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【ルヴァン杯：V・ファーレン長崎×浦和レッズ】 10人で大金星！FWフアンマ・デルガドが決勝ゴール！ | | |　

■　ルヴァン杯の3回戦

ルヴァン杯の3回戦。J2で2位と自動昇格圏に位置するV・ファーレン長崎はホームのトランスコスモススタジアム長崎でJ1の浦和レッズと対戦した。長崎は1回戦は4対3で愛媛FCに競り勝った。2回戦はJ1の磐田との対戦だったが1対0で勝利した。一方の浦和は2回戦から登場。初戦はアウェイでJ3の鳥取と対戦したが5対2で大勝した。浦和は天皇杯に参加できないのでルヴァン杯はしっかりと勝ち進みたい。

ホームの長崎は「4-2-2-2」。GK若原。DFモヨ・マルコム強志、新井一、白井陽、五月田。MF瀬畠、山田陸、澤田崇、松澤。FWフアンマ・デルガド、名倉。16節の鹿児島戦(A)から中3日になるがスタメンは全入れ替えとなった。FWエジガル・ジュニオ、MFマテウス・ジェズスなどはベンチスタート。FWフアンマ・デルガドが2トップの一角で起用された。キーパーは京都からレンタル移籍のGK若原が先発で起用された。

アウェイの浦和は「4-1-2-3」。GK牲川。DF酒井宏、ショルツ、ホイブラーテン、大畑歩。MF安居、伊藤敦、渡辺凌。FW前田直、興梠、エカニット・パンヤ。こちらはリーグ戦で主力として活躍している選手をたくさん先発で起用したがGK西川、MFグスタフソン、MF中島翔はベンチ外。FWチアゴ・サンタナはベンチスタートになった。怪我で出遅れていたMFオラ・ソルバッケンがついにベンチ入りを果たした。

■　「J2の長崎 vs J1の浦和」の試合

「J2の長崎 vs J1の浦和」の試合はルヴァン杯の歴史に残る試合になった。立ち上がりからボールを保持したのは浦和だったが長崎は鋭いカウンターからチャンスを作った。2トップの一角で起用されたFW名倉がいい位置でボールを受けてチャンスの起点になった。前半40分にはCBのDF新井一のロングフィードから抜け出したFWフアンマ・デルガドが決定機を迎えたが決めることは出来ず。0対0で折り返した。

後半になるとギアチェンジした浦和のチャンスシーンが増えた。前半はあまり目立たなかったFWエカニット・パンヤが存在感を発揮。後半6分には直接FKでゴールを狙った。耐える展開になった長崎だったが後半25分にアクシデントが発生。途中出場したMFオラ・ソルバッケンに頭突きをした右SBのDFモヨ・マルコム強志が暴力行為で一発レッド。長崎はボランチのMF瀬畠に代えて右SBのDF増山を投入した。

10人になった長崎だったが後半33分に途中出場したMFギレルメが右サイドからクロスを入れると188cmのFWフアンマ・デルガドがヘディングシュートを決めて数的不利の中、先制ゴールを奪った。FWフアンマ・デルガドはJ2のリーグ戦では5ゴールを挙げているがすべて途中出場のときに記録している。後半のアディショナルタイムの表示は「8」。長い時間だったが何とか守り切った長崎が大金星を獲得した。

■　J1の浦和を下して大金星を獲得！

長崎は中3日だったがスタメンは全入れ替えだった。対して浦和は15節の磐田戦(A)から中2日。日程的なハンディはある中、DFショルツやDFホイブラーテンやFW前田直などがスタメン出場。本気度の高いスタメンだったがカテゴリーが下である長崎を相手に不覚を取った。長崎は16節を終えた時点でJ2で2位。自動昇格圏に位置する。昇格争いの中心になっているがこれ以上ないほど、弾みの付く勝利となった。

前半から浦和がボールを保持する展開になったが長崎はドリブラーのFW名倉やMF松澤を起点に何度か惜しいシーンを作った。悪くない戦いを見せていたが後半25分にDFモヨ・マルコム強志が暴力行為でレッドカード。10人になった。DFモヨ・マルコム強志はレッドカードという判定に対してかなり文句を言っていたが相手選手に頭突きをしているので「誰がどう考えても一発レッドの退場だった。」と言える。

格上の浦和を相手に全員で頑張ってきた中、水を差すような愚行だったがFWフアンマ・デルガドが値千金の決勝ゴールを奪った。右サイドからMFギレルメがいいクロスを供給したがFWフアンマ・デルガドがマークについていたDF佐藤瑶を持ち前のパワーで圧倒。見事なヘディングシュートを突き刺した。FWエジガル・ジュニオとのポジション争いは超・ハイレベルと言えるがさすがの決定力でヒーローになった。

サブ組中心のスタメンでありながら攻撃陣が好調な浦和を無失点に抑えることが出来たのは大きな自信になるだろう。リーグ戦ではGK原田岳が先発で起用されているので京都からのレンタル移籍になるGK若原に出番は回ってこない。リーグ戦はまだ未出場になるがようやく巡ってきたチャンスを生かした。左SBで起用されたのは中盤が本職となるDF五月田だったがしっかりと対応。クリーンシートに貢献した。

■　注目のMFオラ・ソルバッケンがデビュー

浦和はサポーターが起こした例の騒動の影響で2024年の天皇杯への参加が認められなかった。ルヴァン杯にかける思いは相当に強かったと思うが3回戦で敗退となった。天皇杯は今週末に全国各地で1回戦が行われるが浦和は5月中旬の時点で早くもJ1のリーグ戦に集中せざる得ない状況になった。カップ戦が無くなってサブ組のモチベーションやコンディションの問題が発生する状況になってしまった。

すでに触れたとおり、長崎と比べると浦和はリーグ戦で主力として起用されている選手をたくさんスタメンで起用した。あまりメンバーを落とさずに長崎に対峙したがプラスに作用せず。体力的にフレッシュな選手がほとんどで、対浦和ということでモチベーションも高い長崎を相手に大苦戦した。「普段は控えに回っている選手」と顔を合わせた前半のうちに先制ゴールを奪って試合の主導権を握りたかった。

後半の頭からFWチアゴ・サンタナを投入。後半21分にはMFオラ・ソルバッケンを投入した。大物外国人がようやくベールを脱いだがMFオラ・ソルバッケンが目立ったのはDFモヨ・マルコム強志に頭突きを食らったシーンのみ。相手のレッドカードを誘発したので大きな仕事をしたがプレーの面で目立つことはなかった。FW前田直もFW中島翔も好調なので6月末までのレンタルのMFオラ・ソルバッケンの立場は厳しい。

後半33分の失点シーンは最初のDF大畑歩のヘディングでのクリアが不十分。相手のMFギレルメに渡ってしまった。DF大畑歩はドフリーの状態だったのでボールをコントロールしてから大きくクリアする方法もあった。クロスに対してFWフアンマ・デルガドと競ったのは後半の頭からDFホイブラーテンに代わって出場したCBのDF佐藤瑶だったがFWフアンマ・デルガドのパワーに負けていいポジションを取られてしまった。

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