■ International U-15 tournament“Vlatko Marković” 2024クロアチアで開催される「International U-15 tournament Vlatko Marković” 2024」が開幕した。男子のU-15日本代表が出場することになったがU-15日本代表は中学3年生が主体。2009年1月1日以降に生まれた選手が対象になる。平田礼次氏が監督を任されているが若年層のC大阪・FC岐阜・台湾代表・フィリピン代表などを指導した実績を持っている。草創期の浦和でプレーした本吉剛氏がコーチを務めている。
U-15日本代表は「4-2-2-2」。GK川中碧音(C大阪 西U-15)。DF茂木・勇人・チュクソム(柏U-15)、DF相馬陸人(FC東京U-15むさし)、DF倉橋幸暉(鹿島Jrユース)、DFエゼモクェチメヅェ・海(C大阪 西U-15)。MF長南開史(柏U-15)、MF和田武士(浦和Jrユース)、MF池田顕太(横浜FCJrユース)、MF北原槙(FC東京U-15むさし)。FW永添功樹(C大阪U-15)、FW高木瑛人(鹿島Jrユース)。
ベンチスタートになったのはGK大下幸誠(鹿島つくばJrユース)、DF中村孝成(バディーJrユース横浜)、DF伊藤優(三菱養和SC巣鴨Jrユース)、DF石田慶次(福岡U-15)、DF草野陸(横浜FMJrユース)、MF滝澤周生(鹿島Jrユース)、MF齋藤太陽(名古屋U-15)、MF佐伯俊哉(横浜FMJrユース追浜)、MF小枝朔太郎(磐田U-15)、FW高橋成海(徳島Jrユース)、FW川村求(横河武蔵野FC U-15)の11名。
■ 3対2で競り勝ったU-15日本代表試合は打ち合いの展開になった。前半7分にベルギーが先制に成功する。キーパーからのロングボールに対して日本の最終ラインが競り負けてピンチを招くと最後はキーパーとの1対1を冷静に決められて失点。追いかける展開になった。1点を追う日本は前半27分に左サイドのCKを獲得するとCBのDF倉橋がつないだボールを10番のFW高木瑛が決めて1対1の同点に追いついた。2人はともに鹿島Jrユースの選手になる。
追いついた日本は前半35分にもCKからチャンスを作った。左サイドの奥のスペースに流れたMF池田顕の折り返しをCBのDF倉橋が押し込んで2対1と逆転に成功する。DF倉橋はCBながら1ゴール1アシストの活躍だった。前半は2対1で折り返した。迎えた後半2分にベルギーが同点に追いついた。キーパーから丁寧にパスをつないで日本のプレスを剥がして決定機を演出。日本はまたもキーパーと1対1の決定機を作られた。
試合は2対2のままで終盤に突入するが後半42分に途中出場した横河武蔵野FC U-15のFW川村求がエリア内で粘って折り返し。これを同じく途中出場した徳島JrユースのFW高橋成が体ごと押し込んで3対2と勝ち越しに成功する。3対2で競り勝った日本は白星スタートを切った。2節はU-15フランス代表、続く3節はU-15ポルトガル代表と対戦するが1節のフランス vs ポルトガルは4対0でフランスが大勝している。
■ 「ブリスベン五輪のときに中心となる世代」年代別の日本代表の活動が本格的にスタートするのはU-15以降になる。U-15日本代表はまだ立ち上がったばかり。2009年1月1日以降に生まれた選手が対象となるので8年後にオーストラリアで開催されることがすでに確定している2032年のブリスベン五輪のときに一番上の世代になる。「次の次の五輪代表の中心になる世代」なので特に期待のかかる年代になるが欧州の強豪であるベルギーに競り勝った。
前半9分にあっさりと失点したが前半27分にセットプレーから同点ゴールを奪った。CKの流れから鹿島Jrユースでプレーする10番のFW高木瑛がシュートを決めたがエリア内でボールを受けた後も落ち着いていた。もともとは元・日本代表のMF小笠原の息子であるMF小笠原央が10番だったが怪我のため辞退。同じ鹿島JrユースのFW高木瑛が10番を背負うことになったが2トップの一角で素晴らしい活躍を見せた。
2対2で迎えた後半42分に勝ち越しゴールを奪ったのは徳島JrユースでプレーするFW高橋成だったが彼がヒーローになった。徳島の下部組織でプレーする選手が年代別の日本代表に選ばれるのはかなり珍しいが187cmとサイズに恵まれている。その割には動けるタイプの選手なので期待のできるストライカーと言える。小学生のときから徳島の下部組織でプレーしており、鳴門市出身。地元の選手になる。
■ U-15日本代表で目立ったのは・・・。ほとんど選手は14歳 or 15歳。成長段階なのでこれから身長はさらに伸びていくと思うがFC東京U-15むさしのCBのDF相馬陸は185cmの長身。右のセンターバックでプレーしたが守備力が高くて統率力もある。CBのパートナーを組んだDF倉橋は鹿島Jrユースの所属になるが身長は179cm。1ゴール1アシストの活躍だった。今回のU-15日本代表には辞退したMF小笠原央を含めて5人も鹿島の選手が選ばれている。
右SBのDF茂木・勇人・チュクソムは柏U-15の所属になる。残念ながら後半途中に怪我をして交代となったが高い身体能力を生かしたプレーは魅力がある。175cmなので右SBとしてはまずまずの身長がある。ボランチのMF長南はキャプテンマークを巻いてプレーしたが3点目につながった中央からのドリブル突破は非常に良かった。 「長南開史」という名前になるが苗字は「ちょうなん」。かなり珍しい名前になる。
C大阪の下部組織の選手も3人が選出されているが3人ともスタメンでプレーした。目立ったのは左SBのDFエゼモクェチメヅェ・海だった。C大阪西U-15に所属しているが181cm/76キロとサイズに恵まれた大型の左SBになる。ボールを失うシーンは多かったので粗削りなところは否めないが高い身体能力を生かした1対1の守備は力強かった。長身で左利きのSB。「ポテンシャルの塊のような選手」と言える。
2トップの一角でプレーしたFW永添はディアブロッサ高田FC U-12出身で中学年代からC大阪でプレーしている。ディアブロッサ高田は奈良県の大和高田市で活動しているが関西の少年サッカー界では指折りの名門チームになる。DF片山奨、FW前田俊、FW阿部浩、DF二見、MF江口、MF久保吏などを輩出している。FW永添は惜しいシュートを2つほど放ったがテクニックがあってシュート感覚に優れた選手と言える。
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