■ J2の第13節J2の第13節。5勝3敗4分けで勝ち点「19」。5位と好位置に付けているいわきFCはホームのいわきグリーンフィールドでジェフ千葉と対戦した。千葉は5勝5敗2分けで勝ち点「17」。10位とやや出遅れた。5位のいわきFC vs 10位の千葉という顔合わせになった。昇格2年目のいわきFCは2連勝中。11節はアウェイで大分に2対0で勝利して、2012年はアウェイで栃木SCに1対0で勝利。どちらも完封勝利だった。
ホームのいわきFCは「3-1-4-2」。GK立川。DF五十嵐、照山、石田侑。MF大西悠、加瀬、大迫塁、西川潤、山口大。FW有馬幸太郎、谷村海。ここ最近はMF大西悠の1アンカーを採用している。MF山口大のポジションとFW谷村海のポジションが少しだけに前に上がって「2トップ+2シャドー」の形になった。C大阪から育成型期限付き移籍中で19歳のMF大迫塁は左WBの位置で6試合連続スタメンとなった。
アウェイの千葉は「4-2-3-1」。GK藤田和。DF高橋壱、久保庭、佐々木翔、日高大。MF品田、田口、佐久間、横山暁、椿。FW小森。12節の仙台戦(A)で途中交代したDF鈴木大は欠場。DF久保庭とDF佐々木翔のCBコンビとなった。右SHのMF田中和も欠場。20歳のMF佐久間が今シーズン初出場。いきなり先発で起用されたがプロ初先発となる。2023年はJ3の八戸でプレーしたが2試合の出場のみ。大抜擢と言える。
■ いわきFCが1対0で勝利して3連勝!試合前の時点で両チームの勝ち点差は「2」のみ。千葉が勝利すると順位でいわきFCを上回ることが出来る。GW期間中の5月3日(金)に行われた試合は互角に近い展開になった。いわきFCはMF西川潤の左足からチャンスを作った。精度の高い左足のミドルシュートで何度か相手ゴールを脅かした。千葉は復帰してから5試合目。2試合連続ゴール中のボランチのMF田口がこの日も大きな存在感を発揮した。
前半43分に千葉にアクシデントが発生。左SBのDF日高大がプレー続行不可。古巣対決となるDF日高大が前半終了間際に無念の途中交代となった。代わってDFメンデスが投入された。いわきFCもハーフタイムで選手交代を実施。前半のうちにイエローカードを受けたMF大西悠を下げてMF下田栄を投入した。後半25分にいわきFCがCKを獲得するとDF照山の折り返しをFW有馬幸太郎が頭で決めて先制に成功する。
FW有馬幸太郎は今シーズン2ゴール目となった。後半32分にいわきFCのボランチのMF下田栄が2枚目のイエローカードを受けて退場。いわきFCは10人になった。数的優位の千葉は後半42分にCKから途中出場したFW呉屋が左足でシュートを放ったが惜しくもポストに直撃した。1対0で逃げ切ったいわきFCは3連勝。3試合連続で完封勝利となった。敗れた千葉は連勝とはならず。5勝6敗2分けとなった。
■ いわきFCは3連勝。5位をキープ。前評判を覆して快進撃を見せるいわきFCは3連勝。6勝3敗4分けとなった。J2の昇格争いは首位の清水と2位の長崎の2つが抜け出しかけているが3位以下は大混戦。いわきFCの順位は5位のままで変わらなかったがいい位置に付けている。13試合で22得点/10失点なので攻守のバランスが良い。「攻撃力が高い。」というのは昨シーズンも同じだったが2023年と比べると失点数が劇的に減っている。
昇格1年目の2023年は42試合で45得点/69失点だった。1試合平均の失点数は「1.64→0.77」までDOWNしている。これは劇的な変化と言えるがシンプルに「ボールを保持する時間が増えたことが1つの要因」と言える。「ボール支配率」は2023年は45.6%。J2で18位だったが今シーズンは51.7%。J2で7位となった。焦ってボールを前に運ぼうとしてロストするシーンが大きく減って、守備陣にかかる負担は減った。
決勝ゴールを挙げたのは10番のFW有馬幸太郎だったが4節の熊本戦(A)以来。今シーズン2ゴール目となった。CFはFW有馬幸太郎、FW近藤慶、FWブワニカ啓太の3人の争いになっており、FW有馬幸太郎とFW近藤慶が1番手の座を巡って激しい争いを繰り広げている。FW有馬幸太郎は2節から9節まではずっとベンチスタートだったがここに来てスタメンの機会が増えている。フォワードの軸になりつつある。
高さとパワーではFW近藤慶に軍配が上がるがFW有馬幸太郎はキープ力が高くて前線で起点になる働きが出来る。両者のプレー時間はここまで同じくらい。熾烈なポジション争いが繰り広げられている。一方、古巣である千葉との試合になったFWブワニカ啓太は8試合に出場しているが無得点。スタメンは1回だけ。135分のプレー時間にとどまっている。現時点では「フォワードの3番手」に甘んじている。
■ 5勝6敗2分けと黒星が先行敗れた千葉は相手のいわきFCの13本を上回る14本のシュートを放ったがゴールを奪うことは出来ず。これで5勝6敗2分け。黒星が先行した。清水と長崎がほとんど勝ち点を取りこぼさないので自動昇格争いから脱落しつつある。首位の清水との差は「14」、2位の長崎との差も「11」となった。早くも大きな差になっており、清水ならびに長崎の背中は見えなくなった。「監督交代」の話が出てきても不思議はない。
後半25分にセットプレーから失点したが今シーズンの千葉はセットプレーはあまり得意ではない。13試合で4得点/6失点となる。平均身長の低いチームでないが2列目の高さはやや不足しており、1トップのFW小森も高さが武器となる選手ではないのでセットプレーはやや苦戦している。失点シーンはファーサイドで待っていたDF照山に競り負けていいボールを折り返されてしまった。空中戦の勝負で負けてしまった。
先制された後の後半32分にいわきFCのボランチのMF下田栄が2枚目のイエローカードを受けて退場。千葉は数的優位になった。終盤は千葉が押し込んだが同点ゴールは奪えず。前半にMF大西悠がイエローカードを受けたのでいわきFCはハーフタイムで選手交代を実施してMF下田栄を投入したがMF下田栄も後半12分という早い段階でイエローカードを貰ってしまった。いわきFCにとっては勿体ない退場だった。
千葉にとって最大のチャンスは後半42分のFW呉屋のシュートが左ポストに直撃したシーンだったが非常に惜しかった。倒れこみながら左足でボレーシュートを放ったが決めることは出来ず。加入2年目のFW呉屋はここまで8試合で1ゴール1アシスト。FW小森がいるのでずっと途中出場になっている。4節の鹿児島戦(A)でゴールを決めたが今シーズンはそのゴールのみ。FW呉屋の得点力はもっと生かしたい。
投票 ・
【J1編】 「2024年に面白いサッカーをしている。」と思うクラブはどこですか? → 39票
・
【J2編】 「2024年に面白いサッカーをしている。」と思うクラブはどこですか? → 17票
・
【J3編】 「2024年に面白いサッカーをしている。」と思うクラブはどこですか? → 24票
★ 現在の投票数 → 17票
→ 最大で10クラブまで投票することができます。
→ 「コメント」のところは何も書かなくてもOKです。(投票可能です。)
関連エントリー 2024/01/14 【J1:順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者:344名)
2024/01/09 【J2:順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者:187名)
2024/01/10 【J3:順位予想】 2024年の予想の受付を開始しました。 (現在の参加者:91名)
2024/02/09 【J2編】 今オフの補強の最終評価 ~1:山形、2:岡山、3:千葉、4:鹿児島、5:群馬~
2024/02/10 【J2編】 今オフの補強の最終評価 ~6:栃木、7:清水、8:藤枝、9:山口、10:愛媛~
2024/02/10 【J2編】 今オフの補強の最終評価 ~11:秋田、12:仙台、13:横浜FC、14:長崎、15:徳島~
2024/02/11 【J2編】 今オフの補強の最終評価 ~16:水戸、17:いわき、18:大分、19:熊本、20:甲府~
2024/04/20 【J2編】 「2024年の序盤にブレイク中の若手プレーヤー」をピックアップしてみた。 (11位-20位)
2024/04/21 【J2編】 「2024年の序盤にブレイク中の若手プレーヤー」をピックアップしてみた。 (1位-10位)
2024/05/04 全エントリーの一覧 (2018年-2024年)
- 関連記事
-