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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

2023年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2023年11月

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『百姓の百の声』パンフレット



『百姓の百の声』上映会ではもちろんパンフレットを発売します。

項目は柴田昌平監督によるメイキングとして撮影裏話。
農業をテーマにしたものの、とっかかりからが大変だったことと
百姓国を旅して撮影後の心境と考察をわかりやすく書いています。

また登場する百姓とその農園も併せて紹介。
充実した、いわゆる収穫の喜びに満ちた素晴らしい顔をしています。
(ただ原発事故で福島からやむ負えず山梨に移住したお百姓さんの写真はあてはまらないように思いましたが)

そして製作協力として柴田監督に多くアドバイスをした農文協について編集局長が書いてます。
農文協の出版物は当日販売しますので、こちらもご注目ください。

最後にこのパンフレットを手にした誰もが驚嘆するのが「百姓の視点でみた戦後年表」という項目。
いわゆる公と違う百姓の視点で戦後の農業史を記録したもの。
ここまでまとめたというのは莫大な資料を粒さに丹念に記録を編んでいったということで、
ここだけでも膨らませて別冊として出版してもいいんじゃないかと。
おおまかな感想として例え杭を打たれて道を遮られたとしても、
お百姓さん達ははめげずに創意工夫で随時技術革新をして、
さらに飛躍を遂げていることがよくわかりました。
ちなみに1965年の食糧自給率は73%あったのが、
2010年は39%となり、年々下回っていくようなので、
食糧難となる予測がある中でこれが一番の危機に思いましたが、、、、、

『百姓の百の声』パンフレットは900円で当日会場で販売します。

11/11 『百姓の百の声』長岡上映会と柴田昌平監督座談会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3877.html

11/11“五藤利弘監督新作特集” 
『日光物語』 『夜風に吹かれて もうひとつの日光物語』 長岡上映会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3882.html

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Shelter of Love

senehe arana

昨日終了した長岡芸術工事中の“喫茶C!nema”

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3925.html
↑『ゴキブリを好きだと言いたい。』『壁女』を観たに行った際にプログラムに何やら、
魅力的な実写映画があるのを見つけて気になってまた足を運びました。

『回復タイム』 
変形のヒーローもの。こういう跳ね上がりも想定内だなぁ、とちょっと醒めた目で観てましたが、
ヒロインの綺麗なお姉さんが気になったので調べたら『福田村事件』で道ならぬ恋を演じて印象に残った向里祐香さんなので、
えっ?もう自主映画のレベルを超えてプロの映画じゃなかろうかと。

『つくもさん』 
シチュエーションコメディの秀作としてホントに楽しめた1作。
序盤の伏線が捻りながら回収していく脚本と演出は拍手モノでお見事。
正直、こんな映画ばかりならインディーズの映画は楽しいのにと。

『社畜 THE メタルファイヤー』
自分が思う自主映画の悪い面が全て詰めこまれて最悪に思った作品。
こういうヒドイ映画につきあうハメになるから、一歩踏み込めずにいるんだと再確認。
そもそも社畜など解説せずに大方の観賞者はわかるだろうにと序盤で腹が立ってラストまで観ておりました。
逆に印象に残ったかもしれませんが。

『雫に濁る』
今回、時間の許す限り観たなかでベスト中のベスト。
幽霊の姉妹、それも日中に浴衣姿で一見、祖母と孫なのにと不思議に思いながら観ていくと、
物語が進むにつれてその謎が明らかになってラストは涙涙。
いささか台詞過剰なものの子役の女の子の姉さん風情が素晴らしく、ホントに観賞者は皆さん涙を流しておりました。
自主映画を観てて泣いてしまう、なんて記憶は無いので本作に出会えて良かったです。
こういうまだ知らぬ監督、役者陣の素晴らしい作品を観れるのがやはり醍醐味だと。

それで今回のプログラムで異色だったのがスリランカ映画『Senehe arana - Shelter of Love』という作品。
主演のダイスケ君は長岡造形大学のOBで確かお父さんが日本人、お母さんがスリランカ人というハーフ。
市民映画館をつくる会に興味を持ってよく手伝ってくれました。
まぁ、造形大生で参加していた学生はあんまりいなかったのでよく覚えてました。
卒業後は俳優目指してスリランカに渡りながら、いろいろ苦労したようで今は実家で働いてるようですが、
スリランカに渡っていきなり主演映画を撮影したなんて話を聞いていたので驚いてましたが、
それがこの『Senehe arana - Shelter of Love』だったので、改めて映画は縁なものだと。

スリランカの田舎の家にダイスケ君と重なる日本、スリランカのハーフの青年が転がり込んで平穏な村に波風が立っていく、というもの。
ダイスケ君は何も悪いことはせずに日本から来たというだけで周囲から疫病扱いされてしまう、という展開に驚き、
どうしても排除したい村人とダイスケ君は沼にはまって乱闘シーンまで演じて熱演、
結局、村を追われたダイスケ君は剃髪までする驚愕の展開となってしまい、
どういう事情なのかわからないけどこの結末は予想できませんでした。

上映前にビューラ先生からこの映画を喜んで観るのは担当者だけだ!
と言われてしまい、確かに何名かいたお客さんは途中で席を立ってしまいましたが。
こちらは滅多に観れないスリランカ映画を最後までとても興味深く観ておりました。
ダイスケ君は村に災いをもたらす何かの象徴で驚愕のラストは一種の寓話に思えたりと。

「愛は心の言葉 言葉を探すために旅をしている」

確かこんな詩みたいなセリフが挟まれていたのも刻まれました。

監督はMahinda Prasad Masimbulaというスリランカでは著名らしく本作はDVD化されてるようです。

あとホントに偶然ですが、この日はダイスケ君の誕生日でありました。

ちなみに上映は日本語字幕付きなので不思議に思い尋ねたら、
学生が英語の字幕を翻訳して素材につけて上映したとのこと。

一昔前なら翻訳にフィルムに字幕を入れるなどで莫大な予算がかかりましたが、
やはり時代は変貌しているんだと実感させられました。

しかし長岡工事中が今回で終了ということは、こんな機会はもうないのは改めて惜しいことだと。

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11/4 柴田昌平監督 ETV特集 『私と先生とピアノ』 放映 

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ETV特集 私と先生とピアノ
初回放送日:
11月4日(土) 午後11:00 〜 午前0:00

ももちゃんは17歳の沖縄の少女、青春は「ピアノ」そして「戦争」だった-学徒動員によって沖縄戦の戦場に駆り出された222人の「ひめゆり学徒隊」の少女たち。その悲劇的な最期は語られてきたが、どのようにして苛酷な戦場に立つようになったかは知られてこなかった。生還者の証言を元に、戦世が忍びよる様を証言とドラマで描く。少女の眼にはどんな日常が映っていたか。かけがえのない時が損なわれ、変容していく世界とは?

https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/XMNM9G47LQ/?fbclid=IwAR2mftpx-1w17UgnjvDaHZ3PyfejitOXpQl1Faa848yYBBWKWa1Hb7ce9yM

11月11日『百姓の百の声』長岡上映会にお越しくださる柴田昌平監督。
ちょうど1週間前の11月4日に新作ドキュメンタリー『私と先生とピアノ』が放映されます。

柴田監督の代表作『ひめゆり』から派生した絵本『ももちゃんのピアノ』を映像化。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3418.html

次回の #ETV特集 は「#私と先生とピアノ」

ももちゃんの青春は「ピアノ」そして「戦争」だった―沖縄戦の戦場に駆り出された「ひめゆり学徒隊」の少女たち。どのようにして苛酷な戦場に立つようになったのか。かけがえのない日常に戦世が忍び寄る様を証言とドラマで描く。
https://twitter.com/nhk_Etoku/status/1718281720875610370

↑こちらの予告編を見るとおそらくドラマのシーンも柴田監督は演出してるように思い、
これは監督の新境地となる作品ではないかと思いました。

たぶん監督は11月4日の放映までギリギリ粘って今も編集室に籠ってるかと思いますが、
長期に渡って取り組んだ作品が放映後に長岡にお越しくださいます。
こちらも期待しながらチャンネルを合わせたいと思います。

11/11 『百姓の百の声』長岡上映会と柴田昌平監督座談会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3877.html

11/11“五藤利弘監督新作特集” 
『日光物語』 『夜風に吹かれて もうひとつの日光物語』 長岡上映会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3882.html

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「パレスチナのちいさないとなみ」 フェアトレードを考える講演会

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 政治・経済的には行き詰っているパレスチナ。
そんな中でも、それぞれの人々の暮らしにひたむきに息づく生活があります。
私たちはどうやって関わり、応援できるのでしょうか。
 
 パレスチナのオリーブオイルや石けんなどを、私たちに届けて下さっている皆川さんは、政治的な問題の渦中に居ながらも、イスラエルとパレスチナの人間が協働してものづくりをしている現地生活者との交流を続け、生活の中から生まれる平等を理解し、繋がりを大切にされています。
「現地との繋がりから始めましたが、気がついたら日本各地との繋がりができました。それは財産です。」とおっしゃっています。

 フェアトレードの交流を通して感じたことをお話しいただき、私たちの日常の暮らしを通して見えてくる未来を、一緒に考えていきたいと思います。

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http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3915.html

↑こちらに追悼の記事を書きました三条のフェアトレードショップ“みずすまし”の神田初枝さんが
亡くなる前に企画したイベント、「パレスチナのちいさな いとなみ フェアトレードを考える講演会」が、
11月19日開催と決定していたものの、神田さんが亡くなった後に、
主催の“みらいと生活のを考える会・三条”のメンバーが話し合って、
このご時世も含めて神田さんの遺志を継いで開催することになったそうです。

冒頭のチラシに書かれた文章はたぶん、神田さんが書かれたものと思われます。
講師の皆川万葉氏は新潟市生まれでフェアトレードでパレスチナよりオリーブオイルや石鹼などを輸入、
みずすましでもそれらの商品を販売していた繋がりでの今回の講演会開催が実現。

もちろんハマスによる軍事衝突とその後の報復による余りにも酷すぎる大虐殺前に企画されたので、
現在進行形の話も当日されるのではないかと思います。

いづれにしてもこういった草の根の活動が神田さんの本領でもあったので、
亡くなったのは改めて惜しいことだと思います。

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「パレスチナのちいさないとなみ」 フェアトレードを考える講演会

講師:皆川万葉(パレスチナ・オリーブ代表)

日時:11月19日(日) 13:00 開場 13:30~15:30

会場:三条市東公民館(多目的ホール1)
参加費:500円(高校生以下無料)

チケットをお求めください

主催/チケットお問い合わせ:みらいの生活を考える会・三条
(三条市桜木町1-26 みずすまし  0256-33-7793 事務局/神田)

https://www.paleoli.org/20231119/

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復光のマエストロ 五藤利弘監督特集@シアターバッカス

F9cZ3bEbsAAe7p2.jpgスチール:中沢賢治 

第38回日本映画復興賞奨励賞、第17回ロサンゼルス日本映画祭 平和賞 受賞!
全国各地から復興の光、蘇生の輝きを放つマエストロ・五藤利弘監督の作品を特集。各地で上映され続ける珠玉の作品を一堂に集結、さらに「アーリー五藤利弘」とも言うべき初期短編作品も特集いたします。

<上映作品>
『おかあさんの被爆ピアノ』
『夜風に吹かれて-もうひとつの日光物語 』
『日光物語』
『ジョフクの恋』*短編
『雪の中のしろうさぎ』*短編
『春待ちかぼちゃ』*短編

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11月3日から11月9日まで東京・高円寺のシアターバックスにて五藤利弘監督特集が組まれます。
タイトルに“復光のマエストロ”とあるのを目にし、ついにエンニオ・モリコーネの域に達したか、
と思ったりしましたが、そうなると手が届かない存在になるのか、
それでも巨匠と呼ばれる存在になってほしい、などと複雑なことを思いましたが、
当て字の復光とはいえ確かに『想い出はモノクローム』『モノクロームの少女』『ゆめのかよいじ』は中越地震、
『雪の中のしろうさぎ』は新潟・長野県境地震、
『ほうきに願いを』は東日本大震災、
『おかあさんの被爆ピアノ』は言わずもがなで、
被災や戦災に見舞われ翻弄された人々が再び立ち上がる姿を丹念に描いたフィルモグラフィでもあるので、
特集上映の主催者シアターバックスはよく五藤監督作を観ているな、と思いました。
しかし「アーリー五藤利弘」ってどういう意味だ、と調べてしまいました。

そして今回の作品群、五藤監督作の目玉と言っても過言でない、
充実したヒロイン達の顔ぶれはこうして特集上映されると一層、刮目できるハズです。
特に『ジョフクの恋』は話題沸騰の朝ドラ『ブギウギ』の趣里がヒロインなので注目を集める1作になるかと。

スケジュールなど詳細はこちらを↓開いてください。
復光のマエストロ 五藤利弘監督特集@シアターバッカス
https://bacchus-tokyo.com/7360/

画像は美しさに磨きがかかった『日光物語』の武藤十夢さん。

11/11“五藤利弘監督新作特集” 
『日光物語』 『夜風に吹かれて もうひとつの日光物語』 長岡上映会
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11/11 『百姓の百の声』長岡上映会と柴田昌平監督座談会
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『Concert for George』

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ジョージ・ハリスン生誕80年を記念して公開された『コンサート・フォー・ジョージ』
ジョージの死の1年後に開かれた追悼コンサートはエリック・クラブトンが音頭を取って
ポール・マッカートニー、リンゴ・スターは勿論、
ジェフ・リン、トム・ペティ、ビリー・プレストン、ラヴィ・シャカール、モンティ・パイソン(!)、等々
ジョージと親交のあったキラ星のミュージシャンが続々と登場し、ジョージの曲を披露する、
それだけとはいえ皆、ジョージへの敬意と愛を感じさせてくれ幸福感に包まれる素晴らしいコンサートでありました。

トラヴェリング・ウィルベリーズの面々が登場するならボブ・ディランも出て欲しかったとか、
ラヴィ・シャカールはシタールを弾かないのか?などと無いものねだりもありましたが、
やはりポールとクラプトンが並んで歌う「サムシング」や、
クラプトンがボーカルを務め泣きのギターでむせび泣く渾身の「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」など、
鳥肌もので観てよかったと、願わくばハヤリの応援上映の如く、
1曲終わるごとに拍手をしたかった思いもありましたが。

しかし観賞したシネ・ウインドはほぼ満席とはいえ多くが担当者の上の世代が占めており、
若者の姿はほんの少しでロックも高齢化問題が深刻ではないか、
などとLINEで前日にストーンズの新作を購入したロック好きのNさんに伝えたら、

「いまやロックは高齢者で成り立ってる音楽ですよ」

というお返事が。

確かに担当者は無論、ビートルズの後追い世代でジョージをリアルタイムで聴いたのは、
80年代の「クラウドナイン」からなので、偉そうなことは言えないけど、
ロックが好きならばクラプトンとポールが並び立つ姿を見るだけで駆けつける価値がとか、
ビートルズのアルバムの曲なのに
「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」のギターソロをクラプトンに任せたジョージ、
とかのロックの歴史なんてのはいづれさっぱり消えてしまうんだろうかと。

とはいえそもそも映画館に若い人がいつの頃からか見かけなくなったことも確かなんで、
先日観た『キリエのうた』のターゲットの客層はたぶん20代だと思いますが、
平日の夜とはいえ田舎のシネコンの観客は一桁ならともかく、担当者1名なんだから、
かなり深刻なのではないかと。
たまたまこの日だけだったかもしれませんが。

それならこちらの上映会はご年配の方がいつも多数占め、
結構トンがってる『主戦場』の年配層のお客様を目にし、
逆に情報に敏感なのはこの層ではなかろうか、などとありがたく思ったりしました。

近々、ビートルズの新曲が発表されてしまう2023年秋のこと。

「コンサート・フォー・ジョージ 100秒予告編」
https://www.youtube.com/watch?v=IA_dQAfx6b8

11/11“五藤利弘監督新作特集” 
『日光物語』 『夜風に吹かれて もうひとつの日光物語』 長岡上映会
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11/11 『百姓の百の声』長岡上映会と柴田昌平監督座談会
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『ゴキブリを好きって言いたい。』 “喫茶C!nema”でふたたび

ゴキ好きシーン_露店 - 223077竹前 里紗

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3917.html
↑こちらで紹介した長岡芸術工事中の“喫茶C!nema”で
「長岡監督・ロケ映画特集 第7弾」で上映した『ゴキブリを好きって言いたい。』はいつ上映されるのか?
それともされないのか?
ビューラ先生にメールで尋ねたら、忙しいのかお返事がないので、
それなら直接行って10月22日の夕方に訪れました。

生憎、ビューラ先生は不在でしたが、
学生に聞けばパンフレットに掲載されてる作品名をリクエストすれば上映してくれるとのこと。
いわばジュークボックス方式ともいえますが、
『ゴキブリを好きって言いたい。』はリストに無かったのでダメ元でお願いしたら、
要領を得たようで上映してくださいました。
いわば裏メニューかと。

ちなみにリストには原田裕司監督の傑作『壁女』もあったので久しぶりに観賞、
予測つかない方向へジグザグしながらのハッピーエンドでやはり面白かったです。
オープニングを観てこれがラブストーリーだと大抵の人は気づかないだろうと。
ついでに同じく原田監督の『冬のアルパカ』はないかと尋ねたら、こちらは無いとのこと。
残念。

『ゴキブリを好きって言いたい。』は「長岡監督・ロケ映画特集 第7弾」で上映した際、
制作した5人のうち、2人の女子大生が舞台挨拶に登壇。
やはり授業の一環ということで誰が監督というわけでなく、
参加した5人がシーンごとに演出を担当という、
ツイ・ハーク、リンゴ・ラム、ジョニー・トーの『強奪のトライアングル』方式、
などと言ってもたぶん、わからいないように思ったので司会者は割愛。

本作を観た誰もがオープニングのシーンに驚かされるので、
話を聞くとこのシーンを担当した学生が一番良く映画を観ているそうで成程と思いました。

改めて観て母親の過剰な愛情を受けて束縛されてる女の子が、
同世代のゴキブリを偏愛する一風変わった女の子に出会って価値観が揺さぶられて、
自分がやりたいことをやるというストーリーは良くできていると。
さらに大手通十字路やE-プラザの裏での撮影はゲリラ撮影だと思い、その度胸にも感心しました。

ぜひ裏メニューからリクエストしてみてください。

他にリストの大半はアニメ作品ですが、
どういった経路なのか造形大生作品でない実写の自主映画も結構目について、
意外と傑作が紛れてるんじゃないかと、
次は時間があったらそれらをリクエストしたいと思いました。
自主映画好きの方にお勧めできるかと。

あと“喫茶C!nema”なので500円玉用意すれば、お茶やらお菓子もいただけるようです。

喫茶C!nema

会期
10月22日(日) 10月28日(土) 10月29日(日)
時間
12:00ー19:00 (29日のみ16:00まで)
会場
DiaPlaza1階 (旧イトーヨーカドー)

https://nagaoka-art2023.studio.site/event/1-1

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『夜風に吹かれて -もうひとつの日光物語-』 ビジュアル解禁

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11月11日アオーレ長岡市民交流ホールAで開催される“五藤利弘監督新作特集” にて『日光物語』に続いて上映されるスピンオフ作品『夜風に吹かれて -もうひとつの日光物語-』のポスター、チラシのビジュアルが解禁となりました。

11月3日より高円寺シアターバックスでの公開に合わせて制作されたと思いますが、
劇中自曲の「blue」を弾き語るスネオヘアーさんと、なんとも魅惑的表情の万登香さんスチール写真が使用され、
とてもよく仕上がってると思いました。

担当者は先日、岩井俊二監督の『キリエのうた』を観賞しながら、
歌手志望の女の子の3時間にわたる長大な半生を観ているうちに、
これって詰まるところ『夜風に吹かれて』ではなかろうか、と一瞬思ったりしました。

『キリエのうた』は東日本大震災への岩井監督の思いが3時間にわたって充満されて突き刺さったものの、
フェスのシーンのスカスカな顛末を観ながら、
3時間という枠を手に入れるだけ巨匠になったようだけど、
『スワロウテイル』から成長せず、かえって劣化してるんじゃないか、
もちろんアイナ・ジ・エンドの歌声や広瀬すずのキャラと美貌に惹かれながらも、
やはり初期の頃が刺激的だったと疑問符を抱いたのも事実でした。

一方『夜風に吹かれて』の万登香さんが、それこそ長岡出身で中越地震を経験したという設定なら、
(昨日が10月23にちなんで安直ですが)
五藤監督はこれまで『モノクロームの少女』『ゆめのかよいじ』と震災に関しての思いを、
きっちりと伝えていただけに
75分の作品時間に中越地震のシーンを増やしても、
冗漫にせずにきちんと思いをうまくまとめられるのではないか、などと思いました。

もっとも『夜風に吹かれて』の万登香さんの出身地は今の五藤監督なら納得の設定、
ちょうど8月6日に試写をしたので、ちょっと驚いてました。

ちなみに11月は五藤監督の作品が各地で相次いで上映されるようで、
作品が観れる機会が多くなったのは良いことと、
けれども長岡を優先的にとお伝えしました。

11/11“五藤利弘監督新作特集” 
『日光物語』 『夜風に吹かれて もうひとつの日光物語』 長岡上映会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3882.html

11/11 『百姓の百の声』長岡上映会と柴田昌平監督座談会
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♪去りゆく人の靴音 そっと運んでくれるよ

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赤いアンブレラ
https://www.youtube.com/watch?v=AG3K3qCJRyM

もんたよしのりさんの訃報に接して「ダンシングオールナイト」とともにこの曲が脳内に流れた、
という方の多くは相米慎二監督、石井隆脚本の日活ロマンポルノ『ラブホテル』にちょっとイカレテしまったのではないかと思います。

担当者もイカレタ口で以前に記事を書いてましたが、
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2843.html

「赤いアンブレラ」はテレビではこのザ・ベストテンで1回だけ見た覚えがあり、
「ダンシングオールナイト」よりヒットしなかったこの曲を
『ラブホテル』のエンディングに流すと決めたのは誰なのか、
それが映画の締めくくりにピタリとハマるセンスに今も脱帽しながら、
もんたよしのりさんのご冥福を。

ホントはチンペイもこのブログで追悼したい気がしましたが、
映画よりも担当者はラジオの人だったのでこじつけられませんでした。
それでもご冥福を。

しかしまたこじつけですが本日は10月23日。
あの大きく揺れた日は今も容易に思い出すことができ、
中越地震の後、山古志を繋いでくれた橋本信一監督、
橋本信一監督が紹介してくれた殿町の居酒屋「かちんこ」のご主人、
「かちんこ」で『キャタピラー』の撮影が早く終わってひっかけてた若松孝二監督、
さらに「かちんこ」のご主人がぜひ出演したいと履歴書を送った『この空の花』の大林宣彦監督。

みんな去っていったと。

今年は上映会活動でお世話になったSさんにみずすましの神田さんも相次いで去ってしまい、
冬が近づくにつれ、というかもうこちらもそういうトシになり感傷的にならざる負えないんだろうかと。

などとグダグダ書き連ねましたが、先ほど今は息子さんが店番をやってるらしいみずすましから、
今日『百姓の百の声』と『五藤監督特集』の前売券がともに売れたと電話があって、
やはり悲しいことばかりではないな、とお仕事帰りに思いました。

しかし「赤いアンブレラ」って歌詞に一言も「赤いアンブレラ」と出てこないのに、
余計に想像力かきたてられる手法って凄いな、と今更です。

11/11“五藤利弘監督新作特集” 
『日光物語』 『夜風に吹かれて もうひとつの日光物語』 長岡上映会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3882.html

11/11 『百姓の百の声』長岡上映会と柴田昌平監督座談会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3877.html

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『百姓の百の声』長岡上映会もUDCast対応



最近はシネコンでも対応できる作品が増えているので、
以前よりも浸透しているような気がしますが、どうでしょうか。

視覚障害者用音声ガイド及び聴覚障害者用日本語字幕対応のUDCastが『百姓の百の声』長岡上映会でも対応できます。

使用されたい方は↓まずこちらを開いて読んでください。
https://udcast.net/workslist/100sho/

「音声ガイド」機能
字幕機能マーク
『UDCast』アプリをインストールしたスマートフォン等の携帯端末に、作品のデータをダウンロードして、イヤホンを接続してお持ちいただければ、全ての上映劇場、上映回でご利用いただけます。

「字幕」機能
音声機能マーク
字幕表示用のメガネ型端末に『UDCast』アプリをインストールし、作品のデータをダウンロードして、専用マイクを付けてお持ちいただければ、全ての上映劇場、上映回でご利用いただけます。

「字幕」機能の方はこちらの上映会でされた方はいませんでしたが、
「音声ガイド」機能の方を『なぜ君は総理大臣になれないのか』上映会にて使用された方がいて、
喜んでいた他、音声ガイドは大島新監督自ら担当しており、
上映会にお越しいただいたので、二重の意味で喜んでいた覚えが。

今回の『百姓の百の声』長岡上映会を関心がありそうな、
視覚、聴覚が不自由な方がいらっしゃいましたらご紹介願います。

11/11 『百姓の百の声』長岡上映会と柴田昌平監督座談会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3877.html

11/11“五藤利弘監督新作特集” 
『日光物語』 『夜風に吹かれて もうひとつの日光物語』 長岡上映会
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『ゴジラ-1.0』公開前に



焦土と化した日本に、突如現れたゴジラ。
残された名もなき人々に、生きて抗う術はあるのか。

『ゴジラ-1.0』公式HP https://godzilla-movie2023.toho.co.jp/

傑作『シン・ゴジラ』から7年ぶりのゴジラとなる『ゴジラ-1.0』。
庵野秀明監督と同じくらいゴジラに思い入れがあると思う山崎貴監督だけに期待大、
断片的な予告とタイトルから敗戦直後の東京にゴジラが出現するというのだから、
自衛隊もまだで日本陸軍は身ぐるみ剥がされたような時代に、
日本人はほぼ徒手空拳でゴジラに立ち向かうのか?
それともGHQの占領時代だから米軍頼みでまさかのゴジラ退治に原爆投下かと、
いろいろ想像を膨らませており、そんなに特撮ファンでもないけどこれは当然、観に行こうと。
しかし勝手にゴジラシリーズは正月映画だと決めてたところ、
11月3日公開と知り、もうすぐだと知りちょっと慌てました。

最新号で表紙を飾って特集されてるキネ旬を読むと11月3日は、
1954年に『ゴジラ』1作目が公開された日でもあるそうなんで、なるほどと納得。
その反面、何か忘れてないかと。
この号の『ゴジラ-1.0』特集に宝田明さんの名前が無いのでは。

記念すべき『ゴジラ』1作目の主演俳優・宝田明さんが亡くなったのが2022年3月14日。
『ゴジラ-1.0』は撮影はまだかもしれませんが準備中なことは明白で、
何らかの形で言及してほしかったと。

「目の前にゴジラがいる──と言われても、後から編集で合成するわけだから、ゴジラがどれくらいの距離感で迫っているのか、どんな雰囲気なのかわからない。生意気にも本多猪四郎監督に伝えると、監督も悩んでいた。前例がないから、みんなわからない。それでできあがったのが、絵コンテ。僕のひと言がなければ、この時代に絵コンテは生まれていない(笑)」

「監督が、『あの雲があるところにゴジラの頭があるって想像して』と指示を出すわけ。その後、エキストラの演技指導をするんだけど、戻ってきてカメラを回そうとしたら、さっきの雲が流れてなくなっている! (笑) みんな、どこを向いていいかわからなくなったり、試行錯誤の連続。CGにはないモノづくりの醍醐味があったから、記憶に残るんだよね」

宝田明「ゴジラは単なる怪獣映画じゃない」レジェンド俳優が語る撮影秘話と号泣の理由
https://www.jprime.jp/articles/-/22481?page=2

↑『ゴジラ』撮影を振り返る宝田明さん、生前のインタビューから日本では前例のない怪獣映画を試行錯誤しながら撮ってたこと。
そりゃあ、担当者がそうでしたが明朗快活な宝田明さんより、
横恋慕してせっせとオキシジェン・デストロイヤーづくりに励んでゴジラとともに水中に消える
平田明彦さんの方にシンパシーを抱く方が多いかもしれませんが、
いわば日本の特撮の功労者の一人でもあるので、もっともっと注目してもいいのではないかと。

11月11日に上映する『日光物語』はその宝田明さんの遺作であり、
今のところ東京、横浜、地元の栃木県でしか上映されてない貴重な機会なので、
この特撮映画の功労者の最後の雄姿をぜひ、新潟県内もしくは長岡でも、
お住いの特撮ファンの方々は観に来ていただき長年の労をねぎらっていただきたいと思ったりしてます。

『世界に向けて核廃絶を宣言できるのは日本しかない。その思いを込めて作る』

↑先の宝田明さんのインタビューで当時の東宝はこんな壮大な思いで『ゴジラ』を作ったことが伺え、
これはぜひ『ゴジラ-1.0』にもこの精神は受け継がれててほしいと思いました。

11/11“五藤利弘監督新作特集” 
『日光物語』 『夜風に吹かれて もうひとつの日光物語』 長岡上映会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3882.html

11/11 『百姓の百の声』長岡上映会と柴田昌平監督座談会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3877.html

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11月11日 『夜風に吹かれて』出演 清水章吾さん登壇決定

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11月11日(土)“五藤利弘監督新作特集”で上映する『日光物語』のスピンオフ作品『夜風吹かれて もうひとつの日光物語』に地元の大物役で出演している清水章吾さんが来場します。

共同プロデュースを担当した髙村康一郎氏が映画を観に来ませんか?
と清水さんを誘ったらぜひ観たいとお返事いただき、
それならばせっかくなので上映後に五藤監督、髙村プロデューサーと清水章吾さんとでトークをしていただくことになりました。

清水さんといえばアイフルのCMで共演したチワワのくぅ〜ちゃんとともに国民的人気者になりましたが、
担当者は『噂の刑事 トミーとマツ』の同僚でキザでハイテンションな刑事でした。
あれから何十年経ったのか、まさかこんな形で清水章吾さんが来てくださるとは。

ぜひご期待ください。

“五藤利弘監督新作特集” 
『日光物語』 『夜風に吹かれて もうひとつの日光物語』 長岡上映会

11月11日(土) 会場 アオーレ長岡市民交流ホールA

予告編 https://www.youtube.com/watch?v=ZRZ7805PjO4

14:00~  『日光物語』 五藤利弘監督舞台挨拶

16:20~ 『夜風に吹かれて -もうひとつの日光物語-』
上映後 清水章吾さん、五藤利弘監督、髙村康一郎プロデューサー トーク

11/11“五藤利弘監督新作特集” 
『日光物語』 『夜風に吹かれて もうひとつの日光物語』 長岡上映会
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11/11 『百姓の百の声』長岡上映会と柴田昌平監督座談会
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ヒッジョーにキビシ〜ッ!



目黒祐樹、森田健作のMMコンビが信越大学サッカー部を演じる昭和44年公開の長岡ロケ映画『栄光の黒豹』。
ホテルニュー信濃での慰労会にOBとして参加してるその男はやはりドサクサに紛れて言い放つ。

「キビシ〜ッ!」

多分公開当時はこの一言で館内大爆笑になったことを想像、
だって2016年に長岡上映した時でさえ笑ってしまいました。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1115.html

財津一郎さんのご冥福を。

『栄光の黒豹』出演時の財津さんの写真がなかったので、
翌年公開で同じ松竹映画『新・男はつらいよ』から画像を拝借。
無謀にもハワイ旅行で留守のハズのとらやに忍び込んだ泥棒役だけど、
寅さんに見つかり居直ってケンケンゴーゴーとなってこちらも笑わせてくれました。
渥美清さん相手にって相当なツワモノだった証だと。

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『百姓の百の声』予告編 アオーレ長岡ナカマド大型ビジョンにて放映中



11月11日(土)アオーレ長岡市民交流ホールAにて上映される『百姓の百の声』予告編が
アオーレ長岡ナカドマの大型ビジョンで放映中です。

確認したところ1時間に1回という割合なので、わりと頻度が高くて有難いと思いました。
放映に尽力いただきました方々、ありがとうございます。

またシネ・ウインド、ロビーのモニターでは10月21日より放映されるそうです。
こちらもいつもありがとうございます。

公式HP https://www.100sho.info/

映画「百姓の百の声」予告編(1分50秒版)
https://www.youtube.com/watch?v=h0q7xqxxdRw

映画『百姓の百の声』トレーラー
https://www.youtube.com/watch?v=D9UV6_5CFPA

11/11 『百姓の百の声』長岡上映会と柴田昌平監督座談会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3877.html

11/11“五藤利弘監督新作特集” 
『日光物語』 『夜風に吹かれて もうひとつの日光物語』 長岡上映会
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長岡芸術工事中 2023 最終回 



長岡造形大学学生が街を舞台に長岡を彩るアートイベント“長岡芸術工事中”が、
10回目という節目で最終回となるそうです。
開催日は10月21日(土)、22日(日)、28日(土)、29日(日)、
会場は市内10か所とパワーアップしているので勿体ない気がしますが、
お世話になってるヨールグ・ビューラ先生の学生たちの企画“喫茶C!nema”は

会期
10月22日(日) 10月28日(土) 10月29日(日)
時間
12:00ー19:00 (29日のみ16:00まで)
会場
DiaPlaza1階 (旧イトーヨーカドー)

https://nagaoka-art2023.studio.site/event/1-1

以上になり、今年の「長岡監督・ロケ映画特集 第7弾」で上映した『ゴキブリを好きって言いたい。』はじめ、
造形大生のショートムービーが上映されるらしいと聞きました。

他にも多々、イベントや展示があるようなので、
長岡芸術工事中2023公式HP https://nagaoka-art2023.studio.site/
↑こちらから選んで足を運んでみてはいかがかと思います。

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にいがた映像ギャラリー 座タイム since 2023

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久しぶりに古町どんどんへと赴きにいがた映像ギャラリーのブースで代表の長谷川さん(画像の方)とお話ししてきました。
以前にも書きましたが古町に映像カフェ・座タイムをこの11月にオープン予定。
着々と準備を進めて、この映像カフェに賭ける思いを語ってもらいました。
いや、本当に信念を持ってずーと夢を追い続けていれば実現するんだな、
というかそういった諦めない信念を持ち続けてる長谷川さんに改めて敬意を抱きました。

客席は30席ほどの小さなスペースだそうですが、
これまでにいがた映像ギャラリーが場所を借りて開いた作品などの上映、
企画はたくさんあるようですが、こちらにも協力を求められたので快諾しましたがはたして。

ちなみにオープン記念上映作はすでに決まっており、
昭和28年の巻・岩室・新潟ロケ映画『新越後情話』を上映。

出演者で知ってるのは三木のり平しかおらず、上映日はいただいたチラシから

①11月19日(日)11時~
②11月21日(火)11時~
③11月26日(日)11時~

問い合わせ、申し込み先 09016939696

その後、ライフ、新潟シネマ、シネ・ウインドと半生を映画館とともに歩み、
今は長谷川さんを支え座タイムに協力している橋本さんと会い、
現在、オープンに向けて準備中の座タイムとなる場所を案内してもらいました。
布屋さんの2階で前は焼き肉店だったそうですが。
今は地味に見えてもここに『ひまわり』の大看板を設置するそうで、
いやが上にも目立つだろうと思いました。
いづれにしてもオープンしたらまた足を運ばなければと。

しかし↓こちらはにいがた映像ギャラリーの公式HPですが、
https://neg.1web.jp/
まだ座タイムの情報が掲載されておらず、これは早くした方がいいと伝えましたが。

とはいえこの日、古町どんどんに赴いた目的は長谷川さんに会うことと、
courtesea RYUTist Negicco と古町が生んだアイドルさんのフリーライブが連続してあること。
7番町のステージは駆け付けた老若男女で大盛況となり大歓声が止まず、
一番新しいcourteseaはすでに出来上がっており、これは今後もどんどん成長していくだろうと、
三人となったRYUTist を見たのは初めてでも心配不要、見てるだけで幸福感に包まれ、
そんな若い二組を余裕でいなすような百戦錬磨のNegicco にはただただ参りました。

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「みずすまし」



三条のエコロジーショップ みずすましの店主・神田初枝さんが一昨日亡くなられたと、
“未来の生活を考える会・三条”の田中代表からメールが届き大変驚いてるところです。

ご本人はあまり前に出ないものの“未来の生活を考える会・三条”の事務局として、
実質仕切って環境、護憲、平和などのイベントを粘り強く継続、
そういった実績を重ね信頼を得て多くの人が神田さんを頼って、このみずすましを訪れました。
よくよく思えば担当者もそうなので、大変お世話になった方です。
神田さんを頼って活動していた個人・団体は多くあり、
神田さんを知る人ほどその損失の大きさが計り知れないと感じるだろうと。

市民映画館をつくる会から現在まで上映会の前売券プレイガイドを依頼しており、
何度か上映会にも足を運んでくださいました。

いつぞや上映会で田中代表が出てきて上映前に会場を温めるためギターの弾き語りを披露したら、
最前列に座ってた神田さんは知ってる顔が出てきて歌い始めたので、
顔が呆れながら次第にしかめて見ていたのは面白かったです。
田中さんの感想はいつも神田さんに叱られてるのでホントにやりにくかったと。

昨日、訃報を知ってみずすましを訪れたら息子さんが対応してくださいましたが、
とりあえず現在預かっていただいてる前売券は継続いただくよう依頼をしました。
店内は主がいなくなったとは思えないほど、いつも通りの店構えで、
外側には『百姓の百の声』『日光物語』のポスターがきちんと貼られていました。

画像は11年前のもの。
あんまり写真は好きではなかったと思いますが、
この時は大変にこやかにカメラの前に立ってたんだなと。

ご冥福をお祈りいたします。
と、書きながらもまるで実感がわきません。

「でも怒りたい時はどんどん怒っていいのよ」

こちらがズッコケた時に、こんな言葉をいただきました。

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『福田村事件』 舞台挨拶

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100年前と今が地続きになっている。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3909.html

↑10月8日 高田世界館で大島新監督『国葬の日』の舞台挨拶の最後に、
大島新監督はこのように次に上映される『福田村事件』を紹介しました。

『福田村事件』の上映後は 佐伯俊道; 井上淳一; 荒井晴彦の脚本家チームの舞台挨拶が行われ、
観客からの質疑応答という形で当然、井上淳一氏が進行役となって進めていましたが、
今回、この大きな社会派の力作の核となる脚本を膨大な資料を読み込んで叩き上げた佐伯俊道氏の存在が大きく見えました。

観客からの難しい問いにも歴史的な史実を述べ、
映画のフィクションを織り交ぜたことを何も揺らぐことなく明快に応え、
なんというか日本映画界にこんな巨人がいることを恥ずかしながら本作で初めて知りました。
この日、『国葬の日』を観ていたそうで『福田村事件』と絡めて、
「答えを映画に求めないでほしい。映画は問いかけるもの」
という趣旨で話されて納得しました。

井上淳一氏がネットで散見した本作への批判について、
「日本人による日本人の虐殺でなく、無いことにされようとしている朝鮮人の虐殺を描くべきでは」
「性愛描写はいらないのでは」

という二点について前者は実際に朝鮮人虐殺を撮るにはさらに莫大な製作費がかかりこと。
劇中、東京に住み震災後に危険人物として拘束され
亀戸署で刺殺される劇作家・平澤計七の背後に銃声とともに「アイゴ、アイゴ」という韓国語が聞こえることでわかってほしいと。

続いて後者の性愛場面については森達也監督はいつもそれは荒井晴彦さんに聞いてくださいと応えるそうで、
今回振られた荒井氏は「俺じゃないよ、佐伯さんだよ」と佐伯氏にマイクが渡り、
「当時はほかに楽しみもなかった、そもそもジェンダーという考えもなく今の概念とは違う」
という趣旨で発言していました。

ついでに荒井氏は「全然エロくない」とサスガ性の達人の言葉だと思い、
殿町の居酒屋かちんこのご主人で荒井先生脚本『トルコ110番 悶絶くらげ』の
主演 故・星野暁一さんはここにいたら大笑いしただろうと思ったりと。

荒井氏は振れられない限り、ほとんど黙ってた印象だったものの、
ちょっと返答に困るような質問者の問いにはすかさずマイクを持ってフォロー、
要はこれからもこんな映画を撮ってほしい、という質問というか要望なのですが、
それに対して製作費に困らないという意味と受け取りましたが、
「山田洋次や宮崎駿が撮ってほしい」と言ってまた笑わせてもらいました。

それに乗じて思い出したのか宮崎駿監督の『風立ちぬ』には
関東大震災の場面があるのに自警団が出てこないし挙句に「ゼロ戦を設計した技術者に罪はない」と言わせてると憤慨。
井上氏が「パラレルワールド」と揶揄した後に、
「『福田村事件』が大ヒットと言っても観客数は山田監督の新作『こんにちは、母さん』の十分の一に満たない」と。
「『こんにちは、母さん』を観に来る層を何とかしなければ」と荒井氏。
とはいえ『こんにちは、母さん』はエロというより艶めかしい描写があったりして
90代に突入してもやるな、ヨージと思いました。

『福田村事件』は先に書いた大島新監督が言うように
100年前の事件が今を照射してると感じさせてくれた作品。
何しろ冒頭に「世襲」だの「適材適所」など今の政治の腐敗を象徴するワードが散りばめられ、
メディア不信にファクトチェックと紛れもなく作り手は100年前を今に置き換えてることが読み取れながら、
凄惨なクライマックスを観終えてぐったりときながらも、
これで歴史の陰に埋もれた挙句になかったかのように扱われていた被害者への鎮魂が叶えられたこと。
実際、舞台となった現在の野田市、柏市の市長が議会で謝罪したと佐伯氏は伝えて、
映画の力の強さを感じさせてくれたことに拍手を。
あとは小池百合子、松野博一はじめ歴史修正主義の政治家が直視することを。

ちなみに本筋と関係なく流言飛語に惑わされないよう近隣住民を諭す平澤計七は映画の中でも良識人として描かれており、
震災後に亀戸事件で刺殺されたプロレタリア演劇の始祖という評価を得てるとwikiに書いてましたが、
小千谷出身だそうで、少年時代を新発田で過ごした大杉栄といい
関東大震災のドサクサで殺された著名人の新潟県率の高さを思いながら、
亀戸事件は薄っすら耳に入ってたとはいえ、
そこに新潟県人の作家がいたことなどまるで知らずにいたので教わった気になりました。

舞台挨拶の最後は井上淳一監督の新作『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』が来年公開、
荒井晴彦監督は新作『花腐し』は本領のエロに期待し来月公開と宣伝してお開きとなりましたが、
佐伯俊道先生の作品がまた観れますことを。

その後のサイン会で荒井監督に「新作楽しみにしてます」と伝えると、
ニコヤカに弾けるような笑顔でこちらに笑ってくださり、正直驚きました。

『福田村事件』は高田世界館のほか拡大公開されて県内ではイオンシネマ県央、イオンシネマ新潟西、ユナイテッドシネマ新潟で公開中です。

しかしこの難儀だろうし、良い意味で個性的な面々をまとめたであろう小林三四郎プロデューサーに敬意を。

『福田村事件』公式HP https://www.fukudamura1923.jp/

しかし本作を観た時は想像してなかったのに、この一週間後がジェノサイド前になるとは。

即時停戦、戦争反対。

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農山漁村文化協会 (農文協)

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制作協力 一般社団法人 農山漁村文化協会(農文協)

 農業関係を得意とする出版社で、一般社団法人。名前は似ていますが、農協とはまったく別の組織です。
 「農家に学び、地域とともに」をテーゼに設立され、その基幹となっている月刊誌「現代農業」は100年の歴史を持ちます。自然と向き合う観察眼、作物を生かす力など、百姓の知恵を記録しつづけてきました。日本各地の郷土食や、江戸時代の農法なども掘り起こし、全集化しています。
 農家で、農文協や「現代農業」を知らない人はいないでしょう。

=============================================

柴田昌平監督は農山漁村文化協会(農文協)に友人がおり、
そこから全国各地の百姓の皆さんを紹介され、
時に同行取材をして完成したのが『百姓の百の声』と聞きました。

以前、豊田直巳監督『奪われた村』上映会を開催したとき、
ちょうど豊田監督の新刊が農文協から出版されるので、
営業マンが上映会に来て豊田監督作だけでなく農文協の出版物を販売するブースを設置したところ、
結構な方が足を留めて見入り購入していました。

農文協といえば「現代農業」、そこに長期連載していた橋本紘二カメラマンの連載。
惜しくも亡くなりましたが松之山で民宿の管理人をしながら、
ここを拠点に全国の農家を訪ね歩いて撮影した、
モノクロのグラビアは「現代農業」の名コーナーだったこと、
いつも≪のどごし生≫を手にほろ酔いだった印象で、
お会いした時はすっかりデジタルカメラに感化されて、
素材をパソコンに取り入れて、色調を調整し「いやぁー便利だ」などと話してて、
フィルムじゃないのかと意外に思ったりしたのもいい思い出です。

春を呼ぶ村
http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-1252.html

おぉーい
http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-1392.html

話を戻して農文協の方は今回も『百姓の百の声』上映会にも参加。
会場で出版物の物販を行いたいと申し入れがあり、
ぜひぜひとお返事しましたが、10時開演だけど9時半開場の予定と伝えたら、
下手したらこちらより早くアオーレに来て準備を始めるような意気込みでした。

WEB版の「現代農業」には『百姓の百の声』のコーナーがあり、
柴田監督執筆の「現代農業連載 映画『百姓の百の声』制作秘話」は一読をお勧めします。

https://gn.nbkbooks.com/?p=10253

農文協公式HP https://www.ruralnet.or.jp/

11/11 『百姓の百の声』長岡上映会と柴田昌平監督座談会
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11/11“五藤利弘監督新作特集” 
『日光物語』 『夜風に吹かれて もうひとつの日光物語』 長岡上映会
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アントニオ猪木を探して

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http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3910.html
↑こちらに書いた『長岡アジア映画祭』で大杉漣さんをお招きした際に上映した出演作は、
第6回が瀬々敬久監督作『RUSH!』、第11回が三原光尋監督作『村の写真集』。

両監督とも当時は知る人ぞ知る、といった感じでしたが、
現在は売れっ子となって活躍しています。

公開中の『アントニオ猪木を探して』には意外にも共同監督として三原光尋監督の名前を見つけ、
あれ?ドキュメンタリーと聞いてたのにと思っていたら、
映画の中に猪木ファンを主人公にした3本の短編映画があり、
これがおそらく三原監督の作品ではないかと思い足を運びました。
もちろん三原監督作にも注目ですが、
やはり担当者の人生も狂わせてしまったアントニオ猪木の映画ということで。

その短編、1作目は80年代、猪木VSホーガン戦に熱くなる男の子の話とはいえ、
細かいことを詰めれば小学校低学年は猪木の大ファンは無論いたとはいえ、
どちらかというとチビッ子が熱狂したのは当時タイガーマスクでは?とか、
2作目は高校生男子が挫折した同級生の女の子を励ますために「猪木詩集 馬鹿になれ」から
名作「馬鹿になれ」を大声で叫ぶというもの、
気持ちはわかるが1990年代という設定だけど、
あの詩集が発売されたのは2000年だから、どうもそこにノレなかったと。

しかし三作目、会社が倒産、家族もバラバラになってしまった安田顕扮する中年男が、
どん詰まりの中で見たビデオの猪木VSベイダー戦で、
ベイダーの猛攻にボコボコになる引退間近の猪木最後の名勝負に、
猪木に自分を見るようになり、
いつしか涙ながらに猪木とともに自分に声援を送るという1篇。
これがたぶん駆け付けた猪木ファンの共感を呼ぶ作品ではないかと、
正直、安田顕に自分を重ねてしまい大泣きしたこと白状します。
しかしこれも2000年初頭という設定だけど、
現在でも十分通じるように思いましたが、
それはさておき三原監督泣かせてくれてありがとう。

映画の冒頭はサンパウロの市場、少年時代の猪木が“担ぎ屋”という重労働をしてたことを、今もご存命の同僚が証言。
ここで肉体労働に従事している少年のガタイがいいと聞きつけたブラジル遠征中の力道山の耳に入ったことから、
猪木の激動のプロレス人生がスタートしたと思うと感慨深く、
さらにその前の猪木が奴隷のように扱き使われていたコーヒー農園、スイス農園も登場。
案内するのはブラジルまでの移民船に猪木と同乗し、この最果ての地で共に働いてたという男性が、
やはり80歳を超えながらも猪木を語るのは感動モノでした。

さらにマサ斎藤との死闘、巌流島の決闘を講談で語った神田伯山 一級の話芸はお金を払った価値があり、
藤波、藤原、棚橋、オカダと往年・現役第一線のレスラーが語る猪木像というのも興味深く聞きながらも、
やはりテレビ朝日に残る膨大な試合映像の中から長州相手に煽りまくるマイクパフォーマンスのカッコ良さに痺れたりと。
あらゆる猪木像を堪能できて観てよかったです。

ただし予定調和をヨシとしない猪木イズムを考えすぎたのか、
中には猪木の影響も受けず、「僕には怒りがない」とまでのたまう若手レスラーが登場、
それもアリかもしれませんが、
こんなしょうもないレスラーをこれから新日は推すのかと思うと暗澹たる気になったのも事実。

本作はやはり少年時代、過酷な肉体労働を過ごしたブラジルのシーンが特筆、
ここを通過し大衆のためにと、全国の安田顕のような挫折者たちにとてつもない元気を与えた
アントニオ猪木のようなスケールのデカい人物はたぶん、日本にはもう現れないだろうと再確認した映画でした。

道はどんなに険しくとも、笑いながら歩こうぜ!

猪木を見てると不思議にこんな気持ちになったりします。

最近、縁深いお寺に猪木の銅像が建立されたそうで、
以前、池上本門寺の力道山のお墓と銅像に手を合わせたことがあるので、
機会があったら川田のラーメン屋や松永のステーキ屋とともにぜひ行ってみたいと。

ついでに三原光尋監督との思い出に、
もうずっと昔、『絵里に首ったけ』がシネ・ウインドで公開された際、
なぜか懇親会に参加し三原監督の隣に座り、
どんなことを話せばいいのかと思ったら当時の韓国女優№1シム・ウナが好きだと仰ったので、
「シム・ウナって感じで書くと沈む銀河、“沈銀河”と書くんですよ」と豆知識を披露したら、
そんなに?と思うほど感心しておりました。

三原監督はお元気で活躍中ですが、
沈銀河、絶頂期に引退しましたがお元気でしょうか。

『アントニオ猪木を探して』公式HP https://gaga.ne.jp/inoki-movie/

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As Human Beings ~日本・イスラエル・パレスチナ合同学生会議の記録~



As Human Beings
~日本・イスラエル・パレスチナ合同学生会議の記録~  2005年 日本

27分/日本語・英語
英題 “As Human Beings”
監督:戸田康雅
企画:日本・イスラエル・パレスチナ学生会議/独立行政法人国際協力機構(JICA)東京国際センター/中央大学総合政策学部 松野良一研究室 

 2004年8月。 紛争の続くイスラエル、パレスチナの学生を山古志に招き共同生活を送りながら相互理解を深めることを目的に開催。しかし反発、対立、口論を繰り返すが互いに山古志の空の下、同じ時間を過ごすに連れ心が通い始める姿を記録。昨年の宝塚映画祭映像コンクール準グランプリ受賞作。

================================================

第11回長岡アジア映画祭で上映したドキュメンタリー作品が『As Human Beings ~日本・イスラエル・パレスチナ合同学生会議の記録~』

紛争が続くイスラエルとパレスチナ。世界の矛盾の縮図とも言われるこの地域に、対話という手段を用いて未来を描こうと考えた学生たちがいた。このプロジェクトを企画運営したのが学生による組織「日本・イスラエル・パレスチナ学生会議」
このプロジェクトを長岡で支えたのが羽賀友信長岡市国際交流センター「地球広場」センター長と確か羽賀さんと長岡高校の同級生だったと記憶する長島忠美氏(当時衆議院議員、旧山古志村村長)、そして対話の地として選ばれたのが旧山古志村。

映画上映とともに出張中の羽賀さんの指名で長島忠美氏と日本・イスラエル・パレスチナ学生会議の代表二人が
“国際フェスタ 長岡から発信する対話へのアプローチ”と題してシンポジウムを開きました。
解説にある通り、互いにわだかまりがあるために反発、対立、口論を繰り返しながらも、少しづつ心を開きあう姿が記録され、少なくとも2000年初頭は僅かでも融和の空気があったと理解できる作品でしたが、、、、

あれから約20年後の現在、かの地から発信される互いに容赦ない憎悪に満ちた殺戮を伝える映像を見て、
互いに山古志の空気を吸っていた学生たちはどう思っているのだろうかと。

一刻も早い停戦を望みます。

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大杉漣さん主演・プロデュース『教誨師』 @ 長岡市立中央図書館講堂



片貝までお仕事に行ってた際、立ち寄った食堂「美好亭」で大杉漣さんの写真とサイン色紙が飾ってあるのを見つけました。
店主に尋ねたら片貝ロケの出演作『おにいちゃんのハナビ』の撮影で食べに来たそうで、
その後に「漣ぽっ」の撮影でも訪れたそう。
いただいた画像の正統派・中華そばを漣さんも食べただろうかとしんみりしながら味わっておりました。

2020年“ながおかワーク&ライフセミナー”の一環として大杉漣さん主演・プロデュースの『教誨師』の上映会を開催。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2490.html

出演者の五頭岳夫さんの飛び入りもあって(ありがとうございます)大盛況となりました。
『長岡アジア映画祭』で二回、大杉漣さんをお招きしただけに、
亡くなった後にこの作品の上映会を開催できたらと願ってたのが、
“ながおかワーク&ライフセミナー”のお力添えで実現できて本当に嬉しく思ってました。

その『教誨師』が長岡市立中央図書館が講堂で定期的に開催している映画会にて
10月27日(金)14時より上映されるそうです。
死刑囚を演じた俳優陣の熱演、すべてを受けとめる教誨師・大杉漣さんの慈悲深い姿が大変見ごたえのある力作。
あと先日、観た『福田村事件』にも出演してた現在注目の杉田雷麟が漣さんの少年時代を演じてるのもご注目を。
入場料は無料なのでぜひとお勧めいたします。

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しかしこの初プロデュース作が大成功だっただけに、
たぶん漣さんは他にもプロデュースしたい題材・企画があったと思い、
実現できなかったことにも改めて惜しむ思いが。

ちなみに先の「連ぽっ」で漣さんが訪れたお店として、
『教誨師』の宣伝に訪れた人情横丁の笠原豆店には今も『教誨師』のポスターが貼っており、
先の「美好亭」もそうだと思いますが、いつも漣さんとともにある、とお店の前を時折通るたびに思ったりします。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2519.html

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『国葬の日』 大島新監督舞台挨拶

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「映画を観てもやもやされたんじゃないかと思います」

高田世界館での大島新監督新作『国葬の日』舞台挨拶に足を運びました。

「賛成」と「反対」に世論が二分に分断されたとメディアで当時盛んに報じられた
安倍晋三元首相の国葬の日、2022年9月27日に全国10都市でキャメラを回して、
スケッチ風に時系列でまとめた作品、
そこから見えたものは「日本人らしい曖昧さ、横並び、無関心」と語る大島監督。

問題作『REVOLUTION +1』を国葬当日に公開をぶつけた足立正生監督は、
国葬会場の武道館前に姿を現した後の上映後に「批判はすべて受ける」と覚悟を語り、
突っかかってきた観賞者に「テロとはなんだ?」と問い返す姿はシビレながらも、
沖縄・辺野古前の抗議活動には三上智恵監督作でお馴染みの山城博治氏が
「沖縄にとって極悪非道の犯罪者」と罵倒し、当然国葬反対をまくしたてており、
元気なようで良かったと思う反面、
辺野古の日常は“国葬の日”でも上野のパチンコ店に並ぶ人々の日常と余りにもかけ離れてることに眩暈を覚えたりと。

そういった著名な人々も登場するものの、
インタビューに応える多くは無名の市井の人々。
そして安倍総理の功績を称える人、非難する人、
そしてそして関心もそんなになく、
ぼんやりとした受け応えの人、
かなり鋭い指摘をする人、そんな日本人の姿を国葬の日に見つめていきます。

担当者は諸悪の根源は安倍さんにあり、と偏ってると自負しているだけに、
ここに登場する国葬支持の人々の中で外交や安全保障を評価すると言いながら、
印象だけで盲目的に従順してると映る人たちに大きな違和感を覚え、
特に奈良のタクシー運転手さんは国葬賛成と答えながらコロナ禍で給料が4分の一に減ったと、
ボヤいてますが、それって安部さんの無策のせいもあるでしょう、
というもやもやを評価や弔辞に来てる人たちを見つめながら思ったのは、
こんな印象だけで盲目的に従ってるだけ、の人たちが長期政権を支えていたのかと。

とはいえ監督の言うもやもやは観る人によって考えさせられると感想を漏らす人がいる反面、
ストーリー性を放棄したほか、作品時間も短いので物足りないと思う人もいるのは理解できるものの、
上映後のサイン会で目の前のお客さんは監督に直に「パンチ不足」「国民がバカ」と唱えるのを目にし、
大島監督はちょっと声を上げて
「安部さんが長く続いた理由を考えてもらう(映画)」
「国民はバカって言ってはいけない」と諭すように話されてハラハラしたぶん印象深く残りました。

10都市それぞれ観ていくとグラデーションが明白にわかるなか、
ほぼこれでいいんだろうか、と思う中で辛うじて大きな光に映ったのが、
台風で被災した静岡県清水市で住宅の後片付けのボランティアをしている少年たちの眩い姿。
監督に向けてこのシーンを称賛しながらマイクを握って泣いてしまった女性もいたほどで、
被災した女性宅の跡片付けをした彼らに、
「みんなでラーメンでも食べな」と女性はお礼の1万円札を渡し、
この後「彼らがラーメンを食べたらどうしようか」と届いた映像を観ながら思ったと監督。
館内から思わず笑いが洩れましたが、
この1万円札を目の前にし、
ボランティアで来た自分たちは受け取るか受け取るまいかぐるぐるする少年の思いと、
1万円札の大きな価値について、おそらくあの方は最期まで理解できないまま逝っただろうと。
結局、少年はカメラに向けて今度は泣かせてしまう言葉を話すのですが、
この被災した女性がインタビューで「国葬をやる費用を被災者に分けてほしい」と語り、
困難に直面してる人の言葉はたとえどこかに届かなくても、
国葬の日に記録されたことは意義があるハズと思いました。

「5年、10年、20年後はこの映画の日本をどう思うか」
こんな旨で大島監督は舞台挨拶を締めましたが、
忖度も黒塗りもないありのままの本作。
大島新監督の新境地となる作品であるとともに、
パンフレットで森達也監督も引用していましたが、
某ドキュメンタリー作品の傑作からの、
「日本人たちよ、これいいのだろうか」と
映画から問われた作品でした。

『国葬の日』は高田世界館で10月20日まで公開、
シネ・ウインドでは10月21日から11月3日まで公開されます。

『国葬の日』公式HP https://kokusou.jp/

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不戦不争

スチール 中沢賢治

またも世界に暗雲が立ち込めていますが、
こんな時代だからこそコメディーということで出演を引き受けた
宝田明さんの遺作『日光物語』に登場する「不戦不争」の文字をめぐって
NHK記者が取材した“反戦と平和”を貫き生きた宝田明さんの物語を
↓こちらから転載します。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/sci_cul/2022/10/story/20221024_story/

俳優 宝田明 最後の出演作の“謎の書”

2022.10.24 : #戦争/#文化/#映画/#生き方/#芸能

頭の中に、一瞬、疑問符が浮かんだ。

戦後を代表する二枚目俳優として、数多くの映画などに出演し、ことし3月に亡くなった宝田明さん。その最後の出演作となった映画を見ていた時だ。
後半、宝田さんが出演するシーンの前で、突然、一枚の書(しょ)が映し出された。
そこに書かれていたのは「不戦不争」の4文字。
時間にしてわずか1秒ほど。映画のストーリーとも、つながりはない。
でも、妙に存在感がある、謎のシーンだった。

この書は、一体、何を意味するのか。

取材すると、そこには反戦を訴え続けた宝田さん、そして映画関係者の思いが隠されていた。

(首都圏局 鵜澤正貴)

名優・宝田明 最後の出演映画

「日光物語」のワンシーン
ことし10月14日、宇都宮市で上映が始まった映画、「日光物語」。

栃木県の日光を舞台に、スネオヘアーさん演じるカフェを営む中年男性と、武藤十夢さん演じる旅の若い女性が、一枚の紙に書かれたメッセージを手がかりに、ある謎に迫っていくストーリーだ。

といっても、サスペンスではない。
美しい日光の自然と、そこに根ざした地元の日常を切り取ったような、どことなく懐かしさを感じさせる人情物語だ。

その中で、ひときわ大きな存在感を放っているのが、俳優・宝田明さんだ。
役柄は、世界遺産にも登録されている輪王寺の最高位の「門跡」。
主人公の男性から尊敬され頼りにされる間柄で、時に主人公をたしなめながら、物語の鍵となる謎解きに関わる重要な役割を演じている。

宝田さんは、この映画の完成を見届けることなく、ことし3月、87歳で亡くなった。
結果として、この映画が、最後の出演作品となったのだ。
“反戦と平和” 原点は少年時代の実体験

2014年12月 NHK「ゆうどき」出演時
戦後を代表する二枚目俳優として、人気を博した宝田明さん。
1953年に俳優生活をスタートし、翌年「かくて自由の鐘は鳴る」で映画デビュー。
怪獣映画「ゴジラ」をはじめ、130本以上の映画に出演した。

映画以外でもミュージカルやテレビドラマに多数出演。ダンディーな紳士からコミカルな役どころまで幅広く演じることができる、まさに名優だった。

一方、反戦と平和に、強い思いを持っていることでも知られていた。

その原点は、旧満州で過ごした少年時代の体験だった。
11歳の宝田さんが旧満州で暮らしていた1945年8月、ソ連軍が満州に侵攻する。
混乱の中、宝田さんはソ連兵に右腹を撃たれてしまう。
激痛に苦しむ中、元軍医の男性に、はさみで傷口を切って弾丸を摘出してもらう過酷な体験をした。
その後、食料不足など厳しい状況のなか、列車などを乗り継ぎ、やっとの思いで両親や弟と日本に引き揚げたという。

宝田さんは、こうした体験をもとに、反戦と平和を訴える活動に力を入れてきた。
2006年から命の大切さを呼びかけるミュージカル「葉っぱのフレディいのちの旅」への出演を続け、全国からオーディションで選ばれた子どもたちとの舞台作りをライフワークにしていた。

さらに、晩年、自身の旧満州での戦争体験を語る場面も増えていった。
2014年12月、NHKの番組に出演した際には、戦後、日本に引き揚げたときに沈んだ気持ちを癒やしてくれたのが芝居だったというエピソードを明かした上で、次のような決意を語っている。

(宝田明さん)
「人間の犯した大罪は戦争だと思う。戦争をみずから犯してはいけないし、加担することがあってもならない。これからもそのメッセージを伝え続けていきたい」
予定になかった「不戦不争」の書
宝田さんが最後に出演した映画となった「日光物語」。
この映画のテーマは、反戦や平和を訴えるものではない。
時に笑え、時にしみじみするような、人情劇だ。

こうした中、後半の宝田さんの出演シーンの前後で、ワンカットずつ登場する「不戦不争」の書。映画のストーリーとも直結しないこの書が、なぜ、登場したのか。

映画の監督と脚本を担当した五藤利弘さんに取材すると、意外な事実がわかった。
この書は、宝田さんの直筆のものだった。
そして当初、映画に登場させる予定もなかったというのだ。

宝田明さん演じる門跡が書をかくシーン
映画のなかで、宝田さん演じる門跡が、主人公たちを前に筆をとり、メッセージを書くシーンがある。
主人公たちに、仏の慈愛の心を忘れず、相手を思いやる気持ちを大切にと伝える場面だ。

この撮影の前に、宝田さんが書いたのが、「不戦不争」だった。
台本で予定されていない文字だった。

実は、このリハーサルの前、五藤監督は、宝田さんに次回作で戦争を題材にした映画を検討していると伝えていた。宝田さんは自身の体験を伝えるとともに「次回作にも出ますよ」と話したという。そして、リハーサルで書いたのが、この4文字だった。
このときは、この書は映画で使われなかった。
その後、映画の撮影は去年12月にほぼ終わったが、宝田さんがことし3月に亡くなると、五藤監督は手元にあったこの書を5月に追撮し、あえて映画に登場させたという。

「日光物語」 監督・脚本 五藤利弘さん
「『不戦不争』ということばは、何かを僕らに伝えたかったのではないかと、すごく感じました。宝田さんが、そのことばを書いた紙をその場に置いていたんですね。何か感じ取ってくれって言われたような気がしました。僕の中で、宝田さんにこういうことを伝えてくれよって言われているような気がしたんですよね」

“夢を奪うのが戦争”
この「不戦不争」、宝田さんにとって、どんな意味を持っていたのか。
40年近く宝田さんの付き人を務めた俳優の岩崎浩明さんが、あるエピソードを教えてくれた。

宝田明さんの付き人を長年務めた俳優・岩崎浩明さん
「昔からサインを書く時、自分の名前と一緒に、『不戦不争』と書いていましたね。戦争体験者がどんどんいなくなってしまっているので、本人としては引き揚げた人たちの生き証人として、忘れられてしまうと困るから、後世に戦争はだめだと伝えていきたいというのは、常々、言っていました」
さらに宝田さんは、「戦争は人から夢を見ることすら奪う」と、語っていたという。
「僕が一番印象に残っているのは、人間誰しも夢を見ることはできると、それは平等に与えられた権利だと。ところが、戦争というものは、それすら奪ってしまう、頭からだめにしてしまうというのは、よく聞いていました。
いまの日本もいろいろ問題はあるかもしれませんけれども、とりあえず映画は撮れるわけだし、その映画を見に来てもらって、幸せになってもらえるっていうのは、本人としては、やりがいがあったんじゃないかなと思います」

共演者にも響いた、宝田明

「日光物語」の舞台あいさつ
映画の公開初日の10月14日、宇都宮市の映画館で、出演者たちが舞台あいさつをした。
五藤監督のほか、ダブル主演を務めたスネオヘアーさん、武藤十夢さんが登壇。
出演者たちは、同じ壇上に立つことがかなわなかった宝田さんの人柄、そして「不戦不争」の書について、思いを述べた。

(スネオヘアーさん)
「あれだけの文字は、思いがないと書けないものだし、ずっとそのことばをお持ちになって、生きてこられたんだろうなと思います。その上で、与えられた役をやるんだっていう熱量や執着は、現場にいたら、めちゃくちゃ感じて、ロックだし、パンクだなと思いました」

ダブル主演の1人、武藤十夢さん
(武藤十夢さん)
「初めて会った時は、やっぱりオーラがすごいので、ちょっと何か近寄りがたいというか、ドキドキしていたんですけど、実際こうやってシーンが始まってみたら、とても気さくで、いろいろアイデアを出してくれて、場の空気がものすごく楽しい感じになって、すごい方だと思いました。『宝田ワールド』に巻き込まれている感じですよね。とてもいい経験だったと思います」

「文字自体にはとても深い意味というか、宝田さんの強い思いがこもっているにも関わらず、よい意味で、あんなコメディーのシーンになってしまうんだなっていう。それがとてもおもしろいと思うのと同時に、皆さんに、映画を見たあとからでもよいですし、何回か見てからでもよいので、そういう意味も伝わったらいいんじゃないかなと思いました」

今の世にこそ、コメディーも
この映画を見て、もうひとつ、宝田さんに関して、気になるところがあった。
それは役柄だ。
輪王寺の門跡という役柄上、一見厳格に見えるが、チャーミングで温かみを感じさせるキャラクターを好演した。主人公にいたずらをして、笑いをとるシーンまである。

宝田さんと聞いてすぐ思い浮かぶような、ダンディーなイメージとは、少し違う役どころだ。
この点は五藤監督も気になり、宝田さんに、出演を引き受けた理由を聞いたそうだ。
すると、宝田さんは、今のような社会情勢でこそ、コメディーが必要だと語ったという。

(五藤利弘監督)
「こういうコメディーでよいんでしょうかと、遠まわしな感じで聞いてみたんですけど。
宝田さんは、コロナ禍などで社会が疲弊して暗くなっている時こそ、コメディーが必要じゃないかって話してくれたので、僕はそういう風に感じました」
映画を見終わった人たちにも、こうした思いは、届いていたようだった。

(20代女性)
「私のような世代からすると大御所でしたが、そこで笑いを持ってくるかみたいなところもあって、とても楽しかったです。どの人が欠けても成り立たない、あたたかいコメディーだからこそ、『不戦不争』という言葉の重みを感じられて、響くものがありました」

(50代男性)
「今はウクライナでロシアによる軍事侵攻が起きているような時代ですし、日本のコメディーの中からでも、『不戦不争』という宝田さんの思いが映画を通じて、みんなに知られ、よい方向に向かえばいいんじゃないかなと思います」

夢を見ることすら人から奪う戦争を憎んだ、宝田明さんの思い。
インタビュー取材の最後で、五藤監督は、宝田さんが、この映画に込めた思いを受け継いでいきたいと語っていた。

(五藤利弘監督)
「コロナ禍や世界情勢などから、宝田さんは、こんな時代だからこそ、こういう映画が必要だと言ってくれました。こういう時代に宝田さんが真剣にコメディーに取り組んだ姿から、少しでも何か感じ取ってもらえれば、うれしいです。僕も、宝田さんがこの作品に込めた思いをかみしめながら大切にしていきたい。僕らの世代が宝田さんの思いを引き継いでいかなければいけないと思っています」

取材後記
この映画の撮影が行われたのは去年12月。ロシアがウクライナに軍事侵攻する前でした。
宝田さんが亡くなる少し前にロシアの軍事侵攻が始まり、宝田さんは、ロシア軍が戦車で侵攻する映像を見て、戦後これだけ時間がたって、またあの時と同じようなことが起きるのかとショックを受けたと、岩崎さんに話していたそうです。
今も軍事侵攻は続き、世界は緊迫の度合いを増しています。
宝田さんがこの世界を見て、なんと言うだろうか、思いをはせずにはいられません。

宝田さんが、映画や「不戦不争」の書に込めた思いが、たくさんの人に伝わってほしい。
今回の取材を終えて、強く思いました。

#戦争/#文化/#映画/#生き方/#芸能

鵜澤正貴の最新記事
ご意見・情報をお寄せください

首都圏局・記者
鵜澤正貴
2008年入局。
広島局などをへて、2021年から首都圏局。
戦争の記録を伝える取り組みなどを精力的に取材。

鵜澤正貴記者の記事一覧へ
記事の内容は作成当時のものです

11/11 『百姓の百の声』長岡上映会と柴田昌平監督座談会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3877.html

11/11“五藤利弘監督新作特集” 
『日光物語』 『夜風に吹かれて もうひとつの日光物語』 長岡上映会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3882.html

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第15回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル コンペティション部門 作品募集

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現在、山形国際ドキュメンタリー映画祭が開催中ですが、
こちらに“第15回座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル”のコンペティション部門作品募集のご案内のチラシが届きましたのでご紹介します。
締め切りは11月30日[木](当日消印有効)とのことです。

[応募作品規定]
ドキュメンタリー映画、文化映画、記録映画、科学映画、教育映画、TV番組など。フィクション(劇映画・ドラマ)やアニメは不可。
❖作品尺は問いません。
❖制作年次が過去3年以内のもの(2020年以降に制作したもの)に限ります。 ただし、 過去3年以内に編集もしくは再編集したものは可。
※第1回〜第14回「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」に応募した作品は不可。
❖応募点数の制限はありません。
❖日本語以外の言語で制作された作品には、必ず日本語の字幕を添えてご応募下さい。
❖応募形態は、DVDでご応募下さい。
❖複数作品を応募する場合は、1作品ごとにDVDをわけて下さい。(1枚のDVDに1作品)
❖リージョンコード2またはリージョンフリー、コピーガード無しでご応募ください。
[応募料]
❖応募作品1点につき、2,000円。郵便為替(2,000円分)を、同封して応募してください。
※郵便為替には、何も記入しないでください。
応募にあたっての注意事項(著作権について)
●応募作品は、その著作権が応募者本人に帰属するものでなければなりません。
●入賞作品に選ばれた場合、期間中に上映しますので、応募にあたっては、作品に使用した既成の音楽や映像の著作権について、使用許諾・使用料等、必要な著作権処理の手続きを済ませた上でご応募ください。
[応募者資格]
❖年齢、国籍、性別、個人、グループ、プロ・アマを問いません。
[応募方法]
❖以下を明記した用紙を添付のうえ、募集期間内に事務局にお送り下さい。
❶応募作品の題名(フリガナ)
❷作品の映写時間
❸応募者の氏名(フリガナ)団体の場合は、団体名および代表者氏名
❹応募者の住所
❺連絡先電話番号/FAX番号
❻メール連絡できる場合は、メールアドレス
❼作品解説(簡単な概略・制作意図など)800字程度
[選考について]
❖応募作品の選考は「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル コンペティション部門」選考会により行います。
❖応募作品の中からコンペティション部門入賞作品を選考します。
❖また入賞作品の中から「大賞」1作品を選考します。
[上映・発表・表彰について]
❖「入賞作品」は「第15回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」 (2024年2月8日~12日開催)において上映します。
❖「大賞」作品の発表および表彰は、「第15回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」 期間中(2024年2月8日~12日開催)に行います。
[賞および特典]
❖大賞:賞金10万円
応募先
座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル実行委員会「コンペティション部門」事務局
〒107-0052 東京都港区赤坂8-12-20
和晃ビル1階(株)ドキュメンタリージャパン
電話:03(5570)3551|Fax:03(5570)3550
Mail:[email protected]

詳細はこちらを↓
https://zkdf.net/

↑こちらにはこれまでの受賞作が掲載されていおりますが、
こちらで上映会を開いた作品は
「標的の村~国に訴えられた東村・高江の住民たち~」
「人生をしまう時間(とき)」
「はりぼて」
以上、3作これは多いのか少ないのか?

※第15回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルの開催期間は
2024年2月8日[木]─12日[月]です。

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第37回ウィルながおかフォーラム

ながおか市民活動フェスタが終わったら、次はウィルながおかフォーラムイベント。
今年は『百姓の百の声』上映会と柴田昌平監督座談会で参加します。
プログラムが発表されたので、ご案内しますがメインイベントのGYUTAE(ギュテ) さんのトークショーは定員に達したそうです。

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*メインイベント Unconscious bias 普通という言葉にとらわれない生き方

アンコンシャス・バイアスは、無意識の思い込みや偏った考えのこと。

メイクや美容を通して、新しいことに臆さず挑戦し続けるGYUTAEさんからさまざまな困難や葛藤を乗り越えて見つけた自分らしさをお聞きします。
ゲスト GYUTAEさん(美容クリエイター、メイクアップアーティスト)
SNSを中心に活動し、性別や国籍、ジャンルを超えた変身メイクで話題を集めているメイクアップアーティスト。広島出身で韓国人の両親を持つ。
10代から全身脱毛症を患い、髪やまつ毛、眉毛など全身の毛が生えないというハンデを負いながら、前向きな考えや生き方が同世代を中心に共感を呼び、メイクを通じてコンプレックスと共に生きる方法を発信している。
ABEMA TVのメイクバトル番組「韓コス・メイクアップショー “Qosmetic 8”」では優勝に輝いた。


日時 令和5年11月12日(日) 13:30~15:30 開場13:00
会場 アオーレ長岡 市民交流ホールA ※要約筆記あり
ゲスト GYUTAEさん(美容クリエイター、メイクアップアーティスト)
参加費 無料
定員 200名(要申込・先着順) ※お申込は、11月8日(水)まで
申込 定員となりましたので、お申込受付を締め切らせていただきました。

*分科会/(公財)新潟県女性財団地域セミナーinながおか
「繊細で生きづらい理由~メンタルヘルスの観点からHSPを知り、強みへ変える~」

講師 清水 栄司 さんHSP(Highly Sensitive Person)は、アメリカの心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が提唱した心理学的概念で、神経が細やかで感受性が強い性質を生まれ持った人のこと。約5人に1人はHSPと言われています。

とても繊細で、ちょっとしたことが気になりストレスがたまる方、
不安なことがあると考えこんで生きづらさを感じてしまう方。

「ナイーブさんを思考のクセから救う本」の著者清水栄司さんから繊細さとの付き合い方と、「良い考えのクセ」について学びませんか。

日時 令和5年11月4日(土) 13:30~15:30 開場13:00
会場 アオーレ長岡 市民交流ホールA
講師 清水 栄司さん
(千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学教授)
参加費 無料
定員 30名(要申込・先着順) ※お申込は、11月1日(水)まで
対象 興味のある方なら、どなたでも(性別問わず)
申込 定員となり次第、締め切りとさせていただきます。

ウィルながおか登録団体主催イベント
1 【講演】 認知症になりたくないと思っているあなたに ―伝えたい大切なこと―
認知症は5人に1人といわれる時代、長年認知症の家族の介護を続けてこられた講師から、知っておきたい大切なことをお聞きし、認知症の理解を深めましょう。
講師:金子 裕美子さん(認知症の人と家族の会 新潟県支部代表)
[日時] 令和5年11月4日(土) 13:30~15:00
[定員] 84名(先着順)
[参加費] 無料
[会場] まちなかキャンパス長岡3階 301会議室
[問合] 長岡老いを考える会 長井さん TEL:0258-35-9048

2 【講演・朗読・作品展示】 「花火」に託す平和への願い
平和を祈る長岡市民の心の象徴「長岡花火」。その私たちと同じ想いで、広島の原爆をフリー刺繍画で表した天野寛子さんの作品を通し、長岡と広島そして世界へと、恒久平和の願いを繋げていきましょう。
講演:天野 寛子さん(フリー刺繍画家) 『「爆と曝」想いをひと針に込めて』
朗読:加藤 博久さん(朗読家) 「原爆が落とされた日」 「おかあさんの木」
[日時] 令和5年11月5日(日) 13:30~15:30
[定員] 100名(先着順) 要申込
[参加費] 無料
[会場] アオーレ長岡 市民交流ホールB・C
[共催] ・新潟県中越大震災「女たちの震災復興」を推進する会
 ・ウィメンズスタディズ・ネットワーキング
 ・北京JAC・新潟 中越地区
[申込] ウィメンズスタディズ・ネットワーキング 
鈴木さんTEL/FAX:0258-33-8227
[作品展示] 天野寛子フリー刺繍画展 -爆と曝-in NAGAOKA
[日時] 令和5年11月3日(金)~8日(水) 10:00~17:00(最終日15:00まで)
[会場] アオーレ長岡西棟3階 ながおか市民協働センター内
[主催] 天野 寛子
[協力] 新潟県中越大震災「女たちの震災復興」を推進する会

3 【実習】 みのりの秋「お寿司に花や絵柄を巻込んで」たのしい食卓にいたしましょう
秋を感じる花や絵柄を巻入れて手巻き寿司を作ります。体力回復に必要な栄養バランスと調理法を学び、楽しく笑顔の食卓になるメニューを作りましょう。
講師:小林 直子さん(管理栄養士)
[日時] 令和5年11月10日(金) 10:00~13:00
[定員] 20名(先着順) 要申込
[参加費] 500円
[会場] さいわいプラザ別棟2階 調理実習室
[申込] 長岡市消費者協会事務局(長岡市消費者生活センター内) TEL:0258-32-0082

4 【映画上映・話し合い】 映画「百姓の百の声」上映会
米や野菜など食べ物を作り出す人たちの知恵や工夫、生き方を追ったドキュメンタリー映画を上映。本作監督・柴田昌平さん(予定)をお招きし、鑑賞後、座談会を開催します。
[日時] 令和5年11月11日(土) 10:00~12:50
[定員] 100名(先着順)
[入場料] 前売:1,000円  当日:一般1,300円 障害者手帳、療育手帳をお持ちの方、高校生以下(学生証持参)500円
[会場] アオーレ長岡 市民交流ホールA
[問合] 長岡アジア映画祭実行委員会! TEL:090-4520-4222

5 【講座】 「生き難さを抱えた少女や若年女性たちの今を知る」~若草プロジェクトの活動に学ぶ~
虐待やDV、貧困など困難を抱える若い女性を支援するために設立された“若草プロジェクト”。その活動から見える若年女性の現状と課題についての講座です。
講師:大谷 恭子さん(一般社団法人若草プロジェクト代表理事、弁護士)
[日時] 令和5年11月11日(土) 10:00~12:00
[定員] 20名(先着順) 要申込
[参加費] 無料
[対象] 関心のある方、女性や子どもの支援者
[会場] まちなかキャンパス長岡3階 301会議室
[申込] NPO法人 女のスペース・ながおか TEL/FAX:0258-38-0457 mail:[email protected]

6 【上映会】 「老後の資金がありません!」上映会
人生100年時代、老後の資金に2000万円が必要と言われる中、安心して生き生き過ごせる生活のためにどんな備えが必要なのか?映画を通して考えましょう。
[日時] 令和5年11月11日(土) 13:30~15:30
[定員] 100名(先着順)
[参加費] 無料
[会場] アオーレ長岡 市民交流ホールB・C
[問合] 新日本婦人の会 長岡支部 TEL:0258-34-7635

7 【講座】 子どもたちへの「いのちの健康教育」
思春期の性についての正しい理解や命のかけがえのなさ、大切さを伝えている講師から感じている現状をお聞きし、自分や周りの人を大切にして生きるために必要なことを学びます。
講師:酒井 由美子さん(開業助産師、思春期保健相談士)
[日時] 令和5年11月11日(土) 13:30~15:30
[定員] 30名(先着順) 要申込
[参加費] 無料
[会場] まちなかキャンパス長岡3階 301会議室
[申込] 男女がともに生きる社会を進める F&Mながおか市民会議 樋熊さん TEL:090-4024-1578
このページの担当

男女平等推進センター ウィルながおか
TEL:0258-39-2746  FAX:0258-39-2747
メール:[email protected]

https://www.city.nagaoka.niigata.jp/kurashi/cate14/will/will-foram10.html

11/11 『百姓の百の声』長岡上映会と柴田昌平監督座談会
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11/11“五藤利弘監督新作特集” 
『日光物語』 『夜風に吹かれて もうひとつの日光物語』 長岡上映会
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3882.html

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JA



ちょうど10年前に『モンサントの不自然な食べもの』長岡上映会で
「食卓から考えるTPP-長岡農業を育むことの大事さ-」を演題におお話しいただいのが堀井修氏。

担当者の交流者の中でたぶん最もJAに顔が利くのではないかと相談したのは、
『百姓の百の声』長岡上映会をJAに紹介に行きたいと。

それならばとすぐさま電話があり、今度JAに行くから一緒に行こうと。
あぁ、本当に顔が利くんだと思いすぐさま駆け付けたのが“JAえちご中越 本店”
美沢が長岡の本部かと思ってたら今朝白の方なのかと幾分場違いに思ったものの、
堀井氏は顔パスなのか普段着のままズガズガとアポを取った偉い方のもとへ。

名刺交換もそこそこに、すぐさま上映会と上映作品の趣旨を説明し、
ポスターとチラシ渡して紹介をお願い、
とりあえず直売所のなしら~て美沢店と関原店にポスター掲示の快諾をいただきました。
ありがとうございます。

堀井氏は相変わらずのバイタリティ、映画も観たそうでこれは『百姓の百の声』座談会の一人に、
と思ったものの堀井氏、国政へのチャレンジすることが明らかになったので、
頑張ってください、としか言いようがありません。
ご紹介いただきありがとうございました。

11/11 『百姓の百の声』長岡上映会と柴田昌平監督座談会
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11/11“五藤利弘監督新作特集” 
『日光物語』 『夜風に吹かれて もうひとつの日光物語』 長岡上映会
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昌福寺

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9/30 長岡監督・ロケ映画特集 第7弾

二本目の上映『長岡まつり 昭和29年8月1日~3日』は
以前にも記したように誰が何のために撮影をしたのか一切不明という作品。
しかも音声が入ってない、いわばサイレント映画の趣があり、
観客の皆さんの様子を窺っていたら余計に映像のみ集中している印象が。
もちろん上映したアオーレ長岡のある大手通りの当時の様子がふんだんに登場し、
関心が高かったこともあるでしょうが。

上映後は館内から自然と大きな拍手が沸きましたが、
この拍手の音は当時撮影した映像史の記録に残らなかったであろう人々に届いてほしいと。

ただ映像の中で登場するお寺が担当者はわからなかったので、
観客の皆さんに尋ねたところ、すぐに「四郎丸にある昌福寺」と答えてくれた方が。

その後の『想い出はモノクローム』の舞台挨拶の中で最初から作品を見ていた五藤利弘監督は、
作品すべてに繋がりがあったと述べていました。

*長岡造形大生の学生には栃尾ロケした『ゆめのかよいじ』の撮影を毎日手伝ってもらったこと。

*『放課後』の小林茂監督には自身のデビュー作が頓挫してしまった時に電話で叱咤激励を受けたこと、
そして今夏『おかあさんの被爆ピアノ』長岡上映会を主催していただき大変うれしかったこと。

*『長岡まつり 昭和29年8月1日~3日』に登場した先の昌福寺には高校の同級生が現在住職となっていること。
今も長岡空襲のあった8月1日にお寺で戦没者の法要が行われている。

その話を聞いて思い出したのが確か昨年、五藤監督から連絡があり、
昌福寺の住職は高校の同級生だから『おかあさんの被爆ピアノ』上映会を紹介に行ってくれないかと、
言われて確かに足を運んだことでした。

なるほどと思い、それならばと今回のポスター貼りにまわってた途中に昌福寺に立ち寄り、
確かに映像ではモノクロで幾分、ぼやけていた印象のお寺が
少々修復はしたであろう目の前にくっきりとドンと構えておりました。

映像の中ではあれは今のアオーレ、その前の長岡厚生会館の前の時代の建物になるのか、
そこで戦没者の追悼式が白い制服姿の長岡市長が弔辞を読み終えて、
そのまま参加したご遺族や僧侶、市長など関係者も含めて市街を歩いて、
この昌福寺に辿り着き戦没者の法要を営む様子が記録され映し出されていました。
今は確かに8月1日にアオーレ長岡のアリーナで戦没者の追悼式が行われていて、
当時は、少なくとも昭和29年には、その後に昌福寺まで皆さんが歩いて戦災殉難者の法要が行われていたと。
そんなことを思い出しながら戦災殉難者之墓に手をあわせたものの、
これを書いてしまったと思ったのは住職が監督の同級生ならダメ元で『日光物語』の上映会を紹介すればよかったと。
今度、行ってみます。

先に話した五藤監督の繋がりは確かにあることで、
担当者は“縁”と呼んでおり、上映会活動など損得勘定すれば損ばかりなのは間違いないものの、
それでもこんな“縁”を地時折感じたときは面白いと思ったりします。

11/11 『百姓の百の声』長岡上映会と柴田昌平監督座談会
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11/11“五藤利弘監督新作特集” 
『日光物語』 『夜風に吹かれて もうひとつの日光物語』 長岡上映会
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ひたすら遊べ。ひたすら生きろ。



9/30 長岡監督・ロケ映画特集 第7弾

小林茂監督の初監督作『放課後』の上映前に“小林茂のOタスケ隊”の盟友、須藤伸彦氏よりお話しいただきました。
“小林茂のOタスケ隊”とはなんぞやから、
須藤さんから見た小林監督のこと、
つばさクラブという、当時は今ほどなじみのない学童保育所を舞台にしたこと、
そして著作「ぼくたちは生きているのだ」を紐解き、
小林監督の『放課後』を監督した思いを朗読して上映に入りました。

『放課後』はその後の『自転車』『雪合戦』と短編映画をつないで『こどものそら』としてまとめられて公開。
須藤さんは『放課後』が一番好きだと仰っていましたが、
担当者は『自転車』となるので、確かにこの3作を一挙上映という機会もできたらなと思いました。

『放課後』の中で小林監督のナレーションで語られる
障害を持ったこどもを特別扱いせず、
こどもはみんな手がかかると受けて入れた学童保育所“つばさクラブ”の方針は、
その後の小林監督作『ちょっと青空』『わたしの季節』のテーマの礎のように思いました。

ちなみに『放課後』には“つばさクラブ”の指導員、吉田泰三氏、愛称“ゾウさん”の姿が登場、
その後、ゾウさんは小林監督がケニアで撮る『チョコラ!』の撮影を担当、
以降、ケニアが気に入り毎年のように松下照美さん主宰のモヨ・チルドレンセンターに赴き撮影、
『チョコラ!』のその後を継続的に撮影してアフリカンフェスタinながおかでも報告を兼ねて上映されましたが、
現在、亡くなった松下照美さんの遺骨をケニアで散骨するため、かの地に滞在しているようです。

「小林茂監督って、やっぱり凄いな」

上映会が終わった後に初対面のこちらのメンバーにまくしたてるように感想を話していたのは、
知る人ぞ知る元シネ・ウインド支配人の橋本巌氏。

滅多に映画を褒めないことを知ってるこちらは珍しく称賛しているなと脇で聞いてると、
「こども達の動きを予測しながらカメラを瞬時に向けているだろう、あれは本当に凄い」と手放しで称賛、
こちらに気づいたので同じ感想を話し始めたので、
それは須藤さんに言うべきでしょう、と須藤さん、そしてその後ろの五藤監督に
この尋常でないボルテージの男性は何者なのかと紹介しようとしたら、
断固拒否の姿勢、それなのにチラシを手に取りだし、
中身は↓こちらで紹介した新潟・古町で11月のオープンを目指してる映像ギャラリー
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3894.html

橋本さんは現在、こちらに主軸を置いて長谷川さんとともに活動をしており、
それならば五藤監督、そして須藤さんを通して小林監督の協力を仰いだらどうかと紹介。
五藤監督はぜひと二つ返事だったので良かったじゃないかと思いましたが、
何か照れてるのか頷くだけの橋本さんでした。

この日、上映開始前に新潟から来たハズの橋本さんから
「アオーレに着いたけど会場はどこ?」と電話が。
ちょうどながおか市民活動フェスタの本部前にいた橋本さんを捕まえて、
「大人なんだから、本部に映画はどこか?と聞けばいいでしょう!」
とこちらは忙しいのに、と思い少々立腹すると、
「本部じゃわからないだろう、こういう場合は総合案内所だろう」
とこちら以上にご立腹というか屁理屈ににしか思えないけど、
相変わらずというか、意固地がトシとともに加速しているなと。
まぁ、お元気なのでいいことですが。

跡片付けの後、たぶん初対面のハズの須藤さんにまるで制御不能な「あの方はいろいろあったこちらの恩人でもある方」
などと説明をしましたが、「東京にはあんなタイプの映画好きがよくいる」とのことでした。

改めて須藤さん、ビールに餃子も含めてありがとうございました。
山形国際ドキュメンタリー映画祭のレポ楽しみにしています。

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♪想い出はモノクローム 色をつけてくれ



9/30 長岡監督・ロケ映画特集 第7弾

五藤利弘監督はいつものTシャツ姿で早めに会場入りしてブースで休んでいると、
次から次へと知人が顔を出して歓談、
やはり人気の高さが伺われて、
トリを飾った上映会も満席となって、やはりお越しいただいて良かったです。

さらに上映会最初の造形大生のショートムービーから観賞していましたが、
舞台挨拶に来ていた造形大生に開場前に熱心に映画業界についてアドバイスをしてたようで、
学生にとっては得難い体験でもあり、こんな形で交流の場になるのも、
この上映会のプラスとなったと思います。

自作『想い出はモノクローム』の上映後に登壇した舞台挨拶では、
直前に観た『長岡まつり 昭和29年8月1日~3日』に伝説の旅宿、寿屋旅館が映ってたことを喜び、
それに絡めて『想い出はモノクローム』の舞台となった木造校舎は撮影してから何年か後に、
大雪で体育館が潰れてしまい、味わい深い趣があった校舎も取り壊されたと語り、
撮影して記録に残すことがいかに大事かを語っていました。

出演者の一人に、ちょっと嫌味な教師役の人がいて却って印象に残りましたが、
監督は裏話でこの俳優さんは後に『カメラを止めるな!』の酔っぱらいカメラマンとして登場、
確かにあの役者さん、名前は知らないけどあの役は今も覚えており、
続けることがいかに大事かも話していました。

併せて撮影の芦澤明子カメラマンは黒沢清監督作と組みカンヌで受賞した『トウキョウソナタ』等を手掛け、
当時撮影助手だった四宮秀俊氏はその後に『ドライブマイカー』の撮影監督になり、
「自分だけ売れない」と自虐的に放って会場から笑いが漏れましたが、
でも観客の皆さんの多くは五藤監督は『おかあさんの被爆ピアノ』を高く評価しているハズです。

その後は11月11日に上映会を開催する『日光物語』『夜風に吹かれて ~もうひとつの日光物語~』についてお話をし、
最後にもうすぐ中越地震がおきた10月23になるのに併せて、
『想い出はモノクローム』ラストの場面が中越地震の時に新幹線が脱線した場所を選んで撮影した拘りについて話し、
客席の皆さんは深く聞き入っておりました。

改めてやはりお越しいただいて良かったです。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
次回は先に述べた11月11日の上映会にまた来てくださることになってるので、
楽しみに待ちたいと思います。
その時は新作の準備が進み、お話しできるくらいになっておりましたら。

11/11 『百姓の百の声』長岡上映会と柴田昌平監督座談会
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11/11“五藤利弘監督新作特集” 
『日光物語』 『夜風に吹かれて もうひとつの日光物語』 長岡上映会
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