http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-789.html↑一昨日掲載した「平和の願いを水に託して」の発案者である“出雲的文化人”高嶋敏展さんより、
今回の企画意図、趣旨を寄せていただき掲載します。
高嶋さん、ありがとうございます。
http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-835.htmlまたこの企画を記事にしたネットニュースを見つけましたので合わせて紹介します。
画像は島根 雲南市 中国戦線で戦死した農民の慰霊碑。
この碑がある室山農園の地下水も“平和の水”に注がれています。
平和の願いを水にたくして
空気や水とおなじように「平和」はなくてはならないものです。
そして、空気や水とおなじように汚され、無くなろうとする時、初めてその大切さやかけがえのなさに気づきます。
あの戦争から70年。
戦争をしないという事が「平和」であるなら、間違いなく日本は「平和」な70年でした。
しかし、「平和」は今、汚され、消え去ろうとしていると感じているのは僕だけではないでしょう。
5月27日に松江市にある被爆アオギリ2世への献水式を行いました。
映画「アオギリにたくして」の上映をきっかけに松江市に被爆アオギリ2世の木が植樹されていると知った事がきっかけです。
日本中から献水式のために平和と非核への願いが込められた8カ所の水を集め、これらの水を混ぜて被爆アオギリ2世に捧げました。
この時に集めた水を全国の平和への取り組みを行なっている団体、個人に贈ります。
贈られた方々は、地元にある平和への願いをたくした水をまぜて、平和に関するイベント(慰霊碑への献水式、植樹式など)を開催していただき、そしてバトンのように次の誰かに渡してほしいです。
「平和を守り育てる」と言うのはおこがましいのですが、何かしないと居ても立っても居られないのです。
あの戦争と平和と自分たちとを結びつける事が今、必要なのだと思えてなりません。
平和への同じ想いを持つ人と人が、水を通じてつながり広がる事を願っています。
高嶋敏展
松江で集めた水と由来
(1)広島平和記念公園にある「平和の泉」
(2)長崎 長崎平和公園内の平和の泉
(3)島根 永井隆博士(長崎の鐘、この子を残してなどで知られる作家、医師)の生家(生い立ちの家)の前を流れる小川の水
(4)島根 雲南市 中国戦線で戦死した農民の慰霊碑が立つ室山農園の地下水
(5)沖縄 オスプレイヘリパッド建設にゆれる高江地区(映画「標的の村」の舞台)の清流 ※主人公の安次嶺雪音さんが松江市出身
(6)福島 会津若松の地下水 被災地の復興と非核の願いをこめて。
(7)栃木 尚仁沢湧水:環境省選定名水百選に選ばれた水。現在、放射性廃棄物最終処分場候補地になっている塩谷町の高原山に湧き出る水。塩谷町は那須連山と日光の峰々に連なる高原山に抱かれた山里。
(8)東京都 水道水 蛇口をひねれば水が出る。この平和に感謝をして。
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水のバトン 平和の願い込め 被爆アオギリ2世への献水 映画上映実行委 全国4団体に発送 松江
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=4533615年6月8日
映画「アオギリにたくして」の上映会を7日に松江市で開く実行委員会は6日、映画上映を企画する全国の4団体に平和への願いを込めた水を発送する。被爆アオギリや記念碑への献水に役立ててもらう。
実行委は全国映画センターの協力で、広島市中区の平和記念公園の「平和の泉」や、長崎で被爆者救護に尽くした故永井隆博士が育った雲南市三刀屋町の川など18カ所の水を集めた。5月下旬、松江市にある被爆アオギリ2世に献水した。
残した水はペットボトルに小分け。元ひめゆり学徒の証言を集めた記録映画「ひめゆり」を上映する山形市のNPO法人や、米軍基地問題を描いた「標的の村」上映を企画する新潟県長岡市の映画祭実行委などに送る。実行委事務局の中村佳子さん(51)は「水というバトンに松江の思いを託した。全国にリレーしたい」と話している。(西村萌)
(2015年6月6日朝刊掲載)