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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

2023年06月 | ARCHIVE-SELECT | 2023年08月

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8/13(日)小林茂監督作品『自転車』上映会@クロスパルにいがた



ながおか市民活動フェスタ参加企画「長岡監督・作品特集」でも何回か上映したことがある、
小林茂監督『自転車』が8月13日に新潟市のクロスパルにいがたで上映されます。

札幌の学童保育所「つばさクラブ」の子どもたちの生き生きとした姿に
カメラを向けた『放課後』『自転車』『雪合戦』の三部作をまとめ『こどものそら』というタイトルで公開されました。

『自転車』は担当者が三本の中で一番推す作品で困難な道のりを仲間と共に力を合わせて立ち向かっていく姿が何よりも清々しいことと、ラストシーンの暗闇のトンネルを漕いでいくうちに子供たちの未来を暗示するかのような光が差していくシーンに大変感動しました。

あまり上映される機会のない作品でもあるので、おススメいたします。

8/13(日)小林茂監督作品『自転車』上映会@クロスパルにいがた

8月17日から20日まで新潟市で開催される《子どもと舞台芸術 大博覧会 in NIIGATA》。その応援企画として、長岡市在住の映画監督・小林茂さんが1999年に完成させた子ども映画の傑作『自転車』を上映します。夏休みです。ぜひ親子でご鑑賞ください。

日時:8月13日(日) 11:00~11:30
会場:クロスパルにいがた(新潟市中央区礎町通3ノ町2086)4階 映像ホール
料金:おとな・こども共通 500円(当日販売のみ)

映画『自転車』
(1999年/30分/出演:学童保育所「つばさクラブ」の子どもたち 監督・撮影・編集・ナレーター 小林茂)

作品紹介
学童保育所「つばさクラブ」の子どもたちが夏休みに北海道一周サイクリング旅行に出た。小学6年生12人が無心に自転車をこぐ。天候、体調、仲間の調子などを気づかい、旅を続けるべく知恵を出し合う。その真剣でのびやかな姿は、子どもたちの「生きる力」とは何かを問いかける。「放課後」「雪合戦」とともに、その後『こどものそら』としてまとめられた札幌の学童保育所を記録した三部作の1編。

https://www.cinewind.com/information/8-13/

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愛の哀しみ



サタデーナイトライブの生中継でボブ・マーリーの「WAR」を歌い終えた後に
ローマ教皇の写真を破り捨てて当然、キリスト教社会から猛然と非難に晒されたこと。
当時はその背景もよく知らずに、日本でいえば皇室の写真をテレビで破ったことと等しいと容易に想像できることをやってしまった、
当時シンニード・オーコナーがシネイド・オーコナーとなって再び目の前に表れたのは訃報を知ってから。

以来、確かにリアルタイムで聴いてた「愛の哀しみ」は、
その後に発表した作者のプリンスの方がいいなぁ、と思ってましたが、
訃報を知って繰り返し繰り返しYOUTUBEで聴き、今に至ってます。
この間にこちらはメンタルやられっぱなし、さらに口内炎が悪化しロクに話すこともできないので、
各々へ依頼ごとが出来ずにいるなか、この曲に浸りチクチクと痛みを感じ、
彼女がボブ・ディラン30周年ライブに激しいブーイングを浴びながらステージで再び毅然と「WAR」を歌う姿にやられたりと。

ローマ教皇の写真を破ったことはカトリック教会の幼児への性虐待への猛抗議だったとのちに知り、
それって『スポットライト 世紀のスクープ』、さらに現在のジャニーズ問題に連なることでもあり、
あの当時に理解されずに一人闘ってた彼女を今追悼してる連中は救わなかったじゃないかと、
モリッシーは猛抗議し、確かにその通りとこちらも恥ずかしく思い自戒も含めて安らかに。

しかしキリスト教徒からイスラムに改宗してたとは。

Sinead O'Connor - Nothing Compares 2 U (Live)
https://www.youtube.com/watch?v=NAOKzvL8dgk

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荒野に希望の灯がともらない



「『劇場版 荒野に希望の灯をともす』とDVD版の『荒野に希望の灯をともす』の違いを教えてもらえますか?」

某市で『荒野に希望の灯をともす』上映会を開きたいから協力を、と窓口になってる方より随時連絡が来てて、
応答していたものの、窓口でない事務局の方より先日電話が来て、
正直こじれるのが嫌なので、窓口は一本化にしてほしいと思いながら、
『劇場版』の方は配給から聞いた話として中村先生が亡くなった後に追加されたシーンがあるとのこと。
他にかなり繊細な面も言わなければならなくなり、やはり窓口は1本化にしてもらえないかと思い、
その後に今度は窓口になってる方より、
『劇場版』と『DVD版』の編集の違い、なぜ『劇場版』を上映したのかとメールで問い合わせがあり、
内心こりゃ、二度手間だと思いながら、
『DVD版』は見てないので違いがわからないが、
配給会社より『劇場版』は中村先生が亡くなった後に追加撮影された聞いた。
『劇場版』を上映した理由のひとつにポスター、チラシなど宣伝材料が発注できるから、
そもそも『DVD版』を上映しようなどと頭から思ってなかったことをお伝えしました。

どうも以前から手元にある『DVD版』で上映会を開きたかったようで、
確かに『劇場版』が全国で自主上映会が開かれる前は、その『DVD版』で全国各地で上映会が開かれており、
それは違法でもないようなので、『DVD版』を上映するなら、こちらの幕もないともお伝えしたものの、
内心、やはり『劇場版』の方がいいのではと思っておりました。

そしたら本日になって『劇場版』を上映することになったが、
別の方に一切合財お願いすることにしたと窓口の方からメールが。
いくらなんでもこりゃ、今までのやり取りを思うと失礼を超えて無礼でしょうと。
あんまり、こんなことは書きたくないものの、サスガにこれはないでしょうと思いながら徒然なるままに。
まぁ、少々はるか昔の因縁があったりするんで、こんなラストを迎えるのではと以前から身構えてましたが。
先日の上映会キャンセルも含めて、躓きが続きました。

画像はDVD版のジャケットのようです。

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傘寿

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遅ればせながら一昨日、7月26日はミック・ジャガー80歳のお誕生日でした。
市民映画館をつくる会で2009年5月14日に長岡市立劇場を借りて
マーティン・スコセッシ監督作『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』上映会を開催。

未だに覚えてるのが宣伝ポスターを目にした通行人の方がしげしげと眺めて、
「ストーンズが市立劇場に来るのか」と呟いてたことでした。
普通に考えてご本人達は来ないでしょっと、後ろから心の中で突っ込んでました。

映画は2006年ニューヨークのストーンズにしては小さい2000席の会場でのライブを収めた作品、
冒頭、なかなかオープニングの曲を教えてくれないスコセッシがミックにヤキモキする茶番から始まる、
永遠に転がり続けるバンドを一流のカメラマンたちが35mmフィルムで撮った記念碑的な作品、
当時のメンバーの年齢はミック・ジャガー63歳、キース・リチャーズ62歳、チャーリー・ワッツ65歳、ロン・ウッド59歳。
特に還暦超えてステージ狭しと歌い踊るミック・ジャガーのパフォーマンスを観た誰もが驚嘆したものですが、
あれからもう17年、昨年の結成60周年ツアーをYOUTUBEで目にすると、
多少、声量は細くなってもミックのパフォーマンスは少しも変わらないままなのは脅威すぎ、
というか『シャイン・ア・ライト』時のメンバーの年齢見ても若いんじゃないか、と思うのもどうかしてます。
あと市立劇場のスクリーンで常識など一切通用しないようなキースの顔がデカデカと映し出されたのは感慨深く観ながらも、
正直収支は赤字でありましたが、それもロックだと。
そんなことミック社長には通用しないでしょうが。

とはいえチャーリーが逝った時はバンド解散を覚悟しましたが、
ミック社長はさらに節制を重ねてツアーを続行、転がり続けることを選択したことは痺れました。
しかしミック社長は摂生に精進し、厳しい鍛錬を重ねてるのがわかる健康オタクなのは良いとして、
不摂生極めてるような弛んだ身体と老人顔のキースが現役というのも脅威だし、
ロン・ウッドは明らかにアル中顔だったりと予断を許しませんが、
今年はポール・マッカートニーにビル・ワイマンが参加したらしいニューアルバムが発売予定、
なら来年には来日コンサートを期待したいものです。

映画に登場してた32歳の時の有名な発言、
「四十五になっても『サティスファクション』をまだ歌っているくらいなら死んだ方がましだ」

しかし全てを手に入れることができても、80になっても『サディスファクション』を歌ってるのがロックだと。

ちなみにスコセッシ監督とミックは1年違いとはいえ、ともに現在80歳、あっ同世代のせいか、
ロック狂なのでやたらと自作にストーンズの曲を流して悦に入ってると毎度流れるたびに思ったりしますが、
流れて一番カッコイイ場面は↓こちらを推します。

Mean Streets - De Niro's entrance
https://www.youtube.com/watch?v=WZ7UwnfQ2nA

監督スコセッシもずっと撮り続けていただきたいです。

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長岡まつり 昭和29年8月1日~3日

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”長岡地域視聴覚ライブラリーで所蔵している『16ミリフィルム映像』をDVD化しました。音声はなく映像のみですが、戦後9年で復興を遂げた当時の様子がわかる内容で、長岡駅周辺など現在では見ることができない映像が多数収録されています。当時の長岡を知ることのできる貴重な作品です。
 (前半は白黒映像、終盤はカラー映像になります)”

昨年のながおか市民活動フェスタに「 長岡監督・ロケ映画特集 第6弾」で参加、
上映作の河島英五主演 『まじめで悪いか!』をお借りした際、
長岡地域視聴覚ライブラリーで推してる作品として、
この『長岡まつり 昭和29年8月1日~3日』を挙げて、
大手通りの模様や長岡駅前に当時あった平和像、そして長岡花火の画像と冒頭の解説文を読んで大きな関心を持ち、
次回できるなら借りて上映しようと思いました。

それでとりあえず時間縮小されたとはいえ9月30日に開催できると見込んで、
本日、クソ暑い中『戦メリ』チケット清算に各所を廻って長岡市教育センター内の長岡地域視聴覚ライブラリーを再訪、
とりあえず作品を仮予約をして担当の方にいろいろ聞いたところ、
一昨年、このライブラリーを整理していたら、この16ミリフィルムを発見、
映写したら昭和29年の長岡まつりを収めた記録映像で大変貴重なものとして、
長岡市がDVD化し貸出できるようにしたとのこと。
学校の歴史教育やコミセンのご老人たちの集まりに貸し出され好評とのこと。
撮影者のクレジットもなく、だれが何のために記録したのかわからないとのことですが、
カラー映像まであることで行政が出資して撮影したのではと想像してるとのこと。

昭和29年公開の日本映画といえば『七人の侍』『ゴジラ』を筆頭に『山椒太夫』や『二十四の瞳』と日本映画黄金期、
それもまだモノクロ映画の時代に16ミリとはいえカラーで撮影されてたというのは、
よほど裕福なところでなければ出来ないハズ、
よって長岡市が東京の映像会社に発注した記録映像なのかなぁ、と。
ただ音声がないというのは録音されたテープは廃棄されてしまったのか、
はじめから録音機材はなかったのか?

ただチラシやこのブログに載せる画像はなく、
DVDのジャケットは本編からスクショしたものなので、
これらをこちらが使用するのは長岡市の判断になるので、しばしお待ち願いますとのことでした。

本日の長岡駅前はすっかり狂騒の長岡まつりモードと化してましたが、
カラーで撮影されたとはいえ画像の長岡花火はまだまだ素朴な感じがし、
はたして上映出来たら、どのように今を生きる自分たちには、
まだ戦後9年、長岡空襲がまだ生々しく記憶にある時代の長岡花火にどんな思いを馳せるでしょうか。

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11/11ウィルながおかフォーラム参加



長岡市男女平等推進センター「ウィルながおか」と登録団体が共催して開催するイベント、
37回目のウィルながおかフォーラムは11月5日から11月12日に開催されます。
こちらは例年と同じく映画上映会を企画しアオーレ長岡市民交流ホールAにて11月11日(土)に開こうと計画してます。

しかししかしとある理由で上映を進めていた作品をキャンセルしたばかりです。
こちらの落ち度は何もないとはいえ、
結構名の知れた企業がかなり杜撰なことをしていたと知り、
これはキャンセルが正しいのではと思うようにしました。
しかし次の企画の申請書をまた書いて早く提出しなければと。

男女平等推進センター「ウィルながおか」
https://www.city.nagaoka.niigata.jp/kurashi/cate14/will/

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被爆ピアノ 県内縦断中



矢川光則・被爆ピアノ調律師の県内の活動を追った動画が二本、現在ネットで見れます。
佐渡と新潟の学校での被爆ピアノ演奏会の様子ですが、
以前から県内の学校で被爆ピアノの演奏会を熱望していた矢川さんにとって、
ようやく念願かなってのことだと思います。

テレビ新潟では「7月14日から27日までの間で県内20か所以上の学校などをまわる」と普通のようにありますが、
それって1日二か所以上まわってるということで、
この猛暑の中、今年も8月6日に向けて「平和の種まき」に邁進する矢川さんに、やはり脱帽です。
ただスケジュールが不明で、今どこにいるのかわかんないのがネックなんですが。

*広島で残った「被爆ピアノ」の演奏会 調律師が平和の尊さを伝える 《新潟》

原爆が落とされた広島で奇跡的に焼け残った「被爆ピアノ」があります。原爆投下から8月で78年。戦争のおそろしさや平和への願いを感じてもらおうと7月24日、新潟市の専門学校でピアノ演奏が行われました。

子どもたちを魅了する透き通るようなピアノの音色。

しかし、よく見るといくつもの傷跡が・・・

1945年8月6日に原爆が落とされた広島で奇跡的に焼け残った「被爆ピアノ」です。爆心地から2.6キロの住宅で持ち主とともに被爆しました。

ピアノを運んできたのは調律師の矢川光則さん・71歳。両親が広島で被爆した「被爆2世」です。

戦争の悲惨さや平和の尊さを伝えようと被爆したピアノを引き取って全国をまわっています。

〈調律師 矢川光則さん〉
「ピアノっていうのはほかの被爆資料とは違って、修理すれば音は出て音楽を通して五感に聴覚に伝えていくことができる。そこにピアノのすばらしさがあるかなと」

24日は新潟市東区の専門学校を訪れ、保育士などを目指す生徒や地域の園児などに平和の大切さを訴えました。

子どもたちにもわかりやすく伝えられるよう当時の状況を描いた紙芝居も・・・

(紙芝居)
「『熱い、熱いわ』アオギリが叫びます。『助けて、痛いよ、火が』桜の木が叫びます。そうです、広島のまちに原子爆弾が落とされたのです」

専門学校の生徒たちはピアノを触ったり、ひいたりして戦争の悲惨さと平和の尊さを感じていました。

〈ピアノを弾いた学生〉
「(当時の)子どもたちがああいう体験をしたんだなと思うと戦争ってよくないなと思うし、戦争っていけないなっていうことを私も保育士になったら、子どもたちにこの時の経験を伝えていけたらいいなと思いました」

〈調律師 矢川光則さん〉
「平和は誰かが与えてくれるものではなくて、一人ひとりが作り出していかなければならないものだと思う。平和に対してのことをまず一歩考えてもらえるきっかけにはなったんじゃないかと思う」

矢川さんは7月14日から27日までの間で県内20か所以上の学校などをまわるということです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c5971b7c5510a416d7e52374295f8666c26b3dc5


*原爆の爆風に耐える… 『被爆ピアノ』に触れ子どもたちが“平和の尊さ”考える【新潟・佐渡市】

トラックからピアノ降ろすトラックから降ろされ、新潟県佐渡市・新穂小学校の体育館に運び込まれた1台のピアノ。

これは1945年8月6日に広島市に投下された原爆の爆風に耐えた被爆ピアノです。

佐渡市では7月18日から平和の尊さを子どもたちに考えてもらおうと、市内の小中学校で被爆ピアノ管理者である矢川光則さんによる特別授業が行われています。

【被爆ピアノの管理者 矢川光則さん】
「被爆ピアノはまだまだ生き続ける。音楽を通して子どもたちの五感に、聴覚に何かを感じてもらえれば」

矢川さんは授業の中で被爆ピアノの持ち主が今も生きていることを伝えたうえで、平和の尊さを考えるきっかけにしてほしいと話していました。

授業のあとは児童がピアノを弾いたり、触ったりすることで平和について考えていました。

【児童】
「原爆はすごい大変なことだったんだなと思った」

【児童】
「ピアノの音がすごくきれいで、きれいに残っているなと思った」

この特別授業は21日まで行われています。

https://www.fnn.jp/articles/-/559968

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『沖縄、再び戦場(いくさば)へ(仮)』スピンオフ作品上映 @魚沼



6/29 三上智恵監督作 『沖縄、再び戦場(いくさば)へ』(仮)スピンオフ作品 長岡上映会

魚沼から来たお客様が、この作品を知りぜひ地元でも開催したいと
先にどんな映画なのかと確かめに来てくださいました。

結果、8月6日に上映会開催が決定したので、ご案内します。

[三上智恵監督 新作『沖縄、再び戦場へ(仮題)』スピンオフ作品 上映会]

■上映日|2023年8月6日(日)
■上映開始時刻|14:00~
■会場|広神公民館 広神コミュニティーセンター
■会場住所|新潟県魚沼市今泉1507−1
□入場料金|500円

【主催・お問合せ先】
新日本婦人の会新潟県北魚支部憲法カフェ小組
E-MAIL|[email protected]
ーーーーーーーー
詳細は主催者まで直接お問合せください。

https://okinawakiroku.com/2023/06/30/20230806uonuma/


長岡上映会には↓こちらの福本圭介先生の寄稿を配布し、
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3797.html
同じものを魚沼で配りたいと連絡が届き、
福本先生に確認をしたら、もちろん承諾をいただきました。
よって再掲いたします。

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6・23沖縄慰霊の日によせて

 今日は、6月23日、沖縄慰霊の日です。沖縄では、沖縄戦における組織的な戦闘が終わった日として、この日付の意味を知らない人はいません。しかし、大多数のヤマトンチュ(日本人)にとっては、6・23は、なんの意味もない、ごくごく普通の日付にすぎないでしょう。なぜ、ヤマトンチュは、この「慰霊の日」に無知・無関心なのでしょうか?沖縄戦が、自分とは何の関係もない遠い場所の遠い出来事だからでしょうか?

ヤマト(日本)の政府は、太平洋戦争の末期、敗戦が確実になった時期に、本土決戦を準備する時間稼ぎのために沖縄を「捨て石」にしました。それが沖縄戦です。沖縄の住民は、子どもや女性も含めて、日本軍に利用するだけ利用されたあげく、最後には、日本軍の自己保身から自殺を強制されたり、日本軍からスパイ視されて虐殺されたりしました。皆さんは、そのような歴史をご存じでしょうか?知らない人もいるでしょう。そのようなことを、日本国やヤマトンチュが沖縄の人びとに正式に謝罪したことはないし、反省したこともないし、きちんと記憶したこともないからです。

ヤマトンチュは、沖縄戦を、なぜ反省せず、謝罪せず、記憶しないのか。それには、理由があると思います。それは、基本的にこの国が今も同じことを続けているからです。この国の安全保障政策は沖縄を「捨て石」にして成り立っています。多くの日本人が本当は知っているように。沖縄戦以後も、一秒もとぎれることなく、ずっとそうなのです。しかし、ヤマトンチュは、今も沖縄を「捨て石」にして、まったく恥じるところがありません。恥じないどころか、「沖縄大好き」と言いながら、沖縄を「捨て石」にしていることに関して自らを第三者化し、知らんふりを決め込んでいます。したがって、沖縄戦に対する無知・無関心は、現在の沖縄政策に対する意図的な無知・無関心と連動していると思います。ヤマトンチュは沖縄に興味がないのではなく、自らの醜い姿を知るのが嫌なのです。

今回上映される三上智恵監督『沖縄、再び戦場へ(仮)』(私はこのタイトルは好きではないのですが)のスピンオフ作品は、ヤマトンチュが「捨て石」にしている琉球弧(私は南西諸島とは呼びません)でいま何が起こっているかを記録した映像集です。ぜひ、目を凝らして、その現実を目の当たりにしていただきたいです。ただし、私は、この映画を見るみなさんに、心に留めておいていただきたい言葉があります。「植民地主義」という言葉です。琉球弧がまぎれもなくヤマトの植民地主義に飲み込まれている様子が映し出されているからです。そして、この植民地主義を支えているのは、愚鈍に逃避している私たちヤマトンチュだということも忘れずにいてほしいです。本当の植民者(加害者)は、自衛隊ではなく、日本政府ではなく、(その背後にいる)この映像を受け取るはずの私たちヤマトンチュです。映像のなかで、一人のウチナンチュが次のような言葉を叫びます。「(戦争を)するんだったら、自分のところでやりなさいよ」。この言葉は、私たちヤマトンチュにこそ向けられているのだということを、覚えておいてほしいです。そして、皆さんには、この言葉を真に受け止めるために、この映像作品を見てほしいです。この言葉を受け止めることが、この映像を見る意味であり、「植民地主義」を脱するために私たちがまずするべきことだと思います。

2023年6月23日
福本圭介

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プロフィール 福本圭介(ふくもと けいすけ)
1970年、香川県生まれ。新潟県立大学准教授。
2016年に仲間と「沖縄に応答する会@新潟」を立ち上げ、沖縄の米軍基地問題の本当の当事者であるヤマトンチュ(日本人)に「じぶんの荷物はじぶんで持とう」と訴えている。専門は、英語圏文学、思想。新潟市在住。


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『阿賀に生きる』の記憶



7/17 被爆ピアノ演奏会と映画おかあさんの被爆ピアノ上映会

休憩時間に映写室から満席の館内を見て既視感を感じたのは、
小林茂監督が声がけをし、ゴミを拾いながら会場整理をしていたことでした。
お手伝いに来た担当者の仕事でもあるハズですが、
その時は映写室にある照明のスイッチを担当していたので館内に行けず、
窓から小林監督の様子が幾分慣れてて、見て思い出したのが、
撮影をした『阿賀に生きる』が長岡で初お披露目された、確かNCホールでのこと。
『阿賀に生きる』の完成は1992年とあるので、もう約30年前になるのか、
そこに足を運んだらひときわ熱心に館内の会場係として、
空いてる席にお客さんを誘導していた小林茂監督の姿でした。

当時は面識もなかったはずでカメラマンが長岡の人というのみという認識、
その後の舞台挨拶で自己紹介した時に、この人が長岡の人なのかと。
その後、市民映画館をつくる会で何度かお会いし、顔を覚えてもらったような気がし、
思ったのは小林監督は京都の大学生時代から水俣に通って支援活動をし、
勉強会や現状報告の手段として、
おそらく土本典昭監督の一連の水俣のドキュメンタリー映画上映会を
大学などで開いてたであろう、
いわば自主上映会の大先輩にあたるんだと。
今更、そんなことを映写室の窓から見ていて気付かされた次第。

今年の上映会に何度か小林監督は観に来てくださいましたが、
はたして大先輩からどのように見られたのか、
思い返しては恥かしさもあって余計に気が引き締まりました。

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9/30 ながおか市民活動フェスタ参加



長岡の市民団体の文化祭“ながおか市民活動フェスタ”は今年は9月30日(土)会場はアオーレ長岡で開催。
例年、シアターをほぼ独占して長岡に縁のある短編映画の上映会を開催してきましたが、
今年はほかにもシアターを使用する団体が挙手し、
ここでごねまくるとまた嫌われてしまうので、

♪争わないように 嫌われないように
歌う歌はキャンディソング だけどだけどだけど

などと中島みゆき様を心の中で口ずさんで、
とりあえず二時間ほど時間をいただけることに謝意を事務局に伝えて、
これから上映作品を検討してみようと思います。

https://www.facebook.com/nagaoka.festa

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ビューラ先生と原田裕司監督



原田裕司監督作の長岡・山古志ロケ映画『冬のアルパカ』の撮影協力が縁となって、
ビューラ先生の推薦で長岡造形大の非常勤講師として年に二回ほど長岡入りする原田監督と、
ビューラ先生を交えての懇親会。

今回はビューラ先生のアトリエ屋上で水道タンクを眺めながらの焼肉パーティとなりました。
原田監督は講師はもう5年となり、
学生たちの映画製作を指導する立場で昨年は“犯罪者役がいない”と急な誘いが担当者にあり、
犯罪者、それも変質者役かと渋々撮影現場に足を運んだら、
映画つくりに燃える学生たちの熱気にやられた貴重な体験となりました。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3439.html

それで今年も密かにオファーされないかと待っていたら、
今回は「お母さん役」がいない、とのことでさすがにこれは自分は無理なので、
知人の女性を紹介したら順調に撮影が終わったようだとのことでした。
協力いただきましたお母さん役の方、ありがとうございました。
完成が楽しみです。

それでビューラ先生の学生たちが先日の『戦場のメリークリスマス』上映会に集まって観賞、
去年の『ひまわり』は結構辛口が目立ちましたが、はたして今の学生たちにはどう映ったか、
また感想が気になっています。

学生たちがその前に観た『怪物』では観賞後に二時間にもわたってディスカッションの場になったと。
まとめて是枝裕和監督に送れば喜ぶだろうと思いました。

ただ映画と関係ない話で気になったのはビューラ先生によれば欧州では花火が環境破壊と人体への悪影響で、
打ち上げられることが少なくなってきてるとのこと。
そういわれると有名な山下清画伯の言葉、
「世界中の爆弾を花火に変えて打ち上げたら、、世界から戦争がなくなるのにな」
そもそも戦争が最悪の環境破壊だとすれば花火も爆弾も根っこは一緒かもしれず、
欧州ではおそらく科学的根拠があっての花火縮小のように思いながら、
そもそも戦争が最悪の環境破壊なんだから欧州、ウクライナはなんとかならないの?
と思わず口に出したら「一体、どうすればいいのか?」と先生は問いかけて互いに言葉が詰まりました。

まぁ、日本の花火は欧州にはおそらくない、ジッタリンジンの「夏祭り」のような“情緒”があるから、
花火大会をやめよう、なんて話には特に長岡はならないと思うので、
いづれ“地球にやさしい花火”なんてのが脚光を浴びるんじゃないかと。

しかし夜風に吹かれて缶ビールと焼き肉は本当に心地よかったです。

あと原田監督は来月再び旅人となってモンゴルを行くそうです。
お気をつけて!

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五藤利弘監督と小林茂監督



7/17 被爆ピアノ演奏会と映画おかあさんの被爆ピアノ上映会

打ち上げは小林茂監督が懇意にしている「花月」さんで開催。
お好み焼きを中心にサラダに枝豆とおいしいメニューが次々に登場し、話が弾みました。

五藤利弘監督は監督デビュー作になるはずだった『ゆめのかよいじ』の撮影がほぼ決まりながら、
とある事情で流れてしまい、
その際に小林監督に電話で相談したら叱咤激励をしてくださったことを、
ずっと感謝しているだけに今回、『おかあさんの被爆ピアノ』を評価し、
自分が共同代表を務める団体に推薦して故郷・長岡で上映会を企画してくださったのが小林監督というのが、
本当に嬉しかったに違いないかと。

結局、監督デビュー作は難産の末に『モノクロームの少女』で実現し、
『ゆめのかよいじ』もきちんと映画化できたことを小林監督も見ており、
大変な苦労をしながらも映画つくりを続けていることを、この宴でも触れて、
参加者に話して高く評価し、
何より今回の「被爆ピアノ演奏会と映画おかあさんの被爆ピアノ上映会」が盛況となったことで、
とても弾み饒舌に話をしていました。

中でも五藤監督の次回作の企画に関心を持ち、
現在、取材に回ってる五藤監督から現状を聞き出して、
それを一同聞き入り、完成に期待をして宴はお開きとなりました。

その後に五藤監督、小林茂のO助け隊のSさん、担当者とで二次会にラーメンでもとなりながら、
前々から思っていた殿町お休み問題に直面することに。
殿町のお店は日曜日が定休日のお店が多く、
上映会でゲストと懇親会を催すことがいつも一苦労なのですが、
この日はさらに多い月曜日、しかも祝日となっており、
まだ20時過ぎなのにあてにしていたお店がラーメン屋さんだけでなく全滅で、
なんというか組合とかで定休日を持ち回りにしてもらったらどうかと。
いつも以上にほぼ真っ暗というのは殿町のイメージ的によろしくないのではと、
あちこち探してヘトヘトになったこちらは思ったりしました。
幸い長岡小嶋屋 殿町本店が煌々と灯りをともしてたのを見つけて、
存在を頼もしく思いながら入店。
ぬる燗を各自手酌で茄子のお浸し、きゅうり、蕎麦味噌をつまみにどこか粋な思いで、
五藤監督の映画作りの苦労話に耳を傾けておりました。

いい一日でした。

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禁じられた色彩



7月14日 『戦場のメリークリスマス』長岡上映会

「デビッド・ボウイって奇麗だな」

上映会で会場整理をお願いしたYさんが映画を観ながら呟いてましたが、
70年代はとびっきり斬新なイメージを次々と塗り替えて、
ロックに革命をもたらした「地球の落ちてきた男」もしくは「ジギースターダスト」は
80年代に入って円熟味を増して一層、美しさに拍車がかかってた時期なので、
男女の垣根など超越した魅惑に満ちた存在、
映画ではボウイ扮する英国軍人セリアズ少佐の半裸を目にしてから、
帝国陸軍の誇り高き軍人としてあるまじき葛藤を教授扮したヨノイ大尉がよろめく姿を描き、
いわばBLのハシリの作品でもあったかと思います。

それで公開時に買った『戦場のメリークリスマス』サントラのラストを飾る曲が、
あのテーマ曲に歌詞をつけて元JAPANのボーカリストだったデヴィッド・シルビアンが歌う「禁じられた色彩」
当時、契約上の関係で映画の中では使用されなかったと記憶してますが、
イギリスの人気バンドのフロントマンと組むなんて、さすがは教授と思ってたものの、
“色彩”とは同性愛の暗喩のことかと、昨今のLGBTS運動の盛り上がりを見ててようやく気付いた次第。

公開時の人気ロック漫画「8ビートギャグ」でデヴィッド・シルビアンは教授LOVEというキャラで、
騒動を巻き起こしてた記憶があり、あれは本当だったのかネタなのかわからず笑ってましたが、
多数の曲をコラボしてたのは間違いないので教授の訃報をどのように受け止めたんだろうかと。

DAVID SYLVIAN & RYUICHI SAKAMOTO 【 Forbidden Colours】Ver-Ⅱ
https://www.youtube.com/watch?v=VCVexPCiGp0

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「サプライズとして大桃美代子さんがいらしてます」



7/17 被爆ピアノ演奏会と映画おかあさんの被爆ピアノ上映会

「サプライズとして大桃美代子さんがいらしてます」

被爆ピアノ演奏会前に
司会の方が声を出すと知らなかった客席からちょっとしたどよめきが起きて、
矢川調律師と大桃美代子さんが登壇。
マイクを引き継いだ大桃さんは矢川調律師の話を引き出す問いかけを絶妙にこなし、
この被爆ピアノがどんな経緯で矢川調律師に引き継がれたのか、
初めて目に、耳にするお客様に向けてもわかりやすく解説、
さらに裏方のスタッフ皆が驚いたのが、ほんの一瞬時計を確認しただけで、
持ち時間15分ぴったりに矢川調律師との対談を終了してしまったこと。

以前にも書きましたが五藤利弘監督作の常連でもある大桃美代子さんは
『おかあさんの被爆ピアノ』では被爆ピアノ演奏会の司会者役を担当、
おそらく大桃さんのことだから被爆ピアノの資料を多く取り寄せてから、
撮影に挑んだであろう、当然被爆ピアノと矢川調律師のことは頭に叩き込んでて、
このような上映会の司会も難なくこなせたことであろうと思います。

会場入りした直後に大桃さんと小林茂監督が打ち合わせしているのを楽屋で垣間見ましたが、
大桃さんはこのイベントの趣旨を念を押すように小林監督に尋ね、
併せて登壇時間についても確認をしていたようで、
対応した小林監督は「さすがのオーラを感じた」と話してましたが、
先の登壇時間ピッタシに終わらせた話を耳にしながらプロフェッショナルの凄みを覚えてました。
とはいえ休憩時間には演奏したチビッ子とのツーショット写真を気さくに応じてたりと。

五藤監督によれば
「UXテレビの生放送番組出演で新潟にいらしているので何かしましょうか」、と大桃さんから打診いただき実現したとのこと。
五藤監督へ信頼を寄せてるからだろうと。

被爆ピアノ演奏会後、『おかあさんの被爆ピアノ』上映前、
今度は五藤監督とともに大桃さんは登壇。
のっけから座りながらの体操をお客様に伝授して一気に場をほぐして掴みました。
五藤監督へは本作を作る経緯を尋ね、中には車が大破する交通事故に遭いながらも無傷にいられたのが、
あえて怖いものなしとして映画つくりに邁進することが出来たと。

やがて画像のように被爆ピアノをトラックに積んだ後に矢川さんも登壇、
この中で広島への原爆投下がもしかしたら新潟でも起きたかもしれない、
だから決して他人事でないことと未来についても思いを馳せて、
「この映画を観た皆さんには責任があります」と話し、
「責任」という言葉は大変重いと思いながら聞いていたら、
1人が10人へこの映画についてSNSを含めて感想を伝えてほしい、
今日は100人以上が入ってるそうだから1000人になる、
こんな映画があるとを話し、見てどう感じたかを、
それが平和について考える積み重ねとなることと理解しました。

そして始まった『おかあさんの被爆ピアノ』は満席の観客が真剣に見入って、
上映後に盛大な拍手が沸き起こりました。

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energy flow



7/17 被爆ピアノ演奏会と映画おかあさんの被爆ピアノ上映会

朝9時に会場の近代美術館集合で駆け付けたら、
すでに矢川光則・被爆ピアノ調律師は到着しており、
見つけて挨拶をしたところ「暑いねぇ、もう30度を超えてるだろ」と顔をしかめ、
聞けば一昨日の寺泊公演を終えて、
昨日一日どこかでのんびりしてたのかと思ったら、
寺泊から走って金沢公演後にとんぼ返りで栃尾に到着、宿泊後に長岡入りしたとのこと。

「金沢からここまでが遠かった」などと話してましたが、
いきなり頭が下がりました、と同時にお元気そうで何よりと思いました。

担当者は次回上映予定のチラシとシネ・ウインドから預かったチラシを組むことを目的にしながら、
映写担当は「小林茂のOタスケ隊」の顔なじみの面々なので、
荷物を運ぶ力仕事と照明係を担当、多少は役に立ったのではないかと思いたいです。

しかしチラシ組作業をしてたら被爆ピアノ演奏会のリハーサルで
「命短し恋せよ乙女」と「ゴンドラの唄」が会場内から漏れ聞こえ、
ちょうど挟んでたシネ・ウインドのチラシは『生きる LIVING』だったりしたので、
この偶然にちょっと驚きました。
さらに本番では演奏せず、参加者が試し弾きで弾いてたようでした。

1年ぶりに長岡で開催された『被爆ピアノ演奏会と映画おかあさんの被爆ピアノ上映会』は
小林茂監督の推薦で共同代表を務める「平和憲法を守る市民の会」主催で会場を移して開催されて超満員。

矢川調律師、五藤利弘監督に加えてサプライズのゲストも登壇して
来場したお客様は喜びながらも平和について、各々が考える場となって成功を収めました。

被爆ピアノ演奏会は担当者の強い希望で3回目の演奏となった女子大生の演奏が実現、
やはり矢川さんと五藤監督のためならと引き受けてくださり、
映画で流れる「悲愴ソナタ」2楽章を演奏いただきました。
ありがとうございます。
思えば長岡での最初の被爆ピアノ演奏会では中学生だったことを思うと、
その成長は担当者から見ると被爆ピアノとともにあるような気がしてます。

あと先日の『戦場のメリークリスマス』上映会でお手伝いいただいたNさんと、
今度の被爆ピアノ演奏会で、誰か「戦メリ」弾かないかな、などと話しておりましたが、
今回の演奏会は小林茂監督の旧知のピアノ教室の先生へ、
弾いてくださる演奏者を依頼し、
この先生が坂本教授のファンなのか依頼した教室の生徒へ
理由を話して「Merry Christmas, Mr. Lawrence」ではなく、
「energy flow」を弾いてみないかと提案、
演奏者は意図を組んで引き受けてくださったそう。
先生は演奏前にきちんと教授の活動を紹介した後、
「坂本龍一さんの追悼」と述べてから演奏が始まり、
日を改めて教授をこちらは偲んでおりました。

改めて成功、おめでとうございます。

矢川さんは演奏会を終えた後に挨拶をしたらすぐに今度は佐渡へと向かいました。
そして平和の種まきは続いていきます。

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Coda

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7月14日 『戦場のメリークリスマス』長岡上映会

『戦場のメリークリスマス』の上映が終わったら、
ぜひ館内で流してほしいとお手伝いいただいたNさんから受け取ったのが、
教授がピアノで弾いたサントラのセルフカバー「Coda」のCD。

やはり教授の活躍をずっと追ってきたであろう、
訃報を知ってから購入したそうで、
要望通り、上映後に流したらCDのスピーカーは映画のスピーカーと違うのか、
やけに研ぎ澄まされたような清冽な音に聴こえ、
聴いてたうるさ型のお客様から、
「映画よりこっちの方が音はいいじゃないか」との声を耳にし、
頷く他なく、これは自分の手に負えないよなぁ、と思ってました。

でも、まぁ「DVDで何度も見たけど、初めてのスクリーンはやっぱり迫力は音が違います
教授のくぐもった声もはっきり聞こえた」と
感想を書いてくださったお客様もいたので、これは良かったと。

しかし上映前に流していた教授の遺作「12」
1曲目はアバンギャルドで弾けまくり、とても闘病中に作られた曲には思えず、
“死”を予期しながらも抗いながら創作に挑んでたように聴こえました。

Merry Christmas Mr.Lawrence (Coda)
https://www.youtube.com/watch?v=LBOmsJwCCiY&list=OLAK5uy_l-y7RWiB2EuGZ7QXZc5uOx0D0mMIq47rI&index=1

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『戦場のメリークリスマス』長岡上映会、無事に終了しました。



昨晩、無事に『戦場のメリークリスマス』長岡上映会が終了いたしました。
観にいらしたお客様、ありがとうございます。
お手伝いいただいた方々、ありがとうございました。

ご年配から高校生のグループまで、男女分け隔てなく幅広い世代が集った印象を持ち、
毎回毎回問題作を放ち、世を震撼させてきた大島渚監督なら狙い通りだとニヤリとしただろうなぁ、と思いました。

前売券の売り上げからお客様の数は事前にロールバック席で収まると思い、
それなら補助席を作らずスクリーンいっぱいの画角で堪能してもらおうと調整。
しかしプレイガイドとなってた文信堂書店の閉店が響いたせいか、
前売券を買えなかった人たちが当日券に流れてきたのか、
いつもより当日券で観に来てくださったお客様が多かった印象が。

慌てて補助席を追加し、脇で観ていただくことになりましたが、
上映が始まっても入場が途切れずにいて
内心、映画好きとしては、
あのテーマ曲が鳴り響くファーストシーンから観ていただきたい思いが正直ありました。

「坂本龍一さんが亡くなった際、
自分はもう50過ぎで、YMOから坂本龍一さんを追い続けてきた世代だけに、
追悼の場を作りたいと企画しました。
今日足を運んだ皆様も坂本龍一さんに思い入れがある方が多いかと思います。
そういった思い入れのある皆さんで共有できる場を。
ありがとうございました」

文字にするとこんなことを上映前の挨拶で言いたかったのですが、
それをメモにすることなく、ドタバタの後のしどろもどろで話し思いの半分も伝えられずにいたら、
それでも館内から盛大な拍手が沸き起こってひそかに感激しておりました。
と、同時にそんな思い入れのあるお客様の期待にきちんと応えられたかと。

幸いあのセリフの後のストップモーションに重なる、
あのテーマ曲とともにエンドロールが終わったら、
力強い拍手が客席から鳴り響き、喜んでいただけたのではないか。
波乱に満ちた人生を全うしたとはいえ坂本教授、デビッド・ボウイ、そして大島渚監督は、
拍手をした人たちの中で今も生き続け、彼らもたぶん喜んでくれたハズだと思いたいです。

しかしあのラストシーン、何度観ても映画のお手本のような演出と編集に思い、
どうしてもスキャンダラスな映画人生から異端の巨匠に映る大島渚監督は、
やはり正攻法を極めての異端なんだろうかと。

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7/14  『戦場のメリークリスマス 【4K修復版】』 長岡上映会



*『戦場のメリークリスマス 【4K修復版】』 長岡上映会

2023年3月28日に亡くなられた坂本龍一さん。
世界で愛される名曲「Merry Christmas, Mr. Lawrence」
そして俳優としても存在感を示すその姿を脳裏に焼き付けたい。
若き日の功績を偲び、期間限定で追悼上映を行います。

日時 7月14日(金) 18時50分~

開場 アオーレ長岡市民交流ホールA

*入場料 
前売 1200円 
当日 1500円 障害者手帳、療育手帳をお持ちの方、高校生以下(学生証を提示願います) 500円

プレイガイド ながおか市民協働センター(アオーレ長岡西棟3階)/ら・なぷぅ/キャラメル・ママ/西時計眼鏡店(長岡市) みずすまし(三条市)

*実行委員(ボランティアスタッフ)随時募集中。

主催 長岡アジア映画祭実行委員会! 
問 電話09045204222 e-mail [email protected]
Blog http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/

英題 “Merry Christmas, Mr. Lawrence”

出演:デヴィッド・ボウイ、トム・コンティ、坂本龍一、ビートたけし、ジャック・トンプソン、ジョニー大倉、内田裕也
監督・脚本:大島渚  脚本:ポール・マイヤーズバーグ
原作:サー・ローレンス・ヴァン・デル・ポスト「影の獄にて」 製作:ジェレミー・トーマス
撮影:成島東一郎 音楽:坂本龍一 美術:戸田重昌
1983年/日本=イギリス=ニュージーランド/英語・日本語/123分/ビスタサイズ/ステレオ
協力:大島渚プロダクション 配給・宣伝:アンプラグド  ©大島渚プロダクション
公式サイト:https://oshima2021.com/

大島渚監督、最大のヒット作。
戦闘シーンのない戦争映画、出演は全て男。戦争の闇を容赦なく描く伝説の名作、最後の大規模ロードショー

第36回カンヌ国際映画祭で、そのテーマを巡って大きな話題を巻き起こした本作は、デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけし、内田裕也などの本業が俳優ではない個性的なキャスティングで原作者の日本軍俘虜収容所での体験を描いた、戦闘シーンが一切登場しない異色の“戦争”映画。俘虜となるジャック・セリアズ少佐を演じたデヴィッド・ボウイの美しさと存在感が随所で際立ち、坂本龍一扮するヨノイ大尉が次第にセリアズに惹かれていく様が描かれる。東洋と西洋の文化の対立と融合という複雑なテーマゆえに企画は難航し、製作費は膨らんだが、ビートたけしがラジオやテレビでネタにしたことで話題が独り歩きするなど、従来の映画プロモーションとは違う展開になったことも功を奏して、配給収入10億円の大ヒットにつながった。本作で初めて映画音楽を手掛けた坂本龍一によるテーマ曲「Merry Christmas, Mr.Lawrence」は映画史上屈指の名曲として今なお愛され続けている。
2021年上映時には、本作初鑑賞となる若く新しい世代が多く来場し、色褪せぬ強烈な魅力でふたたび〈戦メリ旋風〉を吹かせた。今年、大島渚プロダクション保有の作品が国立機関に収蔵されるため、今回が最後の大規模ロードショーとなる。

【ストーリー】 1942年戦時中のジャワ島、日本軍の俘虜収容所。収容所で起こった事件をきっかけに粗暴な日本軍軍曹ハラ(ビートたけし)と温厚なイギリス人捕虜ロレンス(トム・コンティ)が事件処理に奔走する。一方、ハラの上官で、規律を厳格に守る収容所所長で陸軍大尉のヨノイ(坂本龍一)はある日、収容所に連行されてきた反抗的で美しいイギリス人俘虜のセリアズ(デヴィッド・ボウイ)に心を奪われてしまう。クリスマスの日にハラは「ファーゼル・クリスマス」と叫んでロレンスとセリアズを釈放してしまう。それに激怒したヨノイは捕虜の全員を命じるのだが、周囲からの孤立を深める結果になり、葛藤に苦しむのだった。

https://oshima2021.com/

予告編 https://www.youtube.com/watch?v=fW33gH8zTO8&t=1s

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本日『戦場のメリークリスマス』長岡上映会開催

posterSENMEIKURO 1©大島渚プロダクション

国際的な音楽家であり、社会活動家でもあった教授の訃報を知り、
新潟県第二の都市で教授を偲ぶ場がないのは、それでいいのか?
と思い今回の『戦場のメリークリスマス』上映会を企画しました。
もちろん音楽という形で作れば申し分ないでしょうが、
こちらは映画上映会を主として活動しているので、
ダメ元で主演と音楽を手掛けた『戦場のメリークリスマス』を配給会社に打診したら、
上映権が切れるのが今年7月末、幸い市民交流ホールAで開いてる時間があったので開催できる運びとなりました。
正直、この名作を借りられるとは思ってなかったです。

“音楽だけやればいいとも思わない。
普通の人が口出すのが民主主義でしょ。
職業に関係なく誰もが声を出せる社会じゃないとダメだと思うんです。”

社会活動家として声を挙げ、中でも東日本大震災の復興に力を注いだ教授と本件の関わりは
2007年に起きた中越沖地震で柏崎刈羽原発が被害を受けたことですぐさま、
「おやすみなさい、柏崎刈羽原発」と署名活動を始めたことをあげておきます。

YMOの頃から時代を牽引してきた巨大な存在である教授、
特に担当者より上の世代の方々は大きな思い入れがあるかと思います。
この機に同じく教授に思い入れのある人たちとスクリーンを見つめ、音楽に耳を澄ましていただけましたら。

あと上映会に若者たちが観に来てくださることになり、
もう40年前の自分たちが生まれるはるか前の作品にどのような感想を抱くか興味深く思っています。

改めてスクリーンで観賞できる最後の機会となるかと思います。
当日券は発売しますので18時50分スタート、
アオーレ長岡市民交流ホールAにてお待ちしています!

あとパンフレットは700円で発売します。
買取なので余ったらこちらが損してしまうので、ぜひお求めいただけませんでしょうか。
しかしクリスマス映画なのは間違いないのだけど、
あんまりクリスマス映画として本作を挙げる人はいないよなぁ、と。

7/14  『戦場のメリークリスマス 【4K修復版】』 長岡上映会
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ビートたけしのオールナイトニッポン、この番組は

©大島渚プロダクション

「ビートたけしのオールナイトニッポン、この番組は」
ポニーキャニオン、ブルボン、角川書店グループ、ポッカコーポレーション、、、、
「なんだよ、その言い方はムチャクチャだよ」と 喜納昌吉「ハイサイおじさん」をバックに流して、
スポンサー名を読み挙げるものの、
次第に呂律が回らなくなる松尾伴内へ強烈な突っ込みを入れて
「せーの、バイビー」で締めた後に
谷川俊太郎作詞・坂本龍一作曲「TAKESHIのたかをくくろうか」が流れて祭りの後のような余韻を残す。

担当者は白状しますがマンザイブームに載ってツービートが出てきた時から、
「あのひと」の大ファンであり、当時はほぼ全ての番組を網羅、
特に短期間で打ち切られた「テレビに出たい奴、みんな来い」が好きでした。
「ビートたけしのオールナイトニッポン」は深夜放送なので、
たどり着くまで眠気に勝てなかったことが多々あるものの、
それでもラストまで聴いた時に流れる「たかをくくろうか」や「浅草キッド」にしんみりしたのはいい思い出です。

ただある放送で張り込みしていた週刊誌記者を捕まえてボコボコにした後に
可哀そうになっちゃって質問に応えてた話を笑いながらしていたのは、
正直に冗談にしては笑えませんでしたが、
それから少ししてから「フライデー襲撃事件」が起き、
そのボコボコにした記者はフライデーではなかったけど、
相当ピリピリしてたんだろうなぁと後から思い返しました。

そんな「たけしのオールナイトニッポン」の歴史の中で、
『戦場のメリークリスマス』ラロトンガ島での爆笑の撮影エピソードと
『戦場のメリークリスマス』カンヌ国際映画祭無冠事件を聴いたせいで公開前に幻想が膨らみ、
地元の映画館、三条東映ムービルで公開されて観に行きました。
それまで「寅さん」「スターウォーズ」「ジョーズ」とか父親に連れてってもらってた映画を
初めて一人で観に行ったことになったのですが、
正直、よくわかんなかったものの、あのラストシーンと教授作曲の音楽は印象深く残りました。

しかしあれからちょうど40周年、まさか40年後にリスクを背負って
『戦場のメリークリスマス』の自主上映会を開くことを、
40年前の自分に伝えたら、どんな顔をするだろうかと。

先日、明日の上映会の上映素材が届いたので試写をしてまた観ましたが、
初っ端から粗野な軍曹役で登場する「あのひと」がラストシーンで天国へ昇るかのような純真な笑顔で幕を閉じる、
あの笑顔をフィルムに収めたことだけでも大島渚監督はやはり非凡、最高の映画作家だと思い、
その姿を現場で目の当たりにし「大島渚トカゲにキュー」など笑い話にしながら、
大島渚監督の現場を体験したことで映画監督を目標にし、
デビュー作『その男、凶暴につき』で間違いなく革命を起こしたこと。
残念ながら『その男、凶暴につき』は三条東映ムービルでは予告編は流れながらも公開されずに、
ビデオで借りて見て、その当時は一端を気取ってた者からすればドキモを抜かれた暴力映画、
そしてすっかり巨匠に駆け上がる「あのひと」の映画を追いかけ続けて、
今年また新作が観れるのはなんだか、感慨深く思ったりします。

映画『首』本プロモーション映像【11月23日(木・祝)公開】
https://www.youtube.com/watch?v=iiJ1IW_SBjU

しかし紆余曲折を経てまさか、オールナイトニッポン当時のスポンサー企業が出資するとは。

ちなみに件の「大島渚トカゲにキュー事件」、
言う通りに動かないんで「どこの事務所だ!」と“世界のオオシマ”に怒鳴られたトカゲは、
冒頭目立ちまくるので、あの当時、「たけしのオールナイトニッポン」を聴いてたリスナーで明日来られる方はぜひご注目を。

先日、アオーレ長岡大型ビジョンに流れてた予告編を見上げてたおじさんが「若いな」と呟くの聞いて、
日本国民、それぞれに「あのひと」がいる、と思ったものでした。

7/14  『戦場のメリークリスマス 【4K修復版】』 長岡上映会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3756.html

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7/17 被爆ピアノ演奏会と映画おかあさんの被爆ピアノ上映会に大桃美代子さんが参加決定



http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3767.html
↑こちらでご紹介した7月17日(月祝)近代美術館講堂で開催する
「被爆ピアノ演奏会と映画おかあさんの被爆ピアノ上映会」
矢川光則調律師に五藤利弘監督の登壇・トークに加えて、
『おかあさんの被爆ピアノ』で被爆ピアノコンサートの司会者として出演してる
魚沼出身・大桃美代子さんのゲスト出演も決定したそうです。

思えば五藤監督の劇場デビュー作『モノクロームの少女』でヒロイン・寺島咲さんのお母さん役で出演して以来、
ほぼ五藤監督作品に登場、というか五藤映画に大桃さんが出ないとちょいと物足りないものを覚えたりするのは、
『ゆめのかよいじ』の栃尾ロケにエキストラで参加したら、
大桃さんは休憩時間にホントに素のままに出演者と談笑しているのを垣間見て、
たぶん五藤監督への信頼もあっての出演なんだろうと思い、
名のある方が登場することで観てるこちらも映画を信頼しながら観賞できます。

『おかあさんの被爆ピアノ』では短い登場ながらも小さなお寺での被爆ピアノコンサートの司会者として、
被爆ピアノの成り立ちと存在を理解し、映画を引き締めるような司会者として登場し、やはり観ながら嬉しく思いました。

当日券は出さない方針のようで現在、アオーレ長岡3階のながおか市民協働ルームで前売券を発売中。
また取り置きもできるとのことで問い合わせ先の主催・平和憲法をまもる長岡市民の会、
加藤代表 電話 08054853438
小林代表 [email protected]
以上にご連絡を。

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12



間近に迫った『戦場のメリークリスマス』長岡上映会は教授の追悼上映と銘打っているので、
上映前の館内に教授のCDを流そうとアピタに行ったらCDショップが閉店していたことに気づきました。
アイドルさんのライブ以外はもはやCDなど購入することなどなくYOUTUBEですましていることに反省。
もう数年前に無くなったものの、いつもそこにあるように感じていたのでこれはミステイク、
さてどうすると思う間もなく、そのまま飛んで新潟のラブラは紀伊国屋書店へ。
さすがに教授のコーナーが特設されれる中から選んだのが、結果的に遺作となってしまった『12』を購入。

闘病生活の中で日記を書くように創作したという触れ込みの作品集で年明けの教授71歳の誕生日に発売。
これを上映前に流すことで天国から教授がお客さんをお出迎えする、というイメージで流そうかと。
アオーレ側には18時30分開場と伝えてますが、準備ができ次第開場しますんで、
よければ早めにいらしていただけましたら。
そして上映後はもちろん、あの曲をと思ってます。

7/14  『戦場のメリークリスマス 【4K修復版】』 長岡上映会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3756.html

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YMO 時代を超えた革命児たち



NHKには教授やYMOに深い思い入れがあるプロデューサーやディレクターがいて、
わりと易々と企画が通っちゃうんだろうか、
先週の教授特集に続いて今度はYMOが『アナザーストリーズ』で「YMO 時代を超えた革命児たち」として取り上げられます。

『戦場のメリークリスマス』長岡上映会と同じ14日の放映ですが、
22時からの放映で、映画は21時過ぎ終了、
この日は『戦メリ』『YMO』と教授のハシゴが出来ますんで18時50分からの市民交流ホールAお待ちしています。

『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』

YMO 時代を超えた革命児たち
初回放送日: 2023年7月14日

今年、高橋幸宏、坂本龍一のふたりが相次いで亡くなったYMO、イエロー・マジック・オーケストラ。細野晴臣の呼びかけで3人の天才が最新テクノロジーを使い、世界に向けて新たな音楽を発信しようと結成された。ジャパン・アズ・ナンバーワンと呼ばれた時代、先に世界でヒットし日本に逆輸入、テクノブームという社会現象を巻き起こした。3人の出会いが生んだ伝説のバンドの秘密を“4人目のYMO”ほか関係者が解き明かす。

https://www.nhk.jp/p/anotherstories/ts/VWRZ1WWNYP/episode/te/WJGY96W11J/

ちなみに担当者が初めて買ったYMOのアルバムは『サーヴィス』で当時SETなんてよく知らなかったので、
妙なアルバムだなぁ、と思いながらも教授の「PERSPECTIVE」はうっとりしながら聴いてた覚えが。

あと先回の『アナザーストーリーズ』の「猪木VSアリ」はアリ陣営が真剣勝負と証言してること、
坂口征二の証言、アリ側が潰しに来たらセコンドにいた自分や山本小鉄、カール・ゴッチがリングに上がる決心だったこと、
親父のほうのビンス・マクマホンの台本など、なかなか痺れたエピソードの羅列でした。

ついでに↓こちらで紹介した教授の特集
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3802.html

膨大なお仕事を45分で小気味よくまとめた印象すぎて、
『戦メリ』もわりとあっさり触れてた感じが最後に
https://www.youtube.com/watch?v=z9tECKZ60zk
↑このピアノ演奏シーンをもってきたことで、やはりあの曲は特別なものだと。
この映像には小田香監督が撮影に参加してるハズで、
第一回大島渚賞の審査委員長が確か教授で小田監督の受賞を推薦しており、
その関係での撮影なんだろかと。

さらについでに7月13日4時20分からのNHK総合「国際報道2023」でも教授をテーマにするようで、やはりNHKには、、、
https://www.nhk.jp/p/kokusaihoudou/ts/8M689W8RVX/episode/te/3JG44N987L/

7/14  『戦場のメリークリスマス 【4K修復版】』 長岡上映会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3756.html

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スピンオフ



『沖縄、再び戦場(いくさば)へ』(仮)スピンオフ作品の“スピンオフ”について、
どういう意味かと尋ねられて、うまく答えられなかったのが正直なところ。

ただwikiには“派生作品”という表現が使用されてて、なるほどと思いました。

担当者の認識でいえば『バッドマン・リターンズ』のキャラ、キャットウーマンが受けて、
彼女を主人公に『キャットウーマン』が作られた、
いわば、脇のキャラが人気が出たので主人公として本編が作られたのがスピンオフ作品だと。

これが今回の『沖縄、再び戦場(いくさば)へ』(仮)スピンオフ作品だと当て嵌まらず、
かといって短縮版とも違うし、スピンオフでなく「序章」と表記すれば良かったのでは、
という人もいて、それが“派生作品”と言われると、うまく説明できるように思いました。

ところで担当者が理解するスピンオフ、『バットマン・リターンズ』から『キャットウーマン』は、
わかりやすい例になるかと思いますが、
最も理解できるけどおそらく香港映画ファン以外にしか伝わらない例えが、
『スウォーズマン 女神伝説の章』からのスピンオフ映画が『スウォーズマン 女神復活の章』

『スウォーズマン 女神伝説の章』(笑傲江湖之二 東方不敗)の性を超越したキャラクターとして、
主役の剣士ジェット・リーの前に立ち塞がる“男装の麗人”ブリジット・リン扮する東方不敗がバカ受けしたため、
すぐさま撮られた『スウォーズマン 女神復活の章』(東方不敗風雲再起)

製作ツイ・ハーク、監督チン・シウトンのおなじみワイヤーコンビ作、
ブリジット・リン扮する東方不敗とジョイ・ウォン扮するニセ東方不敗、
ともに香港・台湾の至宝といえる輝きを放つ美人女優の艶めかしすぎる絡みが拝めてしまうという一品。
しかし前作以上に破天荒な描写が続くものの内容はとっちらかってまい、
挙句におかしな方向へと向かうラストシーンと困惑させてしまう怪作なものの、
ただただ勢いで突っ走りながら、女優さんの輝きと派手なワイヤーワークで満足させてしまう香港映画黄金期の一遍。
もはやこんな怪作でさえ作れなくなってしまったことを嘆きながら懐古に浸るのはよろしくないけど、
スピンオフとはと問われてもやもやする一方でずっと脳裏に浮かんでた作品でありました。

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答案



歌手のココ・リーが亡くなりました。長年うつ病に苦しまれていたようです。映画「ムーラン」(台湾公開版)の主人公の声優として知られ、ジャッキーは相手役となるリー・シャン隊長を演じていました。微博(ウェイボー)で追悼コメントを出しています。ご冥福をお祈りします。https://weibo.com/1234552257/N8A6VjWKP?pagetype=profilefeed
https://twitter.com/daiseiryusai/status/1677088095790071808

夏まゆみ先生、そして今朝はPANTAさんと訃報が続く中で、
こじつけだけどこのブログに関連があるココ・リーが亡くなったと知り追悼いたします。

「第6回長岡アジア映画祭」で上映した監督『美少年の恋』は
確か当時、引退していたブリジット・リンのナレーションから始まり、
甘美で切ないココ・リーの歌う「答案」が悲劇を暗示するかのように重なって、
香港の路上でのボーイミーツボーイの物語が幕を開けました。

李玟 CoCo Lee - 答案
https://www.youtube.com/watch?v=uymNPIn8uLE

その後は『グリーン・ディスティニー』の主題歌も歌って、こちらも強く印象に残り、
さらにアカデミー賞の楽曲賞にノミネートされ、オスカーの舞台で歌い上げる快挙を成し遂げてます。

李玟 月光愛人 [MV]
https://www.youtube.com/watch?v=sEpBuRjUKX8

どちらもエンディングでも流れて映画の余韻に浸ることができ、
『ムーラン』の吹き替えなど順風満帆な歌手人生だと思っていましたが、、、

しかし「答案」のMVに『美少年の恋』の場面が多く登場し、
ロケ地巡りができるよう、わざと香港の観光名所で撮影してるそうで、
返還直後とはいえ本当に華やいだ街だったと懐古、
この過去形だけど華やいでた街で繰り広げられる切ない恋物語に
ココ・リーの歌声はピタリとハマって改めて記憶に残る歌手に思いました。
合掌

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なるせゆうせい監督・脚本 『君たちはまだ長いトンネルの中』

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「消費税を上げるのはこれからの未来のためなんだよ」

などと言うしたり顔の若手国会議員に向かって

「2014年、消費税を5%から8%に増税した際も
これからの少子高齢化社会に備え、
安定した社会保障の充実のため消費税増税した分、
全額社会保障に回しましたって。
実際社会保障に回してなかったですよね。

消費税を5%から8%に増税して確保した財源は8兆円、
そっから社会保障に回したお金はわずか十数パーセント、
それ以外はどこに行っちゃったんですか?

社会保障に回すといってたお金、
その80%は政府の借金返済に回されちゃいましたよね」

この後も凄まじい勢いで論破していく女子高生の動画が、
ここ数日、こちらのSNSでバズってるのか流れてきて、
何事かと思ったら『君たちはまだ長いトンネルの中』という作品、
期間限定で無料でYOUTUBEにアップされて、
その内容に快哉が贈られてるようでした。

で、監督・脚本の名前を見てビックリしたのがなるせゆうせいさん。
2006年作品の長岡出身・東條政利監督『ジュウブンノキュウ』の脚本を書いた方。
長岡アジア映画祭で上映後、上京した際に東條監督と渋谷へ飲みに行ったら、
ご紹介いただき、一緒になった方で、
当時は劇団インベーダーじじぃの主宰者でもあり、
爆笑必至だったブログを読んでいたので、あぁこの方があの方かと。
なんというか当時、注目されていたクドカンのようにいづれなるんじゃないかと思ったりしてました。

その後に長岡で映画を撮影したいと構想のメールが来て、
長岡事情を教えた記憶がありながら、実現せずにいて、
時折、活躍が目に入ったものの、
ここしばらくは音沙汰なかった印象はこちらの間違いだったようで、
『君たちはまだ長いトンネルの中』は一昨年の作品とのこと。

それがなんで今、注目を集めることになったのかは、
新作『縁の下のイミグレ』の宣伝のために無料でアップしたら、
ちょっと跳ね上がりの女子高生が、
ここ10年の日本没落の原因アベノミクスの間違いを指摘し、
忖度して洗脳しているマスコミには自制を求め、
さらに黒幕の財務省の正体を暴き、
永遠に続くかと思う、この大不況下をなんとか若者たちで変えてもらいたいという、
願望があるんじゃないかと思いながら、
それを選挙で認めた形の大人世代はかなりキツい思いをする作品でもありました。

しかし映画を見て今の高校ではアベノミクスが授業に出てくるんだろうか、
それをネトウヨ教師が教えてるなど悪夢に映りましたが。

ちなみに新作の『縁の下のイミグレ』は外国人労働者と日本経済の闇を、
またわかりやすく解説してるような映画のようで、
これは実際に労働者の三分の二はベトナムからの実習生で回してるような職場で
現在働いてる担当者にとって大変興味深く思いました。

いづれにせよ社会派青春映画の旗手として、
この日本を牛耳ってる財務省にケンカを売る忖度しない怖いもの知らずの
なるせゆうせい監督がこんな形で脚光を浴びることを嬉しく思いました。

「君たちはまだ長いトンネルの中」はこちら↓で7月9日まで無料で見れます。

https://www.youtube.com/watch?v=5mbRkdA50VA

『縁の下のイミグレ』公式HP https://www.imigure.com/

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大島新監督新作 『国葬の日』 公開決定

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「こんにちは、大島新です。2022年9月、安倍晋三元首相の国葬が近づくにつれ、自民党の議員と旧統一教会の関係が次々と明るみになり、世論調査では国葬反対の声が増していきました。またか。私はこの空気に懐疑的でした。『みんなが反対と言っているから反対』しているように思えたからです。日本人の多くは、少数派の側にいたくない。この数年、私がつくづく感じていることです。だって、そのわずか2カ月前、安倍さんが亡くなった2日後に行われた参議院選挙で自民党を大勝させたのも、日本の有権者でしたから。そこで、9月27日に全国10都市で撮影をする映画を作ると決めました。国葬や安倍晋三さんという人のことを、本当のところどう思っているのか、人々のリアルな思いを知りたかったのです。話を聞かせてくださった方は数十人ですが、そこには実にさまざまなバリエーションがありました。日本人とは、何なのか。私自身が、この映画を作る過程で多くの発見をし、かつ、完成版を見てたいへん困惑しています」

https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202307060000188.html

本日、あの事件から1年を前に大島新監督新作『国葬の日』の公開情報が解禁、
配給の東風を通して大島監督がコメントを発表しました。

年明けに開催した『香川1区』長岡上映会の大島監督の話の中で、
この新作について構想を話し
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3639.html
観客の皆さん一同、大変興味深く聞いており、皆さん観たいと思ったハズです。

公開は国葬の日の2022年9月27日から、ほぼ1年の9月16日よりポレポレ東中野で公開。
配給が東風ということは遅かれ早かれ新潟県内でも公開されると思います。

ご存じのように監督作『なぜ君は総理大臣になれないのか』『香川1区』の成功で
ドキュメンタリー映画界で不動の地位を築きながら、
手がけたプロデュース作も成功するなど脂の乗ってる大島監督の新作だけに期待大です。

しかしあれから1年、事件の根本にあると思う統一教会へのバッシングが起きながらも、
なんら変わらないばかりか、“統一自民党”など揶揄されているのを見てると、
後戻りできないほど日本国民を分断させた張本人ながら、
なんだか安倍さんに憐みを覚えてしまいます。

『国葬の日』公式HP https://www.kokusou.jp/

映画『国葬の日』■特報■ 
https://www.youtube.com/watch?v=RgsHZdUTxfA

来週、大島監督のお父様の大ヒット作の上映会を開催します。

7/14  『戦場のメリークリスマス 【4K修復版】』 長岡上映会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3756.html

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「まだ頑張れる人たちが全国で立ち上がっている」



三条の図書館"まちやま”の雑誌コーナーを目にしたら「週刊金曜日 6月23日号」の表紙は
『沖縄、再び戦場(いくさば)へ』(仮)スピンオフ作品に出てきた方が。

平良友理奈さん、クライマックスの平和集会の司会を担当し、
スローガンに若者に人気のラッパーのリリックから「争うよりも愛しなさい」を提案し、
三上智恵監督作の常連となってる山城博治さんから快諾されたことを話し、
若者とシニアの橋渡し役として活躍してる方と見受けました。
沖縄では著名な方のようですが、ヤマトンチュの側ではほぼ無名と言っていい方を表紙に持ってくるとは「週刊金曜日」もやるな、と思う反面、沖縄特集なら長岡上映会も情報掲示板に載せてほしかったと。
以前はよく上映会の告知をしてくださったのにと恨み言を。

とはいえ当然、三上智恵監督のインタビューが掲載、表紙の写真も監督が撮影したもので、
取材では沖縄本島で初めて地対艦ミサイル部隊をこれから配備するうるま市と、
すでに陸地駐屯地ができ、作品でもその分断された様子が描かれた与那国島では、
観賞者の反応が違うことなどを提示し、
住民が敗北していく絶望しか映ってないように見えながら、
嘆いても始まらず、気にかけている人たちがいることが希望と、、
深読みすれば厳しいながらも、
完成した際にはスピンオフ作品を観た方はぜひ劇場に来ていただきたいとのことです。

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人生なりゆき



http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3721.html
↑こちらの記事に書いた惜しまれつつ閉店した文信堂書店の元店長こと神保幸弘さんからご案内が届き、
本日からFMながおかのパーソナリティとして、毎週レギュラー出演することになったそうです。

FMながおか夕方生放送の「ヒーリングオン」のコーナーでタイトルはやや自虐的に思った「人生なりゆき」
FMながおかの公式HPを見てもまだ更新されておらず、
どんな番組でそもそも時間はどのくらいなのかもわからないのですが、
以前、FMながおかの名パーソナリティだった丸山結香さんの番組に出演した際に「落語家のような」という話しぶりなんで、
これは楽しみにしたいと思います。
毎週火曜日、夕方17時45分頃スタートです。

http://www.fmnagaoka.com/
↑こちらからインターネットラジオでも聴けます。

あと以前にも書きましたが神保さんは長岡で最初に被爆ピアノを演奏し歌った方。
曲名は「イマジン」と自作「未来の記憶」でした。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1703.html

画像は以前、神保さんとガーネットのご夫妻と飲みに行った「かちんこ」のお刺身です。

7/17 被爆ピアノ演奏会と映画おかあさんの被爆ピアノ上映会@新潟県立近代美術館講堂
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3767.html

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中村哲医師の記録映画を世界へ届けよう



『劇場版 荒野に希望の灯をともす』の英語版制作のクラウドファンディングが始まってます。

中村哲医師の記録映画を世界へ届けよう
https://rescuex.jp/project/67922

この映画を公開時から支持・応援する想田和弘監督がガンジーやマザーテレサ、キング牧師と並んで中村先生を世界の人々が模範にするよう英語版の趣旨について書いているので転載します。

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「ナカムラ・テツ」を世界の人々が模範とする存在に
 
 2022年、『荒野に希望の灯をともす』(谷津賢二監督)は日本で劇場公開された。

 その際、僕はこの映画を全世界のあらゆる人に観てほしい、と書いた。
 特に権力のある政治家たちには必修にしたい、とも書いた。 

 理由は明らかであろう。

 ロシアによるウクライナ侵略が始まって以降、世界はますます「目には目を」「暴力には暴力を」という思考回路と悪循環に入り込み、自家中毒を起こしつつある。

 「やられたから、やり返す」のであれば、「やり返されたから、さらにやり返す」ことは必然であり、暴力は必ずエスカレートする。そして双方を完膚なきまでに破壊し、戦争が続けられなくなるまで、暴力の連鎖は続く。

 戦争には「勝ち」も「負け」もない。参加した全員が負けるのだ。

 『荒野に希望の灯をともす』の主人公・中村哲医師は、戦禍に見舞われたアフガニスタンにあって、武器ではなく鍬を取ることを選んだ。白衣を脱ぎ、あろうことか用水路の建設に着手した。干ばつのせいで農業が続けられず、村を放棄し、難民化する人々が続出するなか、クナール河から水を引いて数十キロにも及ぶ用水路を築き、帰農を促したのである。

 中村の姿や言葉は、私たちに暴力以外の「別の道」を力強く示している。暴力に対して暴力、破壊に対して破壊ではなく、慈愛と創造によって応える道を。中村の姿や言葉は、生きとし生けるものを幸福へと導く道しるべであり、解毒剤であろう。

 日本電波ニュース社の谷津監督は、1998年から21年間にわたって中村医師に密着取材した。中村たちの活動を撮影しては、日本のテレビで放映した。その間、アフガニスタンに25 回入国し、現地滞在は450 日を超え、1000 時間に及ぶ映像素材を撮影したという。

 谷津監督たちの地道な活動のおかげで、中村医師とペシャワール会の活動は、日本ではかなり知られることになったと思う。

 しかし誠に悔しいことに、アフガニスタンや日本以外では、そこまで知られていない。絶対に知られなくてはならないのに、知られていない。だからこそ僕は、『荒野に希望の灯をともす』を全世界のあらゆる人に観てほしいと切望したのだ。

 したがって英語版を作ることが求められるわけだが、私見では、単に『荒野に希望の灯をともす』に英語字幕や英語のナレーションを付けるだけでは、十分ではないと思う。なぜなら、現状の『荒野に希望の灯をともす』は、中村医師の活動をある程度知っている日本語話者を強く意識した作りであるからだ。

 では広く世界の観客に観てもらうためには、どんな映画にすればよいか。そう、谷津監督や上田プロデューサー、櫻木編集ウーマンから問われたとき、僕はこう答えたように記憶している。

 ナレーションや説明を用いず、用水路を作る過程をリアルタイムで観察し体感できるような、臨場感のある映画に再編集できないか。あたかも中村医師や現地の人々の世界に放り込まれたかのような、頭で理解するのではなく、身体で疑似体験できるような映画を目指せないか。

 幸い、日本電波ニュース社には、先述したように1000時間もの映像素材が眠っている。それを一から掘り起こし、まったく新しい映画として構成するのである。

 谷津監督たちは、そのアイデアに目を輝かせた(と思う)。

 ただしそれを実行するには、時間もお金もかかる。

 だからこそ、私たちの出番である。

 中村医師に共感する私たち一人ひとりが、できる範囲でカンパをし、みんなで映画を世界の人々に届けていく。

 そして世界中に仲間を増やすのだ。

 ガンジーやマザーテレサ、キング牧師などと同様、「ナカムラ・テツ」が世界の人々が模範とする存在になったら素晴らしいと思うのだ。

 想像するだけでわくわくしませんか?

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