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長岡アジア映画祭実行委員会!ブログ

新潟県長岡市で活動します長岡アジア映画祭実行委員会!です。

2018年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2019年01月

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献杯



年の瀬も押し詰まり、お仕事納めは終わったものの、諸々の作業は終わらずどうすることも出来ずに、半ば逃避の意味でお世話になってる居酒屋・かちんこへ。
ここのカウンター脇の壁には以前、旅番組でこのお店の若き日の俳優仲間で今は亡きご主人と対談をした大杉漣さんのサイン色紙が飾られており、いろいろあった今年漣さんを思い出して色紙に献杯して、静かに漣さんを思い出して飲もうとしましたが、そうはならずカウンターに座ってた常連さんの女性が画像の写メを撮ってるこちらを見て「あなた映画の人でしょう!」と。

結構あちこちに顔だしてるとこんな形で省略された呼び方をされるのですが、確かに先日の纐纈あや監督特集の打ち上げの時にこちらのお店を使った際にも
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2079.html
カウンターにこの常連女性が賑やかにお酒を飲んでたことをこちらも覚えていたので、
「あぁ、あの時の、覚えてます」と伝えたら
「大杉漣さん今年亡くなったのよね」
「でも、私ここで角替さんと飲んだことがあるのよ、亡くなってショックだったわ」

よく話を聞くと『この空の花』撮影時にこちらで飲んでたら出演してた角替和枝さんが訪れ一緒に楽しくお酒を飲んでたそうです。
女将さんによればご主人の柄本明さんも奥さんからこのお店の評判を聞いてか、何度か訪れたそう。

女性は続けて、
「あそこの座敷で年配の俳優さんが飲んでたので握手をしてもらったことがある。誰だったかなぁ、凄いお酒が好きで最後はマネージャーさんだかが迎えに来るまで飲んでいた」
結局名前は思い出せず、誰かと気になりましたが、それにしても『この空の花』の撮影時は大林監督は勿論、根岸季衣さんも来たことがあるそうで、サスガにかちんこという名前だけに映画人は目にしたら若松孝二監督のようにふらりと入りたくなるんだろうと。

ついでに女将さんに「最近、役所広司は来ましたか?」と尋ねたら「来てない」そうです。

その後、カウンター席の常連さん達とわいわい、日頃ムスッとしてるこちらからすれ酒場で隣のほぼ初対面のお客さんとわいわい話しをするなど、あんまり無いのですが、このお店はそんな気になるのが飲みやすいと思ったりと。

そしたら↓こちらで紹介した
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2080.html
Y組の社長が三軒はしご酒の締めとしてこの店にやってきて、こちらを見つけて隣席に座りました。

先日の打ち上げの際にはサイコロステーキを皆さんにご馳走いただいたので、そのお礼をしてから、こちらの近況などを話してましたが、
このお店に毎回上映会のポスターを掲示させてもらってたので何か上映会はあると知ってたものの、主催者がこちらだとは知らずにいたそうで、あの時の打ち上げの様子を見てて驚いたとお酒をどんどん注ぎながらいつしか語らっておりました。

市民映画館をつくる会では高畑勲監督『おもひでぽろぽろ』を上映した際、高畑監督をお招きし、その際に普段はサインを貰うことが無いのになぜかその時に高畑監督からウエストポーチにサインをしてもらったこと、先日家の整理をしていたらそのポーチが出てきたことなどを話しました。
大杉漣さん、角替和枝さん、そして高畑監督と自然と亡くなった人たちの名前が出るもんだなぁと内心しんみりとしましたが、その後に最近観た映画として『ボヘミアン・ラプソディ』の話で大いに盛り上がり、確かに世代に関係なく共通の話題としてこの映画の大ヒットは本当に大きいと思ったりと。

ちなみに先の常連女性とも常連同士、知っている仲なのか
「あなたはもっと派手な服を着てもいい」
と紳士的にアドバイスをしていたので、サスガに余裕があると違うなぁと感心してました。

Y組の社長は次はマッサージに行くというので、
思わず「いいですね」と本音を言ってしまったら、
「それじゃぁ、君も連れて行くよ」とかちんこを後にして、
あやしげな店構えだけど健全だった台湾マッサージ店に二人で入店。
体はほぐれて殿町の夜は更けていきました。

先の記事に書いた市民映画館をつくる会最後の会合で反感を持ったY組の社長と何年か後にこうしてまさかマッサージに行くとは、
どんな流れになるかやはり予測できないと思いました。
ありがとうございました。

そして本年、お世話になった方々にこの場で改めて御礼と新年もどうぞよろしくお願いします。
よいお年をお迎えください。

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龍虎風雲



『龍虎風雲』『監獄風雲』『學校風雲』『聖戦風雲』と原題を書くだけで男騒ぎとなる80年代後半に香港映画で風雲を巻き起こしていた香港アクションの巨匠リンゴ・ラムが昨日亡くなったと知りました。享年63歳。

『友は風の彼方に』
原題『龍虎風雲』
強盗団のリーダーと潜入捜査官の絆と友情を骨太のアクションの中で描いた大傑作。
あの『男たちの挽歌』に続いて本作で任務と友情の狭間で苦悩する潜入捜査官をチョウ・ユンファが熱演して香港ノワールの顔となったことを決定付けた傑作。
ロサンゼルスのビデオ屋でこの『友は風の彼方に』を発掘し狂喜した無名時代のクエンティン・タランティーノがこれを下敷きに、というかまんまパクリながら独自の猛毒をまぶしたのが『レザボア・ドッグス』。
これの大成功でタランティーノは世界の映画界に旋風を巻き起こしたのはご存知のとおりで、いわばリンゴ・ラムがいなかったらタランティーノが世に出ることもなく、アクション映画の潮流も変わっていたのではないかと。
それほど『友は風の彼方に』は偉大な映画だったとここで断言を。

刑務所を現代社会の縮図として描き耐えて耐えて耐えまくるチョウ・ユンファが最後はブチキレ怒り爆発、まさに高倉健さんと化したかのような『プリズン・オン・ファイヤー』(監獄風雲)

テロリストに扮するのがなぜかオリビア・ハッセーだったのが謎ながらもダニー・リーお得意の刑事モノながら、冒頭、教会での大銃撃戦で破裂する盛大な血煙に驚いた『聖戦』(聖戦風雲)

チョウ・ユンファの信頼を得て刑事ドラマに当時の香港一の美女チェリー・チェンを迎えてしっとりした大人のラブストーリーを味付けしながらもクライマックスの炎上する家屋でのアクションがハラハラさせてくれた『いつの日かこの愛を』

イイ年した中年男たちがバイク跨り強盗を繰り広げるという普通なら陳腐になるものを、サイモン・ヤム、アンソニー・ウォンと二大変態猟奇俳優が互いにやりたい放題過剰な怪演ぶりで、チョウ・ユンファの影が薄くなってしまったものの、個人的にその出鱈目ぶりがクセになってしまった怪作ながら傑作『フル・コンタクト』

ハリウッド進出作はやはりジャン・クロード=ヴァンダム主演作で、その中ではバランスが取れた秀作となった『マキシマム・リスク』
以降、ワガママとして悪名高いヴァンダムと二本も主演作を撮ることになってしまうけど、それだけ信頼寄せてたのか亡くなったら真っ先に追悼のツイートをしたヴァン・ダムは本当はいい人なんだろか。

当時、香港映画ファン仲間より70年代のアメリカ活劇のようだと絶賛されてて観たかったものの、ラウ・チンワン、ン・ジャンユーと渋めの演技派が主演のため、とうとう日本上陸は適わず、某ルートを通して日本語字幕なしのビデオを入手して見たら、これがリンゴ・ラムの最高傑作ではないかと思った『高度戒備』

ツイ・ハーク、リンゴ・ラム、ジョニー・トーと香港ノワールの傑作を手がけた巨匠3人が連作ということで期待を抱きすぎたためにウームと唸るだけだった『強奪のプレリュード』

8年ぶりの新作は香港を舞台に撮ったことを嬉しく思いながらも全盛期をなぞってるだけなのか、全盛期への試運転なのかどうも微妙に思った『ワイルドシティ』

以上、ほんの触りだけでリンゴ・ラムを紹介するつもりが、やはり担当者が熱狂した数々の活劇を監督し、強い思い入れがあるぶんダラダラと長くなってしまいましたが、こうして振り返るとスランプの時期を乗り越えて辿り着いた『ワイルドシティ』は再び香港を舞台に手馴れた得意なジャンルへと回帰し、結果的に遺作となってしまった『スカイ・オン・ファイア』と続くので勝手知ったる香港でまた気勢を上げるダイナミックなアクションを撮り続けてほしかったと。
だから『強奪のプレリュード』から『ワイルドシティ』の空白の8年が今更ながら勿体無い気がしました。
とはいえ『スカイ・オン・ファイア』はまだ見てないのでいづれ追悼の気持ちを抱いて見たいです。

しかし『龍虎風雲』など、その名に恥じない傑作を撮ったことだけでもリンゴ・ラムの功績は偉大に尽きると。お疲れ様でした。

画像は『龍虎風雲』からタランティーノがまんまパクッて世界中のムーブメントとなった記念すべきシーンです。

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音楽 経麻朗



佐藤真監督の新潟に深い縁のある三作『阿賀に生きる』『阿賀の記憶』『SELF AND OTHERS』の音楽を担当した経麻朗さんが12月25日に亡くなられたそうです。

担当者は電話で一度、お話させていただき、どこかで映画祭のステージで演奏いただけないかという思いがあったものの口に出せず胸にしまったことがあり、その後に『アフリカンフェスタ2014』に経麻朗さんは特別なバンド“経麻朗アフリカンジャズクインテット”で参加、照明係を任せられて間近で聴けるという役どころながらドキドキしながら操作していた覚えがあります。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-388.html

『阿賀に生きる』の小林茂監督がツイッターで追悼の投稿をしてるので、そちらを転載いたします。合掌。

『阿賀に生きる』の音楽を担当した経麻朗(きょうまろ)さんが12月15日お亡くなりになりました。『阿賀に生きる』は経麻朗さんの音楽とともにあります。多くの音楽家の育成にもご尽力されました。謹んでご冥福をお祈りします。
小林茂

https://twitter.com/kobacamera/status/1077786916781617152

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第19回東京フィルメックス 映画祭巡礼記

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*S東京特派員と奥様の映画祭巡礼記。
11月17日~11月25日に開催された第19回東京フィルメックス。
今回は奥様がボランティアスタッフにも参加し、その活動の様子も送ってくれました。
ご夫妻どうもありがとうございます。

フィルメックスといえばあのオフィス北野が長年、協賛し支援してきましたが今年例のドタバタ劇があって協賛どころでなくなってしまい、どうなるのかと思ってたらやはり木下グループが協賛となり、製作の他に映画館経営まで乗り出してる木下グループが縁起でもありませんが、万が一傾いたら日本映画も共倒れするんじゃないかと思ってます。
すごいよ木下工務店というか木下グループ!

今年の目玉は堂々4時間の大長編『象は静かに座っている』 だと思ってましたが、さすがにご夫妻とも観賞されたようです。
しかし懐かしの中国第五世代の傑作『盗馬賊』が修復されデジタル版での上映はよいとしてオリジナルのチベット語を中国語に吹き替えての上映は意図を勘ぐりたくなりました。
あとツァイ・ミンリャン監督、商業映画引退とはいえ、やってることはあんまり変わんないんじゃないかと。シャオカンは幾つになったのか?

https://filmex.jp/2018/

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今年も東京フィルメックスに行って来ました。
そのご報告です。
ただ見るだけだった例年とちょっと違うのは(H)がボランティアとして参加したことです。
それではまずボランティア体験記、それから見た作品の感想をどうぞ。

☆ボランティア体験談
今回はなんとフィルメックスにボランティアスタッフとして参加してきました。
ホスピタリティ班という、来日ゲストのアテンドをするボランティアです。
最初は軽い気持ちで、中国語を活かして映画祭に関われたらいいなと思っていたのですが、実際に空港にゲストを迎えに行く際に何も考えておらず、合流したベテランの方から空港内のどこに両替所やコンビニがあるか教えてもらって初めて「な、なるほど…ゲストから聞かれたときのために下調べしておくべきだった…」と気づいたという…。
さらに私が担当したゲストの方は海外に慣れていて英語も完璧、過去にフィルメックスにも来たことがあるしWi-FiやGoogleMapも使いこなしていて、一人で移動できるのでアテンドはほとんど不要とのことで、結局あまり活動しないまま、無事に(?)初めてのボランティア体験は終わりました。(H)

『幸福城市』
幸福な話だと思って観たらまったく幸福の要素がなかった映画。五月天(Mayday)のストーンがゲスト出演しているのですが、期待して観てたらなんと、ものすごいゲス役で、なかなかチャレンジングな一本だな~と思いました。
主人公の人生を老年時代から遡って、なぜ彼がこうなってしまったのか?を描いていくのですが、一番の疑問はなぜあのとき妻と別れなかったのか?固執しすぎでは?なんで??というところでした。
それが解消されないのでなんとなく他がすべて強引な展開に思えてしまう…。
あと第一部は近未来設定ですが、無理に近未来にしなくても良かった気がします。(H)

現在からはじまり徐々に時間を遡ってなぜ主人公がそのような状況に至ったのかが次第にわかっていくという時間逆行型の映画です。この形式でまず思い出すのは韓国映画『ペパーミント・キャンディー』ですが、この映画の場合最初の現在の部分が2056年という未来なのが新しい。
こんな生活(観客にとっては現在)を送っているとこんな未来が待ってるのかもよ、という警鐘を鳴らす意味があったのかもしれません。(K)

『轢き殺された羊』
全然なんのイメージも持たずに観に行ったのですが、とても印象的な映画でした。
はっきりとしたストーリーはなく、結末らしい結末はないにも関わらず、映画の世界に引き込まれる感じです。
まるでファンタジーのような酒場のシーン、幻想的な鳥が飛び立つ風景、死んだ羊の供養、お茶の水面の映像までものすごくきれいで、すっと眺めていたくなります。
主人公は自分と同じ名前を持つ男と出会ってから、なぜか彼の行動が気になりついに彼の足跡を追いかけ始めるのですが…。
何通りにも解釈できそうな不思議な物語でした。(H)

『ロングデイズ・ジャーニー、イントゥ・ナイト』
楽しみにしていたビー・ガン監督の新作。
なんと今回は部分的に3D映像あり。
チケットも前売りの時点で完売してしまったという話題作です。
前作『凱里ブルース』に引き続き貴州省の凱里を舞台にしていて、監督の凱里愛が感じられます。
説明のつかない出来事がたくさん出てくるのですが、私は卓球のラケットで空を飛ぶシーンが一番好きです。
3D効果があるのは後半部分のみで、主人公が映画の中で眼鏡をかけるのに合わせて観客も眼鏡をかけるというシステム。
すでに配給が決まっているので、公開が楽しみです。(H)

現実なのか夢なのか全くわからないまま映画は進み、後半突然映画は3Dに。
しかも3Dになってからはまったくカットが変わらない。
その間1時間!カメラは主人公と共にそれこそ本当に夢の中のように真夜中の村の中をさ迷います。
主人公が山から村に下るむき出しのロープウェイに乗る間も背後から追い続けるカメラ!
見たこともない夢幻的な光景にこころ奪われる映画でした。(K)

『象は静かに座っている』
今回一番注目していた作品であり、一番考えさせられた作品でもあり、個人的に2018年一番の作品でもあります。
4時間という尺の長さ、監督の苦悩と自殺、象は何を象徴しているのか?
などなど、本当はそれらについて自分なりに考えたことを文章としてまとめて、フィルメックスの映画批評募集企画に応募したかったのですが、間に合いませんでした。
もう少し時間をかけてきちんと書きたいと思っています。
私は、ウェス・アンダーソン監督の『ダージリン急行』という映画に出てくる自殺未遂した長男の「僕はベストを尽くした。他に選択肢はなかった」というセリフがとても心に残っていて、時々思い出すのですが、胡波監督もきっとそうだったのだろうと考えてしまいます。(H)

まあ確かに長い映画ですがこういう作品もあっていいんじゃないでしょうか。
この作品にはこの時間が必要だったのだと思います。
ふだん見ている2時間の映画とは異なる時間の流れが確かにここにはありました。
この監督の新作が見れないのは残念です。(K)

『川沿いのホテル』主演のキ・ジュボンさん『川沿いのホテル』主演のキ・ジュボンさん

『川沿いのホテル』ホン・サンス監督
今年のオープニング作品。
順番としては『草の葉』のあとに作られた作品で現時点での最新作。
いつも身の回りのことから着想を得て映画を作っているとおぼしきホン・サンス監督。
前々作の『それから』からは「老い」がモチーフに入ってきました。
『草の葉』ではまだ複数の登場人物の一人でしたが今回はズバリ老人が主人公。
老人が主人公ははじめて。
これからの作品は老人が主人公になっていくのでしょうか?
『それから』以降の作品がすべてモノクロなのとあわせて気になります。
全体的に明るさ、軽さが少なくなり人生を肯定的に描いてきたホン・サンス監督の変化を感じられる作品でした。(K)

『草の葉』ホン・サンス監督
上映時間も少ないし複数の登場人物が主人公のスケッチ集のような作品ですがいろいろ実験を入れ込んでいるし、その上でちゃんとまとめあげていて、さすがベテランの手際よさとしか言い様のないホン・サンス作品でした。
こじんてきには『川沿いのホテル』より好きかも。(K)

『名前のない墓』のリティ・パン監督『名前のない墓』のリティ・パン監督(右)

『名前のない墓』リティ・パン監督
リティ・パン監督は両親や家族をクメール・ルージュの時代に失っていて、その時代をテーマに映画をいくつも作っていますが今回は監督当人が主人公で家族の遺骨探しのはなし。
しかし半世紀近い過去の出来事。当然ながら記録もなく記憶している人々も少なくて弔いたくても遺体がどこに埋まっているかもわからず占い師や霊媒に頼ったりします。
現在になっても残された者が精神的な存在にこだわり続けなければならない不幸が見ているこちらにも迫ってくる映画でした。(K)

『8人の女とひとつの舞台』スタンリー・クワン監督(中央)『8人の女とひとつの舞台』スタンリー・クワン監督(中央)

『8人の女と1つの舞台』スタンリー・クワン監督
過去に確執のあった二人の女優が同じ舞台で共演することに。
果たして無事に初日を迎えられるのかーという演劇のバックステージもの。
さまざまな世代の女優が登場して香港の現在と過去を描いた映画。
やや過去向きな姿勢が感じられる映画でしたがQ&Aに登場したスタンリー・クワン監督、まだまだ新作を作る気満々だったので期待したいと思います。(K)

49556688_217601952454512_1823613435657584640_n.jpg『アイカ』のセルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督(中央)

『アイカ』セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督
モスクワでキルギスの女性が赤ん坊を産み捨てる事件が多発しているというニュースを見て情に厚いキルギス女性がなぜそんなことをするのかという監督の疑問から生まれた物語だそうです。
ドキュメンタリー出身の監督らしい着眼点でしょうか。
主人公アイカに密着するカメラの視線によって次第に彼女が置かれている状況がわかってくるスリリングな展開。
東京国際映画祭でデビュー作『トルパン』がグランプリを受賞したドヴォルツェヴォイ監督の第2作。
この作品でフィルメックスのグランプリに輝きました。(K)

『期待』上映時のアミール・ナデリ監督『期待』上映時のアミール・ナデリ監督

『期待』アミール・ナデリ監督
今年のフィルメックスの特集はナデリ監督特集。
あまり見る機会のない珍しい1974年の旧作がデジタル化され、ピッカピカのきれいな画質で上映。
『期待』はナデリ監督の子供時代の思い出に基づいたごく短い50分足らずの映画で特にストーリーらしいストーリーのない映像詩。70年代のイランでこういう作品がどういう形で上映されていたのか。当時のイラン映画の状況に思いを巡らせました。(K)

『華氏451』ラミン・バーラニ監督
ナデリ監督が共同脚本として参加しているのでアミール・ナデリ監督特集として上映。
アメリカの有料テレビ局HBOで放送されるために製作された映画なのでスクリーンで見るのは貴重な機会だったと思います(ただやはりテレビ向きの映像だったかも…)。
トリュフォーも映画化した本が禁止された世界を描いたレイ・ブラットベリの有名な小説が原作。そのテーマはこの現代でも色褪せないものだとは思います が、インターネットの時代にあわせての改変がちょっと中途半端で残念でした。(K)

『エルサレムの路面電車』アモス・ギタイ監督(中央)『エルサレムの路面電車』アモス・ギタイ監督(中央)

『エルサレムの路面電車』『ガザの友人への手紙』アモス・ギタイ監督
イスラエルには多様な民族が住んでいる。
そんな状況をエルサレムの町を走る路面電車を舞台に浮き彫りにしようとするオムニバス風スケッチ集といった赴きの『エルサレムの路面電車』。
アイデアがいいですね。路面電車から見た町並みや路面電車が走る風景がずっと見れるのもよかった。
映画と電車は相性がいいんだと思います。
併映の『ガザの友人への手紙』はひたすら俳優が手紙を読み上げる朗読劇で字幕で見ているのはちょっと辛かったです。(K)

『盗馬賊』ティン・チュアンチュアン監督
貧しさから馬泥棒になった男の末路。
現在中国では旧作のデジタル化が進められているようです。
この映画も1986年の作品ですが4Kスキャンと修復によりまるで新作のような高画質になっています。
ただこのデジタル版はオリジナルのチベット語ではなく中国語に吹き替え。
しかもセリフの一部を変更しているとのこと。
監督は中国人ですがこの映画にはチベット人しか出てこないし時代設定も1920年代で中国になる前。
あくまでもチベット人の価値観に基づいた話。
オリジナルに忠実な復元でなければリマスターの意味がないのでは…
政権に合わせたものなのか…中国の方針に疑問がわきます。
ただ今回の上映の日本語字幕は最初の日本公開時と同じにしてあるということで吹き替えの違和感を別にすればもともとの映画に近い形で観賞できていたことはとてもよかったと思います。(K)

『あなたの顔』ツァイ・ミンリャン監督
商業映画からの引退を宣言したツァイ・ミンリャン監督ですが制作意欲はまったく衰えないようで毎年フィルメックスで新作が上映されてます。
今年の作品は監督が見つけてきた老人たちの顔をひたすらカメラが撮り続ける映画。
監督の「顔」に対する偏愛は伝わってきますがさすがにそれだけでは持たないようでインタビューしたりして構成に気を配っています。
大惨事になりかねないところを最後はお馴染みリー・カーションで締めてまとめあげてしまうのも見事だったと思います。
これからも制約のない作品づくりを続けて欲しいものです。(K)

『自由行』イン・リャン監督
政治的な映画を撮影したことで中国に住むことができなくなり、現在は香港に住んでいる応亮監督の実体験をもとにした映画ですが、主人公を女性に変えるなどあくまでも現実と一定の距離感を保っており、努めて客観的に作られているように感じました。
日本でも何かと話題になる中国の政治体制ですが、その中で生きる人々を映画に撮るという行為は、こんなにも難しいものなのかと考えさせられます。
中国のみならず、監督の居住地としての香港、家族の再開の場である台湾も重要な場所として描かれます。
急速に台頭する中国と、近隣の地域は今後どうなっていくのでしょうか、そして翻って日本はどうなのかと考えずにはいられません。(H)

中国政府を批判した作品を発表したために香港にずっと滞在することになった女性監督が旅行を名目に中国を出国した母親と台湾でつかの間の再会を果たすというストーリー。
主人公の置かれた境遇はもろにインリャン監督そのまま。
実際にこんなような嫌がらせを受けてるんだろうなと思わせるリアルな描写の数々。
こんなひどい人権侵害が平然と行われている中でさらにこうした映画を作る勇気に感服しました。
しかもいままでのイン・リャン作品に比べかなりメジャー感があるし普遍的な家族愛の物語になっていて映画としてのできも素晴らしいものだったと思います。
今年のフィルメックスはこの作品が最終上映。
それにふさわしい作品だったと思います。(K)

そのほか、連携企画「インディペンデント映画と公的支援~日本の映画行政について考える~」というシンポジウムに参加しましたが今年のフィルメックスにふさわしいテーマで、興味深い意見が聞けました。
今年は開催が危ぶまれたりしたものの始まってみれば充実のラインナップ。商業主義や国の意向などに左右されることがないぶん、決まってしまえばいつも通りのフィルメックスでした。来年がまた楽しみです。(K)

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白い廃墟



"若き日の広河隆一はイスラエルで働いてた農場で「白い廃墟」と出会う。それはかつてパレスチナ人が暮らしてた村の跡だった。以後、今も続く失われた住民を捜す「破壊と追放の歴史」を辿っていく。
1948年イスラエル建国、70万人以上のパレスチナ難民が発生。これをパレスチナ人はNAKBA(大惨事)と呼ぶ。報道月刊誌「DAYS JAPAN」編集長・広河隆一が取材した膨大な記録をまとめた渾 身の1作。"

「第13回長岡アジア映画祭」のオープニング上映が『パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)』でした。
フォトジャーナリストの広河隆一氏が自身のライフワークともいえるパレスチナ問題の集大成を映画で完成。

http://nakba.jp

「DAYS JAPAN」の編集長として、またフォトジャーナリストの第一人者として大きな尊敬を集めていた広河氏、
パレスチナをはじめチェルノブイリ、福島と尊敬すべき仕事を多く手掛けていましたが週刊文春にて自身のこれまでの業績が吹っ飛ぶ大スキャンダルが発表されてから、この僅か三日で評価が天界から地のさらに底に落ちたものとなってます。
きちんと裏付けが幾重にも取られ、実際に「DAYS JAPAN」に出入りしていた記者が署名入りで書いただけに信ぴょう性が高く、
その内容が内容だけにあまりにも落差の激しさに追い付かないほどなので困惑を超えて怒りを覚えます。
(広河氏は謝罪文を発表)

「白い廃墟」とはイスラエルで目にしたかつてパレスチナ人が暮らしていた集落の跡。
この住民たちを広河氏は『パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)』で探しますが、
荒涼とした村々の集落跡の廃墟が今の氏の心象風景に重なる思いも、、、、

氏を目標にしてきた女性たちを潰してきたことはジャーナリズムの世界にとっての損失は計り知れず、、、
まとめることができません。

画像は『パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)』の宣伝写真として送られたもの。
とても気に入ってた1枚でした。

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お前まだ春らかや



昨日の記事にIさんはとみどころしょういちの研究云々、
と書いてとみどころしょういちこと富所正一について伝記映画をこのブログにたまに登場する
N先生が映画化を企画していたことを思い出しました。

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冨所 正一(とみどころ しょういち、1951年 - 1977年)は、新潟県見附市出身のシンガーソングライター。

新潟県立長岡農業高等学校卒業後、働きながら曲を作り、自身で歌う。地元のNHK新潟放送局の番組内でも、しばしば歌を披露し、人気を得る。

代表曲に、「お前(おめ)まだ春らかや」、「どじょうを取りにゆこうや」、「農業高校」がある。地元の越後方言の多い素朴な詩の中に、強烈なメッセージを含む曲が多い。 彼の曲は、一部の曲(「どじょうを取りにゆこうや」ほか)でハーモニカを併用するものの、基本的にはアコースティックギター1本による弾き語りの曲がほとんどである。

1977年3月20日、新潟県三条市内を流れる信濃川の三条大橋から投身自殺を図る。同年5月2日、三条大橋から約6キロメートル下流で発見され、本人の死去が確認された。享年25。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E6%89%80%E6%AD%A3%E4%B8%80

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もう20年くらい前になるのか富所正一が何度目かに注目され新潟日報に記事になった際に
イメージフォーラムグランプリを受賞した映像作家であるN先生が富所正一の映画化を考えているなどと取材を受け、
市民映画館をつくる会でちょっとてんやわんやしたことがありました。
新聞に掲載されたからには映画化を、ただ日頃のN先生の様子や言動を見てて、
本気なんだろうかと疑いの目で見ていたのも事実。
しかしN先生は先のIさんに取材をしたり、
富所正一役として長岡出身の実力あるミュージシャンにオファーを本当にしたりと
(スネオヘアーさんではありません、念のため)
やる気はあったようなのですが、もろもろのタイミングが合わず今に至ってます。
もっとももう無理でしょうが主演は長岡出身の実力派ミュージシャンで観たかったと思い返してます。

担当者は富所正一の名は知らず、つくる会に出入りしてN先生やIさん、それに同世代の文信堂書店の店長さんなどから話を聞き、当時の新潟の若者の間で大きな影響を与えたフォークシンガーという印象を持ちましたが、
代表曲の「お前まだ春らがや」のおそらく自身の姿だと思う人よりも遅れた人生を歩む者への自嘲と共感がないまぜになったような歌詞を歌う朴訥とした歌声はズシリと響きました。

はたして映画化されたら富所正一自身は喜んでくれたのだろうか。
それとも今のように彼を知る人たちの間で時折思い出されるように口ずさまれてるのがいいのだろうか、と。

*「おめぇまだ春らかや」
作詞・作曲冨所正一

おめぇまだ春らかや 人はへぇ秋だってがんに
おめぇまだ春らかや 人はへぇ秋だってがんに

人よりもおくれている 人よりもおくれている
長い道をあるいてゆく 長い道をあるいてゆく

おめぇまだ田植えらかや 人はへぇ稲を刈るってがんに
おめぇまだ田植えらかや 人はへぇ稲を刈るってがんに

人はみな 秋の季節 人はみな 秋の季節  
長い道はどこまでも続く 長い道はどこまでも続く

これでいいのか これで悪いのか
おれにはわからんけれど
どうせ行くつくところは
みんな同じだろうが

人みなは 遠い向こうの 秋をゆく冬がもうすぐ
時は流れ 春は過ぎて いろんなこと過ぎてゆく

おめぇまだ生きていたかや 人はへぇ死んだってがんに
おめぇまだ生きていたかや やっと秋になったもんな

https://www.iscb.net/mikio/200205/0528.htm

https://www.youtube.com/watch?v=07CkTob7J8o

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クリスマスの朝、長岡駅の出来事、約10分



思わせぶりなタイトルにしましたが、ようするに顔なじみと偶然会っただけの話です。

クリスマスもイブも関係なくお仕事へと赴きましたが、
本日、長岡駅の二階のパン屋さんでモーニングセットを朝食にしてたところ、
偶然いつも上映会のお手伝いをしていただいてるIさんがこちらを見つけて隣の席へ。

Iさんは見附の伝説のシンガーソングライター、とみどころしょういちについて研究をしており、
このとみどころしょういちがいづれブレイクする日が来たらIさんに取材依頼があるだろうなと。

これから私用で越路に向かうそうで、
互いの近況みたいなことを話してました。

上映会をお手伝いてるメンバーの中で担当者がいうのもなんですがIさんはクセがあり、
初対面の方はちょっと驚いたりすることも。
担当者も市民映画館をつくる会の時には面食らうこともあったりしましたが、
つくる会解散後にこちらが立ち上げてから、
偶然再会し、こちらの事情を知って上映会のお手伝いの声がけをすると、
ほぼ来てくださり、準備と後片付け、それにもぎりをしていただいてるので
信頼できるスタッフとなっております。

上映会のお手伝いをしていただく方々の顔ぶれを思い浮かべると、
ほんとにひょんな繋がりが続いていたりするので、
そういった縁は大切にしなければ、
そしていつもいつも深く感謝しています。
今年一年ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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2018年振り返るにはまだ早い



2018年はまだ1週間もあると思いながら

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2111.html
↑こちらを見直してたら今年も各上映会にいろいろと思い出ができたので備忘録代わりに。

*3月10日 『人生フルーツ』 長岡上映会 アンコール会場 トモシア多目的ホール
シネ・ウインドからの呼びかけで県内六ヶ所での『人生フルーツ』アンコール上映に参加。
会場が初めて開催のトモシアでいろいろ大変でしたが、要領もわかったので次回この会場を使う時はうまくいけるように思いたいです。
その後に語りを担当した樹木希林さんが亡くなったので、またあの「きっといいことがありますよ」を耳にしたいと思ってますが、その際は他の希林さんの作品も上映したいよなぁ。

*3月11日 『奪われた村 避難5年目の飯舘村民』長岡上映と豊田直巳監督講演会ウィズコーションLIVE会場 トモシア多目的ホールなるべく東日本大震災が風化せぬよう3月11日にあわせて上映会をと思っており、今年は報道写真家の豊田直巳監督が記録した『奪われた村』と合わせての豊田監督のスライドショー講演を開催。
飯舘村を中心に現地報告となりましたが、でたらめな行政の仕事が明らかになると客席から笑いが漏れてしまいましたが、本当に冗談みたいなことをやってるのかと逆に暗澹たる気持ちに。
ただ豊田監督は発言に際して慎重なものの、その裏を読むとあってはいけないと実感させられお招きして本当によかったです。

*6月3日 『わたしは、ダニエル・ブレイク』長岡上映会会場 アオーレ市民交流ホールA・フードドライブを開催
カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作がなぜ長岡で観れないのか?
というのが発端でしたが、かといって『ザ・スクエア 思いやりの聖域』になぜ挙手しないのか?などと問い詰められると黙るほかない気もしますが、
宣伝中に『万引き家族』がパルムドールを受賞、日本公開と思わぬ展開ばかりか両作とも格差が進む現状に作り手が異を唱えて作品の骨格にしていたことが、比較をしながら改めて映画とはなんぞや、と思った次第でした。
そしてこんな現状にいい訳ないだろと怒りを前面に出したケン・ローチ監督のパンクな気概を知ってさらに宣伝するこちらの背中を押してくれるように思いました。新作に着手したとは聞いてませんが、また新作を発表することを信じています。
それと劇中にフードバンクが登場するので長岡で一生懸命活動をしてる方に相談と協力をいただいた結果、上映会に多くの食料が寄せられ、映画上映会でも人様に多少は役立つことができたことに本当に嬉しく思っていました。

*6月30日 『被爆ピアノコンサート in 長岡 第二楽章』会場 日本キリスト教団 長岡教会
こんなに早く実現できるとは思わなかった被爆ピアノコンサートは翌日の長岡市主催、さらに来年予定の大きな某コンサートへの橋渡しとなったかもしれません。もちろん『被爆ピアノ』の映画化も併せて。
担当者は今回、栃尾までの道中、矢川さんの運転するトラックの中でお話をさせてもらいましたが、今思えばあれが武藤十夢さんの役どころなんだと。映画の無事の完成記念します。

*8月15日 『標的の島 風かたか』長岡上映会福本圭介氏講演 :「今、私たちは沖縄の声にどう応答するべきか」会場 アオーレ長岡市民交流ホールA
思えば一昨年に三上智恵監督の劇場用初監督作『標的の村』を上映した際、まさか長岡で三上監督作をその後も続けて上映するとは思ってもみなかったです。
それだけ事あるたびに沖縄で現在進行中の問題は、そのままこちらへと跳ね返って来るので『標的の村』を上映したものは、大袈裟に言えばこの問題から目を逸らしていくことはできないと思いました。
そして今回、沖縄の痛みに本土の者がどう答えればいいかと常に自問自答している福本圭介と深く知り合うことが出来たのは嬉しかったです。
準備をする中で上映を通して社会に関心を持つことができるのも上映会開催の大きな糧としてこちらに積み重ねていくように思います。
ちなみにだんだん明らかになってきましたが辺野古の基地建設は当初の見積もりよりも莫大な予算がかかるばかりか、滑走路が短いため米軍の主力部隊はあまり使うこともなく、万が一完成しても普天間基地跡の返還の確約はないそうなんで、では誰が得するの?となると土建業者といういかにもな日本らしい展開になっていくようです。

*9月8日  ながおか市民活動フェスタ’18 参加企画 長岡監督特集上映 第4弾上映作 『冬のアルパカ』『雪合戦』『モノクロームの少女』五藤利弘監督トー会場 アオーレ長岡シアター
*やはり亡くなった大杉漣さん追悼の意味合いで『モノクロームの少女』を五藤利弘監督のお力添えをいただき再び上映できたことが嬉しく思いました。
そしてこの映画のおかげで担当者にとっても栃尾と繋がりができたことを思い返しておりました。

11月17日  纐纈あや監督特集 『土と育つ子どもたち』『ある精肉店のはなし』上映と監督トーク“長岡市男女平等推進センターウィルながおか 「第32回ウィルながおかフォーラムイベント」”会場 アオーレ長岡市民交流ホールA
纐纈あや監督をお招きするのは今回で二回目。
『ある精肉店のはなし』はDVD化の予定はないため、このような傑作は何度でも上映するべきという思いがあったものの、正直前売券の売り上げが事前まで苦戦し、改めていくらいい映画とはいえ観にきていただくのは本当に難儀だと思いましたが幸い当日券が伸びたことと、これまであまり売れていなかったプレイガイドで売れていたことから当日は見劣りしない観客のみなさまがご覧になり、むろん映画も大好評だったので胸をなでおろしました。
しかしこの上映会の報告書を明日までウィルながおかに提出せねばならず、明日は近づきながらもどうなるんだろうかと思ってる次第です。
しかしアンケートにもありましたが 纐纈あや監督の熱心なトークは主催者からしても本当にありがたかったです。

ちなみに本日お仕事場の有線では終業間近にジョン&ヨーコの『Happy Xmas (War Is Over) 』が流れて、出来すぎじゃないかと思っておりました。

A very Merry Xmas
And a happy New Year
Let's hope it's a good one
Without any fear

War is over, if you want it
War is over now

https://www.youtube.com/watch?v=yN4Uu0OlmTg

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「写真家 ユージン・スミスの戦争~タラワ・サイパン・沖縄~」

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今年、11月に水俣に暮らしながら取材を続け水俣病の惨状を世界に伝えた写真家ユージン・スミスのドキュメンタリー、ETV特集「写真は小さな声である~ユージン・スミスの水俣~」が放映されて大きな反響を呼びました。

https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/20/2259630/index.html

それからすぐ後にアメリカ映画『MINAMATA』の製作が発表、ユージン・スミスの同名写真集を基に来年1月に日本で撮影される予定で主演のユージン・スミスにジョニー・デップが扮することでさらに話題となりました。

そしてユージン・スミス生誕100年の最後を飾るように「写真家 ユージン・スミスの戦争~タラワ・サイパン・沖縄~」が12月29日(土) 午後9時00分よりBS1で放映されます。

第二次世界大戦でアメリカ軍の従軍カメラマンとして戦場を目の当たりにしながらも沖縄戦で日本軍の砲弾の爆風を受けて負傷、
その後の水俣でもヤクザに襲われ重傷を負うなど日本で散々な目に遭いながらも声の小さい側に立って記録し続けた優れた報道写真家の原点を見つめるような番組になるかと思いますが、本作の応援演出にha三上智恵監督が参加、おそらく沖縄でのユージン・スミスについて取材をしていたのではないかと思います。

この番組のプロデューサー橋本桂子氏は『戦場ぬ止み』『標的の島』『沖縄スパイ戦史』と三上監督作をプロデュースし続けてる人です。

*NHKBS1
12月29日(土) 午後9時00分
BS1スペシャル「写真家 ユージン・スミスの戦争~タラワ・サイパン・沖縄~」

サイパン、レイテ、沖縄と太平洋戦争の激戦地を目撃し続けた写真家がいた。水俣病患者の撮影で知られるユージン・スミス。玉砕の島・タラワで惨状に衝撃を受けた彼は、サイパンでは戦火に傷ついた日本の民間人にカメラを向ける。そして沖縄では収容所に避難した人々を取材。戦争の犠牲者を伝えようとしたが、検閲により9割の写真を没収されたという。番組では当時、公開できなかった写真を発掘。関係者の証言から戦争報道に迫る。

【語り】高橋美鈴,【朗読】山本大樹

http://www4.nhk.or.jp/bs1sp/x/2018-12-29/11/29688/2204260/

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埋められたのはこの国の未来~辺野古の海に土砂投入(三上智恵)



12月14日、辺野古に土砂が投入された日にやはり三上智恵監督はカメラとともに、その場にいて撮影を敢行していました。

その場で感じたことを連載しているウェブマガジン「マガジン9」にさっそく寄稿し更新しています。

合わせて動画も投稿されていますが、三上監督作の常連と化した文子おばあやヒロジさんはへこたれずに現場にいたようです。

辺野古 土砂投入
https://www.youtube.com/watch?v=cxVu-4O4pks
しかしヒロジさんは元気なのはいいけど、条件付きの釈放なので大丈夫だろうかと心配になります。
ついでにカテゴリーがコメディなのは三上監督のお上に対する痛切な皮肉を感じました。

報告のなかで引き返せない地点、ポイント・オブ・ノーリターンを繰り返して書いてたのが印象的で、
文章をそのまんま転載しようかと思ってましたが、

“埋められていくのは、辺野古の海だけではない。この国の未来だ。

圧殺されたのは沖縄の声だけではない。いつか助けを求める、あなたの声だ。”

締められたこの言葉が突き刺さったので、ここだけ掲載し、
そこに至るまでの葛藤をぜひ開けて読んでいただけたらと思います。

三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日誌
第86回:埋められたのはこの国の未来~辺野古の海に土砂投入(三上智恵)
https://maga9.jp/181219-2/

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2018年の活動を振り返る

*少し早いですが2018年のこちらの活動を挙げていきます。
毎年暮れになるとこうして活動記録をこのブログに挙げていますが、
その後に確認のために参照したりと結構役立ったりしています。
お世話になった方々、お力添えいただいた方々、お手伝いいただいた方々、足を運んでいただいたお客様、本当にありがとうございました。


*3月10日 『人生フルーツ』 長岡上映会 アンコール
会場 トモシア多目的ホール

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*3月11日 『奪われた村 避難5年目の飯舘村民』長岡上映と豊田直巳監督講演会
ウィズコーションLIVE
会場 トモシア多目的ホール

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*6月3日 『わたしは、ダニエル・ブレイク』長岡上映会
会場 アオーレ市民交流ホールA
・フードドライブを開催

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*6月30日 『被爆ピアノコンサート in 長岡 第二楽章』
会場 日本キリスト教団 長岡教会

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*8月15日 『標的の島 風かたか』長岡上映会
福本圭介氏講演 :「今、私たちは沖縄の声にどう応答するべきか」
会場 アオーレ長岡市民交流ホールA

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*9月8日  ながおか市民活動フェスタ’18 参加企画 長岡監督特集上映 第4弾
上映作 『冬のアルパカ』『雪合戦』『モノクロームの少女』五藤利弘監督トーク
会場 アオーレ長岡シアター

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11月17日  纐纈あや監督特集 『土と育つ子どもたち』『ある精肉店のはなし』上映と監督トーク
“長岡市男女平等推進センターウィルながおか 「第32回ウィルながおかフォーラムイベント」”
会場 アオーレ長岡市民交流ホールA

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大杉漣主演 『教誨師』



http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2105.html
↑こちらの続きで映画『教誨師』で大杉漣さんは教誨師としてまだ半年しか活動をしてない牧師を演じていました。
てっきり実際の漣さんと重なるベテランの教誨師なのかと観る前は思っていましたが、
そうではなく最初の方のシーンはまだ教誨師として右も左もよくわからず,
死刑囚と対峙しても聖書の教えを通り一辺倒で話すような頼りなさを伺わせていました。

シネ・ウインド初日には五頭岳夫さんの他に新潟刑務所で教誨師をしているという浄土真宗の僧侶の方のお話もあり、
自身の経験から漣さんは最初はキリスト教の教えばかり話しているが月日が経つにつれて次第に人間として向き合っていく旨を指摘されなるほどと頷いてました。

何しろ死刑囚という手ごわい相手ばかりなので、すべての言葉を受けとめるというのは大変な仕事(ほぼボランティアだそうですが)に映る中で五頭さんが扮したホームレスの死刑囚に対しては赤ちゃんに言葉を教えるかのように接しながら、月日が経つうちに敬虔なクリスチャンとして目覚めていく様を通して教誨師としての喜びと遣り甲斐を全身で演じていました。

担当者は『教誨師』の中で最も感動したのが、漣さんはベテランの大物と呼ばれる存在になりながらも、人間として大きく成長していく役を演じていたことでした。
本当に素晴らしかったです。

あともうひとつ印象に残ったのがラストシーン。

「日常に帰って行くラストシーンは開放的な感じを出そうと思いました。」

山田達也撮影監督がパンフレットに書いてありましたが、担当者はそれと真逆のように受け取りました。

大抵の映画は終わって黒幕の中をエンドタイトルが流れていますが、

以下、ネタバレ含みます。

本作は漣さんがスクリーンの中から客席のこちらを向いてから振り返って、
先方へまるで蜃気楼の中に、というか正直に思ったのは黄泉の国へとこちらに背中を向けて歩いていくような印象を持ちました。

「これが遺作でもいいな」

撮影を通して映画の手応えを感じたのか漣さんは冗談でこんなことを漏らしてたそうですが、あのスクリーンの中からこちらを向いてたのは観客との別れの挨拶のように受け取りとても印象深く残りました。

息苦しい密室から解放された屋外のシーンに筈なのに、漣さんは何かしらの罪を背負って黄泉の国へと歩いていくような。
こんなことを感じること自体失礼なのは重々承知、漣さんは本作の後も『被爆ピアノ』はじめたくさんのオファーを抱えてたし、プロデューサーとしても手応えを感じたであろうから、また企画を立ち上げていたと思います。
それらをわかったうえでそんなことを感じていました。

ちなみに画像のポスターを撮影しようとしたら観終わったばかりのお客さんがまじまじとポスターを見てて
「あのおばちゃんが烏丸せつ子とは気づかなかった」

クラリオンガール、『四季・奈津子』は今は昔の話になったのか、
どう見てもまるで上沼恵美子女帝がモデルのような関西のおばちゃんを演じており、
お客さんが「気づかなかった」というのは女優として最高の褒め言葉ではないかと。

ただ五頭さんのようなベテランから演劇界の俊英、淵に立ってた人、漣さんの人脈なのか同じく現場者と多彩な死刑囚が揃った中に一人、ただ監督の自主映画に出てたことはあったけど、普段はサラリーマンとまさに素人に毛の生えたような人が漣さん相手に演技を披露していたと後で知り、漣さんが受けてたとはいえ凄い人がいるもんだと感心しました。

漣さんが亡くなったのが今年の二月。
早くも今年が終わる前に漣さんを思い出しながら観ておりました。
以上、陳腐なことを書きましたが漣さんはこれからもスクリーンの中で生き続けているだろうと。

『教誨師』公式HP http://kyoukaishi-movie.com/

シネ・ウインド、高田世界館ともに12月28日まで公開のようです。

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Do They Know It's Christmas?



今年のクリスマスソングは『ボヘミアン・ラプソティ』が大ヒットした絡みで
バンドエイドの「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」がラジオからよく流れてんだろか?

今年も担当者が“宮内のディズニーランド”と呼んでるコレクター長谷川さん宅で華やかに点灯してるクリスマスイルミネーションを見ながら思ってました。

1984年クリスマスにあわせてアフリカ飢餓救済のチャリティレコードのために集まったバンドエイドにクイーンは参加してませんが、
翌年3月に発売されたUSA for Africaの「ウィアーザワールド」を経て
7月に開催されたライブエイドのクイーンのパフォーマンスがクライマックスに再現された『ボヘミアン・ラプソディ』に感涙したことを思い出したので。
しかしこうして書くとバンドエイドからライブエイドが実現するまでたった8ヶ月で出来たんだ、あの後これに匹敵する社会現象を巻き起こしたライブイベントは無いようなんで、改めて発起人のボブ・ゲルドフの当時の行動力とエゴの塊ばかりなのにアフリカ飢餓救済のために一丸となったミュージシャン、それに裏方スタッフに敬意を。
『ボヘミアン・ラプソティ』にボブ・ゲルドフ役はそっくりだったのでよく見つけたものだと感心しながら二ヤリとしてました。

先日の新潟日報に長岡の南陽工業団地の企業が競ってイルミネーションを飾ってることを記事にしてましたが、
確かに企業がやればあそこまで出来るだろうと、それに比べると長谷川さんは自身、柴田観光で電気技師だった経験を活かして中越地震の後から近所の子供たちに喜んでもらおうと毎年、自宅を覆うような住宅街では派手すぎるイルミネーションを実行してるんで頭が下がります。
ついでに大手通りのイルミネーションにライバル心を持ってるので、年々派手になってる印象も。

今年はドラえもん、ピカチュウ、キティちゃんと子供受けするキャラの人形が目につきましたが、今の長谷川さんはすでに来年のイルミネーションの構想に入ってるかと思います。

ヘタクソな写真ですみません。
12月25日までだいたい21時ころまで点灯していますので機会がありましたらぜひ実物を。

Band Aid - Do They Know It's Christmas? (Live Aid 1985)
https://www.youtube.com/watch?v=Gifrd7ljNL4

担当者は発売直後に「Do They Know It's Christmas?」の12インチシングルを買っており、
探せば出てくるハズですが、あれヤフオクに出品するとどれくらいなんだろかと思ってます。
売りませんが。

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五藤利弘監督『お母さんの被爆ピアノ』製作発表



大杉漣の遺志継ぎ、佐野史郎「おかあさんの被爆ピアノ」で主演!共演にAKB武藤十夢

佐野史郎と武藤十夢(AKB48)がダブル主演を務める「おかあさんの被爆ピアノ」の製作発表が、本日12月17日に東京・南青山MANDALAで行われた。

広島の原爆から奇跡的に焼け残った“被爆ピアノ”と被爆2世である調律師・矢川光則の実話から着想を得た本作。矢川は、自らトラックを運転して全国に被爆ピアノの音色を届ける活動を行っている。映画は「モノクロームの少女」「レミングスの夏」などで知られる監督・五藤利弘が10年近く温めてきた企画だ。きっかけはテレビドキュメンタリーの取材で五藤が矢川と出会ったこと。ドキュメンタリーでは拾いきれない部分を劇映画を通して伝えたいという思いから、本作の製作に着手した。

映画には矢川をモデルとした調律師・加川と、被爆ピアノの活動をたどりながら自身のルーツと向き合っていく少女・江口菜々子が登場する。日本全国で年間150回ほどコンサートを開く矢川を長く見続けてきた五藤は「矢川さんが平和コンサートをする中で、いろんな方のいろんな思いが被爆ピアノに乗せられて、凝縮していくのを見てきた」と述懐。自身の活動を「平和の種まき」と表現する矢川は「映画で多くの方に被爆ピアノを知ってもらうことが、改めて原爆や平和、戦争のことを考えていただけるきっかけになる。完成が本当に楽しみです」と期待を寄せる。

この日、初めて矢川と対面した加川役の佐野は「非常にシャイな方」とその印象についてコメントし、「(広島・長崎に原爆が投下された歴史に対して)あなたはそれをどう受け止めますか。その事実を言葉ではなく音で伝える。そのシンプルさを全国に届けているんだと理解できる訥々とした語り口の方です」と続けた。菜々子役の武藤は、主演という大役に「うれしさ半分、緊張半分。佐野史郎さんに付いていけば大丈夫という思いでいます」と胸中を語る。10年以上ピアノを習っていた経験もあるそうで「しばらく弾いてないので、ちゃんと練習してから撮影に臨みたいです」と意気込みを見せた。菜々子の父親役を務める宮川一朗太からは、武藤の実の父親と30年以上にわたって友人という意外なエピソードが明かされる場面も。宮川が彼女の父親をモデルに役作りをすると冗談めかして伝えると、武藤は「それは困りますよ! 変な父親ですもん」と笑いながらおどけてみせた。

五藤は2009年にドキュメンタリーを撮影していた頃から、調律師の役を大杉漣に依頼していたことを明かす。「ようやく映画が始動して、今年は広島に一緒に行きましょうという相談をしていた矢先にお亡くなりになりました」と述懐。そこから別役でオファーを受けていた佐野が主演に抜擢された。大杉との共演経験が多い佐野は「責任重大。お互いに音楽が好きで、“漣&史郎”というデュオで演奏したこともあります。腹を割って話し合える数少ない俳優仲間でした」と交流を回想。最後に共演したのが、6月に公開された「返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す」だったことに触れながら「戦争や震災の問題に関わる作品に出ることが多く、互いにそういった意識を抱えていた。戦争で犠牲になられた方はもちろん、個人的にも漣さんの命を受け止め、そして引き継ぎ、次に受け継いでいきたい。作らなければならない映画があるんだと、今強く思っております」と本作への思いを述べ、「漣さん、見ててください」と締めくくった。

「おかあさんの被爆ピアノ」は2019年初夏にクランクイン。原爆投下から75年を迎える2020年に公開される予定だ。この日は加川の父親の若い頃を演じる城之内正明、菜々子の祖母の若い頃を演じる南壽あさ子も登壇した。なお南壽は主題歌も担当する。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181217-00000050-nataliee-movi&fbclid=IwAR0Vlu3F-s2TskpHrn8-omGdUIdxS2jT-r-lL7SIJYUaPHbRwvEjLSjyats

昨日、東京・南青山で開かれた被爆ピアノコンサートにて長岡出身・五藤利弘監督『お母さんの被爆ピアノ』の製作発表が行われました。
主演に佐野史郎、武藤十夢、来年夏撮影と正式に発表され、五藤監督を知ってる方は嬉しさとともにほっとした方も多いかと思います。
五藤監督作『モノクロームの少女』に大杉漣さんが出演してくださったことを機に、
温めていた被爆ピアノの映画の主演を大杉漣さんに依頼したところ快諾。
本来なら今年の夏に撮影されていたものでしたが、ご存じのように2月に漣さんの突然の急死によって撮影が延期となった経緯があり、はたして漣さんの代役を引き受けてくれる俳優さんはいるのか、下手をしたら延期でなく中止になることを危惧された方もおられたかと思います。
今年は長岡に公式に被爆ピアノコンサートと9月の『モノクロームの少女』上映の舞台挨拶に来た五藤監督は周囲の心配をよそに着々と準備を進めていながらも、俳優さんがまだ決まらずにいたのを目にしていただけに今回、漣さんと親交のあった同じく現場者の佐野史郎さんがしっかりと遺志を継いで、ついに発表まで漕ぎ着けたことに大変嬉しく思いました。
おめでとうございますというのは撮影はまだちょっと先なので、ぜひ無事のクランクインの報を待ちたいと思います。

画像は栃尾のあぶらげの名店・豆撰さんのTさんが撮影したもの。
Tさんはまるで栃尾の五藤監督の母のように、ずっと監督を思いサポートしてきたので、昨日制作発表の場にいて映画化の報告を間近に接して感慨深いものが込み上げていたのではないかと撮影した写真を見ながら思いました。

ヤフーというか映画ナタリーの記事を読みながらなるほど武藤十夢さんはピアノを習っていたのならぜひ劇中で弾いていただきたいと思い、あとショートカットの南壽あさ子さんは初めて聞く名前で女優さんかと思ってたら本業は歌手のようなので、映画とともに歌われる主題歌も注目されるんじゃないかと。

「お母さんの被爆ピアノ」公式HP http://hibakupiano.com/
これからどんどん情報が書き込まて行くと思います。

映画の協賛金を集めているので関心のある方は↓こちらを。
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1869.html

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【嘆願署名】ホワイトハウスへ「 #県民投票 がなされるまで #辺野古 #大浦湾 埋め立て作業の停止を」



12月14日の民意を踏みにじった沖縄・辺野古への土砂投入は“平成の琉球処分”ではないかと憤り、何より地方自治の意思を蹂躙する政府の姿勢はこれは他の地方でも同じことをやらかすことが容易に想像できるので、決して沖縄だけの事態ではなく他の都道府県の知事はなぜ声を挙げないのだろう、原発を抱えてる新潟県ならなおのことではないかと思ったりしています。

とはいえここでこんなことを書いても無力に襲われたり、政治的なことを書くとのはけしからんと物申す立派な方もいるので沈黙を貫くのが一番かと思っていたら。辺野古への土砂投入の翌日に「沖縄に寄り添う」と言ってた総理大臣がのんきにゴルフをしていたと知り、サスガにそれはないと思い現在拡散されている署名活動を紹介します。

【嘆願署名】ホワイトハウスへ「 #県民投票 がなされるまで #辺野古 #大浦湾 埋め立て作業の停止を」 (日英併記) #辺野古嘆願署名
13歳以上であれば誰でも署名できます。期限は2019年1月7日までの30日間。請願が10万筆集まると、ホワイトハウスは請願を検討し、60日以内に何らかのアクションを起こさなければなりません。

署名のやり方、詳細はこちらを↓
https://note.mu/tkatsumi06j/n/ndb0592be531d

担当者はこの署名活動がタイムラインで流れてきてすぐに署名をしましたが、
はたしてこれを人に紹介してもいいものか?
ガセとかではないかと思い控えてきましたが、その後に小林茂監督や纐纈あや監督などお世話になってる映画監督はじめ様々な方がSNSで賛同し、署名、
しかしよりによって頼みの綱としてあのトランプ大統領に埋め立て中止を嘆願するのはブラックジョークのようにも思いましたが、想田和弘監督が宗主国の温情にすがるみじめなやり方ではないかと問われ

それ、全然違います。当事者なのに知らんぷりをしているホワイトハウスに当事者になることを要求するのであって、温情にすがるのではありません。いわばデモと似た行為です
https://twitter.com/KazuhiroSoda/status/1074515839305551872

↑このように返答していたのを読んでこちらにもご紹介します。

現在7万筆を越える署名が集まっているそうです。

*追記、本日18日早々に目標の10万筆に達成。
ただし20万筆達成するとホワイトハウス公式HPトップページに掲載されるそうなんで、
世界中の人たちがクリックすることからこの問題をより多くの人たちに知ってもらえる機会でも
あるかと思うので、これはおかしいと思った方は署名を。
1分も時間はかかりません。

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救世軍 街角の歌



昨年上映した長岡出身・東條政利監督の新作『地の塩 山室軍平』
日本の救世軍を育てた生みの親、山室軍平の物語ということで、
上映前に新潟の救世軍の中川小隊長にお話をいただいたのですが、
昨日の記事の続きで『教誨師』を観た後に古町へヲタ活に行ったところ、
今冬も救世軍が社会鍋で募金活動を呼びかけていました。

中川小隊長は幾分痩せた印象を受けましたが、
この街角に立っており、ご挨拶をしたら喜んで迎えてくださいました。
こちらは来年、『地の塩 山室軍平』がアメリカで上映されるかもしれないとお伝えをしたら、
喜んでいただき、こちらも小銭で申し訳ありませんが募金をいたしました。

12月30日までこの街角で募金を集めてるそうで、お見かけしましたらぜひ。

http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1732.html
↑昨年の様子はこちらから。

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『教誨師』出演 五頭岳夫さんに会う



本日シネ・ウインド『教誨師』公開初日。
やはり皆さん大杉漣さんに会いたかったと思う熱気で割と年齢層高めで満員。

こちらは漣さんはもちろんだけどホームレスの死刑囚役を演じる阿賀野市出身の五頭岳夫さんの初日舞台挨拶があり、
FACEBOOKで繋がり、かつ失礼なことを多々やらかしてしまったので、これはぜひお侘びも含めてお会いしなければと駆けつけた次第で、ロビーに初老の見覚えがある方がいて五頭さんだと思い挨拶を。

「しょういちさんですよね」とこちらを認識してくださりお会いできたことを喜びましたが、映画で五頭さんが演じた役名が奇しくも漢字は違うけど「しょういち」だったので何かしらご縁も感じましたがホームレスの死刑囚という役柄に複雑な思いも。

映画は大変見ごたえがあり、それはいづれまた書けたらと思いましたが、
上映後に五頭さんが大きな拍手で迎えられ登壇。

自己紹介の後、「皆さんは今年の漢字1文字は何ですか?自分は“漣”です」
と大きく“漣”と書かれた色紙を掲げて、漣さんとはこれまで同じ出演作でも出番は別の日だったりとこの映画までは接点がなかったこと。
さらに本作で他の死刑囚と教誨師の漣さんはそれぞれ別の日に撮影していたので、
現場で会ったことがなかったこと、撮影日数もそれぞれ死刑囚は1日か2日で、
撮影日数は全部で8日だったとお話をすると客席からは驚きのどよめきが。

自身もどんな映画になるのかわからず、完成版を観てこれは凄い映画だと手ごたえを感じ、漣さんは故郷を大事にしていたので、それに倣って自分も新潟での宣伝をしっかりしようと。

客席からの質疑応答で五頭さんが演じた役はなぜ死刑囚となるほどの罪を犯したのか明らかにされてないのですが、
これについて五頭さんは○罪ではないかと解釈して役作りをしたと話して、なるほどと納得できました。
おそらく脚本でもそこまで書かれてないと思い、そこを膨らませて漣さんと一対一の会話劇に挑み、指先から目の動きまでもが伏線となるような感じで相当な気力が必要だったと思いますが、五頭さん演じた死刑囚が字も読めない無学のため大変過酷な人生を歩んできたと漣さん演じる教誨師が知ると、まず文字を教えることからはじめ次第に学ぶ喜びを見出し、最後にクリスチャンとして生まれ変わっていく様、たぶん聖書にこんなエピソードがあるんじゃないかと想像できるほど教誨師にとって大きな喜びである象徴的人物を五頭さんは漣さん相手に残る印象的な役を演じていました。
あと肩身はなさず手にしていたグラビアアイドル(大原優乃に見えたが違うかも)のピンナップが最後に泣かせてしまいます。

本作の出演がきっかけだと思うのですが出演依頼が増え、せっかくなので新潟にいたいものの明日は映画の衣装合わせなど忙しいようで、これからもスクリーンで五頭さんの姿を見ることが多くなると思いました。

挨拶の中で本作の宣伝のため新潟日報の取材を受け17日もしくは18日に掲載されるようですが、これで新潟での知名度がまた上がり『教誨師』に関心を持つ方がいっそう増えることを期待したいです。

お会いできて嬉しかったです。これからのご活躍を期待してます。

何よりも五頭さんが宣伝したおかげで、縁のある映画館で主演作が満席というのは漣さんも天国でとても喜んでいるだろうと。

『教誨師』公式HP http://kyoukaishi-movie.com/

シネ・ウインド、高田世界館ともに12月28日まで公開のようです。

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♪悲しみはいらない やさしい歌だけでいい あなたに降り注ぐ全てが 正しいやさしいになれ



沖縄の女なので少し沖縄の話をします。
沖縄は海はまだ美しく見えます。
ジュゴンなんか見たことない人がつけたジュゴンの見える丘っていう丘から望む海はまだとても美しく見えます。
その海にアメリカ軍のヘリポート移設が決まって、国は着工のために海底調査器を入れて
もう乗り出してます。
どんなに、どんなに声を上げても拒絶しても諦めなきゃいけないことがあるんだって、どっかで覚悟しなきゃって思い始めていて、それでかといって沖縄の人が全員、そのヘリポートの移設を反対してるかといったらそうじゃない事実もあって、飴と鞭のヘリポートが鞭だったら、飴っていう施しを受けている大人の政治があることも事実で、そうじゃなくてもあたしたち人間がぶち壊してきた尊いものがそこにいっぱいあって、、、
それを無くして失ってから悔いて泣くしかないのかなあって思う毎日でした。
でも、先月その海にジュゴンが還ってきました。
ちょうどそのヘリポート移設の海のちょうど国が設置した海底調査器の真上のバカみたいに綺麗な海の上にジュゴンが二頭泳いでる姿が映像に収められて、そのニュースが沖縄中に駆け巡りました。
今まで自分は政治家じゃないし、歌うたいだからわからないけど歌うしかないってたぶんやってきたけど、でも6月23日の慰霊の日に寄せてのジュゴンの祈りみたいな、あの時わたし達は何も守れなかったし、何もしてあげれなかったし、ぶち壊してきただけなのに、
それでも戻ってきてくれたジュゴンにわたしは一生かけても向き合っいかないとけないと思いました。
たぶんそのジュゴンのニュースが内地でどれだけ流れたか知らないけど、とっても美しいジュゴンでした。
こんな公共の場所でしかも人様のイベントでこんなたくさんの人がいるところで、でも今日はわがままに歌わせてほしいと思います。
次の曲をあのジュゴンのためだけに歌いたいです。

Cocco 2007年7月7日 LIVE EARTH 会場 幕張メッセ

「ジュゴンの見える丘」スペシャル映像:アーティストCocco
https://www.youtube.com/watch?v=JAYJgrLOcyg
↑こちらから書き起こし。

画像「第14回長岡アジア映画祭」で上映した是枝和弘監督作『大丈夫であるように Cocco-終わらない旅-』より

今日ほど美しくもない日本に生まれたことを悔やんだことはないと思うので
“高江を見過ごすと、みなさんの住んでいる地域が高江になる。
辺野古のSOSをスルーすればあなたのSOSをスルーする国になります。”
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-865.html
↑この三上監督のメッセージだけ載せてお茶を濁そうかと思いましたが、
Coccoが辺野古に泳ぐジュゴンのニュースを見て作った『ジュゴンの見える丘』と『大丈夫であるように』の各シーンが脳裏にリピートしたので書き起こしました。
柴田昌平監督『ひめゆり』、三上智恵監督『戦場ぬ止み』を繋ぐのでCoccoは大きな存在です。

I believe and I`m sure,
We can do something for just LOVE & PEACE.

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Candle in the Wind



“高江を見過ごすと、みなさんの住んでいる地域が高江になる。
辺野古のSOSをスルーすればあなたのSOSをスルーする国になります。”
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-865.html

沖縄について思うといつもこの『標的の村』長岡上映会に三上智恵監督より寄せていただいたメッセージが頭に浮かぶので、
12月14日とされる辺野古への土砂投入はどう考えてもおかしいと思い、
自分ができる意思表示として福本圭介先生が呼びかけた
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-2101.html
↑こちらのキャンドル・プロテストに参加しました。
やはり三上監督の三作を観て上映して知ってしまったら、
見過ごしたり、SOSをスルーすることは出来ないと。

とはいえお仕事終わりにギリギリ間に合うかと算段したものの、
大幅に遅刻し会場の新潟駅南口に着くと、
すでにロウソクの灯を手にした人たちが。

ただ幸い晴れたものの風が強く
福本先生はロウソクの灯は風が吹けば一瞬で消えるものの、
すぐにまた灯っている火から、次の灯をともして繋がっていく様が、
この運動を象徴していると感じたと話した方がいたそうで、なるほどと思いました。

参加者が奏でたバイオリンの曲名は『童神』
どこかで聴いたメロディだと思ったら『標的の島』の冒頭の県民集会で歌われた子を愛しむ親の心を歌った曲。

最後に参加者皆さんでバイオリンとともに合唱したのが『We shall overcome 』
『戦場ぬ止み』で歌われエンディングで流れていたデモクラシーを象徴する曲。

奇しくも三上監督作品に関連がある曲が続けて奏でられ、
改めて沖縄へ心を寄せることが出来ました。

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白い恋人たち

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『纐纈あや監督特集』のチケット清算に文信堂書店を訪れた際、
ミュージシャンでもあるお世話になってる店長さんと雑談となり、
ちょうど亡くなったフランシス・レイの話をしておりました。

担当者の周りにはこの店長さんと同級生で最近会ってないN先生が世代的に一回り上なので、
フランス映画にどっぷりと浸かってた世代、だからN先生などはクロード・ルルーシュを好きな監督に真っ先に挙げていたので訃報を聞いてショックだっただろうと。

そんなことを思い出してこちらが話したのは、もう20年以上になるかと。
加茂になぜかフランシス・レイオーケストラがコンサートを開き、結構高額なチケットにも関わらず観に行ったことがあることでした。
肝心のフランシス・レイはもちろんこんな田舎(失礼)まで来ずに、
メッセージを送ったような覚えがありますが、
『男と女』はもちろん、観てない映画もあるけど数々の耳にしたことある名曲が次々と流れて、満員の観客はもちろん満足された中に当時、工場勤めだった担当者の別部署の上司も観に来てこちらを見つけ「俺、こういうの好きなんだよ」と工場では険しい顔つきの上司が柔和な笑顔で話したことを覚えています。
その後、工場は潰れてしまいましたが思えば田舎の工場で汗水流すブルカラーにまで虜にさせてることは真の意味での大衆映画音楽ではなかったかと。

そんなことを話したら店長さんはフランシス・レイは確か楽団で来日したときにアコーディオンを弾いてたビデオを見たことがある、と。
てっきり名義貸しのような楽団だと思ってたらそうではなかったんだと。

あと担当者が最も好きなフランシス・レイの音楽は『白い恋人たち』になるんですが、
クロード・ルルーシュが監督した本作がフランスの冬季五輪の公式記録映画なことに、
改めてこんなセンスのいい邦題をつけた配給会社に脱帽、
と同時に話は変わって2020年の東京オリンピックの公式記録映像を任されたのが、かの河瀬直美監督なのにビックリしました。
オリンピックという命題に向けて、東日本大震災の復興を知らしめる目的がはるか後方に行き、
悪名高い治安維持法が特定秘密保護法に名前を変えて可決され、なぜか改憲まで手を出す国家を味方にして、
どんなスタンスで撮るのか、本番に向けてのドタバタに興味は行っても、
肝心の本番はあまり興味がなかっただけに河瀬監督版の『東京オリンピック』はぜひ観たいと思っています。
音楽は『殯の森』と同じく新発田出身の売野雅道さんにお願いして、できたら8mmフィルムでも撮影して河瀬監督も集大成になるような作品に。

本当に大きく逸れて申し訳ありませんが、『男と女』『ある愛の詩』『白い恋人たち』『雨の訪問者』等々、タイトル見ただけでメロディが浮かぶ曲を生んだ名匠フランシス・レイにこの場を借りて合掌。
思えばホントに加茂になぜフランシス・レイ楽団が来たのか謎でしたが今も記憶にあることは感謝です。

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『沖縄・辺野古への土砂投入に抗議する キャンドル・プロテストin新潟』



今年の終戦記念日に三上智恵監督『標的の島』上映後に講演いただいた福本圭介先生が所属する“沖縄に応答する会@新潟”が呼びかけて『沖縄・辺野古への土砂投入に抗議する キャンドル・プロテストin新潟』が明日の18時半より新潟駅南口で開催されるのでご案内します。

先の沖縄県知事選で辺野古への基地建設反対を訴えた玉城デニー知事が誕生し、沖縄県民の民意が示されたにも関わらず、
日本政府は12月14日に辺野古・大浦湾に基地建設のための土砂投入をし埋め立てを強行する構えです。

===================================

皆さんへ:
辺野古の海に土砂が投入されようとしています。今、私たちの沈黙は、この暴力にたいする加担を意味します。
私たちは、沈黙しません。私たちは、静かにしかしはっきりと、抗議の意思を表明します。
私たちは人間です。決して譲り渡せない「心」を持ち寄り、12日の夕方、新潟駅南口に集まりましょう。
呼びかけ 沖縄に応答する会@新潟

日時:2018年12月12日(水)夕方18:30~
場所:新潟駅南口の広場
対象:趣旨に賛同してくださる方なら誰でも参加OK。
学生さん、家族づれ、友達どうし、誰でも気軽に参加できます。
*キャンドルは、こちらで準備します。
ローソクを入れるワンカップみたいなガラス瓶がある方はご持参ください。
無ければ手ぶらで可

■東京では12月13日(木)夜19:00〜
場所:新宿駅東口アルタ前広場で開催されるようです。

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愛をまさぐって、まさぐって



“『ラストエンペラー』なんて、誰が見ても溝口健二にオマージュを捧げた映画なのに、見ていてそれが分かる日本人がほとんどいない。”

昨日、今年の映画を振り返っておりましたら、あっ、つい最近、イタリアの巨匠ベルナルド・ベルドルッチが亡くなったことを思いにはせておりました。

やはり壮大で絢爛な歴史劇『ラスト・エンペラー』の監督というのが真っ先に浮かびました。
今思うと『1900年』など共産主義をテーマにした映画を撮りながら行き詰った挙句に中国へと題材を求めたベルドルッチと、脱共産化に舵を切り経済開放政策へと進み始めた中国が本作で交わり、アカデミー賞を制覇したこともあって世界が中国へと視線が集まったものの、その後の経済開放と民主化が合致しないことを知らしめた天安門事件を目の当たりにすることも含めて、中国へと関心がより深まったことで大変重要な映画だったと思い返します。

まぁ、そんなこじ付けよりも冒頭の言葉の方が印象深いような。
キネマ旬報で当時、蓮實重彦先生が溝口健二監督をテーマに淀川長治先生と語り合った対談の中で発せられた言葉で、キネ旬を貪るように読んでた頃だけに、なるほど映画というのは映画の積み重ねによってより深く知っていくことができるのか、という意味で解釈したと思うのですが、その後はロクに溝口健二監督を観てないので何がオマージュなのか今もわからない有様です。

予断ですが赤川次郎先生のお父さんはかの満映こと満洲映画協会で脚本の仕事ををしていたそう。
そして敗戦の報を受けて自殺した満洲映画協会理事長のかの甘粕正彦を最初に発見した方。
だから『ラストエンペラー』の甘粕に扮した坂本龍一が自殺直後に赤川次郎先生のお父さんが駆けつけたのか、
などと満州に関する本や映画で『ラストエンペラー』の場面を思い出したりすることが多々ありました。

今回の訃報を受けてベルドルッチを“映画のラストエンペラー”と見出しをつけた新聞もありましたが、言い得て妙に思いましたがお疲れ様でした。

件名は『シェルタリング・スカイ』を絶賛していた淀川先生が、当時この映画についてこんな風に語ってたのも印象に残ってます。

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2018年 わたしのベスト5



上映会をお手伝いいただいてるNさんとは寅さんと昭和プロレスをテーマによくメールでやり取りしてます。(追悼・爆弾小僧)
昨年から身内の中でその年に見た映画のベストを教えてと言われ、そういえば以前は新潟日報やキネ旬によく投票していたけど、最近はすっかりやらなくなったなぁ、と思い、お返事をし、今年ももうそんな季節が来て、先ほどベスト5を送ったものの、理由を書いたら長くなったのでこちらに備忘録もかねて転載します。

1『1987、ある闘いの真実』
韓国は民主化を与えられたものでなく、勝ち取ったものだと教えてくれた作品。
『タクシー運転手』がソン・ガンホのワンマンならこちらはオールスターを起用し韓国ノワールのドロドロのタッチで描き痺れてたら、民主化までのバトンを繋ぐ映画と気づいてより深く感動しました。
両作とも何よりも自国の恥部を容赦なく描き切きり、民主化について考えさせてくれたことに敬意を。
ハ・ジョンウ扮する腐敗した権力からの恫喝、脅迫、懐柔を一切拒絶する検事は今の堕落した某国にいてほしいと強く思った次第です。
ほかの作品は入れ替え可能でも今年は本作がゆるぎないベスト1でした。

2『カンフーヨガ』
還暦をすぎながらも我らがジャッキーが娯楽映画の王道をひた走る走る。
今回は中国と仲が悪いインドに赴き喧嘩なんてやめて一緒に踊ろう!と世界平和を映画で唱えメッセージを放つジャッキーに全面賛同。
併せて『ポリスストーリー REBON』で締めることができたんで2018年は何度目かのジャッキーの当たり年。
そしてレイモンド・チョウさんが亡くなった年でもあると記憶に刻まれる。

3『ギャングース』
『万引き家族』は現在進行形の絶望と救いなき貧乏を描き切った深いため息を残した傑作でしたが、そのさらに先を行く『ギャングース』の主人公3人組の若者が待ち構える将来はさらに深刻さを増した地獄だと入江悠監督は容易に提示しながら、それを乗り越えてやろうという気概に満ちてた痛快作。
主人公も悪役も同じ地続きで呪われた世界に身を置き跳梁跋扈する様が強烈に同時代の映画だと感じました。

4『ボヘミアン・ラプソティ』
その昔、「ポッパーズMTV」で出来たばかりのプリンスのMV『KISS』を流した後にピーター・バラカンさんは「だんだんフレディ・マーキュリーに似てきませんか」とアシスタントに振ったら、プリンスファンの彼女は物凄いイヤな顔してたことをよく覚えており、自分はどっちもどっちじゃなかろうかと思ってましたが、確かにその時期は嘲笑の対象だったフレディの生涯がこの日本で社会現象を巻き起こしてることが大変感慨深く、さらにライブエイドは部活でテレビは見れなかったけど、当時をよく覚えてるこちらはそのクライマックスに確かに感極まってました。

5『ALL YOU NEED is PUNK and LOVE』
BiSの二番煎じだと思ってたBiSHがとてつもない魅力を放ってたことに気づかせてくれたドキュメンタリー。
何より監督が公私混合の極みで被写体のアイドルさんにガチ恋してしまいカメラを手に行く先々をストーカーじゃないかと思う勢いで追っているのを観ていたら、こちらもBiSHの魅力と名曲「星が瞬く夜に」にやられライブに行ってしまったほど。
ガチ恋の果てに節度を守って身を引く監督さん(当たり前だ)にアイドルさんが微笑むラストは幸福な1場面としてこちらに残りました。

以上、あくまでこの日の気分で選んだ映画なこと、『沖縄スパイ戦史』や『ミッションインポッシブル フォールアウト』と変わったりするかも、何よりまだ『教誨師』や『華氏119』を観てないので変更になるかもしれませんが、それでも今年の作品では『1987、ある闘いの真実』は不動に思ってます。

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本当に感謝して「いただきます。」と食べていきたいです。 『ある精肉店のはなし』お客様の感想

◎11月17日『纐纈あや監督特集』から『ある精肉店のはなし』お客様の感想をまた抜粋して掲載します。
こちらの高校生からの感想は後日掲載予定です。

『ある精肉店のはなし』公式HP https://www.seinikuten-eiga.com/

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*『ある精肉店のはなし』は二回目でしたが、以前観たときよりも内容が濃くていい作品だと思いました。
監督の知らなかったことで勝手に作っていたイメージがもしかしたら無意識の差別になっていたかもしれない、
という言葉が残りました。
北出さん一家が一生懸命やっている姿や地域の皆さんの姿を映像で観て、しっかり見ていくことが、そういうものをなくしていくんだろうと理解できました。
ありがとうございました。(50代・女性)

*現代において差別はあってはならない。
私は部落問題を、教育を受けていない。
部落に対する知識が少ない。今日は少しでも知りたいと思って来た。
私自身部落を意識したことはないが、が、しかしこの様に映画になることで逆に意識する事にもなると思った。それは良かったのか?
歴史的に差別はあったことは事実だが、現代は無いと信じている。
本当に無くすのは歴史(時間)が解決するしかないのではないか・
確かに部落問題は現代もあると聞くが、1日でも早く、1人でも多く無くなって欲しい。
本日はありがとうございました。
『祝の島』も見たいと思います。(50代・男性)

*纐纈あや監督の話が直接聞けて大変良かったです。(60代・女性)

*映画の制作の動きが知れて良かった。
差別問題を考えさせられた。(50代・男性)

*当たり前のように食していましたが、屠畜の歴史などを知って、感謝しなければならないという気持ちになりました。(50代・女性)

*屠畜の現場をはじめて見ました。
命が生かされるように関わった、口に入る物の大切大変なことを深く感ずる。
部落解放の話は実際に講演などで聞いたことがないので機会があったら聞きたい。(70代・男性)

*数年前、写真集の北出さんたちの笑顔が印象的で、ぜひとも見たいと思っていた映画でした。
自然な形で人間の営みを描いた素晴らしい映画でした。(50代・男性)

*家族が力を合わせて仕事している姿、団らんの場、良かったです。
北出さんや東町の人達がいることの喜びを感じます。
同じ世代で、この国にこんな素晴らしい人達がいることを嬉しく思います。(60代・男性)

*とても貴重な場面を見ることができました。
監督のおっしゃるとおり、私も生きた牛が食べ物になる場所を知らないけれど、気になっていました。
映画が始まって間もなくノッキングのシーンで牛がガタッとなるところは衝撃的でした。
生き物が大きい分、衝撃が大きいような気がしますが、生き物の大小でなく、すべての食べ物に対して感謝をもって「いただきます」としなければならないと改めて思いました。
子どもにもぜひ観てほしい作品だと思いました。
ていねいにつくられた映画だと思いましたし、映画の後の監督のお話を聞くことができてよりこの作品を深く感じることができました。
次のチャンスがあった際に子どもと一緒に見させていただきます。(40代・女性)

*トークに監督の思いがよくわかった。
命をいただくことも同和問題も広く考える機会を頂いた。
ありがとうございました。
北出さん家族なあたたかな思いがよく伝えられていた。(60代・女性)

*監督の熱意ある真摯な対応に感謝します。(60代・女性)

*よかったと思います。そのままのことがよかった。(70代・女性)

*屠畜に携わる人の思いを感じることができました。
屠畜という仕事は動物の命を奪う、ある意味血で汚れた仕事であり、あまり他人に言いにくい仕事なのではないかと思っていました。
北出さんの仕事に対する誇りを感じて、美しくすごいと思いました。
命をいただくありがたさを思いながら食べ物をいただきます。
本当にお肉を食べたくなりました。
映画だけでは終わらず、監督のお話がとても良かった。
トークは言葉もきれいでわかりやすく、映画製作の思いや見てくれた人への思いなど、
映画の感動がもっと深くなりました。
高校生の男の子が大勢いらっしゃって、積極的に質問や感想を言ってくれたことに感動しました。(50代・女性)

*映画を観て監督さんのおはなしを聞けるということは、とても意義あることでした。
映像を見るだけでなく、その何倍ものプラスな意味が伝わってきました。(60代・女性)

*部落問題をあらためて考えさせられたが、北出兄弟姉の言葉がとても活きていた。
生命を食べることの大切さ、有難さについて考えさせられた。(60代・男性)

*いつも食べている肉ですが、このように牛を割ることは初めて知りました。
肉などを自分は当たり前のように食べているから、本当に感謝して「いただきます。」と食べていきたいです。(10代・女性)

*食べるための牛が肉になることを考えることができました。
知らないより知ってる方が牛の命を大切にすることができると思いました。
生徒にもいのちをいただいて生きることについて考える場をつくっていきたいです。(40代・女性)

*すばらしいトークでした。とても考えさせられる映画でした。
特に部落解放、差別を自分の中でもう一度考えていかないと思いました。
牛の屠畜場を差別への考えを自分の日常活動・考えをあらためて考える機会になりました。
ありがとうございました。出演者、地域に感謝いたします。(60代・男性)

*映画感動しました。観られて良かったです。貴重な体験でした。
質問者が若かったのが印象に残りました。
また計画してください。(60代・女性)

*最初は”あー、もう牛肉が食べれない!”と思いましたが、今はよりおいしくいただこうと思います。(50代・女性)

*『祝の島』も見たいと思った。(50代・男性)

*初めてこの映画を知った時(5年前?)からチャンスに恵まれず、今やっと観ることができました。(40代・女性)

*以前から気になっていた纐纈あやさんの映画が長岡で観れてとても良かったです!(60代・女性)

*普通は見ることができない、貴重な映画を見ることができて大変いい機会でした。(50代・女性)

*お肉屋さんの方は両親の実家が豚を飼っていたので、なんとなく知っていましたが、改めて何も知らないことに気づかされました。いのちをいただく仕事が本当に尊いものだと思いました。大切に食べて行きたくなりました。(40代・女性)

*いつも食べている肉ですが、このように牛を割ることは初めて知りました。肉などを自分は当たり前のように食べているから、本当に感謝して「いただきます。」と食べていきたいです。 (10代・女性)

*今回の映画を見て自分は生き物の命を奪って生きていることを感謝しなければならないと思いました。人が生きることができるのは他の生き物のおかげです。自分たちの中にはこれは苦手だから食べれないなどを理由をつけて捨てる人がいます。それは完全に生き物に対して失礼で僕は許せません。なのでこれから、もしそうゆう人がいたならば注意したいと思います。(10代・男性)

*自分は食についてあまり考えたことがありませんでした。
「食べられて当たり前」という考えがありました。
でも講座を聞き、改めて大切に食べなければいけないと思いました。(10代・男性)

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僕のギターはむせび泣く



11月17日『纐纈あや監督特集』

思えば二年前の『ある精肉店のはなし』上映会でなぜかギター持参でお手伝いに来た
未来と生活の会・三条の田中代表にそれならば幕間に歌ってもらおうと企画、
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1346.html

やんやの喝采となったので、いつしか毎度夜勤明けで会場に田中代表が来ると弾き語りで歌ってもらうので、
今回もお願いをしました。

愛用のギターを手に
「会場設営の手伝いに来たんですが、すでに終わってると言われ、なんなら歌ってこいと言われまして、、、」
などと毎回こんな話を枕にしてステージに登壇すると
客席から「待ってました!」の声が。

おかげさまなのかこちらの上映会の常連さんが掛け声をかけるほど、
田中代表の弾き語りを楽しみにしているようでした

先回の『わたしは、ダニエル・ブレイク』上映会では
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1908.html
人権と絡めて自ら作曲した「憲法13条のうた」を歌ってましたが、
今回はそれに加えて「憲法92条のうた」も披露。
なぜ地方自治をテーマにした条文に曲をつけて歌ったのかは謎に思いましたが、
今回も歌い終えると客席から拍手が贈られました。

上映後の懇親会にも田中代表は出席しラジオネームはスキトールですと自己紹介してましたが、
この田中代表のラジオへの深い傾倒ぶりをどう説明すればいいのか、
詳細は田中代表とラジオの公開放送へ行かなければならないだろうと。

田中代表からは行きつけのスナックがカラオケ歌い放題、
ソーメン食べ放題で瓶ビール1本ついて2千円なんで行きましょう、
と誘われているので、それはぜひ行きたいと伝えています。

明日はジョンの命日ですが、ジョージの曲を件名に拝借。

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だから自分は感謝して生きなければ 『土と育つ子どもたち』高校生の感想 その二

11月17日『纐纈あや監督特集』
昨日に続いて『土と育つ子どもたち』を観た高校生のみなさんの感想を抜粋して掲載します。



*子供たちが能動的に回りを見て行動していて自分ももっと周りを見て能動的に行動していけるようになろうと思った。

*1日24時間の過ごす時間すべてを学ぶことだと思って考えていれば、自ら考え行動できるようになる。

*人、一人一人の気持ちや思いがあって、一人一人の個性があり、それを理解しあうことが大事だとい思った。

*自分たちで考え、自分自身で行動し、最後までやりきることの重要性がわかった。

*自由学園の小学生は自分たちで考えて野菜を作ったり、掃除などをしていて、先生から言われてから行動するのではなく、自分たちが動いていて高校生の自分も勉強になった。

*私たちにとって大切なことや、足りないものをすべて子どもたちはやっていて、大変自分たちのためになった。
一人一人の感性がたいへんよいものだった。

*子どもの本当の姿や、思っていることに積極的に行動していて、みならいたいと思った。

*子どもの頃が自分たちのことが自分たちで対処するという事を学ばせて将来につなげるということと、自分がこうしたい、あーだったらもっとよくなるんじゃないかな、っていう考え方を作品にして、できていたので面白かった。

*自由学園の小学生は生活に必要なことをほとんど自分たちでしていた。
生徒たちは汚れ仕事も全部、先生に頼らずすべてやっていた。
それが人間がやるべきあたりまえなことかもしれない。
しかし自分はほとんど誰かにやってもらっている。だから自分は感謝して生きなければならないと思った。

*子どもたちの姿を見て思ったことは、思ったことを子ども達は自分の言葉で素直に言ったり、行動していったりしていると感じた。
自分も思ったことをとどめるのではなく、何か思ったら周りに発信しようと思った。

*小学生の子どもたちが自分たちで行動していて、自分もまねしてやっていきたいと思った。

*子ども達の誰にもやらせられたない能動的なすがた原型を見ることができました。
土に自然の中で育った子どもたちは、その子たちにしか持てない命の価値観、感性を持つことができるんだと思いました。
またそのような環境を作っている方はすごいと思いました。

*自由学園に入った子どもたちは小さい頃から自分自身で食物を作り、自分たちで学校をきれいにして、これをあたりまえのようにして、ただやらされているわけじゃな自分たちで考え行動していました。
自分は今、甲子園を目指していますですが今、自分で考え行動せず、ただこなすだけになっているので、もういちど自分を見つめなおしたいです。

*子どもが自分たちで考え能動で動いてとても素晴らしいと思った。
自分は目標に向け活動していきたい。
子どもの方が動いていた。
トークは監督の映画に対する本気度が伝ってきた。

*『土と育つ子どもたち』は小学生が自分で「こうしたい」や「こうしよう」というものがあふれでている姿がとても印象的だった。
自分も子どもたちのような素直さを真似したい。

*努力をしたからと言って報われるわけではないということ、日誌などに自分の言葉で書いていてとてもためになった。

*自分は高校生なのですが、纐纈さんのトークの内容は自分でも理解できる言葉が使われていたのでわかりやすかったです。

*学校の授業でも、ダブレットなどが使われる時代に、このような毎日土に触れることができたり、外で遊ぶことが出来たりする環境で、命の大切さを学ぶことができることが、とても子どもたちの人生で生かされることがたくさんあると思いました。

*シナリオがない作品にもかかわらず、子どもたちが能動的に動いた結果、シナリオが自然と生まれ、子どもたちの向上心の高さを見習わなければいけないと思いました。

*『土と育つ子どもたち』は、子どもたちが自然に多くふれながら、命の大切さ、ありがたさが伝わってくる作品だった。子どもたちの行動の様子から、「こうしなきゃいけない」という様子はなく、全て「こうしたい」という思いがあって能動的に活動しているのがみてとれた。

*作品を見て子どもたちが、学問をするために学校に来ているのではなく、農業や動物の飼育を通して、子供1人1人の感じたことや思ったことを大事にして、その感情から出てきた積極性などを勉強に生かしていて、自分の感じたことや、思ったことを大事にすることを意識して、生活や部活に生かしていきたいです。

*子どもたちが作物について研究し、その考えを元に行動しているのが凄いと思った。

*今後にやくだつ話、作品をありがとうございました。
自分で考え、行動しやりきることは大変だが、それをすることで自分の為にも相手の為になることがわかった。

*1日24時間を常に学ぶときと考えて、行動したり勉強することによって、より自分から考えて、多くのことを知ることができる。

*24時間勉強という言葉が心に残った。
未来のために何かするのもいいけど、今この瞬間のために何かするってことを意識して生活したい。

*子どもたちが自主的に勉強(農業)していて、その姿が素敵だった。

*自由学園はすごくいい楽しそうな学校だなと思いました。

*今回、映画を見て生きるために学ぶ考えを持つということが一番大事だと思いました。
受験受かることやテストでいい点をとるためという安易な考えはやらず、将来素晴らしいひとになるよう努力します。

*日本にこんな学校があるなんて考えたこともなかった。
小学生の頃から自分で作ったものを食べ育つ事が出来るから食に対する思いが変わった。

*小学生があれだけの感性をもっていて、すべて能動で行われていた。それだけ次をみすえて動いていた。それは自分達も同じで次をみすえて動く。

*「24時間勉強」だという言葉がすごく心にのこりました。
自分は野球部で24時間野球のことを学ばなければいけません。
その共通点にあっと思うところがありました。

*普段あまり見ないような内容の映画でした。
今の時代、自分達で作った野菜を給食でつかったりする学校は少ないと思いました。
使った食品を自分達で洗うのも珍しいと思いました。

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能動的な動きが新しい時代をつくるだろうと思った。 『土と育つ子どもたち』高校生の感想

11月17日 『纐纈あや監督特集』から『土に育つ子どもたち』のお客様の感想を、今回は観賞いただいた高校生からの感想を抜粋して掲載しますがたくさいんいただいたので今日と明日二回に分けて掲載します。

画像は『土に育つ子どもたち』が観たいからと新潟市から当日の手伝いに来てくれたスタッフで作品を観賞しDVDを手にしてご満悦でした。

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*土に足をとを聞かせる。など面白い表現があった。

*子供達が育てたもので食べ物を作って、掃除も自分たちでいろいろな所をやっていて学ぶことがたくさんあった。

*自然とふれあいながら育っていく環境があるなんてはじめて聞いたので自分のなかでは想像もできなかったことが知れて、とても良い機会だった。

*子どもの生き生きとした姿がかいまみれた。
自分の小学校と比べながらみていたのですが、食に対する意識が違っていました。

*このように自然に多く触れることのできる環境にいれる子供たちは、人と違う考えをしっかり持つことのできる人になると思ったし、人生に生かせることがたくさん学べると思いました。

*子どもたちの笑顔と一生懸命取り組む姿がとても印象的だった。
トークの内容は監督の考えや作品を製作するにあたっての考えがおもしろかった。

*机に向かって学問を学ぶだけではなく、その他のことを学びそれを他の人に伝えたくさんの命にふれていてすごいと思いました。

*自由学園の子は自分が小学校の時とはちがっていて、すべての掃除や野菜(食料)を作っていて、みえないところの排水溝までやっていて正直びっくりした。
この学校でやっていることは絶対に将来いきてくるものだと思った。

*子ども達が自分でもっとどうやったら、良くなったり楽しめるのかっていうことを、自然に考えて行動できていた。
そういうことが大人になっても大切で今の自分に足りない所だと思った。

*自由学園の子は自分のことを全部自分でやっていて、そして見えない所の掃除までやっていてすごかった。
自由学園の生徒は感性があると思いました。

*子ども達が自分の思ったことを、主他まま言葉や行動に表している姿に素直だなと思った。だがその素直に思ったことを伝えられなかったり、言えなかったりする人が大人にも多いと思うから、思ったことは発信するように心がけたい。

*初めてこのような機会をいただいて監督さんもお招きいただき、その話も聞いて中身を理解できて良かった。

*子どもの自分で考える姿に「子ども」ではなく、1人の人としての見方があることに気付いた。能動的な動きが新しい時代をつくるだろうと思った。

*毎日、子ども達は生き物や植物にふれていて、すごく自分で考えていたし、やっていることを工夫しながら楽しんでいて、そういうところを自分も考えながらやっていきたいと思った。

*普段あまり見ることのない内容の映画でとても興味深く見せてもらい、貴重な体験をさせていただきました。

*今の時代、映画で上映されたような学校がとても少ないと思います。
自分たちで育てた野菜を、給食に使っていることにとても驚きました。

*小学生のなのに一人暮らしをできるくらい、なにをすれば良いか考えて行動していた。
人間は食べないと生きていけないので食事の大切さも学んだ。

*小さいころから野菜などを素材からつくって食事をその食料でつくることで知識などが社会にでたら他のそういう経験をしてない一人、経験が勝っていると思った。
自分がそういう人より特別な経験をしているのなら、それに自信、プライドを持って社会に出ても生きていきたい。

*子供達の屈託のない表情は印象的でした。
このような教育は大事だと思っています。
しかし一般的な学校に取り入れるにはどうしたらよいのでしょう?


*今まで知らなかったことを知ることができてよかった。

*自由学園の子供たちは毎日自然とふれあい、いろいろなことを感じている。
私たちもいろいろなことを感じながらやっているが、自分たちはまだまだだと気付かされました。

*今回のお話を聞いて思ったことがありました。
それは自分が見ている中では子供たちがやらされているように見えて、本当に楽しい学校生活を送れているだろうかと思ったことです。
いくらでもやらせればいいと考えていては子どもたちは大きく成長できないと思った。
とても自分のためになる話で本当に良かったと思う。

*大人の姿を見て、子供は育つ。だから学ぶ場所は学校だけではなく自分でどうしたいという考えがあればいつどこでも学べると思った。

*いろいろわかりやすく野菜を作るだけなのに楽しそうな子供たち、い映画だと思った。

*子供達の表情、学校での生活の様子がとても美しかったです。
こういった子どもたちの表情を見るために自分は何が出来るのかナ?と思いました。

*今回の映画で生きるために学ぶという考えを持つということがいちばん印象に残りました。いままで受験に受かるというような安易な考えで勉強を行っていただけど、将来の自分が素晴らしい人になれるよう努力していきたいです。


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『土と育つ子どもたち』は自分の娘はもちろん、私もあんな素敵な学校で学びたかったです。

11月17日 『纐纈あや監督特集』から『土に育つ子どもたち』のお客様の感想を抜粋して掲載します。
明日は観賞した高校生たちの感想を掲載予定です。



*『土と育つ子どもたち』は自分の娘はもちろん、私もあんな素敵な学校で学びたかったです。
今日は娘たちが来れなかったのでDVDを見せたいです。(40代 女性)

*子どもたちが自然と関わりながら学校で生活をしていて、それを勉強しているのはすごいと思いました。(10代・女性)

*『土と育つ子どもたち』監督のトークがあって良かったです。(40代・女性)

*子供の表情や学校での生活の様子がとても美しかったです。
自分の子供たち、地域の子供達に何が出来るのか考えてしまいました。
監督のお話もとても良かったです。
共感できることが多かったです。(40代・女性)

*私達の子供時代にもこのような学校は無かったですね。
昭和の原風景を見てたようです。(60代・男性)

*農作業は私は子供の頃(小学校低学年)田畑があり冬には薪広いをしたし、祖父母も元気でいろんなことを見て来た、手伝いもした。それを学校で教えているんだ。今このような学校はあるの、、、都会じゃ考えられない学校だ。しかし人間として衣食住、基本となることもしっかり教えてもらいたい。今の教育に対して。
(農業の方に)偏った教育のように映った。ほんの一部だけど、しかしやってもらいたい教育である。自然に対しての教育。パソコン、ゲーム、ダブレット、機械を使った教育両方いっしょに教えてもらいたい。(50代・男性)

*とても考えさせるものでした。今の世界とは真逆。(30代・男性)

*監督の純粋なエネルギーに強く惹かれました。ありがとうございました。(50代・女性)

*監督のトークがあり、映画のことがわかりよかったです。
ただ映画を見るより奥深いものになりました。(40代・女性)

*自由学園の様子は生きて行くに必要なことを丸ごと学ぶ。
食に例えれば全体物を食することが大切であるのと同じに思いました。
「はなぶさ」さんの心の視点いいですね。大勢の人が見るといいですね。(60代・女性)

http://yashihofilms.com/news/4060.html

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再びトモシアへ



東日本大震災から8年となる来年3月にまたそれに合わせた上映会が出来ないかと思い、
アオーレ長岡市民交流ホールAを押さえにルール通り三か月前の1日に申し込みに行ったものの、
もはや当然のように先約が入っており、規則通りに土日を借りるのはほぼ絶望的なんだと身に染みて、
去年開催したトモシアへと赴き3月10日(日)の午後を押さえることができました。
去年の反省点を踏まえてうまく開催できたらと思いますが、企画倒れに終わったらすみません。
ついでに癪なので金曜夜のアオーレ長岡市民交流ホールAを押さえましたがどうしましょう。
上映したい映画は多々あるものの、予算、体力、気力などなど、、、

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前名護市長 稲嶺進さん講演会 沖縄県民の思い 



「俺、沖縄に関心があるのは母親が鹿児島なんだ。
沖縄の話になると母親は黙るんだよ。
加害者だったという気があったんだろう」

今年の終戦記念日に『標的の島』上映後、講演いただいた福本圭介先生が
http://nagaokatsukurukai.blog.fc2.com/blog-entry-1985.html
所属している沖縄に応答する会@新潟主催で新潟市で開催された「前名護市長 稲峰進さん講演会~基地問題をめぐって~」に参加しました。

冒頭、沖縄の言葉を戦時中使うとスパイ扱いされ投獄、拷問された話の後に
自己紹介の中で稲嶺氏は今年二月の名護市長選に権力のなりふり構わぬ介入があって潰されたと話しましたが、
この手口は新潟県知事選でも使われたんだよなぁ、
そして現知事が役人時代に辺野古弾圧の責任者だったことを思い浮かべて聞いてました。

沖縄の政治家の話を聞く機会は初めてだったので、
いい機会だと思い元シネ・ウインド支配人の橋本さんを誘ったら、
ちょうど仕事終わりで行けるということで一緒に聴講。

講演の中で現在、「全国で沖縄が一番成長率が高い」という話から、
沖縄が独り立ちしたら困るのは日本政府だという話が印象に残ったので、
橋本さんと聴講後、薩摩藩の琉球処分から沖縄への差別の歴史を語り始めた稲峯氏の言葉を思い出しながら、
こんなひどい目にあわされ続けているなら成長率を盾に日本から独立した方がいいのではと感想を語り始めた中で
母親が鹿児島と初めて聞く話を橋本さんはしたので、ちょっと驚きました。

日米安保が国民の8割が支持なら恩恵と同じく負担も同じようにと静かに語る稲峰氏に呼応するかのように、
これ以上沖縄に負担を押し付けるのは止めにしようと本土の人たちが立場を表明するべきと力説する福本先生、
客席には沖縄に応答する会@新潟が唱える基地引取りについて声を荒げて反対と口にする人もいて、
様々な考えの人たちが集まっていることがよくわかり、
一般に沖縄基地問題について他所事と黙認するのが多い中、
この日は熱心にメモを取りながら稲峰氏の話を聞く人たちが多くいて、
徐々に基地問題を自分のことこととして捉える人たちが増えているのだろうと実感してました。

現在進行中の辺野古への土砂投入と来年二月の沖縄の若者たちの働きかけで実現するという基地問題の住民投票を関心を持とうと思いました。

参加して良かったよと橋本さんは言ったので、こちらこそお誘いしてよかったです。

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