サッカーコラム J3 Plus+　

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【Jリーグ】 18段階の個人別補強の評価 (2022年-2023年オフの移籍市場) (その20) | | |　

191人目： GK 猪瀬康介 (FC琉球→SC相模原)　・・・　B++

→　流通経済大柏高出身。2019年に高卒でFC琉球に加入した185センチのキーパー。高校時代はDF関川(鹿島)と同期。3年生のときは選手権の決勝に進んだが怪我の影響もあって2つ下の1年生のGK松原颯(千葉)に定位置を奪われる形になった。DFカルバハルやGK田口もいる中、2021年はJ2で13試合に出場。経験を積んだ。2022年は3番手以下に甘んじて出場機会はなかったがこのタイミングでのSC相模原への移籍は驚きと言える。SC相模原とは3年契約を結んだ。「3年」という長期契約は選手にとっては有り難い。

192人目： MF 金城ジャスティン俊樹 (VONDS市原→SC相模原)　・・・　B+

→　沖縄県出身で父親がアメリカ人、母親が日本人となる。兄はMF金城クリストファー達樹。福岡やFC琉球やいわきFCでプレーした。弟のMF金城ジャスティン俊樹はドイツのデュッセルドルフでもプレーした。2018年の夏に逆輸入選手としてJ3の群馬に加入すると3年半ほどプレー。2021年はJ2で24試合に出場。準・主力として貴重な戦力になったが2021年限りで満了。2022年は関東1部リーグのVONDS市原でプレー。Jリーグ復帰を果たした。サイズがあって右SBやボランチでもプレーするユーティリティーな選手。

193人目： DF 綿引康 (テゲバジャーロ宮崎→SC相模原)　・・・　B+

→　鹿屋体育大出身で大卒3年目。2020年に大卒で宮崎に加入したが当時の所属はJFLだった。2021年はJ3で19試合、2022年は17試合に出場。一定の出場機会を得ていたが宮崎との契約は満了。SC相模原に完全移籍となったがこちらも2年契約を結んだ。171cmなので背は高くないが攻撃力の高い右SB。大学生をたくさん獲得したSC相模原は若手主体のチームになるので大きなチャンスと言える。J3の選手は総じて不安定な立ち位置であることを考えると「2年契約」で立場が保証されるのは選手にとっては非常に大きい。

194人目： DF 稲積大介 (高知ユナイテッド→ヴァンラーレ八戸)　・・・　B+++

→　滝川二高から日本体育大に進学して2020年にJ3の藤枝MYFCに加入した左SB/WB。1年目の2020年は14試合に出場。2年目の2021年は開幕からスタメンに定着して18試合に出場したが夏にMF温井が加入するとスタメンから外れる試合が多くなった。わずか2年で藤枝MYFCとの契約は満了。2022年はJFLの高知ユナイテッドでプレーしたが26試合で3ゴールと活躍。こちらもわずか1年でJリーグ復帰を果たした。正確な左足が武器となる。藤枝MYFCでは左SB/WBのみならず、左SHの位置で起用されることも多かった。

195人目： GK 古賀貴大 (アルビレックス新潟S→SC相模原)　・・・　B++

→　珍しい鳥栖市出身のサッカー選手。高校を卒業した後、2017年と2018年は九州総合スポーツカレッジでプレー。2019年の開幕直前に長崎に加入したが2年間で出場機会はなし。契約満了になって2021年と2022年はアルビレックス新潟Sでプレーしたが2021年はゴールデングローブ賞とベストイレブンに輝く活躍を見せた。2022年も主力として活躍して、再度、Jリーグに挑戦することになった。191センチとサイズに恵まれており、23歳という若さも魅力となる。利き足は左。シンガポールで成長して日本に戻ってくる。

196人目： FW 皆川佑介 (ベガルタ仙台→レノファ山口)　・・・　A+++

→　2014年に大卒で広島入り。ブラジルW杯の後、アギーレ体制で日本代表にサプライズ召集されて国際Aマッチデビュー戦を果たした。2018年にJ2の熊本で41試合に出場して11ゴールと活躍。この年がキャリアのベストシーズンと言える。レギュラーとして活躍したシーズンは熊本時代のみとなるが横浜FCでも仙台でも貴重な戦力になった。2022年は仙台で33試合で5ゴール。多くの出場機会を得たわけではないがまずまずの成績を残した。長身でありながらサイズがあって潰れ役になれる。山口にとっては非常に良い補強。

197人目： DF 北村椋太 (福島ユナイテッド→テゲバジャーロ宮崎)　・・・　B+

→　湘南U-18出身。関東学院大に進学して2021年の開幕直後に福島入り。当時の時崎監督は湘南の下部組織のときの恩師になる。2021年は3試合のみに終わったが2022年は開幕から左WBでスタメン出場が続いた。12節まで全試合スタメン出場。定位置を確保したが13節以降ベンチスタート or ベンチ外。福島との契約は満了になった。トライアウトを経て宮崎に加入することになったが精度の高い左足が武器となる。逆に167センチの身長はネックとなる。宮崎にはDF新保とDF大熊健という有望な選手がいるがどうなるか？

198人目： DF 蓑田広大 (SC相模原→ヴァンラーレ八戸)　・・・　B++

→　神奈川県出身ながら高校年代は名門の青森山田高でプレー。MF郷家(神戸→仙台)などが同級生になる。J3の八戸に期限付き移籍するので縁のある青森県でプレーすることになった。法政大でも活躍して2022年に湘南に加入。J1で1試合に出場したが6月にSC相模原に育成型期限付き移籍となった。移籍直後は2試合連続でスタメンで起用されたが16節から31節まで全てベンチ外。6試合の出場にとどまった。180cmなのでCBとしてはサイズに恵まれていないが対人能力やフィードが武器となる。勝負の1年になるだろう。

199人目： DF 大森理生 (FC琉球→大宮アルディージャ)　・・・　B++

→　FC東京U-18出身で高卒2年目のCB。183センチとサイズがあってビルドアップも得意。2022年はJ2のFC琉球で22試合に出場するなど経験を積んだ。兄のDF大森渚は栃木SCでプレーしている。兄は左利き。本職は中盤でありながら栃木SCでは「3バックの左」で起用されて活躍した。兄と弟でプレースタイルは大きく異なる。レンタル元のFC東京には戻らずに大宮に育成型期限付き移籍となったが攻撃の基点になれるCBが必要だった大宮にとっては良い補強と言える。大宮は若手中心のチームになるのだろうか？

200人目： GK ソン・ボムグン (全北現代→湘南ベルマーレ)　・・・　S+++

→　GK谷(→G大阪？)の退団が濃厚となった湘南に加わった現役の韓国代表キーパー。2021年の東京五輪ならびに2022年のカタールW杯のメンバーだった。194センチの長身。2018年からずっとアジア屈指の強豪である全北現代の正キーパーとして活躍。長身を生かしたダイナミックなセービングが武器となる。25歳という若さも大きな魅力と言える。これから数年に渡って湘南の正キーパーとして君臨するのは間違いないところ。GK谷の代わりとしては最上級の選手を獲得できた。とてつもなく大きな補強と言える。

表1. 18段階の個人別補強の評価 (一覧)