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はてなキーワード: 村田沙耶香とは

2025-07-29

🛒 『コンビニ人間』― 村田沙耶香

社会の「普通」と個人アイデンティティを問うメモ

anggiviral anggiviral

コンビニ人間』は、現代日本社会における「普通とは何か?」という問いを中心に据え、社会規範と個人の在り方をユーモラスかつ鋭く描いた小説です。主人公・古倉恵子は36歳の独身女性で、大学卒業後もずっとコンビニアルバイトとして働き続けています彼女は、社会が求める「まともな人間像」から大きく外れていますが、本人はそれを問題だとは感じていません。

物語を通して浮き彫りになるのは、現代社会における同調圧力ジェンダー役割労働観です。古倉はコンビニという人工的なマニュアル社会の中で自分の「役割」を見出し、それを心地よく感じていますしかし、周囲は「なぜ正社員にならないのか」「なぜ結婚しないのか」と問いかけ続け、彼女を「普通」へと押し戻そうとします。

村田沙耶香は、この作品アイデンティティ自律性を問い、個人がどう生きるべきかを読者に考えさせます特に社会適応できない人を「異常」と見なす傾向に対する批判が巧妙に描かれており、多様な生き方を認めることの大切さを静かに主張しています

2025-04-13

anond:20250413202111

じゃあ海外アセクシャルコミュニティ掲示板行けば?(これ何度目だ?)

Asexuality

https://www.asexuality.org/

 

割と増田みてーな同人腐女子・生きづらいオタ女子が言いそうな発言とかも突っ込まれことなく、

穏やかにやりとりしてる(自分のアイディンティーなんて自己定義するものからそれはそう)ので

ニコニコできるんじゃあないでしょうか?

 

たとえば『コンビニ人間』がAVENにアセクシャルとしてあげられていて草生えましたわ

I recently read 'The Convenience Store Woman' by Sayaka Murata (English translation)

 

It's a quirky, funny and quick read. I would even recommend it to people who don't like reading, if I thought the story/character/quirkiness would interest them. I'm actually going to give a copy to a friend as a gift.

The central character also appears to be aro and ace.

ーーー

最近読んだ村田沙耶香の「コンビニの女」(英訳版)

 

風変わりで、面白くて、あっという間に読めてしまう。読書が好きでない人にも、ストーリーキャラクター、奇抜さに興味を持ってもらえると思えば、薦めたいくらいです。実際、友人にプレゼントするつもりだ。

中心人物もアロとエースに見える。 

 

Asexuality and Asexual Characters in Books & Comics - a Collection

https://www.asexuality.org/en/topic/122643-asexuality-and-asexual-characters-in-books-comics-a-collection/page/5/

  

日本恋人を作らないと云々かんぬんとか寝言言ってるやつは、アセクシャルなのにゲイを名乗らないといけない世界を見て震えろって思うわ

これが本物のカップル圧ってやつだよ、神の愛を示せないやつに居場所はないの

 

 

 

 

再放送

そもそもなんだけど、伝統的な宗教価値観支配するカップル文化が強烈な地域、つまり日本以外じゃないと、

アセクシャルで困ること特にないぞ。カップル圧の低い日本理想郷なのでは?

 

あと、同性愛者だと思われて困ること特にないし、異性となんかあったんだな(トラウマがあるんだな)って思われて困ること特に無い

日本自称アセクシャルの人は、こういう風に思われて、具体的にどう困るのか、逆に教えて欲しいのだわな

同性に告白されたことはあるけど、それは学生時代のことだし、増田やってる年齢になってもなお起こることじゃねーのよ

異性に関しては、高齢親族に『お前は異性を必要としていないように見える』って言われるくらいなので、誰も寄ってこないぞ(平和世界)

 

強いて言えばセックスアピールが強烈な人・モテに全力で価値を置いてる人とは男女とも相性が最悪

微塵も思っていないのに素敵ですね~ってやってやんないといけないか

ほんまリモワデフォになってよかったよねぇ

恋愛トラウマとか思われてるなら『時期が来たらまた向き合いと思う🥺』とか適当に誤魔化せるでしょ

(そこまで踏み込まれることはまず無いんだけど。学生じゃあるまいし)

 

ゲイも、異性や恋愛トラウマがある人も、モテない人も、異常者では無いけど(理解できる範疇にいる人)、

人に情を持たない、人をセクシーだと思わないヤツは、多くの人にとって理解できる範疇になくて、

映画に出てくるナイフ持ってニタついてるサイコパスみたいなヤツなのかな?って警戒されちゃう

 

そもそも友達ゼロじゃなきゃ、こういうやり取りの末に、(きっとゲイなんだな)、(きっと異性や恋愛トラウマがあるんだな)

(この話題には触れんでおこう)ってなってると思うよ

 

 

セクシャルマイノリティー はキラキラベルじゃないよ

 

>その実情が発達障害というダサくて劣った症状だと突き付けられたらすぐにその看板を下ろすだろう

 

 

ググればいくらで出てくるぞ。下記のように

double minority asexuality asd adhd

Are Autism Spectrum Disorder and Asexuality Connected?

https://www.researchgate.net/publication/356247505_Are_Autism_Spectrum_Disorder_and_Asexuality_Connected

Asexuality is a lack of sexual attraction to any gender. There is some evidence to suggest that many self-identified asexuals have a formal diagnosis of autism spectrum disorder which is characterized by deficits in social interaction and communication, as well as by restricted and repetitive interests and behaviors. Additionally, the literature shows that asexuality and lack of sexual attraction or low sexual interest is overrepresented in people with autism spectrum disorder compared with neurotypical samples. Nevertheless, no studies have been conducted to investigate the relationship between autism and asexuality in depth. We conducted a systematic review of the literature to examine whether asexuality and autism spectrum disorder are connected. We conclude that asexuality and autism share various aspects, such as a possible role of prenatal factors, reference to romantic dimensions of sexual attraction and sexual orientation, and non-partner-oriented sexual desire, but future research should explore and clarify this link.

 

性愛とは、どの性別にも性的魅力を感じないことを指します。多くの自己認識された無性愛者が、自閉症スペクトラム障害ASD)の正式な診断を受けているという証拠がありますASDは、社会的相互作用コミュニケーションの欠陥、ならびに制限された反復的な興味や行動によって特徴付けられますさらに、文献によると、無性愛性的魅力の欠如、または低い性的関心は、神経典型的なサンプルと比較して、自閉症スペクトラム障害を持つ人々に過剰に表れています。それにもかかわらず、自閉症と無性愛関係を深く調査する研究は行われていません。私たちは、無性愛自閉症スペクトラム障害が関連しているかどうかを調べるために、文献の体系的なレビューを行いました。私たちは、無性愛自閉症が、出生前の要因の役割性的魅力と性的指向ロマンチックな側面への言及パートナー指向でない性的欲望など、さまざまな側面を共有していると結論付けましたが、将来の研究はこのリンクを探求し、明確にする必要があります

 

あるものなんか下記から始まって笑っちゃったw そっかw一般的概念だったんだw

This chapter challenges the commonly held notion that individuals with ASD are asexual or inappropriate in their sexual behaviors.

この章では、自閉症スペクトラム障害ASD)を持つ個人が無性愛であるか、性的行動が不適切であるという一般的概念に挑戦しています

アセクシャルセックス依存症発達障害である可能性は高いだろうけど、別にイコールではないだろうよってねw

発達障害じゃないアセクシャルもいるでしょうよw

ちなみにこれは発達障害アセクシャル不適切社会的けがあれば、異性愛者として楽しめるとかいう内容みたいよ

 

あと、ずっと『なんでセックスするんだ😡』って言ってるが、アセクシャルセックスするやつはするぞ。なんなら性依存症だっているし

セックスで情が深められないだけ、恋愛以前に人や気持ちに対する関する関心が無いか薄い、それにグラデーションがあるだけ

 

それからアイデンティティ自分で定めるものから今日から私はアセクシャルって決めたらアセクシャルだぞ

2025-02-02

理系だけど日本古典文学を割と読んだから語る④

【前】anond:20250202175752

11:好色一代男 島田雅彦 訳[新訳] 雨月物語 円城塔 訳[新訳] 通言総籬 いとうせいこう 訳[新訳] 春色梅児誉美 島本理生 訳[新訳]

この中では雨月物語しか読めていない。確か角川ソフィア文庫で読んでいる。

村上春樹海辺のカフカ」で言及されていたので興味を持った。物語集として面白いのだが、序文紫式部を持ってくる自意識の強さが良い。あと、僕はそもそも怪奇物語が好きだ。好きなのは凄惨なスプラッタお化け屋敷的なジャンプケアではない。何か人知を超えた存在がいるという驚きや恐れなのだ

これは僕の感傷マゾとつながっているのだろうが、言い出せない妄念を抱えた死者というモチーフが好きだし、神話物語に通じる奇譚が好きで、だから仏教説話説教臭い割に好きだ。

ところで、東京創元社編纂したSF短篇集「時を歩く」にピンとくる言葉があった。空木春宵によれば、幽霊とは虐げられた人々の象徴で、だから怖いというよりも親しみを感じるそうだ。その言葉にはたと膝を打った。だから僕もお化け妖怪が好きなのだ。異様な姿をしていて、理解できるのかできないのかわからない、その「他者」っぽさが面白いんだ。モンスターが深い知性を持っているという設定、大好き。

ちなみに、小林泰三「酔歩する男」の元ネタ菟原処女伝説が、「浅茅が宿」でも触れられている。これを書いていたら小林泰三をまた読みたくなってきた。

菊花の約」は小泉八雲が「怪談」で翻案している。小泉八雲も上と同じ理由で好きだ。一度彼が翻案する前の原典を読んでみたい。僕は箱庭的世界というモチーフが好きなので「安芸之助の夢」が特に大好きだ。

ところで小泉八雲朝ドラをやるそうだ。大好きな作家だが、きっと観ないんだろうな。僕がテレビを見る習慣をなくしたのは、一つはイケメンの歯の浮くようなセリフを聞きたくないかなのだが、もう一つは小説家を目指すために、帰宅してから寝るまでの時間をずっと執筆にあてていたかなのだ。あと、ドラマを見ていると本編を放っておいて、史実ではどうなっていたかを調べる悪癖もある。

というわけで、残りの物語もそのうち読む予定。

12:松尾芭蕉 おくのほそ道 松浦寿輝 選・訳[新訳]与謝蕪村 辻原登 選[新釈] 小林一茶 長谷川櫂 選[新釈] とくとく歌仙 丸谷才一 他

これも「おくのほそ道」しか読んでいない。たしかビギナーズクラシックスだ。人々と交流しながら俳句を作っているのが楽しそうだけれど、地元に句会の記録が実は山ほど残っていたりしないんだろうか。

そういえば句会に通う友人にそそのかされて試みに俳句作ってみたけれど、短歌と比べて情報量が圧倒的に凝縮されている。言葉選びが極めて厳密で、密度が高い。短歌は十四文字だけの余裕があるがあるから、聞いていてもゆとりがある気がする。僕は散文の文学の良さは情報圧縮困難性、言い換えるならばどういう話かあらすじを短くまとめると魅力が失われる度合いが高いものを高く買っている。逆に、詩文はどこまで世界圧縮できるかだ。しかしながら、短歌枕詞で五文字も使う。なぜこんな効率の悪いことをしているのかは不思議だ。

短歌与謝野晶子俵万智穂村弘あたりを読み、俳句は他に高浜虚子あたりを読んだ。

俳句じゃなくて短歌だが、与謝野晶子熱量がすごくて読むのにえらく時間がかかった。また、穂村弘は生々しい男の生理表現されていて何となく好ましく思う。しかしそれを荒っぽくぶつけているようできっちりと計算して表現している。形式があらかじめ用意されているからこそか。「台風の来るを喜ぶ不精髭小便のみが色濃く熱し」「男の子はまるで違うねおしっこの湯気の匂いも叫ぶ寝言も」「泳ぎながら小便たれるこの俺についてくるなよ星もおまえも」。僕は意外と暴力的ものが好きらしい。

俳句は数が多く、未読が多く、次々に新しいのが生まれており、追いつけない。ここに載せられた作品もいつかは読みたいが、記憶に残らないこともあるだろう。しかし、すべてを記憶しておかないと不安だというのも強迫観念に過ぎない。読んだその場で一期一会幸せを覚えれば、それでいいのかも。ちなみに、俳句が作者の目の前で論評されるバラエティは、かつて通った小説創作講座を思い出して胸が苦しくなるから、見ていない。あれ残酷だよね。

こうしてみればわかると思うが、平安時代文学と比べると、まだまだ読めていないのが江戸時代作品だ。開き直って現代語訳でどしどし読みたい。

古典は急がない。いつまでも待ってくれている。世間流行っている作品とか必読書とかそんなのとは無縁だ。千年前の作品を読むのが一年や二年遅れたところで、どうということはない。

ところで脱線するけれど、いま生きている人を推せる人って偉いと思う。だって、いつスキャンダル裏切られるかわからいからだ。それこそ明治文豪クズだったとかいう話はよく聞くけれど、今となっては本人を含めて関係者がみんな死んでるので、多少は冷静でいられる。新たに醜聞が掘り起こされても「昔の人だからね」とどこか冷静になれる。今の人だとこうは行かない(以下、きちんと謝罪をしなかったためその態度に非常に腹が立ってファンをやめた人や、音痴イケメン歌手実例を事細かに挙げるつもりだったが、見苦しいので削除した)。他にも存命人物だと、事件を起こす前のオウム真理教面白がってた著名人や、古本屋で見つけたロリコン写真集に「これぞ芸術」と推薦文を寄せていた文化人に「逃げるなァァァ」と言いたくなることがある。

やっぱり推しは死んでいる人に限る。どんな差別発言をしていても過去の人間だから納得できてしまう。そんなことを頭の片隅に置いてネットサーフィンをしていたら、芥川龍之介が「侏儒の言葉」で似たようなことを言っているのを見つけた(正確には、悲観主義について調べており、そこから哲学者フィリップマインレンダーを見つけ、そこから偶然にも「侏儒の言葉」の言葉にたどり着いた)。

   古典

 古典の作者の幸福なる所以兎に角彼等の死んでいることである

   又

 我我の――或は諸君幸福なる所以兎に角彼等の死んでいることである

侏儒の言葉」は好きなんだけど、読んでいると段々と彼の鬱に巻き込まれていく。いつか芥川全集をぶっ通しで読みたいが、晩年作品を読むと真実を言い当てすぎていて心底気分が悪くなってくる。二十代の頃のようにシニシズムを楽しむだけの体力がもはやない。ネヴァーモア! 昔はアンブローズ・ビアス悪魔の辞典」とか大好きだったんだけどな。

とはいえ、数百年前の古典を無批判に読んでいると、人間身分上下があることやとりあえず天皇家が偉いことが自明に思えてくるし、人命がアホみたいに軽いことに感覚がマヒしてくるので、これもまたよろしくない。

こういうことを考えている時は大抵は体調不良ときなので、筋トレなりストレッチをしたりするのがいいのである。僕らは結局肉体を備えた存在で、そこから入力がどんな言葉よりも助けになることが多い。というか、言葉自家中毒を起こすことはよくあるのだ。ペッペデス。頭が良すぎて不幸になった人間物語は好きだが、芥川には生きて戦後を見てほしかった。

さて、池澤夏樹全集では、これ以降の巻では明治作品が扱われる。しかし、ここまで書いてきてかなり長くなってしまった。ひとまず、江戸時代までで一区切りとし、近代作品はまた別の機会としたい。おそらく本気になって書いたら、作家ごとに思い入れのある作品は多く、言いたいことはたくさんあるので、もっと長いエントリになることだろう。近現代作家集に至ってはIからIIIまであり、合わせて何十人もの作家が紹介されている。倍近くになるだろう。

ただし、その機会がいつ訪れるかはわからない。先にドストエフスキー中島敦ポーラブクラフトについて書くかもしれない。あるいは、文学にかこつけた自分語りが一段落したので、これで終わりにすることも大いにありうる。

なお、次のエントリでは、有名どころだが話の流れから言及できなかった作品について述べる。

INTERMISSION④

さっきは何が苦手かについて書いてしまったので、逆に何が好きかについても少しは語ろう。芥川賞をはじめとした現代文学を読んでいて、どういう作品自分に刺さるかを整理すると、知識豊富な語り手の小説が一番好きで、その次が自分の巨大な感情論理的言語化するのがうまい人が語り手であるものだ。それから、無軌道な性欲や暴力衝動、ひがみなどの負の感情を抑えきれない人間が出てくるのが続く。自分中高生の頃、そうしたダークな受賞作が連続していたと記憶している。田中慎弥共喰い」とか、時代は下るが西村賢太苦役列車」とか、砂川文次「ブラックボックス」とか、自分暴力衝動に屈する人間を描いたのが好きだ。青来有一「聖水」とかもそうだ。世間からはみ出してしまった、汚らしい人間が好きだった時期がある。おそらく「悪とは?」が内なるテーマだったんだろう。

芥川賞は一つの賞でしかなく、世間的には評判が良くてもピンこと来ない作品はどうしてもある。若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」は最初から自分の中の無意識の声たちについて説明しすぎていて、「それだったら最初から意識の流れとか無意識って言えよ」って思ってしまって、それ以来ずっと批判的にしか読めなかった。あれは高齢者向けの一人で生きることを学ぶ教養小説なんだよな。あと、又吉直樹作品結構な頻度で、的外れ批判をしてくる劇団員女性が出てくるけれど、「お前、本当は社会的作品批評が嫌いだろ?」っておちょくってやりたくなる。村田沙耶香コンビニ人間」については前回のエントリ名前を伏せてチクリとやってしまった(最後まで読んでいないくせに!)。

理想を言えば性別だとか人種だとか国籍だとか年齢だとか思想だとか、そういうのを抜きにして作品評価したいんだけれど、ある程度年齢を重ねてくると、十代の頃のように素直にストーリーを受け止められず、若いころのように思考の柔軟性がなくなり、労働で疲れていては異質なものを楽しむゆとりが減る。どうしても自分属性性格が近い人の文章面白く感じるので、公平に評価するためにマイノリティ枠を設けるってのは、いくつかの問題点があるとはいえ、一つの知恵だと思う。なお、文学的に優れていることと、そのとき自分に刺さって面白いのと、今の社会必要としているのとは、まったく違うので、話題小説がいつも面白いわけにはいかないのはしょうがないのだろう。

脱線すると、芥川賞を取ってもその後書き続けられた作家のほうが面白い。というか、受賞作がつまらなくてもその後面白くなる作家も多い。しかし、逆に芥川賞を取る前の青臭い作品しかない魅力もある。長編を連載するだけの構成力も体力もないデビューしたての漫画家の初期短編からしか得られない栄養素があるのと同じだ。

なお、僕は大体漫画を買うとき短編が多い。「Fellows!」「ハルタ」「エロティクス・エフ」「楽園」「アフタヌーン出身漫画あたりから、絵が好みなのを選んでいるようだ。

というか、みんなあれだけ長編少年漫画を読むだけの体力があってすごい。ただし、僕がなかなか長編漫画が読めないのは、活字のようにぶっ通しで一気に読もうとしているからという可能性がある。連載を追うペースで、ゆっくりと読めばいいはずだ。

なんでこんなことを言うのかというと、僕は同世代経験相対的に乏しいためだ。例えばゲームが下手すぎて、ドラクエファイナルファンタジーなどの多くの作品プレイできていない。ポケモンでさえ途中で飽きる人間なのだ自分が好きなペースで刺さった作品を読んでいるだけなのだが、時折どうしても疎外感を覚える。若いころにもっと流行りのJ-POP聞いてりゃよかったよ。そりゃあ人は人、自分は自分だけれど、寂しい。

とはいえ少年漫画の多くは恋愛が扱われるので、そこまで読みたい気分でもないのである

こういうことを書くと「課題の分離」とかいう話になりそうだけど、個人的にはアドラー心理学はそこまで信用していない。さっき書いた「課題の分離」をはじめとした有益概念は多いし、原因を探るよりもまず対処法を考えるのは、実生活で非常に役に立つ。というか、実際に役に立った。だが、「嫌われる勇気」をはじめとした本ではいいことを言っている一方で、「私に反論するとしたら、それは私の理論理解していないからだ」という、反証可能性を潰すような自己完結した思考をしているのがいただけない。これは初期のフロイト派の「私に反論するとしたら、それは私に父親見出しいるからだ」とか、古い時代フェミニストの「私に反論するとしたら、あなた女性差別を乗り越えられていないからだ」とか、それらと同様の理屈だ。なにか自己完結した、人の話を聞かない嫌らしさを感じる。

自己完結と言えば、たとえば何人かの反出生主義者が(もちろん別の哲学的立場でもいい、実例は見たことがある)、予期される反論に対してすべて想定問答を作ってガチガチ自己防衛をしているのを見ると、圧倒的な壁のような「他者」を感じる。この人と議論しても、自分相手も何も変わらないだろうなという、諦念を感じることがある。互いに変化をもたらす「対話」にならないのだ。

意識の高い人たちが叩かれるのはこれも理由かもしれない。会話をしても意見を変えてくれないだろうと感じるのだ。一方的議論をしたいのなら活字でいい。僕は対話がしたいのだ。

2025-01-07

anond:20250105151321

11時を過ぎたころ、レイコが暗い顔でやってきた。いつも濃すぎるくらい化粧をしているのに、今日ボロボロだ。毛も半分なくなっている。

はい

シャワーを浴び終えたレイコに缶ビール差し出すと、レイコは黙ってそれを受け取った。

「で、今度は何があったの?」「・・・・・・また、ちょっと・・・・見てこれ」

話すより見た方が早いとばかりに、タオルを頭に巻いたレイコトートバッグからハサミでじょきじょきに切られたスカート差し出した。レイコが好んでこの前も穿いていた、黒のタイトスカートだ。

「なにこれ・・何かのプレイ?」

「違うわよ!この前、上司と昼ご飯食べに行ったんだけどさ、話の流れでそれがぽろっと彼にバレちゃって・・・・・・浮気だ、って大騒ぎになって、部屋中の家具を倒してれまくって、こんな短いスカート穿いてるなんてお前は売女だ、って、いつも通り最低の言葉で喚いて、クローゼットからスカート取り出してこうされちゃったの」

「うわあ…・・・・・」

レイコビールの缶を持ったまま、片手でぼろぼろのスカートを握りしめた。

上司と昼ご飯っていっても、たまたま蕎麦屋で一緒になっただけなんだよ!!! そのとき食べた天ざる蕎麦が美味しかたから、今度一緒に行こうよって誘っただけなのに、お前は誰と食べたんだってしつこくて•・・•・・スカートを切ったあとは、マンションの壁をずっと殴ってた。この赤くなった拳はお前のせいだって言いながら、壁を殴るんだよね。お前を愛してるから、俺はお前じゃなくて壁を殴るんだ、って必ず言うの。もう疲れた・・・・・・

「それって、もう完全に一線越えてるよね、単なる喧嘩とは言えない状況になってるよね。別れた方が絶対いいよ。これ以上エスカレートしたらと思うとぞっとするよ」

ベッドの上からレイコを見つめると、途端に気まずそうな表情になって俯いた。

・・・・・でも、根っから悪い人じゃないのよ。彼、今会社が大変で。異動になったばっかりで、ストレスで少しおかしくなってるの。それだけなのよ」

レイコ、お願いだから彼と一度離れて、それからじっくり考えてよ。私から見るとモラハラ被害者のものなのにもどかしいよ。どういう状況だろうが、他人を追い詰めるようなやり方で気持ちを発散させるなんて、私は絶対に今の二人の関係おかしいと思うよ」

理屈ではわかってるけど…・・・。別れたら死ぬって言うし、私がいなくなったらって思うと…・・・・。もし友達が同じ状況だったら私だってそう言うけど、でもほんとに、彼は私がいないとダメなんじゃないかって思うのよ。彼、それくらい追い詰められてるの。支えたいって思うんだけど・・・・」

レイコにとって、支えるって、捌け口にされるってことなの?フェアな話し合いもできない相手を支えようとしてもボロボロになるだけだよ。一緒にいたら彼はどんどんエスカレートしていくだけだと思う」「そう・・・かもしれない、けど・・・・・・

開けずに握りしめたままのビールから滴がおちて、レイコスウェットにしみ込んでいく。しんとした部屋に、私が握りしめてしまった空き缶の、パキッという音が響いた。それにも気づかずぼんやりしているレイコに、私はタオルを投げた。

「まあ、今日は遅いし、もう寝ようか」

うなず

頷いたレイコは疲れ切っているようで、髪を乾かす気力もないようだった。レイコからぬるくなったビールの缶をとりあげ、床に布団を敷くと、「ありがと」と小さい声で言って布団にもぐりこんだ。

丸の内魔法少女ラクリーナ』(村田沙耶香

2024-06-15

anond:20240614213954

村田沙耶香コンビニ人間

主人公が働くコンビニ新人として入ってくる白羽。「男なのにコンビニバイト程度の職にしかつけない」(この職業蔑視も白羽の意見理由を、現代縄文時代と変わらないムラ社会社会不適合者に厳しいせいだと主張する。

「僕はずっと復讐たかったんだ。女というだけで寄生虫になることが許されている奴等に。僕自身寄生虫になってやるって、ずっと思っていたんですよ」

市川沙央『ハンチバック』

主人公が暮らす施設ヘルパーである田中。身長包茎(手術済み)。重度身体障害者で金には困らない主人公に対し、田中は健常者の男性ではあるが貧乏モテないため主人公を憎んでいる。「インセル」や「弱者男性」といったワードも登場する。

どっちも有名作だし、弱者男性はむしろ女性作家の興味が向きやす人物像だと思う。彼らは愚かしい人物として描写されてはいるが、ある種主人公のご同類であり、同じ穴のムジナとして描かれている。

男性作家だと自称弱者男性私小説的な作品主人公に据えるパターンはいっぱいあるけど、いうほど登場しなくないかしか私小説だと、現実の作者は作品を完成させる能力があり商業出版されたりもしてるという矛盾がある。

なぜ弱者男性フィクションに登場しづいか。腹の中で不満をたぎらせてるだけで全然行動しないパーソナリティから物語が動かないんだよ。

そのかわり内面描写が得意な小説では「現実では関わりたくないし自分はなりたくないけど、あいつらの生態を知りたい」という怖いもの見たさ的な需要がある。そして弱者男性は誰から透明な存在だが、女性は謎の敵意を向けられたりしつこく言い寄られたりと、加害される形で不本意に関わる機会が結構あるので興味が向きやすい。

2024-06-11

正規分布の端に生まれ

アドラーの本を途中まで読んだ.

これによると,精神疾患など生きるのに役立たない道に陥るものには,幼少期から共通感覚コモンセンス)を獲得できていないという特徴があるらしい.

そして共通感覚を獲得できなかった子供いじめられたり問題行動を起こしたりする.

この共通感覚は家庭において保護者から学ぶらしい.つまり保護者共通感覚を有していなければその子供も共通感覚を獲得することが困難で,大人になってから苦しむのだ.


なぜこの世界では誰でも子供を持つことが許されるのだろうか.ペットですらちゃんと育てられないなら飼うなと批判されるのに.

あるいはせめて,誰でも子供を作る自由があるのなら,どんな子供自分で死んでいい自由を認めるべきではないか


ここまで書いて村田沙耶香消滅世界という小説を思い出した.

この物語では,子供は生まれたらすぐに親から引き離されて専門の施設集団的に育てられるというユートピアが描かれている.

作中ではこのユートピアを明示的には否定肯定もしていないが,画一的に育てられた子供個性がなく皆同じような表情をするという描写が描かれている.


個性なくしたら死んでるのと一緒だよ」

偉大なベーシストである山田リョウ氏は言っている.

消滅世界で描かれたシステムは本当にユートピアなのだろうか.


だが,本当に個性必要なのだろうか.

共通感覚を有しない"悪い個性"を持つことは決して本人のためにはならない.

個性を持つことが良いとされるのは,個々の親が独立して子供を育てる現在社会におけるナッシュ均衡にすぎないのではないか

消滅世界システムのように全員が同じ教育を受け,共通感覚を有していることこそがパレート最適なのではないだろうか.


あるいは,個性個体差環境が変化した際に種全体が生き延びるのに有利だと説明される.

だが,これは明らかにほとんどの平均から外れた個性を持つ個体にとっては酷な話だ.当然ながら平均から外れた個体殆ど環境適応できず苦しむからだ.

上のような理論を唱える者は,「お前らのような珍獣が居た方が俺/私の遺伝子が残る可能性が高まるから生きろ.そして苦しめ」と言っているのに他ならない.

現代社会第二次世界大戦前の全体主義反省し,個人幸福を最大化しようとしたのではなかったか所詮それは,正規分布の真ん中あたりにいるマジョリティ自己満足に過ぎなかったのか.

そもそも人類環境変化を生き抜くのに,遺伝子多様性必要なのだろうか.

多数のサイコロをばらまいて確率論的に変化に打ち勝とうとするその他大勢の生き物とは違って,人類は理性を持って変化を予測し,技術環境を変えて乗り越えることができるのではないだろうか.

現に人類技術天然痘という感染症を撲滅させた.


だが,とき個性天才を生み出し,その天才技術を飛躍的に進歩させる.

こういった天才を生むために正規分布の端のほうの人間も,その殆どは苦しむ運命にあるとはいえ大人になるまで生きていなければいけないのかもしれない.これによって,苦しむ未来天才に生きる希望を与えることができるから

本当にそうだろうか.電球発明のように一人の天才の発想が大きな一歩を生み出した時代とは違って,現代科学進歩過去技術を積み重ねて積み重ねて演繹的に導き出された進歩ではないか

いや,そうでもないか.私も理系大学院研究の真似事をしたことがある.今でも科学最先端では天才の発想が不可欠だ.そしてそういう人は共通感覚を有していない人が多い.少なくともそう見える.

まり現代においても正規分布の端にいる,共通感覚を有しない,遺伝子的耐用性を持った人間を生きさせることは必要なのかもしれない.


私は天才ではない.だが,共通感覚を獲得することができず,苦しんでいる.正規分布中央に行けなかった人間の中の,一握りの天才を除くその他多数の中のひとりだ.

この苦しみを終わらせるには死ぬしかない.

私の意識死ぬことがのみが正解だと確信している.だが,私の無意識が生きることを声高に主張している.そのせいで私はまだ生きていてこの文章を書いている.

理性で動く私は,なんとかして自分死ぬことが論理的に正しいのだと結論付けたい.だが,今日も失敗した.

誰か私を助けてくれ.お前はもう開放されて良いのだと背中を押してほしい.

2023-12-06

anond:20231206145304

そもそも困るという感覚がわからない。何言ってんだオメーみたいな。日本セクマイごっこするのに困るの?

英語圏の某アセクコミュニティー性嫌悪恋愛疲れも受け入れてるからそこできゃっきゃやっとれと案内してあげると親切だと思います

 

Asexuality

https://www.asexuality.org/

 

割と日本腐女子・生きづらいオタ女子が言いそうな発言とかも突っ込まれことなく、

穏やかにやりとりしてる(自分のアイディンティーなんて自己定義するものからそれはそう)ので

ニコニコできるんじゃあないでしょうか?

 

たとえば『コンビニ人間』がAVENにアセクシャルとしてあげられていて草生えましたわ

I recently read 'The Convenience Store Woman' by Sayaka Murata (English translation)

 

It's a quirky, funny and quick read. I would even recommend it to people who don't like reading, if I thought the story/character/quirkiness would interest them. I'm actually going to give a copy to a friend as a gift.

The central character also appears to be aro and ace.

ーーー

最近読んだ村田沙耶香の「コンビニの女」(英訳版)

 

風変わりで、面白くて、あっという間に読めてしまう。読書が好きでない人にも、ストーリーキャラクター、奇抜さに興味を持ってもらえると思えば、薦めたいくらいです。実際、友人にプレゼントするつもりだ。

中心人物もアロとエースに見える。 

 

Asexuality and Asexual Characters in Books & Comics - a Collection

https://www.asexuality.org/en/topic/122643-asexuality-and-asexual-characters-in-books-comics-a-collection/page/5/

2023-09-28

anond:20230928003027

わかる…

あれをASDだと思ってるのって当事者じゃなくて家族とか周りの人だよね

外形的にそう勘違いさせるものがあるのはわかるけど発達目線で見ると発達だけではああはならんと思う

村田沙耶香のほかの作品読んでも思うけど、天然でやってるように見えてちょっとつっこむと思想的な確信犯なのがわかるから、単に脳のポンコツの我々とはなんか違う

2023-09-12

anond:20230912020909 anond:20230912140649

LGBTQA+っていう生物はいません

LGBTQA+はキリスト教の枠組みの延長の話。宗教がまだ地域コミュニティ絶対の影響を持つ国や地域なら、

こういう種類の人間もいる、この人物は神の教えに背いてはいない、神はミスおかしはいないを積極的に明示していかないと、

家族と絶縁どころか地域全体から村八分、なんだったら自称伝統を守る人から物理攻撃を喰らう危険性があるので、

マイノリティの身心の安全を守るためにLGBTQA+を浸透させるは大切なことなんだね

 

元増田(anond:20230912005213)もキミも興味はないと思うけどいちおうアセクシャルコミュニティサイトURL置いておきます

 

Asexuality

https://www.asexuality.org/

 

割と日本腐女子・生きづらいオタ女子がいいそうな発言とかも突っ込まれことな

穏やかにやりとりしてる(自分のアイディンティーなんて自己定義するものからそれはそう)ので

元増田(anond:20230912005213)も浮かないんじゃない?

 

コンビニ人間』がAVENにアセクシャルとしてあげられていて草生えましたわ

I recently read 'The Convenience Store Woman' by Sayaka Murata (English translation)

 

It's a quirky, funny and quick read. I would even recommend it to people who don't like reading, if I thought the story/character/quirkiness would interest them. I'm actually going to give a copy to a friend as a gift.

The central character also appears to be aro and ace.

ーーー

最近読んだ村田沙耶香の「コンビニの女」(英訳版)

 

風変わりで、面白くて、あっという間に読めてしまう。読書が好きでない人にも、ストーリーキャラクター、奇抜さに興味を持ってもらえると思えば、薦めたいくらいです。実際、友人にプレゼントするつもりだ。

中心人物もアロとエースに見える。 

 

Asexuality and Asexual Characters in Books & Comics - a Collection

https://www.asexuality.org/en/topic/122643-asexuality-and-asexual-characters-in-books-comics-a-collection/page/5/

2023-07-20

他の増田にもあったがパートナーができた時点で弱女じゃなくなるので難しい

と思ったが、元増田があげた『コンビニ人間』がAVENにアセクシャルとしてあげられていて草

I recently read 'The Convenience Store Woman' by Sayaka Murata (English translation)

 

It's a quirky, funny and quick read. I would even recommend it to people who don't like reading, if I thought the story/character/quirkiness would interest them. I'm actually going to give a copy to a friend as a gift.

The central character also appears to be aro and ace.

ーーー

最近読んだ村田沙耶香の「コンビニの女」(英訳版)

 

風変わりで、面白くて、あっという間に読めてしまう。読書が好きでない人にも、ストーリーキャラクター、奇抜さに興味を持ってもらえると思えば、薦めたいくらいです。実際、友人にプレゼントするつもりだ。

中心人物もアロとエースに見える。 

 

Asexuality and Asexual Characters in Books & Comics - a Collection

https://www.asexuality.org/en/topic/122643-asexuality-and-asexual-characters-in-books-comics-a-collection/page/5/

anond:20230720165243

2023-04-03

anond:20230403163506

探偵警察医者消防士とかなら小説ネタになりそうなことが日常にたくさん起きそうだけどさぁ

ごく普通会社員とかだったら自分生活の中にネタになりそうなことはたくさん起きないよ

他人面白いネタを次々と提供してくれたらいいけども

西加奈子さんとか村田沙耶香さんとか想像力豊かなのも才能なんだろうね

常に想像力爆発させられるタイプなら書き続けられるけども

ずーーっと頭の中の想像力を保つのは難しい

2021-12-01

美人作家の良書が読みたい

急に、美人作家の方が書いた本が読みたくなりました。好きな作家は下記です(好きな順・敬称略)

津村記久子

村田沙耶香

山田詠美

綿矢りさ

恩田陸

松村栄子

綿矢りささんは美人ですね。本谷有希子さんは何冊か読みましたがあまり合いませんでした。川上未映子さんは何故か食指が動かないです。

美人作家の良書が読みたい

急に、美人作家の方が書いた本が読みたくなりました。好きな作家は下記です(好きな順・敬称略)

津村記久子

村田沙耶香

山田詠美

綿矢りさ

恩田陸

松村栄子

綿矢りささんは美人ですね。本谷有希子さんは何冊か読みましたがあまり合いませんでした。川上未映子さんは何故か食指が動かないです。

2021-01-19

anond:20210118221456

村田沙耶香さんの「消滅世界」っていう小説では

夫婦間での性行為近親相姦として禁じられていて、そういう相手は外に作った恋人とするもの、という世界観で面白いのでもしよかったら読んでみてください

恋愛的な感情がなくても子どもをつくらなくても

一緒にいて居心地がいい人なら夫婦や一緒に生きていくパートナーにはなれるんじゃないでしょうか

今のパートナー希望考慮する必要があるけれど、お互いで話し合った上でならお店を利用したり別で恋人を作ったり、養子シリンダーを使って妊娠することもできるし、そもそも結婚しなくてもいいかもしれませんね

結婚という形にとらわれずに生きたいものですが、この時代のこの社会の"常識"のようなものがあるなかではなかなか難しいですよね…

2020-08-17

不思議な余韻を残す小説

本はあまり読みません。

強いて言えば昔読んだポールオースターの小説を読み終わった後に、不思議な余韻が長く感じられた事を覚えています

田辺聖子短編などにも(少し種類の違う)独特な余韻が残ります

最近だと村田沙耶香も気に入りましたが、やや非現実的過ぎるなと感じました。

ふっと終わってしまうような呆気なさがあり、あまり大袈裟ではない。

それでいて不思議に余韻を残す。

そんな小説が読みたいです。エッセイも好きです。

曖昧すぎてそんなもの自分で手当たり次第に読むしかないと言われたらそうですが

作家などほとんど知らないので誰でも良いので教えて欲しいです。

2019-11-12

油断していただけなのに炎上しました

anond:20191110185048

油断していただけなのに。


かに、大きい釣り針だと自覚しながら投げましたよ?

突然文章は4行目から丁寧お気持ち文体になるし。

文章からおっさん臭さが消えていない文章ですし。

そもそも文章なんて世間一般以下の増田なんですもの


それでですね、書いた直後は少しは粘ってみましたよ。

コメントを書いてくださる有難い増田に返信したりしましたけど。

0ブクマ、3コメント

半日以上たっても動かなかったから、まあ釣れないでしょうね、と思っていたわけですよ。

話題性で攻めたけど文章が凡百なら伸びないのが分かっただけでも大きい、精進しようって。


炎上してるって気づきましたよ。ええ。

ちょうどエントリからも消えていたタイミングアクセスしていたらしく全く認知してませんでした。

何をどうしたら750ブクマまで行くんだ。こんなにコメントが付くんだ。どちらもあえなく自己ベスト達成ですよ。

こんなハリボテの文章炎上するなんて、未だに信じられない。

何故ここまで炎上したのか、誰か教えてくださるのであれば幸いです。

いや本当に理解できないので。


追伸.同様の題材を扱った作品など皆さん挙げて下さっているので興味がわきました。


マクロス

ガルフォース

ヴァンドレッド

ティプトリー短編小説

セイバーマリオネットJ

・『鉤十字帝王』(ヒトラー

・『アダムの裔』(小松左京

・『アレフ』(佐藤史生原案徳永メイ)

村田沙耶香作品

・『三文未来の家庭訪問』(作者未調査

・『ラブ・シンクロイド

・『水晶制度』(笙野頼子

・『アマノン国往還記』(倉橋由美子) などなど


これに関しては感謝しかありません。今度読んでみます。本当にありがとうございます

あと「男根」「男根運動」と略称名をつけてくださった方。爆笑してますありがとうございます

2019-08-06

淡々としてリアルな感じの中高生主人公恋愛小説

あったら教えてほしい

エロでもそうじゃなくてもその辺はどうでもいい。村田沙耶香の『しろいろの街の、その骨の体温の』とか、椰月美智子の『体育座りで、空を見上げて』とか、そういう感じの

お願いしま

2019-07-02

anond:20190618201336

先日ツイッターでこの記事が流れてきて読み、ずっと心に引っかかっていたので筆者さんが読まれることがあるかはわからないですが、一人の異性の立場から気になったことを書かせていただこうと思いました。

大きなお世話と思われるかもしれませんが、筆者さんを批判するつもりも、書かれてあることに対する怒りでも、男性批判でもありません。

>昔は女が憎くてたまらず(それなのに優しくされたくてたまらず)ネットで女叩きをしていた。

「女」と書いてありまずが女性にもいろんな人いますよね。

筆者さんをかつていじめた「女」や、「弱者男性」が「敵」とする「女」以外にも社会には女性存在しています

ネット上や現実世界で、女叩きをしている人が叩く女性上記以外の女性であることが多いように思います

自分危害を加えられたわけではない、“ただ自分が憎い「女」”という性が当てはまる、叩いたところで自分危害は及ばない、自分が傷つくことのない相手を選んでいませんか。

憎い「女」を叩くことで、「弱者男性」と近い立場にある女性(いじめを受けた、容姿に恵まれない、男性危害を加えられたことがある、貧困ギリギリ生活をしている…)を傷つけているかもしれません。

(坊主憎けりゃ袈裟まで憎いのかもしれませんが)

「優しくされたい」「支え合う女」

とはどういうものを望んでいるのでしょうか。

自分と近い価値観を持っている相手と話をして、相手自分理解して欲しいのか。

お互いに尊重しあえるような相手と、支え合いながら生涯を共に生きていきたいのか。

自分にとって都合のいい、自分の心を癒してくれて、自分を認め受け入れて生活面でも性的にも望むことをしてくれるアイドルのような若くて可愛い美少女を求めているのか…

結婚も無理、俺を受け入れてくれる女はいないし

とありますが、

恋愛」や「性欲」を一旦置いて、日常で関わる女性を「女」ではなく自分と同じさまざまな内面もつ一人の人間として向かい合うことで、

また筆者さん自身女性社会に対する考え方や認識を少し変えてみることで

結婚」はわからないですが、受け入れてくれる女性出会えるかもしれません。

おっさんおっさんを助けるわけがないだろ

おっさんが嫌がるおっさん」を女性は嫌がらないのでしょうか?と、疑問が湧きました。

>男は怖いから女に救ってもらうしかない

とありますが、女性も、男性は怖いです。

「男が怖がる男」も怖いですが、「男を怖がる男(筆者さんや女叩きをする男性)」も

多くの女性は怖いと思います

(私自身低身長なので性別わず小学5年生以上なら襲われたら負けると思うので

他人は基本年齢性別わず怖いです)

男同志関係が築けていたなら、多分女なんてどうでもよくなる。

でも男に刃向うのは怖いから、女を叩くしかないんだよ。

女を叩いてる時間、そのコミュティだけは同性の強い肉体を持つ仲間がいるんだ。

「女叩き」が女性を叩く男性間の共通言語というか、コミュニケーションツールとなって、それをしている間は気持ちが繋がることができるんですよね。

それは他の趣味などで代用することはできないでしょうか。

「敵」を攻撃することで繋がる関係じゃなくて、もっと前向きで明るい関係を、同性とも作れたほうが筆者さんの気持ちにも将来にも良いような気がします。

>男は怖いが男を怖いと言ってはいけない気がした

男性同士の関係というもの自分には分からないのですが

男が怖い男性はたくさんいると思うので、現実で言うのは相手を選ぶと思いますが、ネットSNSで誰かを攻撃するためではなく、自分自分と同じ気持ちを持っているかもしれない他人のために、素直な気持ちや考えたことを吐露することはどんどんしたらいいのではないでしょうか。

憎しみを、他人攻撃する原動力にするのではなく、自分を含めた将来の社会のために使えたらいいなと思います

ただ愚痴りたいだけでしたのなら本当に余計なお世話でしたが…

余計なお世話ついでに、本読みませんか?

本の世界負け犬(この言葉は好きじゃないけれど)のために書かれたものや、

世間の言うところの負け犬が書いた本が古今東西山のようにあります

文学なんてなんの役にもたたない、と思われるかもしれませんが、自分と同じようなことで悩みながら生きてきた人を世界中の様々な時代に見つけることができるかもしれませんし、自分以外の人間視点世界を見ることができます

それによって今までとは違う価値観が生まれるかもしれないし、少しでも筆者さんが生きてゆく力となるかもしれません。

図書館利用できますし。

差し出がましいのですが少しだけ筆者さんに私が勧めたい本を…

・整形前夜(穂村弘)

・蚊がいる(穂村弘)

・もうおうちへかえりましょう(穂村弘)

・プリズン・ブック・クラブ コリンズ・ベイ刑務所読書会一年

 (アンウォームズリー)

彼女たちの売春(荻上チキ)

・七つの人形恋物語(ポールギャリコ)

消滅世界(村田沙耶香)

殺人出産(村田沙耶香)

もの思う葦(太宰治)

・おとなの小論文教室。(山田ズーニー)

・生きるとは、自分物語をつくること(河合隼雄小川洋子)

・お砂糖スパイスと爆発的な何か

 不真面目な批評家によるフェミニスト入門(北村紗衣)

短歌があるじゃないか(穂村弘東直子沢田康彦)

・フィフティピープル(チョン・セラン)

・愛なき世界(三浦しをん)

三島由紀夫レター教室(三島由紀夫)

銀の匙(中勘助)

二十日鼠と人間(スタインベック)

・見える光、見えない光(朝永振一郎)

オーランド―(ヴァージニアウルフ)

・妻を帽子とまちがえた男(オリヴァーサックス)

洗礼ダイアリー(文月悠光)

・臆病な詩人、街へ出る。(文月悠光)

秘密友情(春日武彦穂村弘)

長々とすみません

2017-04-29

コンビニ人間』を読んだら自分を見失った

だけの被害妄想フィルターありのただの戯れ言

村田沙耶香氏の著作コンビニ人間』を読んだ。

普段本を読まないが、人に「これすごいわ」と薦められた。いつも読み終わった本を私に紹介してくれる人なのだが、ここがこうすごい、と毎回ネタバレを引き連れて薦めてくるのがこの一冊に対してはたった6文字だけだった。ただそれだけの理由だ。

自体については、人によって受け取る感情が全く違うんだろうな、としか私には言えない。私の中にはすらすらと読めた爽快感反吐が出そうな世間えぐみが残った。

少し私自身の話になる。周りの人が何を楽しんで何を嫌うのかが小学生の時からずっと分からなかった。楽しいことを合わせようと思ったら「○○、楽しくないならやめていいんだよ」と声をかけられたし、嫌いなことを合わせて嫌いな事をした人に対して冷たく接していたらいじめっ子と評されるようになった。

今も人とのコミュニケーションは苦手だし私自身を知った人はいずれ離れていくと思っている。でもそれが嫌いな訳ではない、離れていってほしくないから印象を良くするためどんどんコミュニケーションが化けの皮をまとっていく。どう対処するべきなのかは分かっていない。

そんな人間だ。

話は戻る。

そんな自分、「世間一般には受け入れられないだろう自分」とこの本の主人公が重なって、暗い感情でびっしり心を埋め尽くされた。改めて自分欠点だと思っているその痛い所をつつかれた気になった。

そのまま持ち主の手元に返すことになり、私は感想の一行や二行を本のお礼として(なるかは別として)…と思っていたのだが、本を手渡した時、

「どう?身につまされたでしょ?」

と言われたのだ。

身につまされたって、他人に対してわくわくと返事を待ちながら使う言葉なのか?

この内容に対し私が身につまされると思っていたということは、私は彼女にとって「普通からズレている人」という括りだったのだろうか?

まりこれを読んで自覚しろと思いながら私に薦めたのか?

些細な言葉だけど、少なくとも繊細でネガティブに傾いていた私にとどめを刺すのには十分な一撃だった。

彼女血縁者のひとりで、昔から私がどう振舞ったら害がないのかだったりを相談してきた人だったので、まさか彼女がこの本でいう主人公の妹、だとは思っていなかった。

なんだ、私は『こっち側』に勝手に引き戻されようとしていたのか、と思った。恐ろしいほど本を薦めてきた彼女に対する興味を失った。

色々な視点の私が笑う。この人も私を向こう側に線引いてたんだね。私はやっぱりおかしいんだ。さすがに考えすぎでしょ馬鹿みたい。あの人も同調こそが普通だと思ってるタイプだった、残念。でもどれが正解かは分からないし、どれが間違いなのかも分からないし、どれが普通の考えかなんて見当もつかない。つけたくない。

ただただ自分他人と違うことを痛感させられた。

誰か、私のどこがおかしいのか教えてほしい。

2017-02-05

今回の芥川賞

amazonの伸びを見ているんだが

又吉直樹火花」1291レビュー

村田沙耶香コンビニ人間」399レビュー

に対して

山下澄人「しんせかい」14レビュー

って、出たばかりとはいえ少なすぎて格差社会を感じる。

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