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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

2023年07月 | ARCHIVE-SELECT | 2023年09月

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♪夏が終わる ここからが勝負だ

長岡eiga 1

本日で2023年の異常に暑かった夏が終わります。
池谷薫監督と奥村和一さんのお墓参りをし、
テリー・ファンクの訃報に涙、と思い出の夏となりましたが、
連日、日本で一番熱い都市が長岡と報じられ、
タダでさえ夏バテとなり、何も手につかなくなってたところへ怖くて
8月後半はほとんど長岡入りすることはありませんでした。
こんな時、ポスター貼りにまわってたら倒れただろうと。

そんなわけで『長岡監督・ロケ映画特集 第7弾』のポスターをデザイナーさんより、
作ってもらい、ようやく9月になればポスター貼りしながら紹介にまわろうと思っています。
併せて11月11日の『百姓の百の声』『日光物語』上映会も進めていきたいと。

来週はらこってのチラシ組作業にながおか市民活動フェスタのミーティングもあるので参加、
その前にアオーレの全日三冠戦の挑戦者は小島だって!?これは行かないと。

画像は一か所間違いがあるので現在修正を依頼してるところです。
デザイナーさん、毎年ありがとうございます!

9/30ながおか市民活動フェスタ2023 参加企画 長岡監督・ロケ映画特集 第7弾
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3854.html

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集団の“狂気”なぜ ~関東大震災100年“虐殺”の教訓~

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朝鮮人虐殺でコメントせず 松野官房長官「政府記録なし」
https://nordot.app/1069465505440596156

↑現東京都知事は一切認めようとしない関東大震災下での朝鮮人虐殺について、
ついに公的な記録が山ほどあるのに政府は無かったことにする。
一体何を考えてるのか、これは余計に見なければと先ほどチャンネルを合わせていたのが、

『クローズアップ現代』 集団の“狂気”なぜ ~関東大震災100年“虐殺”の教訓

そこには“殺傷”に関する目撃証言が綴られていた―。関東大震災から間もなく100年。今年、存在が明らかになった当時の小学生の未発表作文集の中に、朝鮮人などの殺傷に関する記述が多数含まれていることが分かった。当時何が?独自取材で迫る。映画監督・作家の森達也さんは、かつて千葉県福田村で起きた日本人が朝鮮人に間違えられ殺害された事件に注目し、映画化に挑んだ。なぜ集団はパニックに陥り残虐な行為は起きたのか。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3865.html

↑こちらで紹介した『福田村事件』の森達也監督に直撃取材、
「キーワードは集団、人は群れて暴走する」と森監督の著作に書かれてるおなじみの言葉が並ぶとはいえ、
メディアへの注文として
「国家権力の監視 弱者の小さな声を届けるべきではないか」と
現在、大本営と化し政府に忖度しまくり意に沿って戦争へ煽りまくるNHKで述べたのはサスガに思いました。
(当たり前のことなんですが)

番組の中で小池東京知事が「朝鮮人虐殺の追悼文」を7年連続して送らないことを紹介した上で

「失敗を重ねて人は成長する、
国家も同じで負の歴史から反省し国家も成長していく」

とうとう日本政府も「負の歴史」を直視せずにまたも同じ失敗を繰り返してしまうのかと。

ところで本日の新潟日報文化欄にも森達也監督が『福田村事件』について
森監督が知られるきっかけとなった『A』でテーマにしたオウム真理教と並べて寄稿していますが、
興味深かかったのは隣の『福田村事件』についての写真入の記事の中で
森監督が取材のために実際の現場を訪れた様子を地元テレビが放映、
早速、被差別部落の地域を特定したものがネットに流すと地域住民に悪影響が起きたことが書かれていました。
この件について、部落差別の根強い偏見についても森監督の見解を知りたいと思いました。

『クローズアップ現代』再放送は明日、8月31日(木) 午前5:30 〜 午前5:59です。
https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/episode/te/YX9XXJ7GZ4/

ちなみに番組の中で少し放映されてたメイキング映像を手がけていたのは 綿井健陽監督。
長岡アジア映画祭で上映した『Little Birds イラク戦火の家族たち』はイラク戦争を爆弾が落とされる側に立って取材。
侵攻した米兵に向かって「子供を殺すな!」と英語で叫んでたのが強く印象に残りました。

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中村哲さん考案の「かんがい」広める事業 日本政府支援で開始



中村哲さん考案の「かんがい」広める事業 日本政府支援で開始

干ばつの被害が続くアフガニスタンで2019年に銃撃されて亡くなった医師の中村哲さんが考案した、かんがいの手法を広める事業が日本政府の支援で始まることになりました。

アフガニスタンではおととし、イスラム主義勢力タリバンが復権しましたが、長引く干ばつで農産物の収穫に影響が出て、深刻な食料不足に陥っています。

こうした中、日本政府の無償資金協力のもとJICA=国際協力機構とFAO=国連食糧農業機関が農業の振興をめざす取り組みを行うことになりました。

28日、首都カブールで日本の岡田隆大使と、FAOの現地代表による署名式が行われ、岡田大使は「アフガニスタンの人たちが生活を再建できるように支援したい」と述べました。

事業では、福岡市のNGO「ペシャワール会」の現地代表として、アフガニスタンの農地の再生に取り組んだ医師の中村哲さんが考案したかんがいの手法の普及を目指すことにしています。

この手法は現地の人が施設の維持や管理をしやすいのが特徴で「ペシャワール会」の協力のもと東部クナール州で、かんがい施設の改修工事や現地の住民への研修活動を始める予定だということです。

事業は、今月からはじまり、対象となる地域のおよそ1万2000人の生活の改善が期待されています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230829/k10014176991000.html

↑今朝、出勤前にNHKを見ていたら中村哲先生のニュースが。
正直、遅いのではないかと思いましたが、それでも一体誰のお金なのかわかってるのかと思うほど、
バブル期ならともかく貧困化が進む日本で湯水の如く、世界中に気前よくばらまいてる現政権が、
きちんと中村先生を評価し支援を決めたのは朗報に思いました。

劇場版『荒野に希望の灯をともす』の中で失敗を重ねて試行錯誤の末に作り上げた灌漑だと思うと余計に感慨深いものがあります。

劇場版『荒野に希望の灯をともす』公式HP
http://kouya.ndn-news.co.jp/

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『福田村事件』

mv_fukudamura.jpg

2017年3月11日に~沖縄・福島を観る知る3月11日~と題して
『戦場ぬ止み』と『大地を受け継ぐ』の上映会を開催。
当初は『戦場ぬ止み』だけの上映がやはり、
この日は福島の作品も上映するべきということで、
太秦の小林三四郎代表に『大地を受け継ぐ』について尋ねたらすぐに上映を推薦、
併せて井上淳一監督もお越しいただくことになりましたが、
『戦争と一人の女』は観ていたものの、
井上監督については正直、どんな方なのかよくわからなかったのですが、
『大地を受け継ぐ』を上映後、マイクを持った井上監督は
縦横無尽に時間もオーバーして映画について、福島について原発事故について話されて、
担当者は勿論、観客の皆さんが圧倒されたことをよく覚えています。

おかげでその後、井上監督の活躍を注目することになり、
コロナ渦のミニシアター支援に本腰を入れ、、
昨年の問題作『REVOLUTION+1』は”リビング・レジェンド”足立正生監督を引っ張り出して脚本と企画を担当、
大騒ぎになったことはご存じの通り。

そして今年の問題作として早くから注目されてる『福田村事件』では脚本とプロデューサーとして、
難解な題材を知ったからにはと森達也監督にドキュメンタリーでなく劇映画として依頼するなど、
仕掛人としても現在の日本映画界のキーパーソンに映っているように思います。

近づく9月1日、あの関東大震災から100年、
東京都知事はじめなかったことにしたい震災下の朝鮮人虐殺に無論異を唱え、
そればかりか震災の5日後に起きた日本人による日本人の虐殺を映画化した本作は、
当然今の日本の姿を炙り出すことを目的にしていると思います。

『福田村事件』公式HP https://www.fukudamura1923.jp/

序説

1923年9月1日11時58分、関東大地震が発生した。そのわずか5日後の9月6日のこと。千葉県東葛飾郡福田村に住む自警団を含む100人以上の村人たちにより、利根川沿いで香川から訪れた薬売りの行商団15人の内、幼児や妊婦を含む9人が殺された。行商団は、讃岐弁で話していたことで朝鮮人と疑われ殺害されたのだ。逮捕されたのは自警団員8人。逮捕者は実刑になったものの、大正天皇の死去に関連する恩赦ですぐに釈放された…。これが100年の間、歴史の闇に葬られていた『福田村事件』だ。行き交う情報に惑わされ生存への不安や恐怖に煽られたとき、集団心理は加速し、群衆は暴走する。これは単なる過去の事件では終われない、今を生きる私たちの物語。 

映画『福田村事件』予告編 https://www.youtube.com/watch?v=qmoGbGfy3hU

『福田村事件』はシネ・ウインドで9月9日、
高田世界館で9月30日より公開されます。

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呉美保監督 『私たちの声  “私の一週間”』



『由布院源流太鼓』で第3回長岡インディーズムービーコンペティションでグランプリを受賞した呉美保監督。
『そこのみにて光輝く』『君はいい子』と現在の日本映画界の頂点に立つ作品を発表後、
風のうわさで結婚、出産、育児と映画と遠ざかっているような印象を受け、
その間に師匠の大林宣彦監督が亡くなり大変悲しんでいただろうと想像してました。

今年のアカデミー賞関連の番組を見ていたら呉美保監督と杏が揃って授賞式に参加していた映像が流れ、
なんでだろうと思ったら、
日本代表という形で表現してもいいかと、
呉監督、杏・主演で参加した世界の女性映画人が結集の
『私たちの声』というオムニバス映画がアカデミー賞作曲賞にノミネートされたからのようでした。

その『私たちの声』が9月1日よりユナイテッドシネマ新潟で公開されます。
呉監督のタイトルは『私たちの一週間』

あらすじ:
ユキは、アヤとトワという2人の子どもたちを育てるために、毎日休みなく働く。ユキの朝はせわしなく始まる。朝食を作り、洗濯をし、掃除機をかけ、アヤを小学校へ送り出した後にトワを保育園へ送り届け、経営するお弁当屋に。夕方に子どもたちを迎えに、習い事に連れて行く。帰宅すると夕食を作り、風呂、寝かしつけのあと、新しいお弁当のメニューを考え、日が変わった頃に眠りにつくという多忙なルーティンを繰り返す。

↑現在の呉監督の生活と関連している作品のようで、
思えば『由布院源流太鼓』は湯布院に住む太鼓たたきの青年に恋した呉監督のセルフドキュメンタリー、
あの作品以来になるのか?
久しぶりのショートムービーは呉監督の人生の積み重ねが大いに反映されてる映画なんだろうと思います。

これも風のうわさですが、呉監督は現在、『君はいい子』以来となる久しぶりの長編映画に着手しているそうで、
完成を楽しみにしています。
その前に『私たちの声』を。

https://watashitachinokoe.jp/index.html

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”長岡造形大学セレクション2023” 『ゴキブリを好きって言いたい。』

3100 - 223072髙土井 葉月

9月30日“ながおか市民活動フェスタ2023 参加企画 長岡監督・ロケ映画特集 第7弾”のプログラムの一つ、
”長岡造形大学セレクション2023” で上映する作品をご紹介します。

『ゴキブリを好きって言いたい。』(15分)

画像とタイトルのギャップが大きいですが、
母親の束縛を煩わしく思う若い女性がゴキブリを偏愛する同世代の女性と出会って、
自分の生き方を見直すという1作。
長岡駅周辺を中心にしたゲリラ撮影をテンポよく繋いだ編集もお見事ですが、
主要3人の登場人物の心揺れる演技にもぜひご注目ください。

9月30日(土)12時50分より上映します。

9/30ながおか市民活動フェスタ2023 参加企画 長岡監督・ロケ映画特集 第7弾
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3854.html

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Spinning Toe-Hold



昨朝、“テキサスの荒馬”テリー・ファンクの訃報を知ってお仕事前の職場でホントに大泣きしてしまったのは、
前日、酷暑の中で肉体労働に従事しながら限界突破でフラフラとなり、
再びまた酷暑が予想される中、肉体労働に励むのはヤバいことを自覚してた時、
そんな時にチビッコの頃からのヒーローの死を知り、
ボロボロになってもリングに立ち闘い続けてたテリーの雄姿を思い浮かべてしまったから。

全日時代のブッチャー、シーク戦よりもハンセン、ブロディとの攻防に熱狂したクチであり、
最強タッグでファンクスがハンセン、ブロディから反則勝ちで優勝したことは素直に大喜びし、
プロレスごっこでスピニングトーホールドをかけられたらホントに痛かったことも含めて、
あの頃は確かにテリー一色だったように思います。
もちろんテリーさよなら引退シリーズが三条厚生会館で開催された際、
確か相手は小悪党ロン・バスで心から声援を送ってたハズ。

とはいえ引退を撤回したものの、時代は確実にハンセン、ブロディとなり、
次第に全日に居場所が無くなってフェイドアウトをし、
アメリカのメジャー団体、WWE、WCWで悪役として活動したあと、
インディーズ団体に招かれてデスマッチ路線のハードコアにシフトをチェンジ、
時にヤバ目のレスラーを集めたECWでは若手でイキがよく、
しかも因縁のザ・シークの甥サブゥーを相手に闘っていくうちに、
サブゥーの得意技のムーンサルトプレスをヨロヨロしながらも自分の技にしてしまったこと。
凄いのは五十路を目前にしながらの路線変更と離れ業を駆使し、
日本でもFMW、IWAまさに命がけのデスマッチを決行し
ボロボロになりながらもさらにレスラー生命を伸ばしてしまったこと。

アメリカンプロレスの裏側を映したドキュメンタリー映画の傑作『ビヨンド・ザ・マット』には、
懲りずにまた引退を目前にしながらECWで若手と闘いアドバイスを送り、
ドレッシングルームで黙々とトレーニングをする姿を映し
プロモーターからも尊敬されて“生ける伝説”を地で行くテリーのどこか達観した姿、
日本でのアイドル時代とまるで別のテリーを目にし、
なんというか自分が大ファンだったことは正解だったと思ったりしました。

父親もお兄さんもプロレス界のエリートで、
自身も当時の最高権威であるNWA世界チャンピオンに君臨するほどの正統派ながら、
これまでのNWA王者は誰も足を踏み入れなかったデスマッチ、ハードコアに身を投じ、
ボロボロになりながら“リビング・レジェンド”と称賛されたレスラーは皆無なハズ。

今回の訃報記事を目を通した中で嬉しく思ったのはグレート小鹿の思い出話。

グレート小鹿会長が明かす〝テキサスの荒馬〟テリー・ファンクさんの男気「人間性も素晴らしかった」
https://news.yahoo.co.jp/articles/02b537250225847537b8dcf5b48c77e8876b1b13

テキサスの男といえばカウボーイとかカッコいいイメージがある反面、
南部になるので人種差別が激しい地域、
実際テリーの仲間のトンパチレスラーは黒人への差別が酷く、
あのブッチャーが虐められて控室を別にするほど馬場さんも手こずったそうですが、
先のグレート小鹿のインタビューで

「50年も前だから、まだまだ人種差別もあったんだよ。特にアマリロのような南部の地域は…。でも、彼にはそういうものは一切なかったね。俺たちは毎日のように戦っていたから普段も慣れ合うようなことはなかったけど、それでも一対一の人間として付き合ってくれて、当時のテレビ局の偉い人たちにも『小鹿はいい試合をするんだ』って紹介してくれたりした。自分の事務所のスタッフにも話をしてくれて、みんな良くしてくれたんだよ」

読んでやはりテリー・ファンクの大ファンで良かったです。
本当におつかれさまでしたとありがとうを。

ちなみにボロボロのテリーを思い出して頑張ろう、とこの日肉体労働に励みながらも、
連日の疲労と酷暑が重なりバテてギブアップとなりました。

以上、クリエイションの「スピニングトーホールド」を聴きながら書きました。

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20年前、カメラは未来を写していた

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福島第一原発の処理水、海洋放出始まる 
https://www.bbc.com/japanese/66601926

↑このニュースの隣に『阿賀に生きる』や『水俣曼荼羅』を並べて思うのは、
どんなに処理水と呼び方を変えても実質、メルトダウンした原発の汚染水を海に投棄すれば、
食物連鎖によっていづれ人間の口に入るのでは。
多大な被害をもたらした水俣病を繰り返すのではと。

それは考えすぎかもしれない、
科学的に安全だとお墨付きを得たといくら国家が言っても、

「関係者の理解なしに処分しない」 原発の処理水、官房長官が明言
https://www.asahi.com/articles/ASR6X3VWDR6XUTFK00J.html

8年前に交わした国民に対する約束を今年6月の時点でも述べていたことを、
平然と反故にする国家の言い分を信じることなんて無理だと思うんですよ。

ましてや「全責任を持って対応する」など、どの口で言うのだろうかと。

いづれにしても未来永劫、この国は原発事故で苦しみ続けるんだろうと悲観的に思いました。
2023年8月24日はまた後戻りできなくなっただろうと。

「20年前、カメラは未来を写していた」

東日本大震災の翌年にリバイバルされた『阿賀に生きる』の宣伝コピーですが、
これからも写し続けるのだろうと思います。

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撮影助手

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“ながおか市民活動フェスタ2023 参加企画 長岡監督・ロケ映画特集 第7弾”で上映する
栃尾ロケ映画『想い出はモノクローム』について、五藤利弘監督より教えていただきました。

本作は黒沢清監督作を多く手掛けてたり、
今年公開された木村拓哉、綾瀬はるか主演の『レジェンド&バタフライ』を撮影した超一流の
芦澤明子撮影監督が担当しているのですが、
当時、撮影助手でついてたのが30歳の四宮秀俊氏。

氏はその後、撮影監督として独り立ちをし、
真利子哲也監督『宮本から君へ』、三宅昌監督『きみの鳥はうたえる』などを手がけましたが、
なんといっても、カンヌ国際映画祭やアカデミー賞などで受賞をし、
世界的に高く評価された濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』の撮影を担当したとのこと。

芦澤撮影監督とは師弟関係というわけではないそうですが、
『想い出はモノクローム』に続く『モノクロームの少女』でも撮影助手として参加、
活躍している芦澤明子撮影監督の下で学んだことが多々あるのではと想像しました。

特に『モノクロームの少女』は加藤武、村野武範、大杉漣、モロ師岡(敬称略)と低予算の厳しいスケジュールながらも、
第一線で活躍する役者さんが次から次へと登場するだけに、この現場で学び活かされたことが多々あるのではないかと。

現在、五藤監督は次回作の準備に入り、全国各地で取材のために飛び回ってるようですが、
いづれ立派に独り立ちされた四宮秀俊撮影監督と組んでほしいと思ったりしています。

9/30 ながおか市民活動フェスタ2023 参加企画 長岡監督・ロケ映画特集 第7弾
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The Ants



8月15日『蟻の兵隊』ドキュメンタリー塾で肝心なことを書き忘れたことに気づいたので、
備忘録も兼ねて。

シネ・ウインドでのこの日、『蟻の兵隊』は満席となり、
開演ギリギリで入場した担当者は最後方で補助席に座って観賞してたところ、
上映が始まったら池谷薫監督も補助席に座って担当者の隣で観賞。
思えば上映してる映画の監督と隣り合わせで観るという体験は初めてに思い、
これはこれで緊張するなぁ、と時折、池谷監督の気配を気にかけて最後まで観賞。

しかし池谷監督は完成後も、こういった上映会でも観ていて『蟻の兵隊』は、
もう1000回以上は観てるんじゃないかと漠然に思ったので、後ほど
「これだけ観ているなら、追加のシーンを加えたいとか、逆にカットをしたいとか思いませんか?」
などとある意味不躾な質問をしたところ、
「それは無い、今でも観る度に新しい発見をすることがある」
とのお返事でした。

当然、プロの編集者ととことん議論をして完成した作品なんだから、
これ以上、手を加えるのは野暮という答えかと思ったら、
「観る度に新しい発見」ということに感服するしかありませんでした。

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山形国際ドキュメンタリー映画祭 2023



[ながおか市民活動フェスタ2023 参加企画 長岡監督・ロケ映画特集 第7弾]の仮チラシの版下を作って、
久しぶりにながおか市民協働センターに赴き印刷をし、
レターボックスを開けたら“山形国際ドキュメンタリー映画祭”から10月5日〜12日開催の今年のプログラムが届いてました。
ありがとうございます。
先回はビューラ先生のご厚意で配信で何本か観ましたが、
現地へはもう10年以上ご無沙汰しているので、大変恐縮に思いこちらで紹介いたします。

担当者がお会いした監督の作品では、以前ご紹介した小森はるか監督作『ラジオ下神白 ―あのとき あのまちの音楽から いまここへ―』は”ともにある Cinema with Us 2023”
https://www.yidff.jp/2023/program/23p7.html

小田香監督の新作『GAMA』は“アジア千波万波”
https://www.yidff.jp/2023/program/23p2.html

山形を拠点に活動しているにいがた映画塾卒業生の佐藤広一監督は”映像で山形ルネッサンス”にて『山形の酒 ―蔵王の恵み つむぐ技―』『オーケストラのある街』の二本を上映。
https://www.yidff.jp/2023/program/23p4.html

他に『ほかいびと ~伊那の井月~』の北村皆雄監督は10月9日”野田真吉特集:モノと生の祝祭”のプログラムで『冬の夜の神々の宴:遠山の霜月祭』『生者と死者のかよい路:新野の盆踊り 神送りの行事』の上映とともにトークで参加するようです。

https://www.yidff.jp/2023/program/23p5.html

『山形国際ドキュメンタリー映画祭 2023』公式HP https://www.yidff.jp/2023/2023.html

9/30 ながおか市民活動フェスタ2023 参加企画 長岡監督・ロケ映画特集 第7弾
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3854.html

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1000年先の未来

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山口 上関町 使用済み核燃料 中間貯蔵施設建設 調査受け入れ

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230818/k10014166331000.html?fbclid=IwAR2qa9Bw2-_qxgQ0NpRYDfGGTFHzA7PfSmHJ8X-UyWp1wfX6IX3LTpWvcoM

纐纈あや監督『祝の島』、鎌仲ひとみ監督『ミツバチの羽音と地球の回転』
いづれも豊富な海の恵みと共存しながら、
目前に建設が予定されてる原子力発電所誘致の反対運動を続けてる祝島のひとびとを取材し、
この国の未来を考察する作品でした。

“1000年前、沖で難破した船を助けたことから
農耕がもたらされ、 子孫が栄え、
現在に至るまでいのちをつないできた小さな島がある。”

祝島の起源のことで、その祝島のある山口県上関町に突如、
福井県の原発の使用済み核燃料を受け入れる中間貯蔵施設の調査受け入れが突然持ち上がり、騒然となっています。
先の2作品は3,11の直前に完成・発表されましたが、
福島の大惨事を経験しても、
まったく懲りずに困った問題ある施設を田舎に押し付ける図式は変わらず、
疲弊する地方に札束で黙らせることの繰り返しを見るようです。

関西電力が管理の福井県の原発ならば今のままでは確実に失敗が見える大阪万博を中止にして、
万博予定地に安全だというならば中間貯蔵施設建設に踏み切った方が身を切る改革を実践できるんじゃないかと。。

いづれにしても先の2作品で祝島を知ったからには、
この件も注視しようと思いました。
あくまで建設決定でなく上関町長は建設に向けた調査の受入れを表明したことに止まってますが。

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『マダム・イン・ニューヨーク』 in アルカディア



『ブータン 山の学校』『ブランカとギター弾き』に続いて見附市国際交流協会主催の映画上映会、
次回はインド映画『マダム・イン・ニューヨーク』上映会が9月24日にアルカディア 小ホールにて開催されます。

絵に描いたような良妻賢母だけど英語は苦手なマダムがニューヨークに渡って、
苦手な英語を克服するために英会話教室に通うと人生が前向きに変わっていくという、
誰もが共感できるストーリー。

ヒロインはボリウッド映画の国民的大女優・シュリデヴィ。
惜しくも2018年に亡くなってしまいましたが、マサラムービーの香りもあるものの、
地に足の着いたドラマで平凡な主婦がどんどん輝いていく様を魅せてくれます。
個人的に大スター、アミターブ・バッチャンが特別出演しているのも嬉しい作品です。

女性監督が自身の母親をモデルに捧げた女性賛歌、またも入場無料なのでおススメいたします。

『マダム・イン・ニューヨーク』公式HP http://madame.ayapro.ne.jp/


=============================

上映会
「マダム・イン・ニューヨーク」
日時2023年9月24日(日)開場13:30 / 上映開始14:00
会場見附市文化ホール アルカディア 小ホール
料金入場無料 先着200名まで
主催見附市国際交流協会
後援見附市・見附市教育委員会   
お問い合わせ電話:080-5062-7642(見附市国際交流協会事務局)

http://www2.city.mitsuke.niigata.jp/arcadia/rent.html?fbclid=IwAR1pH-H2VlxercUlPdEEJm5jLdfgX7MF7Mua_HydDzJ4_JNNNUxfApKDxeM

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共犯者



昨日の続き。
『蟻の兵隊』の主人公・奥村和一さんについて池谷薫監督はよく“共犯関係”と述べており、
それは生涯に渡って心は奥村さんと共にと同意語ではないか思っていたのが、
確信となったのは中条のお寺にある奥村さんのお墓参りで手を合わせた池谷監督の姿を目にした時でした。

『蟻の兵隊』の中で共に中国の地獄めぐりをした後に、
奥村さんと奥さんが食卓で黙々と新潟のみそ漬けを食べてる印象的なシーンがあり、
ここは日頃、自身の戦争について一言も話さなかった奥村さんが、
中国で「戦時性暴力の被害者」である女性から話した方がいいというアドバイスを受け、
奥様に話した後の場面だそうですが、
この何気ない静かな日常を見せた後に波乱となる靖国神社のシーンを持ってきたことで、
余計に先の夫婦の食事シーンが重要に思えてきました。

この場面で奥村さんと一緒にいた奥様は昨年末に亡くなったそうで、
池谷監督はどうしても今回のお墓参りで奥様も同じお墓に眠っているのか気になり、
確認にまわって同じお墓にいると知って胸をなでおろしておりました。

しかしまさか担当者も奥村さんのお墓参りに同行することになるとは、
遠慮したかったものの『蟻の兵隊』を長岡で上映した手前、
いい機会ではと思い直し同行し池谷監督、エミタイのご主人、ミナミカエさんと共に手を合わせました。

ここで他のお墓参りをしにきた女性が池谷監督を見つけお坊さんですかと尋ねてしまったのは、
側にいるハズの奥村さんは奥様とニコリとしただろうと。

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シブサシラズ



昨日の続きで『蟻の兵隊』ドキュメンタリー塾終了後、
まだ池谷監督の話が聞きたい方々が10人ほど集まり、
ここでも監督は気持ちが乗り熱く語り続けてひとまず解散。

その後は昨年と同じく新潟のパン屋さん“エミタイ”へと、
今年は池谷監督、シネ・ウインド支配人、担当者と集結した他、
見知らぬダンサーも飛び入りしての懇親パーティとなって雪崩れ込みました。

ちなみに“エミタイ”のご主人は青年海外協力隊でセネガル派遣時にフランスパンの美味しさに目覚めて帰国。
ちょうどNHKで池谷監督が手掛ける趣味講座「手づくりパン工房」が生徒役を募集してたところ応募、
経歴に惹かれて番組にレギュラー出演以来の監督とのおつきあいとなり、
その後、番組出演で実際にパン作りを学んだあとに“エミタイ”をオープンし、
今はお昼には売り切れとなる人気店になってるようです。
今回も『蟻の兵隊』のお客様にチーズパンとあんパンを無償で提供し、
この懇親パーティでおもてなしをするなど監督とは新潟で切っても切れない縁となるほか、
アフリカ繋がりでアフリカンフェスタinながおかでも毎年出店しています。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3760.html

その“エミタイ”での懇親会で担当者は昨年早々に酔いつぶれてしまったことを反省し、
お酒を控えようと思いながらも、またもやたらふく飲んでしまい、
ご主人の手作り料理やフランスパンも勧められるまま、いただいてしまった有様なのですが、
ここでも池谷監督は焼酎の水割りを中心にしながら、
縦横無尽に語っておりました。

池谷監督は自身のFBで社会問題を中心に毎回、大変ためになる記事を発信していますが、
それとは別の角度からの映画の撮影秘話をはじめ、
テレビドキュメンタリーでの撮影話、、
はじめてのインド放浪をはじめ海外での豊富な旅のエピソードなど、
話題に事欠くことはなく話し続け、
次第にこんな面白い話はいづれ書籍化したらどうかと思うほどでした。
そして本当にエネルギッシュだと。

ただ池谷監督というとNHKスペシャルで中国をテーマにした作品を手掛けてたことが有名ながら、
意外にも民放番組も多く手掛けてて、
中でも海外放浪時にスペインで闘牛について関心を持ち、
闘牛をテーマにした作品を企画しようとした際、
闘牛好きと耳にした某国民的俳優にナレーションにお願いしたいと思っていたら、
たまたま別の番組で南の島に撮影に来たら、
その国民的俳優が目の前に偶然現れたものの、
さすがに声をかけられず悔やんだ話は驚き、
それとともに沢木耕太郎氏の作品のファンでスポーツをテーマにした番組へ
出演を依頼しお会いしたら残念ながら断られたものの、
「試合がメイン」というアドバイスを受けて番組を作り上げたことという話は、
担当者も「深夜特急」にカブレた口なので、らしいエピソードだと聞いてて嬉しく思いました。

あとあと勿体ぶって申し訳ありませんが、
メディアにほぼ出ない日本のカリスマロッカーの大変男前なエピソードも教えてもらい、
そんなファンではないけれども、イメージ以上に男前だと知ったので、
これからこのカリスマの曲を耳にしたらこの夜の池谷監督のエピソードを思い出すだろうと。

またシネ・ウインド支配人には毎夏、8月15日に『蟻の兵隊』を上映してくれることに感謝しながら、
最近また名のあるミニシアターの閉館が続く中で、本気でシネ・ウインドについて心から意見を述べて、
ともに本気で議論を交わしていたのも印象的に思いました。

ところで画像のお隣の女性は沖縄在住のダンサーで“ミナミカエ”さんという方。
チベットが好きで訪れ、たまたま読んだ池谷監督の『ルンダ』つながりの記事を読み着目、
以後、毎回読んで次第にファンになったものの監督の作品は未見で、
今回たまたま新潟に用事があり来たものの、
ワケあって『蟻の兵隊』が観れなくなってしまい、
それでも諦めがつかずに“エミタイ”に電話をして監督がいると知って飛び入り参加となりました。
その際、沖縄ナンバーの車で来たので、さすがに監督のファンは沖縄からも来るのかと驚嘆しました。

沖縄在住だけど話を聞くと生まれは大阪で、どうも全国各地、そしてインドまでダンスで周り、
話の中で沖縄の彫刻家・金城実氏と三上智恵監督のイベントでもダンスを披露、
金城氏から「旅芸人」と言われたそうで、あぁ、それがしっくりくるなぁと思っていたら、
この場でダンスを披露し、沖縄とか関係のない、なんというか生命を表現するような神聖なダンスで、
これは自分が知らないだけで、かなり著名なダンサーなのではと思ったら、
案の定、“渋さ知らズ”のメンバーだったのでまたもや驚嘆となりました。
なんというか、これも池谷監督が引き寄せた繋がりで、こちらも貴重な話に耳を傾けておりました。

日付をまたぐほど話し込んでて改めてこんな有意義な場を提供いただいた“エミタイ”のご主人、本当にありがとうございました!

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池谷薫監督 『蟻の兵隊』 リアルドキュメンタリー塾



毎年、終戦の日に恒例となってるシネ・ウインドでの『蟻の兵隊』上映と池谷薫監督のドキュメンタリー塾。
池谷監督曰く『蟻の兵隊』の主人公・奥村和一さんの故郷の新潟(旧中条町)だけに力が入るとは
今回はリプレイの機能を十二分に発揮した形で、
特に重要な場面を抜き出して再生し徹底解説。

その中で特に印象的だったのが60年目の8月15日の靖国神社。
小野田寛郎と奥村和一、二人の残留帰還兵が交差するシーンの背景、
「小野田さん、戦争美化ですか?」と詰め寄る奥村和一、
怒りの形相で「開戦の証書を読み直しなさい」と反論する小野田寛郎の場面を再生し、
「(あの戦争は)自衛か侵略かが検証されてない、その痛みをいつまで老兵に押し付けるのか」
と国家に向けて怒りを込めて話す池谷監督。
この場面、確かに靖国で拍手とサイン攻めにあう小野田さん、
戦後補償を却下、つまり国に裏切られて孤高の闘いをしてる奥村さんと、
明と暗が如実に映し出されて改めて人生の残酷さを見る思いがしました。

『蟻の兵隊』は日本兵の被害と加害の両面を描いた作品。
日本兵が初めて殺人を犯した場所に行く映画はこれまでなかったと語り、
さらに奥村さん自身に日本兵の亡霊が現れるシーンも再現して、
現在、戦争に向かって煽る風潮に「死ぬまで戦争を背負う覚悟はあるのか」と警鐘を鳴らす。

映画の中でいわゆる従軍慰安婦だった老婆が奥村さんに被害を話すシーンを挙げてはっとさせられたのが、
池谷監督曰く「従軍慰安婦」というが、当時は都会に慰安所が設けられてたが、
田舎はそんなものはなく兵隊が民家に押しかけて若い娘をさらって強姦をしてたので
「戦時性暴力の被害者」であり、慰安婦どころでないと激怒をしており、
確かにそうだと納得しながら認識を恥じる思いがしました。

『蟻の兵隊』は自身が山西省残留兵士で奥村さんと出会った瞬間から共犯関係となり、
ドキュメンタリーは一緒じゃないとダメと持論を説き、
距離感ゼロのドキュメンタリー映画として
監督の主観で構成され、決して中立公正ではない、
ただし捏造はしないと池谷流のドキュメンタリー論を熱く語っておりました。

そして最後に「国家は大きな嘘をつく」と『蟻の兵隊』と同じく現在、個人の尊厳をかけた闘いとして
赤木さんの裁判を注視するよう皆さんに呼び掛けてました。

賞味90分、池谷監督はおそらく闘い続けて亡くなった奥村さんに恥じることがないよう、
全霊を込めての徹底解説であり、
満員となった客席の3分の2のお客さんは初めて『蟻の兵隊』を観たようで、
上映後に監督が登壇して舞台挨拶でなく本気で作品に込めた思いを語る姿を見て打ちのめされた方も多かったのでは。
こちらも毎夏見ててますますパワフルでエネルギー満載の姿に圧倒される思いでした。

このドキュメンタリー塾は10月に池谷監督の今の本拠地、神戸の元町映画館で対面と配信で再び開催。
また来年は奥村さん生誕100周年ということでシネ・ウインドと奥村さんの故郷・旧中条町で『蟻の兵隊』を上映予定、
さらに再来年は戦後80周年で8月15日の上映が決定しているようでした。

またこのドキュメンタリー塾と別の場面で池谷監督が教え子ともいえる活躍中の女性監督が、
「奥村さんは幸せです、映画の中で語りつくしてたから」と話してたことを紹介。
確かに加害を恥じて口を閉ざす旧日本兵が多いと聞くほか、
語りたくても語る場面がなかった旧日本兵も多くいただろうと思った今年の8月15日でした。

『蟻の兵隊』公式HP https://renuniverse.com/ari/index.html

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昭和29年8月1日



画像は9月30日、市民活動フェスタ参加企画『長岡監督・ロケ映画特集 第7弾』で上映予定の
『長岡まつり 昭和29年8月1日~3日』の場面、戦災慰霊式典の様子。
昭和29年8月1日の映像記録のひとつだけど、
この場面、男性も映ってるとはいえ圧倒的に手を合わす女性の姿が多いのを見て、
まず想像するのは男たちは兵隊さんとなって先の大戦で戦死したのだろうかと。

先の戦争で亡くなった日本軍人約240万人のうち、約140万人(六割以上)が「餓死者」でした。
https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1689571605134053376

「お国のために餓死」と知ると戦死とはまた違う意味になりますが、
いづれにしても、この女性たちの旦那さん、息子さん、お父さんは戦場、空襲で亡くなったと想像すると、

「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し」

↑と説く日本国憲法は大切にしたいと思う8月15日。

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小森はるか監督 『ラジオ下神白』 山形国際ドキュメンタリー映画祭にて上映決定



3月に『空に聞く』長岡上映会を開催し、
お話しいただいた小森はるか監督の新作『ラジオ下神白』が
10月6日~12日に開催される山形国際ドキュメンタリー映画祭「ともにある Cinema with US 2023」部門での上映が決定しました。

小森監督は山形で上映された『息の跡』で注目を集め、
世に出ることにもなったとも言えるので、
新作がまた山形で上映されることで良い繋がりになることを期待します。

上映日は10月6日と7日。
詳細はこちらのタイムスケジュールを↓
https://www.yidff.jp/2023/schedule/pdf/yidff2023timetable.pdf?fbclid=IwAR1CwOkL4Ma7VD2fKUzptmw4Dk4FWpJ8SRtrpd3PDeeMIjwzN2zjMqhpu2g

『空に聞く』を上映して嬉しかったのは、
長岡で観たお客様が結構、翌月開催された『ある春のための上映会』を観に新潟に足を運んだことでした。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3695.html

しかし『空に聞く』に続いて震災とラジオがテーマなのは興味深く思います。

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ラジオ、歌声喫茶、宅録、ミュージックビデオ……次々と変化する「伴走」のかたち​

いわき市にある福島県復興公営住宅・下神白(しもかじろ)団地には、2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故によって、浪江・双葉・大熊・富岡町から避難してきた方々が暮らしている。

​2016年から、まちの思い出と、当時の馴染み深い曲について話を伺い、それをラジオ番組風のCDとして届けてきたプロジェクト「ラジオ下神白」。2019年には、住民さんの思い出の曲を演奏する「伴奏型支援バンド」を結成。バンドの生演奏による歌声喫茶やミュージックビデオの制作など、音楽を通じた、ちょっと変わった被災地支援活動をカメラが追いかけた。

監督は、震災後の東北の風景と人の営みを記録し続けている映像作家の小森はるか(『息の跡』『二重のまち/交代地のうたを編む』)。本作は、文化活動家のアサダワタルを中心にした活動に、2018年から小森が記録として参加することによって生まれた。

カラオケとは違い、歌い手の歌う速度にあわせて演奏する「伴奏型支援バンド」。支援とは何か? 伴走(奏)するとはどういうことか? 「支援する/される」と言い切ることのできない、豊かなかかわりあいが丹念に写しとられている。

『ラジオ下神白』公式HP https://www.radioshimokajiromovie.com/

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11/11 五藤利弘監督 『日光物語』 長岡上映会開催 



以前、記しましたが11月11日(土)アオーレ長岡市民交流ホールAにて、
柴田昌平監督『百姓の百の声』上映会を開催しますが、
同日、同会場にて長岡出身・五藤利弘監督作『日光物語』も上映すべく準備を始めてます。

たぶん『百姓の百の声』が午前、『日光物語』が午後になるかと思い、
また正式に決まり次第、こちらに掲載します。

マドンナに五藤監督作『おかあさんの被爆ピアノ』に続いて武藤十夢、
そして長岡出身・スネオヘアーが五藤監督の演出と嚙み合った好演を魅せる他、
吉永アユリ、和泉詩、万登香と毎度若手女優陣に目が行ってしまうのは五藤監督作ならではかと。
(敬称略)
そして残念ながら遺作となった宝田明さんの威厳とユーモアを兼ね備えた姿が絶品です。
無論、五藤監督作の常連のあの方、この方が次々と登場し、
『おかあさんの被爆ピアノ』『ほうきに願いを』とシリアスなテーマに挑んでた、
五藤監督がコメディに振り切った大変楽しめる映画なのでご期待ください。

ただ担当者は観てこれは『モノクロームの少女』を思い出したりして五藤監督の原点回帰作のようにも思いました。

S東京特派員の東京公開初日レポはこちら↓
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3793.html

ちなみに本作について驚いてしまったことは、
五藤監督は毎回地方ロケではその地の市長さんなどに挨拶に出向くのですが、
舞台となった日光の今の市長さんは長岡出身なんだそうです。

あと現在、宝田明さんの特集をしている横浜シネマリンでも『日光物語』が上映されています。
https://cinemarine.co.jp/nikko_monogatari/

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​映画「日光物語」は、日光二社一寺への参道入口にある人気カフェを舞台に、カフェを経営する大場嘉門(スネオヘアー)とその家族を中心に、町の人々や日光を訪れる人々など、人と人が織りなすヒューマンコメディ。

​嘉門の名前は、父の大場馨が「大バカがおる」と若い頃にからかわれたのだが町を変えるのは「大馬鹿もんだ」という深い意味に感動して息子に嘉門と名付けたのだった。

​そこへ現れる謎の女性(武藤十夢)−−

「日の光る処の輪の中にそれはある」

嘉門はその女性が残した謎の言葉の意味を探して回る。
輪王寺門跡(宝田 明)はそれを見守る。

https://www.nikkoeiga.com/

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『シン・ちむどんどん』

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■大島 新(本作プロデューサー)
鹿島さんのしつこい質問攻めは健在、より磨きがかかって候補者を追及する。ダースさんの辺野古ゲート前のラップは圧巻、涙なしには見られない映画の最大の見どころだ。そして本作は、ひろゆき氏の冷笑ツイートへのアンサー映画でもある。ぜひ、座り込みの現場の人たちのリアルな声を聞いてほしい。

https://www.loft-prj.co.jp/schedule/broadcast/256866

監督ダースレイダー×プチ鹿島、大島新プロデュースの『劇場版 センキョナンデス』の
第二弾『シン・ちむどんどん』が早くも完成、
昨日8月11日より、沖縄で先行公開と配信開始されています。
はたして新潟公開は実現できるか、微妙な気もしますが、
前作『劇場版 センキョナンデス』は大島新監督『香川1区』と違う角度で、
激戦の選挙区“香川1区”を攻め込んでいたほか、
先日、パリへ視察したものの国民が増税と災害で苦しんでるこの時期に観光旅行ではと大炎上してしまった、
エッフェル松川こと松川るい氏が大阪選挙区を取材中に登場、
わりとこのお二人に警戒を持つ候補者が多い中、
進んで持論をまくし立てて、押しの強い印象を持ちました。
聞いてたら外務省のエリート官僚出身なので好待遇かと思いきや、
自民党内では冷や飯を食わされているようで意外に思いましたが。
本作『シン・ちむどんどん』も独自の視点で沖縄知事選を切り取っていくんだろうと思います。

https://twitter.com/senkyonandesu
↑こちらの公式ツイッター、じゃなかったXを読むと沖縄の問題についていろいろと教えてくれる映画のようで、
やはり配信でも見なければと。

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「選挙は祭り!」第2弾は 日本一選挙が熱い沖縄へ

選挙戦に野次馬参戦するダースレイダーとプチ鹿島。『劇場版 センキョナンデス』は、全国およそ50館に広がり、観客動員数は1万人を突破。忖度なしの二人の姿勢は多く の観客の心をつかんだ。

第2弾となる本作は、復帰50年の節目となった昨年9月の 沖縄県知事選から物語は始まる。当時放送中だった朝ドラ「ちむどんどん」を推す全候補者に、その答えから人間性がわかると質問攻めするプチ鹿島。SNS 上に溢れる「沖縄と選挙」を取り巻く膨大なデマを問題視し、候補者に直撃するダースレイダー。

そして二人は、選挙戦の争点となった「基地問題」について、現地の人に話を聞こう と、座り込み抗議がおよそ3000日続く辺野古の現場を訪れる。ダースレイダーはそこで即興のラップを披露。音楽と共に闘う沖縄の人々とのコラボが実現した。

ところが、選挙の翌月、ひろゆき氏による「座り込み抗議」への冷笑ツイート騒動が起こる。そこに大量の「いいね!」が付いた状況を見過ごせないと考え、二人は再び沖縄へ。そこで目にしたものとは・・・。いつもは陽気なラッパーと芸人が言葉を失う予想外のラスト。笑いあり、涙あり、沖縄から日本の民主主義を問う、ちむ(胸)がどんどん(ドキドキ)するドキュメンタリーが誕生した。

https://www.shin-chimudondon.com/

関係ないけど、あちこちで「シン」を見るので庵野秀明監督は著作権を取るべきだったのでは。

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THE EXORCIST



ウィリアム・フリードキン監督の訃報が流れた日に、
たまたまGUで買った『エクソシスト』Tシャツを着ており、
何か奇縁を感じたりしてましたが、
Tシャツのデザインは画像と同じもので、
神父がお屋敷へ悪魔祓いに出向く有名なシーンなのに、
まさに芸術と言える質の高さを感じさせたのも『エクソシスト』が
それまでのオカルト映画と一線を画したからだろと。

70年代に『フレンチ・コネクション』『エクソシスト』『恐怖の報酬』と
まさに悪魔に憑かれたような怒涛の大傑作を続けて撮れば、
その後は枯れても仕方ないところを
80年代に『L.A.大捜査線/狼たちの街 』、
2000年代に『ハンテッド』とシブとく傑作を放った手腕もお見事でした

善悪の境界線が次第に崩れていき、狂気がスクリーンを覆っていく作品群は、
ご本人の演出時の人でなしエピソードと重ねて、
今後、こんな映画作家が登場することはないと断言できることも含めて合掌。

『ケイン号の叛乱』のリメイクが遺作、公開はまだ先だと思うので、
その前に来月、Tジョイ万代の「午前十時の映画祭」で『エクソシスト ディレクターズカット版』が上映されるので、
いそいそと足を運ぼうかと思います。
前回、観た時は壮絶な悪魔祓いの場面以上にカラス神父の全編にわたって苦悩と絶望漂う表情に、
なぜか自分と重ねて共感しながら観てたものでしたが、今度は何を思うだろうかと。

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戦争の親玉



麻生太郎副総裁、台湾で講演 中国念頭に「戦う覚悟」を強調
https://mainichi.jp/articles/20230808/k00/00m/010/073000c

↑前提に「我々にとって今、最も大事なことは、台湾海峡を含むこの地域で戦争を起こさせないことだ」と最もな発言をしながら、
「戦う覚悟」とはこれいかに?

いざ中国と戦争となっても、麻生太郎副総裁は最前線で戦うこともなく、
命令された若者達が命を落とすだろう、と。

ボブ・ディランの「戦争の親玉」のように。

台湾に向けたリップサービスにせよ、卑怯者の戯言と思うことにしていたら、
三上智恵監督がFBで「沖縄では怒りとなって拡がってるとのこと」で、
8月13日に「麻生暴言に抗議し発言の撤回を求める緊急集会」を沖縄県庁前で開催との声明文が出されました。

「(戦争を)するんだったら、自分のところでやりなさいよ」

6月に上映した『沖縄、再び戦場(いくさば)へ』(仮)スピンオフ作品のウチナンチュの発言。
例え卑怯者の戯言としても、戦争となったら真っ先に標的にされる沖縄の当事者として、
絶対にスルー出来ない発言なんだと、こちらもそこまで思うことが正直出来ずにいたので、
深く反省をし三上監督の声明文を転載します。

そして画像のイラストは著名な「白旗の少女」がモチーフになっていたのかと。

===============================

【拡散希望】
13日緊急集会!
麻生発言の波紋
沖縄では怒りとなって
拡がっています

「戦う覚悟」を
一体誰に強いているのか?
一部は確実に
戦場にする想定の
沖縄の島々だろう💢

発言撤回の声を
沖縄からあげようと
週末、緊急集会を開くことが
今日決まりました!
最後にお知らせするので
みなさんぜひ
意思表明しに来てください!

こんな時にノコノコ
台湾まで行き中国を刺激して
火のないところに
種火をつけて回る
麻生氏の行動

アメリカの傀儡で
押し付けられた役割なのかは
さておき

「沖縄を戦場にしてでも
日本は台湾の問題に
コミットして
武力で戦う覚悟ですよ」と
世界に宣言したに等しい
とんでもないです

「戦う覚悟」を国民に
特に沖縄県民に強いるなら
私たちは
「戦わない覚悟」を
「戦場にならない
  させない覚悟」を
高らかに掲げなければ

私のスピンオフのチラシの
中性的な少年?が
ネズミたちと共に
白旗を持ってる図

これは
「戦いません
仲良くしたいです」の図

戦争を押し付けられようとする
私たちの側からの
最も優しくて強い主張
のつもりです

例えば
寝転がって白旗をあげる
戦うなんてムリ〜!という
情けない国民ばかりになったら
1番困るのは
国力を誇示したい政府

私たちは殺されるくらいなら
正義もプライドも
どうでもいいし
家族の命乞いをするのも
恥ではない
という哲学を持たないと
また78年前のように
島が戦争に使われ
人の命が消費され
生活も文化も自然も
叩き潰されます

「戦わない覚悟」こそ
命を守る最後の手段だと
確認し合う必要がありますね

情けないヤツだ、と誰彼に
言われても平気な哲学を
早急に身につけないといけない
中途半端な武器に頼る気持ちがまた
足元掬われるスキを作る
と私は思うのです

戦わない覚悟は
恥ずかしくない
白旗の少女の決断は
78年経って今、あらためて
私たちを救うものだ
とてつもなく大事な場面だと
今の沖縄県民が受け止めなくて
どうする!と思います

「正義のためには
逃げずに戦いましょう!
沖縄の皆さん!」と
再び 呼びかけられるなら

それに抗する覚悟や信念が
こちらに必要です

大会決議文はこれからですが
私は個人的に
・沖縄県民に恐怖を与える
 麻生発言の撤回
・この間の戦争準備加速
 への抗議
・「戦わない覚悟」を
  沖縄県民の総意として発信

これを岸田政権と沖縄県に
求めたい
政府にも県にも
要請文を提出したい

さらなる私の妄想としては
麻生発言の撤回を求めて
沖縄県民が大挙して
白旗を手に
私たちは戦いません!と
国会前に押しかける
までできたらいいのになぁ
(あくまで三上個人の妄想)
、、、、、、、、、
集会名称 麻生暴言に抗議し
 発言の撤回を求める緊急集会

主 催 沖縄を再び
   戦場にさせない県民の会

と き 2023年8月13(日)         
    午後5時から
ところ 県庁前県民広場

デモ行進はありません。緊急集会につき統一したプラカードやのぼり制作間に合いませんので参加者の皆さんがそれぞれの思いで制作しお持ち下さい

https://www.facebook.com/chie.mikami.54/posts/pfbid02WBxPkU65aujv6Q3aErs8p1MF1eS96ZZLrbU4e5ce2kUWoUEN9Jvx8tH4TWNoXo9Yl

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『長岡まつり 昭和29年8月1日~3日』を見た。



http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-3832.html
↑こちらで紹介した9月30日、市民活動フェスタ参加企画『長岡監督・ロケ映画特集 第7弾』で
上映を予定してる『長岡まつり 昭和29年8月1日~3日』を試写して見ました。

長岡駅前、大手通り、水道タンク、長生橋等々、今も目にするスポットが登場する度に、
思わず「おおっ!」と声があがってしまう他、
当時駅前にあった画像の平和像が登場した後に、
おそらく8月1日に撮影された今も続く戦災慰霊式典の様子が映し出され、
ほんの9年前の長岡空襲の追悼式が、
参加した人たちは家族を失ったであろうと想像できるだけに、
暑い中で執り行われ厳かな気持ちになりました。

ただし意外にもこの日は各地で水泳、柔道、そして競馬とスポーツ大会が開かれてたようで、
たぶん撮影班は何班にも別れて、この日の長岡の出来事を撮影しよう躍起になっていたのでは。
クレジットとして「長岡祭り協賛会」の名前が出てきたので、ここが出資していたのではないかと。

そして見ていると今以上に大がかりなおそらく柿川での灯篭流しの様子も収められて、
8月1日は慰霊の日だけにモノクロで撮影され、
翌日の神輿行列とあるけど山車を連想するかのような、
ド派手な車の行進と長岡甚句で踊る人たちを映し、
クライマックスは長岡花火となる8月2日、3日は復興に向かって一丸となってるようなパワーを感じ、
映像はこの時代には異例のカラーとなって余計にギラギラした印象が。
慰霊と復興という対比をフィルムの色で表現する手腕はなかなかだと見てて思ったりしました。

ところで古の『ロッキーホラーショー』の体験型観賞スタイルは、
『バーフバリ』から『RRR』とS・S・ラージャマウリ監督作に現在受け継がれてますが、
この『長岡まつり 昭和29年8月1日~3日』上映会は、
つぶやき観賞OKというのはどうだろうか、と思いました。
先に書いたように水道タンク等が登場すると、「おおっ!」と声を上げたりし、
以前、昭和36年作の長岡ロケ映画『故郷は緑なりき』を長岡市立劇場で上映した際、
長生橋が登場したら客席からどよめきが沸き起こったこともあり、
細かい点でいえば長岡駅前の場面で映画館「銀映」や「寿屋旅館」の姿がちらりと登場するなど、
懐かしき長岡の姿が登場するたびにぜひ、声を出して感想をつぶやき、
客席の観賞者が一体と化して古の長岡について感想を漏らすような上映になれば、
これもまた上映会の醍醐味ではないかと思ったりしました。

個人的に戦災慰霊式典の建物が随分と立派なので、
あれは位置的に長岡厚生会館の前身の建物なのか、
そうなると現在のアオーレ長岡なので上映はシアターで開催だけに、
余計に臨場感が生まれるのではと思いましたが、
はっきりしなかったので詳しい方、観に来ていただき教えて下さい。

改めて9月30日(土)アオーレ長岡シアターで上映します。
詳細が決まりましたら、またこちらで告知します。

しかし灯篭流しの場面で生き生きと灯篭を流す男の子たちは
現在たぶん80歳前後だと思うとやけに感慨深い気にもなったりしました。

あと当時の長岡市長が白い制服姿で大変ダンディに映ってるものの、式典にもその姿なんで喪服でなくてもいいのか?と。

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11/11 『百姓の百の声』長岡上映会開催


(C)プロダクション・エイシア

11月11日 ウィルながおかフォーライムイベント参加企画として
柴田昌平監督新作『百姓の百の声』上映会を開催します。
会場はアオーレ長岡市民交流ホールA、詳細が決まりましたらまたこちらに掲載します。

===============================

食べている限り、
誰の隣にも「農」はある。
なのにどうして、
「農」の世界は
私たちから遠いのか。
和食を撮って世界を魅了した『千年の一滴 だし しょうゆ』の柴田昌平監督が、「食」の原点である「農」と向き合った。
全国の百姓たちの知恵・工夫・人生を、美しい映像と丁寧なインタビューで紡ぎ出す。田んぼで農家の人たちが何と格闘しているのか、ビニールハウスの中で何を考えているのか。多くの人が漠然と「風景」としか見ていない営みの、そのコアな姿が、鮮やかに浮かび上がる。
みんなつまづく。そして前を向く。
転んでは立ち上がる復元力。
今後 経済が下向き、食糧輸入に頼れなくなると予想される日本で、いま必要とされる力はレジリエンシー:復元力。
百姓たちには本来これが備わっている。

映画に登場する百姓たちは、小手先では解決しないさまざまな矛盾を、独自の工夫で克服していく。
これは自然と向き合い
作物を熟知する百姓たちの
叡智を訪ねたドキュメンタリー

「耕す人々」の世界の入り口が
ここにある。

予告編 https://www.youtube.com/watch?v=h0q7xqxxdRw

公式HP https://www.100sho.info/

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「MY MOTHER IS A BELLY DANCER」



市民映画館をつくる会の時にお世話になった盲目の当時、市議会議員のFさんから、
ある日、久しぶりに電話がありベリーダンスショーを実行委員形式で開くから参加してくれないかとのお電話が。
聞けば長岡の国際人の方からも推薦したとのことで、
栄誉とはいえ大袈裟な、せいぜい上映会でチラシをお客様に配布するくらいしか役立ちませんがとお返事し、
ミーティングにも参加してない有様でしたが、
それでもFさんは声をかけて下り、
今度、長岡市身体障害者団体で納涼祭りを開き、そこでベリーダンスがあるからとお誘いを受けて参加しました。

会場についたら、どうもベリーダンスの実行委員として長岡の国際人のほかに、
『劇場版 荒野に希望の灯をともす』上映会でお世話になった方などがおり、
さらにイベントのボランティアスタッフにこれもお世話になってる市議会議員の方や、
ベリーダンサーの一人はウィルながおかにこちらを誘ってくれた方で、
今はモーニング娘。やジュリーがコンサートを開くホールの館長をなさってる方。

しみじみと思ったのは、本当にどこの馬の骨なのかわからないこちらを、
面白がってくれて、こちらは今も大変お世話になってる方々になるんで、
諸々の事情を知りながらも、声をかけてくださるのはありがたく思ったりしました。

そしてベリーダンスショーの華やいだ衣装とパフォーマンスを見せるダンサーの方々、
率直に老いも若きも大変輝いており、
やはり思い出したのは「第13回長岡アジア映画祭」で上映した以前にも書いた
香港映画『MY MOTHER IS A BELLY DANCER』
平凡というより各々が深い問題を抱えてる主婦の方々が、
ベリーダンス教室に通っていくうちに前を向いて輝いていくという作品。

http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-166.html

この上映に合わせて当時、長岡にあったベリーダンス教室のカリーラ先生に頼んで、
上映前に生徒たちとのベリーダンスショーを開催、
先生がソロのダンスでロウソクの火を使う演出があるというので、
消防署まで許可を貰いに行った記憶が。

http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-205.html

↑こちらを読み直したら40人もダンサーが踊ってたそうで、
楽屋はほぼ半裸の衣装のダンサーの皆さんで目のやり場に困り、早々と退避した記憶も。
しかしカリーラ先生って本場・中東の方でしたが、
その後すぐさま結婚、旦那さんがイスラム教徒なので先生もイスラムに改宗、
あれだけ華やいだベリーダンスの衣装を着てた先生が、
肌を見せることのないイスラムに改宗するのかと驚きましたが、今もお元気でしょうか。

ベリーダンスショーは来年3月23日に長岡リリックホールシアターでの開催が決まったそうです。

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9/30 長岡監督・ロケ映画特集 第7弾 上映作品



9月30日 ながおか市民活動フェスタ参加企画 長岡監督・ロケ映画特集 第7弾 

*『放課後』 小林茂監督作

*『想い出はモノクローム』 五藤利弘監督作

*長岡造形大学セレクション (2023年)

*長岡まつり 昭和29年8月1日~3日

以上を9月30日午後、アオーレ長岡のシアターで開催予定で進めます。
今年は時間短縮となり、毎年上映してきた長岡・山古志ロケ映画『冬のアルパカ』を泣く泣く断念、
また昨年大きな刺激を受けた「長岡造形大セレクション」はこれから上映作を選びます。
『放課後』は小林茂監督の初監督作、
『想い出はモノクローム』は五藤利弘監督が初めて栃尾で撮影した作品で芦澤明子カメラマンが撮影しています。
これに造形大の学生が仲間とともに初めて撮った作品となる「長岡造形大セレクション」、
たぶんこれが長岡を撮影した最初の記録映像なのでは『長岡まつり 昭和29年8月1日~3日』と
続けて上映することで、こちらが「初心忘れるべからず」を肝に銘じるような上映会になればと思います。

上映順や上映時間は決まり次第、こちらに掲載します。

というわけで『長岡まつり 昭和29年8月1日~3日』のDVDを試写のためにお借りしたので、
これから上映してどんな映像なのか確認をします。
しかしタイトルバックはおかめの仮面の神主(?)のようなので、
こんな姿となる神社は今もあるのだろうかと。

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8/15(火)「蟻の兵隊」@新潟シネ・ウインド  12:30上映 上映後に池谷薫ドキュメンタリー塾(「蟻の兵隊」を徹底解説)



明日は78年目の広島原爆忌。
五藤利弘監督『おかあさんの被爆ピアノ』の中で消防団員だった矢川光則・調律師の父親の壮絶な被爆体験を再現していて、
映画の中でも強烈な印象を残しています。

それともう一人、担当者がお話したことがある被爆二世として『蟻の兵隊』の池谷薫監督。
講演でよく話す、父親の被爆体験はほんのほんの一瞬の差で生死が分かれる話で、
池谷監督が産まれたこと自体が奇跡のように思ったりしました。
もしあの日に池谷監督の父親が亡くなってたら『蟻の兵隊』は誕生してなかったわけなので、
この奥村和一さんと共犯関係となって国家の嘘を問い詰める魂のドキュメンタリー映画も存在せず、
そう思うと『蟻の兵隊』は強烈な使命を帯びた作品に思います。

ここ数年、終戦の日というか敗戦の日にシネ・ウインドでは「戦争を考える」をテーマに
塚本晋也監督『野火』とともに、池谷薫監督をお招きして『蟻の兵隊』を上映していますが、
今年は90分に渡って上映後に『蟻の兵隊』を徹底解説するドキュメンタリー塾も併せて開催するそうです。

*8/15(火)戦争を考える映画特集

12:30~14:15『蟻の兵隊』

★上映後、14:20~16:00 池谷薫監督による『蟻の兵隊』を徹底解説するドキュメンタリー塾を開催
※ ドキュメンタリー塾は当日『蟻の兵隊』を見た方のみ参加できます
料金・大人1900円 シニア・学生1300円 シネ・ウインド会員1200円(招待券使用不可)

ドキュメンタリー塾が終わった後、もっと池谷監督と話したいという方がいたら近所で軽く懇親会するかもしれません。ご来場お待ちしています。

https://www.cinewind.com/movie/31572/

以下、池谷薫監督のFBから画像とともに転載します。
奥村和一氏は大変な勉強家だったと聞きましたが、
この画像は半藤一利氏の著作が写ってるので拝借。

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今年も8月15日が近づいてきた。写真左は残留を命じられた直後、21歳の奥村和一さんである。奥村さんらの運命を変えたこの日、今年も彼の故郷、新潟シネ・ウインドで「蟻の兵隊」を上映する。一日限りの特別上映。上映後には90分のドキュメンタリー塾を開講し、この映画がどのように作られているのか徹底解説する。
敗戦時、中国山西省に駐屯していた第1軍の将兵2600人は、あろうことか武装解除することなく残留を命じられ、国民党系軍閥の部隊に編入して中国の内戦を戦った。戦後の戦死者550人。生き残った者も700人余りが捕虜となり、再び祖国の土を踏むことができたのは日本が高度経済成長期に突入しようとする昭和30年前後のことだった。
だが、復員した兵士たちを待ち受けていたのは「逃亡兵」の扱いという、屈辱以外の何ものでもない国家の手酷い仕打ちだった。ポツダム宣言に背くこの暴挙を、日本政府は兵士たちが志願して勝手に戦争を続けたとみなし無かったことにしたのである。
「我々は蟻のようにただ黙々と上官の命令に従い、戦後も戦争を続けた」… それが「蟻の兵隊」のタイトルに込められた意味である。残留兵たちはみずからを「蟻」になぞらえたのだ。
昭和23年の戦闘で重傷を負った奥村さんは、その後捕虜となり、炭鉱などで強制労働をさせられたのち、昭和29年にようやく復員した。故郷の新潟に向かった奥村さんは、軍籍を確認しに行った県庁で到底承服できない事実を突きつけられる。「昭和21年3月15日、現地現役除隊」… 自分の軍籍が知らぬまに勝手に抹消されていたのだ。将兵の組織的な残留を進めた軍の巧妙なアリバイ工作だった。
さらに郷里の中条町に帰った奥村さんに悲劇が追い討ちをかける。「中共帰り」「赤のスパイ」のレッテルを貼られ公安警察の監視の目にさらされたのだ。刑事たちは雑貨商を営む実家に毎日のように押し掛けてきた。仕方なく奥村さんは故郷をあとにする。自分たちは祖国の復興をかけて戦後も理不尽な戦争をつづけたのではなかったか。
「国家はでっかい嘘をつく」… それが「蟻の兵隊」が遺した教訓である。奥村さんらは嘘をつき続けるその国家に対し、個人の尊厳をかけた闘いを挑んだのである。その姿を目に焼き付けてほしい。 
さらにこの映画の最大の特徴は、戦争を被害と加害の両面から描いた点にある。残留問題の真相を究明するうちに奥村さんは加害者でもあった自分から逃れられなくなった。敗戦直前、奥村さんは初年兵教育の名のもとに罪のない中国人を銃剣で刺殺するよう命じられた。奥村さんはその現場をも再訪する。そこで奥村さんに起きた異変とは?
奥村さんは2011年、東日本大震災のふた月後に亡くなった。奥村和一はもういない。だがスクリーンのなかで生きている。
8/15(火)「蟻の兵隊」@新潟シネ・ウインド 
12:30上映 上映後に池谷薫ドキュメンタリー塾(「蟻の兵隊」を徹底解説)
https://www.cinewind.com/information/8-15-3/

『蟻の兵隊』公式HP https://www.renuniverse.com/ari/

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去年煙花特別多

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昨日、一昨日の長岡花火は大成功に終わったようですべて関わった方、本当にお疲れさまでした。
個人的に見えない場所でお仕事をしていた方々に敬意を表します。

それで日本の花火映画の金字塔は北野武監督『HANA-BI』はあれは花火映画とは別の哲学があるように思い、
やはり昨日書いた『この空の花 長岡花火物語』になるのかもしれませんが、
個人的なベストは『Love Letter』に続けて観たので、
当時確かにもんの凄い監督が出てきたと思った岩井俊二監督『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』を推したいです。
ただ、その後の岩井俊二監督はひたすら冗長に思えてなりませんが。

それで長岡花火の特にヤケクソ的に圧倒されてしまう花火を毎年観て思い出すのが、
香港映画『花火降る夏』(1998年)
原題の「去年煙花特別多」が示すように前年の香港返還の1997年は7月1日の返還式だけでなく、
やたらとイベントがあるたびに花火を打ち上げたようで、
フルーツ・チャン独自のゲリラ的な撮影で花火のような艶やかな場面の陰で、
返還とともに失業した軍人が強盗となって堕ちていくいく姿をヒリヒリと描いていました。
当時、門外漢のこちらはフルーツ・チャン監督の前作『メイド・イン・ホンコン』と続けて観ながらも、
彼ら這いつくばって生きてる市井の人々が香港の将来に対する不安を、
映画の中で見つめながらもいまひとつ掴めなかったのが正直なところで、
ご存じのように圧倒的な武力と政治力で香港パワーの主因だった民主主義が、
粉々にされてしまうのを目にして、やはり当時の不安はここに的中したのかと思いました。

あともう1本、同じく香港返還式の花火が登場する『インファナル・アフェア 無間序曲』
前作『インファナル・アフェア』の前日談で香港警察と黒社会の構想を、
香港の歴史の一大転換を踏まえて描き、
大絶賛された前作以上に支持するファンも多いんじゃないかと。
本作の中でヤクザのエリック・ツァンと
もう一人の主人公、警部アンソニー・ウォンともに返還式の花火を感慨深い眼差しで観ており、
そこに両雄の香港への心情が裏打ちされて、やはり門外漢のこちらでさえジーンとしてしまうのですが、
いみじくも警部を演じたアンソニー・ウォンがその後に雨傘運動支持したことで、
香港及び中国映画界から完全に干されてしまうのを目にしてしまうのはある意味恐怖、
公開時は後にまさかそんな目に遭うとはと振り返ったりします。
幸いアンソニー・ウォンは低予算とはいえ香港映画に復帰したようで、
いづれまたジョニー・トー監督と組んで、かの地で復讐戦を挑んでいただきたいです。

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ザ・ロンゲストサマー



「大林宣彦監督って知ってる?」

一緒に長岡花火を見る長岡造形大の4年生の学生に尋ね、

「アニメじゃない方の『時をかける少女』を監督した人」

などと伝えてようやく、わかったようなので少々燻しく思い、

「長岡花火をテーマにした『この空の花 長岡花火物語』は観たことない?」

と尋ねたら知らないようなので、これは由々しき事態に思い、
造形大の学生は大半は県外から学びに来ており、
この学生も茨城からだそうで、これはビューラ先生に、
立派な講堂があるので新入生にまず『この空の花』を見せるべきではないかと提言をしたいと思いました。
とりあえず長岡花火だけでなく長岡の歴史についても凝縮されてるので、
何より大林監督は亡くなる直前まで非常勤で造形大の講師を務めてたのだから。

ちなみに追い打ちをかけるように大林監督がAKB48のMVを造形大で撮ったと言うと、
また驚いており、「前田敦子は卒業後だけど大島優子も篠田麻里子も来て撮影してた」と言うと、
目を丸くしていましたが、そうか、ついこないだのことだと思ったけど、
これもコロナの断絶なのかと的外れなことを思いました。

というわけでビューラ先生のアトリエ屋上での長岡花火鑑賞、
この造形大生の家族総出で茨城から6時間かけて車で来て一緒に鑑賞、
特筆なのは少子化が嘘のように子どもたちがたくさん来て目を輝かせながら、
お父さん、お母さんと一緒に長岡花火を興奮しながら見てたことでした。
そして皆さんから差し入れとしてまるでバイキング料理のようなたくさんの品が揃い、
担当者がほとんど食べてた有様でしたが、本当にごちそうさまでした。

あと造形大の新入生の女子大生も見に来て、担当者はGUで購入した『IT』のTシャツを着ており、
それを目にして「ペニーワイズですね」と一言、
聞けば映画版を上下二作とも観てるとのこと、
気を良くしたこちらは自分は原作を読んで感激したことと、
映画にスティーヴン・キング御本人が登場して、すっかり老けてしまったけど感慨深かったとことをお伝えしました。
さすがに知ってることで造形大生だなぁ、と思った次第。

そして昨年に続いて原田裕司監督も奥様と赤ちゃんを連れて鑑賞。
この赤ちゃんは昨年は奥様のおなかにいたのが、
何やら元気に手足をばたつかせながら、
泣きもせずに花火をバックにお父さんに抱かれて記念写真に収まるのを目にし、
この赤ちゃんもたぶん「忘れたくない夏」を思い出す日が来るんだろうと。

原田監督は最近『君たちはどう生きるのか』を観たそうで、
余計にこのお子さんの未来を考えたりしたんじゃなかろうかと。

というわけでビューラ先生、機会をありがとうございました。

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被爆ピアノ 平和の音色 全国巡回 長岡や佐渡でも 演奏者「幸せかみしめた」



被爆ピアノ 平和の音色
全国巡回 長岡や佐渡でも
演奏者「幸せかみしめた」

 原爆投下後の広島で焼け残った「被爆ピアノ」を奏でる演奏会が今年、長岡市や佐渡市などで行われた。家族連れなどが美しい音色を鑑賞し、平和の尊さを実感していた。

戦後78年

 広島市の被爆2世でピアノ調律師の矢川光則さん(71)が、1945年8月6日の原爆投下で被爆したピアノを修復し、全国各地で演奏会を開いている。

 長岡市の近代美術館講堂では17日に開かれ、小学生から大人まで8組が演奏。家族連れなど約170人が聴き入った入った。
 ベートーベンのピアノソナタ8番「悲愴」を奏でた新潟大3年の相沢夏音さん(21)は「中学時代から学んできた広島や被爆のことを思いながら弾いた。昔のままにピアノでも、音はすごくよかった」と話した。

 この日は被爆ピアノにまつわるエピソードをなどを基に、長岡市出身の五藤利弘さん(54)が監督した映画「おかあさんの被爆ピアノ」の上映会や、五藤監督、矢川さんのトークも行われた。

 トークの司会は、映画に出演した俳優の大桃美代子さん(魚沼市出身)。五藤監督は、矢川さんを取材したドキュメンタリー番組を制作した際に映画化を思い立ったといい、「平和が当たり前でなくなった今こそ、若い人に当時のことを知ってほしい」と訴えた。

 矢川さんは「ピアノは大きな修理をしておらず、ほぼ被爆当時の状態だ。平和を考えるきっかけにしてほしい」と呼びかけた。

 佐渡市でも22日、市教育委員会などが企画した演奏会と同映画の上映会があった。6組が2台の被爆ピアノを交互に奏で、約120人が平和を願う音色に耳を傾けた。

 親子3人で演奏した新潟大1年の後藤英将さん(19)は「70年以上前のピアノと思えないきれいな音。被爆者の思いや生きている幸せをかみしめた」と語った。

読売新聞 7月31日付

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7月17日に開催した「被爆ピアノ演奏会と映画おかあさんの被爆ピアノ上映会」の共同代表を務めた小林茂監督より、
7月31日付の読売新聞新潟県版に記事が掲載されたと連絡をいただき、書き写しました。

記事の中に「音がすごくよかった」「音がきれいだった」と演奏者が被爆ピアノを弾いた感想を伝えてますが、
本当にピアノ奏者がまずこの被爆ピアノで感心するのが、
とても戦時中のピアノとは思えない音色なことと、ここまで維持を続けている矢川調律師への称賛でした。

あと佐渡の記事で被爆ピアノ2台を使った演奏会は珍しいと思いました。

ちなみに長岡を取材に来た読売新聞の記者さんは10年以上前にも長岡支局の記者だった方で、
当時よく市民映画館をつくる会の活動に取材に来られてた方。
先方は薄ぼんやりと担当者を覚えてたようですが、
こちらは大変良く覚えておりました。
最近取材に来た新聞記者さんはいづれもこちらから見て薄ぼんやりした印象しか覚えてないのですが、
この読売新聞の記者は当時猪突猛進タイプというのか、
当時はとても個性的な新聞記者さんが多かった中でも大変個性的に思った記者さんでしたが、
長岡の次は福島へと転任し、こちらとのおつきあいもそのままフェードアウトしたのが、
まさか偉くなって長岡へと舞い戻ってきたとは。
はたして当時、取材なのかなんなのか「一緒に今度、潟コンに行きましょう」と誘われて、
こちらは当惑したことは覚えてらっしゃるでしょうか。
あれはなんだったのかと再会して思い出してました。

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