「第10回長岡アジア映画祭」で上映した「
Little Birds(リトルバーズ) イラク戦火の家族たち」の綿井健陽監督よりBCCメールが届きましたのでご紹介します。
綿井監督が問いかけ続けてるイラク戦争に再び挑んだ「イラク チグリスに浮かぶ平和」が現在ポレポレ東中野で、以後全国で順次公開されるそうです。
綿井監督曰く「イラク戦争を再び問い直す映画」であり、
イラク戦争を日本は支持した意味、「リトルバーズ」に登場するイラクの罪なき人々を
どん底に落としたことに加担したことも含めてお近くの方はご覧いただきたいと思います。
「リトルバーズ」上映前に流すビデオメッセージをいただこうと、
綿井監督にお会いしたことがありますが、とても柔和に印象を受けました。
ペンだけでなくムービーカメラを手にする日々の取材活動は
一貫して骨のあるもので今後も邁進し活躍してほしいと思ってます。
余談ですが綿井監督作「リトルバーズ」「イラク チグリスに浮かぶ平和」ともに
スタッフとして長岡アジア映画祭’14で上映した「山古志が浮かび上がる」の指導をした
硬派なドキュメンタリー映画でよく目にする安岡卓治氏の名前がクレジットされてます。
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(転送・転載歓迎)
★ドキュメンタリー映画『イラク チグリスに浮かぶ平和』(監督・撮影:綿井健陽)★
東京・名古屋でロードショー上映中、大阪は12月6日から、他全国順次公開
≪公式HP≫
http://www.peace-tigris.com/≪予告編≫
http://peace-tigris.com/trailer/ ≪各界からのコメント≫
http://peace-tigris.com/comments/≪東京・ポレポレ東中野 上映スケジュール≫
http://peace-tigris.com/theater/ ~11月28日(金)まで連日午後4時から
≪各地の上映劇場≫
http://peace-tigris.com/theater/ ・名古屋 名古屋シネマテーク 11月15日(土)~28日(金)
http://cineaste.jp/・大阪 第七芸術劇場 12月6日(土)~26日(金)
http://www.nanagei.com/・広島 横川シネマ 2015年1月3日(土)から公開
http://yokogawa-cine.jugem.jp/・神戸 アートビレッジセンター 1月9日(金)~15日(木)
http://kavccinema.jp/他、全国順次公開
監督・撮影:綿井健陽
プロデューサー:小西晴子
ポストプロダクション・プロデューサー:安岡卓治
編集:辻井潔
編集助手:吉田拓史
配給:東風
製作:ソネットエンタテインメント/ 綿井健陽
2014年|日本|108分|BD/DCP|アラビア語・英語/日本語字幕|ドキュメンタリー
(C)ソネットエンタテインメント/綿井健陽
≪自主上映会も募集中≫
各地の映画館での上映終了後、自主上映会も開催できます。詳しくは以下の配給・東風までお問合せください。
E-mail.
[email protected]TEL. 03-5919-1542 FAX. 03-5919-1543
http://tongpoo-films.jp/index.html ★ディレクターズ・ノート 「イラク戦争の“その後”を追って」 綿井健陽(撮影・監督)★
以下、映画パンフレット掲載文から冒頭一部を抜粋。
全文は劇場受付・窓口で販売されるパンフレットをお買い求めいただけると光栄です。
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「彼らの“その後”を描いてみたい」
イラク戦争の取材でこれまで出会った人たちが、この10年という月日の間に何を見て、どんなことを思い続けて、生きてきたのか、いま彼らは何をしているのか―。
そんなことを漠然と考え始めたのが、2010年の終わりを迎えるころだった。
開戦から10年という節目は、3年後の2013年3月になる。きわめて日本的な、メディア的な発想だが、それでも10年という年月の重みというものは代えがたく、その機会だからこそやれるテンション(熱)もある。
3年後から逆算すると、2011年から12年にかけて、再びイラクに入って取材・撮影をして、編集や制作を進めて、開戦からちょうど10年の13年3月に映画上映や番組を放送する……そんな勝手なスケジュールを前のめりで頭の中に描いていた。その時点で、前作の続編として『Little Birds2~イラク戦争10years after』というような仮タイトルも
浮かんでいた。
(中略)
迎えた2011年3月11日、その日は3日後出発のエジプト・カイロ行きの往復航空券の予約を午前中に済ませた。当時緊迫していたリビア情勢の取材をした後、その足で4年ぶりのイラクに向かう算段を整えていた。午後になって、現金を旅行代理店に直接持参しようと思っていたところ、あの大震災、大津波、大原発事故が起きた。
当初中東に持参するはずだった衛星電話などの機材を持って、翌日から福島第一原発周辺の現場へジャーナリストの友人・同僚らと向かっていた。未曾有の大災害と原発事故で、私も含めて多くのメディア関係者の計画は変更を余儀なくされた。
(中略)
(開戦から10年目を迎える2013年3月)、首都バグダッドに入ってまずやろうとしたことが、人探しだった。それまでに取材・撮影した人たちが写っている顔写真や家族写真、あるいは自宅が写っている写真、メモに残された通りの名前や番地など、それらを手がかりに何とか再会できないだろうかと考えていた。
ミニアルバムに入れたイラク人たちの写真を地元の人たちに見せながら、一人ひとりたどっていった。無事再会できた人もいた一方で、「彼は爆弾テロで亡くなった」「家族とともに他の国へ逃れた」など、この10年の月日と戦乱の歳月の空白を埋めることはなかなか進まなかった。
だが、確実に再会できる人たちもいるはずだった。以前に自宅に何度も通った人たちは、直接訪ねて行って再会したい、そこから『little Birds2』のいわばロケが始まるだろうと思い込んでいた。
となると、当然最初に訪ねるのは、アリ・サクバン一家しかあり得ない。『LittleBirds』主人公の一人だった彼と再会することが、この映画のファースト・ショットだろう。彼と彼の家族の「その後」が、イラク戦争の「その後」を描く軸にもなると考えていた。……(続く)
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綿井健陽 WATAI Takeharu
映画『イラク チグリスに浮かぶ平和』
ロードショー上映中、各地順次公開
公式HP
http://www.peace-tigris.com/【Twitter】
http://twitter.com/#!/wataitakeharu 【ブログ】「逆視逆考PRESS」
http://watai.blog.so-net.ne.jp/ 【Homepage】 [綿井健陽 Web Journal]
http://www1.odn.ne.jp/watai…………………………………………………