非武装地帯DMZからのNHKニュースを見ながら
6月28日 『共犯者たち』長岡上映会
新潟国際情報大学国際学部 吉澤文寿教授講演「映画で観る韓国民主化の系譜 たたかうジャーナリズムを考えるために」
二回目の上映が終わった後の吉澤先生の講演会。
要所に触れれば、まず現在の韓国を訪れる日本人、日本を訪れる韓国人ともに増えていることを挙げてから、今年は1919年の3,1独立運動から100年という節目の重い年なことをあげてまず日本の植民地時代の独立運動を指揮し獄中氏を遂げた柳寛順(ユ・グァンスン)を今年は彼女の伝記映画韓国で公開されたことと併せて紹介。
その後は韓国現代史は分断と軍事独裁との闘いと定義し『共犯者たち』に登場したキャンドルデモに触れ民主化運動の流れをそれをテーマにした映画を解説。
1960年の李承晩政権を打倒した学生革命から『われらの歪んだ英雄』
1980年の光州事件から『ペパーミントキャンディ』『光州5,18』『タクシー運転手』
1987年の6月民主化闘争から『1987年 ある闘いの真実』
韓国の民主化運動とは軍事独裁との闘いであり、今もその先人たちの闘いの歴史が権力者の不正が露わになると先のキャンドルデモのように凄まじいパワーとなって結束し、ついに政権にトドメを刺すまでになるということが納得できるように思いました。
そして1987年の民主化以降に対峙する保守とリベラルの進歩が交互に政権を交代させてることを紹介し、なんというかほぼ独裁化してる日本よりもずっと民主的なんだなぁ、と。
映画紹介の締めとして『共犯者たち』のチェ・スンホ監督がMBC復帰をうれしいニュースとして、この民主化運動に連なる出来事として最後に挙げていたのが希望がもてるました。
”韓国は法を絶えず「見直す」歴史を持っていて、その変革の力が「正義」であり、「道義」なのです。
ダイナミズムにあふれる韓国は、これからもきっとおもしろいはずですし、日本の私たちが学ぶべきことも多いはずです。”
持論を述べておしまいとなりましたが、これまで電話とメールでやりとりしていた吉澤先生とは初対面だったので、朝鮮半島を研究しているエキスパートの先生にいささか失礼と思いながら「ワイドショーで盛んに嫌韓を煽ってる、日韓関係も最悪と呼ばれてますが、拉致問題の解決には韓国の協力が不可欠だと思うので日本は韓国と仲良くしてほしい」と挨拶がてらに自己紹介したこちらはこの講演の先生の締めは我が意を得たりだと思いながら聴講しておりました。
この際、嫌韓を煽ってると感じたのはひるおび!とワイドスクランブル。
あれを毎日見てたら韓国けしからんになるよなぁと。
そして本日、電撃的に実現したトランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長の対談を仲介し黒子に徹して実現させたのがどうも文在寅韓国大統領らしく(担当者のツイッター情報)、そんなニュースを目にすると余計に先の吉澤先生の講演を聞いてたのと聞かなかったのでは見方も違うハズだと。
しかしG20で文在寅大統領とも会おうともせず、個人的な信頼関係を構築する足掛かりを築いたトランプ大統領(NHK情報)からは何も聞いてなかったという我が国の総理の蚊帳の外っぷりに拍車がかかり、あれほど大騒ぎしてたG20って米韓大統領の待ち合わせ場所だったのかと。
韓国と向き合えなければさらに手ごわい北朝鮮など向き合えるハズはなかろうと。
改めて吉澤先生ありがとうございました。
夜の講演にも関わらず聴講してた方々がメモを取りながら聞いてたのが印象強かったです。
みなさんの大きな糧になることを期待します。
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