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【カマタマーレ讃岐×大宮アルディージャ】「オレンジの呪い」は続く・・・。通算0勝26敗14分け。 | | |　

■　J3の第14節

J3の第14節。1勝4敗8分けで勝ち点「11」。下から3番目の18位と残留争いに巻き込まれているカマタマーレ讃岐はホームのPikaraスタジアムで大宮アルディージャと対戦した。大宮は9勝1敗3分け。2位の沼津との差は早くも「9」と大きく広がっており、首位を独走している。ただ、讃岐は先の13節の沼津戦(H)でようやくの今シーズン初勝利を手にした。一方の大宮は13節の松本山雅戦(A)で初黒星を喫した。

ホームの讃岐は「3-4-2-1」。GK今村。DF宗近、奈良坂、深港。MF長谷川隼、前川、内田瑞、臼井貫、吉田源、岩岸。FW川西翔。今シーズンは4バックを採用する試合が多かったがこの日は5バック気味の布陣を採用した。DF奈良坂、DF深港、MF内田瑞の3人はいずれもJ1の町田からのレンタル移籍になる。チーム最多の3ゴールを挙げているFW大野耀はこの日はベンチ外。FW冨永はベンチスタートになった。

対するアウェイの大宮は「3-1-4-2」。GK笠原。DF村上陽、市原吏、浦上。MF小島幹、アルトゥール・シルバ、石川俊、下口、泉柊椰。FW杉本健、大澤。大卒ルーキーながら13試合で4ゴール4アシストのFW藤井一はベンチ外。FW大澤が5節のSC相模原戦(A)以来で今シーズン2回目のスタメンとなった。エースのFW杉本健は12試合で6ゴール3アシストを挙げている。FW富山などがベンチスタートになった。

■　2対0で勝利した大宮は首位を独走中

試合はどちらかというと静かな展開になった。5バック気味の布陣を採用して人数をかけて守る讃岐の守備を大宮はなかなかこじ開けることが出来ない。前半の半ば以降は讃岐もチャンスを作るようになったが前半38分にFW杉本健を中心にテンポよくボールを回してMFアルトゥール・シルバが右足でシュート。これがコース隅に決まってアウェイの大宮が先制に成功する。MFアルトゥール・シルバは2ゴール目となった。

前半は1対0で折り返した。迎えた後半6分には左サイドに流れたアンカーのMF小島幹が得意の左足でゴール前に鋭いクロスを入れるとゴール前に上がっていた左ストッパーのDF浦上が軽く合わせて大きな追加点を奪った。加入2年目となるDF浦上は今シーズン初ゴール。J3でも初ゴールとなった。MF小島幹のクロスに対してDF浦上が少しだけ触ってコースが変わってゴールイン。ネットに吸い込まれた。

2点を追う讃岐はFW冨永、FW赤星魁、MF森勇人などを投入。後半45分には相手のミスから途中出場したFW赤星魁に大チャンスが訪れたがキーパーのGK笠原が体を張って阻止した。斜め後ろにいた讃岐の選手はドフリーだったので「味方にパスを出していたらほぼ1点」という場面だった。2対0で勝利した大宮は早くも今シーズン10勝目。10勝1敗3分けとなった。0対2で敗れた讃岐は4試合ぶりの敗戦となった。

■　MFアルトゥール・シルバが先制ゴール！

1つ前の13節の松本山雅戦(H)で今シーズン黒星を喫した大宮だったが連敗はせず。2位以下との差が大きく広がっている状況を考えると「連敗をしない。」というのは大事になってくる。先週末は天皇杯予選があったのでJ3のリーグ戦は2週間ぶり。プレッシャーのかかる状況だったが勝ち切った。讃岐は5バック気味の布陣を採用。人数をかけて守る守備をなかなかこじ開けられなかったが何とか2ゴールを奪った。

先制ゴールを奪ったのはMFアルトゥール・シルバだったがここに来て存在感が増してきている。開幕当初はベンチ外が続いた。8節のFC大阪戦(H)で初出場を果たしたが以降はスタメンに定着している。「3-1-4-2」を採用するケースが多くなっているがMFアルトゥール・シルバはインサイドハーフで起用されている。高い得点力を持っているので膠着した展開になったときに力を発揮する。いいシュートが隅に決まった。

2点目はCBのDF浦上だったがいいタイミングでゴール前に上がってシュートチャンスを迎えた。3バックを採用するようになったのでCBの選手にとってはチャンスが膨らんだがDF浦上も4月以降はスタメンの機会が増えている。大宮は怪我人がたくさん出ていたこともあって「序盤戦で出番に恵まれなかった実力者」がたくさんいる。FWシュヴィルツォク、MF泉澤、FW富山など。パワーアップできる余地を残している。

■　「オレンジの呪い」は続く・・・。

敗れた讃岐は4試合ぶりの敗戦となった。試合前の時点で1勝4敗8分け。1勝のみとなるが4敗だけ。8引き分けなのでドローゲームが多くなっている。「簡単には負けないチームになっている。」という点はポジティブに考えられるが首位を走る大宮を止めることは出来なかった。シュート数は大宮も讃岐も10本ずつ。そこまで大宮に決定機を作らせなかったが讃岐はシュートなどラストの精度を欠く場面が多かった。

いい流れになりかけていた時間帯にMFアルトゥール・シルバに先制ゴールを許したが決定機はあった。最も惜しかったのは後半45分のFW赤星魁のシーンになる。相手のミスから大チャンスがやってきたが自らシュートを打ってキーパーにセーブされた。斜め後ろには味方の選手がいたので「そこにパスを出していたらほぼ1点」だった。やはり、「シュートを放ったプレーの選択が正しかった。」とは言えない。

FW赤星魁は7試合目の出場だったが今シーズンはまだ無得点。ストライカーなので「喉から手が出るほど自らのゴールが欲しい状況」であることは間違いないがチームのためにより確実なプレーを選択する必要があった。もちろん、そのままシュートを決めていたらシュートを放った選択に対して責める人は誰もいなかったと思うが外してしまうと批判の対象になる。決まっていたら1点差に追い上げることが出来た。

讃岐にとって大宮との対戦は5年8か月ぶりだった。久々だったがよく知られているとおり、讃岐は「オレンジ色をチームカラーとしているクラブ」を大の苦手にしており、この試合を含めて40試合で0勝26敗14分けとなる。長野戦は0勝8敗3分け、愛媛FC戦は0勝7敗7分け、山口戦は0勝5敗1分け、新潟戦は0勝2敗0分け、清水戦は0勝1敗1分け、大宮戦は0勝3敗2分けとなった。「不思議な現象」と言うしかない。

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