3度目のワクチン


芹のしゃぶしゃぶ
3回めのファイザーを接種した。打った直後から体に異変があり、椅子を立つときくらっときたのを看護師さんにみられてしまい、15分休憩を30分に延長しましょうと言われた。実際には40分近く控室で待機していたが、いつまで待ってもお呼びがかからないので、自らカウンターに行き、接種証明書(仮)を受け取り医院を出た。家に戻っても、ふらふらはとまらないので、ソファに横たわり、しばらくして眠りに落ちた。目がさめると、熱が引いていて、まもなく東北から芹が届いた。

2月末昼過ぎからのNHK総合 【うまいッ!】で、秋田県湯沢市三関のセリが特集された。私たち夫婦は、幼いころ野生のセリを白和えなどにして食べた経験はあるが、画面に映る秋田のセリは、豪雪に埋もれたビニールハウスの中で水耕栽培されたものであり、「きりたんぽ」鍋に欠かせない野菜であるという。MCの天野ひろゆきや塚原愛アナは、鶏肉・鶏ミンチ団子以外は具材のない鍋で美味しそうにセリのしゃぶしゃぶを試食している。とくに長くて白い根っこが甘くてうまいんだとか(塚原アナの食レポ上手です)。さっそく秋田に電話して、テレビをみるよう伝えた。西日本ではセリの栽培がほぼなく、スーパーにも並ばない食材だと聞き、「信じられない」を連発して、ただちに搬送するという。燻製鮭のときと同じように、「頼むからやめてくれ(お返しが面倒くさい)」と嘆願したのだが、よりによって3度目のワクチンの夕刻に芹が届いたのだ。三関産ではなくて、神宮寺産であり、前者に比べると、白髭(根っこ)はやや短い。
しゃぶしゃぶスープの濃さ・甘さ・油加減などは微妙だが、最初は少し薄めにして、後から醤油と味醂とダイエット・シュガーを加えていった。その後、芹の葉・茎・根を瞬時ゆがいてポン酢と七味のおつゆにつけて食べる。ただむしゃむしゃ食べた。かくして送られてきた10袋のうちの5袋が消えてしまった。残りは別のメニューを考えようか。地元からの情報によると、「セリの油揚げ炒め」「セリ炒めの卵とじ」「セリの天婦羅」などが美味いという。こういうシンプルな料理こそが難しいんですよね。


↑出汁は濃くて甘いほうがいいみたいです。鶏肉は皮付きの親鳥にして、油の膜ができるほどにすると芹に絡んでうまい。ごま油を垂らすのもよし。


↑ピエール マルコリーニの別バージョンも届いておりました。箱のデザインに注目!
タンディネ寺の悟り
日付が変わって2日め、朝から体調は再び悪化した。明らかに発熱している。老夫婦そろってソファに寝っ転がるだけ(仮接種証明はどこに行った?)。二つのリモート会議をBGMのように聴きいるも、ふらふら頭に内容が入ってこない。ただ、途中からディランの有名な曲が頭を掠め始めた。おむすびころりんは自力で高いところには戻れない。セレブのお嬢様が路上生活者になって何を思う。忌々しい奴が転がる小石のように地に堕ちたと長野県では喜んでいるだろう。でもな、ティンプーのタンディネ寺のことを思い出したよ。それまでブータンの仏教界で出世街道まっしぐら、ネパール経由でインドに留学して栄華をきわめようとしていた矢先に大けがをして、帰国しても主流派に戻れず、ティンプー郊外の鄙びた山寺の住職に落ち着いた。いわば左遷のようなものだが、年老いた住職はしみじみ語った。この寺に来てから悟りに近づけたような気がする、と。ディランも結局、そういうことが言いたいんじゃないかな。