
『万引き家族』が子どもに万引きさせている家族の映画だと思い込んでる人が多いけど、監督の説明を読むと、国の福祉から見捨てられた人々が身を寄せ合って疑似家族を形成する『わたしはダニエル・ブレイク』の日本版みたいだよ。
https://twitter.com/TomoMachi/status/998739351067488257たぶん、いま日本で一番影響力のある映画評論家の町山智浩先生がツイッターで発言しており、他にも『万引き家族』と『わたしは、ダニエル・ブレイク』が共にカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した他に共通項に格差と貧困をあげており、担当者も感じたことは間違いではなかったかと思いました。
ただ町山先生の発言には前段階があって、
『万引き家族』受賞後にカンヌで上映後に韓国の新聞インタビュー
http://japanese.joins.com/article/462/241462.html↑こちらがいわゆるネット右翼の皆さんが過剰に反応してしまい、いわゆる炎上に、
町山先生はそんな状況に異を唱えて、是枝監督に頼まれもしないのに獅子奮迅と発言をしていた中で先のツイートを載せていました。
たしかに先のオリンピックで金メダリストに素早くお祝いの電話をしたり、
ハタ坊と呼ばれるほど日本国旗を手にした笑顔をツイッターに挙げていてた総理大臣や、
アムロちゃんの引退表明やヒデキの突然の死には、淀みなく記者からの質問に答えていた官房長官など、
官邸が映画界最高賞受賞を祝うどころか何も発言せずスルーなのは、
クールジャパンなどと持ち上げていても所詮、映画なんてオリンピックに比べりゃ、その程度かと、
というか年金の不足分を万引きで補う家族の話など、
諸にアベノミクスの失敗を世界に知らしめたような映画を総理大臣がお祝いしてはそれこそブラックジョークに映る気がしました。
一方、イギリスでは『わたしは、ダニエル・ブレイク』について政治家はどのような発言をしたかというと、
“「経済政策で人が死ぬというのは大袈裟だ」とこの映画の公開時にも保守党議員たちは言った。彼らは緊縮財政政策をやるときにいつもそう言う。歴史的に言い続けてきた。
ふざけるな。
というのが英国の反緊縮運動のエッセンスである。“
『わたしは、ダニエル・ブレイク』はチャリティー映画じゃない。反緊縮映画だ。
https://news.yahoo.co.jp/byline/bradymikako/20170324-00069042/↑こちらに映画とともにイギリスでの『わたしは、ダニエル・ブレイク』の政治的な面について詳細なレポートがありました。
以前、このブログを読んでる方が政治について書いてるとよくわからないことで激怒したコメントを寄せていたので、このくらいにしておきますが『万引き家族』も『わたしは、ダニエル・ブレイク』も背景に政治が深く関与、というか映画の時代背景として政治は切り離せないものではないかと思うので、最も担当者がこの時期にこの映画を上映しようと思ったのは、、、いづれ書ければと思います。
あとTジョイ長岡に『わたしは、ダニエル・ブレイク』のチラシを置いていただけないかお願いした際、
先方の担当者に「こちらの上映会でそちらのチラシを配布しますので、よければ連絡ください」とお伝えしましたが、
Tジョイ長岡でも『万引き家族』を公開するようなので、担当者がこんな話を聞いたらやはりカンヌ絡みで『万引き家族』のチラシを配布してもらおうと思いましたが、まぁあれだけテレビで取り上げられれば、わざわざこちらの上映会で宣伝しなくてもいいかと思い改めました。はたして連絡はあるのかと、その前にチラシは置いていただけるのか?
長岡でも映画好きな方なら『万引き家族』は必ず観に行くかと思いますが、その中で日本とイギリスの状況とかさねて『わたしは、ダニエル・ブレイク』にも関心を持っていただけたらと切に思いました。
ついでに担当者が近年、もっとも文字通り興奮したカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作は『アデル、ブルーは熱い色』でありました。
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『わたしは、ダニエル・ブレイク』長岡上映会
日時 6月3日(日)19時~
会場 アオーレ長岡市民交流ホールA
料金 前売1000円、 当日1300円 障害者手帳、療育手帳をお持ちの方、高校生(学生証提示願います)500円
*フードドライブを開催 缶詰、レトルト食品を提供いただいた方、 当日券を200円割引いたします。
(協力 フードバンクにいがた 長岡センター)
フードバンク、フードドライブについて↓
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1855.htmlプレイガイド アオーレ長岡西棟三階ながおか市民協働センター/長岡駅CoCoLO 文進堂書店/ ら・なぷぅ/西時計眼鏡店/キャラメルママ(長岡市) えとせとら(柏崎市) みずすまし(三条市) シネ・ウインド(新潟市)
『わたしは、ダニエル・ブレイク』
*第69回カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞
*2017年 キネマ旬報外国映画部門第一位
監督 ケン・ローチ 出演 デイヴ・ジョーンズ、ヘイリー・スクワイヤーズ
原題 「I, Daniel Blake」
イギリス、フランス、ベルギー合作
英語
作品時間 100分
ストーリー
イギリス北東部ニューカッスルで大工として働く59歳のダニエル・ブレイクは、心臓の病を患い医者から仕事を止められる。国の援助を受けようとするが、複雑な制度が立ちふさがり必要な援助を受けることが出来ない。悪戦苦闘するダニエルだったが、シングルマザーのケイティと二人の子供の家族を助けたことから、交流が生まれる。貧しいなかでも、寄り添い合い絆を深めていくダニエルとケイティたち。しかし、厳しい現実が彼らを次第に追いつめていく。
『わたしは、ダニエル・ブレイク』公式HP
http://www.longride.jp/danielblake/予告編
https://www.youtube.com/watch?v=sDZSRw4I9T4&feature=youtu.be主催 長岡アジア映画祭実行委員会!
電話 09045204222 e-mail
[email protected]HP
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/後援 長岡市・長岡市教育委員会・(公財)長岡市国際交流協会