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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

2020年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2021年02月

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新潟発 長岡行きの電車内の出来事



画像と関係なく、最近目にした出来事を。
先日、市外の某所でのお仕事を終えて帰宅を目指したものの大雪でどの電車は大幅に遅れ、
乗車した新潟発、長岡行きも1時間ほど遅れたものの、
こちらはちょうどいい時間にホームについたので、そんなに待たずに
ほどほどに埋まった座席に無事に座れ、一息ついて電車は出発。

しばらくすると後方からドンドン!と窓をたたくような音が。
その方向を目にしても特に変わりなく変だな、と思った後も
続けざまにドンドン!と窓を叩く音。
やはり変わりがないように思い、これはなんだ?霊現象か?
などと注意していたら、やはりドンドン!と音が。

よくよく注視すると座席の影に隠れて、こちらから見えなかったおじさんが仕切りにドンドンと窓を叩く姿が。
周囲はようやく事態が飲み込め、そのおじさんの姿に只ならぬものを感じ、席を離れ別車両へ行く人も。

やがてそのおじさんの後方に座ってた若者ががキレておじさんに詰め寄ると、
どうもその反対側の席で向かい合った友人同士の女性の話し声が癇に障り、
直接言えないので窓をドンドンと叩いてたよう。
このコロナ時勢にお喋りはけしからん、と。

「子どもじゃねえんだから、直接言えよ」と若者はさらに言葉を吐き、
それを聞いたおじさんも若者に向かってあわや一触即発の事態に。

結局、おじさんは話してた女性のもとに行き
「うるせんだよ、バカ!」
戻って若者に
「これでいいんだろ」と。

おじさんの言い分は毎日、このコロナ禍で通勤に電車を利用し、
コロナに関して人一倍注意してるのに、しゃべってるのはけしからん、感染したらどうするんだ、
というのが言い分、確かに頷ける、
でも女性客の方も日々、自粛してる中で友達と会ってマスクをしてお喋りに夢中になってても、恨まれる筋合いは無いんじゃないかと。
ましてや「バカ!」と罵られるのは。

別の女性たちが車掌さんに、見ててあんまり、というか恐怖を感じたのか車掌さんに通報。
車掌さんは小柄な女性だからか、恐る恐るといった感じでおじさんに事情聴衆。
怒りが収まったのが伝わったのか、そんな大事にならずに電車は出発。

その後、独り言で「暴力はしない」と口にしてたものの、
「バカ!」は言葉の暴力だろう、車掌さんの事情聴衆で電車はさらに遅れたことをどう思うのかと。

おじさんは新津駅で降りましたが、確かに通勤電車に気を遣うのは理解できるけど、
おしゃべりが気に障るなら、相手に気づけとドンドン叩くよりも、
直接ソフトに言ったほうが、この場合は良かったのではなかろうかと。
こちらもお仕事で疲れてたのに、さらに緊迫した事態を見守り(まぁ、見守ってただけですが)
余計に疲れましたが、みんなコロナ禍でギスギスしているので、
結局はとっとと給付金をまた出していただけないでしょうか。
自分は官房機密費、使い放題だったのに。

画像は毎回、早めにポスターの掲示をお願いしてる「花月」さんで豚玉。

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ひとでちゃんに殺される



「第12回長岡インディーズムービーコンペティション」で『くらげくん』でグランプリを受賞した片岡翔監督。

http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-1032.html


この年の全国の自主映画コンペは『くらげくん』一色だったと記憶しており、
片岡監督はその後に廣木隆一監督作『きいろいゾウ』の脚本を務めたときは驚き劇場に足を運び、
最近は石井裕也監督『町田くんの世界』脚本を執筆、
自身は青春サッカー映画『1/11』を劇場映画を初監督しました。

現在は執筆活動にも力を注いでるようで3作目の小説が完成、発売されはじめたようです。

粗筋を読んでこれは片岡監督自ら映画化すべき作品ではないかと思いますが、
活躍をうれしく思ってます。

ひとでちゃんに殺される
片岡翔/著
雪下まゆ/イラスト

悪魔から逃れるためには“生贄”を選ぶしかない。
宙を舞うスキー板が、地下鉄の鉄扉が、墜落する信号機が、次々と呪われた生徒の首を断つ……。怪死事件が相次ぐ教室に、謎の転校生がやって来た。「縦島ひとで、十六歳です」圧倒的な美貌で周囲を虜にし、匂い立つような闇を纏う彼女の正体は!? 助かるためには誰か一人を生贄に差し出すしかない——悪魔に魅入られた高校生たちが迫られる究極の命の選択。戦慄の学園サスペンスホラー。

https://www.shinchobunko-nex.jp/books/180211.html?fbclid=IwAR1SN0yGv0MjSwU5P-_niJ41pQSBB3jX5NVS8F7SuBTABNCNFGxgkBdmxOA

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『それでも「ふるさと」 福島に生きる凜(りん)ちゃんの10年』 写真・文 豊田直巳



2018年に『奪われた村 避難5年目の飯舘村民』長岡上映会にお越しいただき、
スライド&トークが大好評だった豊田直巳監督が10年目の3,11を前に新作を2月15日に発刊します。

幼い時に生まれ育った飯舘村を追われた凜ちゃんは、小学校は避難先の仮設住宅から隣町のプレハブ仮設校舎へ通い始め、その後も転居・転校を重ねて卒業…、今なお続く原発災害の現実を子どもたちたちを通して伝える。
http://shop.ruralnet.or.jp/b_no=01_54020169/?fbclid=IwAR2NIGKvoHmHPZLZ3CUN6Aau6e3Lq4JFiYw2RdYxNi5E3eMDLo7vpmy04Xw

継続して福島を、飯舘村を取材してる豊田監督の真髄ともいえる一冊ではないかと思いご紹介します。
以下、豊田監督のFACEBOOKより抜粋します。

ほやほやの拙著、新刊が出ます。

凛ちゃんに出会ったのは2011年の夏も終わる頃でした。
 
松川第二応急仮設住宅といって、飯舘村から放射能にふるさとを追われた住民が暮らす、福島市の工業団地の一角でした。
 最初に出会ったのは、凛ちゃんのお父さんが長男を背負って、朝のゴミ出しに歩いてときでした。仮設住宅で若い方にほとんど出会うことがなかったので、驚いて声を掛けたのです。
そして、凛ちゃん一家とのお付き合いが始まりました。
 それから、早くも9年が過ぎ、10年ももうすぐです。その間に凛ちゃんがたどった道のりは、飯舘村の、いえ福島の子どもたちの歩んだ道のりに通底すると感じています。
私の『それで「ふるさと」』シリーズの中では、発の子どもが「主人公」の写真絵本です。(朝日新聞によると、絵がないから「絵本」ではないと=(笑)。子ども向け写真集?でも大人でも見て読めるように作りました)
 まだ、予約段階ですが、是非、お手に取って頂く準備?=ご予約をいただけたら、嬉しいです。
 それにしても、初めて訪ねた際の、凛ちゃんの生まれた里の比曽は、美しい飯舘村の中でも、とりわけ美しい風景が広がっていました。
 まさに「放射能さえなければ。原発さえなければ』の世界だったんですよ。
シェアなど、ご友人にもご紹介ください。
「目指せ、全国20000校の全ての小中高校の図書館で読めるようにしたい!!』(ははは・・・。でも、ほんとは笑ってはいけないですよね。)

https://www.facebook.com/naomi.toyoda.5/posts/10216769295057006

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辺野古新基地建設 耐震データで防衛省が偽装

2021013118.jpg


【スクープ】軟弱地盤で行き詰まる辺野古米軍新基地建設。新たに耐震設計に関するデータ偽装が判明しました。防衛省の示す引用元にデータが見当たらないため編集部が取材すると、品質チェックも行われず正式でない観測データの使用が発覚。設計の信頼性が根本から揺らぐ事態です=赤旗日曜版1月31日号

https://twitter.com/nitiyoutwitt/status/1354309281693110272


先日の沖縄タイムズと共同通信の合同スクープ、辺野古に陸自離島部隊で極秘合意に続き、
今度はしんぶん赤旗が辺野古新基地の耐震設計データが偽装されてるとのスクープが流れてきました。
これって日本国民だけでなく米軍様も騙そうとしてたということで、
耐震設計の偽装なぞ姉歯建築士や小嶋社長が散々叩かれてたことが思う浮かんだりしましたが、
この件、数多ある不祥事で感覚がマヒして何事もなくやり過ごすのか、
というか次から次へと問題が発覚するので追いつかなくなってるのか。
まぁ、最高責任者が国会で118回嘘ついても、
お咎めなくトンズラしてる現状を思えば不思議ではありませんが。
それにしても、防衛省がそんな心構えならなおのこと、
ここに戦没者の遺骨が眠る土砂を埋め立ててまで造るのは人としてどうかと思います。

担当者は現在、『沖縄スパイ戦史』を三上智恵監督とともに合作した
大矢英代監督の著書『沖縄戦争マラリア 強制疎開死3600人の真相に迫る』を読み始めましたが、
軍による強制疎開で多くの島民がマラリアに感染し亡くなった沖縄戦の闇を取材するため、
ビデオジャーナリストの第一歩として、まず犠牲者が多く出た波照間島に移住し、
戦争マラリアの生き残りのおばぁの家に下宿して、
集落の人たちとサトウキビ畑のキツイ畑仕事をし汗を流しながら島民と信頼を築き、
それから取材のカメラを回そうという方法論を取るのですが、
これって『阿賀に生きる』の撮影スタイルそのものなので、
大矢監督も『阿賀に生きる』に影響を受けた一人なんだろうかと読んでて思いました。

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784871541664

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『KCIA 南山の部長たち』 T・ジョイ長岡で県内独占公開中



現在、Tジョイ長岡でイ・ビョンホン主演『KCIA 南山の部長たち』が公開中です。
イ・ビョンホンは長岡アジア映画祭で主演作『純愛中毒』『バンジージャンプする』『我が心のオルガン』を上映したので、
こじつけで紹介します。
後日JMAX THEATER上越で公開されるようですが、
なんと新潟市内では公開されておらず、県内ではTジョイ長岡のみの貴重な公開となってます。
久しぶりにビョン様(今でも言うのか?)でも観るか、県内独占ならさぞ盛況だろうと思い足を運んだら、
率直に言ってお客さんがそんなにいなかったので、
これはFC2の映画ブログランキング、現在46位の当ブログに書いても好転しないかもしれませんが、
率直に面白い映画だったので。

1979年に起きたパク・チョンヒ(朴正煕)大統領暗殺事件の実行犯をビョン様が演じた本作。
テロリストでなく大統領の側近中の側近で共に革命を起こした同志だったのが、
いかにして銃を握って暗殺を実行するまでを、
ビョン様は中間管理職の悲哀になぜかBL風味も兼ねて、
暴走する独裁者となった大統領を止める使命とともに、どこかパラノイア的な狂気も秘めて好演、
そして全編に渡って骨太の韓国ノワールのノリのヒリヒリさせる味付けで
政治ドラマが題材なのに、やってることはもろにヤクザ映画なことに強烈な風刺を感じさせてくれました。

先の長岡アジア映画祭で上映した3作はいずれも捻りの効いたラブストーリーでお客さんが沢山入ったほどで、
それがビョン様の持ち味なんだろうと当時は勝手に認識してましたが、
今はこんな硬派な映画で主役を張って、
しかも2020年の韓国最大のヒットとなったことに頼もしさを感じたほど、
それが先のTジョイ長岡は日曜の一番いい時間帯にも関わらず、
あの頃、映画祭でビョン様を観に来てたお客さんはもういないんだろうか、
とそこはちょっと悲しくなりました。
みんな『愛の不時着』に行ってしまったのかと。

とはいえ未だに担当者はビョン様といえば『バンジージャンプする』
捻りの効いたどころでない、あれよあれよと疑問符が付くおかしな展開になりながらも
本当のソウルメイトに辿り着くという妙に説得力のあるラブストーリーとなって
一筋縄でいかない韓国映画の一端を垣間見た作品でもありました。
振り返ったらビョン様の相手役のイ・ウンジュの遺作となった『スカーレット・レター』と
同じ『第10回長岡アジア映画祭』で上映してたので、
イ・ウンジュ、とても綺麗な女優さんだったけど最期は悲劇となったのでしんみりしてます。

『KCIA 南山の部長たち』公式HP http://klockworx-asia.com/kcia/

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3月14日 『春を告げる町』長岡上映会



例年、3月に東日本大震災関連の作品の上映会を開催していますが、
震災から10年の節目の年の今年3月14日トモシア多目的ホールにて
島田隆一監督作『春を告げる町』上映会を開催いたします。
詳細が決まりましたら、またこのブログに掲載いたします。

『春を告げる町』

イントロダクション

本当の復興とは何か?
その答えを、希望とともに映し出す。
東日本大震災の発生直後から全町避難を余儀なくされ、東京電力や自衛隊の前線基地となった福島県双葉郡広野町。あれから9年――「復興五輪」をかかげる2020年東京オリンピックの聖火リレーは、この町からスタートする。

けれど、その「復興」って何だろう? 「絆」「再生」「共同体」といった言葉に、つい白々さを感じてしまう……そんなあなたにこそ、この映画を観てほしい。

『春を告げる町』が描くのは、華やかでシンボリックなセレモニーの後景で、こつこつと日々の暮らしを築いていく人びとの営み。この土地で新たに生まれ、すくすくと育っていく子どもたちの物語。被災体験をモチーフに演劇をつくりあげる高校生たちの青春。広野町を流れるいくつもの時間が交差し、重なりあい、やがて未来をかたちづくっていく。

監督は『ドコニモイケナイ』で2012年度日本映画監督協会新人賞を受賞した島田隆一。編集を手がけたのは『息の跡』『愛と法』などの秦岳志。果たして本当の復興とは何か? 言葉にできないその答えを、映画はそっと静かに映しだす。

公式HP https://hirono-movie.com/

予告編 https://www.youtube.com/watch?v=U06loWaeaMM&feature=emb_title

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辺野古に陸自離島部隊で極秘合意 2015年に米海兵隊と


埋め立てが進む沖縄県名護市辺野古の沿岸部

辺野古に陸自離島部隊で極秘合意
2015年に米海兵隊と
2021/01/25 06:00
 陸上自衛隊と米海兵隊が、沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブに、陸自の離島防衛部隊「水陸機動団」を常駐させることで2015年、極秘に合意していたことが24日、日米両政府関係者の証言で分かった。シュワブは、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の移設先として埋め立てが進む辺野古新基地と一体運用される。日米の共同利用が実現すれば沖縄の負担がさらに増え、強い反発が予想される。

 防衛省全体の決定を経ずに合意されており、背広組の内部部局からは、文民統制(シビリアンコントロール)を逸脱した“陸の独走”との批判もある。陸自が方針を決めたプロセスも問題になりそうだ。

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https://www.niigata-nippo.co.jp/world/national/20210125594929.html
↑こちらから記事と画像を勝手に転載してしまいましたが、
本日の新潟日報朝刊1面トップは
↓こちらの沖縄タイムスと共同通信の合同取材のスクープ。

辺野古の新基地に自衛隊を常駐 海兵隊と自衛隊のトップが極秘合意
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/697461

「全く聞いていない。認められない」沖縄のデニー知事、辺野古の自衛隊常駐に反発
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/697553

加藤官房長官「水陸機動団の配備計画はない」 辺野古への陸自常駐を否定
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1261607.html

沖縄の新聞の1日のネット配信記事の流れで右往左往してるのが、よくわかり、
これについて中国に対峙するためにイイ話じゃないか、
などと評価する方が大勢いるようですが、
余計にこれはまた沖縄の負担が増すということで、それでいいのかと。
沖縄の負担の軽減もあっての移設の話だったのが
さらにリードにある文民統制を逸脱というのが相当ヤバい話ではないかと。

南西諸島防衛の主力は米軍でなく自衛隊に移行し、政府が誤魔化しても辺野古は必ず自衛隊の基地になる。2015年にはそれが判明したのでわたしは「標的の島 風かたか」で先島配備を止めないと辺野古は動かせなくなると警告した。自衛隊が守ってくれるならいいのでは?という人のためにスパイ戦史を書いた

https://twitter.com/chiemikami/status/1353602613061709826

↑三上智恵監督のツイートですが、FBでは何をいまさらという趣きでさらに詳細に書いていました。

https://www.facebook.com/chie.mikami.54/posts/5016721185069653

辺野古は
自衛隊が使うんです
この5年ずっと わたしが言っていたことが
嘘じゃなかったのね、と
分かってもらえた
っていうか
そんなことより
だから自衛隊に
守ってもらえるんだから
それはいいんじゃない?
ってなる人たちがたくさん出るでしょ?
だからスパイ戦史を作ったんだよ?
こうなるとそうなるから
証言は沖縄スパイ戦史を
書いたのです

↑抜粋した記事ですが、確かに「証言 沖縄スパイ戦史」を読めば、
基地があるから自衛隊も米軍も守ってくれるというのはまやかし以外の何物でもないとボンクラなこちらも理解できました。
そもそも散々、沖縄を騙していじめてきた政府の言うことを信じられるのか、守ってくれるわけはないだろうと。

しかし先日も書いた戦没者の遺骨が眠る土砂を埋め立てて建設してる辺野古基地が完成したとして、
そこを使う自衛隊員は日本人なら余計に何も感じず使えるものだろうかと。

最も完成がいつになるかわからないような代物で、
国防ならまだしも結局、ゼネコンが儲かるという利権の仕組みなんだろうと。

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香港に自由を #FreeHongKong



映画の香港は未来の日本の姿になるかもしれない。(深谷市議)

今すぐ香港市民を助けることはできないが、社会のシステムを変えていきたい。(中山市議)

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2830.html
↑こちらで紹介した映画『香港画』のシネ・ウインド公開初日、
上映後に新潟市議会議員である中山均氏と深谷成信氏が登壇しトークを開催、
新潟市の事情はよくわからないものの自己紹介で、
中山氏はかつて映画ほどではないけど機動隊とやりあったほどの左派を自称、
深谷氏は新潟に中国領事館が出来ると知って周囲の声もあって立候補、
話を聞いているとゴリゴリの右派のようですが、
このお二人は立場は異なるとはいえ人権、原発、ヘイトスピーチに関して共闘、
ただしメッセンジャーでやり取りしながらFACEBOOKでは友達じゃないという間柄。

『香港画』でトークを依頼されるほどなので、
中国政府の香港への人権弾圧に対し強い関心を持ち、
実際に新潟の中国領事館前でシュプレヒコールを行うなど行動に実践、
この点、深谷氏が公安や警察に顔が利くのできちんと許可をとった話しなるほどと。
とはいえ中国の最高指導者とその取り巻きからの命令が絶対だろうから、
領事館に抗議したくらいで効き目は期待できず、
実際反応はわからないとのことですが、
否、これは行動で示すことが大切なのではと。

財界にいがたがこの抗議活動を記事にし、
読んだ保守系の市議会議員や県議会議員が褒めてくれたそうですが、
否、そこは褒めるだけじゃなくてお二人の市議と同調し行動に移せよと思いましたが。

映画は命がけで抗議する香港の若者たちが多数登場、
この点を中山氏が最近話した若者がグレタさんと同じように環境破壊に関して、
後戻りで来るタイムリミットがあと7年しかなく切羽詰まってる危機感を
若い世代の空気管が共有してるのではという旨で話し、
深谷氏は日本は香港の一国二制度を認めているので、
日本政府が助け舟を出せないかと悲痛に求めてる感じを受けました。
映画の中ではトランプ大統領が香港の人権弾圧を非難する法律を決議し、
若者たちが感謝を込めて米国国歌を歌う場面が印象的に記録されており、
こんな形で日本政府もメッセージを発せないものかと。

無論、経済が中国頼りなので如何ともしがたく、
実際、中国領事館のHPには香港問題は内政干渉と他国の心情など寄せ付けないほど。
そこを中山氏が言う「社会のシステムを変えていく」が少しでも兆しになればいいのですが。

映画はこちらの報道で目にする以上の過酷な現場を記録。
容赦なく市民を警棒で殴り集団でボコボコにする黒警察の姿、
最低限のモラルは厳守しながら大陸寄りの商店や銀行を襲う武勇派の抗議、
しかし黒警察が容赦なく催涙弾を浴びせるので、とうてい太刀打ちできず、
時に襲撃された市民の血痕も映し出されたりと、
これはずっと警察への市民の怨恨は例え頭ごなしで押さえつけても、
容易に戻ることなく分断はつづくだろうと。

とはいえ市民をボコボコにする黒警察の面々も職務を離れれば香港市民であるわけで、
これと似たようなことは『標的の村』の頃の、高江の抗議活動を弾圧する警察も沖縄の市民であり、
抗議側が悲痛な思いで警察に抗議する姿が容易に思い浮かび、
どちらも分断を助長させほくそ笑んでる権力者の姿を思うと陰鬱な吐き気を覚えますが。

ただ28分の作品とはいえ抗議してる香港市民に対して、
罵声を浴びせる黒警察の姿をとらえたショットがあり、
ここは何を罵倒してるのか字幕を付けてほしかったこと、
撮影期間は一か月半でその間の記録を1日の出来事として再構成するのは、
映像作家の野心としてアリかもしれませんが、
生のドキュメントを記録する方法論としては正直どうかと思いました。

ショッピングモールの大陸寄りのテナントへの抗議が、
黒警察が出動しての流血沙汰となるのは、
実際起きた日時を作品に留める方が重要のように思いましたが。

とはいえ映画に出てくる尖沙咀、旺角、中環などはかつて香港旅行した際に、
映画ロケ地巡りを楽しんだ地域でもあるんで、
あの頃の輝きがすっかり失せたことに観てて切なく、
ラストシーンはデモ隊の歓喜で2020年の幕開けとなるものの、
その後の容赦ない弾圧をこちらは知っているだけに、
余計にまた切なくなり、香港が再び輝きますことを強く願います。

最後に中山氏が制作したメッセージを掲げ、
これが新潟から周庭さんに届くよう観客一同で記念撮影を行い、
ホントに届けばいいな、と思いました。

https://twitter.com/cine_wind/status/1352963600512544769

『香港画』は1月29日までシネ・ウインドで19時より公開されてます。

http://hong-kong-ga.com/

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沖縄のこと忘れていませんか?



「戦後生まれなので、沖縄の置かれてきた歴史についてはなかなか分からない」

『標的の島』『沖縄スパイ戦史』長岡上映会でお話しいただいた新潟県立大学の福本佳介先生が
「沖縄のこと忘れていませんか?」と“沖縄に応答する会@新潟””の仲間たちと
新潟駅前でスタンディングを行うというので、場違いだと思いながらも「証言 沖縄スパイ戦史」を手にして参加しました。

ここに立とうと思ったのは福本先生の日頃の活動に敬意を抱いてたことは無論、
やはり「証言 沖縄スパイ戦史」を読んだばかりなこと、
そして以前、こちらでも書いて幸い三上智恵監督が読んでいただいた記事、
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2820.html

沖縄戦の戦没者の遺骨が眠る地域の土砂を埋め立てに使って、
その上によりによって米軍基地を造ることは、
どう考えてもこれは人の道から外れたまさに外道の行うこと、
これに対して自称・愛国者の皆さん、中でも靖国神社の英霊に参拝する議員たちこそ、
現政権に対して激しい怒りを示すことが筋なのに、
実際に国会で総理に迫ったのが日本共産党の議員さんと知って、
えっ、日ごろ勇ましい自称・愛国者の皆さんはこれに対して口を閉ざすの?
と、大きな疑問を抱いたこともあり、
これは力及ばずながらも意思表示をせねばと思った次第で参加しました。

とはいえ雪は降らなくとも寒空の中でスタンディングはなかなか過酷だと知りました。
併せて福本先生からこちらもスピーチを求められ、
その戦没者の遺骨を辺野古の基地に使うことを外道と感じたことを話そうかと、
頭の中でイメトレしてましたが、別の方が先にうまく話してしまったので、
これは自分ではまだダメだと情けなく断ってしまった次第。

福本先生は次第に声をからしながら
「皆さんの心に沖縄がありませんか、
沖縄から基地問題について苦痛だと声が届いてます。
それに対して声が聞こえるよと返答するのが責任ではないでしょうか」

と福本先生の持論である基地引き取りについては抑え目に、
まず沖縄の現状に対して関心を持ち、応えていくことが大事なことを主旨に

「雪かきで雪を隣の家から押し付けられたら嫌でしょう、
雪かきで互いに苦労を分かち合うのが新潟の人ならよく分かるはず」

と基地問題を雪かきに例えて話していたのはなるほどと聞いてて思ったりしました。
約1時間のスタンディングは通行する人のほとんどは一瞥ならまだしも、
無視していくのがよくわかりましたが、
中には「がんばってください」と声を掛けていく方もいて、
これは立ってたかいがあると思いました。

何はなくとも参加した皆様、お疲れさまでした!

ちなみに冒頭の言葉はその辺を歩いてた学生に
「沖縄についてどう思う?」と尋ねた返答ではなく、
現総理が官房長官時代に当時の沖縄県知事相手に言い放った言葉です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/145d121de4daf32cf1e4bca5897987f3be62a49e?page=2

「寄り添う」と言いながら、実際はこんな非情な方に戦没者の遺骨が、などと言っても虚しさ募りますが
でもやはり、これは戦没者の無念を思うと絶対にやってはいけないことだと。

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「証言 沖縄スパイ戦史」を読み終える

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軍隊が来れば必ず情報機関が入り込み、住民を巻き込んだ秘密戦が始まる。

↑この一文から始まる三上智恵監督の著作『証言 沖縄スパイ戦史』をようやく読み終えました。

映画版でまとめた記録からさらに追加で取材を敢行した労作、
生存するかつての護郷隊隊員である少年ゲリラ兵の貴重な証言、
今や90歳近くになっており、それまで語りにくかったことも含めて三上監督ならばと託すように。

しかし三上監督は取材を経て彼らを率いた二人の陸軍中野学校出身の護郷隊隊長の生涯を追っていくうちに、
まだ20代前半ながら過酷な使命に翻弄され、戦後は亡くなった部下達のために
毎年沖縄慰霊を欠かさなかった隊長達にシンパシーを感じていく様がスリリングに感じたりと。

さらに映画にも実名で登場した住民を虐殺した3人の軍人の生涯も追っていき、
そこに至る背景を綿密に描きながら、軍隊と戦争の本質を炙り出し、
様々な事実を挙げていきながら、
「軍隊は住民を決して守らない」という警鐘を今の時代に激しく鳴らしていきます。

今は老女となったスパイ疑惑をかけられた若き日の女性が、
虐殺をしていた青年将校に抱いてた恋心をこの本で読み取り、
ここは映画では描かれなかった側面でもあるので戦時下の非常事態にあっても、
否、非常事態だからこそなのかと思いを馳せたりと。

何しろ分厚い一冊なのでとてもここではまとめきれませんが、
『標的の村』『戦場ぬ止み』『標的の島』と現在進行形の基地問題を映像で記録しながら、
沖縄でおきた秘密戦の重い扉を開いていくという丹念な取材を平行していたこと、
それが決して過去の話ではなく今と地続きなことを立証したことに改めて深い敬意を。

https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1011-d/

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“世界は廃墟になろうとしていた。”



手塚眞監督の新作『ばるぼら』の公開に併せて坂口安吾原作、浅野忠信主演の新潟ロケ大作『白痴』が
シネ・ウインドで何度目かのリバイバルを迎えるようです。

以前、デジタルリマスター化された際に担当者の思い出話は
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2457.html
↑こちらに綴りましたが、改めて新潟でオープンセットを建設し長期間に渡った撮影なぞ、
これ以後ないので貴重な機会だったと思い返したりします。
思い出話を付け加えれば撮影前にをオープンセットの見学会というのがあって、
足を運んだらちょうど下見に来てたのか浅野忠信さんが来て、
集まったファンに自分から進んでサインを書いてたことが印象に残りました。
頃合いを見てプロデューサーからストップがかかりましたが、
当時は今以上にクールな俳優さんだと思ってたので、
こんなファンサービスに積極的なことに感心しておりました。

ついでにエキストラで参加した際、真夜中に出番待ちの浅野忠信さんを目にしましたが、
緊張しているのか、テンション高めてるのか激しく貧乏ゆすりというのか、
身体を揺らしていたこと、あとお付きの人なのか何名か囲んでて、
今思うとあそこに加瀬亮もいたんだろうかと思い返したりします。

『白痴』撮影前に手塚眞監督と奥様の岡野玲子先生(凄い美人でありました)が
市民映画館をつくる会事務所に挨拶に来て、
バーデンバーデンに直行して懇親した思い出もあったりしますが、
あの時、長岡アジア映画祭の準備をしててチラシを目にした手塚監督が
大好きな作品らしいグルジア映画『ピロスマニ』を上映すると知って大変驚いてました。

完成後に長岡市立劇場で手塚監督をお招きして市民映画館をつくる会主催で上映会を開催したものの、
何度か映写トラブルがあったりして自分の中では不本意な上映会として悔やむ思いが、、、、

手塚監督の新作『ばるぼら』は主演に稲垣吾郎×二階堂ふみ、撮影はクリストファー・ドイル(!)なことも注目ですが、
やはり原作・手塚治虫に手塚眞監督が挑んだことが最大の関心事となってます。

“世界は廃墟になろうとしていた。”
公開時,『白痴』は先走りすぎた印象を持ちましたが、戦争、テロ、震災、格差社会と
その後の没落していく世界を映画の中で予言していたような気がし、
さらにコロナ禍の静まり返った世界は廃墟に連なるイメージがあったりするので、
年を重ねる事に時代がこの映画を追っていく、ある意味恐ろしい気もする映画です。

『白痴』『ばるぼら』ともに2月13日から2月19日までシネ・ウインドで公開。
初日の2月13日は手塚眞監督トークもあるようです。

https://www.cinewind.com/movie/page/2/?show=hereafter

『白痴 』公式HP https://eigahakuchi.com/
『ばるぼら』公式HP https://barbara-themovie.com/

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血を吸う『太陽にほえろ!』



破壊した車4600台 オーディションには5万人…石原軍団解散 裕次郎さん設立から58年
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef80074ca06616dd1c9579d3f0f4d9446c80d5aa

石原軍団解散の報を読んで『西部警察』等、
刑事ドラマのイメージが強かった石原プロは、
そもそも『太平洋ひとりぼっち』や『黒部の太陽』といった名作を生みだした老舗の映画制作会社でもあったのかと。
もちろん戦後最大のスター、裕ちゃんあってのことなんでしょうが、
その流れで石原プロを思うといつも引っかかるのは『太陽にほえろ!』のメイン監督として
演出を多く手掛けてた長岡出身の山本迪夫(やまもとみちお)監督。

一番有名なのは「なんじゃこりゃぁー」の松田優作扮するジーパン刑事の殉職の回も手掛けていたこと。
それだけで特筆に思いますが岡本喜八監督の愛弟子であり、
映画では日本版の吸血鬼映画『幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形』『呪いの館 血を吸う眼』『血を吸う薔薇』の
“血を吸う三部作”を手掛けたカルト監督として日本のホラー映画史上に名を残す伝説の映画監督なのに、
なかなか再評価の兆しが見えてこないのが不満に思っています。

とはいえ担当者も勿論リアルタイムで見たわけでなく、
たまたま山本迪夫監督の名も知らない頃にテレビで『血を吸う薔薇』を見て、
オドロオドロシサとともに日本離れしてた幽玄なムードが強烈に印象に残りました。
そして何より和製ドラキュラが圧倒的にハマってた岸田森!
何かの機にスクリーンで流行りの4K化となって“血を吸う三部作”を上映しないものかと思ったりと。

それにしても『血を吸う人形』では『悪魔が呼んでいる』、『血を吸う眼』では『雨は知っていた』と同時上映作も監督していたそうですが、いくらプログラムピクチャーが斜陽化してたとはいえ、そんな器用なこと当時はよくあることだったのかと、
そこへ国民的刑事ドラマ『太陽にほえろ!』も手掛けてたとなると底知れぬ手腕を感じます。
長岡をウロチョロしてますがサスガに山本迪夫監督を知ってるという人に会ったこともなく風化しているのも惜しいです。

とはいえ『太陽にほえろ!』って石原プロが手掛けてたわけではないと今回の石原軍団解散の記事を読んで知りました。

やまもと みちお
山本迪夫
1933-07-06生
新潟県
56早稲田大学卒。東宝撮影所入社。黒沢明はじめ岡本喜八につく。66(T)「遊撃戦」を監督。68(映)「野獣の復活」で劇場映画初監督。(映)70「血を吸う人形」71「雨は知っていた」74「血を吸う薔薇」(T)72~86「太陽にほえろ!」76~77「俺たちの朝」87「遠眼鏡の中の女」90「夜の街殺人事件」95~97「盲人探偵・松永礼太郎」

https://www.dgj.or.jp/members/?id=770

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♪夜明け間際の吉野家では~



この職場はいつもFM-NIIGATAを流しっぱなしなのに、
本日はなぜかBSNラジオが朝からかかり、
夕方の番組ではどんな理由かもわからず中島みゆきサマの特集。

昨日のこのブログに『サヨナラCOLOR』に女医さん役でみゆきサマが登場と書いてたので、
偶然なんだろかと作業しながら耳を澄ましていると、
流れた曲は「糸」「悪女」「誕生」「地上の星」「ヘッドライト、テールライト」「ファイト!」と数多ある名曲から凝縮したよな6曲。
中でも「誕生」は久しぶりなんで最初、不覚にもわからなかったものの、
歌詞を聴いてるうちに、あっ「誕生」かとなってラストのフレーズに、いろいろと心労が祟ってるので込み上げるものが。

ただ思うのはこういったみゆきサマの特集に「狼になりたい」は今はかからないのだろかと。

♪夜明け間際の吉野家では~

初っ端から企業名が歌われるのでマズいのかもしれませんが、
http://www.tapthepop.net/song/50971
↑こちらを読むと最初はNHKで流したほどなんで、やはり今はいろいろ厳しいものがあるのかもしれませんが、
ラジオで初めて聴くよな人は結構驚くように思います。

昨年公開された瀬々敬久監督の『糸』は下敷きにあったと思うピーター・チャン監督『ラヴソング』におけるテレサ・テンほど
主人公二人にとって中島みゆきの存在が人生に寄り添ってなく、
時代と密接にもなってないのが惜しく思いながら観てましたが、
それでも流れた「糸」よりも「ファイト!」」が強烈に響きました。
瀬々監督は最初は「ファイト!」のシーンは「狼になりたい」を使いたかったそうですが、
確かに「ファイト!」の方が結果的に良かったと思うものの、
「狼になりたい」があの場面、カラオケで歌われてたらまた違う印象の映画になってたハズなので、
そちらにも興味を覚えた次第です。

とはいえ本日のラジオで最後に流れた「ファイト!」はこちらはもちろん、
職場のおじちゃん、おばちゃんも黙々と作業をしながら聴き入ってたように思います。

担当者は中島みゆきサマのコンサートに初めて足を運んだのが長岡市立劇場で、
それ以前は何度も来てたかもしれませんが、
その後は市立劇場でのコンサートは開かなくなったので、
あの時以来、市立劇場にみゆきサマが降臨になるのかと
『サヨナラCOLOR』上映時のみゆきサマの登場に感慨深く思いながらスクリーンを見つめておりました。

あの時の市立劇場では「肩にふる雨」から始まりアンコールに「ノスタルジア」で締め、
「ファイト!」は歌わなかった記憶がありますが、
その後に何度か行った新潟県民会館でのコンサートでよく「ファイト!」をアンコールで歌い、
あの当時も今もこの曲で救われる人がたくさんいるんだろうと。

みゆきサマもうすぐ古希となり、コロナ禍でコンサートツアーが中止となって以来、
全く音沙汰が無くなってしまいましたが、
週刊現代とは別の意味で今はやはりみゆきサマの歌声が必要ではないかと、
BSNラジオを聴き終えて思ったりしてました。

ちなみに市民映画館をつくる会2代目会長は若い頃、出張先のホテルでまだそんな売れてない頃のみゆきサマを見つけて、一緒に飲もうと声かけた強者。
無論、断られたそう。

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サヨナラCOLOR feat. 忌野清志郎



ハナレグミと忌野清志郎がコラボした「サヨナラCOLOR」ついに配信リリース、MVも公開

ハナレグミの曲「サヨナラCOLOR feat. 忌野清志郎」が本日1月15日に配信リリースされ、併せてこの曲のミュージックビデオがYouTubeで公開された。

これはSUPER BUTTER DOGの「サヨナラCOLOR」を、メンバーである永積タカシが忌野清志郎をフィーチャーしてセルフカバーした楽曲。竹中直人が監督した2005年の映画「サヨナラCOLOR」のエンディングで使用された。演奏はハナレグミ、クラムボン、Nathalie Wiseが担当した。公開されたMVはハナレグミと忌野による弾き語りシーンや、映画の一部シーンなどで構成されている。

https://natalie.mu/music/news/412661

市民映画館をつくる会が2006年3月18日に長岡市立劇場で上映会を開催した竹中直人監督・主演『サヨナラCOLOR』。
ここへ来て主題歌『サヨナラCOLOR』が配信、MVが公開されたと流れてきました。

15年も経ってることに驚き公式となって登場したMVを見たら、
不在の椅子にいつの間にかキヨシローさんが座ってギターを手にして歌う姿と、
映画本編のシーンも挿入されてて、名曲がさらに感動的に仕上がってました。
当時、上映会の宣伝に回っていただけに余計に。

映画は竹中直人さん扮する冴えない医師の前にかつての初恋のマドンナ、原田知世さんがガン患者として入院。
ずっと想い続けてた初恋の人に献身的に尽くしながらも医師・竹中さんの身に、、、という純愛映画。
大物ミュージシャンがチョイ役で出演する中、キヨシローさんは同窓会の盛り上げ係でニコヤカに出演。
(ちなみに中島みゆきサマが女医役で登場)

上映会当日、竹中直人さんが全くの好意でメッセージテープを送ってくださり、
上映前に流しましたが、こちらはほんの1言くらいの挨拶でも嬉しかったのに、
延々と5分以上もお話しいただいたもの、
それも観る前のお客さんを大爆笑させてくれる内容だったんで、
そのサービス精神に頭が下がる思いでした。

なので『燃えよデブゴン』のエキストラ参加の際に竹中直人さんを目にして、
あの時のお礼を直接伝えたかったですが、サスガにそんな機会はなかったです。

そしてキヨシローさん。
キヨシローさんに似た人物という設定ZERRYがボーカルのTHE TIMERSが復活し、
収束しない福島原発事故や今のコロナ禍について歌うことを叶わないとはいえいつもいつも願ってます。

サヨナラCOLOR feat. 忌野清志郎
https://www.youtube.com/watch?v=pXBi1L9J0-g&feature=emb_title

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【2020ながおかワーク&ライフセミナー】 『ワーカーズ 被災地に起つ』



昨日、紹介した『家族を想うとき』上映会と同じ日の午後に第二部として『ワーカーズ 被災地に起つ』無料上映会も開催するので、ご紹介します。

2月4日、国会において全会一致で成立した「労働者協同組合法」について、映画「ワーカーズ被災地に起つ」の上映と講演を通じて学び合う場を、ながおかワーク&ライフセミナーとして開催します。

【2020ながおかワーク&ライフセミナー】第二部 「協同労働」ってなに?

★日時:2021年2月27日(土) 13:30~16:00

★会場:ホテルニューオータニ長岡 NCホール
 (長岡市台町2-8-35 ※駐車場料金は自己負担です)

★定員:150人
 (先着順・感染予防のため会場定員の半数以下にしています)

★参加料:無料

★内容
 ・映画上映 「ワーカーズ被災地に起つ」(90分)
 ・講演   「労働者協同組合法」成立   
        講師 江花和郎さん
       (日本労働者協同組合(ワーカーズコープ))   
 ・報告   NPO法人市民協働ネットワーク長岡
 ・当日会場入り口で、フードバンクによるフードドライブを行います。

主催者
長岡地区労働者福祉協議会
事務局 連合中越地域協議会
後援 長岡市・長岡市教育委員会

申込締切 先着順

お問い合わせ先
長岡地区労働者福祉協議会
事務局 連合中越地域協議会
電話 0258-86-0111 (平日9:00~17:00)
fax  0258-86-0884
Email:[email protected]

https://www.facebook.com/events/3712399772214172/

映画上映   「ワーカーズ被災地に起つ」(90分)
映画紹介:これまで長きにわたり、競争、効率、自己責任…ではなく、 持続可能な社会への仕組みづくりを地域の人とともに模索・実践し続けてきた ワーカーズコープ(協同労働の協同組合)による東北被災地での取り組みを22ヶ月間にわたって記録したものです。

公式HP  https://workers2-movie.roukyou.gr.jp/

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2020 ながおかライフ&ワークセミナー 『家族を想うとき』で考える格差社会の現状と課題

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photo: Joss Barratt, Sixteen Films 2019

昨年、『教誨師』上映会で参加した“ながおかライフ&セミナー”が今年は規模を縮小して開催、
無料の映画上映会を開くので適した作品をというお題で何本か推薦したところ
『わたしは、ダニエル・ブレイク』に続くケン・ローチ監督『家族を想うとき』に決定しましたのでご案内します。
参加希望は事務局にご連絡を。

過酷なノルマを要求されるフランチャイズの宅配ドライバーの家族を主人公に
さらに拡がる格差社会で闘う一介の労働者の置かれた現状を
82歳のケン・ローチが厳しい眼差しとともに描き切ります。
小さき声を映画に託し尖り続けるケン・ローチは絶対にこの世界に必要な映画作家だと。

イベント名
【2020ながおかワーク&ライフセミナー】第一部 映画「家族を想うとき」で考える格差社会の現状と課題

日程
2021年2月27日(土) 

時間
10:00~12:00

場所
ホテルニューオータニ長岡 NCホール

(長岡市台町2-8-35 ※駐車場料金は自己負担です)

定員:150人
 (先着順・感染予防のため会場定員の半数以下にしています)

主催者
長岡地区労働者福祉協議会
事務局 連合中越地域協議会
後援 長岡市・長岡市教育委員会
運営協力 長岡アジア映画祭実行委員会!

内容
・映画上映 「家族を想うとき」(100分)
・活動報告
 NPO法人女のスペース・ながおか
 NPO法人フードバンクにいがた長岡センター
*当日会場入り口で、フードバンクによるフードドライブを行います。

参加費 無料

申込締切 先着順

お問い合わせ先
長岡地区労働者福祉協議会
事務局 連合中越地域協議会
電話 0258-86-0111 (平日9:00~17:00)
fax  0258-86-0884
Email:[email protected]

https://www.facebook.com/events/3712399772214172/


映画上映 内容  「家族を想うとき」(100分)
  映画紹介:2016年カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝き、日本でも大ヒットを記録した『わたしは、ダニエル・ブレイク』。この傑作を最後に、一度は表舞台から降りたケン・ローチ監督。だが、同作のリサーチ中に社会の底辺で目の当たりにした〈現実〉が彼の心の中に生き続け、いつしか〈別のテーマ〉として立ち上がり、どうしても撮らなければならないという使命へと駆り立てた。引退表明を撤回した名匠が最新作で描いたのは、グローバル経済が加速している〈今〉、世界のあちこちで起きている〈働き方問題〉と、急激な時代の変化に翻弄される〈現代家族の姿〉だ。

公式HP https://longride.jp/kazoku/
予告編 https://www.youtube.com/watch?v=C0nTNWILxww&feature=emb_title

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『陶王子 2万年の旅』 オンライン交流会



柴田昌平監督は新作『陶王子 2万年の旅』の公開に合わせて連日、劇場でトークショーを開催。
しかしこのコロナ禍での上映の模索が続く中、新しい試みとしてオンライン交流会を開催というので覗いてみました。

その前に担当者はこの大雪も一因でついにネットカフェ難民と化してしまい、
連夜、各地のネットカフェに忍んでる身なので、はたしてZOOMに着手できるのかという、こちらも新しい試み、
使い勝手もわからず、むろんこちらのカメラもマイクも用意してないながらも、
なんとかオンラインに参加、ただ名前が“IT USER”として表記されてしまったのは我ながらマヌケに思いました。

登場した柴田監督はまず語りに“のん”を起用したことについて、
ずっと編集しながら誰がいいだろうと考えてた結果、高貴であり、庶民的でもある“のん”を第一に思い浮かんだこと
語りの演出秘話としてポスターにも載ってるコーヒーカップを手に、録音ブースにこのカップを置いて、
“のん”にこのカップに語りかけるように依頼をしたそうです。

その後は参加者の感想、質問が相次ぎ、
人形制作をした中国の耿雪の作品を見て感激しオファーをしたこと、
『千年の一滴 だし しょうゆ』に続き音楽はイギリスのDan Parryに依頼、
完璧主義者らしいエピソードを柴田監督は話していました。

30分ほどでしたが今後、このオンライン交流会は毎週金曜22時から開きたいとのこと。
イメージとして大学時代に足を運んでた民映研のこじんまりとした上映会があり、
今後、貴重な制作秘話が聞けるようです。

IDやパスワードはこちらから。
https://www.facebook.com/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%85%B1%E5%90%8C%E5%88%B6%E4%BD%9C%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%BC%E9%99%B6%E7%8E%8B%E5%AD%90%E5%8D%83%E5%B9%B4%E3%81%AE%E4%B8%80%E6%BB%B4-562019030565129/
最もリンク先をクリックしZOOMをダウンロードしたら自然に参加できた印象でした。
すでにZOOMをしてる方は当たり前なんだろうと思いますが。

公式のHPでも情報を随時、更新していくと思います。
http://asia-documentary.kir.jp/ceramics/

柴田監督は現在、新作『百姓の百の声』に着手、全国の農家の取材に回っているようです。

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日本のいちばん長い日



半藤一利さんが死去
90歳 昭和史研究、戦争体験の語り部
2021/01/13 10:27
 
「日本のいちばん長い日」などの著作で知られ、日本近現代史の「歴史探偵」を自任した作家の半藤一利(はんどう・かずとし)さんが12日午後、東京都世田谷区の自宅で倒れているのが見つかり、死亡が確認された。関係者への取材で分かった。90歳。東京都出身。

 東京の下町で生まれ育ち、14歳の時に東京大空襲を体験。父親の郷里である新潟県長岡市に一家で疎開し終戦を迎えた。旧制長岡中学(現長岡高校)を卒業し、東京大を卒業後の1953年、文芸春秋に入社。「週刊文春」「文芸春秋」編集長などを歴任し、94年から著述に専念した。長岡市の「米百俵賞」の選考委員長も務めた。

 編集者として駆け出しのころ、坂口安吾らを担当し、社内で勉強会を主宰するなど歴史研究に開眼。終戦時の政府、軍部関係者を集めた座談会を雑誌「文芸春秋」の記事にまとめ、65年に「大宅壮一編」の単行本「日本のいちばん長い日」として出版。95年には「決定版」が刊行された。67年と2015年の2回にわたり映画化もされて話題を呼んだ。

 他の代表作に98年の「ノモンハンの夏」(山本七平賞)、04年から刊行した「昭和史」シリーズ(毎日出版文化賞特別賞)などがある。妻の末利子さんが夏目漱石の孫という縁もあり、92年のエッセー「漱石先生ぞな、もし」で新田次郎文学賞も受けた。15年に菊池寛賞。

 戦争体験の語り部としても活動。著作などを通じ、史実に基づき憲法9条と平和の大切さを次世代に説き続けた。

https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20210113592784.html

半藤一利氏の訃報を知ったものの、恥ずかしながら一冊も著作を読んでおらず、
辛うじて代表作が映画化された『日本のいちばん長い日』の岡本喜八監督版を、
あれは確か終戦の日にあわせてアルカディアで見附の映画サークルが開いた上映会に
チラシ配りに行き、ついでに観た記憶がありました。

原作は敗戦から20年後に刊行、まだ戦争と地続きと言っていい頃に戦争体験者達に取材を重ねたそうですが、
担当者は現在、三上智恵監督の著作『証言 沖縄スパイ戦史』を読み続けて、
そこで証言する当時の少年兵達はいづれも現在90歳近くになっており、
ますますこうした戦争体験者の生の記録・証言は貴重となっていくんだろうと、
それだけに今回の訃報を知った機会にいづれきちんと読んでおこうと思ったりしました。
歴史を安易に改竄、修正しようとする動きがますます顕著になっていくので。

あと確か小林茂監督が米百俵賞を受賞した際の選考委員が半藤先生だったハズ。
長岡高校の先輩後輩という間柄でもあるので、
半藤先生は小林監督の活躍をとても頼もしく嬉しく思い、
小林監督は半藤先生の先の日報の記事にある
“史実に基づき憲法9条と平和の大切さを次世代に説き続けた。”
という面を受け継いでるように思いますが。

映画『日本のいちばん長い日』ではクーデターを起こした軍部が玉音放送を阻止させようと躍起する場面が、
特に印象に残り、
むろん目的も趣旨も違うとはいえ、
似たことが最近アメリカであったので、
まさかこの時代にこんな事件が起きたことに、あの映画を重ねれば
アメリカは大きな衝撃を受けたことがなぞえるように思いました。
その割には日本での報道は控えめに映りますが。

しかし本筋とズレ記事を書くにあたって長岡高校のwikiに辿り着いたら、
たま出版の社長も卒業生と知って、ちょっと驚きました。
トランプ大統領はヤケになった置き土産にアメリカのUFO関連の資料を公にするなんて話があり、
それはぜひ実現してほしいです。

半藤先生に戻して、宮崎駿監督との対談が「腰ぬけ愛国談義」としてまとめられ、
お互いルーツが長岡にあるお二人が、その点について触れているのか関心もあり、
手始めにこれから読んでみたいと、いづれになりますが。

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偶然の旅行者

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昨日の続きで『セノーテ』を観た翌日もシネ・ウインドへ足を運び、
お相撲さんのドキュメンタリー映画(サスガに相撲版『ビヨンド・ザ・マット』が出来るのはまだ先のよう)を
観賞後に一旦劇場を出たら、こちらを呼ぶ声が。

振り向いたら東京にいるハズのS東京特派員ご夫妻が。
なんでも急用が出来て帰省をし、済ませた後に時間があったので『セノーテ』を観に来たそう。
せっかくなのでお茶でもしながらお話ししよう、ということになり、
例年お正月はこちらで会ってたものの、
今年はコロナ禍で来れないという連絡があったので、
本当に偶然ってあるんだなと。

モスバーガーに席を移してさっそく談笑となりましたが、
話題となったのがお正月にお互い観ていた『燃えよデブゴン』と『新感染半島』
どちらも絶賛しながらも『燃えよデブゴン』はドニーさんが時折、マジメに考えこむのがリズムを壊してる、
『新感染半島』はゾンビの致命傷がよくわからないなどとS特派員は弱点を指摘しながらも盛り上がったりしました。

いづれにしてもトンデモナイ、年間鑑賞数を誇りながらもこちらに合わせてもらえるのが有難く、
調子に乗って担当者は『燃えよデブゴン』のエキストラ体験記を話しておりました。

午後は『82年生まれ、キム・ジヨン』を観るので、すでに観ていたお二人から見どころをレクチャーいただき、
また本年もよろしくとお別れいたしました。

その後に観た『82年生まれ、キム・ジヨン』は予想以上に深刻な話を
折り目正しい演出のもとで俳優陣が光っていて改めて韓国映画のレベルの高さを確認。

続けて東海テレビ制作の『おかえり、ただいま』を観賞。
こちらは絶対に風化させてはいけない闇サイト殺人事件の記録と再現フィルム(と呼んでいいのか?)で映画化したものの、
正直、映画と呼んでいけないクオリティではないかと思いましたが
こんな重い題材なのに斉藤由貴サマに必然性なくヨーヨーをやらせてしまうのは
『スケバン刑事』世代にあふれる熱い涙が。
東海テレビはぜひ愛知県知事リコール署名の顛末について、
徹底取材していただき映画化してほしいです。

幸いご夫妻は無事に『セノーテ』を観てから帰京できたようですが、
改めて本年もよろしくお願いいたします。
ただ後で陰謀論に嵌った某映画監督の話もすればよかったと。

しかし大雪で信越線がストップ、その代わりに新幹線が乗車券だけで乗れるのはお得に思いながらも、
ここ数年、新幹線はこんな形でしか乗車しておりません。

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現代アートハウス入門



大雪となっても小田香監督『セノーテ』を観なければとシネ・ウインドに行ったところ、
上映前にシネ・ウインド支配人が紹介したのが「現代アートハウス入門」。

七夜連続、日替わりでネオクラッシクと呼ぶ個性的な傑作を上映後に、
気鋭の映画監督が講師として作品を解説、
それを全国の18館のミニシアターで開催するという試み。

上映作品には『ミツバチのささやき』『動くな、死ね、甦れ!』『トラス・オス・モンテス』『緑の光線』『山の焚火』『チチカット・フォーリーズ』といった作品に交じって、唯一の日本映画として『阿賀に生きる』を久しぶりに上映。
この映画で映画作家を志したと公言してる小森はるか監督がお話しをし、他の作品には濱口竜介、三宅唱、山下敦弘、小田香、深田晃司、横浜聡子、想田和弘といった気鋭の映画作家がレクチャーをするようです。

1月30日から19時の予定だったのが、例の緊急事態宣言を受けて1都3県の3映画館は時間をずらすようですが、
シネ・ウインドでは今のところ19時開始だそうです。

詳細は公式HPをご覧になった邦画よろしいかと。
https://arthouse-guide.jp/

とはいえ想田監督がツイッターで、
“映画館に時短を呼びかける科学的根拠を教えてほしい。っていうか、科学的根拠、あるんですか。”
と飲食店のみならず映画館まで時短を求めることに疑問を呈してて、確かに根拠はあるんだろうかと思いました。

あと『セノーテ』はずっと観続けていると黄泉の国へと放り込まれるような危うさを感じたので75分はちょうどいい長さでした。

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シュワルツェネッガー、トランプ支持者による連邦議会襲撃への抗議



1月6日に起きたトランプ大統領支持者によるアメリカ合衆国議会議事堂の襲撃へ
アーノルド・シュワルツネッガーが昨日、SNSで抗議声明を出し、
https://twitter.com/Schwarzenegger/status/1348249481284874240
それを映画評論家の町山智弘先生がいち早く訳して、読んでみたら民主主義について深く考察し、
示唆に富むメッセージだったので備忘録を兼ねて転載します。

オーストリアからの移民は有名でしたが、そういえば幼少期のころについて話したことがなかったのではと思い返し、
今回明らかになったのはナチスに加担した憎悪感から鬱屈した思いを抱いてた父親から虐待を受けてたこと。、
先の5名もの死者を出した襲撃事件がすかさずナチスのユダヤ人襲撃を連想させ、
大きな危機感を抱いての抗議声明になったようです。

それにしてもインテリなことは知ってましたが、ゴリゴリの共和党員というイメージとはいえ、
民主主義について大変深く学んでるんだと。
トランプ大統領はもとより、トランプの自称親友で民主主義などまるで理解する気もない某前総理もぜひ読んでいただきたいと思った次第です。

“保身と冷笑は悲惨な結果になると気づくべきです”

トランプ大統領就任前のメリル・ストリープのスピーチと併せて。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1383.html

シュワルツェネッガー、トランプ支持者による連邦議会襲撃への抗議「オーストリア移民の私はクリスタル・ナハトを連想します。プラウドボーイズのようなナチによるユダヤ人街襲撃です。それがアメリカにも起こりました。暴徒が壊したのは議事堂の窓やドアだけではありません」

「彼らは建国の理念、民主主義も破壊したのです。私は敗戦の二年後に生まれ、民主主義を失った焼け跡で育ちました。大人たちは史上最も邪悪な政権に加担した罪悪感から酒に溺れていました。全員が反ユダヤに取りつかれたナチではありませんでしたが、多くが追従したのです」

「少しずつナチに追従していったのです。彼らは普通の人々でした。私には今まで語らなかったつらい記憶があります。父は週に何度か泥酔して帰ってきて、叫び、私たち子どもを殴り、母を脅かしました。でも父を責められないのは、近所の家でも同じだったからです」

「父たちの世代の苦痛を聞き、見てきました。彼らは戦場で体に傷を受け、ナチに加担したことで心に傷を受けました。ナチは嘘から始まりました。嘘、また嘘、それにマイノリティへの不寛容です。私は故郷で社会が壊れていくのを見てきたのです」

「今、アメリカと世界が恐れています。ナチと同じことがアメリカに起こるのではないかと。まだ私はそれを信じていませんが、保身と冷笑は悲惨な結果になると気づくべきです。トランプ大統領は選挙結果を覆そうとしました。まったく公正な選挙の結果を!」

「トランプ大統領は不正選挙だと嘘をついて人々をミスリードしてクーデターを企てました。私の父やオーストリアの人々もナチの嘘にミスリードされました。ミスリードの先に何があったか、私は知っています。トランプ大統領は指導者として失格です」

「トランプは最悪の大統領として歴史に残るでしょう。彼自身は古いツイートのように消えていくだろうことが救いですが、彼の嘘と裏切りを許した政治家たちはどうすべきでしょう? 彼らにセオドア・ルーズベルト大統領の言葉を思い出していただきたい」

「『愛国心とは国を支えることだ。大統領に味方することではない』とルーズベルトは言いました。ケネディ大統領の著書に実在の英雄たちについて書いた『勇気ある人々』がありますが、トランプを支持した我が共和党の議員たちは決して『勇気ある人々』ではない。断言できます」

「トランプの不正選挙の訴えを支持した共和党員たちは、トランプの旗を振って議会に乱入した正義気取りの反乱者たちの共犯者です」

「だが、彼らの企ては失敗しました。アメリカの民主主義は強固です。乱入のすぐ後、上院と下院は再開し、バイデン氏の勝利を承認するという職務を果たし、民主主義のあるべき姿を証明しました」

「カトリックとして育った私が忘れないのは『しもべの心』という言葉です。自分よりも偉大なものに仕える気持ちです。(トランプの脅しにも負けずに選挙結果を承認した)議員たちから学ぶべきは『しもべの心』です」

「政治家に必要なのは、彼ら自身の権力よりも自分の政党よりも大きな理念に奉仕する心です。その理念はアメリカが築き、他の国の目標とされてきました。でも、この数日、世界各国の友人が心配して連絡してきます。ある女性はアメリカの理想主義を思って涙を流してくれました」

「その涙は、世界にとってアメリカとは何か、思い出させてくれました。私は、連絡してくれたすべての友人たちに言いました。アメリカはこの暗闇から立ち上がり、輝きを取り戻すはずだ、と」

「この剣は『コナン・ザ・クレート』で使った剣です。剣は鍛えるほどに強くなります。鉄槌で叩かれ炎で焼かれて冷水につけられ……その試練が剣を強くするんです。アメリカの民主主義もそうです!」

「(今回の議会襲撃で)我々の民主主義も強くなります。失われるかもしれないものを知ったからです。こんな事態が二度と起こらぬよう改善が必要ですが、この許容範囲を超えた事態を招いた者たちに責任を問う必要があります。我々自身、共和党の過去を問う必要が」

「守るべきは民主主義です。共にこの悲劇の傷を癒やしましょう。共和党とか民主党とかではなく、同じアメリカ人として。政治的立場は関係ありません。共にバイデン次期大統領にこう言おうではありませんか」

「『バイデン大統領の成功を望みます。あなたの成功はアメリカの成功です。国民を再び一つに取り戻す努力を心から応援します』と。で、憲法を覆せると思った人々は肝に銘じてほしい。お前は決して勝てない、と」

「バイデン次期大統領、我々はあなたを今日も明日も永遠に支えます。アメリカの民主主義を、それを脅かす者たちから守るため。すべての人に神の御加護あれ。アメリカに神の御加護あれ」(終わり)

https://threadreaderapp.com/thread/1348328615717453824.html

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GReeeeN 桃果三部作



五藤利弘監督のFBより、五藤監督作『春待ちかぼちゃ』『レミングスの夏』のヒロイン、桃果さんが
GReeeeNのMVに出演していると教えていただき、早速見てみました。

「ゆらゆら」
https://www.youtube.com/watch?v=VTSS4U54taw

「おまじない」
https://www.youtube.com/watch?v=jNrocMCHXys

「相思相愛」
https://www.youtube.com/watch?v=Z7zNVv4ODNI

最初に「相思相愛」を見たので、『春待ちかぼちゃ』の前のめりなドジッ娘が印象深かっただけに、
もうすっかりオトナな役をこなしてることに、ちょっと衝撃も感じるほどでしたが、
続けて見ていると「ゆらゆら」「おまじない」「相思相愛」の順で繋がった短編映画のような洒落たMVとなっています。

ただ「ゆらゆら」で新郎新婦の友人の若い女性があんな場所で泣きだしたのに、
新郎も新婦も拍手を贈るのはけっこう酷ではなかろうか、と。
しかし五藤監督より新婦は桃果さんのお姉さんと指摘され、
見返したら気づかせる場面があり、あぁなるほどと勘違いを恥じました。

相手役のイケメンも気になったので調べたら大杉侑暉、愛称わせりんと呼ばれるようで、
TikTokから生まれたスターらしく今風だなぁと思いました。

昨年末の紅白歌合戦の目玉のひとつがGReeeeN の出演、
担当者は夜勤で見れずにおりましたが、
コンスタントにヒット曲を生み出してるGReeeeNのMVに起用されるとは、
これで桃果さんへの注目もアップするハズ。

ついでにGReeeeNはメンバー四人が歯医者さんなのは有名ですが、
以前メンバーの誰かのインタビューをたまたま目にし
東日本大震災後に身元不明者の遺体の歯の検視に携わったという凄まじい体験を話しており、
以後、GReeeeNの曲を耳にすると、そういった体験を踏まえた曲なんだなと、
ラブソングでもどこか重みを感じたりします。

五藤監督は『おかあさんの被爆ピアノ』に続いて撮った新作にまた桃果さんを起用したようで、
こちらも完成を楽しみにしています。

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Life In A Northern Town



すっかりドカ雪となって雪かき、雪堀りに汗を流してる皆様にお見舞い申し上げます。

一都、三県に緊急事態宣言が発令され、それが全国へと波及するのか予断なりませんが、
内心、やはりGOTOトラベルなど狂気の沙汰だったと思い返し、
GOTOイートを持て囃してた飲食店を目の敵にしているのは本末転倒じゃないかと。
あの方、コロナ禍をなんとかしたいと思い総裁選に手を挙げたと思ってたこと自体が過大評価でありました。
お願いしておきながら肝心の補償について言葉を濁すとは。

経済を回すの「経済」とは資本家・大企業にとっての経済で、
そこに「労働者」「市民の暮らし」は含まれておらず、
その経済が生き残るためなら、それらを平然と切り捨てる、

という趣旨がTLに流れてきて、あぁなるほどと思った次第です。

とりあえず北国の暮らしから小春日和だけでも待ち望みたいと思ってます。

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瓦礫のピアニスト



シリア内戦のさなか、子供たちを励まそうとピアノを弾き、歌い続けたエイハムさん。
その後難民としてドイツに亡命。演奏活動を続け、4月には広島でもコンサートを行った。
そこで被爆ピアノと出会い、傷ついても音楽を奏でるピアノに自身の境遇を重ね見た。
これが転機となり、今ドイツで難民の子供たちのための音楽学校を作ろうという新たな挑戦をはじめた。
難民排斥運動が高まるドイツで奔走するエイハムさんの半年に密着した。

BS1スペシャル 「瓦礫のピアニスト」
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2018093606SA000/?capid=sns001

一昨日のこと、その日はキツイお仕事だったのでヘロヘロになって帰宅。
テレビをつけたら、どこも似たよなバラエティー番組で途中から見る気もなく、
BS1に合わせたらなんの前触れもなく
被爆ピアノの調律師・矢川光則さん(無論『おかあさんの被爆ピアノ』で佐野史郎さんのモデル)が出てきたので驚きました。
途中からですがシリアのピアノの先生が広島を訪れ、
そこで矢川さんの工房で説明を受けながら被爆ピアノに触れ、
大学生が主催する被ばくピアノコンサートにも参加
シリアで子どもたちのために弾いてた曲を演奏し会場を沸かせてました。
折々にシリアの凄まじい内戦の傷跡が挿入され、
確かに原爆に耐え抜きながら平和への思いを込めた音楽を奏でる被爆ピアノに共鳴するだろう、と。
常々、矢川さんは平和の種まきと口にしていますが、
こうして花開いていることの実証のようなドキュメンタリーでした。
後で調べたら2018年に放映された作品の再放送のとのこと。
本当にちょうど矢川さんが出てきた中盤から見てたので、
これは最初から見たかったです。

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『BlueIsland 憂鬱之島』 <香港抗議活動の記録 A Film on Hong Kong Protests>を日本から世界へ



一昨年末に長岡上映会を開いた『乱世備忘 僕らの雨傘運動』のチャン・ジーウン監督が
新作『『BlueIsland 憂鬱之島』 の撮影を開始しクラウドファンディングをスタートしたのでご紹介します。

日本側の共同プロデューサーに『乱世備忘 僕らの雨傘運動』の配給会社 太秦代表の小林三四郎氏。
「このまま香港の自由が弾圧されるのを、何もせず黙認するわけにはいかない」との決意で映画化に邁進。
撮影クルーから逮捕者も出るなど厳しい状況のなか、
クルーの身の安全を確保し完成を目指していくようです。

詳細はこちらを↓
<香港抗議活動の記録 A Film on Hong Kong Protests>を日本から世界へ
https://a-port.asahi.com/projects/blueisland2021/?fbclid=IwAR3N73qL79WYTPAd_5gHTdXHSkopr86WOzPd90O5IVMEfNVS08U3trWjBvg

チャン・ジーウン監督の最新作『BlueIsland 憂鬱之島』は、2017年に製作を開始しました。
香港の激動の時代を生きた3世代の人々の葛藤、誇り、悔恨、痛切な想いに迫り、今の香港の街の息遣い、困難に直面している香港の人々の声なき声を世界に届けようとしています。
しかし、否応もない混乱とコロナ禍の影響で撮影は大幅に遅れ、製作予算も増大し、非常なる困難に直面しています。
そこで、『乱世備忘』を日本で配給した太秦の小林三四郎が日本サイドの代表となり、弁護士の馬奈木厳太郎と協力して、このドキュメンタリーとドラマを融合させたハイブリッド・ドキュメンタリー映画を共同製作することを決定しました。
彼らの窮地を救い、映画を完成させたいと思います。
皆様の協力をお願いいたします。

香港・日本合作ドキュメンタリー映画『憂鬱の島 BlueIsland』クラウドファンディング動画
https://www.youtube.com/watch?v=M1oivzQ7NFQ&feature=emb_title

Twitter: twitter.com/blueisland2021

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『陶王子』見てきました! 感想書きましたのでご覧下さい。 S東京特派員



S東京特派員より柴田昌平監督の新作『陶王子 2万年の旅』を早速都内で観賞したので感想を送っていただいたので掲載します。
ありがとうございます!
思えば柴田監督の劇場デビュー作『ひめゆり』もS東京特派員に先に東京で観賞してもらって、
いい映画との報告を受けて長岡アジア映画祭で上映した経緯もあったりしました。

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ヒューマントラストシネマ有楽町 柴田監督とティエリー・ヴォワザンさんとのトークショーの様子


『陶王子 2万年の旅』柴田昌平監督

NHKBSで放送されたドキュメンタリーの劇場版です。
2万年前の陶器の誕生から現在までを追った作品で撮影もNHKの国際共同制作らしく日本国内だけでなく中国、ヨーロッパとスケールが大きなドキュメンタリー。

最初の陶器の起源のところで新潟の火炎土器も出てきて、なぜあんな複雑な形なのかー陶器は古代では単なる調理器具ではなくいままで食べられなかったものが食べられるようになる神聖なものだった、というところから始まる人と陶器の歴史。

陶器でできた王子(声:のん)の案内というファンタスティックな構成の映画で、映画館の暗闇の中で見ているとまるで2万年という長
大な時間を渡る旅に同行しているような没入感がありました。

いまわれわれはコロナという歴史的な出来事に立ち会っているわけですが人類が歩んできた2万年という時間のスケールを意識するのもこの困難のなか有意義なことのようにも思えます。
劇場での鑑賞、おすすめします。

映画「陶王子 2万年の旅」公式HP http://asia-documentary.kir.jp/ceramics/

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강동원



「第10回長岡アジア映画祭」で韓国のラブコメ『彼女を信じないで下さい』を上映しました。
詐欺師の女とちょっと抜けてるイケメンのドタバタ映画でしたが、ほろりとする場面もあったりして結構好評だった記憶が。

なぜ本作を上映したか思い出すとカン・ドンウォンに関しては前年の東京国際映画祭で
まったく予備知識なく観たデビュー作『オオカミの誘惑』で圧倒されたのは、
客席を占めた女性ファン達がすでにカン・ドンウォン目当てで熱い視線を送ってたことでした。
こちらは知らずにいましたが韓国で大人気という情報が当然のように彼女たちのもとを駆け巡ってたんだろうと。
確かにモデル出身だけにガタイがよく憂いを帯びたイケメンだけに日本でも人気が出るように思ったものの、
映画はそんなに面白くなかったのが正直なところ。
その後、脱北をテーマにした『クロッシング』のキム・テギュン監督作と知りましたが。
人気を目の当たりにしたのでカン・ドンウォン主演の県内未公開作『彼女を信じないで下さい』を上映しようと。

「第16回長岡アジア映画祭」ではカン・ドンウォンの新作『チョン・ウチ 時空道士』を上映。
こちらはドタバタアクションでしたが『彼女を信じないで下さい』が結構お客さんが入ったので
カン・ドンウォンの知名度に頼って上映したハズ。

どちらも純真たるイケメンというよりトボけた気のイイ兄ちゃんが魅力に思うものの、
この間に死刑囚を演じた『私たちの幸せな時間』を観ればシリアスな題材もキチンとこなすことに感心した覚えも。

最もそんな熱心に追いかけようとまでは思わないでいたのが、
オールスター映画で韓国の民主化運動をテーマにした
『1987、ある闘いの真実』で実在し“デモの王子”と呼ばれた大学生をカン・ドンウォンが演じ、
意外な役なのでちょっと驚いたりしました。
というのも若く見えても当時すでに36歳、それで大学生を演じるのは多少無理がある気がしましたが、
たぶん”多くの血を流して手に入れた韓国の民主主義という題材に深く共鳴して、
どうしても本作に参加したかったのではないか、
意外と硬派な面があるんだなと違う一面を見た気がしました。
そもそもこの映画、要所要所で出てくるスターが皆気合が入って、
最初から最後まで異様なボルテージで圧倒される映画でありました。

で、ここまで書いて何が言いたいかというとお正月早々に観た『新感染半島ファイナルステージ』
傑作『新感染 ファイナル・エクスプレス』の続編など普通手を出さないのに、
同じ監督が違うアプローチで撮ってしまい、またしても手に汗握って全編目を釘付けにさせてしまった傑作。
それが一にも二にもカン・ドンウォンのヒーローっぷりが眩しく、
自分が女子なりゃ、間違いなくガチ惚れしてただろうと。
あの気のいい兄ちゃんがここではハードボイルドに徹し、
たまに見せる笑顔も眩しく地獄と化したゾンビワールドを駆け巡る姿に悶絶、
それに今回は女性陣の方が頼もしいため、
余計に危ういところが母性本能を擽ってしまうのではと想像したりと。

『ドーン・オブ・ザ・デッド』や『ワールドウォーZ』の走るゾンビ映画の世界に
『マッドマックス』をぶち込んでしまったところが賛否別れるのかもしれませんが、
そんな否の部分よりも、こりゃ完全にハリウッドを追い越し潔くエンタメに徹したところを評価します。

それにしてもパンデミックが襲って滅亡というのはこの空気の中では決して絵空事といえない世界で観ましたが、
たぶん韓国の人にとっては滅亡に追い込んだゾンビというのは統一後の北朝鮮との関係が、
まず念頭に浮かぶんじゃないかと。
その他に避難先の燻ぶってるカン・ドンウォンが難民に加え感染者の差別を受けるというのも、
紛れもなく今を映してて、さらにそこが香港というのも意味深く思ったりしました。
あと最近の香港映画に出てくる香港よりもずっと如何わしく描かれてるのも感心しておりました。

ヨ・サンホ監督は三部作として構想があるような気がし、
それを撮り終えたら早々にハリウッドで良質の娯楽映画を撮ってほしいものです。
今、これを超えるようなエンタメ映画を撮る監督はハリウッドに何人もいないかと。

ともかく流し目と前髪の新たなアクションヒーローの誕生に祝杯です。

https://gaga.ne.jp/shin-kansen-hantou/

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王晶のロケ弁

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昨日に引き続き『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』
担当者がエキストラとして参加した日に撮影されたシーンは確かに登場。
栃木県の道の駅でしたが、最初にまず哀れもない姿で逃走する容疑者にビックリするギャラリーとして動員、
さすがにここはどこにいたのか、たぶん映ってないだろうなぁと。
ただ哀れもない逃走車はてっきり変質者なのかと思ってたら、
今回本編を観てなるほどそういった事情で、
それもこれも刑事・竹中直人さんの裏の顔があってのことなのかと。

その後、結構バスの中で待機しロケ弁を食べ終えても一向に撮影の再開の気配がないと思ったら、
日本側のスタッフが次のシーンをどう撮るのかまだ決めてないと事情を打ち明け、
たぶん脚本をその場、その場で書いていくという香港流が実践されてるんだろうと。
ただそれを聞いたおじさんエキストラが
「韓国映画はそんないい加減なのか」と呆れた声を発し、
内心、否、香港映画なんだけどと呟いてましたが、
確かに今、アジア系のロケに事情もよくわからず来たら映画というと韓国だよなぁ、それは仕方ないと。

ようやく撮影が再開されエキストラも召集、
ドニー・イェンと谷垣健治監督のやりとりを遠目で見ながら、
指示されたのは道の駅でスマホをいじってる男という設定。
こりゃ、映らないだろうけど一心不乱にスマホをいじっておりました。

その後に竹中直人さんが登場し、ドニーさんよりも知名度が日本で当然あるので、
普通に買い物に来てた人たちはちょっと騒然となったりしてました。

で、本編を見たらドニーと通訳役だとわかったジェシカ・チャンが会話をしてる前で
確かにスマホをいじってる男が一瞬、映っており、
あれは自分なのかイマイチ判断できず、
これはDVDが出たら確認しなければないと思ったところです。

ちなみに本作ではチャウ・シンチー映画のコメディエンヌだったテレサ・モウ、
キョンシー映画でよく目にしたアンソニー・チェンと懐かしさで目頭が熱くなるほどでしたが、
セットで再現された歌舞伎町でレストランを経営してる胡散臭いモジャ頭と髭面で、
まさかのドニーさんのバディとして大活躍する重要な役で王晶が登場。
バリー・ウォンの名でジャッキー・チェン『シティ・ハンター』、チョウ・ユンファ『ゴッド・ギャンブラー』と大スターを起用し
数多のアチャラカ映画を監督した香港娯楽映画を代表というか象徴する巨匠であり、
ご本人はバリー・ウォンと名乗ったことはないそうなんで、
いつの間にか日本での表記はウォン・ジンになってますが
本作のクレジットでは脚本とプロデューサーとしても名を連ね、
「映画秘宝」の谷垣監督のインタビューを読むと、
ドニーさんにことごとく却下されながらも下品なギャグを思いつき、
またあわよくば監督の座をうかがおうとするなど、
全盛期とまったく変わらない貪欲な姿勢だったそうで嬉しく思いました。
たまに映画のカメオ程度で出てた記憶がありましたが、
今回結構大きな役で出ずっぱりというの初めてのようで、
コメディアンとしても達者な姿についつい顔が綻んでおりました。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1786.html
↑こちらでいただいたロケ弁の画像と感想をアップしてますが、
思い返してもこのお弁当は結構値が張ってたように思い、
それもプロデューサーであり、香港映画の裏も表も知り尽くしてる王晶の力の賜物ではなかろうかと、
現場では中村雅俊に似てると谷垣監督に呼ばれて大喜びしてたそうですが、
とりあえず王晶が元気で今回のようなハチャメチャな映画を作り続けてれば、
まだまだ香港映画は大丈夫ではなかろうか、と僅かな希望を感じたのも事実でした。

谷垣監督はこの後、いよいよ連続公開される『るろうに剣心 最終章 The Final』『るろうに剣心 最終章 The Beginning』のアクション監督としてこちらも力を振り切ったハズ、
続いてハリウッドに指名され日本ロケを敢行した『G.I.ジョー: 漆黒のスネークアイズ』のアクション監督も担当、
まさに世界を股にかけての大活躍、で今回『燃えよデブゴン』の日本公開にタイミングを合わせて
映画界のスタントマン、スタントウーマンの地位向上などを促す組織「JAPAN ACTION GUILD」を発足。
世界を知った上で日本でのアクション部門が疎かになってないかという危惧から生まれたように受け取りましたが、
今回の『燃えよデブゴン』の監督としてアクション界に不動の地位を築きながらも、
さらに後進のことも考えて活動する姿は尊敬の念を抱きます。

JAPAN ACTION GUILD公式HP http://japanactionguild.jp/

あの日、撮影を終えて偶然谷垣監督を目にし、挨拶をしたら覚えてて喜んで握手をしてもらったのはやはり嬉しかったです。
長年の香港映画ファンのUさんと一緒に観ましたが、久しぶりにお会いしたら、どうやらこちらが無精な生活で、
すっかりデブゴンと化してるようでした。

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ドニー・イェン主演 『燃えよデブゴン』で初笑い



三日連続の夜勤を終え元旦に半ばふらふらとなって駆け付けたユナイテッドシネマ新潟。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1785.html

↑ほぼ三年前、あの時も大雪だった新潟を抜け出してエキストラに参加した映画が、
満を持して公開初日なのでこれはぜひとも行かなければと。

「第9回長岡アジア映画祭」で上映した『ツインズ・エフェクト』のスタントコーディネーターの谷垣健治さんをお迎え。
映画上映とともに自身が香港でのアクション遍歴をお話しいただきました。
『ツインズ・エフェクト』は当時の人気アイドル“TWINS”に谷垣さんがアクションの特訓を指導してから撮影、
アクション監督は当時はまだ宇宙最強ではなかったドニー・イェンが務め、
アイドルなのにそこまでやるかという香港映画らしいバンパイア映画でありました。

その谷垣さんが監督としてドニー・イェン主演作に抜擢、
言うまでもなく『イップ・マン』シリーズと『ローグ・ワン』への出演で世界的規模の大スターとなった
“宇宙最強”ドニー・イェンの主演作、それもアクションコメディを手掛けるのは相当な重圧があったハズですが、
映画はプレッシャーの微塵も感じさせない、全編フルスロットルで休む間もなく突き進み、
その間にユルいギャグを織り交ぜ笑わせてくれるという、
黄金期の香港映画を彷彿させて存分に楽しむことができました。

一応ストーリーが婚約者に振られ、さらに大怪我もあって
肉体と精神の崩壊からデブゴンとなったドニーさんが、
重要参考人の護送を命じられ東京に着いたものの、
案の定、逃げられてしまい以降、いつのまにか婚約者も来て上へ下への大騒動、
となるものの冒頭のハイエースというか大型バンの車内で
ドニーさんが強盗団相手の大立ち回りがまず目を見張り、
その後にデブゴンとなってからは歌舞伎町、築地、東京タワーと目まぐるしく移動しながら、
ジャパニーズヤクザ相手にキレキレのアクションを畳みかけてしまうドニーさん、
まさに「太っても最強」の惹句通りの大活躍を見せて、
エンディングは意外にもロマコメの要素も盛り込んで、
初笑いに相応しい映画でありました。

谷垣監督が黄金期の香港映画を敬意をもって再現したであろう本作、
ドニーさんの右腕として“宇宙最強”を支えてきた谷垣監督に晴れ舞台を
ドニーさんが用意してくれたといっても過言ではないかと。
というかドニーさんの現場での気まぐれを熟知してる谷垣監督じゃなかったら、
仕上げることは不可能なことをドニーさんは見越しての起用か、
撮影直前になって「太るのはどうか」とデブゴンとなることを拒絶したなんて裏話もおかしかったです。

当初は本家デブゴンのサモ・ハン・キンポーの出演も構想にあったそうですが割愛、
しかし70年代の自主映画界を席巻したという『燃えよタマゴン』の竹中直人さんが、
ドニーさんの前でブルース・リーのモノマネをしてしまうのはいろんな意味で夢の共演でありました。
しかしここでもブルース・リー愛を全面に出すドニーさんの姿勢は断然正しいものの、
かの名言「水になれ」を引用しているのは何かしらメッセージとして伝わる層に届いたのではないかと、
穿った見方もついついしてしまいました。

で、肝心とまで言わないけどエキストラに参加した担当者は映ってたのかというと、、、、

『『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』』公式HP https://debugon-tokyo.jp/

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山形国際ドキュメンタリー映画祭2021 作品募集



昨年末、クリスマスカードという意味なのか山形国際ドキュメンタリー映画祭よりポストカードが届いてました。
2021年開催の作品募集とのことなので、こちらでもご紹介します。

山形国際ドキュメンタリー映画祭2021
2021年10月7日[木]-14日[木]

応募締切
インターナショナル・コンペティション:2021年4月15日
アジア千波万波:2021年5月15日

詳細はこちらを↓
https://www.yidff.jp/2021/entry/21entry.html

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