドと十日町シネマパラダイスで公開。
4月25日(月)からは高田世界館で公開され小林監督の舞台挨拶はじめイベントがあるようなので紹介します。

★新潟市/シネ・ウインド https://www.cinewind.com/
4月23日(土)~公開スタート
 
◇4月23日(土)12:05の回、16:20の回上映後初日舞台挨拶
登壇:小林茂監督
 
◇4月30日(土)10:00の回終了後トークイベント
ゲスト:大熊孝さん(新潟大学名誉教授・『阿賀に生きる』製作委員会代表)、小林茂監督
 
◇5月1日(日)10:00の回終了後トークイベント
ゲスト:木暮茂夫さん(本作出演・松之山在住)、小林茂監督
 
◇5月3日(火・祝)10:00の回終了後トークイベント
ゲスト:桾沢厚子さん(ブリコールスタッフ)、小林茂監督
 
◇5月4日(水・祝)10:00の回終了後トークイベント
ゲスト:時田美昭監督(『夢は牛のお医者さん』監督)
 
◇5月5日(木・祝)10:00の回終了後トークイベント
ゲスト:玉木有紀子さん(大地の芸術祭 こへび隊)
 
◇5月6日(金)10:00の回終了後ミニライブ
ゲスト:天野季子さん(本作出演・十日町市在住)によるミニライブ
 
++++++
★十日町市/十日町シネマパラダイス http://www.t-cinepara.com/
4月23日(土)~公開スタート
 
◇4月24日(日)12:10の回上映後舞台挨拶
登壇:小林茂監督
 
◇4月30日(土)16:50の回終了後終了後ミニライブ
ゲスト:天野季子さん(本作出演・十日町市在住)によるミニライブ
 
++++++
★上越市/高田世界館 http://takadasekaikan.com/
4月25日(月)~公開スタート
 
◇4月29日(金・祝)12:00の回上映後、15:30の回上映前舞台挨拶
登壇:小林茂監督
 

◇5月3日(火・祝) 19:00〜
◯主題歌・天野季子さん ミニライブ
※16:50の回上映後となりますが、準備のため30分ほどの時間がかかります。
料金:500円(映画ご鑑賞の有無に関わらずご参加いただけます)

『風の波紋』公式HP http://kazenohamon.com/

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6月11日 長岡ロケ映画 35mmフィルム 『栄光の黒豹』 長岡市立劇場



まだ詰めなければなりませんが、とりあえずフィルムが正式に借りられることになりましたので、
昭和44年の長岡ロケ映画『栄光の黒豹』上映会を開催します。
主演は当時の青春映画スター森田健作、目黒祐樹の二人でサッカーをテーマに長岡で躍動します。
DVD化されてない貴重な作品を35mmフィルムで上映します。
ただこれから宣伝に入るのですでに時間がないため、
当日も含めてお手伝いいただける方を随時募集します。
参加をご希望の方はお問いあわせください。

日時 6月11日(土) ①11時~ ②13時30分

入場料 前売 1000円 当日 1500円 (予定)

会場 長岡市立劇場

*今回も上映後に希望者に映写機に触れるワークショップを開催。
*ロケ地のひとつらしい長岡観光会館の貴重な資料をロビーで展示します。

問 長岡アジア映画祭実行委員会! 電話09045204222

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K先生



夏目漱石の「こころ」ではありませんが、仮にK先生と書かせていただきます。
いつもは担当者はKさんと呼ばせていただいてます。
K先生は連日多忙を極める長岡の市議会議員で担当者と知り合ってもう四半世紀になるんじゃないかと思います。

当時、長岡市の職員だったと思いますが、市民映画館をつくる会の忘年会だかに来て、
その時、大雪だったのでビルの雪下ろしにメンバーが力を合わせてるのを見て、この会が好きになったと後で話してた記憶が。

その後、市議会議員になったことで行政との折衝ごとにK先生はご協力をいただきました。

で、いろいろあって担当者が長岡アジア映画祭実行委員会!を立ち上げようと決めたときに、
長岡の人でまずK先生に相談した経緯があったりします。

以後も相談事に乗ってくださったりしていて、ありがたいのですが
「俺は五藤監督を応援している」
ことあるたびにK先生の口からこの言葉が出てきて、
いつも凄いと思うのは決してリップサービスではなく、
例えば画像にある座C!nema!で五藤監督作「想い出はモノクローム」のような短編映画1本の小さな上映会でも
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1094.html
五藤監督が来ると聞けば多忙だと思うのに、
またもちろん座C!nema!という試みにも関心があったと思いますが
きちんと顔を出して懇親会にも参加したりします。

昨秋の「五藤利弘監督短編映画特集」はもちろん好評だったのですが、
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-875.html
中には厳しい言葉を耳にして、この会をやってて楽しいことばかりじゃないな、と思いましたが
K先生は上映会にきちんとかけつけ、
「五藤監督の映画を観れて良かったよ」と言ってくださったのはありがたかったです。

また昨年12月の「千年の一滴」上映会の懇親会ばかりか、
翌日の柴田昌平監督、大兼久由美プロデューサーのお見送りにも来たりして、
大兼久プロデューサーはとても感心したりしてました。
こんなおもてなしは市外のお客様から見ても長岡の好感度をあげるものではないかと。

もちろん市議会議員という立場で、たくさんつきあいがあるだろうし、
ご本人曰くお酒が好きだから、いろんな会合に顔を出す、
なんて話したりしてますが、
でも五藤監督に関しては心底応援しているんだろうと思ってます。
五藤監督にとっても長岡での大きな味方でしょう。

などとおべんちゃらを書いたつもりではありませんが、
K先生にとっては当たり前かもしれませんが、
五藤監督への有限実行を貫いてるのはいつもすばらしいことだと思ったりしてます。

ただ面と向かってあまり言えませんが、お体どうぞご自愛ください。

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風に吹かれて 大崩にて~13~



大崩のご主人の田んぼ仕事で春を実感する“すじまき”のお手伝いへ。
今回ですじまきは三度目となるのですが、
段取りをすっかり忘れて思い出しながら作業をする有様でした。

こちらも暖冬のため例年より雪が少なく、
今年は水不足なことが予想されるためこの集落で危惧しているようでした。

大崩のご主人は小林茂監督作『風の波紋』のポスターに映っており、
小林監督と交わす深い話が『風の波紋』の中でも生かされ、あの映画に影響を与えてると思うので、
ご主人の感想を聞きながら作業をしてました。

この日の作業は僅か半日で終わりながらも、日頃使わない筋肉を使うため
作業を終えたとたんに疲れで眠ってしまいましたが、
その間にご主人は昼食に特性のスパゲティを作っていただき、これが滅法うまかったです。
ご馳走様でした。

「これから新緑が増えてくる」
ご主人は話してましたが、何度来てもこの春の風に包まれる、この季節の大崩はまた格別。

農作業をしながら読書に耽るという日々。
羨ましくもありながらも自分はたまに顔を出すくらいで疲労を覚えるほどですが、
毎日、こんな肉体労働に費やすと思うとやはり深い敬意を覚えたりします。

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山室軍平映画化協賛 映画 『筆子・その愛 天使のピアノ』 上映会



先月の長岡アジア映画祭プレイベント(仮)でも開きました『筆子・その愛 天使のピアノ』の無料上映会が開かれます。

会場は長岡出身・東條政利監督が準備中の新作『「母の願い(仮)〜地の塩「山室軍平」』の主人公・山室軍平の記念ホールで無料上映されます。

東京会場
日時:2016年5月8日(日) 15:00/18:00
場所:救世軍山室軍平記念ホール
   東京都千代田区神田神保町2-17
地下鉄『神保町』駅A6出口徒歩1分 

『筆子・その愛』公式HP http://www.gendaipro.com/fudeko/
入場料無料
【お問い合わせ】山室軍平の映画を作る会 TEL:03-5332-3991
担当:上野 [email protected]

=================================

『「母の願い(仮)〜地の塩「山室軍平」』について

この映画は皆さまのご支援によって製作されております。この映画のための賛助金、製作協力券の購入をしていただければ感謝です。製作協力券とは、映画制作費の一部となるチケットで一枚につきお一人様分が入場できます。当日券1800円のところ製作協力券は1200円です。10万円以上のご寄付、または協力券100枚以上ご購入いただいた方(個人、団体を問わず) は、映画のエンドクレジットにお名前を掲載させていただきます。皆様のご協力が、映画を完成に導きます。どうかご協力よろしくお願いいたします。
《ゆうちょ銀行振替口座》
口座名義:山室軍平の映画を作る会
口座番号: 00120-2-634646
(株)現代ぷろだくしょん 担当:上野 [email protected]
Tel 03-5332-3991 Fax 03-5332-3992
〒161-0034 東京都新宿区上落合2-22-23 上落合ハイツ409

山室軍平の映画を支援する会
https://www.facebook.com/gunpei.yamamuro/

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「ソウル妄想映画感想」

S東京特派員が出張でソウルに行ったそうで、またあちらの新作のレポートを寄稿いただきました。
ありがとうございます。
収穫だったという「スチールフラワー」は日本なら単館(もう死語なのか)公開のような地味な印象を受けましたが、韓国ではこういった作品も普通にシネコンで公開されてるのか興味がわきました。

あとS特派員はプライベートでは大変ハッピーのようで改めておめでとうございます!

ロッテシネマ ワールドタワーのスクリーンロッテシネマ ワールドタワーのスクリーン

「ソウル妄想映画感想」

4月12日、13日とソウルのシネコンで公開中の韓国映画を見てきました。
その感想を書きたいと思います。
ただし、いうまでもなく映画は映像と音響と言語で出来ています。
なので言語がわからない状態で見たら理解できないはずなのですがそれでも演出の芝居のつけ方、俳優の演技、撮影のよさなどは画面から読み取れるものですし、それらを引き出す大本は脚本なのですからいい映画かどうかは見ているうちになんとなく感じられてくるものです(もちろん例外はあります)。
という前提での感想なので違っていたらお許しいただきたいと思います。

それでは始めます。
まず1本目は「大俳優」。脇役専門の演劇俳優がはじめて映画の主役に抜擢されるが・・・というバックステージ物。
主演のオ・ダルス自身が初主演なのでどうしても役柄と重なりますが作り手が脇役=ダメ役者みたいな紋きり型の扱いに違和感が。
ラストで主役になれないことを受け入れる主人公に泣きました。

「ドンジュ」第2次大戦時に治安維持法違反で捕らえられ若くして獄死した韓国の国民的詩人ユン・ドンジュの伝記映画。
取調べのシーンと回想シーンで進む構成でほとんど日本が舞台なので日本語のセリフも多く比較的わかりやすかったです(取調べのシーンはほぼ日本語)。
ただ取調べ室では変化にとぼしかったかなとは感じました。

今回イチオシの「スチール・フラワー」今回イチオシの「スチール・フラワー」

「スチール・フラワー」は若いホームレスの女の子が生きる様子をひたすら追う映画で、なぜホームレスになったのかなど背景を一切描かずただただ彼女の行動で想像させるという描き方。
これはとんでもない作品に出会ってしまったぞと見ていてうれしくなる映画でした。
ほとんどセリフなしでセリフがあってもまるで環境音のように小さなぼそぼそした音なのも主人公の孤独感をあらわしているようで面白い効果でした。

「時間離脱者」今回見た中ではいちばんの商業的娯楽作品。
1983年の連続殺人事犯に婚約者を殺された男と2015年に生きる刑事の精神が繋がり、婚約者を救うために協力するという時間ファンタジー。
婚約者の死は回避できるのか、犯人の正体は誰かといったミステリー要素もありハラハラドキドキしながら楽しみました。
ヒロイン役のイム・スジョンも適役。
ラストのオチはちょっと評価が分かれるかもしれません。

とまあこんな感想を持ちながら映画を見ているのでした。
こうして振り返るとけっこう楽しめているような気もします。
実際とは違うのかもしれませんが自分の想像だけの映画というのもあってもいいのかもしれませんね〈笑)
という提案でとりあえず強引に締めさせていただきたいと思います。
また日本未公開の映画を見ましたら報告したいと思います。

13日公開の「解語花」の展示がありました13日公開の「解語花」の展示がありました

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長岡ロケなびの大きな功労者



長岡ロケなびで長岡市の職員として行政と市民とのパイプを繋げながら
フィルムコミッション活動に長年大きく貢献された戸田さんが異動で別の部署に移ることになったので
長岡ロケなびとしてひとまずの送別会が開かれ参加しました。

在任中はなんといっても『この空の花 長岡花火物語』の徹底したサポートを通して、
大林監督から多大な信頼を得て「長岡の息子」と呼ばれてるなんて話も聞き、
2月に開かれた大林監督をお招きしての長岡古里映画学校の開催も戸田さんの成果だと思います。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1037.html

こちらは市民映画館をつくる会の時から無茶な依頼を聞いていただいたりと大変お世話になりました。
中でも2012年に企画した「長岡市民 映像の学校」では講師として
『この空の花』の映画つくりのエピソードを中心に貴重なお話をしていただきました。
http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-1815.html

また長岡アジア映画祭’14では『花蓮』の上映に際し
五藤利弘監督と渡辺千雅長岡ロケなび会長の対談の進行を引き受けてくださいました。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-571.html

他にも多々協力いただいたので今回の異動は残念でならないのですが、
新天地は錦鯉のプロモーションという部署と聞き、
それならば長岡を拠点に小千谷、山古志、柏崎などで撮影されたドイツ映画で錦鯉がテーマと言っていい
『漁師と妻』を長岡市が上映権を買って役立てればいいのではないか、
http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-89.html
などとやはり無茶なことを言ってしまいました。

宴の締めとして新潟県フィルムコミッション協議会で県内のロケ誘致活動に邁進してる方が、
戸田さんの功績と労をねぎらいながら最後に
「また二年ぐらいしたら戻ってくるんじゃないか」と話して爆笑となってしまいましたが、
いづれにしても戸田さん、お疲れ様でしたとありがとうございました。
どこかでまたお力添えをお願いするかもしれないので、その時はどうぞよろしくお願いします。

長岡ロケなび
http://locanavi.jp/

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『雪国の幻灯会へようこそ 映画「風の波紋」の物語』 読書感想文



小林茂監督の著作『雪国の幻灯会へようこそ』を読み終えました。

昔の角川映画のコピー、「読んでから見るか、見てから読むか」に倣えば、
担当者は映画『風の波紋』を観てから読んで、また観るというのが相応しいのではないかと。

というのも映画『風の波紋』は豪雪地で暮らし難儀な雪とも戯れる被写体となる人々に魅了される素晴らしい映画ですが、
生意気にもヤギを屠らい、その肉を感謝しながらいただく謝肉祭のシーンは、
自分は全体のトーンからズレてるのではないか、
ドキュメンタリーの枠を超えたファンタジーのシーンは違和感も感じなかったのに、
この謝肉祭のシーンは過剰な説明もないにもかかわらず饒舌な場面に思いました。

それについてすでに『風の波紋』を観た方と議論になってしまい、
感想に頷きながらも、だからこそまだ違和感を覚えていましたが、
本を読み監督の意図を理解したうえで再び映画を観たら、
自分の凝り固まった印象がほぐれるのではないかと思い、
またこの映画を観に行こうと思いました。

本の中に多々あるエピソードの中では次々と創造と想像を工夫し“遊び”のシーンを撮影していく小林監督の姿が微笑ましく、
それが編集の段階で残ったり、落とされたりしていく過程と落とされた際の監督の狙いが時にぼやきになるのは読んでて興味深かったです。

そして監督の幼少期に田んぼ仕事を手伝ったり、川遊び思い出が狭間に挿入され、
それが今回の撮影で木暮さんの田んぼ仕事を撮影に通い「人生が一回りしたようだ」と書くのは、
小林監督のこれまでの歩みと重ねて重く受け取りました。

撮影時には未曾有の大惨事となった東日本大震災が発生し、
妻有で撮影しながらも原発はじめ次々と起こる問題を目にしながら
これまで政治的な場面での表立って意思表明をすることを控えてた監督が、
被写体となった人々が、それぞれの人生を歩みながら、自身の存在を表明してることから、
監督が自分の考えを表明することになったこと、
映画の撮影を通して作り手か変容していくのがドキュメンタリー映画の魅力と、
確か以前に話してたことがあったので、まさにこれかと読んでて思いました。

あと映画スタッフの一人で編集者の秦岳志さんが的確な助言やアドバイスで登場し、
重要な参謀であることが改めて伺えました。
二度ほどお見かけしたことがありますが、まさに切れ者といった風貌の方でした。
本の中では秦さんが書いたプロダクションノートが時折、出てきますがこれはパンフレットに収められてるのでしょうか。
秦さんから見た “映画「風の波紋」の物語”だと思いますので、こちらも読んでみたいです。

『雪国の幻灯会へようこそ 映画「風の波紋」の物語』は長岡の方はぜひ文信堂書店でお求めください。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1098.html

映画『風の波紋』公式HP http://kazenohamon.com/

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長岡・山古志ロケ映画 『冬のアルパカ』 ネット解禁



『冬のアルパカ』のヒロイン、仁後亜由美さんのツイッターで知ったのですが、
https://twitter.com/senakanoshibou/status/717850685593616384
原田裕司監督作でゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013にて北海道知事賞を受賞した
長岡・山古志ロケ映画『冬のアルパカ』が無料で現在ネットで見られます。

『冬のアルパカ』
https://vimeo.com/156699354

真冬の山古志で東京から来たスタッフ、俳優が一週間にわたって合宿。
吹雪と4メートルの雪壁に囲まれながら戦い抜いた結晶ともいえる一本です。

http://fuyunoalpaca.web.fc2.com/shootingjournal.html
撮影日誌はこちら↑

主なロケ地は山古志では
アルパカの越冬小屋、雑貨屋さんの中道屋、由布集落の交流施設(由布のアルパカ牧場の前の建物です。もちろん冬季は雪で真っ白)

長岡では宇野祥平さんと仁後さんで五分以上はアドリブで演じてたのは駅前の地下道。
二軒ほど断られながらも関心を持って貸していただいたラブホテルはプレトマト。
ライブハウスという設定の音楽食堂では長岡ロケなびのエキストラ募集で参加した方、それに長岡造形大学、長岡技術科学大学の学生さんが参加し、バックスクリーンさんとともに白熱のライブシーンが撮影できました。

ホントにたくさんの人が協力くださってます。
改めてありがとうございます。

だいたい冬の山古志の人たちは連日、雪堀りにかきだされる中で、
映画撮影など迷惑以外ではないかなどと思いましたが、
まかないやトラックを手配していただいたり、
喜んでロケ地を提供いただいたりと思い返せば多々感謝です。

しかし交通誘導員の大迫一平さんと仁後さんが語り合う赤提灯のお店の山屋は駅前に移転し、
撮影時の雰囲気のあった建物は今は無く更地になってるほか、
パチンコ屋さんのパーラーいちごも現在は廃業し中古車販売店に、
そして取り立て屋の事務所の市民映画館をつくる会も今は無く、
存在してた頃の貴重な映像としてここに残ってるのは今、見返すと大変感慨深いです。

裏話としてこの取り立て屋のボスを演じてるのは当時の毎日新聞長岡支局長。
かつてお芝居を齧ったことがあるので自ら衣装を持参し嬉々と演じてます。
この時、シュークリームをほおばってますが、
時は二月なので長岡ではおなじみの美松のサンキューセールのシュークリームを担当者が差し入れ。
それを見てすかさず甘党の取り立て屋のボスという設定になったのは見てて大変面白かったです。

正直、この『冬のアルパカ』を撮影してた一週間は担当者の映画人生で最も楽しかった一週間でありました。
その後、いろいろあって内心、原田監督はじめ原田組のみなさんには申し訳ない思いがありました。

長岡アジア映画祭’14で本作を上映した際、スクリーンでやはり撮影時を思い出しながら観てて感極まってましたが、
その際、一番感動してたのは終盤の仁後さんと伊藤公一さんの口から放たれる息が本当に真っ白だったことでした。
あの息の白色はCGとかでできず、実際の寒さの中で映し出された息なことに感動してしまいました。

『冬のアルパカ』はゆうばりでの受賞後、韓国のプチョン、シドニーの国際映画祭などでも上映され海を飛び越えました。
海外の人はなぜあんな雪深い山奥にアルパカがいるのか不思議に思ったのではないかと。

主演の伊藤公一さんがプチョン国際映画祭での上映をレポートいただいたので貼っておきます。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-102.html

他にもこの年のインディーズムービーを席巻した傑作『壁女』
https://vimeo.com/156359090

真の変態が登場し爆笑させたる『苦顔』
https://vimeo.com/156359283

原田監督版の『ブエノスアイレス』のような気がする大怪作『コーヒー』
https://vimeo.com/155940619

などなど原田監督の傑作が見れるので、ぜひともとお勧めします。
もちろん最初は作品時間30分なのでお時間ある方はぜひ『冬のアルパカ』を。

市民映画館をつくる会は映画館を結局つくれなかったけど、
海外でも上映された映画をつくることができたと。

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想ひ出の“酒小屋”を悼む



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「人間は楽しまなくちゃ、いつか死ぬんだから」
妙に悟りを開いたかのようなご主人の言葉を耳にしながらいつものモツ煮と熱燗に口にしてましたが、自分がまさかこのお店でほっと一息つくようになるとはと。

店内は相変わらずでしたが暖簾がこざっぱりしてることに気づき、ご主人に尋ねたら「三年ごとに新しく変えてるんだよ」と。
暖簾だけでも新品にという意思があることを知ったものの、どこか妙な気がしたりと。

このお店は長居は粋じゃないんで、この日はモツ煮をお代わりしてお開きとしました。

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↑ちょうど三年前の今頃、担当者のFACEBOOKに画像とともに書いてましたが、
酒小屋のご主人が先月に脳溢血で亡くなられたそうです。

長岡駅前、アオーレという最先端のハコ物の大手通をはさんだ真向かいに
まるで戦後のバラック小屋そのまま、この周辺が時が止まったような錯覚を覚える飲み屋さん。

アオーレの真向かいにこんなお店があることだけでも痛快に思ってましたが、
おそらく地上げも再開発も断り、消費税などものともせず価格はそのままで
16時の開店と同時に一杯ひっかける人々のオアシスとして、この場所を守ってきたことに敬意を。

メニューはモツ煮しかないものの、他の飲み屋さんのモツ煮とはまるっきり違う味、
苦手な人はとことん苦手でしょうが、はまる人が後たたないのも理解できる逸品でした。

頑固そうなご主人の面構えと独特のお店の雰囲気から、
いちげんさんお断りの雰囲気を醸し出してましたが、
通ってからは常連さんとご主人のやりとりを耳にしながら、
ひっかける熱燗とモツ煮にたまらないものがありました。
ただいつも店内を見渡しては長岡の保健所は仕事してないんだろうなぁ、とも。

しかも場所は大手通なんで通ううちに上映会のポスターの掲示をお願いしたら、
快くといった感じではないものの、きちんと毎回掲示していただき約束を守ってくださいました。

その酒小屋と深い接点を持ったのは昨年『故郷は緑なりき』のポスター掲示を依頼したら
ご主人がこの映画を知ってると話したことから。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-669.html
↑こんなやりとりをして記事にしました。

その後、『故郷は緑なりき』を上映しながら観賞したところ、
昭和36年当時のモダンな看板の酒小屋が登場して、
当時からこの場所にあることになんというか震えるものを感じてました。

先の記事にあるように西川文恵監督、早川由美子監督、太田隆文監督に酒小屋を紹介したら大変喜んでもらったほか、
市外から来るお客さまに話のネタとして、16時~18時しか開いてなく、つまみはモツ煮しかないけど、それが本当にウマイ!
などと言って驚かせたりして喜んでいましたが、
もう、そんなことも出来ないのか、
極論ではなく真面目にアオーレと酒小屋が共存していることが長岡の面白さだと思ってるので、
誰もいない酒小屋を目にして長岡がひとつ、つまらない街に思えたりします。

担当者が最後に飲みに行ったのは先月のこと。
長岡アジア映画祭 プレイベント(仮)終了後、
『筆子・その愛』のポスターを掲示していただいたので、一杯ひっかけ、モツ煮を食べながら
常連さんとご主人の時事討論を耳にし、何もかも変わらない風景を見た後に、
ご主人にポスター掲示のお礼をお伝えしました。
いつも通り、はにかんだようなぶっきらぼうなご主人がそこにいました。

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長岡ロケ映画 『故郷は緑なりき』 上映 “生誕100年 木下忠司の映画音楽”



昨年開催した長岡ロケ映画『故郷は緑なりき』上映会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-643.html

上映会にお越しいただき感想を新潟日報の窓欄に投書した
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-697.html
新潟の佐久間良子ファンさんより情報が届きました。
現在、東京国立近代美術館フィルムセンターで開催されてる
「生誕100年 木下忠司の映画音楽」の中で『故郷は緑なりき』が16mmフィルムで上映されるそうです。

http://www.momat.go.jp/fc/exhibition/kinoshita-2016-4/

上映日時は4月17日午後1時からと4月28日午後7時の二回上映。

昨年の長岡上映以後も問い合わせが相次いだのでファンの方が
もしこのブログを読まれましたら、ぜひ観賞に行っていただきたいです。

しかし木下恵介監督の多くの名作を手がけたばかりかガメラにドリフにトラック野郎といったプログラムピクチャーまで幅広く手がけてた作品リストを目にすると
確かに作曲家でなく映画音楽家と名乗った自負を感じたりしました。

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『故郷は緑なりき』

2016年4月17日1:00 PM@大ホール
2016年4月28日7:00 PM@大ホール

1961(ニュー東映東京)(音)木下忠司(監)村山新治(原)富島健夫(脚)楠田芳子(撮)林七郎(美)中村修一郎(出)水木襄、佐久間良子、大川惠子、加藤嘉、中山昭二、山本緑、三國連太郎、花沢德衞、滝川潤、露崎満長、野沢哲男、須藤健、織田政雄

原作は富島健夫の「雪の記憶」。大学生の海彦(水木)が、高校時代からの恋人、雪子(佐久間)の待つ長岡に向かう車中で、彼女との出会いを思い出す…。村山新治監督は兄の英治と共に芸術映画社出身で、木下とは東映教育映画からの仲。長岡の風景、佐久間の美しさ、音楽が、詩情性を高めている。

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大崎章監督 渋川清彦主演 『お盆の弟』



シネ・ウインドに長岡アジア映画祭プレイベント(仮)のチケット清算に訪れたところ、
ロビーに一般のお客さんと明らかに違うオーラを持つお二人が。

知らずに来たのですが公開が始まった『お盆の弟』の舞台挨拶に来た大崎章監督と主演の渋川清彦さんでした。
すかさず写真を撮らしていただきましたが
かなりの売れっ子となってる渋川さんは物腰柔らかくも緊張感を醸し出しながら、
「長岡って花火が有名なところですよね」とお話くださいました。
間近で目にするとやはり俳優さんってカッコいいなぁ、と思ってしまいました。

これも何かの縁だろうと後日『お盆と弟』を観賞しましたが、
渋川さんは間近で目にしたカッコよさは微塵も感じられないダメ男をちょっと肩の力を抜いたさじ加減で演じ、
ほかの登場人物もそれぞれキャラが立ってて、その行動に一喜一憂させて飽きずに最後まで観ました。
よくよく思えば渋川さん扮するダメ男はそのままでも周囲の人たちが幸せを掴むことで、
後味のよい作品でした。
あとモノクロなのはかえって新鮮に思ったりと。
ついでに昨年はよくお仕事で訪れた高崎が登場するので、ちょっと懐かしさも感じたりと。

ヒロインの河井青葉さんの姿に今時、こんな清純がいるのかと思いながらも釘付けでした。

事前にチラシで五藤利弘監督の『花蓮』や原田裕司監督『できる子の証明』、それに『この空の花』などに出演してて応援してる三浦景虎さんも出演してると知ったので出番を待っていましたが、
http://tigertora.exblog.jp/
たぶんあの役ではないかと思う印象深いとはいえ短いシーンだったので、
だとすると『ぼっちゃん』のように闘ってて、嬉しかったです。

現在、シネ・ウインドでは『お盆の弟』とともに『アレノ』『モーターズ』と渋川清彦さん出演作を公開中。
https://www.cinewind.com/news/4-9-4-15-3/

これからの日本映画をもっと面白くしていくハズのお二人を注目していきたいと思いました。

『お盆の弟』公式HP http://obonbrothers.com/index.html 

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6月11日 長岡ロケ映画 『栄光の黒豹』上映会 検討中



昭和44年12月に封切られた長岡ロケ映画『栄光の黒豹』

昨年に上映会を開き好評だった長岡ロケ映画『故郷は緑なりき』が好評だったので、
次に長岡市立劇場の35㎜フィルムの映写機を使って上映するならば、
この映画だろうともろもろの手続きを進めてます。
市立劇場は今年7月から耐震工事を含めて改装し約二年間休館になります。
申請時に6月の土日はこの日しか空いておらず6月11日(土)を仮押さえしておきましたが、
もう二か月しかないため、とりあえず検討中ということでこちらに掲載します。
決定、もしくは断念しましたら、またこちらに掲載します。

貴重なポスターを入手してる方がいて、
長岡城から花火を打ち上げたり(合成なのか?)、
長岡市民のオアシスであった長岡観光会館の場面が使われたりしてますが(広告も)
これで森田健作、目黒祐樹のMMコンビ主演の青春サッカー映画のようです。

宣伝コピーは“北国の町 新潟県長岡で大ロケーション!”
というからには全編長岡ロケなんだろうと想像します。

カラー映画で『故郷は緑なりき』とは違う時代の長岡の風景が登場すると思います。
上映するとなればDVD化されてないためこちらも貴重な機会となります。
とりあえずまだ検討中なのですが、関心を持たれましたら6月11日を開けていただけたらと思います。
と、ここまで書いて上映会開けなかったら今から謝ります。ごめんなさい。

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『戦場ぬ止み』 in 新潟ユニゾンプラザ



“日本にあるアメリカ軍基地・専用施設の74%が密集する沖縄。今、辺野古の海を埋め立てて最新のアメリカ軍基地が作られようとしている。巨大な軍港を備え、オスプレイ100機が配備されるそれは、もはや普天間基地の代替施設などではない。2014年8月14日、大浦湾を防衛局と海上保安庁の大船団が包囲。日本政府は機関砲を装備した大型巡視船まで投入して、建設に抗議するわずか4隻の船と20 艇のカヌー隊を制圧した。陸上でもなんとか工事を止めようと市民が座り込みを続ける。基地を作るのは防衛局だが、市民の前に立ちはだかるのは沖縄県警機動隊と民間警備会社。国策に引き裂かれ、直接ぶつかり合うのは県民同士だ。「私を轢き殺してから行きなさい」と工事車両の前に身を投げ出したのは、あの沖縄戦を生き延びた85歳のおばあ。彼女にとって沖縄はずっといくさの島、それを押し付けるのは日本政府だった。”

『戦場ぬ止み』公式HP
http://ikusaba.com/

昨年の8月15日に当会主催で上映した『標的の村』に続く三上智恵監督の『戦場ぬ止み』の上映会が
無料で新潟市のユニゾンプラザで開かれると知ったのでご紹介します。

現在進行形で非常事態が続く沖縄で辺野古埋め立てに反対する人々の昨年までの記録ですが、
三上監督は当然のように今も沖縄でカメラを抱えて事態の推移を記録しています。

『三上智恵の沖縄撮影日記』
http://www.magazine9.jp/category/article/mikami/

三上智恵監督より 『標的の村』長岡上映会へのメッセージ
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-865.html

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『戦場ぬ止み』上映会

護憲フォーラムにいがた・新潟県平和運動センター憲法学習会】
■上映日:2016年4月18日(月)
■上映時間:18:15〜
■会場:新潟ユニゾンプラザ 多目的ホール
■会場住所:新潟県新潟市中央区上所2丁目2番2号

■主催・問合せ:新潟県平和運動センター
HP: http://niigataheiwa.jimdo.com/
電話: 025-281-8100

http://ikusaba.com/jyouei/?p=1030

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サフラン酒蔵の清掃ボランティアに参加する。

サフラン 記念写真

昨年の『千年の一滴 だし しょうゆ』上映会でとてもお世話になった
醸造の町摂田屋まちおこしの会がサフラン酒蔵の清掃を呼びかけてるのを知って参加しました。

柴田昌平監督のご案内の段取りやガイドをしていただいたり、
サフラン酒蔵で試写会を開催をしたりと、
その恩返しの意味もあったのですが、何よりまたサフラン酒蔵に関われることが楽しみでもありました。

まちおこしの会の方々はじめ長岡造形大生や近所の摂田屋の方など、
中には上映会でお世話になった造形大の渡辺誠介先生や
先日の座C!nemaでお会いした造形大の理事長も参加し早い再会もあったりと。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1095.html

約50人が参加して、それぞれ庭園、奥屋敷、サフラン酒蔵の清掃などに分かれて活動し、
こちらは奥屋敷の冬囲いを剥がした板や柱などを土蔵に仕舞う係を担当。
はっきりいって力仕事しかできないと思ってたので、うってつけの役でした。

毎回参加してるという長岡大の学生とともに板をリヤカーに乗せたり、肩に担いだりしながら
休憩もはさんで役2時間。
お天道様と青空と時折吹く心地よい風にちょうどよい汗を流して、とても楽しく作業できました。

その後は散りゆく木蓮を目にして中庭で昼食。
お弁当に星六さんの味噌で作った味噌汁にお酒はもちろん吉乃川、さらに吉乃川の酒かすで作った甘酒と
ちょっとしたお花見がてらで参加者で労をねぎらいました。

一人一言自己紹介でこちらはあたり障りのないことを話したりしましたが、
平沢事務局長がフォローする形で昨年この蔵の中で『千年の一滴』試写会を開いたり、
監督に摂田屋に来てもらい、喜んでいただいたことなどを皆さんに紹介していただきました。

平沢事務局長はほかに昨年は海外も含めてたくさんの方が見学に来たこと、
これからも面白い企画をしていきたいと話していました。

こちらはボランティアのつもりで来ましたが、
何より青空の下で汗をかいた後にお酒をぐびぐび飲ませていただいたのは望外の喜びでありました。
またの機がありましたら、また参加したいです。
ありがとうございました。

醸造の町摂田屋まちおこしの会
https://www.facebook.com/nnn.settaya/

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杉田愉監督 『キユミとサユル』 10周年アニバーサリーイヤー特別上映会 in 名古屋・シアターカフェ



「柏崎に修行僧みたいな映画監督がいるが」

先日、映画大好きな新聞記者の方と話したら、こんなことを尋ねてきました。

確かに柏崎を出ることなく、一切妥協もせずに映画に精進している杉田愉監督は孤高の存在として傍から修行僧のように映ったりするかと思いますが、
大変知的ながらユーモアも交えて饒舌に話す姿は決して堅苦しい監督では決してありません。
新聞記者の方にはぜひ取材をしてくださいとお伝えしました。

その杉田監督のライフワーク『キユミとサユル』シリーズが始まりから10周年を迎えて
『キユミの肘 サユルの膝』(06) 『キユミの詩集 サユルの刺繍』(10)『キユミの森 サユルの澱』(13)『キユミの桃子 サユルの涼花』の4部作が名古屋のシアターカフェで上映されるので紹介します。

4作すべてに出演してる品田涼花さん、丸山桃子さんの女優としての成長もあわせて、
世界中の映画祭を席巻している杉田ワールドを堪能できる機会だと思います。

*「キユミとサユル」 10周年アニバーサリーイヤー特別上映会 4部作一挙上映!
杉田愉監督のライフワーク「キユミとサユル」シリーズの四部作が完成し、10年のアニバーサリーイヤーを迎えました。これを記念して4部作を一挙上映します。20歳になるまでの少女たちの美しさをご覧ください。

上映スケジュール 5/13(金)~15日(日)
5/13(金)、15(日)19:30 
14(土)15:00/17:00/19:00
※19時の回上映後、舞台挨拶予定あり 杉田監督/品田涼花さん

料金 1000円(ドリンクなし)

会場 シアターカフェ
http://theatercafe.blog.fc2.com/blog-entry-592.html

釜山国際映画祭20周年、出会えた(出会えなかった)20人に寄せて(五十音順、敬称略)杉田 愉
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1031.html

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ステカン!!



新潟駅前通りを歩いてたら見慣れた著名人のポスターが。
今夏の参院選に向けて早くもポスター展開か、しかし随分と人相が悪いよなぁ。
などと白々しいことを書きましたが渡辺文樹監督の新作ポスターでした。

映画上映会のポスター展開でステカンというのがあって、
ポスターをベニヤ板などに貼って人通りのある電信柱や樹木などに紐で結んでアピールするやり方があります。
無許可だったりする場合はいつ剥がされてもいいようにと。

市民映画館をつくる会の時はベニヤ板を買う予算もないので
スーパーで持ち帰り自由の段ボールの裏に貼って、
無許可で長岡駅前を中心に貼りまくっていました。
無許可なので貼ってるところをパトロール中の警官に見つかり、
そのままパトカーに乗って説教を食らったこともあり、
さすがにその時はこたえたりしましたが、
本当にやれることは限られた中で上映会の告知を人目につく方法として、
ステカンを止むおえずやったりしてました。
もちろん上映が終わったらすぐさま撤収してました。

長岡アジア映画祭実行委員会!になってからは
駅前はアオーレを中心に良い意味で小奇麗になってるので、
そこへステカンをしたりしたら反発が多いだろうなぁ、
それ以前にステカンの制作作業はかなりの労力を使うので
活動拠点も時間も限られた今はできないのが実情です。

だから上越映画鑑賞会のステカンを目にしたり、
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-705.html
未来と生活を考える会・三条の「小さき声のカノン」上映会を
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-837.html
手伝った際は懐かしさやその労力に内心敬意を抱いたりしてました。
あとこの二つはきちんと許可を取って貼っています。

今回画像の渡辺文樹監督の新作『安倍晋三』のステカンを目にした時は、
相変わらずやってるなぁ~と思いました。

というのも渡辺監督は自作のステカンを無許可で自ら貼りまくっているということなので、
このポスターも人知れずに貼りに来て、いつしか剥がされることになるだろうと。

渡辺監督は99年作品の『腹腹時計』の上映で長岡に来ています。
今はなき長岡厚生会館中ホールにて監督自らもぎりを行い16㎜映写機を廻していました。
上映後に椅子の後片付けを手伝ったら喜んでパンフをプレゼントされ、
「映画をやらないか」などと誘ってくれました。

意外と物腰も話し方もソフトなものの、目が笑っておらず
さすがに思いとどまりましたが、あのまま誘われ福島へ行ったらどんなことになったのかと時々夢想してます。

自分の車に自作のフィルムとポスター、それに映写機とスクリーンを載せて全国巡業で回る姿は、
ある意味映画好きの夢を実現しているようで危険な羨望したりしてました。

そんなことを思い出し『安倍晋三』ポスターの連絡先にいつ上映かと尋ねたら、
渡辺監督自ら電話に出て「夏に劇場公開」と力強く返答があって、
次に「君は何してるの?」などとスカウトするのも元気そうで以前のままだなぁと、ちょっと嬉しかったです。

ご存知のようにかなりヤバい監督として作品とともに伝説化されていますが、
口当たりのいい毒にもならない映画が幅を利かす中で、
渡辺文樹監督のドクダミのような映画も必要、かなぁ?

しかし詳しくは聞きませんでしたが「夏に劇場公開」って新潟はもう決まってるんでしょうか。
でもまぁ、公開が決まったらまたステカンがズラーッと並ぶことと思います。

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小林茂著 『雪国の幻灯会へようこそ 映画「風の波紋」の物語』 発売



小林茂監督が新作『風の波紋』撮影に至る経緯を書きおさめた新著『雪国の幻灯会へようこそ』が発売されました。
早速、お世話になってる長岡駅にある文信堂書店長岡店で買い求めたら残り三冊とのことでした。

小林監督が岩波書店で著作を出すのは半生を収めた『ぼくたちは生きているのだ』、
映画『チョコラ!』について書いた『チョコラ! アフリカの路上に生きる子どもたち』に続いて三作目になります。

このブログを読んでる方の所在地はわかりませんが、
長岡の方がいらっしゃるなら、ぜひ小林監督をずっと応援している店長のいる文信堂書店長岡店でお求めいただけたらと思います。
アマゾンでポチッよりも顔の見える本屋さんで時間があれば店長と語らいながら本をお求めになるのもステキではないかと。
勿論、品切れでしたらすぐに取り寄せていただけるそうなので、ぜひとお勧めします。

画像は『雪国の幻灯会へようこそ』を手にする神保店長です。

文信堂書店長岡店 電話0258-36-1360
http://www.cocolo-station.jp/pc/real_shops/728?sc_name=nagaoka

雪国の幻灯会へようこそ  映画「風の波紋」の物語  税別1800円
https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/5/0254230.html

映画『風の波紋』公式HP http://kazenohamon.com/

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食と暮らしの映画祭

昨年の『千年の一滴』長岡上映会にて「千年の一滴 だし講座」の講師をしていただいた
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-931.html
キムラマサアキ先生のお話もある『食と暮らしの映画祭』がシネ・ウインドを中心に開催されるのでご紹介します。

プログラムを目にして担当者はこの中にアン・リー監督の『恋人たちの食卓』を入れてほしい、などと思いました。
今は無き長岡の伝説の南アジア料理のお店“GANESH”のご主人に『恋人たちの食卓』をビデオで薦めたら、
大絶賛し、特に主人公の老コックが自宅台所の包丁などの料理具の配置が完璧すぎて、
自身も早速真似をしたなどさすがプロの視点は違うなどと思い返しました
原題『飲食男女』の『恋人たちの食卓』今はどこが配給権を持ってるのか知りませんが、
キムラ先生も機会がありましたら観ていただきたい1本です。

あと今回上映される『めし』は35㎜フィルムでの上映なんだろうか、とも。



G7新潟農業大臣会合開催記念

食と暮らしの映画祭

4/10(日)13:30~

【イベント】 会場:新潟市総合福祉会館 408-409号室

映画祭開催記念トーク

「映画の中のG7参加国の食文化と暮らし」

登壇者:木村正晃(野菜ソムリエ)&井上経久(シネ・ウインド支配人)

入場無料・申込不要・先着40名



4/16(土)~4/22(金)

【上 映】 会場:シネ・ウインド

「めし」(10:00~11:50)

「ピクニック」(12:10~13:00)

「駅馬車」(13:20~15:10)

「イタリアは呼んでいる」(18:20~20:10)

【料 金】

一般1100円 シネ・ウインド会員800円 シネ・ウインド会員限定4回券3,000円(50組限定)

※特別企画のため、シネ・ウインド鑑賞券・各種無料鑑賞券は使用できません。

主催:食と暮らしの映画祭実行委員会 協力:新潟・市民映画館シネ・ウインド、コミュニティシネマにいがた

問合せ:食と暮らしの映画祭実行委員会(シネ・ウインド内) 025-243-5530 [email protected]

https://www.cinewind.com/news/4-7-4-16/

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『想い出はモノクローム』コメンタリー上映



昨日の続きで座C!nemaでの『想い出はモノクローム』上映後はアニメーションのプログラムとなり、
五藤監督も含めて一緒に観賞していましたが、
しょっぱなから加藤久仁生監督のアカデミー賞短編映画賞受賞作『つみきのいえ』が上映されたので
驚いてしまいました。
長岡造形大と加藤監督との交流があって上映が実現したようですが、
知らなかったので、こんな傑作をタダで観ていいのだろうかと思いました。

この日のプログラムが全て終了後はそのまま机をだしてお酒にオードブルを載せて五藤監督を囲んでの懇親会。
ビューラ先生に造形大生、そして観に来たお客さんがざっくばらんに囲んでわいわいと。

その輪の中に長岡造形大の理事長がすんなりと溶け込んでたのも、ちょっと驚きました。
鹿児島出身で昨年、長岡に赴任したようですが、
座C!nemaも含むヤングアート長岡の試みについて、
「学生が造形大とアパートを往復する日々だけでなく、こうして街に出て実践するのが目的」
という主旨で話してたのが印象的でした。
そして長岡はとても面白いところだと。

こちらはビューラ先生や『空を拓く』『千年の一滴』上映の際に
渡辺誠介先生などの造形大の先生にお力添えをいただいたとお伝えしたら、
理事長は『千年の一滴』で柴田監督を摂田屋にご案内したと伝えた際、
知っていたそうで喜んで摂田屋を観光資源として大きなものがあると話してました。

その後、せっかく五藤監督がいるので『想い出はモノクローム』を再び流しながら、
監督に解説してもらおう、いわばDVDの特典でよくある“オーディオコメンタリー”を生でやるとう試み。

お酒も五藤監督と栃尾に敬意を表してか『景虎』が用意されており、
かなり回って賑やかになったところで軽快に上映スタート。

初っ端のシーンを一時停止して、このシーンの撮影について解説しはじめたら、
参加者が「自分はここでスピード違反で警察に捕まったことがある」と話し、
一同、こんな田舎でパトカーが張ってるのかと笑ったりと。

20分の作品とはいえ芦澤撮影監督がワンカットワンカット、ほかに考えられない場所にキャメラを置いた端正な撮影に改めて目を見張りながら、五藤監督が語る解説・裏話に耳をすますという贅沢な上映でもありました。

ただ由々しき事態だと思ったのは『想い出はモノクローム』は最近『恋人たち』や『ハッピーアワー』で注目されてるワークショップ形式の先駆けでもある作品。
五藤監督自身もワークショップを以後、この台本を使って開いてるそうですが、
台詞に登場する『生きる』や黒澤明監督について見てない、ならまだしも知らないという俳優志望の受講生が多いそうで、
いくらこちらは素人とはいえクロサワを知らないで俳優になろうとする人種がいるのかともやもやする思いが。

熱心に解説する五藤監督の姿を造形大の理事長はじっと見つめてたのが印象的でしたが、
監督も学生達に積極的に話しかけて、この機がまた次回に繋がることを期待したいです。

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Life is short . Let's fall in love young ladies

撮影 笠井則雄氏

「当たり前だと思っていた風景が無くなってしまうこともある」

五藤利弘監督はそういう趣旨で、
昨晩の座C!nemaでもう8年前に撮影した栃尾ロケ映画『想い出はモノクローム』上映後に
わざわざ駆けつけた五藤監督は長岡造形大学のビューラ先生を相手に話してました。

20分の短編ながら劇中に登場する栃尾のレトロな郵便局、舞台となった木造校舎は現在すでに取り壊され、
ラストに登場する中越地震で脱線した新幹線と同じ200系列の車両はもう走ってない。
そういった失われしものが映像として残っていることに意義を覚えたりと。

会場にはスタッフとして運営している長岡造形大生の姿もあり、
彼らが作ったこの映画館の中で聞く
『想い出はモノクローム』に引用される「ゴンドラの唄」のフレーズ、

“命短し 恋せよ乙女”

そのまま情熱を傾けることが大事かと黒澤明監督を通して五藤監督が若者達に伝えたいメッセージだと読み取ったりしてました。

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長岡ロケ映画 瀬々敬久監督 『64 -ロクヨン-』



横山秀夫原作でオールスターキャストで話題の映画『64』の舞台となる警察署が
長岡の旧柳原市庁舎を借り切って内装をほどこし撮影されたそうです。

担当者はちょうど去年の今頃に入会してる長岡ロケなびから届くエキストラ募集で
刑事役のエキストラ募集がメールで届いたものの、
当時は長髪で刑事より犯人役が似合う容姿、
何よりも自前のスーツがもう太って着れない有様なので申し込まなかったのですが、
後で豪華キャストが結集した映画だったと知り悔やんでおりました。

瀬々敬久監督は大作『感染列島』でも新潟市の旧病院をまるごと借り切って内装をほどこし、
撮影をしてましたが、この主要な舞台をスタジオでなくまるまる建物ごと借り切って撮影というのは
今回の『64』も同じチームなんだろうかと思いました。

ちなみに『感染列島』では担当者は医者役のエキストラとして参加し、
自分でしか気づかない場面ながらも映ってて喜んでいました。
ただし『感染列島』は瀬々監督のどんより後味の悪い暗さに痺れてた『雷魚』が好きなこちらとしては
大味すぎて少々不満が残る作品だったので、
こんなオールスターを結集した『64』でどのような手腕を発揮するのか注目したいです。

現在、シネコンで映画を観るとこの『64』の予告編が流れており、
警察署という設定の旧柳原市庁舎が頻繁に登場しており、
後援申請や中国語教室に中国映画の上映で宣伝に足を運んだりした場所なので、
多少面影を感じて懐かしく思ったりしてます。
懐かしく、というのはこの旧市庁舎はすでに役目を終えて近々取り壊されると聞きました。

『64-ロクヨン』 前篇 5月7日 後編6月11日 公開
http://64-movie.jp/

ちなみに瀬々監督の代表作『ヘヴンズ・ストーリー』も一部、長岡で撮影されてるようです。

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20160611



新年度。

2016年6月11日。
黙ってましたが、この日を写真の謎の像がある某会場を仮押さえして上映会を考えてたものの、
あてにしてたものがダメだったと連絡があり、
さてどうしたものかと思ってます。

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