サッカーコラム J3 Plus+　

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【Jリーグ】 18段階の個人別補強の評価 (2022年-2023年オフの移籍市場) (その23) | | |　

221人目： MF 井上潮音 (ヴィッセル神戸→横浜FC)　・・・　C+++

→　東京Vで主力として活躍。2020年は38試合で4ゴール5アシストだった。個人昇格を果たしたが2021年は22試合、2022年は7試合のみ。2021年もスタメンは11回だけ。なかなか良さを出せなかった。テクニックがあって攻撃的なセンスを持っているがここ数年でサッカー界のトレンドが大きく変わって「サイズには恵まれていないがセンスのあるテクニシャン系」は活躍するのが難しい時代になっている。横浜FCに完全移籍となったがこれはサプライズと言える。2.5列目のポジションが最適と考えられるが・・・。

222人目： DF 阿部海大 (ファジアーノ岡山→ブラウブリッツ秋田)　・・・　B+

→　東福岡高出身。高校時代は年代別代表に召集されるなど世代有数のCBとして活躍した。2018年に高卒で岡山入り。開幕スタメンを勝ち取るなど上々のスタートを切って1年目から7試合に出場したが2019年は未出場。2020年は5試合、2021年は16試合、2022年は12試合。出番はあまり増えなかった。秋田に期限付き移籍となったが183センチの身長。パワフルなCBである。岡山にとっては貴重なホームグロウン選手(HG)なので「他所のクラブに出しにくかった。」という事情はあったと思うが岡山に長居しすぎた印象。

223人目： FW 松澤彰 (東京武蔵野シティFC→SC相模原)　・・・　B++

→　法政大で活躍した大型フォワード。2020年に大卒で富山に加入したが初年度は10試合で1ゴール、2021年は4試合で無得点。わずか2年で契約満了になってJFLの東京武蔵野シティFCに移籍をした。JFLでは15試合で3ゴール。目立った成績を残せたわけではないが夏に以降に出場機会を得るようになって3ゴールを決めている。成長具合を評価された可能性がある。富山時代の公称は189センチだったが現在は190センチ。サイズの割には動ける選手である。メンバーが一新されたSC相模原への個人昇格を果たした。

224人目： FW 千葉寛汰 (FC今治→徳島ヴォルティス)　・・・　S++

→　清水ユース出身。当時から「世代屈指のストライカー」と言われて高評価を受けていたが2022年の途中にFC今治に期限付き移籍するとゴールを量産。J3で22試合に出場して12ゴールを記録。目覚ましい活躍を見せた。178センチ/74キロなのでCFとしては標準以下のサイズになるがシュートセンスがあって12ゴールのうち、右足が7つ、左足が5つ。典型的なストライカーである。清水には戻らずに再レンタルで今度はJ2の徳島でプレーする。FW森海渡(柏)の加入が決まっているので「楽しみな2トップ誕生」となった。

225人目： MF 安藤一哉 (ガイナーレ鳥取→FC今治)　・・・　B+++

→　千葉U-18出身。2020年に大卒で鳥取に加入すると1年目から主力として活躍。右WBの位置からキレのあるドリブルを駆使してチャンスに絡んだ。「1年での個人昇格」もあり得た中、鳥取に残留したが2021年の天皇杯で大怪我をして長期離脱。2022年は9試合のみ。双方合意の上で契約解除となった。満了ではないので「引退や海外移籍などを考えているのか・・・・。」と思われたがすんなりとFC今治への移籍が決まった。ピークの時期は「J3屈指のドリブラー」だった。怪我が完全に治ったら大きな戦力になるだろう。

226人目： DF 大野佑哉 (松本山雅→長野パルセイロ)　・・・　A++

→　J2昇格に失敗した松本山雅の最終ラインの中心として活躍。2020年は28試合、2021年は27試合、2022年は31試合に出場した。かなり意外な契約満了だったが報道されていた通りで同県のライバルへの加入となった。契約満了の理由については「試合中に故意にスポンサーの看板に向かってボールを蹴ったから」とも言われているが真相は定かではない。179センチなのでサイズには恵まれていないがスピードがあって安定感はある。サイズの無さが契約満了の理由かもしれないが長野にとっては大きな補強と言える。

227人目： DF 亀川諒史 (横浜FC→アビスパ福岡)　・・・　B+++

→　2015年～2017年まで福岡で活躍したリオ世代のSB。長崎時代の末期は怪我の影響なのか、パフォーマンスが上がらず。2021年は13試合のみだったが2022年は横浜FCで35試合に出場。ポジションは固定されずにいろいろなポジションでプレーしたがユーティリティー性を発揮して「J1復帰」に貢献した。怪我などもあって全盛期は過ぎたかもしれないがDF志知(→広島)が流出した福岡は左SB/WBが補強ポイントだったので効果的な補強と言える。攻撃力では少し見劣りするが守備に関してはDF亀川の方が計算できる。

228人目： FW 木下康介 (水戸ホーリーホック→京都サンガ)　・・・　B+

→　横浜FCユース出身。トップチームには昇格せずに海外に渡っていろいろな国でプレーした。2021年の夏に浦和に加入してJリーグ初挑戦となったが出番はほとんどなかった。昨オフに水戸に加入するとJ2で38試合で12ゴール。特に序盤戦は大きなインパクトを残した。190センチとサイズに恵まれているが高さよりもスピードやリーチの長さが武器となる。後半戦は失速したが水戸の得点源になった。京都への個人昇格となったがFWパトリック、FW一美、FW木村勇、FW山崎凌、FW豊川がいてCFのポジション争いは激しい。

229人目： FW 栗原イブラヒムジュニア (福島ユナイテッド→SC相模原)　・・・　B+

→　三菱養和SCユース出身。当時は年代別代表に召集されるなど世代有数のストライカーだった。高卒で清水に加入したが伸び悩んだ。J1の清水で出番を得られないのは仕方がないが期限付き移籍先の沼津・鈴鹿ポイントゲッターズ・福島でも結果を残せず。沼津や鈴鹿のときは出場機会もほとんどなかった。大きな期待を受けて清水に加入した選手なのでわずか3年で満了になったのは残念というしかない。Jリーグ残留は驚きだったがSC相模原ではCBに挑戦する。191センチのサイズを生かしてのコンバートになる。

230人目： MF 本多勇喜 (京都サンガ→ヴィッセル神戸)　・・・　B+

→　172センチながら驚異の身体能力を武器に守備型の左SBとして活躍してきたベテランのディフェンダー。3バックのときは左ストッパーの位置でもプレーした。名古屋で主力だったが小倉監督が就任した2016年にJ2の京都に移籍。京都でも主力として活躍してきたが近年は出場機会が減少。2022年は15試合の出場のみ。スタメンは5回だけだった。DF荻原が加入して出番が減ってしまったがDF荻原は浦和にレンタルバック。新たにDF三竿雄(大分)を獲得している。移籍先の神戸ではCBとして計算されているという。

表1. 18段階の個人別補強の評価 (一覧)