fc2ブログ

長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

2021年04月 | ARCHIVE-SELECT | 2021年06月

| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

Raindrops Keep Fallin' On My Head ~大崩にて28~



時折、小雨降るなか大崩のご主人宅への田植えに今年も参加。
とはいえ前日にはパーティのようにたくさんの人たちが参加し大賑わいだったそうですが、
その翌日のこの日はご主人、担当者、集落の人の三人で細々と手植え。
しかもこちらは最近、腰痛に侵されさらに太ってしまったせいか、
田んぼのぬかるみに入ると自然と沈んでいくような有様、
そのために一歩踏み出すのに腰痛とともにとてつもない労力が重なり、
これまでにない疲労、いい加減もうトシなことを自覚してますが、
そんなこと朝4時に起きて田んぼ仕事に精を出してるご主人の前では言えないよなぁ、と思いました。

「雨にぬれても」いづれ幸せになるハズと信じたいものです。

| 未分類 | 00:09 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

『ふるさと津島』長岡上映会 6月20日に延期



http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2991.html
↑こちらで紹介したさようなら柏崎刈羽原発プロジェクト主催『さよなら津島』長岡上映会が
長岡市の施設貸付停止が6月14日まで延長されたため6月12日に予定してた上映会が会場が借りられず、
6月20日に延期になったことをお伝えします。

『ふるさと津島』長岡上映会
日時:6月20日(日) 18:30開始(開場18:00)
会場:長岡市社会福祉センター「トモシア」3階多目的ホール
    (長岡市表町2丁目2番地21)
入場料:前売り800円(当日1,000円)
取扱い:アオーレ長岡3階市民協働センター、長岡駅ココロ内文信堂書店、ら・なぷう(長岡市スズラン通りスタジオチャオ1階)

主催 さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト
問 09052141798

『ふるさと津島』公式HP https://www.furusato-tsushima.com/

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1015318958873170&id=100011852257226

===========================

5月28日、県は長岡市に発令していた「特別警報」を今月いっぱいをもって解除し、「警報」へ移行することを決定しました。
しかし、依然として新規感染者が散発し、中等症以上の患者が増えていること、また、変異株の影響が強まっていることなどを踏まえ、医療機関から警戒の継続が強く求められています。
つきましては、当面、市独自の「緊急警戒情報」による呼びかけを続けるとともに、一部を除き公共施設の利用制限等を継続します。

https://www.city.nagaoka.niigata.jp/kurashi/cate96/kyukan-20200401.html

↑こちらに「特別警報」が解除され「警報」になるものの公共施設の利用制限等を継続と書いてありますが、
そもそも依然として新規感染者が散発してるなら「特別警報」継続もやむ終えないのに解除とあり、
しかし公共施設の利用制限継続というのも辻褄が合わないように思います。
ただ6月4日にアオーレを出発する聖火リレーに合わせての「特別警報」解除なら辻褄が合うように思いますが、どうなんでしょうか。

| 未分類 | 22:14 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

『迷子になった拳』

E1qegn4VEAAgqeF.jpg

2016年にハマジムを退社し、エアポケット状態だった今田監督の前に現れたのは“世界一危険な格闘技”だった。彼の優しい視線の先にある過激な光景。しかしその闘いは今田本人をも再生させていく。ハマジムで培った今田節が蘇ったとき、迷子になった拳たちは熱く呼応する!  今成夢人(プロレスラー)

https://lostfist.com/

長岡生まれで今の肩書はプロレスラーとなってるけど、
ドキュメンタリー映画の傑作『ガクセイプロレスラー』を放った今成夢人監督がコメントを寄せているのを見つけた『迷子になった拳』。

存在はおぼろげに知りながら目にするのは初めてのミャンマーの過激な格闘技ラウェイをテーマにしたドキュメンタリー、
驚異的なスピードと危険な角度でヒットする拳と流血とダウンで何度も戦慄を覚えたリングの死闘と
文字通りの人生の迷子となってるファイターと監督の右往左往の対比に戸惑いすら観てておぼえながら、
ラストに流れる中島みゆきサマのカバー『ファイト!』がやはりズシリと響いた一作。
(しかしエンドクレジットはカバーを歌うバンド名より中島みゆきサマの文字がデカデカと大きかったのはサスガ)

あと録音技師の臼井勝氏の名前があったので、
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2963.html
↑こちらで紹介した臼井氏がミャンマーでの撮影に参加した映画はこの『迷子になった拳』ではないかと。
主人公の一人でどこか破滅型のようなヤバさが身にまとう金子大輝選手がラウェイを学ぶためにミャンマーのジムに留学、
当然撮影隊はミャンマーまで追いかけて撮影し街の熱気がさりげなく伝わるような雰囲気に、
当時でも問題多々とはいえ今ほど深刻な状態でなかったミャンマーの断面を興味深く見入っていました。

映画ではこのジムのトレーナーが試合中に放つ真摯な名台詞
「闘う時は獅子たれ。それ以外の時は謙虚たれ」が収められシビレた他、
ラウェイを通してずっと日本とミャンマーの交流を行ってきた紳士が割を食って排除される姿、
その遠因の一つとしてプロレス畑では名のある興行師が、
今はラウェイに身を投じてるようで驚いたりし、
氏が立ち上げたラウェイ団体のスポンサー企業になぜかBSN新潟放送が。
いづれにせよあの街の人々やファイターたちも軍事政権の弾圧と今は闘ってるのではと想像、
監督は切り抜きが貼ってあった朝日新聞のインタビューで再びミャンマーをテーマにするそうなので、
ぜひあのジムのトレーナー、ファイターはどうなってるのかも記録していただきたいと思いました。

それにしても顔がボコボコになるほど試合に惨敗、病院送りにされ、
あのお母さんの愛と正論が占めた説教を耳にしながらも何度もリングに立つ金子大輝選手、
改めて何か死に場所を求めてるようなヤバさを感じたのは杞憂であってほしいです。

『迷子になった拳』はシネ・ウインドで6月4日まで公開されてます。

映画『迷子になった拳』予告編 
https://www.youtube.com/watch?v=5RT73OkCN1E

追記 『迷子になった拳』公式ツイッターより臼井勝氏は本作で録音でなく整音での参加とのご指摘を受けました。

https://twitter.com/maigo_kobushi/status/1399066372764626944

| 未分類 | 21:23 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

狂って撮る



「戦争は一度行ったら死ぬまで離してくれない。
従軍期間中だけが戦争ではなくて、人を殺した苦しみは生涯つきまとう」

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3007.html
↑こちらで紹介した“池谷薫監督 ドキュメンタリー塾 「狂って撮る 距離感ゼロのドキュメンタリー」”
ライブは間に合わなかったので翌日にアーカイブで見ましたが、
なるほど池谷監督が自作について縦横無尽に語りつくす二時間、それでも言い足りなかったことが伝わりました。

白眉なのはやはり山西省残留兵の真相究明と自身の戦争に落とし前をつけに、
かつての戦場に足を運んだ奥村和一さんが、
この地に感化してか潜めていた日本兵という自身の亡霊が姿を現し対峙するシーン、
20歳の時の戦場の記憶が80歳を超えても姿を現し、
自身も茫然としてしまい池谷監督曰く、本作の白眉と話した後に、
奥村さんが伝えたかったこととして冒頭の言葉を話してたのが特に印象に残りました。

また撮影のエピソードとして奥村さんに自身が日本兵に戻ったことを尋ねるインタビューアが
池谷監督でなくカメラマンだったのは、
撮影してる後ろで池谷監督が奥村さんを追い込みすぎることに腹を立てたスタッフと、
とっくみあいのケンカをしていたと白状。

残留兵として執念を持ち続けてる奥村さんに出会い撮影を続けることで監督の狂気に火が付き、
そして奥村さんも監督の狂気に感化し、自身も狂っていく、、、
いわば互いの狂気が発火して撮影されたのが『蟻の兵隊』で
二人が追い詰め肉薄するのが“戦争”という究極の狂気なだけにそうならざる負えないだろう、と受講してて思いました。

ただ池谷監督の父親は広島で被爆、
自身は被爆二世だと18歳まで知らされてなかったので、
父親に戦争のことをたくさん聞きたかったのに、
あまり聞けないでいることを悔やんでる所へ奥村さんが現れた、
というのはやはり運命なんだろうとも。

しかし撮影後はさすがに音楽、編集などに細かい点まで力を注ぎ、特に映画には必ずメタファーがある、として解説されるのは受講してとてもためになりました。

メタファーを読み解くことで映画はより面白く観れる、ということだと。

| 未分類 | 23:59 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

【全国公開スタート!】五藤利弘監督最新作「ほうきに願いを」



昨日、記事にした『いのちの停車場』の中で柳葉敏郎が末期ガンの役なので、
最初は気づかなかった風貌で登場、それがギバちゃんと分かったときは役作りとはいえ老けたなぁ、
とちょっとショックを受けましたが献身的な奥様役に森口瑤子さんが扮し、
とても控えめながらも旦那さんを心底愛して支えてることがよく伝わってきました。

長岡出身・五藤利弘監督の代表作となった『おかあさんの被爆ピアノ』をご覧になった方は、
タイトルの“おかあさん”が森口瑤子さんのことを指す捻ったクライマックスに感心されたのではと思います。

そんな意味で新作『ほうきに願いを』は​和泉詩さん、桃果さんの若手二人に目が行きがちですが、
ここは大人側にも期待できるんじゃないかと。

今回、桃果さんのお母さん役の岩瀬晶子さんは知る人ぞ知る存在のようで、
今秋公開決定されたジョニー・デップがユージン・スミスを演じる話題作『MINAMATA』では主要キャストの一人に、
そしてお父さん役でほうき職人を演じるのはモロ師岡さん。
五藤監督の劇場デビュー作『モノクロームの少女』の栃尾のアマチュアカメラマン界隈の主みたいな役で登場した時はニヤケてしまいましたが、その後の短編『鐘楼のふたり』の持ち前の渋さで映画を引き締めてから、
満を持して再び五藤映画に登場、やはりこちらは北野武監督の大傑作で青春映画の金字塔『キッズ・リターン』の悪魔としか言いようがない危険な姿に痺れたからには、“モロ師岡”がスクリーンに登場すると自然と目が奪われてしまいます。

あと黒澤明監督作を観て映画を志した五藤監督は『モノクロームの少女』にクロサワ映画の常連、加藤武さんを登場させて驚かせてくれましたが、今回は伊嵜充則さんが登場、どんな役を演じるのかも注目したいです。

『ほうきに願いを』は公式HPが完成。
https://www.houkieiga.com/

先ごろのロケ地の栃木県鹿沼市のお披露目上映は盛況だったようですが、
今後のスケジュールとして下記の二館での公開が決定。

●高円寺シアターバッカス(東京)

上映期間:6月5日(土)〜6月13日(日)10:00 / 13:00 / 15:00 / 18:00

*毎回上映終了後、五藤利弘監督・出演者他の舞台挨拶を予定

https://bacchus-tokyo.com/screening/

●シネマノヴェチェント(神奈川)

上映期間:6月26日(土)〜7月2日(金)

6月26日(土) 12:00 ・ 6月27日(日) 12:30 / *14:30 ・ 6月28日(月)〜7月2日(金)19:00〜

*6月29日(火)休館

http://cinema1900.shop-pro.jp/?pid=159657701

いづれもコロナ禍で変更になるかもしれませんが、今後の詳細は公式や各劇場のHPご参照を。

| 未分類 | 23:42 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

小百合サマに感謝し『いのちの停車場』を観る。



吉永小百合「くじけそうになった」演劇OK映画ダメ都の判断に疑問
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202105220001274.html

緊急事態宣言「再延長」が濃厚のなか、映画館への休業要請も続くのか。そうであれば東京都は説明責任を
https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/20210523-00239233/

『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督はコロナ禍で首都圏や関西のシネコンが休業要請を受けて休館、なぜ演劇がよくて映画館は休業なのか?憤りとともに東京都に納得のいく説明をしてもらおうと立ち上がって随時ツイッターを更新、
ついには立憲民主党のヒアリングを受け、

映画館に対する休業要請について映画監督・大友啓史さんからヒアリング 憲法調査会
https://blogos.com/article/537714/

この中で「コロナ禍だからと一定の納得をしていたなか、3日前の巨人対ヤクルト戦をテレビで観ていて1万5千人の観客がいたことからスイッチが入った」と発言。

というのもシネコンで公開されるような全国規模のロードショー作品は、30〜40%が大都市圏での売上となるため休業となると莫大な損失を受けること、
それなのに東京都の映画館への休業要請がまるで根拠がなく支離滅裂なことに憤懣やるせなく、それも我が子である『るろうに剣心 最終章』が不憫な思いをしてることに耐えられないのも納得できます。

ついでに長岡ロケ映画『峠』が来年に延期と発表されましたが、
確かに大都市圏のシネコンがはっきりせず、どんな状況か読めないなら余計にいたしかたない気がします。

先の二つのリンクは大友監督が紹介しており、最初は『いのちの停車場』の初日舞台挨拶という晴れの場なのに無観客で配信で行う事態となった小百合様が涙を浮かべて東京都へ疑問を呈したこと。
生粋の映画スターである小百合サマとしては到底納得できない話かと。

次のネット記事には
「吉永小百合主演の『いのちの停車場』は、東京・大阪のシネコンで上映できないのを覚悟のうえで、全国各地の興行のためにあえて予定どおりの5/21公開に踏み切った。」
と書かれてて、小百合サマは当然プロデューサー並みの権限を持ってるだろうから、
そうか田舎にいると通常稼働のシネコンが大都市圏で休業など正直、ピンとこないけど、
少なくとも小百合サマの新作が予定通り封切られるのは
小百合サマが田舎の映画好きのための計らいなんだと理解し、
それなら小百合サマの恩に報いろうと『いのちの停車場』に足を運びました。

以前に『人生をしまう時間』と同じ題材ながら予告編を観て随分と大袈裟に正直感じた作品です。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2919.html

観た感想は率直に良くも悪くもというか良くも良くも小百合サマのスター映画だなぁと。
小百合サマは大病院のエリート医師から在宅医療に転じた役どころで、
これは『人生をしまう時間』の小堀先生と共通すると思ったものの、
緊急救命室の医師の割にはおっとりした印象を受けたのはこちらが『ER』の大ファンだったからで、
その後はあくまでファンタジーとして観れば十分な感動を得ることができました。
やはり小百合サマは小百合サマとして不動な存在としていくなかで、
小百合サマを慕う広瀬すずと松坂桃李の溌溂とした姿が、
仕方ないとはいえ暗いエピソードばかりのなかで清涼剤の役目を果てしてて好感持てました。

特にこの二人がラーメンを食べながら、互いの気持ちが繋がっていくシーンは
アップの切り替えしの多様で面白い効果があって感心、
ここは日本映画で名シーンの多いラーメンを食べるシーンの中でも際立っているかと。

そして次から次へとオールスターが小百合サマの名のもとに登場するので飽きる暇もなく、
(中山忍さんは嬉しかった!)
非常にシビアな選択を迫られる最後まで観ることができ、観て良かったといえる作品でした。
ただ何かと話題を提供した伊勢谷友介がアクの強い役を強烈に演じながらも途中からいなくなってしまい、
あの後どうなったのか、もんのすごく気になって今夜は眠れそうにありません。

『いのちの停車場』公式HP https://teisha-ba.jp/

あと『るろうに剣心 The Beginning』は今のところ延期はしないようなので、
こちらも予定通り封切られたらすぐに駆け付けたいと思います。

| 未分類 | 23:59 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

『蟻の兵隊』 長岡アジア映画祭リポート



2006年09月26日

長岡アジア映画祭リポート
長岡でも300人近くの人にご覧いただいた。

上映後のティーチインもたっぷり1時間とってくれたので充実したものになったと思う。

ただ、ちょっと心が痛むできごとがあった。奥村さんの戦友で元残留兵のNさんが観に来てくれたのだが、そのNさんが上映後のQ&Aで、裁判のやり方に問題ありと原告だった奥村さんたちを非難したのだ。

奥村さんと同じく捕虜となり収容所で再教育を受けたNさんは、侵略戦争を行った旧軍兵士が恩給を求めること自体、許されないことだと思っている。どうやら彼は、映画の内容には満足できても、裁判をつづける奥村さんたちの姿には納得がいかなかったようだ。

何度もいうが、原告となった元残留兵は今さら軍人恩給がほしいわけじゃない。恩給を争点にすることで、自分たちが日本兵として戦った事実を国に認めさせようとしてきたのだ。しかしNさんには、それが理解できないようだった。

もちろん僕はNさんを非難するつもりはない。ただ、本来なら軍の命令で残留させられた事実を究明しようという一点で、心を一つにして裁判を闘えたはずの元残留兵たちが、いまだにまとまりきれない現実を突きつけられ、どうにもやりきれない気持ちになった。

Nさんには酷かと思いながら僕の正直な気持ちを言わせてもらった。残念だ、悔しいと・・・。あなたは何かを犠牲にしながら二月に一度集まった原告たちをご覧になったかと・・・。

そして、この映画がきっかけとなって残留問題に世間の注目が集まったとき、奥村さんたちはまた裁判に打って出るつもりだと伝えた。Nさんとはこれからも正面から向き合わなければならない。

2600人の元残留兵たちには、その数だけのドラマがある。彼ら一人一人の戦後はいつまでも終わらない。そのことを改めて思い知らされた長岡だった。

http://blog.livedoor.jp/ari2005/archives/2006-09.html

本日は池谷薫監督『蟻の兵隊』の主人公で旧中条町出身の奥村和一さんの命日。
亡くなってもう10年になるそうです。
第二次世界大戦後も軍命で中国に残留し中国の内戦を戦いながらも、
戦後日本政府は兵士たちが勝手に志願して戦争をつづけたと見なし黙殺する。
奥村さんはかつての仲間とともに棄民として国家相手に闘い続けた人でした。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3007.html
↑こちらで紹介した池谷監督のドキュメンタリー塾『蟻の兵隊』編「狂って撮る」を申し込んだので、
配信で『蟻の兵隊』を15年ぶりになるのか奥村さんの命日にあわせて観賞。

確信犯的に池谷監督と奥村さんが共犯関係となって卑怯者としか言いようのない
当時の上官を己の誇りと尊厳を掛けかつての戦場である山西省でまで追っていくうちに、
ついに奥村さんがぬぐい切れない日本兵という自身の根っこが浮かんで対峙する様はやはり圧巻でした。

それで「第11回長岡アジア映画祭」で『蟻の兵隊』を上映した際、池谷監督がレポしていたことを読み返し転載、
当日会場に来て感想を述べた元残留兵Nさんの強い口調も思い出し、
ほぼ満席の中で持論を当事者として、あの場で述べるのはさぞ勇気がいることだったろうと。
そのNさんもおそらく亡くなってるのではないかと思い、
戦場で地獄を体験してきた奥村さんが最後に述べるセリフと重ねて、

「(私は)戦争は知らないかもしれない。しかしだからこそ私はそれを知る必要があると思ってます」

まさに「戦後はいつまでも終わらない」

『蟻の兵隊』公式HP http://renuniverse.com/ari/index.html

| 未分類 | 23:26 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

<対談シリーズ>大島 新 の「なぜ君」トークライブ&配信



4月25日に長岡上映会を開きお招きし、お話しいただいた『なぜ君は総理大臣になれないのか』の大島新監督が、
強く関心を抱いた人物を招いてトークライブと配信を今後、月一のペースで開くそうでご案内します。

=================================

<対談シリーズ>大島 新 の「なぜ君」トークライブ&配信 【開催決定!】
2020 年に公開された『なぜ君は総理大臣になれないのか』は、ドキュメンタリー映画としては異例 の観客動員 35,000 人を超え、キネマ旬報ベスト・テンの文化映画作品賞(第 1 位)を受賞した。
公開以降、監督の大島新のもとには、多岐にわたる人物への取材を求める声が寄せられた。
そうした声を受け、政治・メディア・表現・学問などの世界で、大島自身が「気になる人」「今じっくり話を 聞いてみたい人」を招き、トークライブを行う企画をスタートする。
対談場所は、『なぜ君』のメイン 劇場であったポレポレ東中野に併設するカフェ「ポレポレ坐」。観客は限定 30 名とし、2 時間超の生 トークを有料配信する(アーカイブ有り)。
混迷する現代の日本社会には、様々な価値観が混在し、SNS 上では短く強烈な(だが短慮な)言葉や映像が氾濫している。このトークは、あえてその逆を行く。 熟成された思考、考え抜かれた言葉、本質を探る問い...
決してなれ合いではなく、ゲストと大島の真剣勝負によって、観る人を新たな思索の旅にいざなう。
まずは3人の旬なゲストが決定!
さらにこの 企画は月1回のペースで続けていく予定である。
この実験が、社会を豊かな方向に変える萌芽となることを願う。
・・・
記念すべきVol.1は、5月31日に朝日新聞社を退社予定のジャーナリスト・鮫島浩さん。「新聞記者やめます あと○○日」がメディア業界で話題沸騰!フリー初日に訊く!
「なぜ君は朝日新聞を辞めたのか?」

Vol.2は「週刊文春」編集局長の新谷学さん。“文春砲”の生みの親!3か月の休養処分から復活した不屈の編集者魂!
「なぜ君はスクープを連発できるのか?」

そしてVol.3は政治家・田村智子さん。キレッキレの国会質疑で話題の「タムトモさん」にずっと訊きたかった!
「なぜ君は共産党なのか?」
■ 開催スケジュール
<Vol.1>
6 月 1 日(火) 18:30〜「なぜ君は朝日新聞を辞めたのか?」
ゲスト:鮫島 浩(ジャーナリスト)
<Vol.2>
7 月 3 日(土) 18:30〜「なぜ君はスクープを連発できるのか?」
ゲスト:新谷 学(「週刊文春」編集局長)
<Vol.3>
7 月末〜8 月初旬 「なぜ君は共産党なのか?」
ゲスト:田村智子(参議院議員)
※Vol.4以降は順次決定
■ チケット
配信 1000 円 ※アーカイブ視聴2週間あり
会場 3000 円 <1ドリンク付> 「ポレポレ坐」(ポレポレ東中野1F カフェ)にて開催
発売は 5 月 22 日(土) 10:00~
詳細は公式サイト nazekimi-talk.com まで

https://www.facebook.com/nazekimi2020/posts/308117110754306
======================================

最初の3人が発表され今や忖度で牙を抜かれた大手メディアよりもスクープ連発し、
現政権にとって一番潰したい存在と思う文春砲や
桜を見る会追及で名を馳せたタムトモさんより先に先陣を切るのが小川淳也議員の高校の同級生だという
朝日新聞の鮫島浩記者。

しかし6月1日付で朝日新聞を退社しフリーとなるようで、
そのきっかけが『なぜ君は総理大臣になれないのか』の公式パンフレットに原稿依頼されたのがきっかけ、
https://samejimahiroshi.com/newspaper-oshima-9-20210523/?fbclid=IwAR1wAyrk9OQASwLoRHWt-49e-nIc1jdkXCKxQBNJPNt8H_ymr_8ITDaSUsA

現在、鮫島氏はブログ「新聞記者をやめます」の中で赤裸々に朝日新聞の厳しい内情を書いており、
読んでると、もはや権力監視として文春を超えることは全く期待できないのだなと暗澹たる気になります。

自作が退社を決意したきっかけとなったことで鮫島氏の退社後の最初の仕事を依頼する大島監督は随分と律儀に思いました。

| 未分類 | 19:28 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

結局いつもの餃子ライス



特別警報発令中

1 飲食を伴う会合には最大限注意を!
 ・地元の顔見知りが集う場所でも感染対策を徹底
   飲み会、バーベキュー、カラオケ、お茶のみ等
 ・宴会は少人数・短時間で(4人以下を目安)
 ・体調が悪い場合は不参加(症状消失後も2日は×)

2 家庭内や職場での感染防止対策の徹底を!
 ・職場での飲食は別々に/黙食。食後はマスク徹底
 ・職場の休憩所での会話は短時間に。マスク徹底
 ・家族に症状がある場合は食事を別々に

3 移動の自粛を!
 ・緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が適用された地域との往来は控える
 ・それ以外の地域間においても不要不急の移動は慎重に判断

4 体調が悪いと感じたら受診・検査の徹底を!

https://www.city.nagaoka.niigata.jp/kurashi/cate96/index.html

長岡市のHPトップに新型コロナウィルス感染拡大のため特別警報が発令されている旨がデカデカと掲載されてます。

昨日、約半月ぶりになるのか長岡へと足を運んで先回上映会のチケット清算などにまわり、
その間に特別警報が発令されためにか
真っ先に気づいたのは長岡駅前に漂うどよよんとした空気でした。

駅前の顔、アオーレ自体がまるで活気がなく机や椅子が排除され、
人が集うことをことごとく絶ってる印象を受け、
先月は徐々にとはいえ活気が少し戻った感がありましたが、
またもや一からやり直しという印象を受けた次第です。

それでも文信堂書店やキャラメルママなどプレイガイドになっていただいてるお店はまだ活気を感じましたが、
一仕事終えてお世話になってるお店でご飯かあわよくばお酒などと
あちこちお店を巡ったら休業や早じまいを余儀なくされててビックリし、
何より土曜夜なのにまるで活気がなく、
こりゃ、文字通りの泡沫 サタデーナイト!だなと。
(これが言いたかった)
確かに特別警報発令を実感しておりました。

それで結局目に入ったおがわでいつもの餃子ライスとなりました。
ただこちらも土曜夜なのに寂しさは否めず。

しかし本日の新潟日報で長岡の病院も逼迫してる記事が大きく掲載されて、
危機感がひしひと読んで伝わりましたが、
しかししかし近々確かアオーレで聖火リレーが出発するハズで、
その前に特別警報が収束する根拠ってあるんだろかと。
まぁ、緊急事態宣言下でも五輪をやるとIOCは言って政府も従ってるのか何も言わないので、
矛盾はなにもありませんが、、、

「五輪の夢を実現するために誰もがいくらかの犠牲を払わないといけない」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e29d0c1c85be7c9941383ee453a250be5b77a7d8?tokyo2020

| 未分類 | 20:50 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

被爆の記憶継承 高評価 長岡出身・五藤監督ら 日本映画復興奨励賞



http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2946.html
↑こちらで紹介した五藤利弘監督『おかあさんの被爆ピアノ』が日本映画復興賞・復興奨励賞受賞の記事が
昨日の新潟日報に掲載されていたので掲載します。

============================

被爆の記憶継承 高評価
長岡出身・五藤監督ら 日本映画復興奨励賞

2021/05/21 11:45
 映画「おかあさんの被爆ピアノ」の五藤利弘監督(52)=新潟県長岡市出身=と制作スタッフが、映画を通して平和を訴えた人や作品、活動に贈られる「日本映画復興奨励賞」に選ばれた。戦争体験者の高齢化や記憶の風化が進む中、被爆ピアノを描くことで被爆体験の継承に取り組んだ点が評価された。

 同賞は映画関係者や愛好団体などでつくる日本映画復興会議が選定している。「平和と民主主義を守り、戦争に反対し、ヒューマニズムの理念に徹した日本映画」を1983年度から毎年度表彰している。「被爆ピアノ」は2020年度の受賞作品となる。

 映画は、広島市の爆心地近くで被爆したピアノの修理を手掛ける調律師と、被爆3世の女性の交流を描いた物語。女性は亡き祖母のルーツを訪ね、被爆ピアノの演奏にも挑む。調律師は、実際に被爆ピアノを直してきた矢川光則さん(69)=広島市=をモデルにした。

 映画は昨年公開され、8月には長岡市内を含む県内三つの映画館でも上映された。11月にはアオーレ長岡でも上映会が開かれた。

 五藤監督は長岡向陵高校出身。大学卒業後、テレビの構成作家などを経て2006年に監督デビューした。09年にテレビ番組の制作で被爆ピアノを知り、映画化を決意。戦後75年を経て、戦争体験が風化していくことへの危機感があった。

 日本映画復興会議は作品について、「被爆体験の継承という主題を(ヒロインの女性が)具体的に被爆ピアノを弾くことで描いた。若い世代も含め広く共感できる見応えのある映画だった」と評価した。

 7月25日には長岡市内で作品の上映と被爆ピアノの演奏会を予定する。五藤監督は取材に対し、「受賞は光栄なことだ。被爆ピアノを通して、戦争の悲惨さや被爆者の思いを感じてもらえたのではないか。戦争や被爆ピアノを巡る物語が一過性にならないよう、思いを伝え続けていきたい」と語った。

 授賞式は都内で今月29日にある。他には長岡市にゆかりのある故大林宣彦監督の遺作となった「海辺の映画館 キネマの玉手箱」の監督とスタッフ一同が、「日本映画平和賞」を受賞する。

https://www.niigata-nippo.co.jp/news/entame/20210521617974.html?fbclid=IwAR2yCjzcrZfvQZt753K6XkG0MxqbGj31KW_QEGBGLVr4EIpac6wbSOCVjFw

「被爆体験の継承という主題を(ヒロインの女性が)具体的に被爆ピアノを弾くことで描いた。若い世代も含め広く共感できる見応えのある映画だった」
↑授賞理由について公式ではまだ掲載されてないので気になってましたが、
これを読むときちんと記者さんは取材されたんだと、当然だとは言え感心しました。

改めて受賞おめでとうございます!

記事にある通り7月25日の長岡での映画上映と演奏会に向けて準備中です。

画像はいつぞやラーメンを食べ終えた後に矢川調律師から電話が来て打ち合わせしてる五藤監督です。

『おかあさんの被爆ピアノ』公式HP https://hibakupiano.com/

| 未分類 | 11:28 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

池谷薫監督 ドキュメンタリー塾 「狂って撮る 距離感ゼロのドキュメンタリー」



【拡散希望】
明日(5/21)の夜9時から「蟻の兵隊」のオンデマンド配信を開始する(5/30まで)。終戦75年の昨年は全国ツアーを行った。今年は「蟻の兵隊」をオンラインのドキュメンタリー塾で徹底解説する。戦争とは何か。元中国残留日本兵・奥村和一の魂の叫びを観て聞いてほしい。5/25は奥村さんの10回目の命日。奥村和一はもういない。だがスクリーンのなかに生きている。
池谷薫ドキュメンタリー塾
第2回「狂って撮る 距離感ゼロのドキュメンタリー」
鑑賞作品:「蟻の兵隊」(2006年・101分)
ライブの講義:5/27(木)19時から
※この日時のご都合が悪くても視聴リンクで後からご覧いただけます。
参加申し込み https://qr.paps.jp/rfhHW

https://www.facebook.com/kaoru.ikeya.1/posts/3654216594689981

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2971.html
↑以前にもご案内した池谷薫監督のオンライン開催のドキュメンタリー塾。
次回は監督の代表作『蟻の兵隊』を徹底解説するので、担当者も先ほど申し込みました。まだ入金してませんが。
何しろ「狂って撮る」という尋常でないタイトルに惹かれるものがありました。
むろん『蟻の兵隊』は今も大きな衝撃を受けたことが甦ってきます。

先回の講座『延安の娘』の際は評判となりネット記事にもなったそうです。

客観的なドキュメンタリー?「ないよそんなもん!」 金言連発の池谷薫監督オンライン塾が熱い
https://maidonanews.jp/article/14348010?p=26128605

【作品解説】

今も体内に残る無数の砲弾の破片。それは“戦後も戦った日本兵”という苦い記憶を奥村和一に突き付ける。かつて奥村が所属した部隊は、第2次世界大戦後も中国に残留し、中国の内戦を戦った。残留兵2600人。戦後の戦死者550人。生き残った者も700人余りが捕虜となった。しかし長い抑留生活を経て帰国した彼らを待っていたのは「逃亡兵」の扱いだった。日本政府は兵士たちが志願して勝手に戦争を続けたと見なしこの事実を黙殺したのだ。「自分たちは、なぜ残留させられたのか?」真実を明らかにするために中国に向かった奥村に、心の中に閉じ込めてきたもう一つの記憶がよみがえる。終戦間際の昭和20年5月、“初年兵教育”の名の下に罪のない中国人を刺殺するよう命じられていたのだ。自身、戦争の被害者でもあり加害者でもある奥村が、“日本軍山西省残留問題”の真相を解明しようと孤軍奮闘する姿を追った世界初のドキュメンタリー。香港国際映画祭人道に関する優秀映画賞受賞。


【講義のポイント】

池谷監督が狂って撮ったという『蟻の兵隊』。では、なぜ狂ったのか?そして、それがどのように作品に反映されたのか?元残留兵・奥村和一の執念が監督の狂気に火をつけていく壮絶な2人の関係性。対象となる人物に激しく介在する撮影法。そして、その行為から生み出された映画の奇跡の数々…。ドキュメンタリーの現場では何が起きているのか—これまで誰も語らなかったドキュメンタリー撮影の舞台裏を池谷監督が赤裸々に語ります。

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/022fugz1w0k11.html?fbclid=IwAR2vdz_1dppidWxKij0cDhgXdl-mX6zs25CWg_Byv6XjjaQerD3Ow4xnIi8

思えば担当者は上映会ばかり開き、こういった映画講座の受講はしたことはなかったので(ただし企画したことはありますが)日頃から熱い池谷監督がさらに熱くなるこの講座で学んでみようと思います。

| 未分類 | 00:35 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

YouTuber 澤田謙也隊長



猫も杓子もYouTuberとなった現在、意外な方がチャンネルを開設してるのを見つけました。

澤田謙也チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCO15f__vhgeJpYgxU1fJYrw

「第6回長岡アジア映画祭」で上映した『鬼が来た!』の上映とともにお話しいただいた澤田謙也隊長。
演じた日本兵・猪吉隊長役で熱演・怪演し中華圏に名を轟かせたと言っていい、しかし『鬼が来た!』は長らく中国でも上映禁止となってましたが、監督兼人気俳優でもある姜 文(チアン・ウェン、またはジャン・ウェン)主演作でもあるんで闇ルートで中国の人たちはたぶん見ていたハズ。

『鬼が来た!』については出演した香川照之さんが「中国魅録: 「鬼が来た!」撮影日記」でも1冊にまとめられ、
日本では考えられない中国式というよりチアン・ウェン独自の撮影スタイルで役者を肉体的、精神的に追い詰めていく様が香川さんの文才で読ませてくれましたが、
映画祭では澤田謙也隊長の視点から、これまた捧腹絶倒のエピソードが次々と語られていき大好評だった他、
人間的にも筋を通した大変魅力のある方で密かに隊長と呼んでいます。
印象に残ったのは質問に立ったご老人が映画の感想を長々と話しながらも熱心に耳を傾け、後でその方を「人生の先輩」と敬っていたことでした。
ちなみにわざわざ九州から隊長トークに駆け付けた方もいらっしゃいました。

トークの途中でサプライズという形で香川照之さんから隊長に送られたビデオレターを流しましたが、
その中で香川さんは何度も「隊長!」と呼び敬礼のポーズを。
香川さんはじめ日本から来た俳優チームはチアン・ウェンに追い込まれていき、
隊長がいたおかげで撮影を乗り切ることができたと称賛していました。
ちなみにこのビデオレターは当時のシネマスコーレのスタッフ棚橋さんの協力で撮影、
若松孝二監督主宰のワークショップに香川さんが招かれた際に撮影されたようで、
香川さんも若松監督の手前では断れなかったように思います。
後年こちらも若松監督にヤラレてしまいましたが。

話を戻して隊長のYouTubeは隊長の魅力にハマった若いカメラマンが撮影・編集及びインタビューしているようで毎回、迷惑そうな顔をしながらも、ぶっきらぼうにやがて饒舌にエピソードを語っていく姿が大変面白いばかりか、語られる話も度を越えてて大変貴重なもの。
とはいえこのカメラマンせめて隊長の大活躍が書かれてる「中国魅録」は読んでほしいです!と力を込める。

隊長といえばジャッキー・チェン主演『デッドヒート』の悪役で注目され『新宿インシデント』でも共演、ジャッキーは来日するたびに隊長に連絡して遊んでるそうですが、二人をつないだのは西城秀樹さんという意外な話。

【大晦日特番!】ジャッキー・チェンとの出会い方&「デッドヒート」撮影裏話・#5
https://www.youtube.com/watch?v=VV67eGNKSTU

『鬼が来た!』で隊長役を探してた監督チアン・ウェンは出演を渋る澤田隊長をいかに口説いたか。

【中国人民解放軍の軍事訓練 !】「鬼が来た!」で澤田は何を見たか!?・#13
https://www.youtube.com/watch?v=b9nO-Kykco4

『鬼が来た!』の中国ロケ地でかつてこんな奥地まで戦いに来た若い日本兵達の心情を思い涙する、、、

【真面目回!】映画「鬼が来た!」の役作りと、戦争を憂いて涙す・#15
https://www.youtube.com/watch?v=abT0Vs3xFmQ

チアン・ウェンに再び呼ばれ出演した『Hiddn Man』の現場で晴天のシーンがほしいので雨雲を散らすためにロケット弾を放つチアン・ウェン、さらに本当に晴れて撮影しながらもそのシーンをカットしてしまうチアン・ウェン、、、

【驚愕!】世界のジャン・ウェンと仲良し発言!澤田が見た中国の映画事情とは!?・#12
https://www.youtube.com/watch?v=3nLK7cSpwDo

等々、中国語圏で活躍する隊長にとってほんの序の口だと思い、まだまだ話したらないことが多々あるように思い更新を続けてほしいです。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2081.html
↑この記事は谷垣健治さんが隊長も出演したチアン・ウェン監督・主演の『邪不圧正(Hidden Man)』で金馬奨(ゴールデンホースアワード)にて最優秀アクション監督賞を受賞した時のもの。

『デッドヒート』で隊長は10分間のジャッキーとの対決シーンにサモ・ハンアクション監督のもと、
一ヵ月も朝から晩までフラフラになりながら撮影をやり抜いたことで香港映画界に認められたことを先のYouTubeで語ってましたが、その『デッドヒート』でスタントマンだったのが谷垣さん。
その後に『新宿インシデント』『邪不圧正』では谷垣さんがアクション監督として隊長とお仕事をしているはちょっと面白い関係です。
しかし以前なら『邪不圧正』は日本公開されたものですが、未だその気配はなしかと。
エディ・ポン絡みでなんとかならないでしょうか。

話を戻して久しぶりに見た隊長は少々痩せて渋くなった印象ですが、
個人的に『地獄の黙示録』の日中戦争版でマーロン・ブランドが扮したカーツ大佐が演じたような、
戦線から離れ勝手に自分の王国を作った誇大妄想の軍人役を隊長に演じてほしいと思ってます。
『鬼が来た!』のように狂気が似合う俳優さんに思うので。

中越大地震の翌日に市民映画館をつくる会事務所に届いた隊長からの年賀状には
「下を向くな、顔を上げろ」と隊長らしい励ましの言葉が書かれていたのは今も感謝です。
ぜひまたスクリーンで。

画像は『邪不圧正(Hidden Man)』でチアン・ウェンと隊長のツーショット。

隊長の公式HPから勝手に拝借しました。読んでたらごめんなさい。

https://www.kenyasawada.com/

| 未分類 | 23:47 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

生き埋めて蛍の光



政界進出を目論む黒社会のトップの右腕として対立する面々を表情を変えずに血祭りにしていく男。
特に忘れられないのはヤクザを生き埋めにしながら無常観漂う姿で奏でるハーモニカは「蛍の光」
自身が血に染めた面々を悼む挽歌のように。

昨日、ジャッキー・チェンのことを書きながら想起していたのがリウ・カイチー(廖啓智)。
よほどの香港映画好きでないと顔と名前が一致しないかもしれませんが
ヤクザと刑事役で数多の香港ノワールを中心に出演していた名傍役、
特に傑作『インファナル・アフェア』の前日談ながら、
こちらも引けを取らない傑作となった『インファナル・アフェア 無間序曲』の一場面、
終始寡黙で凄味あるヤクザとして、登場するたびに目が離せなくなり注目していたら、
冒頭に書いたハーモニカを吹くシーンで完全にやられてしまいました。

そのリウ・カイチーが今年3月27日に癌のために死去が報じられ、
香港映画好きにとってン・マンタの死去とともに確実に香港映画終焉を色濃く感じたのではないかと思います。

出演作の中に『十年』という2015年に撮られた作品があり、
十年後の2025年の香港の暗い未来を描いたオムニバズ映画、
制約を受けない自主映画で当然、中国当局を怒らせてしまったのに香港電影金像賞の最優秀作品賞受賞という快挙を成し遂げました。
おそらくまっとうな俳優なら中国に睨まれてしまうのでオファーされても受けなかっただろうに、
リウ・カイチーはメジャーな俳優の中で唯一出演。
これはある種のメッセージのように思います。
などと書いて僅か5、6年前にはこんな中国から見てこんな不届きな映画が受賞されてたと思うと、
とっくに映画で描かれた香港を追い越して現実はもはやディストピアなのは隔世の感が。

先にジャッキー・チェンを書きながらリウ・カイチーを思うのは二人は奇しくも同じ1954年4月7日生まれ。
リスクを承知で『十年』に出演したリウ・カイチーは香港よりも北京に軸足を置くようになってるジャッキー・チェンをどう思っていたのかと。
二人は『香港国際警察/NEW POLICE STORY』で共演していました。

傍役か助演役でしか観たことありませんでしたが、紛れもなく作品を引き締めていた廖啓智にお礼とお疲れさまでしたと。

| 未分類 | 23:59 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

唐季禮、成龍 『急先鋒』



http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2659.html
↑こちらで紹介したジャッキー・チェンの新作『Vanguard /急先鋒』がまさかの『プロジェクトV』の邦題で公開されたので、
ジャッキーにはいろいろ思うことがあるにせよ、やはり「マイヒーロー」なのでいそいそと足を運びました。

結果、突っ込みどころ多々あるとはいえ、率直に言って面白かったです。
撮影時、65歳とはいえ、年相応にまるで見えないキレのいいアクションをジャッキーは披露するものの、
見せ場は全て若手に譲ってしまってるのは淋しく思いながらも、
世界各国を股にかけて終始テンポよく進みながら、尋常でないアクションへの熱量を加速してき、
全く飽きの来ない作品に仕上がったのは、やはりスタンリー・トン監督の成果ではないかと。

今回あえてジャッキーを脇に退かせたぶん、国際特殊護衛部隊ヴァンガードの部下たちに、
かつてのジャッキーアクションを継承させる試みをスタンリー・トンは実践。
ジャッキー映画の数多ある傑作の中でも飛びぬけてる『ポリスストーリー3』の監督でもあるだけに、
恒例のNG集を見ると若手陣に自らアクション指導をかって出て、
ゆくゆくはシリーズ化を目論んでるのではないかと。

とはいえこの若者たちアクションは申し分なかったとはいえ、
今風のイケメンなことが足枷になってるような、
かつては泥臭さも魅力となってたジャッキー映画からすれば超えられない壁に映りましたが、
はたして5年後も普通に映画に出てるような存在になっててほしいです。

思えばブルース・リーがハリウッドから門前払いを食らってから約半世紀、
世界を股にかけてハリウッドにまるで引けを取らないアクション映画に仕上げるまで、
押し上げた功績はジャッキーあってのものだろうと。

今回、ジャッキーが巷からの批判にこたえる形のジャッキー主題歌の歌詞が、
現在のジャッキーの立ち位置について心情を述べるような歌詞に聞こえて興味深かったです。
孤独なんだと。

ところでこの度、ジャッキーは70年代、80年代、90年代、00年代、10年代、20年代、
日本ですべて主演作がトップテン入りを決めた映画スターとなり、
クリント・イーストウッド、シルベスター・スタローンに次ぐ快挙だそうで、
これだけ長い間、アクションスターとして現役なことに改めて深い敬意を。

願わくばまた香港で主演映画を、例えば原点に戻ってカンフー映画の集大成ともいえる作品を、
両隣にはもちろんサモ・ハンとユン・ピョウがいてほしい、
などとやはりジャッキーは闘魂継承とともに生涯現役を貫いてほしいです。

『プロジェクトV』 公式HP https://projectv.jp/

| 未分類 | 23:50 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

タブーに挑戦 人間撮る 「愛のコリーダ」が原点



「日本がひっくり返るような出来事がある、のるかそるかの大仕事だ」。電話を取った崔洋一の耳に、映画監督、若松孝二のドスの利いた声が飛び込んできた。

↑本日の新潟日報の連載企画「クロスロード 人生のとき」は崔洋一監督にスポットがあてられ、
何者でなかった若き日に若松孝二監督に気に入られ、大島渚監督へ推薦され『愛のコリーダ』の現場へ踏み込んだ、
自身の転換期について語られています。

『愛のコリーダ』というポルノ映画でタブーを破って人間を見つめようとした大島監督、
それを「日本がひっくり返る」と予想し困難を承知でプロデュースを引き受けた若松監督。
二人の鬼才のもと、チーフ助監督として現場で走り回った日々があったことで、
この後に監督デビュー、以後『月はどっちに出ている』『血と骨』と傑作を放ち、
「ここまでやってこられた」と日本映画監督協会理事長となった今、新宿ゴールデン街で振り返ってる写真とともに綴られて関心を持って読んでいました。

ただ大島監督の遺作『御法度』に崔監督は近藤勇役で出演。
脳溢血からの再起となった大島監督が万が一、
何かあったときに交代できるためと公開時に何かで読んだ気がし、
大島監督との最晩年の関係まで綴ってほしい思いもしましたが。

記事には監督デビュー作『十階のモスキート』のパーティで破顔の笑顔の崔監督が“二人の師匠”、パリッとしたスーツ姿の紳士然とした大島監督とまるで普段着で昼間から立ち飲み屋で一杯やってるような若松監督と談笑している写真が大きく掲載されてますが、大島、若松両鬼才はホントに対照的ながらも共に並ぶとやはり凄い迫力です。

ちなみに1994年に市民映画館をつくる会主催で確かNCホールで『月はどっちに出ている』上映会を開催。
シネ・ウインドに来館した崔監督を撮影したビデオレターを流したように思いますが、
片腕を骨折だかしており包帯姿で撮られてて、当時はよく知らないけど喧嘩が強いらしいと耳に挟んでたので、
てっきり代表作を撮っても血気盛んなのかと思ってたら、ただ転倒しただけのようでした。

それにしても高田世界館やシネ・ウインドでの『愛のコリーダ 修復版』公開に合わせての記事ではないようで、
やはり閉塞感漂うを超えて、八方塞のどんずまりとなったような現在、限界突破を試みた映画に視線が注がれるということかと。

「愛のコリーダ」に取り組んでた頃より、今の方が「表現の自由」が明らかに後退してると、記事の中で崔監督は懸念をしています。

ちなみに今朝の朝ドラをたまたま見てたら漁師役で浅野忠信が登場し、へぇー珍しいなぁと続けて見てたらヒロインのお祖父ちゃん役で『愛のコリーダ』から45年、80歳となった藤竜也が登場し朝から半端ない色気を放ってました。

| 未分類 | 22:42 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

『標的の島 風かたか』 その後

uqd6fPEr400x400

基地建設反対を訴え 新潟 市民団体がデモ行進

 沖縄の本土復帰から49年となった15日、本件の市民団体の「沖縄に応答する会@新潟」が、沖縄県への新たな米軍基地建設などに反対するデモ行進を新潟市中央区で行った。
 会のメンバーら7人が参加、今年は新型コロナウィルス禍を受け、一般参加は募らなかった。デモに先立ち、JR新潟駅前交差点で「戦没者の遺骨が眠る沖縄南部の土砂を辺野古基地建設のために使わせてはいけない」などと呼び掛けた。
 その後、そろいのTシャツを身に着け、古町地区まで更新した。発起人の一人で県立大の福本圭介准教授(50)は「沖縄には新潟も含め本土から動員され亡くなった人の骨も眠っている」と指摘。「米軍基地のことを、もっと自分たちの問題として考えなければならない」

2021年5月16日 新潟日報

5月15日の沖縄本土復帰から49年に合わせ今朝の新潟日報は米軍関係者の教師を務めた86歳の女性にインタビュー、「なぜ沖縄だけに(基地を)押し付けるのか。不平等だ」と大きく掲載。
その隣に冒頭の「沖縄に応答する会@新潟」のデモ行進を報じていました。
発起人の一人である福本先生は『標的の島 風かたか』『沖縄スパイ戦史』長岡上映後に講演いただき、一切ブレずに沖縄問題と真正面に取り組んでる姿勢は頭が下がる思いです。

「辺野古、完成の可能性低い」 米有力シンクタンク報告
https://www.asahi.com/articles/ASP3M4K3JP33TPOB004.html

↑こんな記事があり、読んでみて軟弱地盤に「7万1千本も杭を打たなければならない」などとあり、
気の遠くなるようなことを本気でやるのか?
とりあえずいったん中止にして今後の予算とか見直して判断したらどうかと素人考えで思いますが、
まぁ、オリンピックを見ていても、決めたらなりふり構わず、余は「利権が絡めば私も絡む」の構図で後先考えないんだろうと。

あと一昨日の記事にも引用した金平茂紀氏のFBからの引用。

金平 茂紀
5月13日 8:24 ·
沖縄現地の人々の声を総合すると、すでに選挙で敗れた「終わった人」であって、今、事件化しても、自衛隊配備には何の影響もない、という判断で、時効12日前にやっただけ、ということのようだ。ひどいね。前市長の業者との癒着は公然の秘密だったのに、選挙への影響とか、国策への影響とかで、座視していた警察の責任は重いよ、何で今頃に、というのが僕に話してくれた人の大勢でした。(全面差し替え)

https://www.facebook.com/shigenori.kanehira/posts/3954627904619137

↑写真入りで紹介てたのが琉球新報、沖縄タイムスの1面トップ、下地前宮古市長逮捕のこと。

前宮古島市長、650万円を受け取ったと認める 陸自用の土地が国に売れた見返りは否定
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/753288

この前市長は『標的の島 風かたか』の中で宮古島への自衛隊配備について反対派との面会を一切拒んでいたお方。
わかりやすい悪代官のような悪相でよく覚えていましたが、案の定という結末というのか。
三上智恵監督が最も憂慮している有事になったら真っ先に基地が狙われる、
など意に介せず国策の自衛隊配備をきちんと行った後にお役目御免という見立てのようです。

『標的の島 風かたか』公式HP http://hyotekinoshima.com/

| 未分類 | 22:02 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

森田惠子監督 『まわる映写機 めぐる人生』



2015年3月5日、高田世界館にて『転校生』の35㎜フィルム上映とともに、
大林宣彦監督の講演会が開かれるので足を運びました。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-702.html

その時にカメラを手に大林監督に随行し、ずっと撮影していた女性がいました。
後からあれは『旅する映写機』の森田惠子監督で高田世界館をテーマに新作を撮影してると耳に。

『旅する映写機』は評判を聞きながらも観る機会を逃していたので、
あ~、あの人があの映画の監督なのか、高田世界館が題材というのも納得できるなぁなどと思いながら、
あれからもう何年も経ち、時折あの映画は完成したのだろうかなどと思い返したりしてましたが、
今月に入って森田監督は病気で亡くなったと知り唖然と。

それからネットで検索したら、あの時に撮影してた作品が『まわる映写機 めぐる人生』としてすでに完成。
しかも2019年には高田世界館で公開されてたと知りました。
ただ高田世界館だけでなく各地の映写技師やら自主上映会の主催者まで、
映画を映す側の人たちの心情を綴った作品のようで、
高田世界館では『転校生』上映時の35㎜映写機の滅多にない貴重なトラブルと
大林監督らしい絶妙なフォローを収めているようです。

担当者もかれこれ自主上映会に禁断の手を染めてン十年たち、
おかげで数えれば二桁は交流できた映画人がいる反面、
ほんのすれ違ったのみという映画人もいたりして、
まぁ、それは仕方のないこと、交流できることが望外の喜びと留めているとはいえ、
森田惠子監督の映画にまつわる三部作
『小さな町の 小さな映画館』『旅する映写機』『まわる映写機 めぐる人生』を思えば、
いつか交わる日もあったのではないか、
などと後悔してご冥福を祈ります。

『まわる映写機 めぐる人生』公式HP https://www.projector-life.com/

| 未分類 | 21:02 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

「赤木ファイル」にカメラをまわす男



金平 茂紀
5月7日 8:42 ·
国は「赤木ファイル」についての回答期限日5月6日のギリギリ午後5時ちょうどに、FAXで弁護士事務所に5枚の文書を送りつけてきた。赤木雅子さんは朝の10時からその弁護士事務所で、ひたすら待ち続けていた。何だか嫌がらせをしているような姿勢。あなたたちは、誰から何をまもっているのか。あるいは、誰におもねっているのか。写真は、FAXで午後5時までに送ると電話で告げられた生越照幸弁護士。後方に撮影中の原一男監督がみえた。

https://www.facebook.com/shigenori.kanehira/posts/3936158676466060

↑TLに金平 茂紀氏の記事が流れてきて、オッ!と思ったのは原一男監督がカメラを回してるのかと。

『なぜ君が総理大臣になれないのか』でも↓こちらの総理の国会での答弁が使われてましたが、
https://www.youtube.com/watch?v=UB8sQLwcnG4
安倍首相 森友学園「私が関わっていたら、総理大臣を辞める!」福島伸享の質疑2/17衆院・予算委員会

「私が関わっていたら、総理大臣を辞める」
国会内での重要な総理の発言の辻褄を合わせるために公文書を改竄、
それを命じられた財務省近畿財務局元職員の赤木俊夫氏が良心の呵責から命を絶つ前に、
改竄の過程を詳細に書き残したとされる文書「赤木ファイル」の存在を国がようやく、
というかもうしらばっくれることができないまで追い詰められて白状したような感じですが、
その国が認めたという重要な場面に原一男監督が自らカメラを回してることにサスガという思いがしました。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2837.html
↑昨年の12月に『れいわ一揆』シネ・ウインドでの上映とともにトークに駆け付けた原一男監督。
こちらにとってはレジェンドなのに実に溌剌としたトークを繰り広げて大変意外に思いながら聴講してたなかで
新作『水俣曼荼羅』のように何年もかけて取材、撮影した作品と並行して、
『れいわ一揆』のように自身の嗅覚が動いた今この時代を映した作品も手掛ける旨を話していたので、
もしかしたら、いわゆる「赤木ファイル」をテーマに撮影中なのかと、もしそうならこれはぜひ観たいと思う一方、
ドキュメンタリー映画はどこで撮影を終えるかが重要課題に思い、

首相、財務省改ざんの再調査否定 「赤木ファイル」確認巡り
https://news.yahoo.co.jp/articles/1305fdb4eed8ea667b3480b37e37a7aaffada318

早速、こんな非常識がまかり通るようなことが記事となるなか、
「知らぬ存ぜぬは許しません!」とばかりに原一男監督がどこまでも踏み込みこんでいくことに期待を。
命を絶った人がいる一方、本丸をかばい忖度した人たち皆出世という事だけでも異常なこの事件、
なんでも赤木氏の奥様は『ゆきゆきて神軍』を見たそうです。

| 未分類 | 21:56 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

『街の上で』



2012年6月30日に原田裕司監督作の山古志、長岡ロケ映画『冬のアルパカ』が下北沢のトリウッドでお披露目上映されるので、
足を運んだ際に周辺の下北沢の街並みを散策したことがあり、
ホントにオシャレながらも猥雑な賑わいを感じながら、あちこち視線がふらついたお上りさんと化してたので、
シネ・ウインドで全編、下北沢が舞台の『街の上で』を懐かしさを感じながら見入ってました。

今泉力哉監督作として『あの頃。』の前に完成されながらコロナ禍で公開が1年延期された本作、
古着屋で働く青年の前に現れる様々な女性達と滑った転んだを繰り広げる姿にクスクスと笑いながら、
クライマックスのエピソードに思わずゲラゲラ笑ってしまい、
いやぁ、いい映画を観たなぁと劇場を跳ねて夜の街をシーン毎に反芻しながら歩いておりました。

特に様々なエピソードが一つに連なったあのクライマックスはもっとしつこく引っ張れるのに、
ほどほどに抑制を利かせてるのも感心いたしました。

上映後に東京のプロデューサーとリモートでティーチインが開かれ、
その中でアドリブはなく全て脚本通りと話されてたのはちょっと驚いておりました。
主人公がひょんなことから映画出演した際に知り合った女性と、
テーブルを挟んでコイバナをするシーンが固定で延々と長回しで撮影され、
二人のリアルな表情が次第に即興と化していくような不思議な感覚を味わっていたので。

そして今泉映画の裏常連俳優といえば旧水原町出身・五頭岳夫さん。
昨年の『教誨師』長岡上映会では気持ちでお越しいただき今も感謝しており、
以来、五頭さん出演作に注目、
『あの頃。』では初っ端から鉄板のホームレス役で登場し思わず声を挙げたほど。
最近では大友啓史監督『るろうに剣心 最終章』に出てたようですが、
これは難易度が高く見つけられずいて今回は気づくだろうかと油断せずに注視していたら、
主人公が映画出演した際の待機所のドアを開けたら、
目の前に五頭さんが正座してお茶を飲んでおり、
その絶妙の間がなんとも可笑しく思いながらニコニコしてしまったほど。
主人公が衣装に着替えようとすると気を利かせて部屋を出てから、
もう戻ってくることもなく、エッ?と思っていたら、
映画のお披露目上映に飾られていたポスターが五頭さんのみ映っていたので、
あの撮影してた学生映画は五頭さん主演作だったのかと、
それだけで今泉監督に気に入られてるのがよくわかりました。

そのお披露目上映される劇場がもちろんトリウッド。
『冬のアルパカ』を観に行った時と劇場内もロビーも外の様子もあんまり変わらずにいて、
あの当時を懐かしく思いながら観行っておりました。
現在、トリウッドではこの『街の上で』が公開されてるようで、これも随分と粋に思いました。

プロデューサーはリモートで「特に下北沢の観光映画にはしたくなかった」旨で話してて、
確かにこれはどこの町でもなく街で普遍的に語られる物語、
だから観た人それぞれ共感を持って受け入れられる映画なことはそれほど間違いないのでは。
ホントにいい映画を観ました。

ところで主人公がややボンクラの割には放っとけないキャラのために、
異様にモテモテにも映り、登場する女性の中でひときわ魔性を感じさせた
穂志もえかさん(画像の中で一番髪の長い方)は誰かに似てるなぁ、と思い出したら
郡山のロコドル、“せせらぎ小町”の不動のセンターで推しメンのりづきさんでした。
そういやぁ、コロナ禍になってからせせらぎ小町は新潟来てないんでりづきさんとも随分ご無沙汰だなぁ、
などと余計なことも思ったりしてました。

たぶん、若い女優さんは今一番出演したいのが今泉映画だろうと。
それくらい、みなさん魅力がありました。

『街の上で』はシネ・ウインドでは5月14日まで。
イオンシネマ新潟南ではその後も公開しています。

『街の上で』公式HP https://machinouede.com/

『冬のアルパカ』 https://vimeo.com/156699354

| 未分類 | 23:59 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

『オー!スジョン』



S東京特派員はFBにどういったルートで知るのか、
映画ネタを頻繁にアップし参考になっています。
最近は「麗しのセシリア・チャン特集」として『星願』『忘れえぬ想い』の感動作が
なぜかシネマスコーレのみで公開が始まったと知り、驚いてました。
https://cecilia-movie.united-ent.com/?fbclid=IwAR03oVXmefeOulO0Cj0tskHdhtdOOYTuAgsvUypPFZcPg2qzhT9Iss-Nb0o

確かにイイ映画なものの、なぜ今セシリア・チャンなのか?
『ワンナイトインモンコック』も入れてほしかったなどと思ってましたが、
続けて『カンウォンドのチカラ』『オー!スジョン』の初期のホン・サンス作品二本も「作家主義 ホン・サンス』とリバイバルされると。
https://apeople.world/hongsangsoo/?fbclid=IwAR3s0C9vqpliWvCMDauGWeG5c5NdGqxLBZX0mehAieCS0BvJ7Mrtsw_OpG4

このうち『オー!スジョン』は「第9回長岡アジア映画祭」で上映されたのでちょっとした思いが。
この時の映画祭で上映した韓国映画は『THREE/臨死』から「memories」、『純愛中毒』『オアシス』と、
特に『純愛中毒』『オアシス』と大盛況で、これだけでいいのになぜか『オー!スジョン』が入っておりました。
当時まだ劇場公開されておらず、東京の何かの映画祭で上映されたのを知り、
他は劇場公開されているので、やはり映画祭なのだから映画祭でしか観れない作品を、
といいうことで辿り着いたのが『オー!スジョン』だったハズ。
その少し前にデビュー作の『豚が井戸に落ちた日』が新しい感覚の韓国映画ということで、
ちょっとした話題になっていたホン・サンス監督作というのも大きな理由ではないかと。

ただこれはもう書いていいのか、普通は上映権が配給会社が持っているので、
連絡先がわからない配給会社は公開した劇場に尋ねて連作先を教えてもらい、
問い合わせて交渉をするのですが、
『オー!スジョン』はどういった形で辿り着いたのか、
上映権を持っているのは配給会社ではなく、どうも個人のようでとても不思議に思ってました。
それでも当然とはいえきちんと35mmのプリントが届き無事に上映、
返却先も会社名でなく個人の宛先になってて、
想像するのは劇場公開予定がお蔵入りとなって
何か諸事情で韓国通の方が権利を抑えているんだろうかと。

その『オー!スジョン』のヒロインはイ・ウンジュ。
早々に引退したシム・ウナとともに美人ぞろいの韓国女優で今も担当者の筆頭株であり、
その後も映画祭で『バンジージャンプする。』『スカーレット・レター』を上映、
惜しくも夭折してしまっただけに思い出深い女優さん。

2004年に市民映画館をつくる会で12月に長岡市立劇場を上映会を企画。
イ・ウンジュが主演の一人『永遠の片想い』を候補作で配給会社と折衝したものの、
上映料がこちらの感覚でとても高く、なかなか折り合いがつかないうちにあの中越大地震が発生。
市立劇場は使用が出来なくなったのでむろん上映会も断念、
その後に『永遠の片想い』をDVDで見ましたが、なかなかいい映画でありました。

『オー!スジョン』は全編モノクロで男の視点とスジョン自身の内面をイ・ウンジュが演じ分けた
作家性が存分に発揮された映画。
正直、その後のホン・サンスは多作となって熱心に追いかけてるわけではなく、
どれかどれか混乱しまくるなかでモノクロという一点だけでも容易に思い出せる一作。
今回の特集で『オー!スジョン』が『秘花 〜スジョンの愛〜』でDVD化されてると知ったものの、
徐々に全国公開されるようなので新潟でも観れたらなぁ、と思ったりします。

あと解説を読んでてそう言えば今を時めくソン・ガンホの名前を知ったのが『豚が井戸に落ちた日』だったと思い出し、
今のホン・サンス映画にソン・ガンホが出ればこれはこれで面白い気がします。

| 未分類 | 11:46 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

にいがた映像ギャラリー ミニ映写会



お世話になってるにいがた映像ギャラリーの次回ミニ英社会のご案内が届いたのでご紹介します。


日時:5月23日(日)  14:00~15:30
会場:新潟市市民活動支援センター 研修室
活動協力費 500円

●内容・・・
①続・古町商店街 古町4・5・6の戦前の賑わい
②新潟ロケ映画・・・「愛しているよ」(2005年製作)
③新潟絵葉書(銀行ほか) 
④収集写真・・魚市場ほか

問 申し込み 電話09016939696 長谷川さんまで

注 チラシには14時~15時とありますが14時~15時半となったようです。

| 未分類 | 23:46 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

TOKYO OLYMPIAD



サバニチームの熱い想い
村長の覚悟
聖火をつなぐ
尚玄君の故郷への気持ち
全部がコバルトブルーの海のように、美しく、清らかで…
100年先の人々へ伝えたい想いがいっぱいです

#尚玄
#サバニ
#白い砂浜 場所: 慶良間諸島 座間味島 https://instagram.com/p/COXUfeELTLg/?igshid=1mr6ogjdg8odl

https://twitter.com/KawaseNAOMI/status/1388776938760716291


「アンダーコントロール」の大ウソから始まり、ゴタゴタ続きでもはや開催されるのか心もとなくなってきた
東京オリンピックで唯一楽しみにしていたのが、
公式記録映画を河瀨直美監督が担当、決定したときは『殯(もがり)の森』の観念的な映像が真っ先に浮かび、
意外な人選に思いましたが、それもありかと。
ただ記者会見で東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長だとはいえ、
悪名高い森喜朗氏の隣に並んでるのは、ちょっと違和感を覚えましたが、
あの時感じた違和感が再燃したのが冒頭のツイートでした。

あれだけゴタゴタだらけで森喜朗氏の謝罪すらならない謝罪会見にもカメラをまわしてたそうなので、
内側からドキュメンタリー出身らしくこの負の連鎖を直視し、
何しろネタは沢山湧いて出てきたので、それらをまとめ、
真のオリンピックについて考察するような、そんな作品を密かに期待、
いやもともと一筋縄でいかない河瀨直美監督らしき映画になればいいかと思ってましたが、

https://www.sankei.com/west/news/210127/wst2101270005-n1.html
↑こちらの取材をまとめた記事の中でぼったくり男爵を手放しで称賛しているのを読み、
あ~、すっかり取り込まれてしまったんだ、と。

2008年に市民映画館をつくる会主催で代表作『殯(もがり)の森』を上映した際に河瀨監督は長岡のお客様に向けてビデオレターを送ってくださいました。
あの時の真摯なメッセージに今思い返しても感謝しているだけに、どうもモヤモヤしたものを感じたりと。
映画作家の選択肢として時のオリンピック担当大臣の意向を蹴って完成した『東京オリンピック』の市川崑監督、
ナチスのプロパガンダを担った『オリンピア』のレニ・リーフェンシュタール監督と、
どちらの道を行くのか、やはり注目をしたいと思います。

『殯(もがり)の森』の上映の際、今はもう誰もが忘れてるだろうシアンダイのフィルムというのがあり、
それをめぐっていろんなことがあったものの眠くなったので割愛、いづれの機会に。

| 未分類 | 23:22 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

#映画館への休業要請に抗議します

rectangle_argetype05e20340c04b62241d476.jpg

映画館ではこれまでに一件も感染事例が報告されていません。
この事実は、各映画館スタッフ・そして観客の皆様の日々の尽力の賜物に他なりません。
それにも関わらず、今年4月25日からの3度目の緊急事態宣言において、東京都では千平米以上の映画館には休業要請、千平米以下の映画館には休業の協力依頼が出されました。
そして今回の宣言延長にあたり、イベント開催においては5000名以下までを可とする旨に緩和されましたが、特措法施行令11条4号の施設として、映画館・プラネタリウム等には休業要請が継続されています。この線引きは、一体どのような理由により為されたものなのでしょうか。

#映画館への休業要請に抗議します
https://note.com/save_the_cinema/n/n9003dc1815a3

SAVE the CINEMAのnoteから引用させてもらいましたが、
もちろん全文読んでいただきたいです。
東京都では緊急事態宣言延長されたなかで劇場・演芸場は緩和されたものの、
映画館やプラネタリウムは引き続き謎の線引きがなされて休業要請が継続という事態に。

劇場や演芸場〇、映画館は×、ゴルフ練習場は「観客」50%以下…休業・時短要請で不可解な線引き
https://www.tokyo-np.co.jp/article/102915

↑こちらを読むと東京都の担当者でさえ説明できないという不可解な事態、

「ゴルフ練習場などに観客がいるケースは考えにくく、影響はほとんどない。都庁内でも「意味がわからない」との声が漏れていた」
↑これを声を出して読むと役人というのはマヌケなのかと誇り高く気高い日本に産まれたのに悲しい事実にぶちあたります。

1日だけの上映会でも感染対策には神経尖らすのに、
これが映画館の様子を見ていると検温、消毒はもちろんですが、
担当者の近所のイオンシネマ県央では映画館がいかに換気に優れているか、
検証実験を行い専門家がお墨付きを与える予告編を長々と流すなど、
常に気を配ってることを否応なしに知らされます。
と同時に映画館の人たちの心労かつてないものではないかと。

それだけの配慮を当然、都内の映画館でも行っていたハズで
その努力をこんな根拠も何もない非科学的で勝手な線引きで休業となると、
まずます思惑と反対の方向へ人々は流れていくかと思います。

担当者はやはりこんなご時世だからこそ映画館に行きたいと
イオンシネマ県央でNetflixの話題作『シカゴ7裁判』を観賞。
ベトナム反戦運動のアイコンの面々を政府が見せしめのために牢屋にぶち込もうと画策、
そんな不条理に民主主義を合言葉に徹底抗戦した人々の実話だそうですが、
60年代が舞台とはいえ、まさにトランプ時代に照準を合わせた今観るべき傑作、
やはり(配信とはいえ)アメリカ映画の良心は健在と観てよかったと思わせた作品でした。

たしかにコロナ禍が加速したら休業要請もやむおえずと頷くかもしれませんが、
それにふさわしい十分な補償と科学的根拠や検証が必要なハズなのに、
それもなくて東京都の担当者も説明できないようでは本末転倒、
こんな人によっては人生の方向付けるような作品との出会いを奪おうとする権利はあちらには無いハズ。
よって #映画館への休業要請に抗議します

などと書きながら『シカゴ7裁判』を公開したことはありがたいイオンシネマ県央ですが、
この日は一回上映で観客は自分ひとりという有様。
おかげで換気十分、周囲を気にせずに映画に没頭できたわけなものの、
確実にこの映画の内容、テーマに関心を持ち届く層は近辺にいるので、
何も宣伝しなかったとなると作り手やお客さんへも不誠実ではなかろうか、と思いましたが。
でも『シカゴ7裁判』はイオンシネマ県央でまだ続くようなので、ぜひとお勧めいたします。

https://www.netflix.com/jp/title/81043755

| 未分類 | 22:12 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

『なぜ君は総理大臣になれないのか』長岡上映会 新潟日報に記事掲載



4月25日 『なぜ君は総理大臣になれないのか』長岡上映会

新型コロナウィルス禍で政治家の姿勢、言葉が特に注目を集めているとし「私たち一人一人が政治に関心を抱き、悪い方向にいかないようにしたい」
と大島新監督の締めの言葉に呼応するかのように
「小川議員の言葉には魂がこもっていた。ああいう議員を一人でも増やせるのかどうかは、国民の意識次第だ」

と話しているのはお昼にスタッフと大島監督に特製カレーを作って評判だったら・なぷぅカレーのご主人でした。
映画を観賞後たまたまロビーにいたら記者さんから映画の感想はどうでした?と聞かれたと話してて、
上映後の大島監督を囲んだお食事会でも熱心に質問をしておりました。

ようやく本日5月8日に4月25日に開催された 『なぜ君は総理大臣になれないのか』長岡上映会を伝える記事が、
カラー写真入りで新潟日報朝刊に掲載。
ヘタしたら流れたのかと疑うほどだったので、ともかく良かったです。

ただ掲載された長岡・小千谷・見附版の本日のほかの記事には
「長岡の産業振興へ連帯 市と関東経産局が覚書」「継之助の魅力読み解く 長岡で講演会」「自転車マナー向上呼び掛け」とともにある「政治の一断面浮き掘り 長岡 上映と監督の講演」すべて4月下旬に行われたことに統一されており、
これは新潟日報長岡支社で統一するのか、新聞記事って後々の記録にも重要に思うのでちゃんとした日付にしないのだろうかと。

それでも主催者の名前がちゃんと書かれていたのは当たり前だけどホッいたしました。
いつぞや「被爆ピアノコンサート」にNHK新潟が取材に来て放映をドキドキしながら見たものの、
主催者の名前がスルーされてしまい、なぁなぁにしようかどうしようかと思ってたら、
これを見た五藤利弘監督がきちんと取材したディレクターにおかしいと伝えたことがありました。
五藤監督はテレビ報道も手掛けているので同業者として基本を疎かにできないんだろうと感心した次第です。

本日の新潟日報は大島新監督へ送ったそうなので、
第一線で活躍するドキュメンタリストの目に留まるような記事が本日の新潟日報にあるのか、
それがホントは気になったりしております。

ちなみに5月10日付のオリコン週間 映画DVDランキングの第3位が『なぜ君は総理大臣になれないのか』なのは結構スゴイことなのでは。

https://www.oricon.co.jp/rank/mv/w/2021-05-10/

| 未分類 | 20:49 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

#国民投票法改正案採決に反対します

jtg5x2pQ.jpeg©ネツゲン

国民投票法、今国会成立へ
自民、立民幹事長が合意
2021/05/06 12:46
 憲法改正手続きに関する国民投票法改正案が6日、今国会で成立する見通しとなった。自民党の二階俊博、立憲民主党の福山哲郎両幹事長が国会内で会談し、6月16日までの会期中に成立させると文書で合意した。立民が求めていた政党スポットCMの規制を巡る修正について、自民は全面的に受け入れる方針を伝えた。改正案はこの後の衆院憲法審査会で修正の上、賛成多数で可決された。11日に衆院を通過する見込みだ。立民は採決で賛成に回った。

 改正案は2018年6月の提出から3年近くを経て、成立にめどが付いた。自民は今後、憲法改正項目の具体的な議論を進めたい考えだ。

https://www.niigata-nippo.co.jp/world/politics/20210506614771.htm
l

このコロナ禍でやることではないのに国民投票法改正案に立憲を掲げる立憲民主党も合意。
何の説明もなく唐突感が否めない中、衆院で可決後に

https://twitter.com/fuku_tetsu/status/1390308721629138948

↑ようやく合意の主旨が幹事長によって語られます。

言い分はどうあれ、これで相手方の土俵に立つこととなり、
またもなし崩し的に突き破られ改憲への道を突き進むのではないかという危惧、
何しろ相手は99条、公務員は憲法尊重擁護の義務を平然と破ってきた面々なので、
見通しが甘すぎるのは杞憂であってほしいですが。

ついでに本日の新潟日報朝刊は共闘を目指す国民民主党と、
これ以上足並みが乱れることを避けたいという思惑という裏事情を載せて、
表向きとの乖離を痛感しましたが、
ここで『なぜ君は総理大臣になれないのか』の小川淳也議員は野党共闘を以前から掲げてるので。
どう考えてるのか、
ツイッターを覗いてみたけど特に発言もしていなくて残念、
最も映画に記録されてた「希望の党」を巡ってのゴタゴタのように頭を抱えて逡巡していりのかもしりませんが。

現憲法は権力者を縛る効力が一応あるのに、
それを平気で破ってきた面々が掲げる草案は国民を抑えることに重点を置いているので、

#国民投票法改正案採決に反対します

日本国憲法

前文

日本国民は正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民と協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらはこれに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和の内に生存する権利を有することを確認する。

われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけて、全力をあげて崇高な理想と目的を達成することを誓う。

| 未分類 | 21:53 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

In the Realm of the Senses



4/25 『なぜ君は総理大臣になれないのか』長岡上映会と大島新監督講演

現在、シネ・ウインドと高田世界館で大島渚監督『戦場のメリークリスマス 4K修復版』』が公開され盛況だと聞き、
続いて『愛のコリーダ 修復版』の公開が控えてます。
それに併せていつだったか先週の新潟日報の記事で『大島渚全映画秘蔵資料集成』の執筆や今回のリバイバルの仕掛人の樋口尚文氏が大島渚監督の魅力についてコメントを寄せていましたが、
次男である大島新監督が『なぜ君は総理大臣になれないのか』の上映とともに長岡に来てたのに、
なぜ記者はこの件を取材をしないのかと大いなる疑問が。

というのも上映会後に新潟日報の記者さんが大島新監督にインタビュー取材を、
もちろん 『なぜ君は総理大臣になれないのか』について尋ねてたハズですが、
併せてお父さんのことも聞かなかったのだろかと、まぁ一向にこの取材が記事として掲載されず、
以前、日報の別の記者さんが上映会の取材に来ながら結局記事にしなかったので不信感を抱いてたこともありますが。

とはいえ上映会にお越しいただいた大島新監督に結局、講演や舞台裏でも父親・大島渚監督について触れることはしませんでした。
本来ならお世話になってるシネ・ウインドと高田世界館でお父さんの作品が公開されるので、
担当者個人的にも大島渚の遺伝子を受け継ぐ監督に大きな関心を映画好きとして抱き、
現在の大島渚プロダクションの代表は大島新監督でもあるので
宣伝も兼ね触れてお客様に伝えるべきなのでしょうが、
この日は当然とはいえ自作について熱心に語る大島監督の姿を見ていて、
お父さんのことを持ち出すのはとても野暮な気がしたので止めました。
とはいえ上映と講演後のサイン会の終盤にスタッフに「なぜ父親が大島渚監督だと伝えないの?」と
詰め寄るご婦人のお客様を目にして、やはり触れるべきだったのだろうかと。

前例なき性愛表現に挑んだ『愛のコリーダ』、大島渚の息子たちは多感な少年期、世間の目とどう闘ったのか
https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/20210330-00229575/

↑に続いて↓こちらのネット記事にも大島新監督が今もトラウマとなってる『愛のコリーダ』への複雑な胸中を語ってます。

「エロ監督の息子」と呼ばれて ― 大島新監督が語る父・渚と『戦メリ』&『愛のコリーダ』の想い出
https://www.banger.jp/movie/56251/

『愛のコリーダ』は2000年版をシネ・ウインドで観賞。
まさに極限のラブストーリーとして完全に打ちのめされましたが、
とても美しい肌が印象の残る松田暎子が男盛りの藤竜也に惹かれ虜になっていく様は
申し分ない説得力を感じ、あんな男になりたいものよ、と確かに思ったものです。

あれからもう20年になるのか、再び『愛のコリーダ』が目の前に現れるのでいそいそと観に行こうと思ってます。

しかし「芸術か猥褻か」ではなく「猥褻が、なぜ悪い」と確信犯で国家相手に
映画とともに闘争した大島渚監督に改めて深い敬意を抱きます。

『愛のコリーダ 修復版』は高田世界館でで5月15日より、シネ・ウインドで5月29日より公開されます。

https://oshima2021.com/


『戦メリ』とセットのパンフレットには大島新監督と坂本美雨と共に偉大な父を持つお二人の対談が収められています。

あと新潟日報の大島新監督取材の記事は近々掲載とインタビューした記者さんから連絡がありました。

| 未分類 | 22:43 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

『ふるさと津島』長岡上映会

ダイジェスト版hurusatotushima静止画006webp

*6月20日に延期となりました。
↓こちらをご覧ください。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3016.html

上映会をお手伝いいただいてるYさんが福島県浪江町津島地区を記録した『ふるさと津島』の上映会を開催するので、ご紹介のため転載いたします。

===============================

福島第一原発事故で帰還困難区域となった福島県浪江町津島地区。
事故から10年が過ぎても帰ることが許されず、家族の思い出の詰まった家々は荒れ果て山にのみ込まれようとしています。
こうした家々の一つ一つを映像で残し、そこに住んでいた人達の思いとかって行われていたお祭りの模様を映像の記録として残した「ふるさと津島」の上映会を開催します。

また、上映終了後津島の語り部とリモートでのトークを予定しています。

多くの皆様より上映会にご参加いただき、原発事故がもたらしたふるさと喪失の実態について知っていたきたいと思っています。
 
日時:6月12日(土) 18:30開始(開場18:00)
会場:長岡市社会福祉センター「トモシア」3階多目的ホール
    (長岡市表町2丁目2番地21)
入場料:前売り800円(当日1,000円)
取扱い:アオーレ長岡3階市民協働センター、長岡駅ココロ内 文信堂書店、ら・なぷう(長岡市スズラン通りスタジオチャオ1階)

主催 さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト
問 09052141798

HP https://www.furusato-tsushima.com/

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=998875150517551&id=100011852257226

| 未分類 | 00:09 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

東條政利監督 『珈琲“もう一杯”いかがでしょう』



長岡出身・東條政利監督作『地の塩 山室軍平』が世界中のクリスチャン映画祭を席捲しているなか、
現在、テレビ東京系で放送されてるらしい『珈琲いかがでしょう』のスピンオフドラマ『珈琲“もう一杯”いかがでしょう』を監督しており、配信されています。

https://www.paravi.jp/title/68493

本編は中村倫也が移動珈琲店の店主として人々を癒すお話のようで『かもめ食堂』の荻上直子監督が脚本兼監督をしてるのも興味をそそられますが、ボブ・ディランと関係があるのか『珈琲“もう一杯”いかがでしょう』は中村倫也の過去を知り追っていく磯村勇斗に焦点をあててるとのこと。

磯村勇斗と言えば最近は藤井道人監督『ヤクザと家族 The Family』で並み居る強豪俳優の中で(ずっと『あぶない刑事』だった舘ひろしに今頃男惚れ)、強烈な異彩を放つ半グレリーダーを演じて登場するたびに目が釘付けとなりました。
現在、上り調子の俳優さんなのでこれからも東條監督作に出演、できたら映画に起用していただきたいと思いました。

とはいえ中村倫也は癒し系と化してるとはいえ、かつて『孤狼の血』ではヤクザ役を狂演してた方、
この二人が現在交わると普通では終わらないように思いますが、東條監督の方はどのような結末を用意してるのかと。

しかし移動珈琲店の名前が「たこ珈琲」というのは、必然的にアオーレに出没する移動たこ焼き屋さん「多幸坊主」さんを想起。

| 未分類 | 23:46 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

谷垣健治アクション監督 『るろうに剣心 最終章 The Final』



「るろ剣最終章」のアクションに関しては1ミリの後悔もない
https://twitter.com/KenjiTanigaki/status/1358755320554614784

監督作『燃えよデブゴン』に続いて、谷垣健治アクション監督が冒頭のツイートでさらに期待が高まった『るろうに剣心 最終章 The Final』。
全編に渡ってフルスロットルと限界越えのアクションの見せ場に徹し、異様な熱気に包まれた快作であり怪作。
担当者目線で感激するのは「ジャッキー・チェンになりたい」となんのコネもツテもなく単身香港に渡った青年が、
下っ端のスタントマンから始まって裏方に徹しながら寸分惜しまず努力を重ねて、
ついに当代随一のアクションスター、ドニー・イェンに認められ右腕となって縦横無尽に活躍し、
(アクション指導は元より撮影から編集まで多方面にわたって映画技術を習得)
とうとう日本で莫大な資金を投じたアクション映画を完成、大成功させてしまったこと。
しかもその本作、担当者が偏愛するツイ・ハーク監督『ブレード/刀』を彷彿させるシーンもあり、
こんな大作にあのカルトアクションを持ってくるとはと密かに喜んでおりました。

とはいえチバちゃん二世はさすがのアクションとはいえ言いたいことをセリフで言い過ぎじゃなかろうか、
まぁ主人公が寡黙だけに悪役も寡黙だと成立しないからかもしれませんが、
あんなに心情を述べなくても怒りの矛先が向かう理由は伝わるのではなかろうか、
どうも悪役として共感できないことが多々ありました。
ついでにクライマックスの勝者はどちらにと手に汗握ってたのが、
「第二回IWGP決勝戦」のような結末となってしまい、
まぁ観客が暴徒と化すことはないでしょうが、ここは何とかしてほしかったと正直思いました。

はたして谷垣監督が日本で今後これ以上のアクション映画を撮ることができるか、
次作は日本ロケとはいえハリウッド映画『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』のアクションを担当、
評判となったらハリウッドに囲われるんじゃないかと気が気でありませんが、ますますのご活躍を。
と書きながら次作『ビギニング』も今から楽しみです!

中越大地震後、気落ちしてる長岡で観たらみんな笑顔になれる『スウィングガールズ』上映会を市民映画館をつくる会で企画。
ちょうどその頃、主演の上野樹里さんが『笑う大天使(ミカエル)』を撮影しアクション指導は谷垣健治さんと知り、
「第9回長岡アジア映画祭」でアクション指導作『ツインズ・エフェクト』上映にお越しいただいた縁を頼りに
上映会に来た皆さんに上野樹里さんからメッセージをいただけないかと谷垣健治さんに相談した後日、
FAXで上野樹里さんから本当にメッセージが届き感激した覚えが。
あの時、やはり谷垣さんに深く感謝をしておりました。

「アクションもセリフと同じで、覚えてからそれをどう咀嚼して自分なりの表現をするかということが大事です」
↑『るろ剣』の俳優さんはこの谷垣さんお言葉を実践した俳優さんばかりなんで素晴らしい映画となってます。

https://wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin2020/

| 未分類 | 00:14 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

五藤利弘監督新作 『ほうきに願いを』完成



長岡出身 五藤利弘監督の『おかあさんの被爆ピアノ』に続く新作『ほうきに願いを』が完成。
5月22日に映画の舞台となった栃木県鹿沼市でお披露目上映されるようです。

https://www.facebook.com/houkininegaiwo/

出演者にモロ師岡さん、内藤忠司監督、伊嵜充則さんとこれまで五藤監督作に出演した面々の名前がありましたが、
その中で目に留まったのは九十九一!
お笑いスター誕生!!ではとんねるず、コロッケ、マギー司郎、イッセー尾形、でんでん、小柳トム等と競い合ってた猛者として大活躍してた記憶がありニュースキャスターコントのファンでしたが、五藤監督作に登場する日が来るとは。
なんでも監督のご近所さんのようです。

とはいえやはり画像を目にして桃果さんが、とても大人っぽい印象を持ったことが一番の特筆かと。
『春待ちかぼちゃ』で飛び跳ねてた印象のあのコが大人びた顔立ちで、なんかドキドキさせられました。
これは桃果さんの今後の成長も五藤監督は映画に収めていただきたいです。

| 未分類 | 00:01 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT | NEXT